情報の強者 ITとカースト:インド・成長の秘密と苦悩
 Day by Dayのコーナーにようこそ。
 分析・解説記事としての「News & Analysis」、食道楽のための「EATING OUT」、勉強家のための「LINK」、そしてややまとまった意見・感想を載せた「CYBERCHAT」、友人達の論文を集めた「FRIENDS」のどこにもは当てはまらない情報や私自身の意見を、この「Day by Day」で拾っていきます。
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2017年06月22日(木曜日)

 (10:03)最近、「これはおかしくないか....」と思うことを二つ。

 タクシーに乗る。そのほとんどのケースにおいて運転手さんがこう聞いてくる。「ご指定のルートはありますか」。そこで私はムッとするわけです。「私は運転、道路状況のプロであるタクシー運転手さんを信頼して乗っている。信頼しているんだから、自分の思うとおりに走ってよ.....」と。

 もう面倒なんですよ。どう考えても「このルートしかない」という時にも運転手さん達は聞いてくる。毎回、「これはおかしい」と思っていたので先日、「なぜ聞くの。思う通りに走ってよ.....」と。

 運転手さんの話を聞くと、「会社から必ずそう言うように」との指導があるとのこと。くだらん指導だな、と思う。そりゃ一部に後出しじゃんけん宜しく「ああ走っていれば良かった」という客がいるかもしれない。リスクヘッジなんだろうが、だからと言って毎回聞かれるのも迷惑です。客の顔を見て聞くとか。

 もう一つ。親戚の叔母さんが嘆くのです。医者に行くと「この薬は朝、昼、夜の食事のあと必ず飲んで下さい」と。しかし彼女によると通常はほぼ「一日二食」だというのです。朝10時頃ゆっくりブランチして、そして夜。

 なので「一日三回」の薬を貰うと「どうしたものか」と。薬だけ飲むのは危険な気がする。しかし生活パターンがあるので、一日二食の習慣を一日三食に変えるのは大変だと。

 私もそう思うのですが、一日三度しっかり食事をすると絶対的に腹が重くなって、太り気味になる。だから昔から「0.5、1.0、1.1」といった食事プランだった。それがいつ一日二食になるのかは知らない。

 しかし叔母さんの嘆きは、日本では多くの方のそれではないかと思う。高齢化社会なので。難しいと思うが食事なしで、例えばジュースだけで飲める薬なんてのは出来ないんでしょうかね。

 そもそも一日三度の食事というのは江戸時代あたりから、とのこと。栄養価が高い今の食事内容では多分ビシッと一日三食していたら、それはカロリー取り過ぎなんですよ。薬の飲み方のルールも変えて欲しいな。


2017年06月22日(木曜日)

 (00:03)ははは、昨夜の一番はやはりねぎし(本店 東京都新宿区歌舞伎町2丁目45−2)かな。「本店」というのは私たちの通称で、今は各地にある「ねぎし」がここから始まったため。

 「ねぎし」全店は経営母体は一緒ですが、この歌舞伎町の店は他の「ねぎし」とは違う。メニューには掲載されていない品々がいろいろある。冷や奴もあればポテサラもあるし、ちょれぎサラダもある。

ほんと懐かしかった。良く通った  この手のサイドの品々は、新宿やその他都内に数多くある「ねぎし」のどこにも今はない。以前は大部分の「ねぎし」も「おばんざい」的品々を持っていた。しかし今はメニューのみ。

 我々が言う本店は違う。なぜならこの歌舞伎町の店が発祥だから。雰囲気も全く昔のまま。実は歌舞伎町には足が遠のいていて、本店に来たのは20年ぶりかな。店に入った瞬間に、よく通ったことを思い出した。

 今ここで働いているおばちゃん達も昔のことを知っていて、「ここで、焼き一枚」ってよく頼んだと言ったら、「それが通じるのはもうここだけ」と。ははは。でもね、ちょっとだけタン焼きが厚くなった。切り方の問題だと。

 実は夕べは色気のない男3人の新宿ツアー。越智ちゃんと佐々木君と。そもそもは私がロボットレストランに行きたいと言ったのが話の初め。「じゃ、行こう.....そして”ねぎし”ツアー」と。ロボットレストランも面白かったですよ。

 何と驚くのは、「コーカシアンの観光客の占有率が軽く80%越え」であり、多分「日本人比率は3%」くらい。笑えた。「ねぶた」と「よさこい」と、そしてエレクトリック・パレードの合体形。もうちょっと踊りがうまかったらな。

 ショーを見てから「ねぎし」で食べて、まずまずの中味の話をして。でも思ったのは、歌舞伎町は相も変わらず異世界です。怖い物知らずで良く来ていたものだと。怖くはない。なにせ外国人観光客が子供連れて歩いていますから。

 しかし日本のどの街にもない「異次元に向かってとがった」ところがある街で、たまに空気を吸うのもいいな、と思いました。伊勢丹のあたりに来ると、それはもう銀座9丁目。全然空気感が違う。

一度はええ  おまけもありました。車で来た越智ちゃんと分かれた後、佐々木君と新宿3丁目の地下鉄の駅に向かって歩いていたら、靖国通り沿いのDUGが目に入った。村上春樹の小説「ノルウェーの森」に出てくる「みどりちゃんが昼から酒を飲むジャズバー」です。

 二人でちょこっと入って、軽く一杯。混んでいたな。いいんですよ、このバーは。上巻か下巻の100ページ前後にこの店が出てきます。もう本も手元にないので確認出来ませんが。以前は紀伊國屋の出口の右側にあった。ははは、DUGは懐かしかった。


2017年06月21日(水曜日)

 (15:03)へえ、新幹線が運転を見合わせるくらい静岡では降っているのか。東京も時々風が強い。雨が降るときは車が綺麗になる程度に強く....と思っているのですが、今日はちょっと強すぎるかな。

係の方が戸を開けた直後  でも私が外に出た朝6時過ぎは、降っているか降っていないかの分かれ目くらいの、むしろ気持ちの良い朝だった。傘を差さずに大丈夫。もっとも運動するときは傘など差しませんが。

 「雨の花菖蒲」もいいなと思ったので、明治神宮の御苑に行ったのですが、午前8時ちょっと前に入れて貰えて、一番だったと思う。何せ午前8時の太鼓を御苑の中で聞きましたから。誰もいない庭園で写真を撮ったり。明治神宮の花菖蒲も今月が最後。

 予想通り、今朝は明治神宮も本当に人が少なかった。観光客も含めてスマホやテレビである意味「恐ろしい天気予報」を目にしているので、敢えて外歩きを自粛したのでしょうが、そうしたときほどある意味チャンスです。だあれもいない。

 というのは言い過ぎで、少しは同種の方々はいるのですが、静かな雰囲気が味わえる。本殿は屋根の葺き替えなど今は修復中で雰囲気が壊れているのですが、あの杜はなんとも言えず素晴らしい。

この茅葺きの高台の小屋からみる花菖蒲が良い  一つがっかりしたのは、清正の井戸かな。いつも綺麗なので今朝も見に行ったら、私が見た中では過去に例がないほど濁っていたし、水が溢れていなかった。つまりわき水が止まっていた。

 そのことについてゲートの方と話をしたら、やはり降雨がない時期が続くと枯れるそうで、今日はかなりの雨ですが、昨日までは「梅雨入り宣言を間違ったのでは」と思うほど雨が少なかった。

 彼女によると、「一番少なくなったのは底から5センチくらいに水位が下がったこともあった」とのこと。それに比べれば今は水位そのものは高い。しかしあの特徴の「沸き出でる清らかな水」のイメージがなかったのは残念。少し雨が続いてくれないと......。

 でも我が儘言わせていただくと、夕方には小やみになって欲しい。昼間の野外運動は中止になったのですが、夜の部はなんとか。そうは問屋がおろさん...か。


2017年06月19日(月曜日)

