99年04月30日(金曜日)

 いよいよ始まりましたね。都内はどこも空いている、行きつけのレストランはここぞとばかりに「店の改装」と称して(まあ本当にそうですが)従業員を帰してしまう。新幹線はがらがら、都内のホテルもがらがら。そして、今日は空気はややひんやり、日差しは夏と最高の天気。本当に朝から「なんで働いているんだろう...」と思う一日でした。天気予報によれば、土曜日の天気も最高らしい。
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 サミット首脳会議の「沖縄開催」の決定はびっくりした。決め方も小渕流というのかもしれない。マスコミを含めててっきり「開催は九州の福岡、一部会合を宮崎で」と判断していた中で、最後の最後にサミットの首脳会議の場に「沖縄・名護」を指名。沖縄では県知事(稲嶺さん)はじめ県民が「本当か....」と思わず言ったという。彼らにとっても、全くの予想外。私も「沖縄が良いのでは」と思っていたが、最後の落としどころは九州だと思っていました。

 しかし、いろいろ情報を集めると、実は小渕さんの気持ちの中ではかなり前から沖縄が極めて有力な候補としてあったようだ。発表に当たった野中官房長官の口からは、「稲嶺」知事の名前が何回も出てきて、沖縄の知事が太田さんから稲嶺さんに変わったことが今回の決定の一因だったことを示している。小渕さんは稲嶺知事の父親に自宅に泊めてもらったりして親しかったという。九州の福岡と宮崎が「首脳会談開催」を巡って鞘当てを繰り返していて、なかなか決着が付かないということもあったようだ。普段はサミットの場所などに関心を持たないスポーツ紙も「大逆転」の活字を踊らせた。

 沖縄は、日本にとってもアメリカにとってもあまり思い出したくない記憶のある島である。シュルツ米元国務長官は候補地の中で、「沖縄だけは...」と日本の政治家に言ったらしいが、アメリカとしてはあまり気分の良くない場所だろう。あえてそういうところを選んだのは、「小渕流の対米の攻めの外交」かもしれない。サミット参加国の首脳とマスコミが沖縄に乗り込む。そして、「沖縄とは何か」を世界中に報道する。いいことじゃないですか。何でも隠さずに前面に出した方が良い。日本人自身だって真剣に考えるようになる。問題は、各国の首脳が沖縄と九州の間をうまく移動できるかでしょう。
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 それにしても小渕さんは不思議な人だ。ニューヨーク・タイムズへの寄稿を読むと、「WE ADOPT A MORE FLEXIBLE ECONOMY DRIVEN BY THE MARKE....」(これは言い過ぎでしょう)とか、「IT (UNEMPLOYMENT) IS A BYPRODUCT OF OUR TRANSITION TO A NEW ECONOMY」(この判断は正しい)とか、本人が書いたのではないにしても、また程度の問題は別にしてかなり方向性の分かった表現が見られる。その実行が遅いのが問題なのだが、理解は進んでいるようだ。

 タイムも最近小渕特集をした。ここにその文章がありますが、その見出しは「The Art of Survival」。見出しからして、そして中身はもっとご本人が喜ぶような内容ではないのに、ご本人はご満悦らしい。私としては、首相になるまでの「Survival」の技はもうなったのだからとりあえず置いて、「Art of Reform」を期待したいのだが、小渕流では「徐々に」ということでしょう。時間切れにならなければ良いが。とまれ、今回は日本全体が小渕さんに「一杯食わされた」印象。まあ、「積み上げ」ばかりでなく、政治には「意外性」があっても良い。
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 今後数日間はこのコーナーも「いい加減」になります。


99年04月29日(木曜日)

今週の前半だったと思うのですが、オフィスが近い某商社の田中さんと「では、昼飯でも」ということで一緒に。季節も良いし、外苑のゴルフ練習所に付属しているレストランで。お互いに歩いて7分くらい。天気も良くて、ほぼ外の光の中で食事をしたのですが、男同士の食事など直ぐに終える。

