99年08月30〜31日(月〜火曜日)

 お葬式でまた諏訪に行っていたりしていて、その間はほとんどネットワークを扱えない状態でした。メールを頂いていた方々には失礼しましたが、大体においては私のメール返信は機敏なはずですから、たまには遅くても許してもらえるでしょう。<^!^>

 移動中にも列車の中などで文章を書いたりしますから、ラップトップはもって出るし、まあネットに繋ぐ必要なこともあるだろうということで、ピッチももって出たのですが、今回はピッチをコンピューターにはめるカードを忘れたりして。しょうもない。葬式というのはそれはそれで濃密な時間で、今回の葬式は親戚のそれでしたからやることがいっぱいあって、結構忙しかった。

 葬式で思うのは、何十年ぶりという人に会えるのは良いと言うことです。死んだ人が引き合わせてくれるんでしょうね、あれは。「いとこ」でも、10年くらい会ってない人が結構いる。まあ近くにいても、実はそうは会わない。そういう人が一堂に会するわけですから。知っている頃と劇的に変わった奴、まったく変わらない人。まあ時間というのは、確実に過ぎていると思うのです。

 あちこちの葬式に出ていますが、その地方地方で全く違う。今回は葬式と初七日を座布団の上で座ってやりました。もの凄く久しぶり。最初は正座していたのですが、周囲が徐々に膝を崩し始める。あれは、あまり我慢しているといざ立とうと言うときに立てなくなるので、立ち上がる予定の少なくとも5分前には立ち上がれる状態にしておかないといけない。頃合いを見計らって崩して足の調子を戻し、ご焼香をして戻ってまたしばらく正座し、最後に「直ってください」と言われて正座し。

 最近読んだ本で、明治時代に日本に来た外国人の日本人描写の中には、「足が歪んでいる」という表現が出てくるそうです。「日本人の起源」という本だったと思う。正座をしながら「こりゃ足が曲がるわ.....」と思いました。見ていると、まっさきに正座を我慢できなくなって足を崩すのは、10代、20代かお年寄り。日本人も正座がなけりゃ足がすっくと伸びてくるのは最近の街を歩いていてよく分かる。それにしても、正座での式は過去数年間で初めて。
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 時間が過ぎているという点については、最近読んだ本で永六輔さんの「昭和」(私の昭和私史)というのが面白かった。永さんの岩波新書シリーズはよく読んでいるのですが、この本は彼が生まれて昭和が終わるまでを一年ごとに起きた主な事件や出会った人を「私史」の視点から描いているもの。直近の平成の事は出てきません。永六輔さんより私はずっと年下ですが、そうは言っても何十年かは重なる期間があるわけで、ああそうだったという部分、そうなのかという部分など時間がたつのを忘れる。毎週スタジオで会う遠藤泰子さんの話も出てきます。

 驚いたのは、虚弱児だったというのです。人間とは分からないものです。三島由紀夫も虚弱児として育った。で、最後はああいう死に方です。小さいときに虚弱児で、大人になってそのイメージを大転換させた人は数多い。寺の息子だというのは知っていますしたが。その辺の話も面白い。人生って言うのは、小さいときに悪戯小僧だった奴がそのまま行くかというと、結構大人になるとおとなしくなったりする。逆転がいっぱいあるんですよ。
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 この数日は全くついとらん。またしても帰りに高尾から中央線の信号機故障に遭遇してえらく遅れて電車が新宿駅に到着。まあ、その変わり発見がありました。それは、明日。


99年08月28〜29日(土〜日曜日)

 どうしても外せない急用があって、トンボ帰りでこの週末は諏訪に行って来ましたが、暑かった。とんでもない暑さでした。32度。この地方としてはこの時期には普通はあり得ない。日中はずっと汗をかいてました。ふつうは、お盆を過ぎると、「もう秋ですね。風がものすごく涼しく」なってくるのですが。特に夕方から朝にかけては、非常に涼しいはずですが、今年は違った。早く東京にも秋がきてほしいものです。少なくとも、街を歩こうという気分にはなる。

 帰りは帰りで日曜日の夜の電車は最低。午後8時16分着の予定が、中野駅で徐行運転を始め、新宿駅に着いたのが20分遅れ。JRは山手線が止まっていて、その他の線も遅れていそうなので丸の内線に回ったら、これも銀座折り返しで遅い。新宿駅のタクシー乗り場も最近になく込んでいた。ところが、東高円寺について外に出ると、空の雲はもう上の方はない。都会の夏特有の局地的通り大雨と言うやつでした。それにしては、凄い降りでした。
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 ところで、マイクロソフトが Windows 98 のセカンド・エディションを出したので、数台のコンピューターで同一回線(たとえばISDN回線など)を共有できることなどに魅力を感じて入れたのですが、はっきり言って動作がおかしくなった。アンチ・バイルスなどをはずしてきちんと入れてもですよ。ラップトップでは再起動に不具合が生ずるなど。まあ、OSをいじるわけですから何か不具合は生ずるでしょうが、それにしてもしばらくは様子見としました。リリースノートなどをしっかり読んでから。

 良いのは、「こりゃだめだ」と思ったら最初の98バージョンに簡単に戻せること。セカンド・エディションを入れて再起動しなくなったラップトップからはずしたら、簡単に再起動するようになった。98のセカンド・エディションを入れて同じような事態に立ち至った人はいませんかね。2000年対応はしてあるので、特にバージョンアップする必要はないんで。

 もう一つマイクロソフト関係で言うと、オフィス2000のファイル関係があまり私には馴染みのものではなくなった。つまり、「アクセス権」という考え方があって、これがファイルを一つのコンピューターからもう一つのコンピューターを移して使うときに、いろいろ面倒なのです。たとえばコンピューターAでインターネットからダウンした資料をファイルに落とし、そのファイル(docファイル)をコンピューターBで使うときなど、何かと使いにくい。

 何か基本的な事を忘れていたのかな、と思うほどややこしい。こちらも今までの概念で使うので難しいのでしょうが、こんな具合なら秀丸かなにかでファイルを打っておいて、最後にワードに載せてもいいやと思うほどなのです。
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 ところで、某銀行が送った汚染ファイルから出るメッセージは以下のようなものだったらしい。このニュースを最初につかんだのがファイナンシャル・タイムズだというのが面白い。きっと受け取った人が「なんだこれは」ということで、たまたま電話をかけてきたFTの記者にでも話したかしたのでしょう。ウイルスは恐ろしい。

Dear precious customers:

With regard to the planned alliance of our Bank with Industrial Bank of Japan and Dai-ichi Kangyo Bank, we would like to send you the following very important message:

YOU ARE A BIG STUPID JERK!!


99年08月27日(金曜日)

 朝TBSに行って番組の前に担当の長谷川君と話していたら、「あ、伊藤さん、あれはIEだったらこうすれば出来ますよ....」と。昨日書いた引き写したい部分の部分印刷の件。「どれどれ」ってなもんですな。身を乗り出した。

 簡単でした。彼が例示してくれた。IEを立ち上げて使っている状態だと、必要部分をドラッグする。そして「ファイル」→「印刷」に行く。そのダイアログボックスの中から「選択した部分」を選んでOKする。確かに。必要な部分だけ印刷できる。で、その後試しに、ドラッグした部分で右クリックしたら「印刷」メニューがあって、そこに渡ったらそこにも「選択した部分」があって、それでもOK。

 IEで出来るなら、ワードでも出来るはずだと思ったら当然できました。つまり印刷のダイアログボックスに「選択した部分」とか「選択した範囲のみ」(秀丸エディッタ)という選択肢があれば、出来るのです。しかししかし、ネットスケープにはない。その選択肢が使えない状態になっている。なんだ、これが一番使いたいのに。これができたら、サーフィンしていて、必要なところを印刷できるのに。

 川石さんという投資顧問で外債ファンドマネージャーをしておられる方は、

1.必要な個所をドラッグ
2.Ctrl+P
3.Alt+S
4.OK
 というのを教えてくれました。しかし、これもIE上でしか使えない技

 で、そういう時のためにと木村さんが三つのサイトを紹介してくれました。この三つのサイトについては私はまだ試していない。しかし、ご興味のあるかたはどうぞ。

  1. http://hp.vector.co.jp/authors/VA014507/ozmemo/index.htm
  2. http://home.highway.ne.jp/oz/soft/index.htm
  3. http://home.highway.ne.jp/oz/soft/ozmemo/readme.txt
 まあいつも思いますが、私が考えるようなことは誰かが「必要だ」と考えてちゃんとできるようにしてくれている、という訳です。
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 ところで、長谷川君は私が渡ったときにはまだ91件しかになっていませんでしたが、ネットにページを持っている。http://www1.neweb.ne.jp/wa/kazz-h/ですが、「仕事柄リンクを作る必要から作った。素っ気ない」と自分で書いている通り、まだこれからのサイト。しかし、彼の特徴は「車好き」。趣味のあう人だったら、興味を持つかも知れない。

 サイトが次々に立ち上がっているようで、この前私のオフィスにケンとともに立ち寄ってくれた根谷ちゃんがページを立ち上げましたので....とメールしてきた。いやに文字の多いサイトで、読むのが大変ですが相場情報は詰まっている感じがする。http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2698/がそれで、まあ彼を知っている人がここの読者にもいるようですから、メールでも出してやると良いかも知れない。

 もういっちょ。http://member.nifty.ne.jp/kanbei。何かの勉強会で一緒になって以来の縁の「kanbei」さんのページ。溜池発経済・政治分析といったところ。文章がこなれていて、おもろい。「他流試合をしたい」とのことでネット公開。
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 かねて知り合いのYさんが「沈まぬ太陽」に登場してくる人物名と実在の人物との対照表をいうのを送ってくれました。どのくらい信憑性のあるものか知りませんからここには掲載しませんが、目安にはなる。実際には、小説を読み進むと「この人はあの人に間違いない」「この人はあの人」と分かるのですが、それも政治家まで。この小説に登場するモデルとなった航空会社の人は、社長とか名前が知られた人以外は知らない。

 「行天」は架空の人物らしいが、「恩地」さんには実在の人物が居るんですな。


99年08月26日(木曜日)

 今朝歩きながら、「こんな事が出来たら便利だな....」と一つ思いつきました。例えば、昨日のトルコ義援金や物資支援を実際にしようとする。郵便局に行くときに、手元に控えが欲しい。番号なんて書き写すのが面倒ですから。で、今までは