 (09:03)ありゃ、スマホでさっき見たとき(試合の最終局面)では松山はハーマンの−13の次の3位(−12)だったのに、この最終フルボードではハーマンも−12になって、表示としては松山とハーマンが2位タイ。ハーマンが最終ホールでたたいたんだな。

 2位ね。メジャーの2位は誇れる。しかし一位とは4打差。これは大きい。このリーダーボードでも明らかですが、要するに初日の74が命取りだった。松山の優勝には。二日目の65と四日目の66は立派。ただし一つ言えることは、「松山は十分爆発力のあるプレーヤーに育った」ということだと思う。

 メジャーの2位と言えば、1980年のニクラウスと青木の戦いを思い出すな。アメリカのアナウンサーが「エオキ」「エオキ」と言っていた。「ao」と母音が続くから、そりゃ彼等は発音できない。今でもアメリカ人が一番発音できない名字は「飯尾」(iio)らしい。

 それは別にして、「松山によるゴルフメジャー制覇」は益々接近している印象がする。あとは「4日間の心地よい緊張感のあるプレーの持続」でしょうか。うーん、いろいろあって見れなかったのが残念。どこかで中継していたのかな。

 スポーツの話題のついで言うと、実は昨日は午後東京ドームで巨人ーロッテを見ていました。交流戦の最後。試合のファイナルが劇的だった。巨人3−1ロッテで試合は最終盤。またまたマシソンが打たれて3−3。試合の本当の意味で動いたのは延長12回。その表でロッテが2点入れた。

 そして12回の裏。坂本のレスト頭上の2塁打で一点差。その坂本が残った状態で当然マギーをロッテは敬遠した。その次の亀井。なんと彼はそれまで2打席連続して「マギー敬遠→亀井勝負」をロッテ・バッテリーに仕掛けられていた。

 「ここで打てばサヨナラ」の場面に2度失敗。そした3回目。「ここで打たなきゃ男じゃない」的な意地が出る一方で、「ここで打てなきゃ俺も終わりか」くらいに考えたのではないか。しかし多分3球目だと思った。カキーン。さよならスリーラン。

 亀井は多分2塁を回ったくらいから泣いていた。ホームに入ってきたらほとんど泣き崩れていた。インタビューで絞り出した最初の言葉は、「すみませんでした。チームに迷惑.....」だったと思った。

 言ってみれば交流戦ビリ同士の戦いで、その意味では「見ていて面白くない」と思ったのですが、最後は泣かせてくれた。でもまあ、亀井もジャイアンツも、これからまだまだ苦しいでしょうね。いやそれはロッテにも言える。

 私としては広島にソフトバンクを破って交流戦1位になって欲しかった。ソフトバンクが3年連続首位というのも面白くない。ヤクルトと巨人とロッテがなぜこれほど弱いのかは面白いテーマだ。


2017年06月19日(月曜日)

 (00:03)今コンフェデカップの欧州代表ポルトガル対北中米代表のメキシコというきっと面白いだろう試合が始まりましたが、ポルトガルの選手は喪章を付けてプレーをしている。同国国内で大きな、複数の山火事があって、60人以上の方が亡くなったため。

 ロンドンでのビル火災といい、最近は50人、60人という大勢の方がなくなる事故が多い。ポルトガルの山火事はリスボンの北東200キロなどで起きているもので、40度を超す熱波、雨を伴わない落雷の中で数多くの地点で生じていると言われる。熱波と乾燥の中で各地で火災が発生。しかし多くの死者、けが人が出たのは一カ所の火災だという。

 フランスやスペインがポルトガルに各種の消火機器を提供しているようで、地図を見ると大きな火災現場はリスボンよりスペイン国境に近い。EUという枠組みの中でヨーロッパ全体を覆っている熱波と戦っている、ということでしょう。

 対してロンドンのビル火災は「人災」の色彩が強い。カーン・ロンドン市長自身が、「もう何年にも渡る地方政府への住民による警告が無視されたこと」が大火災の原因の一つと言っている。ちょっと信じられないのはビル外部に貼られた断熱材がビル全体に火災を広げた要因、という点。つまり可燃物だった。ちょっとあり得ない。

 世界ではテロも頻発して、死者の数が50人、60人というのが通常のようになっている。以前より事故、事件の犠牲者の数がやたら増えているのが気になる。麻痺しないようにしないといけない。

 ところで試合は今前半の30分といったところですが、一旦はポルトガルがゴールをたたき込んだ。試合審判はゴールを宣言。しかしここで3人のビデオ・アシスタント・レフェリーがビデオを見ながら「オフサイド」の判定。よって「ノーゴール」に

 いままでだったらゴールが確定していたのに、今はビデオで見直しながら「試合を決定づけるケース」においてはレビューが入る。それはテニスでもMLBでもビデオ導入は流れですが、「その瞬間の選手の喜び」は糠喜びになる。

 お、前半残り10分の段階でポルトガルがロナウドの決定的なアシストでクアレスマが先制。ポルトガルの選手はフェイントがうまい。これにはレビューは入らず。今度は本当の歓喜になりました。

 おっと40分過ぎにメキシコがベラのアシストによるエルナンデスのヘディングでタイに。いかん、やめられん.....。


2017年06月17日(土曜日)

 (23:43)今後の経済の形を考える上でも面白いと思うので、アマゾンによるホールフーズ(Whole Foods)買収計画に関する資料を読んでいるのですが、これまでのところこのFTの記事が一番読み応えがある。

 キーワード、キーセンテンスは次の二つだと思う。一つは「the future of shopping will be a hybrid of online and offline」と、もう一つは「They’re meeting in the middle right now」かな。

 アマゾンのホールフーズ買収は、言ってみれば楽天市場の成城石井買収のようなもの。業態での大きな展開から言うと。現在提案されているアマゾンのホール・フーズ買収額は137億ドル。ネット企業による実店舗での販売強化の大きな展開。アマゾンは実際の本屋も作っている。

 先の二つのキーセンテンスを翻訳すると「ショッピングの将来形は、オンライン(ネット)とオフライン(実店舗)のハイブリッドになる」であり、「彼等はいま丁度中間地点で出会っている」となる。

 ここで言う「they」とは、アマゾンとウォルマートです。アマゾンは創業20年のオンライン・ショッピングの巨人。対するウォルマートは半世紀に及ぶ米小売業界の巨人。この記事には日本には伝えられない「Walmart’s announcement that it had bought online clothing seller Bonobos for $310m ― its fifth ecommerce acquisition in less than a year. 」という事実も書いてある。

 つまりウォールマートもオンライン・ショッピングの世界に果敢に入ってくる中でのアマゾンによるホールフーヅ買収の動きであり、つまりそれは両者が理想的な小売りの形を求める中で、「丁度中間地点で出会っている」という指摘。

 関連記事を読んでいてもう一つ面白かった表現は「so-called click-and-collect model」かな。この表現はCNBCの記事にあった。つまりネットで発注し、そして実店舗で受け取る、というパターン。

 どこの家庭でもそうだと思うが、食品の宅配便受け取りにはとっても気を使う。クールが来て不在だったときは、「次はいつ来てもらうか」と日程を見たりする。食品は時間の経過に弱いので、早く受け取らないと美味しくいただけないのではないか、と気になる。先日野菜工場のレタスを送ってもらったときなど、最初に受け取れなかったら、その後とっても気になった。

 だからそういうのは、「click-and-collect」が妥当です。collectは自分の都合で行ける。店舗まで指定できるのが理想的。しかし考えればいまの日本でも例えばチケットなどは「click-and-collect」にもうなっている。チケットも時間的制約がある。いつでも良い衣類などとは違う。

 思ったのは、「そうか、もうアメリカではネット店舗チェーンと実店舗チェーンが小売りの理想を求めて中間地点で出会っているのか」という店。日本ではまだそこまで行っていない。