 事前に半ばそういうつもりだったのですが、まだ昼休みが終わるまでにはたっぷり時間があるので、神宮のバッティング・センターに行ったのです。びっくりしましたね。1年以上行ってなかったら、すっかりリノベートされていた。前はアームが球を投げる仕掛けになっちいて、それが見えたのですが今ではピッチャーがスクリーンに映し出されて、あたかも彼が投げているように見える仕掛けになっている。

 同一のマシンで球速が三通り(例えば、90、110、130各キロ)選べるようになっていて、しかも変化球(カーブ、フォークなど)も選べるし、「実践型」と言って球速と球種がコンピューターによって組み合わされて、打つ方はどの球速、どの球種で機械が攻めて来るのか分からないようになっているのもある。

 改めてやってみて分かりました。うまく処理できる玉の速度は、90キロから100キロの間だと。その間がうまくできて、「では...」と110キロとか120キロに行くと、とたんに芯に当たらなくなってポップフライが多くなる。プロでも球速の速いピッチャーの場合は、フライが多くなるのはそういうことなんでしょうね。

 短い間でしたが、この季節は昼飯はなるべくアウトドアで食べたいものです。それには、青山の近辺はこの季節最高です。


99年04月28日(水曜日)

 実は水曜日の夜は、ある人と食事の約束をしていました。六本木午後7時の約束。寿司でカウンターですが、まあそれほど出入りの多い店ではないので焦る気持ちもなく、「そのうち来るだろう」くらいに思っていた。「おかしい」と思い出したのは、15分くらいたってからです。なぜって、彼も小生と全く同じようにいくらでも連絡手段を持つ人間なんです。i mode の携帯電話を持っていて、それで何回も遊びも含めてメールのやりとりをしている。しようと思えば「返信」に必要な簡単な操作で、いつでも連絡出来る。むろん電話をしても良い。当然、店の名前も電話も教えてある。

 そういう環境にあるとしたら、15分たっても何も連絡がないのはおかしい。メールはタクシーの中からでも打てる。ずっと地下鉄に乗り続けているか、あとは倒れているくらいしかない。しかし、都内で30分以上地下鉄に乗ろうとしたら、それはそれで大変。で、30分経ったときに、「何かあった」と判断しました。つまり可能性が高いのは、事故かそれとも倒れたか。しかし、寿司は食べたいし、店にも悪いので、赤坂の某放送局の若手が手すきであることを知っていたので、彼に来てもらって寿司を食べた。(ありがとね)

 その「来なかった彼」から電話があったのは、28日の昼頃です。思った通り、「倒れていた」というのです。案件が最終局面で土、日、月とほぼ徹夜状態が続き、火曜日の昼にでも昼寝をして夜行こうと思ったら、27日の午後に吐き気をもようして、そのまま同僚にホテルか何かに担ぎ込まれて、起きたら28日の午前10時だったと。

 彼は転職したばっかし。能力もある。だから早々の大型案件に相当力が入っていたのであろうことは想像が付くし、それはそれでいいと思う。しかし、「吐き気をもようして倒れていた」というのはいただけないし、そういう事態になるのは避けるべきだと思う。過労死は、会社に対する自分の評価をいつも高く保ちたいまじめな人に起こりやすい、と思う。彼は必ずしもそういう性格ではないが、まじめではある。だから言ったのです、「3日間がんばった満足感があっても、もしそれで10年体を壊したらどうするんだ....」と。だらだらしているのも体に悪い。しかし、緊張状態を続けるのも体に悪い。いつも元気で自分がしたいことを出来る状態(体力的、精神的に)にいたかったら、この緩急を自分でコントロールできることが必要だと思う。企業もそう。

 ははは、でこの次は彼がご馳走してくれる.....という話になった。これは、自分の体や精神力の限界も知らずに倒れるまで働くという馬鹿げたことをした彼への、小生の「教育的指導」料であって、趣旨に賛同する人は参加すれば良い.....とも思う。(^o^)


99年04月27日(火曜日)