〒282-0004
千葉県成田市新東京国際空港第2旅客ターミナルビルM2067
トルコ航空成田支店
電話0476 34 8310

   「救援物資」であることと、中身の内訳を表に書いて(もしくは貼りつけて)頂くと助かります......との事です。

 また、今朝ラジオを聴いていたらTBSも義援金の受付をやっているようです。郵便局で。
 TBSのトルコ地震義援金プロジェクト

 口座番号  00110-0-2439
 送付先   TBSカンガルー募金事務局
 通信欄   トルコ地震義援金
 の部分をドラッグしてコピーし、それをワードか何かに落として、それをプリントして控えにした。しかし考えたのです。ブラウザやファイルの引き写したいところをドラッグして、そこを対象に右クリックのプルダウンかなにかに「印刷」コマンドさえあれば、その後の面倒な作業(ワープロソフトを起こしたり、貼り付けたり)が必要なくなるのでは....と。

 つまり、クリップボード印刷ということです。窓の杜のクリップボードの拡張のところを見ても、その手のソフトはないように思う。しかし繰り返しますが、ブラウザなどの必要な箇所だけドラッグして、その部分を右クリックしてプルダウンから印刷できたら便利では....と思います。ご存じの方は、メール下さい。
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 昨日書いたトルコへの支援に関して、「私も救援物資を送ってみようかと考えました」という柳さんからメールで、「トルコ航空のホームページに以下のような掲示がありました」との連絡を頂きました。

トルコ地震救援物資について

一部のホームページでご紹介された『トルコ地震救援物資のお願い』により、多くの 皆様よりたくさんの救援物資が、直接トルコ航空の空港事務所へ送られてまいりま す。しかしながら、皆様よりお預かりしました物資を被災地へお送りする準備がまだ まだ整っていないのが現状です。

また成田の空港事務所へ多数の問い合わせがあり、電話もパンク状態になっていま す。

お問い合せを頂く場合は
 ●トルコ航空     03(5251)1511
 ●トルコ航空大阪支店 06(6441)8799
   までお願いします。

尚、郵便で送られた救援物資は、局留めになり、郵便局に御迷惑をおかけすることが 予想されます。宅配便にてお送りいただけますようお願い申し上げます。また着払いの荷物は受付けておりません。

☆救援物資の内容及び個数を明記したリストをお手数とは存じますが添付いただけますようお願い申し上げます。

上記トルコ航空へお問い合せの上、お送りいただけますと幸いです。

 送られる方は是非この電話番号に問い合わせの上、宅急便で内容・個数を明記してということでしょう。まあ、お金の方が向こうは使いやすいのでしょう。でもモノも気持ちですから。で、私も土曜日に送ろうと思っていたので問い合わせました。そしたら、「送って下さい」とのこと。また住所は、昨日紹介したのとちょっと違って、
〒282-0004
千葉県成田市新東京国際空港第2旅客ターミナルビルM2067
トルコ航空成田支店

 で結構とのことです。是非、宅急便で。
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 ところで、今日読んだ一番面白い記事は、毎日新聞の夕刊。2面。特集とかいう欄です。32才の女性記者の16才のナマ宇多田武道館コンサート参加(?)批評。これには笑いました。


99年08月25日(水曜日)

 寝ころんだり、横になったり、机に足を上げたりいろいろな格好をして本を読んでいたら、腰が痛くなってしまいました。ははは、やはり机で正面を向いて読まんといかん。本は。

 何を読んでいたかというと、「沈まぬ太陽」。山崎豊子さんの最新企業小説です。まあ、政官財の癒着に最後は焦点を絞っていますが。今まで「アフリカ篇上下」「御巣鷹山篇」と出ていて、ついこの一両日に本屋さんに「会長室篇の上」が出た。私は仮綴じ本で会長室篇の下まで、つまり最後まで読みましたが、結構長かった。

 正直言って、ちょっと一昔前の日本の企業を改めて取り上げた小説という印象がする。どんなに苦境に立たされても飛ばされても一つの企業に居続ける主人公。やめちまえばいいのにと何回も思いながら読んだ。最後に体制側に決定的なブローとなるであろう物件をもたらしたのが、正義感溢れる主人公ではなく、小説では一番だらしない男に描かれている人物のノートだったというのが逆説的で面白い。

 でも、この小説は読み出したら止まらない。為替の世界の人間だから、この航空会社が行った「10年の先物輸入予約」の話は、「なるほど、こういう解釈も成り立つのか....」という印象。山崎豊子さんもよく調べてある。最後の刊は9月の初旬だそうですから、お読みになれば良いと思います。ただちょっと、エンディングが弱い感じがする。映画にするんだった、ちょっと違った最終場面を用意しないといけないかもしれない。
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 久しぶりに外を歩いても良い天候になったので、体調を整えるためもあって夕方はfriendsのコーナーにご登場頂いているしらちゃんと河野君との飯会に、青山のオフィスから高樹町まで歩きました。西麻布の交差点を右に曲がって。夏の間に歩かなかったら、もう景色が変わったところがある。今までは外を歩く気がしませんでしたから。

 30分くらいですかね、歩いたのは。場所は久しぶりに開花亭で、引き続きうまかった。このレストラン、9月、10月と「22周年記念」ということで、5000円のコースを大々的にやるようで、またその時期に来ようと思います。店の主人とは仲良しで、年齢も一つしか違わない。二人が来る前にしばらく話をして、共通の悩みがあることを発見。

 しらちゃんにも言ったのですが、最近更新をサボるホームページ・オーナーが多い。別に勝手にやっている訳だから良いのですが、こちとら楽しみにしているのに更新されていないと、「なにしとんじゃ、こやつらは....」と思ってしまう。サボっているのは、のりちゃんしらちゃんバブなどなど。一人は改心。shinoby君にも、もうそろそろ再開したらと言おうと思って行ったら、「そろそろ更新を再開しようと思っていますが、果たして何人の人に気づいて頂けるでしょうか」とか書いている。このコーナーで紹介されたら、その日から再開しないと格好が付かないよな......

 そうだ、一つ思い出した。ショックを受けた。しらちゃんは、毎日8時間寝ているそうだ。あとで7時間と言い直したが、ようねる (-_-)zzz。帰りに河野君と二人でタクシーの中で、「寝過ぎじゃないのか........彼は」という話になった。<^!^> 今時、毎日きちんと8時間寝ている奴なんて聞いたことがない.......。
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 ところで、今週金曜日のラジオたんぱの午後11時40分からのRound Up World Nowでは、久しぶりにゲストを迎えて、『急速なデジタル化で、どうなる音楽産業』という特集をします。自分の例をとっても、最近は各使用コンピューターにリアルのJUKEBOXを入れていて、そこに好きなアルバムを記憶させ、ディスクは使わずに(持ち運ばずに)音楽を聴いている。聴取習慣は大きく変わっている訳です。さらに、今後どうなるか。

 ゲストは、Bitwaveの床さん。ビットウエイブね。「ビットの」とはなかなかしゃれた名前ですね。床波さんは、現在43歳。うーん、俺より若い。米マンハッタン大学商学部コンピュータインフォメーション学科卒北米、欧州及び国内の市場調査、コンサルティングを行う会社(コアーズ株式会社)退職後独立。フォーサイト株式会社設立。その後、新日本製鐵のエレクトロニクス情報通信事業本部にパーソナルコンピュータ部掛長として入社。その後マルチメディア事業を立ち上げる。平成9年に新日鐵退社後、新日鐵嘱託で株式会社ビットウエイブ設立 。ビットウエイブの業務内容は

  1. コンシューマゲームのプロデュース
  2. 各種インターネットサービスの企画開発
  3. インディーズ音楽情報誌「ダイレクト」の発行
  4. インディーズ音楽CDのネット通販
  5. 国内企業向けネットビジネスコンサルティング
 おもしろそうな人じゃないですか。お楽しみに。で、最近知ったのですが、インターネットラジオにはキャパというものがあって、一定数を越えたアクセスがあると、それには反応しないそうです。聞けない人には、ご免なさいです。最近は、アクセスがこの一定数を軽く超えているようです。フランクフルトの梅本君も、「聞けませんでした」と。彼の場合はソフトの問題かもしれない。
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 ところで、あるメーリングリストで「ここに資材を送れば、トルコ支援になる」という情報を得ました。小生も今週末に少し送ろうかなと思う。「不要な古着や毛布をお送りください」ということで、送付先は
〒282-0004
千葉県成田市古込字古込1ー1
新東京国際空港第2旅客ターミナルビルM2067
トルコ航空成田支店
電話0476 34 8310

   「救援物資」であることと、中身の内訳を表に書いて(もしくは貼りつけて)頂くと助かります......との事です。

 また、今朝ラジオを聴いていたらTBSも義援金の受付をやっているようです。郵便局で。
 TBSのトルコ地震義援金プロジェクト

 口座番号  00110-0-2439
 送付先   TBSカンガルー募金事務局
 通信欄   トルコ地震義援金


99年08月24日(火曜日)

 引値は小幅な動きでとどまっていますが、日中のチャートを見るとニューヨークの株式相場はFRBの利上げ前後に大きく高下しています。これは多分、予想されたFF金利の0.25%の引き上げのみならず、公定歩合を4.75%に引き上げたことの意味を咀嚼できなかったのでしょう。

 正直言って私も公定歩合には手を着けると予想していなかったので、少し驚きました。公定歩合はネームはありますが、実質的に金融市場に意味のある金利としてはFF金利の方が重要ですからそちらの方に目が向くのは自然ですが、アナウンスメント効果というのは公定歩合の方がある。まあ、この辺はこれからちょっとチェックしたい。

 今回のFRBの声明を読みながらデジャブーを感じたので、6月30日の前回のFRB声明をこのサイトから探し出して読み比べて見ました。利上げの理由として挙げている4条件は変わっていない。前回の利上げ時と。

  1. 金融市場の正常化
  2. 米国経済の強さ
  3. 海外諸国経済の回復
  4. そして米国内労働市場のタイトさ
 私が既視感を感じたのは、至極当然ということです。声明を読んで分かるのは、FRBの基本的な認識としては、6月30日の利上げ、そして今回の利上げとも「昨年秋の金融市場の異常な状態に対処した3回の利下げの巻き戻し」という認識が強いこと。そういう意味では、今回の利上げも本格的な引き締めというイメージから遠い。今調べたら、公定歩合も昨年の秋に二回、都合0.5%引き下げられている。それうち一回を巻き戻したということです。

 政策のバイアスはともに「中立」ですが、前回は「no predilection」を使い、今回は「symmetrical」を使っている。FRBは結構言葉で遊んでいるというわけです。

Release Date: August 24, 1999
For immediate release

The Federal Open Market Committee today voted to raise its target for the federal funds rate by 25 basis points to 5-1/4 percent. In a related action, the Board of Governors approved a 25 basis point increase in the discount rate to 4-3/4 percent.

With financial markets functioning more normally, and with persistent strength in domestic demand, foreign economies firming and labor markets remaining very tight, the degree of monetary ease required to address the global financial market turmoil of last fall is no longer consistent with sustained, noninflationary, economic expansion.

