和食 その他

京味
 うーんとうなる味、どんな要望にも応えてくれる職人さんの技。西健一郎さんが率いるこの店は、何時行っても「良かった」と思える。「鯛茶を」「葛きりを」と注文しても、時間が許せばちゃんと作ってくれる。ちょっと高いが、東京の和食の店としては秀逸である。

 「京味」という名前の通り、京都の料理をベースとしている。それは店長の西さんがお父さんも有名な料理人である西音松氏であり、これまた京料理の名門であるたん熊北店の出身であるため。今でも「料理を探求する気持ち」には頭が下がる。

 二階にはお座敷もあるが、なんと言ってもこの店はカウンターが良い。6〜7人はいる職人さんたちの仕事ぶりを見ながら食べるのは楽しい。時々「これは何か」と考えて、それが当たっているときのうれしさ、そして新しい食材を出されたときの驚き。何回行っても楽しい。

 電話番号は、03-3591-3344。新橋駅よりも、田村町の交差点からの方が近い。

本店浜作
 日本で初めて客の目の前で包丁を板前が使う「板前割烹」、今で言うカウンターの店を作った名店である。銀座の6丁目にある。筆者は、2006年の年初に「カウンター料理なんて形式は日本しかないな....」と考えて、新潮新書から本を一冊出したが、その取材過程でこの店の存在を知った。

 店はもともと大阪市西区新町にあった。大正13年のことである。しかしその後ご主人である塩見安三さんは「これからは東京だ」という財界人の誘いもあって、昭和の初めに店を作り、それからずっと銀座で店を展開している。

 この店のカウンターは、それこそ板前の腕を見てくださいという形になっている。HPはある程度の料理は載っているが、むろんこれだけではない。今のご主人の塩見さんも気さくな方で、食事をしていても楽しい。電話番号は、03-3571-2031。

松下
 ご主人、松下さんはよくテレビの料理番組にも出る人だが、そんな気取りは全くない。奥様ともども人柄の良さを感じるし、店にも気取ったところがない。おそらく、私が数多く行った和食屋さんの中で、一番気持ちよく食べられる店です。いつ行っても実に美味しい。

 おまかせコース以外は食べたことがないのだが、いつも定番のように出てくるのは上質の肉をあぶってそれを寿司のようにして食べさせてくれるコース中盤の握り。これを食べたら、しばらく味を忘れることが出来ない。

 こればかりでなく、一つ一つの料理が良く考えられているし、そこに使われる素材も良く吟味されていて、行くたびにに楽しめる。量に耐えられる人はまた〆を楽しむことが重要。オムレツが実にうまいのだ。そのほかにも、てんちゃなどなど。デザートも行ける。

 はっきり言って値段もかなり行くが、それだけの価値は十分。気取りのない店で、看板だけで料理を出しているような店、店構えだけで釣り上げているような店とは違う。コースをランスルーするにはかなりの量が出てくるので、小食の人はちょっとその旨を最初に言った方が良いかもしれない。

 ご主人の松下さんは、朝河岸に行くときに必ずこの番組を聞いていてくれていて「先週は....」といったことが話題になる、私にとってもお客さんなのだ。

 早稲田大学の正門通りをまっすぐ行って、外苑東通りにぶつかる直前の左側にある。以前はもう少し大学よりにあったのだが、店をほんの少しだが大きくした。電話番号は、03-3202-4404。確か水曜日か木曜日が定休日だったと思った。

樋口
 かつて北青山に穂積(ほずみ)という店があった。オフィスの直ぐ横にあったので、実に頻繁に行った。特に昼は。私が好きな「鯛茶」と「くずきり」をメニューにしてくれた店でもあった。しかし、この店は2000年ごろだったと思ったが、営業を終えてしまった。

 この店を閉める前に独立した料理人がいた。樋口さんで、私が好きな板さんでもあった。その彼が作った店が、神宮前にある。「樋口」である。穂積にいた仲居さんと結婚されて、今はお二人で商売をしている。最近行って、ここに穂積の良き味が残っていると感じたので、皆さんに紹介します。