 「In Japan short-term prospects remain uncertain. The Japanese authorities have adopted important steps to strengthen the financial system and macropolicies to reinforce growth led by domestic demand and need to push ahead with the implementation of their policies directed to those ends.」
 「Japan has taken important steps in response to its economic difficulties. Despite some improvement, short-term prospects remain uncertain. It is therefore essential that Japan implement stimulus measures until growth is restored, using all available tools to support strong domestic-demand-led growth. It is also recognized that structural measures to enhance the economy's efficiency and competitiveness in both financial and non-financial sectors, including by encouraging banks to dispose more actively of non-performing assets, are crucial at this stage.」
 最初のブロックは、今年2月20日の前回G7における日本に関する声明部分。次のブロックが今回(4月26日)G7の声明における日本部分。どちらも、声明の「G7 Economies」という部分にあって、前回は「北米」「英国」「ユーロ地域」「日本」の四地域説明の中で短い方の文章だった。今回の方は四地域説明文章の中で明らかに一番長い。

 実は、今回のG7声明に関しては、「構造調整の必要性」を日本と、それにヨーロッパに求めるものの、それ以外には具体的なワーディングで新たな措置を求めることはないだろう、というのが私の予想(pdf ファイルとしてここにあります)でした。なぜなら、前回の声明で「The Japanese authorities have adopted important steps to.....」と言っているわけですから、経済政策の効果発揮までに必要な時間を考えれば、前回のG7から2ヶ月しかたっていない今の時点で、その「important steps」の効果について時期尚早な判断を下すことはないだろうと思ったからです。

 しかし、今回のG7声明を読むと前回「重要な措置をとった」と評価した日本政府に対して声明は再び「It is therefore essential that Japan implement stimulus measures until growth is restored, using all available tools to support strong domestic-demand-led growth. It is also recognized that structural measures to enhance the economy's efficiency and competitiveness in both financial and non-financial sectors, including by encouraging banks to dispose more actively of non-performing assets, are crucial at this stage.」と述べている。構造調整の必要性に重点が置かれているのは予想通りですが、「all available tools to support strong domestic-demand-led growth」ときなすった。構造調整だけでは足りないとばかりに。

 そこで一番感じたのは、「日本の経済政策運営、その実効性をG7はあまり信頼していない」というのと、「やはり日本には言い続けた方がいいという認識があるのでは」ということです。「all available tools」に関しては、具体的には触れていない。それは、5月初めの日米首脳会談や次回のサミットなどで具体的に...というのがアメリカの考え方でしょう。

 今回のG7声明に関しては、「補正」「一段の量的金融緩和」を指しているとしたら「all available tools」という表現は余計で、構造調整にのみ重点を置いた声明にするべきだったと思う。今の経済環境における、金融政策と財政政策はあくまでも補完措置であって、それは日欧とアメリカの経済の好対照を見れば直ぐ分かる。補完措置を前面に出しすぎたことが、景気の回復を遅らせた面があるからだ。
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99年04月26日(月曜日)

 日経産業新聞を読んでいたら、面白い言葉に出会った。ハイテク産業で使われている言葉らしい。「二世代制覇は困難」。例としては、

  1. 汎用大型機を棄てきれずに、パソコン時代に遅れたIBM
  2. そのパソコンで首位に立ったコンパックも、ネットワーク中心の新しい世代のメーカー(例えばデルなど)に敗色濃厚
  3. 閲覧ソフトを開発したスパイグラスはネットスケープに破れ、そのネットスケープはマイクロソフトに破れた
 日経産業の解説は、「技術革新が劇的に進むと、過去の成功体験は将来への適応を阻む障害と化す」と書いてある。さっき見たウォール・ストリート・ジャーナル(読める人はhttp://interactive.wsj.com/articles/SB925073423746275480.htm)によると、今年第一・4半期の世界のパソコンセールス(2450万台から2500万台と見込まれる)に占めるコンパックのシェアは、13.4%で、これは98年同期の14.3%に比べて大きく減少。これに対して、デルのシェアは98年の7.2%から今年第一・四半期には9.2%にまで上昇したという。コンパックの「世界一のパソコン・メーカー」の地位も怪しい。コンパックは、オンライン販売の将来性をやはり見誤った。そういえば、アメリカでは本屋の経営者のクビも飛んでいた。(それはそうと、4半期2500万台ということは世界では年間1億台のパソコンが売れていると言うこと。これは覚えやすい)
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 実はこれらの記事を読む前に、「今の日本の経営者の中で、技術革新の持つ意味を正確に把握している人は少ないのでは」ということをある人と昼飯を食べながらしゃべっていて、やはりそういう方々には退いて頂くしかないのかも.....と話をしていたのです。技術革新の方向が分からず、従って経営の行方に明確なビジョンを描けずに、「ただ頑張ろう」と言われたり、下手に自信を持たれたり、また無責任に権限委譲されても困る。