Today's increase in the federal funds rate, together with the policy action in June and the firming of conditions more generally in U.S. financial markets over recent months, should markedly diminish the risk of rising inflation going forward. As a consequence, the directive the Federal Open Market Committee adopted is symmetrical with regard to the outlook for policy over the near term.

In taking the discount rate action, the Federal Reserve Board approved requests submitted by the Boards of Directors of the Federal Reserve Banks of Boston, New York, Philadelphia, Cleveland, Richmond, Atlanta, Chicago, St. Louis, Kansas City, and San Francisco. The discount rate is the interest rate that is charged depository institutions when they borrow from their district Federal Reserve Banks.

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Release Date: June 30, 1999
For immediate release

The Federal Open Market Committee today voted to raise its target for the federal funds rate 25 basis points to 5 percent. Last fall the Committee reduced interest rates to counter a significant seizing-up of financial markets in the United States. Since then much of the financial strain has eased, foreign economies have firmed, and economic activity in the United States has moved forward at a brisk pace. Accordingly, the full degree of adjustment is judged no longer necessary.

Labor markets have continued to tighten over recent quarters, but strengthening productivity growth has contained inflationary pressures.

Owing to the uncertain resolution of the balance of conflicting forces in the economy going forward, the FOMC has chosen to adopt a directive that includes no predilection about near-term policy action. The Committee, nonetheless, recognizes that in the current dynamic environment it must be especially alert to the emergence, or potential emergence, of inflationary forces that could undermine economic growth.


99年08月23日(月曜日)

 FOMCを控えているというのに、ニューヨークのダウが11300ドルに24セントだけ足りない史上最高値になり、東京も上がり、ソウルでは株価が4.5%も急騰し、また欧州でも株が上がりと、月曜日の世界の株式市場では「株高」がまた目立った。今回は、日本も上げ相場を作るのに一役買っている形。

 日本では金融株の上昇が目立ちましたが、欧州でもそれはおなじ状況。アメリカはテク株先導でしたが、全体的に言えることは株価が表象する企業が、「次の時代」に向けた体制を整えようとしている中で、それが進んだところから株価を評価しようという動きになっている。つまり、行動を起こしている企業、セクターが買われているということ。

 テクノロジーの変化が激しく、たとえばどの業界でも5年後、10年後の業界の姿が分からない中では、とにかく動いてその中で「次ぎ」を見つけようという動きを株価は評価している。株価は企業を表象するものですから、企業の動きが活発な間は株高は続くでしょう。金融当局の舵取りは、特に景気が過熱しているアメリカのようなところでは難しくなりますが。
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 ところで、最近はいろいろな方からメールをいただく。久しぶりにちょっと紹介しましょう。昨日「位置取り」という話を書きましたが、バブルバスターさんからは、

お久しぶりです。まだまだ暑いですが、お元気ですか?

さて、今日のDiaryの「位置取り」の話ですが、自分から日本の会社を飛び出した私 でさえ転職後しばらくは、方向感が定まらなくてなんだか不安定でした。自分は不動 産ファイナンスと法律そして若干のPCなどの知識という自分なりの座標軸を確認し直 したので、立ち直りましたが。突然ある日「じゃぁ、3社で大合同するから、よろし く。まあ、どうなるか先はわからないが、がんばっていこう。」と言われた日にはか わいそうという以外にはないですね。

でも、これが日本のサラリードパーソンが直面している事実なのでしょう。中高年層 はすでにリストラという酷い形でこの洗礼を受けていますが、若い人や脂の乗りきっ た層も同じことよというわけです。

しかし、この状況の中ではマネージメントは人事面に関してもっと透明性 (transparence & accountability)を高めないといけないですね。そうしないと、た んなる騙しに近い状態になってしまい、組織が活力を失う恐れが出てきますから。こ の点に付いては新しい3社でも十分議論され、それが従業員にしっかりと伝わること を心から祈りたいです。まあ、それができないようであれば、優秀な人材は間違いな く流出していくでしょう。

 と。そうですね、自分から会社を変わった場合でも「自分の位置」というのが分からなくなることはあるでしょう。あと退職が接近したときとか。コンピューターの世界に「関連付け」という言葉がありますが、ある意味で人間は誰しも社会に対して「関連付け」をして生きている。関連付けの対象が、突然変わるわけですからこれは自分を関連付けしていた方からすると辛い。しかし、安易に自分を何かに関連付けせずに、やせ我慢で生きるのも大切なんでしょうね。彼が言うところの「自分の座標軸」を確認しながら。
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 ドイツからは、通信社の支局を一人で切り盛りしている梅本さんが昨日の小生のnews and analysisを読んで、
ラジオ番組、またトライしてみます。何しろ一人の支局(昨夏から常勤の助手を雇用してますが)なので、総務部長、経理部長、人事部長、技術部長を兼任して記事も書くといったあんばいで、本当に忙しい毎日です。家に帰れば帰ったで、子供(健太郎)の食餌、風呂など大忙し。

伊藤さんの本日のご指摘も本当に同感。3年後に事業部門別の組織に再編が完了ということですが、つまりは3年かかって「現時点で欧米銀が整えている戦略、組織に追いつく」にすぎない。多分、これから3年間で金融業界はもっともっと変化すると思います。本当に「スピードの時代」です。「世界の五指」に入るには、3行のトップは、もう今から「次の変化」を読んで合併行の次の次の姿を考えていかなくてはなりません。大変ですね。

 多分経営者は気づいているとは思いますよ。ただし社内力学や会社の同僚、先輩たちへの配慮で動けなくなるのではという懸念がある。しかし一方で、ぐずぐずしていたら本当に生き残れないという恐怖が、「スピード」をもたらすかもしれない。もう誰にも頼れないでしょう.....

 「債券ディーリングルーム」の久保田さんからは、

日記に書かれていらっしゃいましたが、実は先週、私も根谷さんとお会いしました。 私もいつもロンドンの情報をいただいているのです。 思ったよりがっちりした方ですね。なんと1歳違いということでおどろきました。

ところで、19日付けのダイアリーを読ませていただきましたが、 渡辺真知子さんのことが書かれていたのでびっくりしました。 たぶん同様のメールは多かったかと思いますが、私も渡辺真知子さんの大ファンです。 「かもめが飛んだ日」や「ブルー」など確か中学生時代だったでしょうか、 良くレコードを友人と聞いた思い出があります。 ぜひ私も今度機会があればコンサートにいきたいです。

 渡辺真知子ファンというのは、結構いるらしい。少なくとも日本で生まれ育った人なら、彼女の歌は一つくらいは知っている。まいいじゃないんですか、知らなかった人間が居ても。久保田さんとは9月に入って昼飯を食べることにしました。真知子談義でもしますわ....


99年08月21〜22日(土〜日曜日)

 考えれば、会社に勤める個々の人間にとって、「位置取り」が難しい世の中になったものです。ある組織に属すると、属している誰もが自分はどのような位置に居て、どういう役割を期待されているかをある程度把握しながら生きている。仕事ができる、できないに関係ない。多分、誤解のある人もいると思いますよ。でも、誰もが位置取りを確認しながらの人生を送っている。組織が変わらなければ、それができる。それは地域社会でも良いのですが、今の日本の男にとって大部分は「会社」が組織となっているから「会社」が基準です。

 自分は同期の中ではどの程度のところにいて、今後どう展開しそうで、また上の人や下の人間との位置関係はどうか。誰と誰が自分にどの程度期待していてくれて、誰が敵対的な地位にいるか。まあ、自分の位置を確認するのに、組織というのはある意味では非常に便利なモノなのです。だから、人間はしばしば組織の興亡が直ちに自分の興亡であると勘違いする。

 しかし、自分の所属する組織が突然今までの2倍にも、3倍にもなるとどうなるか。具体的には、金融持ち株会社の下に当面がぶら下がるにしても、IBJ、富士、第一勧銀の三つの組織は数年したらガラガラポンで四つの新しい組織になる。そりゃ、今までの組織でなんとはなしに自分の「位置取り」を把握していた人は、突然方位計、ナビを失いますよ。で、いったい自分はどこにいるの....、と。

 「同期」といったって、何百人もいることになるでしょう。見えていたモノが、突然見えなくなるわけです。今までの人事評価はどうなるのか。不安なことも増えるに違いない。どこの誰を知っている...といった仕事の方法も変えざるを得なくなる。いろいろな意味で、企業の合併というのは社員の座標軸を大きく狂わせるはずです。良い悪いの問題は別にして。会社にとって良い合併も、そこで働く人間にとっては、必ずしも歓迎できないことになる。
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 考えたのは、トラベラーズ・グループの社員数が14万人になったと聞いたときです。そんな大きな組織にいて、そこで働いている人はどういう「位置取り」をして生きているのだろうと。多分、会社は会社、個人生活は個人生活と割り切っている人が多いだろうし、同じ14万人といってもアメリカの会社のようなところは職種で分かれているから、案外自分の位置取りというのは分かりやすいかもしれない。

 しかし、日本の男の場合ははっきり言って「畑」はあるが、職種が有るわけではない。言葉は悪いが、金太郎飴に育てられている。なんだかんだ言って、人間関係の中で自分の位置取りを漠然と把握して生きている人が多い。そういう人にとっては、突然の合併はえらく困惑要因ではと思うわけです。大丈夫かな。小生の、IBJ、富士、一勧の知り合い連中は。まあ、皆図太い奴らですが。でも、自分の組織が突然自分とは見ず知らずのものになるという事態はこれから頻繁に起きるんでしょうね。


99年08月20日(金曜日)