 親子二代の板前さん。弟さんも渋谷で店をやっているという。味がシャープなんだな。私の口にあうというか。2005年の10月に行って改めて思いました。「鯛茶」と「くずきり」もきちんと作ってもらえます。推薦の店ですが、ちょっと高い。しかし美味しい。電話番号は、03-3402-7038

こだま
 「とくやま」以外は和食を食べには行かなかった西麻布に教えてもらった凄く良い店です。ご主人の名前をそのままつけて「こだま」という。港区西麻布1−10−6 NISHIAZABU 1106 の2階。03-3408-8865。

 以前からこのビルは知っていました。レストランビル。しかし入ったことはなかった。落ち着いた店です。西麻布のドンと「行ってみっか」と行ったのですが、出てくるものでてくるものが素晴らしい。ある日の献立は以下のようなものでした。

  1. アイナメの梅ソースとコーンの塩アイスクリーム、ゼリー寄せ
  2. 岩牡蠣のわかめのゼリーソース(このソースが美味い!)
  3. 鱧と順菜、オクラのすり流し椀
  4. 青森産鴨のゆず胡椒と無花果の唐揚げ、無花果のソース(鴨はジューシー、無花果の唐揚げは面白い)
  5. わかめ入り自家製手打ち蕎麦の鮑の肝ソース、蒸鮑添え
  6. 湯葉と毛蟹と鴨茄子蒸し焼き、毛蟹を3時間にて作ったスープのあんかけ(スープがスッゴク美味しい)
  7. 鯛めし
  8. 山葵のアイスクリーム、グリーントマトのソースと琉球産サボテンの実
 サボテンの実の赤が鮮やかなこと。何回か来たい店です。

萬久満 まんくま
 銀座にある。店は小さいが、何時行っても満足できる和食を出す。なぜなら、経営者の戸田さんはもともと料亭のご亭主だった。それが今は、この店だけでやっている。腕前が凝縮されている、趣味の良い店なのである。西麻布の日影茶屋が葉山に引っ込んだ後、気楽に行ける雰囲気の店を見つけた感じで、最近よく行く。

 この店は和食のカウンターが8席と小回りがきくので、しばしば「テーマ食事会」も開催。戸田さんと打ち合わせて、「こちとら6人集めるから、今度は上海蟹をテーマに食事会を...」といったノリ。戸田さんにとってもチャレンジングらしくて、喜んでくれる。客の嗜好を推し量って幅広く食材を用意するよりも、「一点集中でやりやすい」と。2004年2月には虎河豚白子鍋に挑戦した。

 この店には将棋指しなどなどいろいろな分野のプロが来る。カウンターの和食席の奥はピアノもある本格的な、しかしちょっと嗜好のあるバーになっていて、その奥にまたカラオケがある。しかし、カラオケは完全に個室になっていて、そこの音は外に出ない。多目的に使える店である。

 ところで、写真にカーソルを置いて頂けると分かりますが、この写真はご主人の戸田さんの若かりし頃です。本当にスマートだ。ま、今はちょっと変形しましたが。でもいいな、こういう形で友達が写真にコメントを付けてくれる。なかなかおちゃめな友達です。また、字が綺麗だね。

 銀座のピアービルの2階。電話番号は、03-3574-7963。

蓬莱軒 ひつまぶし
 おそらく、日本中を探しても「鰻」の料理としてはもっとも優れているのではないかと思われる。「おいしいものが少ない」と言われている名古屋にあって(私は断定はしませんが)、絶対的に楽しめる料理の一つである。本店は熱田神宮の近くだが、市内では松坂屋の10階に入っている。松坂屋の店は11時ちょい過ぎから並び始め、12時頃に一番列が長くなる。そして、その9割はデパートに来たついでに美味しいモノを食べようと言う女性陣である。

 この料理は、三段階で攻める。まず、おひつにまぶされ、かつ比較的小さく短冊状に切られた鰻をご飯と混ぜ合わせて三分の一程度をそのまま食べる。これは「蒲焼き」をご飯にまぶして食べるのと同じである。次に、付け合わせとして出てくる海苔や細切りネギと混ぜ合わせて、三分の一を食べる。第一段階と味が違って、なかなか良い。最後に、残った三分の一をお茶漬けにして食べる。味の濃い鰻が、ここでさっぱりした味に変わり、体に優しいものを食べた気持ちになる。満足度は高い。