 実は今日ピックアップがあって伊勢丹新宿店に行って、ついでなので店舗全体を見て歩いたのですが、印象に残ったのは土曜日に関わらず地下(食料品)以外の階の人の少なさかな。

 むろんたまたま行った時間帯がそうだったのかも知れないが、特に伊勢丹が力を入れているであろう本館4階とメンズ館の人の少なさが目立った。やはり値札が高すぎるのと、想定顧客の「ネット移行」が進んでいるのかな、という印象もした。

 もし将来のショッピングの形が「a hybrid of online and offline」であるなら、三越伊勢丹を含めて日本の小売業は「online」が弱いような気がするし、何せ各社がオンラインを作っているので、入り口が狭い。まだ付録の印象。ということはハイブリッドになっていない、ということです。

 楽天も「offline」が弱い印象がする。ということは、日本ではonline とのoffline の出会い不足が顕著だと言うことだ。しかし少し先を見れば「出会い」は増えるだろうし、ビジネスのあらゆる面でその「出会い」「ハイブリッド形」は増えると思う。


2017年06月16日(金曜日)

 (06:03)へえ、今朝のニュースでやっと分かった。藤井 聡太四段と瀬川晶司五段との戦いは、両方がほぼ各6時間の持ち時間を使い切る中で、瀬川五段が「時間切れ投了」となったんだ。

 いや、長かったですよね。対局が始まったのは昨日の午前10時。大阪福島区の将棋会館でしたっけ。藤井四段が一手に76分かの長考をしたと聞いていたので、「藤井四段が先に時間切れか」と思っていたら、川瀬五段が先に。で、藤井君の26連勝。

パネル参加者が、記者からの質問に応答している風情  昨日は午後は私もいろいろ予定があったのですが、その間彼等はずっと将棋していて、終わったのは午後11時近く。各自6時間の持ち時間なので、「午後10時には終わるのか」と思っていたら、食事時間などが入るんですね。だから対局そのものは13時間近く続いた。

 「持ち時間6時間の対局が楽しみだった」そうな。藤田四段は。しかし「見落として、負けたかと思った」とも。実際に危なかったんだ。でもそこから勝てるところまで持って行ける。凄い。

 昨日の午後は将棋の結果を気にしながら、午後5時半から夕刻にかけて7月19日にコクヨホールで開かれるJAIPA Cloud Conference 2017のパネルディスカッション参加者との打ち合わせ。新宿のさくらインターネットさんの西新宿のオフィスで。

 JAIPA Cloud Conference 2017では多彩なスピーカーが一日かけて様々な観点から今のデジタル社会を巡る問題を話すのですが、私のその中で40分の午後3時過ぎからの講演と、その後の締めのパネルディスカッションのモデレータを担当。

 昨日の打ち合わせは、パネルディディスカッションの方向性や各自の立ち位置、主張したいことの摺り合わせ。この摺り合わせが盛り上がって面白かった。各社の現役社長さん達ですから、話が具体的。

 IOTやAIが時代を動かしつつある中で、これからどのように各自が社会と対峙していくのか、など面白い一日になりそうで、私は多分7月19日は一日この会議に居るはずです。長丁場ですが面白そうなので、関心のある方は是非ご参加を。


2017年06月15日(木曜日)

 (04:03)うーん、今回のFOMC声明とその前後のマーケットの動きで一番印象的なのは、米指標10年債で見た長期金利が声明発表前の朝方だが一時2.096%に下がり、それを受けてドル・円相場が一時108.811円まで下がったことかな。「利上げがないケース」をマーケットは真剣に考えていた、ということになる。

 どちらもウォール・ストリート・ジャーナルがレンジ表の中で示しているもので、比較の意味で示すと14日のこれまでの指標10年債の利回りで一番高かった水準は2.215%であり、ドル・円相場では110.343ドルとなっている。なので、どちらも一日の中で大きく下げたことになる。

 しかし利上げ発表後の動きはどちらかと言えば長期金利はやや上昇気味、ドル・円もやや反発。実際には「ほぼ予想通り」の利上げ発表があって「やや安心した」ので、少しの「戻し」があったということか。しかしどちらも13日の動きから見ると、米長期金利安、ドル安となっている。

 私がこの文章を書き始めた時点(日本時間の朝4時ごろ)の両方の水準は指標10年債が2.137%、ドル・円相場が109.56円。重要なのはこの相場チェンジが、FOMCの利上げ(政策金利の引き上げ)発表前に大きな動きとして起きたが、発表後も全体としてはローレベルで続いている、ということだ。

 声明によると、FOMCは政策金利であるFF金利の誘導目標を今回の0.25%の利上げで1.0〜1.25%とした。政策金利目標が一番低かったのは0.00〜0.25%(プラス金利の最低)だったので、そこから4回の0.25%利上げを経て、FF金利の現在の目標水準(3%と言われる)の三分の一の行程を終えたことになる。

 もっともここまで来るのに時間がかかっている。ゼロ金利採用は2008年の末だと思った。それをずっと続けたが、2015年の12月16日に引き上げ始めた。しかしその次の利上げがあったのは確か一年後の2016年12月。そして今年3月と今回の6月の利上げとなっている。えらく時間がかかるプロセスだった。それはやはり「インフレが上がらなかった」からだと見るのが妥当だと思う

 FOMCは今年の残る期間にもう一度のFF金利引き上げを見込み、来年も再来年も「年3回の利上げ」を見ているようで、目標の3%の政策金利に達するには相当時間がかかる見通し。

 しかしイエレン議長がいつも強調するように、「金融政策にはプレセット(pre-set)なコースはない」ので、FRBの二つの目標、つまり失業率とインフレの動きに変化があればFRBの金融政策変更のペースや方向性は変わると言うことになる。

 この二つの目標のうち、FOMCは失業率に関しては「もっと改善する」と自信を持っているようだ。しかしインフレに関しては自信は感じられない。それ故に声明は「Near term risks to the economic outlook appear roughly balanced, but the Committee is monitoring inflation developments closely」と述べている。

 インフレの先行きに関しては記者からも繰り返し質問が出ていた。「なぜ失業率が下がっている(5月の直近数値では4.3%という完全雇用状態)になっているのに、労働賃金もあまり上がらず、一般物価にも大きな上昇圧力がかならないのか」と。

 声明もいつも景況を示す第一パラの半分弱を使って「On a 12-month basis, inflation has declined recently and, like the measure excluding food and energy prices, is running somewhat below 2 percent. Market-based measures of inflation compensation remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed, on balance.」と述べ、直近ではむしろインフレの低下が生じていることに触れている。

 FOMCはインフレ率の中期的な見通しに関しては「 Inflation on a 12-month basis is expected to remain somewhat below 2 percent in the near term but to stabilize around the Committee's 2 percent objective over the medium term」として、「これから上がってくる」との見通しだが、マーケットは徐々に疑念を深めていると言える。もっともFOMCにも疑念があるようで、先に触れたような言い訳(monitoring inflation developments closely)を一くだり。

 そして今後については、「The Committee will carefully monitor actual and expected inflation developments relative to its symmetric inflation goal.」と。注目された資産縮小(現在4.5兆ドルに達するとされる)に関しては、「The Committee currently expects to begin implementing a balance sheet normalization program this year」(現在の予想では年内)と時期を明示(半年も期間があるので明示とは言えないかも)し、その方法としては「by decreasing reinvestment of principal payments from those securities」としている。つまり元本の再投資を減少させること。

 そのより詳しい方策に関しては、Addendum to the Policy Normalization Principles and Plansとして公表されている。財務省証券とその関連、MBSとその関連に関して着手の際の月額削減幅と最終地点の増額金額が示されている。