 もっとも退いて頂かなくても、しっかり勉強していただければ良いようにも思う。これができる経営者は、今までの知識・経験・人脈+新しい知識でとても他の人がまねが出来ないような成果を上げている。でも多分、それがコンスタントに出来る人は少ないんでしょうね。特に成功した人に限って。だからアップルのジョブズのように一回明確に失敗した人の方が、その後の成功の確率は高い。

 「二世代制覇は困難」がハイテク業界の常識になりつつあるとしたら、そのハイテックがどしどし入ってくる多くのサービス、モノ作り産業でも同じことが起こるはずです。なぜなら、今後あらゆる産業でデジタル化の波が進展して、企業活動のかなりの部分が「ハイテク産業そのもの」になるからです。

 しかし考えてみれば、この「二世代制覇は困難」は従業員にも言える。メインフレームで育った SE は、分散処理がなかなか頭に入らない....とは良く聞く話だ。同じようなことはどこでも起きているに違いない。「一番余っているのは SE、一番足りないのは SE」的な現象。それは、「一番余っているのは銀行員、一番足りないのは銀行員」と言っても良いし、他の何でも良い。つまり、各職業に必要とされるノウハウ、スキルが違ってきているのである。経営者も従業員も。

 多分、「追う」だけでなく「作る」というプロセスが必要なんでしょうね。今までの自分のこの方面の知識と、新しいテクノロジーがもたらした手法の合体による、または新しい人々とのネットワークによる。最後のところは、やはり「柔軟性(flexibility)」が必要と言うことでしょう。頭と行動の。IBM の自己改革とリバイバルの物語は、企業にも個人にも参考になるでしょう。


99年04月24〜25日(土から日曜日)

 日曜日にはっと気がつきましたが、最寄り駅(地下鉄丸の内線「東高円寺」)の出口にあった住友銀行の支店が、「クスリのコーエイ」という店になった。銀行の大きな看板は残っているのですが、ATM のマシン4台だけとなって人は誰もいない。名前も確か今まで「東高円寺支店」となっていたのに、「中野支店東高円寺出張所」になっている。

 「銀行のリストラも身近なところで進み始めた」と思ったのですが、もう一方で思ったのは「最近はクスリ屋ばかりが増えるな....」という点。それがまた開店直後ということもあって、客も多いのです。クスリ屋と言っても、最近は雑貨もかなり大きな比重を占めているのですが、国民全体の健康度が低下しているようで、あまり気持ちの良いものではない。

 便利さという点では、銀行の支店があるよりは雑貨兼クスリの店ができたのはナイスなのですが、そういえばメインではないものの、何かの用途があって住友銀行の東高円寺にも確か口座があったはず。あの口座はどうなったんだろう......連絡もらったかな。
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 土曜日がどしゃぶりの雨だった故に、日曜日は気持ちの良い一日でした。雨がちりを流して、空気も澄んでいた。高円寺当たりでうろうろしていれば良かったのに、映画を見ようということになって、あの人がうじゃうじゃいる新宿のしかもコマ劇場の上の映画館で、「エネミー・オブ・アメリカ」(確か英語の表題は Enemy Of States)を見ました。

 もう一つしっくりこない映画で、ネットが発達した「監視社会」の恐怖を示しているのですが、話がこじつけがましくて、どうも身が入らない。薦めるとも言えないし、だから「見ない方がいいよ」とも言えない、もし時間があるならという感じ。