 「鰻」を食べていつも思うのは、そうは言ってもバラエティが少ないことだ。「鰻の料理」と言えば、例えば新日本橋の「大江戸」に行って「鰻懐石」を食べてもそれほど美味しいとは思わない。しかし、この蓬莱軒の鰻料理は短時間に鰻を堪能した気分にさせてくれる。熱田神宮近くの本店(052-671-8686)は雰囲気があってよい。最近は夜の予約はなかなか大変らしい。松坂屋の店は、「052-264-3825」。

 最後に一句。愛知県で本を買った人が教えてくれた。その本のカバーに「愛知の旅の川柳コンテスト」の入選作が載っていたそうだ。その中にこう書いてあったという。

「急いでも 三度味わう ひつまぶし」
 神奈川の人の作だったそうだ。ひつまぶしをよく表現している。
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 ところで、お江戸でもひつまぶしは食べられる。名古屋には負けるが。まず、赤坂見附の地下鉄の駅の反対側、プルーデンシャルサイドに昼に行くと「ひつまぶし」と看板の出ている店がある。 「匠屋松兵衛」といいます。電話番号は、03-3506-0873 です。山王グランドビルの1階です。

 この店のまぶしはうまい。なかなか店の独自性が出ていて良い。もう一つは、昔赤坂にあって今はコレド日本橋の4階に移った皆美(みなみ)という店。うーん、こっちはイマイチかな。

 あと名古屋には、「ひつまぶし」を考案したという店がある。いば昇といって中区錦3−13−22で、電話番号は052−951−1166。私も2004年の秋に始めていった。蓬莱軒と同じように、昼は予約が出来ない。早く行って並ばなければならない。

ねぎし
 つい数年前まで、東京の和食系で行く一番回数が多かったのは、ここだ。ここの「焼き」(牛タン焼き)の一枚目を食べながらビールを飲む....。結構幸せになれる。カボチャのサラダもうまい、とろろもうまい。テールスープもよし。牛タン塩焼きはもともと仙台が発祥の地らしいが、そんなことはどうでも良い。部下を何人引き連れていっても、ここなら安心。(ちなみに、仙台の牛タンは厚くて慣れないとうまく食べられない)

 新宿周辺に結構ある。全部は行ったことがないが、西口のスターホテルの裏側と、伊勢丹の前のビルの7階(確か)にはよく行く。歌舞伎町にもあるし、西口にはあと4軒くらい。それぞれの店でほんのちょっと味が違う。でも一人4000円もしない値段。許せる。スターホテルの裏側の店の電話番号だけ知っていて、それは 03-3365-4767。

ざくろ
 そう。結構有名な店だ。しかし、私の狙いは肉、つまりしゃぶしゃぶではない。上でも述べたが、実は「くずきり」。ここで、野菜天ぷらを食べたあと「くずきり」を食べるのがいつものコースで、結構いける。「野菜天ぷら」はメニューにないので、作ってもらう。ちょっと時間がかかる。そもそも「くずきり」はあまり都内のレストランではデザートして出していない。

 京都にうまい「くずきり」があるらしいというので、清水寺の近くの店に行った。うーん、名前は覚えていない。「かぎや」さん ? しかし、これは甘すぎて失望だった。くずきりは東京の方がうまい、と言えば京都の人に怒られるだろうか。趣味の問題ですな。「ざくろ」はあちこちにある。日本橋三越の前にもあるし、赤坂のTBS会館の下にもある。米大使館の自転車会館の下にも。赤坂のTBS会館の下が 03-3582-6841。

田中屋
 蕎麦ではやはりここ。なんと言っても、わさびが良い。自分でおろす。無論禁煙。ですから、店は綺麗です。店の前には、大きな駐車場。環状7号線に面しているが、夕方5時までしかやっていない。関越方面でゴルフがあった時は、この蕎麦屋で蕎麦と卵焼きを食べるために、家路を急ぐことになる。東京の蕎麦屋の中でも、一番のくらいうまいと思う。電話は 03-3992-1233。確か、環7と目白通りの交差点を少し南下した右側。