 しかし重要なのは最後の「The Committee affirms that changing the target range for the federal funds rate is its primary means of adjusting the stance of monetary policy. However, the Committee would be prepared to resume reinvestment of principal payments received on securities held by the Federal Reserve if a material deterioration in the economic outlook were to warrant a sizable reduction in the Committee's target for the federal funds rate. Moreover, the Committee would be prepared to use its full range of tools, including altering the size and composition of its balance sheet, if future economic conditions were to warrant a more accommodative monetary policy than can be achieved solely by reducing the federal funds rate.」という部分だろう。

 つまり景気が著しく悪くなったら再び政策金利は引き下げるし、保有資産から上がる元本の再投資も再開する、と。量的金融緩和もすると言っている。具体的に今の段階で「景気の著しい悪化」を見ている訳ではないが、そのリスクは見ていると言うことだろう。

 今回の景気見通しを見ると、失業率見通しが改善しているのに、インフレ見通しは据え置きからやや下方に向いていることが分かる。つまりアメリカ経済にとっても「低インフレ体質」が一番の問題という視点が必要だろう

 過去の声明との比較という意味ではこのCNBCのページ(どのくらい正確か検証してないが)が面白く、なぜ低失業率にも関わらずインフレがアメリカで高くならないかについての私の意見は、6月5日に書いた文章の中にある程度書き込んでおいた。

 なおここまで書いてきた段階で日本時間は午後5時を過ぎ、ニューヨークの株価の引けを見るとダウは50ドル弱続伸して高値更新となったが、SPとNasdaqは小幅安。大手IT企業の株価の動きはこれからチェックします。指標30年債の利回り、ドル・円相場は日本時間午前4時現在とあまり変わらず。
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 FOMCが発表した声明は以下の通り。この中で重要なのは声明の最後に反対者の名前と主張が載っていることだ。つまり今回の利上げに関しては、「動かすべきでは無かった」という人が出来ている、ということ。

 「Voting against the action was Neel Kashkari, who preferred at this meeting to maintain the existing target range for the federal funds rate.」とあって、その主張は利上げ前の政策金利の水準(0.75〜1.00%)を維持し、今回は利上げするべきではなかった、というもの。 Neel Kashkariさんは、ミネアポリス連銀の総裁。

 FOMCの政策の展開を見る上では、彼の主張が3人も空席が出ているFOMCの中で一つのボイスとして登場としていることを名前と共に覚えておく必要がある。空席補充については、イエレン議長も「なるべく早く」と記者会見で述べたし、トランプ大統領にも案があると伝えれている。

Information received since the Federal Open Market Committee met in May indicates that the labor market has continued to strengthen and that economic activity has been rising moderately so far this year. Job gains have moderated but have been solid, on average, since the beginning of the year, and the unemployment rate has declined. Household spending has picked up in recent months, and business fixed investment has continued to expand. On a 12-month basis, inflation has declined recently and, like the measure excluding food and energy prices, is running somewhat below 2 percent. Market-based measures of inflation compensation remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed, on balance.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee continues to expect that, with gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will expand at a moderate pace, and labor market conditions will strengthen somewhat further. Inflation on a 12-month basis is expected to remain somewhat below 2 percent in the near term but to stabilize around the Committee's 2 percent objective over the medium term. Near term risks to the economic outlook appear roughly balanced, but the Committee is monitoring inflation developments closely.

In view of realized and expected labor market conditions and inflation, the Committee decided to raise the target range for the federal funds rate to 1 to 1-1/4 percent. The stance of monetary policy remains accommodative, thereby supporting some further strengthening in labor market conditions and a sustained return to 2 percent inflation.

In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its objectives of maximum employment and 2 percent inflation. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments. The Committee will carefully monitor actual and expected inflation developments relative to its symmetric inflation goal. The Committee expects that economic conditions will evolve in a manner that will warrant gradual increases in the federal funds rate; the federal funds rate is likely to remain, for some time, below levels that are expected to prevail in the longer run. However, the actual path of the federal funds rate will depend on the economic outlook as informed by incoming data.

The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction. The Committee currently expects to begin implementing a balance sheet normalization program this year, provided that the economy evolves broadly as anticipated. This program, which would gradually reduce the Federal Reserve's securities holdings by decreasing reinvestment of principal payments from those securities, is described in the accompanying addendum to the Committee's Policy Normalization Principles and Plans.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Janet L. Yellen, Chair; William C. Dudley, Vice Chairman; Lael Brainard; Charles L. Evans; Stanley Fischer; Patrick Harker; Robert S. Kaplan; and Jerome H. Powell. Voting against the action was Neel Kashkari, who preferred at this meeting to maintain the existing target range for the federal funds rate.


2017年06月14日(水曜日)

 (16:43)別に東名の事故があったからではないのですが、その映像があまりにも鮮明だったこともあって、一ついいかなと思ってMIRAI君にドライブレコーダーを付けることにしました。

 今までずっと「そろそろ付けなきゃいかんな」と思っていたのですが、忙しくて付けている暇がなかった。定期点検でディーラーさんに来たので、店頭でいろいろ比較したのですが、MIRAIは特殊な車でもあるので結局純正を。

 ドライブレコーダーの映像はmicroSDカードに残るのですが、一部のPCではそのまま再生できるが、普通はSDカードアダプターが必要。家には一つあるのですが、それも付いてくるとか。車の中に一台置いておけばトヨタ純正T-Connectナビに挿入し、ナビゲーション画面でも見れるようになる(らしい)。

 純正なのに店頭になくて、実際に車に装着されるのは来週の後半。うーん、実際にどのような映像が撮れるのか、どのような鮮明度なのか楽しみだな。聞いたら「既に相当な割合でドライブレコーダーが日本の車には装着されている」とのこと。

 ドライブの映像をどのように使えるのかは疑問も残るのですが、先日発想したように桜の散る季節に、例えば桜並木をゆっくり走って桜の花びらがハラハラと落ちる景色を撮影して、それを何かに使うと言った使い方もいいかも。

 あと車で移動した中で萩から長門に繋がる日本海沿いはとっても綺麗だった。あれを録画できていれば良かった.....と思うのですが、その時はレンタカーだったのでちょっと無理かな。

 ま、付けることは決めたので、使い方や用途はこれから考えます。なので一応200万画素にしました。


2017年06月14日(水曜日)

 (11:43)大阪のタクシーの運転手の方と一緒になって「昨日今日は、大阪らしくない、清々しい気候」と語り合っていました。久しぶりに2日弱ほど大阪にいたのですが、朝は清々しく、昼もそれほど暑くなかった。なんといっても湿度が低かった。

 「梅雨入りって、どこの話」と。東京は一昨日だか非常に強い雨だったらしいが、関西は二日とも良い天気。大阪は普通は夏も近づくとまとわりつくような暑さになるが、そうではなかった。ラッキー。

 講演の為に大阪に滞在したのですが、久しぶりだと変わっているものもある。何と言っても新大阪駅にあるやまもとのメニューから焼きそばが消えていた。

 梅田と十三の店ではやっているらしいのですが、新幹線ホーム下の「おおさかもん」(だったかな)の店からはメニュー落ちしている。好きでそれを食べに立ち寄ったのになくなっていてショック。

 大阪城のお堀では、従来一艘だった黄金の御座船がぐぐっと増えていた。黄金船が二艘、加えてもう一艘あった。うーん、大阪・京都は観光客が多いから人気で増やしたのかな。でも講演会でこの御座船の話をしたら、ほぼ全員がキョトンとしていた。つまり大阪の人はあまり乗っていないんだ。

 関西に二日弱居て、「日本の中で外国人に大阪・京都が一番人気」の理由が分かった気がするな。東京は首都だから「一回は行く」のだろうが、大阪と京都はそれぞれ個性があって外国人にはとっても異国情緒があるのだと思う。

 ともに少し歩くともう街の雰囲気が変わる。古い街ですから。しかも大阪は基本的には商人の街。東京は基本的には侍の為の、侍の論理・倫理が形成している街ですから、どこか堅苦しい。商人は違います。