 それよりも、懐かしい俳優が出ていました。確かジョン・ボイドと言った。70年代の後半に確か「チャンプ」というボクシングの映画があって、その時に子供のためにがんばるボクサーの役をやっていた俳優が実に久しぶりに出ていたのです。悪役で。70年代に活躍したと言えば、ジョン・トラボルタも最近また出てきている。懐かしい。彼は確か「Saturday Night Fever」だったと思った。

 「チャンプ」は何か賞をとったかな。確かあれはニュージャージーのフォート・リーの映画館で見たと思ったのですが、見終わったときほとんどすべての観客が泣いていたのをよく覚えている。あのチャンプの20年後の顔を見れたことは、ちょっと得したと思える映画でした。
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 日経の Monday Nikkei が「ネット上の詐欺広告に注意」という記事で紹介していたサイトをちょっと覗いてみました。http://www.ari.net/prosper/で、「prosper」というURLの中の単語が笑える。どこか役所が作ったサイトの臭いがする.....。


99年04月23日(金曜日)

 おや、今回は対応が速いですね。金曜日の朝の森本毅郎スタンバイ(TBS平日朝6時30分から)のニュース・ズームアップの一本(全部で3本あります)で、「偽造カードによる現金引き出し」問題を取り上げたのです。ソフトウエア会社の社員が、自分が担当していた団体の個人情報ファイル(住所、電話番号、生年月日などがあったのでしょう)を利用して、偽造キャッシュカードを作った上で暗証番号をこれらのデータから推測して、それで現金を引き出したという事件です。

 その話の中で、「そういえば銀行のキャッシュカードは、何十年も同じ番号を使い続けている。これはおかしい」という話になった。銀行のキャッシュ・カードと言えば、4桁と暗証番号としては最低文字数。しかも大部分の人は、生年月日、電話番号の一部、住所などの数字の組み合わせで暗証番号を作っている。それは、類推されやすい、目撃されやすい。偽造カードそのものは簡単に作れるのだそうです。

 クレジット・カードは何年に一度か新しいカードが来る。また、同じ暗証番号でも、パソコンやネットワークは自分で簡単に変えられる。私が会社で使っている Windows Nt のシステムでは、毎月1度変えないとシステムに入れなくなる。最低桁数が決まっていて、8桁以内。しかも、過去3回使った暗証番号は、新しい番号としては登録できない。そこまで厳しい。「情報管理」という観点からですが「お金」もむろん重要で、そういう意味では今までは日本の銀行のキャッシュカード管理は杜撰だったといえる。

 ところが、土曜日の朝刊によると、富士銀行とさくら銀行の2行は

  1. 顧客が ATM を操作して暗証番号を変更できるようにする
  2. ATM の画面で「暗証番号変更」の項目を設け、そこから変更前と変更後(新しい暗証番号)の処理をすると直ぐに新しい番号を使える
  3. システムを変更し、偽造カードそのものを使えないようにする
 という措置を決めたという。まあはっきり言って「遅きに失した」(long overdue)対応ですが、その素早さは今までの日本の銀行にはなかったもので、その点は評価できる。他の銀行も素早く対応すべきでしょう。桁数は引き続き4桁ですかね。まあ店頭に行けば分かる。
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 番組でも話題になりましたが、ではどう暗証番号を管理するか。実にたくさんある。コンピューターやシステムへの get in や各種のカード。ひどい人は、これらの番号を全部同じにしている。これはトラブルへの近道。しかし、全部違う番号だと覚えられない。で、それを紙に書いたりする人もいる。しかし、これもトラブルへの近道。くれぐれもノートになど書かないように。落としたら終わりです。ページを違えて数字を書いている人もいる。しかし、どうですかね、これもじっくり見れば分かってしまう。

 一つの方法は、暗証番号管理をデジタル情報として管理することです。例えば、ワープロソフトに入れて、それに鍵をかける。ワードには、「読みとりパスワード」と「書き込みパスワード」の二つのパスワードを設定できる。読みとりパスワードを入れると、暗証番号を入れないと開けない。ただし、これでも問題がある。デジタル情報は「自動バックアップ」機能のあるソフトだと、情報が次回立ち上げ時に蘇ってしまう。