 IBJ、富士、一勧の共同発表については、日経のこのサイトなどに原文がありますからお読みいただけば良いと思いますが、事前に漏れてきていたのと大きくは違わない。

  1. 【統合の趣旨】ボーダーレス化する厳しい競争に勝ち残り、国際的にも一流プレーヤーとしての地位を確立するためには、金融ニーズに高い次元で的確、迅速に応える「顧客対応力」と、強固な財務体質に支えられた「信用力」の二つの要素を兼ね備える必要がある。我が国を代表し、世界の五指に入る強力なプレーヤーとなることを目指す
  2. 「最高水準の総合金融サービス」「我が国を代表するトップバンク」「行員にとっての働き甲斐」「特色・強みの最大限発揮と徹底した合理化、効率化による統合の効果の最大限追求」「新しい風土・企業文化を持った金融グループを創造」を基本精神とする
  3. 【統合効果】重複分野において徹底した合理化・効率化。戦略的投資の積極化。拠点については、重複店舗を基本的に統廃合の対象とし、持株会社設立後5年を目処に150店舗程度の削減。海外部門については、拠点ごとにできるだけ早めに統廃合。人員については、拠点の統廃合、本部の効率化を推進する一方、戦略分野への重点投入を行い.持株会社設立後5年を目処に、6,000人規模の削減。戦略的なシステム投資等を積極的に実施し、主要米銀並みのシステム投資(1,500億円程度/年)。業務純益については、安定的に1兆円を超える水準を目指す。
 などなど。しかし、今日はこれだけではなかった。最終的にいくつが実際のものとなるかは不明ですが、読売のネットニュース(午後4時頃)を見たら上から四つが金融のニュースで
  1. ◆東海・あさひ銀行、実質合併へ
  2. ◆一勧・富士・興銀、野村に提携要請へ
  3. ◆第一勧銀・富士・興銀が統合を発表
  4. ◆勧角・新日本・和光の3証券が合併検討
 と続いていた。「金融再編秋の陣」の始まり、始まり...というわけです。「陣」の始まりだし、ドイツ銀行(アセット8500億ドル)を抜く世界最大の銀行グループ(同1.3兆ドル)の誕生だから、「一勧・富士・IBJ」のニュースは世界を駆けめぐった。これらの銀行には私も知り合いがいっぱいいる。あいつら何を考えているんだろう、どうなるんだろうとつい思う。何人かには、金曜日に電話しました。「今日取締役会で機関決定して、明日(土曜日)に支店長会議です」といっていたところもありました。「銀行にとってはいいんでしょうけど、行員にとっては」という人も。それぞれ、思うことがある秋というわけです。まあ、当該銀行でも知っていたのは極少数。大部分の社員については寝耳に水だったでしょう。
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 で私は、こうした一連の合併など日本の金融再編が成功するかどうかの鍵を一つだけと言われたら、「経営者の資質」を挙げたい。株価やマスコミは、「世界一の大きな銀行が出来る」ということで強い反応を示している。しかし、規模はポイントの一つではあるが、最終的に競争力と収益力の決定要因ではない。規模が大きくても、企業体の方向性、稼働性、収益力は確保されない。

 日本の金融機関の合併やグループ形成がどこかで力強さを欠くのには訳があると思う。負の遺産が背後にちらりと見えるのもそうだが、実は「では君はどこに向かっているの」「その為には、君にはどんな武器があるの」「それをどう稼働化するの」という点で、明確な姿勢や展望が見えないことである。企業にとっての姿勢や展望は経営者が示すものだから、結局は経営者に明確な展望がない、それを社員や市場に示すことが出来ないでいるということになる。

 世界的に銀行業がどこを向いているのか、向けば良いのか、何か作り出す方向があるのかは世界的に大きな問題になっている。今までの銀行は仲介業。「直接取引」が主流になりつつある今のネットワーク社会で果たせる役割は伝統業務について縮小する。これは間違いない。で、増加する「直接取引」に関わるサービス(業務提供)にかなりの部分が移る。しかし、具体的な展望が開けた訳ではない。

 だから今世界中の金融機関がピクチャーを描くのに苦労している。しかし、中でも規制に守られていて今まで新しいことにチャレンジしてこなかった日本の金融機関の経営者には、将来ビジョンが描けていない人が多いのではないかと思う。将来展望を描いた上で、それを実現するために資材・人材をどのくらいスムーズに稼働できるかが成功の鍵を握っていると思う。時代の流れを読む鋭い感覚と、一つ一つの政策を実行する力、そしてIT技術や顧客とのハイタッチをビジネスに生かす感覚。これらを兼ね備えた経営者はまだ日本には少ない。それが、「日本の金融再編」という大きな問題についての、大きな懸念材料なのです。


99年08月19日(木曜日)

 久しぶりに、コンサートに行きました。渡辺真知子はんの。青山円形劇場。小さな劇場ですが、名前の通り劇場が円形になっている。ステージが真ん中の一番低いところにあって、300席くらいの客席がそれを取り囲んでいる。経済評論家の先生の秘書のお姉さまや、そのお友達の方々と。

 真知子はんとは、ひょんな縁で食事友達なんです。この人が売り出したのは70年代の後半らしい。私がアメリカに居たときで知らなかった。最初奇妙な取り合わせで5人くらいで食事したときも、その人が誰だか知らなかった。話題からなんか唄に関係のある人かな....という感じで。ある期間日本から離れて外にいた人には経験があると思うのですが、その期間の日本の歌手なんかはすっぽり抜ける。回りからびっくりされましたが、日本に居なかったのだから知らない。

 で、その後CDを買って、「ああ、この唄をうたっていた人か....」と。夜の歌謡番組に出てるそうで、それもちらっと数回しか見たことがない。で、コンサートをやるというので行ったというわけ。

 贔屓目じゃなくて、良かったですよ。楽しめた。ゲストもいろいろ出てきたし、何よりもやはり唄がうまい。スローな曲から、ハイテンポの迫力満点の曲まで。行った全員で、「良かった...」と。「かもめ」の曲も入ってました。20日、21日も円形劇場でやっている。行く価値は多いにあるのではないでしょうか。

 それにしても、びっくりしたのはその凄い声量。迫力。ははは、これはあの食べっぷりから来るものでしょう。とにかく、よくお食べになる。私は男の中でもたくさん食べる方ですが、全然負けていない。完全に割り勘勝ちするタイプで、いつも一緒に行った連中から恨まれている。まあ今回が良かったから、彼女のコンサートがあったらまた行きたいと思います。
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 読売新聞が、「入試の多様化」を記事にしている。ナイスじゃないですか。

 「AO (アドミッション・オフィス)制度の導入」
 「二次の個別試験で小論文や面接を課す」
 「二次試験での外国語のヒヤリング」

 などなどが多様化の中味だという。アドミッション・オフィスとは、専門のスタッフが面接や志望理由書など書類選考を軸に、受験生を総合的に評価する方法。しかし、自分の大学生活の経験から、「入り口をいくら多様化しても、問題は大学にいる期間の中味ではないか.....」と思います。せっかく多様な学生を入れても、緊張感をもって彼らを一段と多様な人間に育てるだけの緊張感が今の日本の大学にあるのかと。

 大学の先生になっただけで「一生が保証された」と思うような教授陣。その分野でどのくらい業績が評価されているのか、多くの場合は分からない。実際に、実績のない人も多いに違いない。十年一日のごとく、古い教科書を使う先生。せいぜい、多少マスコミに出ているとか、有名だからとか、そのゼミの卒業生がいい会社に入っている....といった判断基準がまかり通っている大学に、「多様な学生」を入れて、失望されないかなとも思います。

 今の日本の大学は、勉強する高校と、厳しい職場の間に挟まれた「休憩場所・期間」になっている。本当は一番勉強(社会勉強を含めて)しなければならない時期が、一番でれっとした期間なのだ。生徒や親の問題もあるが、教授から何から「競争」と縁遠いことが、日本の大学から緊張感を奪っていると思う。

 だから私は思う。「入り口の多様化」はむろん賛成。しかし、4年なら四年という期間を、学生がもっと緊張感をもって過ごせる環境を作ることが、日本の大学教育には必要なことではないかと。


99年08月18日(水曜日)

 今日突然オフィスに来たお客には驚きました。一人は予定していましたよ。ロンドンの根谷ちゃん。送ってもらっている彼のレポートは、毎日読んでいる。彼の訪問は予定に載っていた。ところが迎えてみたら二人だった。もう一人はケン・ロータリー。80年代の後半にデポ取引をやっていた頃(為替の前はIRSなどのデポ関連をしてました)に、彼には活躍してもらいました。なつかしい。

 今回東京に来たのは、リタイアの挨拶だそうです。そうですかね、まだ顔を見ても若いのに。「何かやるの....」と聞いたら、アジアで何かやるつもり、との答え。今は昔取引のあった東京のディーラー連中を訪ねて、「goodbye」を言って歩いているのだという。インターバンクでデポ取引を私がやっていたのは80年代の後半ですから、あれからもう10年もたったということです。今と違って金利の絶対水準が大きい時で、値動きも激しかった。

 またときどき東京に来るというので、「keep in touch」ということで分かれました。AOLのメールアドレスも置いていった。びっくりしましたが、懐かしかった。根谷ちゃんも人が悪い。
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 円高が進んでいる。18日のニューヨーク市場では高値は111円62銭。円高は対ユーロでも進んで、19日の早朝段階では、117円71銭。為替についてはあまりこのコーナーでは書かずに、news and analysis コーナーで取り上げているのですが、週の半ばに円高が進みましたからちょっと取り上げましょう。足下での円高の背景は

  1. 今週になって日本の経済の回復基調を示す数字が数多く出ている(最新の鉱工業生産の3.2%増、7月の粗鋼生産の5.2%増大)
  2. 今までの米国勢に加えて欧州の機関投資家も日本への投資に関心を高めている
  3. お盆明けで輸出企業の予約が活発化して、ドル売り需要が多い
  4. 当局からはリップサービスは聞こえるが、市場が恐れている「介入」がビジブルな形では行われていない
 など。16日のニュースでも取り上げましたが、アメリカのドルに対するスタンスは「口では”強いドル”を言ってイメージを保ちながら(資本の急激な逃避を避けながら)、その実ある程度の(ニューヨークの金融市場を混乱させない範囲で)ドルの下落を容認する」というものですが、今回の円高は彼らにとってはアラーミングではない。ドルは、円以外の通貨に対しては特に弱いわけではないからだ。ニューヨークの株価も18日はややドル安を嫌気した気配が伺えるが、今週一週間を見ると強い。

 「時期尚早な円高は好ましくない」として介入までしてきた日本の当局の立場は、微妙です。日本の景気回復の足取りがしっかりして、東京の株価が上げてくる中では、「時期尚早」とは言えなくなる時期がいつかはくる。昨日は榊原前財務官が、「東京の株がしっかりしているなら、多少の円高も...」と許容するような発言をしたと報じられた。最新のニュースでは本人はこれを否定しているようですが、日本の当局の判断基準も「揺れ」の段階に入ったと見ます。(黒田さんは、榊原発言に困惑しているでしょうが)

 ただしスピードはちょっと速い。今日の東京の株価の反応は重要です。しかし、全体的には、世界の金融市場は円高を受け入れつつあるように思う。
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 マイクロソフトが18日に、「2000年問題」の支援ツールとして「Microsoft Year2000 Product Analyzer Ver1.01」日本語版の無償提供を始めたという。ユーザーのシステムにインストールされている同社製品を自動的に検索して2000年問題への対応状況を表示する機能を持つ。ここからダウンロードして、早速やって見ました。

 結果は、windows98が「対応(前提条件あり)」以外は全部「対応」。デスクトップテーマは「対応状況不明」と出ましたが、まあこれはどうでも良い。「前提条件あり」というのは、windowsupdate からダウンロードすれば...という前提条件。まあ、年末までにやらないと。


99年08月17日(火曜日)