 言ってみれば東京はカナダのオタワのような風情がある。対して大阪は何とも表現しがたいおもしろみがある。ちょっと汚いのも東京のあまりにもの綺麗さにビックリする海外の人には親しみがわくのかも知れない。また京都は独特の風情がありますから。

 関西には機会があるごとに行きたい。
 


2017年06月13日(火曜日)

 (11:43)青木がMLB6年間で移籍を繰り返しながら5チームに所属し、その中でもオンオフをしながらも試合に出続けて日米2000本安打に達したのも「どえらいこと」ですが、フランスの政局も「どえらいこと」になっている。

 事前の予想では、「フランク国民は大統領府と議会の権力集中を嫌う」と言われてマクロン大統領誕生の直後は、「国民議会選挙で共和国前進が議席を取ったとしても4割程度にとどまる」というのがフランス国内の見方だった。

 むろん決選投票を待たねば分からないが、「577の全議席の7割は前進が抑えるのではないか」との見方が一般的。大統領と議会が完全に一つの色に塗られる。あの国には珍しい

 「こんなの民主主義ではない」との意見がむろん出てきている。投票率が5割にも満たなかったことを問題にする人もいる。しかし決選投票は1週間後で、大勢が大きくこれから動きそうもない。

 ということは、今後5年間は「強力なマクロン政権がフランスで一極集中的に統治に当たる」ということになる。これはメイ首相が狙っても出来なかった、アメリカのトランプ政権も「そうしたいが、出来ない」事だ。

 それにしても既存政党の崩れは目を覆うばかりだ。特に社会党。つい先日までは政権をとっていた。それが「どうも35議席程度に落ち込む」という見方だ。共和党も自慢できない。取っても125議席と。

 なぜフランス国民はあの国らしくない「権力の集中」の道を選んだのか。結局これまでの既存政党でも国民戦線でも、今のフランスが直面している問題をどうも解決できそうもない。なので新しい若者に託してみよう.....ということだと思う。

 なので、言えることは「マクロンの責任はとっても重い」ということだし、フランスのように多様性を好む国でも「一気に権力の集中が起きる可能性(危険性)がある」ということだ。

 今のイギリスのように権力が分散した形が良いのか、今回のフランスのように権力が集中した形が良いのか。特に後者についてはトップに立つ人間の資質、性格が重要だと思う。

 狭いドーバー海峡を挟んで二つの国が選択した二つの、そしてあまりにも違った権力の形。それはヨーロッパの今後を考える上でも興味深い。ま、「どちらが失敗が許されないか」と言えるのはマクロンでしょう。イギリスのメイさんはもう失敗の味を知った。


2017年06月12日(月曜日)

 (16:43)週末に東名高速(愛知県新城市)で起きた事故は、「何か不可思議だな」と思っていたのですが、徐々に「ああ、それなら」と分かってきました。

 今までの私の理解では、東名高速道路の下り追い越し車線を走っていた事故車が中央分離帯ののり面に乗り上げて上に飛び、そのまま反対側の追い越し車線を走っていたバスに激突したというもの。しかしそんなに角度(反対車線に飛び込むほど)が付くのかな、というのがまず最初の疑問だった。

 しかし今読んだ読売かな、の記事には「下り線には、衝突現場の手前にある道路左側のガードレールに衝突した痕があり、近くの路面に、中央分離帯に向かってタイヤのスリップ痕が残っていた。さらに、中央分離帯ののり面の草にも、車が横滑りしたような痕があった。」とある。

 つまり事故を起こしたお医者さんの車は、追い越し車線ではなく走行車線を走っていた。同区間が片道3車線なのか2車線なのか知りませんが、まずはなんらかの理由で道路左側のガードレールにぶつかった。

 その左側にぶつかった勢いで右に車は跳ね返され、そのまま追い越し車線を斜めに横切ってのり面で車体を上にもっていかれ、その勢いで分離帯を乗り越えて空に舞い上がり、そしてバスに衝突した....と理解できる。

 まず左のガードレールにぶつかって、その勢いで右に急激に車が方向を変えて中央分離帯を乗り越えたとしたら「角度」は理解できる。だってある程度の角度がないと、そうは言っても中央分離帯を反対側に乗り越えるのは無理でしょう。

 それにしても問題は、「なぜ左のガードレールにぶちあたったのか」です。高速度道路の左側は普通そんなに狭くない。故障した車が止まれるくらいの幅はある。たまたまその場所の左ガードレールが走行区分帯と近かったのかも知れないが、その辺はまだ不明。

 ただし一つ参考になる情報は、そのお医者さんの車は代車だったという点。別の記事には「自分の車が故障して修理中なので、代車だった」と書いてあるのを読んだ。つまり慣れていない車だった。それが一つのヒントかも知れない。

 しかしあり得ない事故であり、また空を飛ぶ乗用車と衝突寸前のバスの映像がドライブレコーダーに希有な形、かつ鮮明に残っているので、まだ私としても「何故だ」と考えているのです。

 この事故と相前後して、日本のテレビは中国の高速道路の事故を報じている。そこで見ていて「こうなるんだ」と思ったのは、中央分離帯を越えてきたトラックにぶつけられたトラックが、右のガードレールにぶつかって左側に大きく蛇行し、そのまま反対車線の2台のトラックに突っ込んだ。

 あれで分かったのは、「ガードレールにある程度の角度でぶつかった車は、ガードレール故に次には反対側にもっていかれる」ということ。それが岩だったりしたら、そのまま車はつぶれるし、走れなくなる。

 しかしガードレールは車を壊すほど強くはないが、あの構造から言って当たってきたものを跳ね返す力がある。今回の東名の事故も、中国の高速道路の事故もそれがポイントのような気がする。


2017年06月11日(日曜日)

 (04:43)「イギリスによる、二本続けてのオウンゴール」という表現が一番面白かったな。イギリスのEU離脱に関するEU側交渉担当者の言葉。

 EU離脱か残留かを国民投票にかけることを約束し、そして実施して敗北したキャメロン前首相。そして3年も前倒しして総選挙を実施し、EUとの交渉での強い立場を欲しいと思ったが、過半数割れの実質的敗北を味わったメイ首相。

 普通サッカーの試合で二つのオウンゴールを一方のチームが出せば、そのチームが負ける。政治・外交の世界だから、明確に勝ち負けが出るのが何時になるかは分からない。しかしオウンゴールをした方が相手チームより、より困った状態になるのは確かだ。

 困った状態。一言で言えば、今メイ首相が直面している事態そのものだろう。獲得した議席は326という過半数を割る318。350くらいに増やす想定の下院での選挙で、議席を総選挙前より12も減らしてしまった。

 つまり、野党が協力すれば簡単に内閣不信任案が通る状況になった。それは避けなければいけない。なので議席10の、今までほとんど注目されなかった北アイルランドの民主統一党 (Democratic Unionist Party、略称: DUP)と「連立」「部分連立」を組みたい、という話になっている。少なくともメイ首相はDUPとの何らかの協力関係に入り、政権維持を狙う。

 イギリスではこの手の「協力」を「confidence and supply」というそうだ。資料をいろいろ読んでいて、私も学んだ。正式な「連立内閣」ではなく、内閣不信任案が出たときには「信認」に投票し、その代わりDUPが求める政策に関しては、程度の差こそあれ肝心なものには保守党も賛成し、予算を付ける、ということらしい。

 私が記憶しているだけでも、イギリスでは過去に「連立」やこの手の「協力」で出来上がっていた内閣はある。しかし今回ややこしいのは今月19日にEUとの離脱交渉の開始を控えている、と言うことだ。

 つまりそれまでに保守党は、DUPとの協力関係樹立を急がねばならない。そうでなければ交渉に入れない。入る前に保守党内にあるメイ辞任要求を黙らせ、同じく辞任して自分達に政権を任せろと言っている労働党のコービン党首など野党の声を明確に拒否しないといけない。