 こう考えていくと、やはり覚えておくのが良いのですが、では突然忘れたら、そしてボケたら.....。まあ、それぞれお考え下さい。
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 サミット開催地問題は、小渕訪米後に決定先送りになりました。「熱」を冷ますというのが理由。まあそれでも、福岡-宮崎が有利なんでしょう。日本的に、あちらにはこう説明し、こちらにはこう説明しと大変なのでは。


99年04月22日(木曜日)

 今日は実録的な day by day。午後3時過ぎにネットを見たら、読売新聞のサイトに、「2000年のサミット会場に福岡」という記事が一面トップで。「そうか...」と思って、ちょこっと下の文章を夜の会合の前の待ちの短時間に書いたのです。

 出張の話が出てきたとき、「ぜひ行きたい」と思うところと、「.....」というところがある。北から言うと、北海道の札幌、本州は大阪・京都、四国だと松山、九州だと福岡。それぞれ特徴があって、むろん仕事ですが、出張の際にも何か楽しい。

 どうやら、西暦2000年に日本で開かれる次回サミットは福岡と宮崎の共催になりそうだ。あくまでメインは福岡で、いくつかの会合を宮崎にもっていく計画らしい。大阪は次の次くらいのオリンピックに立候補しているという理由で今回はパス。九州の二つの都市にもっていくのは非常にリーゾナブルだと思う。

 宮崎には行ったことがないので知らないが、福岡には華やかさがある。ホテルも十分ある。今まで日本はサミットはずっと東京でやってきた。能のない話だ。日本は北から南まで長い。世界に「こういう都市もあります」と見せる絶好の機会なのに、今まであまりそれを見せてこなかった。

 私が知っている限り、日本のドーム球場の中で一番立派なのは福岡のそれです。今回はそれをプレスセンターに使うらしい。下が駐車場で、ドーム全体が elevated されている印象がする。名古屋のドームは近寄っても小さく見える。大阪のドームは軽い印象。福岡は、いろいろな意味でサミットの会場に相応しい.....

 ところが、夜11時を過ぎてネットで読売新聞を見たらそれが綺麗に削除されているし、他の新聞も全く報道していない。どうやら読売は、先走った報道をしてそれを形としてはいったん引っ込めたらしい。私の記憶では、読売は22日の午後2時36分から「次回サミットは福岡」と流していた。読売の夕刊もそう報じているでしょうから、朝刊段階で他紙が追随しないのは、まだ政府としても確固とした決定はしていないと思われます。

 文章のソース情報を削除されたんじゃたまりませんね。でも、途中まで書いたことは私の気持ちですから、そのままにしておきます。沖縄もいいと思う。とにかく、日本はどこであろうと隠さずに外の人間に見せる気持ちを持つことが必要だと思う。日本人は、綺麗なところだけ見せようとする。そうではなく、良いところも悪いところも見せるのが良いと思う。


99年04月21日(水曜日)

 ベトナムのハノイで日本人幼児誘拐事件があったというので、ちょっと心配になってハノイの弟に電話。携帯に電話しましたから直ぐに出て、「新聞で読んだの....」と第一声。そんなに先回りをするなよ....と思いながら、「そうだよ...」とか言って、しばらく喋りました。新聞報道や放送では分からない雰囲気や情報が伝わってくる。

 彼の話によると、実は犯人は20日の午前に杉本さんの家に入る前に隣の別の日本人の家を訪れたらしい。しかしその家のお手伝いさんは、「私の家ではエアコンの修理など頼んでいません....」とその男を家に入れなかった。機転がきいたということです。でその犯人は隣の杉本さんの家に行ったというのです。