 と1996年に書きましたが、その後この店は大きく変わりました。営業時間が長くなって、かつ銀座に店を出した。以下が1998年の5月に書いた文章です。

 昼過ぎに丸の内に用事があったので、昼飯を銀座の田中屋で食べることにして初めて行ってみました。小島さんが教えてくれ、その後何人もの方から「私も行きました」といったメールをもらった練馬の「田中屋」の銀座店。ソニービルの一つ裏の道を新橋の方向に歩いて道を一つ渡ると左に見える。見つけやすい店です。

 「銀座に田中屋」と聞いて今まで理解できなかった、不思議だったのは、「あの店はもうかなり年をめした男性が一人で麺を作っていたはずだ」というものでした。だから、練馬の店はつい最近まで夕方の5時に店を閉めていた。なぜなら、その方が体力的につらかったからです。それでもこの店は繁盛していた。それがなぜ「銀座にまで店を出せたのか」という点。

 で一応店に入って「玉子焼」「ごまだれ」「酢の物」そして最後に「くずきり」を頼んでおいて、そこら辺のところを店の人にそれとなく聞きました。そして謎がとけた。まず私が知っていたご老体の方は半ば隠居した。今でも「指導」はするが、一線ではない。そして屋号(田中屋)を「野口 一也」さんという方が買われた。そして彼が今の取締役社長になっている。麺を作る人も、若い人になった。そして、銀座にも進出した.......ということらしい。この方ともしばし話しました。髭をはやした、おっとりした人だった。
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 午後5時が閉店の時には、なかなかこの店(今の練馬店)には行けなかった。しかし、今は練馬店、銀座店とも閉店午後9時、ラストオーダー8時30分になっている。メニューは、両店とも同じだそうです。わさびを自分でおろし、お茶は先に出さず、たばこも禁止という点も同じ。珍しくごまだれを付けて食べる蕎麦があって、これが結構美味しい。実質的代替わりしたのですから味が変わっていないかに一番の関心があったのですが、まずは美味しかった。しかし、むろんのこと銀座店には練馬店にある落ち着きはなくて、ちょっとざわざわしている。でも、お奨めの店です。今日は昼から日本酒を何本も上げて、いい調子で昼からパーティー状態の男性3人組を見つけました。楽しそうだった。

今半
 この店も好きな店。特に昼飯の「シェリー酒焼き」がうまい。水天宮の鍋屋横町を入って直ぐのところ。近くには芳味亭なども。ここで肉を食べて、横町に戻って鯛焼きを買うか、甘酒を飲むコースが結構いける。もっとも鯛焼きを買うには時間がかかる。いつも人が並んでいるから。並ぶといえば、玉ひでの親子水入らずの「親子丼」も安いままで良い。

 何かのおりに、「人形町」>がCYBERSPACEを持っているのを見つけた。もともとは京都の人形師が作った町。ちょっと趣が違っている。もともと江戸の旨いものはこの辺が発祥の地ではと想像させてくれる。今半は、土曜日のコースがお得だったように思います。電話は 03-3666-7006。

  素地屋(したじや)
 大手町は、「レストラン砂漠」。特に昼は、「急がされる」、「まずい」、そして「高い」。私も長く大手町にいたから分かる。しかし、数は少ないものの行って満足できるレストランもある。「素地屋」はその一つ。小さいレストランだから、もしまだ大手町にいたら、こうした紹介するのを躊躇したかもしれない。いっぱいになるから。よく考えられていて、丁寧に作られているのが分かる。日経新聞の本社がある鎌倉橋の直ぐ近く。電話は 03-3252-6616。夜もリーゾナブルな値段でコース料理を食べさせてくれる。