 はっきりしているのは、メイ首相はDUPの人質になる覚悟がいるということだ。肝心なところでは協力してもらわなければならない。しかし保守+DUPでも下院での議席は328。過半数をほんのちょっと上回るだけだ。

 なので本当に緊急の事態には、両党の議員でたまたま入院している議員がいたら、投票の際は病院を抜け出して議場に来て、そして賛成票を投じざるを得ない事態が生ずると言うことだ。つまり極めて危険な、危うい政権運営を余儀なくされるということだ

 「直ぐにもう一回選挙」というのも、かなり難しい。国民が今回下した意思を軽んじることになるし、「交渉期間の2年間は政権が変わらない」ことを前提としている対EU交渉も難しくなる。

 一言で言えば「非常に困った状態」。なぜイギリス国民は重要な政府の対EU交渉開始を前に、このような状態にメイ首相率いる政府を置きたかったのか。それはこれからの調査にもよるだろう。しかし私はこの番組でも言ったが、イギリス国民の意識のねじれだと思う。EUに対する。

 「いずれにせよ、メイ政権は長続きはしない」というのが一般的な見方だ。既に首相は今回の一連の敗北に関連し、保守党内で権力維持を果たすためにも側近二人(に対して党内で辞任要求が強かった)のクビを切った。しかし案外難しいのはDUPとの交渉だ。

 メイ首相は一般的に「Hard Brexit」を主張。しかし北アイルランドはEUメンバーであり続けるアイルランドと長い国境を接する。その国境の人の往来は頻繁だ。従来の人の往来を厳しくする「Hard Brexit」では、この国境の現状を大きく変えねばならない。

 それはDUPが嫌がるでしょう。DUPそのものは「メイ首相との交渉」に入ることを表明した。しかしこの交渉もその一点だけでも実はかなり難しい。一方で19日にEUとの交渉開始は迫る。オウンゴールをした選手は、どう考えてもチームの中で恥ずかしさを感じる。

 その恥ずかしさを抱えながら、メイ首相は政権維持の方策を熟慮している。


2017年06月09日(金曜日)

 (04:43)今回のコミー前FBI長官の議会証言によっても、「トランプ大統領がコミー氏に対して言ったこと、そして突然の長官解任自体が司法妨害に当たるかどうか」については米司法界でも論争があるそうだ。「Improper? Definitely. Illegal? Probably not.」とブルームバーグ。

 また昨年の大統領選挙の最終盤。クリントン候補による私的メールサーバー使用を巡るやや混乱した感もあるFBIの捜査方針表明への印象故に、アメリカ国民のコミー氏への信頼はそれほど高くないとも言われる。

 しかしそれらを考慮に入れたとしても、日本時間の午後11時から約2時間半にわたって行われたコミー前長官の議会上院での証言は、トランプ大統領の政治的将来に大打撃を与える衝撃を持ったものだったと思える。

 議員達の質問の前に、事前公表した議会向け書簡とは別に、コミー元長官は冒頭発言をし、その際から冷静ではあるが、トランプ大統領に対する怒りに満ちた発言が続いたように感じた。

 何よりも印象的だったのは、「(統領について)嘘つきの傾向」を指摘した部分。コミー前長官は今までの大統領(オバマなど)との会話をメモに残すことはしなかったが、トランプ大統領については「nature of the person」(その人の性格、性癖)故に、後で間違って引用する、ウソをつかれるかも知れないと感じてメモを残した、と述べた。感じられるのはトランプ大統領への強い不信感だ。信頼感ゼロ。

 彼が一番言いたかった事は、「“Although the law required no reason at all to fire an FBI director, the administration then chose to defame me, and more importantly the FBI, by saying the organization was in disarray, that it was poorly led, that the workforce had lost confidence in its leader. Those were lies, plain and simple.”」ということかな。

 つまりアメリカの司法当局、とりわけ彼が率いていたFBIに対する侮辱への怒り。「defame me and more importantly the FBI」がコミー長官の怒りの大元かな。ホワイトハウスは急いで法律顧問に、「トランプ大統領は嘘つき(liar)ではない」と声明せざるを得なくなった。

 コミー長官はロシア疑惑を巡るフリン前安全保障問題担当大統領補佐官に対する捜査を止めるよう求められた件に関して、「 direction と受け取った」と。一般的には「指示」と訳されるが、状況では「order(命令)」とも受け取れるだろう。この辺が特別検察官の判断になる。

 もっとも特別検察官が任命されるに当たっても、コミー長官の意図が明らかになった。彼はトランプ大統領との会談メモに関して、「公表され、それが特別検察官の任命に繋がることを期待」して知り合いのコロンビア大学の法学教授に見せた、と。

 事態はその通りに推移した。つまりコミー長官の頭の中には、「トランプ大統領は少なくとも司法妨害に当たる罪を犯したかどうか調べてもらう必要がある」との判断があった、ということだ。もっと本音では「あれは司法妨害だ」と考えていると思われる。しかしそれは特別検察官の仕事だ。

 トランプ大統領が「会話テープが無いことをコミー氏は願った方が良い」とツイートしたことについては、「むろんテープが出てくることを望む」と。ということは、ホワイトハウスに対するテープ提出要求は強まる、ということになる。

 なぜなら、大統領自身がその存在を明らかにしたのだから、もうそれは逃れようが無いように思える。ニクソンが辞めるときもテープが一つ重要な役割を果たしたと思った。もっとも「調べたらなかった」と言うかもしれないが、

 聞いていて、よどみなく、強い意志を持って喋っていると思いました。コミー前長官です。自分が56歳までやってきた職業に対する自信が前面に出ていた。

 全体的な印象としては、「トランプの孤立」が一段と進むと思う。この混乱の政権にあえて加わろうとする人は少ないだろうし、結局「自分」しか信じないし、何を言うか分からない人なので、敢えて近づく人は益々減る、という印象か。

  備忘のためにアメリカにおける司法妨害の定義について書いておきます。先日それに関してやっていたNHKテレビの翻訳を借りると、「不正または暴行あるいは脅迫する文書や会話によって、司法の適正な運営に影響を与え、もしくはそれは妨げ、またはそれらを試みた場合」とされている。

 それは「10年以下の拘禁刑もしくは罰金に処し、またはこれらを併科する」と。コミー前長官は「トランプ大統領の行為が司法妨害に当たるかどうかはミューラー特別検察官の仕事」としたが、彼が証言の中で受けた心証風景は「妨害された」に近かったのではないか。

 コミー解任を推奨したのはクシュナー、プリーバスの二人だったと言われる。解任も証言もトランプ大統領にとっては多分大打撃になった。大統領自身は、「戦い続ける。戦い方を自分は知っているから」と。さてどうだろう。


2017年06月07日(水曜日)

 (21:43)優等生ぶるのをやめて、なんかむちゃ、メチャした方がいいんじゃないの。一、二試合でも思い切りブンブン振り回すとか、徹夜でどんちゃん騒ぎして憂さを晴らすとか。全取っ替えして見るとか。とにかく気分転換しないと。

 他のチームと同様に巨人がやりそうなことは、監督やヘッドコーチを変える。しかしそれじゃ気分変わらないでしょう。自分達を「人気チーム」と考えるから動けなくなる。もう人気なんてたいしてないんだから。12連敗は確かに重症。だけど、夜明けが来ない夜はない。時間はかかるだろうが。

 長い目で見ると「もうちょっと負け続けること」が必要かな。今までのチームのあり方のツケが回っている印象がする。今年なんか酷いですからね。選手を買ってきているだけ。あれじゃ去年まで活躍した選手でも、不安になって....。少しでも成績が落ちると「代えられるんじゃないか」と思ってしまう。するとバットを球に当てにいく。