 犯人の動機については二つの説があるそうです。

  1. 麻薬をやっていた
  2. 純粋にお金ほしさ
 真相は今のところ不明。しかし、ベトナムは今までこうした事件は全くなかったそうで、それだけに衝撃はあるらしい。お互いに移動電話を持っていていつでもかけれるし、インターネットもつながっていてメールも常時交換できますが、やはり地理的に何千キロも離れているというのは気になるものです。まあでも幼児も戻って、私の縁者にも何もなくて良かった。
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 IMDが新しい「競争力ランキング」を発表した。私はてっきり来年から上がるにしても、日本の順位は今年は落ちると思っていたのに総合で昨年の18位から16位にランクアップ。項目を見ていったら、日本が大きくランクアップしたのは「internationalization」で、昨年の34位から21位に。ほんまかいねという印象ですが、まだ内容をよく見ていないでこれはあとの分析です。

 主要各国に関するコメントを見ていくと、アメリカについては「absolute leader」という単語が出てきて、「no sign of weakening」とある。成長率云々の話は置くとして、IMDは「Today, the core of US competitiveness is a unique ability to grow using innovatios」とある。これは私の見方でもあります。企業の組織にせよ、人事制度にせよこの国は柔軟ですから、テクノロジーで開けた新しい分野をビジネスにつなげるのがうまい。IMDは、「social cost of competitiveness 」は今アメリカでも議論の最中と指摘。日本も今からこの問題は議論して置いた方が良い。

 引き続き北欧諸国のランクが高い。「in-depth reforms in their economis」が全体的な高ランクの背景。ノルエーだけはランクダウンだが、「それは石油価格の下落の為」と指摘している。日本について言えば、「struggles」という単語で表現されていて、まあ「苦闘中」ということでしょうか。

 IMDは「一言で言えば」として次のように指摘している。何位になろうが関係ないと言えば言えるのですが、「競争力」で見た大体の今の世界各国の位置づけのようなものは分かる。

The US (1): beating all Records?
Northern Europe shines.
Germany is (9) back, Japan (16) struggles.
Singapore (2) resists, China Hong Kong (7) collapses.
Asia muddles through.
Anglo Saxon countries still prospering.
Austria (19), France (21) and Belgium (22) stable.
Diversity in the Mediterranean Countries.
Domino Effect hits Latin America.
... as well as South Africa (42) and Russia (47).
A bumpy road for Central Europe?
Welcome Slovenia (40)!


99年04月20日(火曜日)

 コンパックのファイファー社長の突然の辞任(解任)劇は日本でも経済紙で取り上げられて大きな話題になっていて、「株主が強いアメリカの資本主義下での企業トップが受けるプレッシャーの高さ」だとか、「会社を著しく大きくしたのに、たった一期の業績不振の責任をとらされた悲劇の経営者」といった捉え方が多いようです。確かにそうした面もある。

 しかし私が注目したのは、「業績不振で辞めさせられた」企業トップにしては、ファイファー元社長が手にした「退職に際してのお金」の大きさです。多分正確には後になってしか分からないでしょうが、その辺をウォール・ストリート・ジャーナルは次のように報じている。

 Mr. Pfeiffer was paid $1.5 million last year in salary and got a $3 million bonus, less than his bonus in 1997. According to the company's proxy statement, he is entitled to a severance payment of four times his base salary under certain circumstances. He also owns about 10 million shares, including 9.5 million exercisable options that were valued at $340 million when the proxy came out in early March.
 足し上げるとどうなるか。severance payment が150万ドル(base salary をこの金額として)×4=600万ドル、今年の年俸とボーナスの期間割りが三分の一として150万ドル、そして3月初旬の株価で見て実行できるストック・オプションの部分で3億4000万ドル。つまり、ファイファー元社長は4億ドル弱の資金を手にする。4億ドルと言えば、今の118円で換算して450億円以上である。

 この金額を計算しながら思い出したのは、「Bloomberg By Bloomberg」で読んだブルームバーグ社設立の経緯です。この本を読むと、彼が会社設立から短時間でここまで会社を大きくできた背景には