辻留
 値段が張る店である。しかし、それだけの価値はある。赤坂見附のサントリービルの裏側のビル(港区元赤坂1-5-8 虎屋第二ビル)の地下一階にある。もともとは京都の店で、京都は出張専門店だったが、東京はこじんまりした料亭になっている。
 向附
 椀盛
 八寸
 煮合せ
 焼物
 進肴(強魚)
 留椀
 御飯
 の順番で出てくるが、椀盛ででてきた「はも」は逸品であった。骨は抜いてはないのに、全く感じない。実にまろやかな味。心から「おいしいものを頂いた」と思える。懐石料理だからもともと量は多くない。少しずつ、しかし美味しく。パンフレットには、「食は上薬」とあった。
 部屋は4部屋しかない。絶対に予約が必要である。電話番号は、03-3403-3984。

ぼたん
 面白い店です。「神田丸だし」と言ったら怒られるかも知れない。古い木の作り、下足番、入ってすぐ左にある「待合い」、愛嬌のない年取った従業員、そして時代劇に出てくるような小さな、低いテーブル。火は炭火です。

 しかし、しばらくする、つまりしばらく時間があくと行きたくなる。「ざくろ」や「吉祥」のすき焼きに飽きた人には、ここの「鳥すき」は昔風でおいしいかも知れない。はっきり言って、一品しか有りません。しかし、それがおいしいんです。

 「ぼたん」の近くにはいい店がいっぱいある。夏目漱石がよく行った「松葉亭」があると思えば、無論「神田やぶそば」があるし、蕎麦では「松屋」(だったと思います)もある。ぜんざいの「竹むら」もある。ここはうまい。名前は忘れましたが、うまいうなぎもあれば、紙焼きの店もある。この一角は、一度行ったら病み付きになりますよ。「ぼたん」の電話番号は、03-3251-0577。

亀清楼
 神田の次は、柳橋。昔ならした色街も、今は実質料亭は二つだけ。その一つで、昔から年に一度か二度使わせてもらっている。本当に、橋の袂にある。近くには、屋形船の発着場がいっぱいあって、窓から屋形船が出たり入ったりするのが見える。とにかく、風情があるのです。

 とにかく、部屋は広く、従業員の方々は親切で、この前は「鍋」がないのを知りながら「なんとか鍋を」と頼んだら、完璧な寄せ鍋を作ってくれました。やな客ですね。一つ一つの料理に心がこもっている。いす席もあるらしいが、座ったことはない。「江戸」の情緒を懐かしみたかったら、一つ推薦の店です。電話番号は、03-3851-3101。

ふるかわ庵
 和食は好きなんですねえ。いっぱい出てくる。根津の住宅街の真ん中にある。よく見ないと、分からない。ですから、静かなたたずまいです。古い住宅をうまく改造している。小さいが庭もある。

 この店は、日本酒がうまい。料理の値段はそれほどでもないのですが、調子に乗って良い酒をたくさん頼むと高くなる。しかし、全国の銘酒がそろっている。大きな部屋はない。せいぜい8人くらいですかね。4人くらいがちょうど良い。一つ一つに心のこもった料理を出してくれます。電話は、03-3821-9787。行くときには、道順をよく聞いた方が良い。

おけい寿司
 (^_^)(^_^)以前は、「寿司」といえば築地のマーケットの中にあった「龍寿司」によく行った。市場(いちば)の中だから午後の2時までしかやっていない。だから平日は昼飯しか食べられない。土曜日の昼にゆっくり行ったりもしていた。しかし、青山にオフィスが移ってからは、もっぱらここに行っている。千駄ヶ谷の駅から神宮前三丁目に向かって坂を上がり始める直前の左側にある。

 たまたま青山にオフィスが移って筆者にとって近くなったと言うだけで、そもそも有名だった店である。味に五月蠅い人は結構知っているし、しばしば行って気が付いたのだが、テレビによく登場するような人が客に多い。だからいい寿司屋だと断定しているわけではなく、自分が行って楽しめる寿司屋である。鈴木さん、瀬谷さんが板さん。昼に行くことが多いので、瀬谷さんに握ってもらうことが多いが、とにかくその味へのこだわりは相当なものである。何一つとして、普通の寿司屋のような形では出てこない。一つ一つが良く考えられていて、癖になる。