 韓国で今勉学している東洋経済の福田君を紹介するためにソウルの姜さん(最近まで大宇証券の人だった)に電話して、用件が終わった後「大宇グループが解体しましたね....」と言ったら、「しょうがないでしょ」の一言で終わり。ははは、まあそうですけどね。インフレの時代に正解だった「借金による拡大経営」は、今世界中で行き詰まっている。デフレでは、「借金」は重い。

 大宇グループに関しては、今朝の日経産業新聞の一面に長い記事がある。自動車が残ると書いてあるが、自動車だって世界的な生き残り競争が展開中で、単独での生き残りは難しいと見られている。大宇には GM が強い関心を示しており、自動車も結局は他社の手に渡る形で生き残ることになりそう。ということは、グループ消滅です。

 金宇中オーナーは、新聞配達から身を起こしたという。76年に貿易会社を起こしたのが初めで、その後政治とのつながりを深めながら行き詰まった企業を次々に買収して規模を拡大してきた。立志伝中の人というわけです。まあ多分、会うと非常に面白い人なんでしょう。新聞には詳しく書いてないが、新聞配達の「集金システム」で独自の方式を考案して、その地方の新聞配達で「独占的な地位」を占めたという。そのうち、一代記が出てきそうです。
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 高校野球は、「青森山田」が残るという結構意外な展開。今まで弱いと言われた県から出ているチームを応援したくなるのが私の習性で、夜まで第四試合の結果を知らなかったのですが、勝っていた。このチームにはがんばって欲しいと思います。確か、東北、北海道のチームは甲子園優勝がないはずです。

 今年の甲子園大会は、インターネット中継も行われている。確か朝日放送のそれを見ましたが、結構笑えた。ラジオと比較して聞くと、インターネット・テレビ中継は実際よりどのくらいですかね、30秒とか1分遅れている。遅れる上に、ネットテレビはまだ画質は悪い。しかし、朝日放送のアナウンサーは一生懸命やっていました。解説者もなしで。回線速度が上がってきたら、使えるメディアになりそう。

 野球の話のついでに一言言うと、どう考えても長島さんのピッチャー起用は解せない。日曜日でしたか、対広島戦で3−3の同点で河原を出したのには唖然としました。まあ言ってみれば病み上がりで数年ぶりに先発した投手。修羅場に耐えられるような体、精神状態ではないと思うし、もし失敗したら折角先発の一角で使えるメドが立ったのが台無しになることが分かっていたのに。河原は次に出にくくなってしまった。あそこは、リリーフ慣れした投手を出すべきだったと思う。

 17日も中日の選手は、槇原が出てきて「行ける」と思ったのでは。槇原には、横浜の佐々木や巨人の上原が持っている「気」がない。精神的に押されないのである。もともと締めには向いていない。来年は、もっと気が前に出る選手をゲームの幕引き役にした方が、チームの締まりも違ってくると思う。


99年08月16日(月曜日)

 相も変わらぬパターンですな。何か事故が起きる。当局は何をしていたんだ....という非難が起きたり、起きそうになるのに備えて監督当局が規制を強化する。それが積み上がっていくと、結局「規制緩和」のお題目が全く骨抜きになっていく。

 玄倉川の事故に対して、神奈川県は原則自由だった河川でのキャンプに対する規制を強化する方針という。具体的にどう規制するかは今後の問題でしょうが、私が問題だと思うのは、何か起きると「責任者は誰だ」という議論が出てきて、その責任者と名指しされた人は非難を恐れて防御をする。それが、結局「規制」を増やしていく。多くの場合、当局への非難が多い。

 何を規制し、何を規制しないでおくかというのは、個々のケースでかなり違います。しかし、今回の場合誰に責任があるかと言って、昨日も書きましたが河の中州をキャンプ地に選んだ人たちだと思うのです。彼らの責任をもっと明確にしないといけない。

 仮に規制を厳しくすると言って、当局に何ができるんでしょうね。警告カンバンを数多く立てる。罰金制度を設ける。巡回要員を増やす。いずれにせよ、そのためのコストは増大するわけです。ましてや、今回のような事故が起きると、救出に膨大なコストがかかる。行政にも、妥当なコストというものがある。

 これは原則論の議論になるのですが、一方で「規制緩和」「自己責任」「小さな政府」を唱えながら、何か起きるとそれらを横に置いてしまう。「規制」だ、「行政にはもっとできることがある」という議論になる繰り返しが多い。経済の世界でもそうです。

 結局、なんだかんだいって日本人の国民性には、依然として「依存体質」が強いのだと思う。実はこれが強い間は、「自己責任の世界」「小さな政府」は最後のところはできないと思う。行政がすべきことと、何かあっても行政が乗り出さなくても良いことの境目を明確にする努力をしていかないと、「小さな政府」なんてのはできっこない。この辺を考えておく必要があると思う。


99年08月15日(日曜日)

 まあなんと言いますか、あれだけ雨が降って、しかも何回も警告がだされて、しかもサイレンが鳴って....。亡くなられた方には気の毒ですが、起きないで済んだ事故のような気がします。玄倉川の事故は。それとも、日本のような山国では少し雨が降るとすぐに川が増水することを知らなかったんですかね。しかも「キャンプ場指定地」以外の川の中の中州だという。

 実は私が育った諏訪には少し雨が降ると増水する川はいくらでもありましたし、実際に洪水を何回も見ました。また、諏訪湖そのものが増水して、街の一部が浸水したこともあった。大量の雨を経た川の水というのは、普段とは全く違うのです。川は普段は、「 <゚)#)))彡 」が済む静かな場所です。しかし、いったん荒れ狂うと大体が色が違ってくる。どす黒くなる。濃い茶色です。そして、速さが違う。しかも、泥とか岩とか、流木とかを孕みながら流れる。危険です。

 雨が降り出した段階で、すぐに撤収しなければならなかった筈です。何回も警告されてもまだ居続けたという。全く理解できない。警察官や自衛隊の人たちが二次災害にあう危険性もあった。自己責任といってもほっておくことはできないから、救出作業をする。膨大な経費がかかるというわけです。得られる情報からしか判断できませんが、それにしても唖然とする事故です。
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 ところで、オフィスを2000にしてから、ワードの入力速度が私が持っている一部のパソコンで遅くなって困っています。ほんの一瞬ですが、以前に買ったパソコンではレスポンス速度が遅い。カーソルの動きがちょっとぎこちなくなって、思う存分の前進ができなくなるのです。

 多分、ハードディスクやメモリーがオフィス2000をフルに動かすのにうまくマッチしていないのだと思う。しかし、最新のソフトウエアを買ったら、入力速度が遅くなったというのではどうにも納得ができない。

 回避する方法はいくつもあるのです。最初からワード2000で打つのではなくて、秀丸などの軽いソフトウエアを使って文章だけは作って置いて、最後の仕上げだけをワードに移して行うなど。最近のワープロソフトは何でもできるようになっていますから、確かに重くなっている。文章を公表するのにはワードは避けられませんから、仕上げだけそれをするのです。

 しかし、これも納得できませんね。具体的に言うと、私の最初に買ったVAIOである705でワード2000を打つと、かなりレスポンスが落ちる。ハードディスクやメモリーをいじったら操作性が上がるのか聞かねばならないとも思っています。これからオフィス2000を買う人は、そんな点まで勘案された方が良い、という話です。


99年08月13〜14日(金〜土曜日)

 番組の直前に金曜日の日経の夕刊を見ていたら、「米大統領 強いドル政策変わらず」という記事。なるほど、いよいよ大統領まで出てきてドルの下支え工作を始めたのかと思って読み始めたら、文中に「政権の政策変更があったから、前財務長官が辞任したのではないか」という一文がある。

 「え、おかしいな」というのが第一印象。この文章をそのままとると、ドル政策を巡って対立があり、それでルービン(強いドル支持派)が破れて政権を去ったととれる。しかし、私が知る限りルービンが退任するにあたって米政権内でドル政策を巡る対立があったとは聞いていないし、対立する理由もない。米政権内におけるカンターなどが率いた通商派の力は弱くなっていたし、それが台頭してきたという情報もまだない。

 で「原文確認主義」の私はその後ネットで調べたんですな。英語の関連記事をいくつか調べると大統領が出た番組の名前が「Nightly Business Report」だとわかったので、PBS(米公共放送)の番組だと思いましたが、番組の名前を直接yahooに入れたら一発で出てきました。nightlybusiness.orgというURLで。

 で探したら直ちにクリントンのインタビュービデオがあって、かつそのトランスクリプトがあった。原文はこうでした。

GHARIB:You mentioned Robert Rubin, and there are some people who believe that since Robert Rubin left his post as Treasury Secretary, that the administration has modified its policy on the dollar. Can you clarify this for us? And we have seen the dollar under pressure recently.
 あは....と思いました。逆に読んじゃったんですな、この記者の方は。このトランスクリプトをそのまま読むと、「(強いドル支持者の)ルービンが財務長官の職を辞して以降、クリントン政権はドルに対する政策を修正したのではないかと考えている一部の人がいるが....」と質問者が聞いているのが分かる。クリントンは、「そうじゃないんだ」と答えている。これだったら分かります。クリントンの返事はこうです。
MR. CLINTON: No, we haven't modified our policy. I think that what you've seen with the dollar is partly a function of an expected recovery in Asia, and I think that on balance, that's good. And the European economy may be growing a little more; on balance, that's good. And so I think that that is a predictable thing. Plus, you know, to try to help our friends in Asia and Russia get through this crisis - and the Chinese particularly have had - even they've had a little bit of problems, we've run quite a large trade deficit here because we haven't wanted to close our markets since they were in trouble. Now when those things happen - that tends to weaken the currency too, after a certain amount of time. So I haven't been particularly alarmed by it, but neither am I for a weak dollar. I think the United States has to be for a strong dollar.
 「アジアや欧州が回復(またはその予想)に向かっていて、それは良いことなのだが、そういう意味では(ドルが下がっているのは)予想された事だ」「アジアのロシアの友人達、特に中国が危機を切り抜けるのを助ける意味でも、アメリカは巨額の貿易の赤字を出している。市場を閉めないからだが、そういう状態が一定期間続くと輸入国の通貨(ドル)は弱くなりがちだ。特に警戒はしていないし、それは私が弱いドル志向なのでもない。アメリカは強いドルを志向せねばならないと私は思っている」と述べている。

 まあでもこれも微妙な発言ですな。気持ちは「強いドル」志向だが、実際には景況サイクルの違いやアメリカの対外収支の悪化の中ではドルが下がるのは「predictable thing」ではあると言っている。市場が少し咀嚼したらこの発言に反応できなかったのは良く分かる。knee jerk では多分見出しは「クリントン、強いドルを支持」とか出たでしょうから、ドル強材料となったでしょうが、中味をじっくり読むと本音と建て前の違いが分かる。