 素人考えだが、先週起用も「どうして」というのが多すぎる。なぜ2番手が西村なの。昨日あれだけ駄目だったじゃない。今日のキャッチャーって実松。小林が駄目で代えたとしたら、もういない ? 最近当たっていた村田は今日はどうだったのか。

 試合時間は....と見たら、2時間38分。2時間40分かかっていない。短くて良いが、一方的に過ぎて試合になっていない。巨人は実力がないのも確かだろうが、チームの監督など首脳陣も、そして選手が「集団催眠状態」になっている。「勝てないんじゃないか」という不安症。

 でも開幕7連勝(でしたっけ)はどうなのか ? うーん、だから全く力がないわけではないとも思う。うまく回れば勝てる。記録(変な)がかかっていたので(本当は西武球場に見に行こうかと思った)ちらちらと試合を見たが、「ここぞ」というところで打てない。

 「点を取れないかもしれない。いや取れないだろう」という催眠状態。それはもしかしたら、「取っても取られる」という心理があるからかもしれない。ピッチャーも悪い。恐る恐る投げている。

 阿倍、長野、亀井の打撃にはびっくりした。バットを球に当てているだけ。振ってない。開幕連勝のころは「ここぞ」というところでは打っていたように思う。野球好きとしてはびっくり。「同一チームがこれほど変わるものか」と思う。

 全体的に言えることは、覇気なし、リズム感なし、躍動感なし。誰か言っていたな。親会社が13日に役員会をやると。それまで負け続けた方が、良い解決策が出るかも。


2017年06月07日(水曜日)

 (20:03)ははは。初めてですがビットコインでエボルタ越えの「エボルタ・ネオ」などを有楽町のビックカメラで買ってみました。ちょっとドキドキ。しかし慣れると問題ない。一度やってみれば要領が分かる。今後機会があったらビットコインの使用例を増やしていこうかな、と。

 「ビットコインで買い物」はずっとやってみたかった。「よし、やろう」と思い立ったのは火曜日の午前。以前にアプリを導入して登録していたbitFlyerに情報入力し、そしてお金を入れることから始めた。銀行口座から。時間はかからない。少しの手順で。

有楽町ビッグカメラ  しかし直ぐに入れた日本円でビットコインが買えるわけではない。様々な認証が必要。この認証に数時間から丸一日。面白かったのは確認書類の提出が指定書類(運転免許証、パスポートなど)の写真データで出来ること。速い...と思いました。

 振り込んだ日本円をビットコインに変換できたのは今朝かな。まずまずの買い物をするのに必要分だけビットコインに替えて、「さて、どこで使えるか....」を調べた。ネットで調べて、「やっぱりビックか」と。身近な、知っている店では。記憶に残っていた。

 しかしビッグカメラでも赤坂見附店などでは使えない。使えるのは有楽町と新宿など一部の店舗。なので今日は有楽町に。といってもビットコインを使えるレジはワンフロアに一機ほどしかない。

 「どのくらいのお客が来る ?」と聞いたら、「一日にお一人くらいですかね」と。それも中国語で説明などが書いてあるが、「日本人の方が多いです」と。そのレジには、料金打ち込みでQRコードが示されるスマホ形の端末があって、そのQRコードをこちらサイド(アプリにカメラの使用権を認めます)が読み取る形。

これがエボルタ・ネオかな  調子に乗ってあと2アイテムほど買いましたが、「これは海外でも問題なく使える....」というのがメリットかな。これでまた非キャッシュの支払い手段が増えたことになる。

 それにしても数ヶ月前に最初にビットコイン導入を考えて調べたときは、「1ビットコイン=10万円」程度だった。その時の判断は、「ちょっと高いだろう。安くなるだろうから、その時に買おう」だった。

 しかし今回のレートは「1ビットコイン=32万円」くらいだった。「冗談じゃねえ......」という印象。あの時ちょっと多目に買っておけば.....小金持ち。しかし後の祭り。うーん、今後の相場をどう読むか.......。


2017年06月06日(火曜日)

 (11:03)もう2回も見ました。3時間近い映画を。とっても、とってもいいんですよ。来て直ぐに見て、それから30年以上たっているのに。何回見ても良い。

 ニュー・シネマ・パラダイスです。先々週かな、4人で食事をしていて、この映画の話になった。この映画には劇場版、完全版など3種ある。

 多分以前私が見たのは劇場版です。である人が、「完全版をDVDで持っている......」といので、それを借りて。うーん、そろそろ返さないといけないが、多分もう一度見ると思う。

 ある意味、「完璧な、映画らしい映画」です。あらゆるファクターが入っている。人生の。子供、大人。喜び、笑い、悲しみ。いたずらと真面目。戦争と平和..........。戦後のシチリアの時代状況。全部。

 戦後間もないシチリア。そこの小さな村の映画館を巡る映画ですが、人生の行き違いもあれば、成長、老い、そして死。人生の全てが入り込んでいる。しかも凄いバランスで。

 久しぶりに良い映画を見ています。それが1988年の古い映画なのは残念ですが、最近の映画で「これは良かった....」というのはあまりない。なので、つい映画への感謝の意味を込めて、ちょっと書きたくなりました。

 子供のトト、青年のトト、そして大人のトト。アルフレード。いいね。再婚しなかった母親の愛も深いと思う。そして、あの音楽。


2017年06月04日(日曜日)

 (16:03)またまたイギリスで大きなテロ事件。2週間前はマンチェスターでしたが、今回はロンドンの本当の中心部2カ所で。一連のテロが起きたのは3日夜。確か4日はアリアナ・グランデさんのテロ被害者ら支援のための慈善公演が行われる予定だが....。

 このマンチェスターの公演にはジャスティン・ビーバーさんなども出演の予定だが、BBCニュースによると会場は、代表的なクリケット場「オールド・トラッフォード・クリケット・グラウンド」(約5万人収容)。

 ジャスティン・ビーバーさんに加えて、イギリスのロックバンド「コールドプレイ」、アメリカの歌手ケイティ・ペリーさん、バンドグループ「ワン・ダイレクション」のナイル・ホーランさんらも出演する予定だというが、「昨日の今日」ということになって、どうするのか。

 英国では8日に総選挙が予定されていて、SNSなのでは「この選挙も先延ばしするべきだ」との意見が出ているという。しかし「通常通りに様々な事をいつも通りに行うことがテロに対する最善の抵抗」と常々言っているメイ首相。

 首相はロンドン時間の4日早朝に緊急安保会議を開く予定なので、「今後どうする」かに関して当然話し合われるものと思われる。それにしても、この文章を書いている時点で死者は6人、負傷者は少なくとも20人に及んでいるという。悲惨だ。

 追い詰められたIS。欧州から渡って参加していた構成員達が、様々なルートで欧州に帰っているとも伝えられている。今回の事件が関連しているかは不明だが、イギリス全体がテロからの挑戦を受けている、という形。当然それは、国を問わず我々全体に向けられた挑戦ということになる。


2017年06月02日(金曜日)

 (13:03)ま、いろいろ読んだし考えたけど、直ぐに再チェックできるように主な資料はネットに残しておこうかな、と思って。その前に今回「良かった」と思えることは、

  1. 選挙戦でよく言っていた「地球温暖化は作り話」という表現は一回も使わなかったこと。つまりイバンカがトランプをアル・ゴアに会わせたり、残留派が説得した効果はあった

  2. トランプ大統領が「パリ協定離脱」をもっぱらアメリカの負担・コストの経済面・損得面から論じて「離脱」を決めていたこと。つまるところ「選挙対策」の措置であることを明確にしたこと

  3. かつ離脱発表後にドイツ、フランス、イギリス、それにカナダの各トップに電話して今回の決定を直接伝達・説明する中で、「地球温暖化対策」でアメリカは技術など様々な分野で世界の先頭に立ち、指導力を発揮すると説明したこと
 かな。むろんこれに対しても、いろいろ言いたいことはあるが、分かったことは来週8日にコミ−前FBI長官の議会証言があるが、この全体的状況の中でもまだトランプ大統領は「2期目」を狙っている、ということ。