 この店には、「おけい語録」なるものがある。最後にそれを紹介しましょう。

 「リーダーが成長しないと 部下が伸びない」
 「海は広い それよりも広いものがある 空だ それよりも広いのは 人間の心だ」
 「仕事に遊びを 遊びに心を」
 「当たり前なことが出来ないと あたり前な結果になる」
 「いい世の中がきました どんな職業でもプロの時代です」
 「まだまだです」

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 《 おいしいものは おいしい 》

 あたりまえに新鮮な素材を使い
 あたりまえにおいしい酒を出す
 あたりまえにお客様に感謝をし
 あたりまえに笑顔でいられる
 あたりまえの事があたりまえにできる
 あたりまえの店でありたい。

 この店の電話番号は、03-3405-4610。

兼定
 寿司なら負けていないのが、兼定。中村兄弟が心を込めて作る。判りにくい場所にあるので、常連中心。結構高い。しかし、うまい。

新装なった兼定の入り口  お兄ちゃんは、寿司の名店と言われている九兵衛の、ニューオータニのザ・メインで5年、タワーで5年、合計10年修行した職人。弟さんとお手伝いの女性2人とこの店を切り回している。

 この店が良いのは、板さんが多い店のように誰が誰のをどう作っているかが分からないのではなく、何から何まで寿司絡みはすべてお兄ちゃんがやっている点。しかもすべて目の前で。弟さんは時に裏で、時に表でそれを支える。焼き物やお吸い物を担当する。やたら大きい店は、一体誰が自分のを握ってくれているのか分からない。これじゃ面白くない。

 兼定は昔も今も座れるのは10人。テーブルはなし。だからカウンターに特化した店です。そこが寿司屋らしくて良い。つまり寿司屋として余分なものを切り落として、切れている。本物を食べている印象が強く残る。

新装なった兼定のカウンター。お兄ちゃんが熱心に仕事をしている  「昔も今も」と書いたのは、2006年の夏に改装したからだ。この二人、寿司の腕は良いが、まるでハイテク音痴。電話もそれまで黒の、留守電が出来ない電話を使っていた。工事が始まる前にお客さん用に「留守電」を入れようとしたら、「もう電話が撤去されていた」ということで、要するにごく一部のお客さんには言ったが、それ以外の人には「突然電話が通じない状態」になった。私も電話してもつながらない状況になって、「あれ....」と。ま直ぐに「改装中」と分かりましたから良かったのですが。

 兼定は、旧防衛庁の跡地に作られている東京ミッドタウンの直ぐ近くにある。六本木の交差点から俳優座を左に入って坂道(ジンロガーデン)の手前の道を右に。奥には有名なワインハウスが。

 2006年の11月に「ミッドタウンが出来たら、この辺も変わりますね」と言ったら、「そうです」と。しかし客層は変わりそうもないとも。まあちょっと高い店ですから、お客さんはそれほど変わらないのかも。素材についての説明、知識もしっかりしていて、この時は「一年ぶり」と大原のシマアジを握ってくれた。めったに上がらないらしい。美味しかった。

 ところで「兼定」という名前の由来は何だろうと、ずっと思っていた。聞いたことはないが、新しい店に入って「そうか」と思った。日本刀の写真がいくつか。そういえば、土方歳三が使っていた刀が「兼定」なのだ。このサイトが参考になる。電話は、03-3403-3648。

天冨良 よこ田
 最後に天ぷらにしましょう。有名な店はいっぱいありますね。半蔵門のFM東京ビルの四谷寄りの地下にある「稲ぎく」は伝統がある。ニューヨークのウォドルフの店には、よく行きました。最近もおじゃまして、そのころの話しに花が咲いた。天国もおいしい。ちょっと高いですがね。新宿では、「綱ハチ」は安くて食べられる。この出店は、東京中のデパートに入っている。