 この PBS の一サイト(nightlybusiness.org)はなかなか使えそうですよ。PBS だから正確な報道が多いし、いろいろな人物が登場しそうだ。サイトも当然ながら nightly ですから毎晩更新されている。テレビも見れる。アメリカに居たときはたまに見たと思うのですが、忘れてました。早速私のリンクに入れましたがね。それにしても、何でも日本に居て原文に当たれるのは非常に助かりますね。σ(^^) クリントンの口の端に「ロシア」と「中国」の名前が具体的に挙がっているのは日本では報道されていなかったのでは。彼が頭の中で何を考えていて、しかし、日本の報道の方向がそれとはちょっとずれているのが良く分かる。原文を読む価値はあるということです。


99年08月12日(木曜日)

 実はレストランで食事をしていて、ふと思ったのです。倒錯しているぞ.....と。何かというと、そのレストランで食べた「温かいスープ」がめちゃ美味しかったのです。そのレストランのそれが美味しいということもありますが、実は体が「温かいモノ」を欲していたのではないか、と。

 私だけではないでしょうが、家に居ても、オフィスにいても夏は常に冷房している。(^^;)をかきかき街を歩いている時間は非常に短い。乗り物に乗っていても、暑いけれど冷房している。とすると、一体夏と言っても実際に体が夏の暑さを感じながら過ごしている時間は、一日の中でどのくらいあるだろうか....と。実は大部分はひんやりした空気の中で過ごしているのです。で、体が何を求めるかというと、夏の盛りになればなるほど実は「温かいもの」を欲しているのではないかと。だから、温かいスープが美味しい。

 実は、そのレストランでは冷たいものも何品か出てきた。そりゃ夏だからそうですよね。店はそう思う。季節のものを出そうと。しかし、しかし、あまり美味しいと感じない。冷たいものはもう結構....と体が言っているように思う。冷房の存在で、我々は「夏ほど温かいものが欲しい」体になりつつあるのでは、と思う。

 逆を考えてみる。実は、「冬のアイスクリーム」が大好きなのです。特に最近。でこれも、暖房の存在が大きいのではと。かつては、ビシソワーズは夏の食べ物で、冬は出してないところが多かった。でもこれも逆にした方が良いというか、一年中揃えていた方が良いと思う。

 暖房や冷房の存在で、私たちの体の季節感は確実に「倒錯」しつつある。ブイヤベースも夏の食べ物に........。


99年08月11日(水曜日)

 ネットにアクセスしたのが、11日の日本時間の午後6時45分くらいだったでしょうか。例のサイトに行って肝心の中継地点に行こうとしたら、「キャパ・オーバー」と出た。きっと世界中の人がアクセスしていたんでしょうね。「こりゃもう駄目かな....」と思いながらしつこくトライしていたら、7時過ぎに繋がって、面倒だから切らないで暫く見ていたのです。

 正直言ってがっかりしました。リアルのG2で見たのですが、画面は小さいしどこを探しても印刷のコマンドがない。つまり残せないということです。まあ、ネットにはjpegやgifがいくらでもありますから、それで用は足りるのですが、思っていたことができなかったのは残念。

 しかし面白かったのは、G2のあの小さな画面がまた時に9分割されていて、欧州から中東にかけての9地点のそのときそのときの太陽が見れたこと。ルーマニアとかの天気が良かったようです。イギリスやドイツは天気が悪くて、月の影は地上まで届かなかった。暗くはなったようですが。画像としては、テレビで見た方がよほど綺麗だった。まあ、月の影は線としてしか地球に落ちませんから、その影の中に入れた人はラッキーと言うことです。
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 本日のネットのニュース(朝日のそれ)は、以下のサービスが本格的になると報じている。ナイス、ビューティフル......。いくら並べても良い。通信ラインは既に社会でもっとも重要なインフラストラクチャーになっているのに、NTTの「最初にコストありき」の料金体系で我々利用者は世界の中でも劣悪な通信環境に置かれている。通信ラインのコスト高が、日本という国の発展を阻害している、新しい産業の勃興への抑止要因になっているとも言えるのだ。

 NTTが言う「コスト」には、膨大な人件費が含まれる。NTTの人件費の為に、国民全体が高い通信料金を払わされたのではたまらない。競争で日本の通信料金が可及的速やかに定額、低料金に収斂することを期待したい。そこから新しい産業の芽がふくと思う。

 ソフトバンク、米マイクロソフ ト、東京電力の3社は11日、 インターネット向けの高速通信 サービスに乗り出すことを正式 に発表した。9月に合弁で新 会社を設立、月額数千円(2000円か5000円だそうです)でイ ンターネットがつなぎっぱなし で利用できる定額制サービス を来夏にも首都圏などで始め る。また、インターネットを普及 させるため、サービスエリア内 の全学校向けに10年間、同じ サービスを無料で提供する。イ ンターネットにつなぐ市内通信 はNTTがほぼ独占している が、日米の大手3社の参入 で、競争が激化しそうだ。
 一つのポイントは、「無線」ということでしょう。マックで一つだけ感心するのは、今度のibook もそうですが、家の中に一つ無線ポイントを設ければ、家の中どこにパソコンをもっていってもネット接続できる点。今度の日米3社の合弁事業でも、電柱から家には電波を飛ばす。ははは、ますます我々の身の回りには電波が飛び交うようになるというわけです。


99年08月10日(火曜日)

 「8月11日18時頃〜21時頃(日本時間)にかけて、イギリスからイランまで9地点からの中継を試みます.......」と昨日紹介したこのサイトに書いてありましたから、夕方からですかね。小アジアよりも欧州の中継地点のものの方が綺麗そうですから、ちょっと夜に入ってからの方が良いかもしれない。

 私が何をしようとしているかというと、その瞬間瞬間をアドビを使ってPDFファイルにして自分のファイルの中に入れてしまおうと思っているのです。アドビはそうした作業に便利です。まあブラウザの外枠も入ってしまいますが、PDFにすれば永久に残してもおけるし、誰かに送ることもできる。どのくらいうまく残せるか楽しみです。各中継地点をいくつかのファイルで。まあネットにjpegやgifが一杯でるでしょうが。

 「インターネットは車窓から見る景色」と先日書いたばかりで、皆既日食(total eclipse というらしい)の中継は正に地球から見た宇宙という車窓そのものですが、サイトの景色も刻々と変わっている。このサイトも私が厳しい判断を下した直後に変わったようです。much better。サイトというのは難しい。情報を詰め込んでも読みにくい。しかし、あまりすました感じでも、コンテンツに至るまでに「あと一つのクリック」が必要になって、立ち寄る人がこなくなってしまう。この「クリック一回」が結構邪魔なんですな。
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 おもろい温泉に行きました。駅のホームにあるのです。昼頃、急に温泉に行きたくなった。で、まず片倉館に行ったのです。間が悪いことに休館。で、たまに行くその隣の「ぬのはん」さんに行ったら「今掃除中で....」。もう一つの紅花もそう。で思い出しました。上諏訪駅に温泉があると。数年前に入ったことがある。しかしあまりに狭くて、その後は行っていなかった。まあいいや...そこしかありませんから...と。

 しかし行ってびっくりした。以前入ったときより全然綺麗なんです。大きくなって。気持ちよかった。ははは、板一つ挟んで駅のホームなんです。売店で温泉セット(タオル、石鹸、シャンプー)を300円で買って、入浴料は切符でok。切符がなければ、入場券で。まあ、あの辺を通りかかった人は是非トライを。駅の駐車場に車を止めて、入場料で入るという手もある。

 私が知る限り、諏訪で130円で入れる温泉はあそこしかない。(^o^)ハハハ
 


99年08月09日(月曜日)

 明日に備えてのサイトです。何時頃でしょうかね

 http://www.solar-eclipse.org/

 http://www.media-i.com/Eclipse99/

 メールも少なくなって、ディーリング・ルームに電話しても「静かです」と報告。騒がしいのは、国会だけですか。あいも変わらぬサル芝居。国民が選んだときとは大きな乖離がある。

 シノビー君から、「このサイトの印象はどうでしょうか」とメール。http://www.monex.co.jp/。僕はちょっと気取りすぎていると思う。これだけだと、何のページか分からない。まあまだ中味もゼロですから、これからでしょうが。http://www.monex.com/も似たようなサイトです。たまたま見つけただけで、中に何が入っているか知りませんが。


99年08月08日(日曜日)

 諏訪に移動してきていますが、夜はもう寒いんです。半袖だと。日中は結構暑い。風にちょっと涼しさが混じっている感じですが、温度は東京と変わらない。夕方になると違ってき始めて、夜には寒いという感じ。標高ですね、温度差をもたらしているのは。諏訪は標高700メートル近くあると思った。今週は会社には行きません。お休みと言うことです。

 まあそれでも、共同通信とジャパン・タイムズの原稿は休みをくれない。放送もありますし、週の後半にはあの暑い東京に戻る予定。それなりきに用事はあるんですよ....なんて用事があることを宣伝しているようではいかんですな。
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 NHKの番組も徐々にネットとの連携が目立つようになってきている。今日見たこの番組のサイトはなかなか本格的に見ると、面白そう。実際には、NHKが作っているページは少ないことがわかる。これは、リンク先を「新しいページ」で開くと分かる。多くは実際には間借りです。

 実際にはどこが作っているかというと、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 。NHKはそこにリンクを張っているのですが、それらのページは膨大で、まあとても全部は見れない。NHKは、同センターの指導と支援のもと番組作りにネットを活用しているのでしょう。その前の番組もホームをもっているようです。

 遺伝子の番組がある度に、人類が「遺伝子」をいじるのは時期尚早ではないかと私は思う。人類が「遺伝子」というものを発見したのは、たった47年前。例えばヒトの遺伝子の解析は全部は終わっていないと言う。終わるのは2001年とか。その他の遺伝子でもよく分かっていないものが多いにもかかわらず、既に食品や品種改良に「遺伝子組み替え」技術は使われていて、「遺伝子治療」なる言葉も登場。21世紀は生命科学の世紀だとも言われているらしい。

 しかし考えてみて下さい。地球が生まれて47億年。その長い長い歴史の中で、遺伝子情報は様々な環境ファクターを織り込みながら、周囲との調和の中で遺伝子体系、生命体系を作り上げてきている。今の生命体系のバランスは、時間の経過の中で初めてできあがっているわけです。

 それを全貌さえ見いださないうちに、変え始めて問題がないと考える方がおかしい。生命は連鎖の中で体系を作っているはずだから、どこかでちょっとした変更が起きれば、それはありとあらゆるものに影響を与えるはずです。例えば、害虫に強い植物を作ったら、蝶が死滅する危険性が実際に指摘されている。では、蝶が死滅したら、それを媒体にして生殖している植物はどうなるのか。リンクを壊すと言うことは、大変な覚悟がいるはずである。