 しかし教えて欲しいのは、先の選挙でトランプに票を入れた人々が今のトランプを見て「本当に俺たちのためにやってくれている」と本当に評価しているのかどうか。そうじゃない人も多いと思う。これは今後の世論調査の結果(あまり信用できないにしても)などで判断する必要がある。私は今回のトランプ大統領の決断は、世界の「美意識」に反していると思う。

 それにしても、「追い詰められた故の元祖帰り」という印象がすること。ちょっと気がかりだな。人間はよく成功体験故に間違いを犯す。気になった資料は、

  1. トランプ大統領の日本時間今朝4時30分からの記者会見での発言全文
  2. ホワイトハウス内の権力の変遷に関する、やや先走っているが興味深いFTの記事
  3. ティム・クックなどアメリカの主要経営者のこの問題に対する態度表明や声明
  4. あとアメリカのトランプ大統領が欧米・カナダの首脳に電話した際の「今後のアメリカの環境問題についての決意」に関する文章を探しています


2017年06月02日(金曜日)

 (05:03)国内、世界からの残留を求める大きな声にも関わらず、トランプ大統領は予定(日本時間午前4時)より30分ほど遅れて開いた記者会見で、「パリ協定からの離脱」を宣言しました。ただし離脱した後に「再交渉を始める」とも発言した。

 予想外なことに、会見はまずペンス副大統領のトランプ政権・大統領賞賛から始まった。「日々選挙公約の為に戦っている」と。それが終わった後に大統領本人が出てきて、これまでの政権の成果について触れた。

 株の上昇と職の増加に言及し、更に先のG7サミットなど外遊の成果を誇り、自分の政権のこれまでの成果に長々と触れた。「不可能と思えたことをやっている」と政権の施策の正しさを喧伝。

 その上で「選挙での公約を果たす」という理由を挙げて「パリ協定から脱退する」と宣言。しかしその後に一呼吸置いて直ぐに、「しかしアメリカにとってフェアなものを求めて、パリ協定に再参入するか新協定を求めての交渉を開始する」と述べた。この「再参入」などの「交渉開始」が何を意味するのか、私が見ていた範囲での会見では不明だった。

 全体的に聞いていて、今朝のトランプの記者会見は「妥協の産物」という印象だった。「選挙民への約束」としてパリ協定離脱を宣言。しかし自分の家族にも多い「残留派」にも留意して、「アメリカにフェアなら再参入、新協定締結の可能性を示唆し、再交渉開始」に触れた。

 アメリカが、世界192カ国が参加したパリ協定からの離脱を発表した意味合いは大きい。もしかしたトランプは、京都議定書から始まりパリ協定で結実した世界の努力を「また一からやり直したい」と言ったのかも知れない。その「再交渉」の条件である「アメリカにとってフェア」の意味は不明だ。

  「離脱」に関してオバマ前大統領は記者会見後に、「アメリカはパリ協定離脱によって未来を拒絶した」と非難した。アメリカの大企業(IT、エクソンなどエネルギー各社など)は「残留派」が多く、トランプ大統領の選挙民向け離脱宣言にも関わらず「着実にやるべき事をやる」というスタンスだ。カリフォルニア州は「我々はパリ協定を進める欧州や中国と共にある」と述べている。  ペンスは今回の離脱について、「忘れられたアメリカの国民を思い出す措置」と言った。トランプ政権は依然として「選挙」を戦っている。前兆はずっとあった。選挙戦の最中からトランプは「地球温暖化は作り話」という発言を繰り返した。

 EPA(環境保護局)の長官に環境規制反対の急先鋒であるプルイット氏を指名したのは、偉大なる逆説、滑稽でもあった。同局の予算をオバマ政権の最後の年に比べて30%も削減した。

 しかし米国内でも「パリ協定残留」を求める声は強かった。ホワイトハウス内では娘婿夫妻(イバンカとクシュナー両氏)や元エクソンのCEOであるティラーソン国務長官は強い残留派だった。

 多分「再交渉」という単語を「離脱」の直後に入れたのは、その面子を保つためだったのだろう。だからどのくらい「再交渉」にポイントがあるのかは不明だ。もっとも単純に「離脱」と言っても協定のプロセス上、離脱には「4年近くかかる」との見方がある。

 ということは、離脱かどうかが実際に決めるのは「次の大統領の仕事」ということになる。トランプ大統領が言っているように「パリ協定から脱退したら、本当にアメリカの職が増え、経済成長が加速するのか。

 怪しい。世界の消費者の美意識から外れたことをすれば、世界からのアメリカ製品に対する需要も減る可能性がある。アメリカ国内でも、逆にカリフォルニアなどから強い反発が生ずる可能性があるし、アメリカの多くの企業はトランプの離脱宣言を「選挙向けスタンス」と判断するだろう。

 そして「世界の流れは変わらない」として、トランプ大統領の意向を無視して「パリ協定を遵守するスタンス」をとり続けるだろう。そういう意味では、離脱宣言は世界での、そしてアメリカ国内での「トランプ離れ」を加速する可能性がある


2017年06月01日(木曜日)

 (11:33)昨日から思っているのです。ありそうで無かったのが「正々堂々」だな、と。

 高安が昨日の大関伝達式で口上として述べた言葉です。彼は「謹んでお受けいたします。大関の名に恥じぬよう、正々堂々精進します」と述べたという。実は昨日テレビ出演があったので、事前に過去の力士の口上をそれなりきに調べていた。

 しかし高安のそれが「正々堂々」と聞いて、「見なかったな。有りそうな、誰かが言っていてもおかしくない言葉なのに」と思いました。一番多かったのは「全身全霊」かな。一生懸命もあったし、一意専心も。そして不撓不屈も。

 なぜ「正々堂々」がなかったのか。または過去にあったとしても少なかったのか。それは、その言葉がその力士の手と足を縛ってしまうからだと思う。だって最近では小兵力士だけでなく、白鵬まで立ち会いで右左に変化する。ちょっとどうかと思う。

 ぶつかり合い....そして堂々の取っ組みでの相撲を期待している向きには、「なんだよ、横綱まで」と思う。変化の相撲は一瞬で終わってしまうケースが多い。それが「あまりの変化は相撲じゃない」という気分にさせる。

 それが相撲の技であることは間違いないし、小結あたりまでならそれも良いと思う。小兵力士の知恵でもある。しかし小柄な日馬富士でも、立ち会いの変化を選ぶのは「どうかな」という気がする。地位からして。

 むろん「出しうる技」として残しておかないと、その後は安心して一意専心に突っ込まれる懸念がある。だから、相撲取りは「いろいろな可能性がある」と相手に思われるためにも、あまり「正々堂々」とは口上で言わなかったのかと。素人考えですが。

 「正々堂々」に「立ち会いの変化はしません」なんて意味は無い。しかし正々堂々と言ったら、立ち会いでの変化技は少なくして、「がっつり当たる」「がっぷりで組む」との意味合いを感じる。私の印象だが。

 それを高安が敢えて言った。こりゃ凄いでしょう。彼はこれまでも常々「堂々と」と言っている。それに「正々」が加わった。だから意地悪く取れば高安は自分の将来の組み手から「正々堂々ではない手法」を排除した、とも受け取れる。

 それでも彼は横綱になれると思っているだろうし、優勝決定戦でもしかしたら稀勢の里と対戦できるかも知れない、と考えているのだろう。繰り返すが、「立ち会いの変化」も立派な技だ。しかしそれは「ここぞ」というところでは使って欲しくない、と相撲ファンとしては思う。

 多分高安は、「ここぞ」では姑息な、正々堂々ではない手は使わないと思う。だからこそ、一層応援したい。同じフィリピンのお母さんを持つ御嶽海も期待したいな。


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