 で紹介するのは、鳥居坂下の「よこ田」さんです。遠藤さんに紹介してもらった店。二階に上がって、そうですねカウンターは全部で8人も座ればきつい小さい店。だからこそ、at home な感じです。板さんがこちらの様子を見ながら作ってくれる。揚げ具合よしで、野菜天ぷら以外あまり食べない小生も、ついいろいろ食べてしまいました。柔らかいイカがめちゃおいしかった。むろんこれは季節モノですから、その季節季節でいろいろ出し物があると思います。天ぷらは完全に歯触りだと思う。この店は、客が全員目の届くところにいるから、完璧です。何を食べてもころあいが良かった。

 コースが終わっても、楽しみがある。天丼か天茶。天丼はほんの一握りほど。天茶はかなりボリュームがあった。何回も行きたい店です。電話番号は、03-3408-4238。(このお店は2009年の4月に移転しました。新しい住所は 東京都港区元麻布3−11−3 パティオ麻布10番U 3F 息子さんも板さんとなり店が広くなりました)

松山 桃李花
 松山の店です。行くと結構寄る。鯛飯の店ですが、普通の煮込んでしまう鯛飯ではない。たれの中にある卵と絡ませて、ご飯の上にかけて食べる。私はまずそのまま、次にタレと各種薬味をたっぷり乗せて食べました。

 卵が絡んだ分だけ、甘味になる。時間がたつとその甘さが口に付いてくるのですが、食べ始めは鯛茶と相似的で旨さを感じさせる。伊予でも南の方の、例えば宇和島あたりで食べる方式の鯛飯らしいのですが、東京にはないだけに松山に寄ったら食べたいものである。

 松山全日空ホテルから歩いて5分。反対側に渡り、道後温泉の方向に少し入って裏道に入る。三越のはす向かいにある伊予鉄会館の裏側というイメージ。予約が必要。089-932-3213。

薮原十区
 思わず笑い出したくなるような名前の店です。カウンターがあって、そこに六つの席しかない。それで全部です。働いているのは若者一人です。しかし、なかなか手際が良く、信頼できる。

 食材は良い。「料理は見習い中」と自分で言っていますが、手際が良いと思う。完全予約制なので、食材の無駄がない。ただし環六に面しているので、ちょっとうるさい。それさえ除けば、良いレストランだと思う。場所は、渋谷区富ヶ谷2−20。環状六号線(山手通り)の東大裏の三叉路の近く。 ShellのGSがあるのでそこから初台方向に向ってすぐ。渋谷からタクシーで800円くらい。

大阪 岬寿司本店
 大阪にはいろいろな料理があって、旨い店はいっぱいある。しかし、この店は使っている素材からして、また従業員のマナーからして良いと思う。地元でも有名な店なのでしょう。私は朝日放送からテレビ朝日にレンタル中の赤江アナウンサー(現在スーパーモーニング担当)から聞いて行ったら、とても良かった。

 たまたま行ったときは大阪場所を控えていたこともあって、相撲取りの贈った花が店内に綺麗に飾ってあって、誰が送っていたかというと、千代大海関など。花だけでなく、そのときには九重親方(元横綱・千代の富士)が近鉄の梨田監督と来ているのに遭遇、びっくりしました。千代の富士は横はあるが、上背はそれほどあるわけではない。

 ここの店の売りの一つは、河豚の白子の鍋のようです。実は私はこれを食べに行ったのですが、ほかの方々も注文していた。白子を数かたまりで紙鍋の中に入れて、そこにネギや椎茸を入れて煮て食べるというシロモノ。

 実は我々も2004年の2月にこんな形で白子鍋に挑戦した。その話を赤江さんに言ったら、「大阪にもあります」ということで店を彼女から教わって行ったという次第。事前に予約しておいたので、直ちに鍋が出てきた。おいしかったですよ。白子もいろいろな食べ方がある。

 他の食材も優れていると思う。場所は大阪市天王寺区悲田院町3−23。番号は、06-6771-8817、ファックスは06-6771-1333。

その他
 小室 162-0827 新宿区若宮町13 金井ビル1F  03-3235-3332
 浅田 加賀料理 赤坂  03-3585-6606 青山  03-5411-0171
 幸村 日本料理 鳥居坂下  03-5772-1610
 鯛屋 鯛茶漬け 新宿  03-5389-0411 新宿警察署反対側
(2006年11月更新)

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