 それを短期的な興味と利益の為にやっていいものかどうか。「治療」といってある遺伝子をATGCでしたっけ、変えるとして、その他に影響はないものでしょうか。勝手に組み替えが出来るとしたら、全く違った人種、「ヒトを超えた存在」の創造も可能な筈です。スイスでは遺伝子組み替えか何かに関して国民投票をしたそうだ。その結果は、「GO」。しかし、私は極めて危険だと思う。地球が47億年の年月をかけて作ってきたバランスを、発見から47年の人間が変えて良いとは思わない。

 結局は、ある一つの遺伝子を変えたことの影響は、実際には何世代も何十世代もあとになってしかわからないと思う。47億年はその影響を見続けてきた。しかし、人間なら何十世代は100年200年先を意味する。そんな先に影響が出てきてしまうかもしれないことを勝手にやるのは、傲慢だと思うのです。

 穀物の収量を上げたり、人間の病気に「遺伝子組み替え」や「遺伝子治療」が効果があることは認める。しかし、なるべく使わない方が賢明だと思う。「遺伝子組み替え食品」なんてのも、誰がなんといったって食べたくはないと思う。それらは、「時間の試練」に耐えていないのだから。


99年08月06〜07日(金〜土曜日)

 6月ともちあいだった失業率(4.3%)、31万人と予想(20万人)以上に増加した非農業部門就業者数よりも、時間当たり労働賃金の13.23ドルから13.29ドルへの0.5%の上昇が金曜日の米雇用統計(7月分)の中では問題です。一ヶ月で0.5%の上昇。これは大きい。雇用コスト指数の大きな上昇(1.1%)とあわせると、米労働市場の需給が逼迫してきているのは明確になってきている。インフレ予防優先の立場から「promptly and forcefully」に動くと言っているグリーンスパンが動く背景は整ってきたように見える。

 次回のFOMCは8月24日ですが、ただしグリーンスパンとしてはそれまでに見ておきたい数字がまだいくつかあるでしょう。消費者物価の動き、卸売物価の動き、そして何よりも利上げ期待に市場が動くかどうか。それまでの市場の環境はどうか。上げる場合には、上げ幅はFF0.25にとどめるのか、0.5にするのか。また、公定歩合(現状4.5でしたっけ)をどうするのか、など検討する問題は多い。まあ、この辺の問題は次の news and analysis で検討しようと思います。
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 金曜日家に帰ってヘラトリを見たら笑ってしまいやした。イタリア人は携帯電話好きという記事が四面にあったのですが、ケイタイ電話中の二人の男が写真に写っている。笑ったのは、彼らが持っているケイタイ電話のでかいこと。日本では今69グラムというケイタイが一番軽いと思うのですが、彼らが手にしているのは確実に300グラムはありそう。もしかしたら、500グラムか。

 方式が違うでしょうから可能かどうか知りませんが、日本のケイタイ電話を輸出したら絶対メチャ売れると思う。特に女性には。ヘラトリに写っているような巨大なケイタイを女性がハンドバッグの中に入れられるとは思えない。昨日のラジオ番組でもやったのですが、先月末の日本の携帯・PHS保有台数残高は5051万台。対人口比で保有率は39.9%。一般加入電話の数については昨日の放送では6000万とお伝えしたのですが、実は5800万まで減少してきているようです。私もそう思うが、携帯やピッチがあれば加入電話はいらない。電池の持ちもよくなったし。ファックスもコンピューターで出し入れすれば良い。

 世界で一番携帯類が普及しているのはノキアの母国フィンランドで保有率は57.4%。ノルエー、スウェーデンが48%、香港が44%。統計を採取した時期が違いますから単純には比較できませんが、日本はその次当たり。アイスランド38.3%、イタリアは36.3%。実は、アメリカは24.7%で人口比ではあまり携帯電話は普及していない。アメリカより日本の方がモバイル環境は整備されていると言われるのには理由があるというわけです。

 この記事によれば、イタリア人は携帯電話のことを「cellulari」とか「telefonini」と呼ぶそうだ。テレフォニーニとななかなかかわいい呼び方ではないですか。日本で流行らせましょうかね。十分予想される事ながら、イタリア人はテレフォニーニに向かって叫ぶように、どなるように喋っているそうで、マナー面でイタリアが抱える最大の問題だとか....(^o^)ハハハ
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 世界の人口の6人に一人はインド人 !! インドは8月15日が建国記念日らしいのですが、今年のちょうどその時期に「人口10億人」になるそうな。インドが植民地の地位から抜け出した50年前の人口は3億4500万人だったそうですから、50年で10数倍。中国の人口は今12億7000万人でちょうど日本の10倍ですが、インドが中国を抜いて世界最大の人口国になるのは、年間人口増加率(インド1.6%、中国0.9%)から見て今後40年くらいの間に確実だと。いずれにせよ、世界人口の3人に一人は中国人かインド人ということです。

 日本が21世紀の終わりには6700万人になって、今よりほぼ半減するとクリストフは言っているが、インドでは10億×1.6%で毎年1600万人も人口が増える計算。単純に100掛けても16億人。21世紀末にはインドの人口は26億。むろん複利ですから、もっと多い。気が遠くなる。実際には出生率は減少するのでしょうが、一方でインド人の平均寿命は50年前の39歳から今は63歳まで延びてきていて、さらに乳幼児の死亡率も著しく低下しているという。

 この人口圧力は「水」から始まってインドのあらゆる資源に大きなプレッシャーとなっているという。まあインドの人口はインドの問題以上に、地球全体の問題にしなきゃいけないんじゃないですかね。
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 AOL とICQ の問題は分かりました。何人かの方にメールをもらいました。tks。AOLがICQを買ったのです。思い出しました。AOLはインスタント・メッセンジャーで4000万、ICQで3800万のサブスクライバーをもっているそうです。マイクロソフトはそれにチャレンジしている訳です。


99年08月05日(木曜日)

 "Windows is the past. In the future, AOL is the next Microsoft."

 AOL's dominance in online services gives it the opportunity to become an alternative software "platform," threatening the dominance of Microsoft's Windows operating system. Internal AOL documents disclosed in Microsoft's antitrust trial indicated that was exactly AOL's intention.

 最初の短い文章では、なかなか勇ましい言葉が並んでいる。前者は、AOLの幹部の発言。後者の記事は、詰まるところ始まろうとしているAOLとマイクロソフトの戦いが、「PLATFORM」(プラットフォーム)を巡る戦いであることを示している。

 何が起きようとしているかというと、マイクロソフトがインターネットの接続料金を極めて低価格ないしタダにすることを計画。1700万人の会員から毎月徴収する21ドル95セントの接続料を収入の三分の二としているAOLに対する挑戦というわけです。マイクロソフトのまたしてもの「タダ作戦」。

 双方正面から激突の様相で勝者はどちらになるか知りません。しかし、一つはっきりしてきているのは、戦場は「ハードウエア」でも「ソフトウエア」でもなくて、ネットワークになりつつあるということでしょう。ネットワークの勝者は、これからのネットワーック社会の一番美味しいところをもらえると。

 今年初めの日本のパソコン販売は急激に伸びたらしい。日本のネットワーク化もそろそろ THRESHOLD POINT 、つまりそこを越えれば劇的に需要が伸びる水準を超えたようです。しかし、まだネットワークが弱い。電話の定額制も実現が先の社会では。しかし、マイクロソフトが接続料をただにするような動きをしたら、世界中のプロバイダーは客をネットに接続しているだけでは商売が出来なくなると言うことではないでしょうか。付加価値が必要と。

 この問題に関するウォール・ストリート・ジャーナルの記事は読める人はここで読まれると良いと思います。

 ところで、この二つの巨人の戦いの元になったAOLサイドでは「INSTANT MESSAGE」とマイクロソフトの対応商品は、基本的に昔懐かしい「ICQ」に似たものでしょうか。直ちにメール交換が出来て、チャットも出来るというと「ああ、あれかな」と思うのですが、どなたかご存じか、使っている方。Give me an idea !!
 


99年08月04日(水曜日)

 宇宙や地球やそこに住む生物に関するニュースがこのところ多い。

  1. 地球から他の銀河までの距離を高い精度で計測したら、宇宙の年齢は130億年だった(今までの通説は150億年 国立天文台の見方)
  2. 地球上に住む全人類は15万年〜20万年前にアフリカのたった一人の女性から生まれたとする「イブ仮説」が有力ですが、どうも50万種とされる地上植物にも人類の「イブ」に相当する共通の祖先が存在した
  3. 25億年前の堆積岩のなかから「シアノバクテリア」と呼ばれる細菌が作り出した炭素化合物の痕跡が見つかった
 などなど。ははは、簡単に150億年ではなく130億年だったと言われても、その差は20億年。人類の「イブ」が生まれたのは15万年〜20万年前と言われていますから、20億年というのは気が遠くなるような時間の長さ。地球の年齢は47億年と言われていますから、宇宙の☆の中でも若い☆だということです。

 興味深いのは、「植物のイブ」の存在が指摘されたことでしょう。新説だそうで、それによると海のけい藻のような植物のうち、たった一種が川や湖などの陸の淡水に進出することに成功、その一種から50万種とされる現在の植物ができたという。たった一種類の淡水に進出した植物から、50万種の植物が生まれるプロセスを1時間のビデオ見たらどうでしょうか。それまで植物が何もない多分茶色の地肌の地球が海に近いところから徐々に緑になり、その緑も種類が増えていく様はどんな映画を見るより凄いのではないでしょうか。

 シアノバクテリアは、NHKなどがやっていた特集番組「地球大紀行」などで知っていましたが、このバクテリアが作った炭素化合物がオーストラリアで見つかったという。地球上のすべての生き物は、私もあなたもこのバクテリアに感謝しなければ。なぜなら「光合成で酸素を作り出した最古の生物」だそうで、このバクテリアの活躍がなければ人類も生まれなかった。
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 多分、海には非常に数多くのけい藻のような生物がいたのでしょう。そのたった一種類しか地上に進出できなかったというのが面白い。仲間の中では変わったけい藻だったのでは。σ(^^)。ネアンデルタール人はどこから来て、どこに消えたのでしょうか。「イブ」から生まれた新人類に駆逐される過程はどうだったんでしょうね。ほんまに「タイム・マシン」が欲しい。見たいものがいっぱいあるじゃないですか。草原を駆けるチンギス・ハーンの軍勢のどうだったのか、西洋の中世の人々の暮らしや、江戸の庶民の生活は。シェークスピアは本当はどういう人間だったのか。メソポタミアの生活はどうだったのか。きっと仰天するような世界が開けていると思う。そういものが再現できないのは、残念ですね。

 それにしてもいつも思うのですが、地球は「驚異の星」だと。凄い確率でっせ。今の地球が存在するのは。植物が50万種も地上にあって、海には山ほど生命があって。人類だって、氷河時代をよく生き延びたじゃないですか。考えてみれば、鳥が空を飛んでいるのも空気があるからですが、「酸素入りの空気」なんてのは宇宙に山ほどある星の中ではほんのほんの一握りの星しか持っていないんですよ。ははは、私やあなたがいるのも凄い確率というわけです。

 ついでに言うと、世界であちこちに行きましたが、地球の中の日本列島という場所は、本当に「緑の島」だと思う。列車の窓から見ていればそう思う。北京で見た山には緑がなかった。この列島は、例えば人間が滅亡して3年もすれば列島全体が緑に埋め尽くされるのでは。ああ、それにしても「タイム・マシン」が欲しいですね。誰か売ってくれませんか.....。パソコンを買える値段くらいなら払えますが..........(^o^)ハハハ


99年08月03日(火曜日)

 

Mr. Miyazawa told a Japanese legislative panel earlier Tuesday "an abrupt movement in exchange rates is not favorable as it affects the economy. In more ways than one, we are speaking with the U.S., and basically, we've agreed that sudden changes are undesirable. If necessary, we must respond."
 
Messrs. Summers and Miyazawa "agreed that their deputies would continue the discussions, which have taken place over the past few weeks and that they would keep in close touch with each other on these matters," a Treasury spokeswoman said Tuesday. She wouldn't provide any elaboration about the statement, saying it "speaks for itself.
 なかなか味のあるステートメントですね。前者は宮沢大蔵大臣の国会での発言。「in more ways than one」ってのがただちには不明ですが、下の財務省スポークスマン発言を見ると分かる。宮沢とサマーズは20分間月曜日の夜に電話会談したが、日米のコンタクトは蔵相レベルだけではない....と言っているのでしょう。では誰がコンタクトしているかというと、蔵相代理レベル。「their deputies」、つまり蔵相代理。日本で言えば、為替課長さんくらいでしょうか。ずっと「為替に関しては話をしてきた」としている。

 日米が同じ日に出したこの二つの声明は、「アメリカも今のドル・円相場の動きには関心を持っている」と確認できた点で、それなりきに市場にはインパクトがあった。宮沢蔵相が東京市場が開いている間に喋りドルは急騰。財務省はニューヨーク市場の開場中にスポークスマン(女性)の言明として確認した。しかし、財務省の声明は財務省のスポークスマンが「speaks for itself」と詳細に立ち入らないなど今ひとつ明確さに欠けるもので、そのときの市場の反応は「言葉より行動を」というもので、行動(協調介入)がなかった故にドルはむしろ反落。

 今週初めのニュースで指摘したように、ドルの下げが122〜3円から始まっているとすれば、宮沢蔵相が言う「sudden changes 」は、恐らく「短期間での10円の相場変動」を念頭に置いているでしょう。だから、今の状態で言えば地雷(協調介入)は113〜112円台に埋まっているのではないかと思います。多分これは確実に来る。
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 「為替に対する manipulation 」を非難したサマーズが、なぜこうした声明を出すことに宮沢蔵相との会談で合意したか。多分それは、以下のニュースに一つの鍵がある。

 Mortgage rates are suddenly climbing, thanks to a slumping bond market, sending the 30-year fixed rate back over the key 8% level for the first time in more than two years.

The abrupt move back over the 8% threshold, coming only three months after mortgage rates were still below 7%, is sparking fears that an end to the great housing boom is in sight, potentially slowing down the runaway economy in the process. Already, lenders report that the boom in mortgage refinancing is all but dead.

 3ヶ月前には7%を割っていた住宅貸し付け金利が8%を上回ったというのは、景気維持の上でもピンチ状態でしょう。財務省は、まず外国為替市場を落ち着かせることによって、株や債券市場の安定化を図ろうとしているのだと思います。株は、ダウの小幅高で反応した。しかし、債券利回りは売り物が続いて6.118%前後とむしろ上昇した。

 これも何回か書きましたが、どうもサマーズは貧乏くじを引いた。ルービンは、財務長官という職を最高値に売り抜けた....と。


99年08月02日(月曜日)

 ニューヨーク・タイムズのニコラス・クリストフ支局長のこのスペシャル・レポートは家に来たヘラルド・トリビューンで読みましたが、「まあそうだな」と思う点もあるのですが、全体的には引いている例が極端。記事としては面白くできているが、日本の将来に関する数多い指摘・予想の一つでしょう。ニューヨーク・タイムズが書いているからといって、神経質になるほどではない。「余計なお世話」という印象もする。

 第二次世界大戦までは「恐れられる軍事国家」、戦後は「世界に名を轟かす経済大国」だった日本が、その世界に対する影響力を減じ始めているかもしれない(its influence may be on the wane)というのが、この記事の主張。しかし、そもそもこの二つのパターンとも、日本自身にとって、また世界にとっての日本という国の存在の仕方として理想的なものだったとはとても思えない。理想的なものでないものと比べられて、「(それから見ると)影響力が低下しますよ」と言われても、なにか的外れな印象。(最近日本に来たビル・ロジャースは、アジアにおける日本の存在感が高まっている...と言っていましたが)

 クリストフの言っているポイントは以下のような点です。

  1. 日本は人口が減少しつつある国である。出生率は上がりそうもないし、移民も入れない。今の計算だと2100年には6700万人の国になる
  2. 人口が減ると、生産性を劇的に上げないと経済のパイは縮小する。
  3. しかし、日本は強者を選ばず、衰退産業に補助金を注ぎ込んで経済の生産性向上を達成できないでいる。トヨタはソニーは世界に雄飛するかもしれないが、その他は残されたままになり、日本の経済規模は縮小する
 人口の減少は、確かに「国」としては深刻な問題です。しかしでは、60億を越えた世界の人口をまた増やす役割の国になることが正しいのか。減少を緩和する必要はあるが、私は増加させることはないと思う。人口の減少は、悪いことばかりではない。スペースは増加するし、豊かな生活ができる可能性もある。6700万人というと統一されたドイツよりは少ないが、イギリスやフランスよりは大きい。またこのまま出生率が上がらないと言い切る理由はない。クリストフは日本の生産性が「強者を選ぶシステムがない」ために上がらないし、国の資金も弱者救済で無駄使いされていると主張する。

 確かにそういう面はある。しかし、これは変わると思う。その兆しは既に出ている。政府でさえも、経済再生計画の中でその方針をうたっているし、世論調査をしても方向性は出ている。70年代の後半にアメリカに居た身としては、当時のアメリカは正に「may be on the wane」の国だった。80年代の末までのG7の記録を見ると、アメリカ非難、アメリカ駄目論で満ちている。

 国の勢いというのは、10年を単位で大きく変わるものである。生産性を言うなら、アメリカの生産性が高いと言われ始めたのは、90年代に入ったからである。柔らかい労働市場と情報投資が生産性を上げた。アメリカでは情報投資がようやく企業内部の意志疎通を可能にしたのである。日本は、組織として情報を共有するシステムができていたから、情報投資がうまく機能していない面がある。しかし、これは一部の環境変化が分かっていない経営者を代えれば、大きく進展する。σ(^^)

 日本が formidable (周囲に対して威嚇的な)でなくても、viable で active な国であれば良いというのが私の考えです。それを作るのは、国民一人一人というわけです。


99年08月01日(日曜日)

 その後のニュースなどを読んでいたら、アメリカで day trader の定義や、その数については、随分と諸説あるようです。私が最初に読んだ記事には昨日紹介した500万人という数字が出ていましたが、どうもこれは「ネットを使って株の取引をしている投資家の数」という意味らしい。ネットを使ってトレードする連中は、一日に何回かはトレードするだろうという前提で、この数字を出していたらしい。

 しかし、「day trader」に関する厳密な定義での「定職をなげうってほぼ毎日デイトレード専門の証券会社に出向き、一日の株式のアップダウンに対して機敏な投資判断を行って株式取引を繰り返す人々」という意味では、全米で「5000人くらい」というのが当たっているらしい。これは、ウォール・ストリート・ジャーナルに出ていた数字です。

 今朝の日経には30万人という数字が出ていたのですが、またこれはどういう基準の数字だか不明です。多分、正確な捕捉は無理だと思います。なにせ、コンピューターを繋いで日長自宅で day trade をしている連中も多いことでしょうから、そういう連中も入れると、数字は膨らむ。ちなみに、今朝読んだウォール・ストリート・ジャーナルには、

 The day traders, many of whom have abandoned their regular jobs, are distinct from the 5 million or so amateur investors who occasionally trade on the Internet at home or at work.
 という文章があった。ウォール・ストリート・ジャーナルなどは、500万前後の素人投資家と day trader は全くの別物という立場。
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 しかし、随分といい加減なデイトレード専門の証券会社もあるらしい。各州の監督当局も警告は発しているようです。これらの証券会社は、利益が出る可能性を強調しすぎ、リスクの所在をプレーダウンしていると。All-Tech Inventment に関して昨日紹介した例は、その一つです。

 これはトレーディングをしてきた私の今までの経験から言うのですが、冷静にポジションを持てる人の割合というのは、決まっていると思う。多分、10%もいない。大部分の人は、自分のお金であれ、会社のお金であれ、ポジションを持って「損失」のリスクにサラされると、精神状態が多少おかしくなる。私が良く知る有名なエコノミストの中にも、「ポジションを持つと、冷や汗が出て駄目なんです....」と正直に言っている人もいる。

 だから彼は、予測はするがポジションは持ったことがない。ポジションを持つと、「予測どころではない」という人もあるから、これはこれで良いでしょう。ポジションを持っても正常な精神状態でいられるというのは、生まれつきの才能のようなところがある。(しかし、あまり剛胆な人も相場には向いていない)

 何千人、何万人にせよ、アメリカで day trade を行っている人が、もしかしたら大きな損失を被るかもしれないトレーディングに精神的、財政的に耐えられる人ばかりとは思えない。中には、精神異常を来す人もいるはずだ。「家族や友人にあたる人も出てくる」に違いない。今までは相場が良かったから良かった。

 これからは、多分非常に難しくなる。例え5000人でも、「相場だけメシを食う」連中のかなりの部分は、市場から wipe out されるのではないかという気がする。アメリカでは、経済的にも心理的にも、株価が大きく落ちたときの「受け皿」作りの必要性が高まっていると思う。グリーンスパンは、前回の証言で既にそれをしている旨を示唆していましたが。まあ一番良いのは、むやみに上げないことでしょう。その意味では、続落であろうと最近の株価の下げはFRBにとって「心地よい」のではないか、という気がする。



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