  1. ディーラーで実際に自分で取り引きし、セクションの長をやっていた経験
  2. 左遷されたおかげで2年間コンピューター部門を任された際に得たコンピューターやネットワークの知識
 があるのですが、もう一つ大きなファクターは彼がソロモン・ブラザーズを辞めるときにもらった日本の常識から見れば非常にファットは退職金です。正確な金額は忘れましたが、何十年遊んでいても食べられる金額だったと思った。彼はそのお金を稼働させ、仲間をつのり、最初の端末をメリル・リンチに納入したことから会社が発展した。そして今では、その退職金から見れば何百倍の資産を築いている。

 だから私は思うのです。ファイファーは、このままでは黙っていないと。コンパックは辞めさせられたが、まだ彼は56才(でしたっけ)。彼にはあちこちから「経営者で」という話があるだろうし、450億円もの資金があれば税金を支払った後でも200億円くら使って「何かするか.....」ということになるだろう。ベンチャーを起こしても、ベンチャーに投資しても何でも良い。

 だから私は思うのです。ファイファーは、彼は決して報じられているような失敗者ではなく、得た名声と資金を見れば明らかに「成功者」だし、手にした資金の規模から言ってまだまだ何かしそうなプロの経営者だと。同じ経営者でも日本の経営者が会社を辞めるときにもらうお金の金額は、少ない。あれでは、会社も興せない.....。ちょっと日本は仕組みが悪い。


99年04月19日(月曜日)

 最近はジョークでなくて、「人食いワニとその写真」など「怖い話」を送ってくれる人が多いのですが、これもグリム童話の影響でしょうか。ところで、木曜日の東京の国債(円債)先物市場では、本当に怖い話があったようで。市場関係者はもう旧聞に属することなのでしょうが、私は先週末から週末と忙しくて、若手が送ってくれていたメールを月曜日に開いて知りましたので。先週の木曜日に同市場が一時ストップ高になった背景には、どうやらキーボード・ミスがあったらしい。通信社記事の一部によると......。

 

◎人生棒に振る“恐怖のテンキー”=端末がはらむ倒産リスク

 国債先物のストップ高を招いたとみられる誤入力をめぐり、市場関係者の間 では取引端末がはらむリスクが指摘されている。「0」と「000」が隣り合 った配置のテンキーは「人生を棒に振るリスクをはらむ」(都銀)との声があ る。「中小金融機関にとっては一瞬の誤操作が経営を危うくしかねない」(別 の都銀)ため、何らかの改善策を求める向きが多い。

 前日の誤入力の真相は不明だが、市場では「顧客から20枚の成り行き買い を受け、『2』『0』と打ったつもりが、『2』『000』になったのではな いか」(銀行系証券)との見方がもっぱら。誤入力したディーラーは「引けと とともに職場を去った」とも言われるが、端末操作で冷や汗をかいたディーラ ーは少なくはないだけに「操作ミスは他人事ではない」(都銀)という。

 誤入力で買ったポジションは「半分近く残っているのではないか」(外資系 証券)との見方から、16日の債券市場では損切りの売りへの警戒感もあり、 国債先物は軟調。下押しすれば損失は拡大する公算が大きく、「中小金融機関 なら経営難のリスクもあり得る」(銀行系証券)との懸念すら浮上する。

 ある上位行の債券ポート担当者は「ポートのチーフでさえ1000枚クラス のオーダーを出すのは滅多にない。仮に出すときでも『000』は使わず、思 い悩みながら『0』『0』『0』と入力する」という。

 日銀内部からも「(誤入力をめぐる市場の話が本当なら)典型的なオペレー ショナルリスクに当たる」との声が聞かれ、金融機関の各種経営リスク把握の 観点からストップ高の真相に強い関心が示されている。

 円債の一枚は1億円ですから、この記事によれば20枚(20億)買いたかったのに、キーボードの打ち間違いで2000枚(2000億)買ってしまったと言うこと。買いたかったのは「200枚」という説もあるが、実体は不明。いずれにせよ、木曜日の円債市場で異常な買いが出て相場がストップ高になり、上の売りオーダーが相当数DONEになった背景はキーボード・ミスだったらしい。買った人は不必要な枚数を高値で買ってしまったわけで直ちに数十億円の損を被ったという。で直ちにその人はクビで、一説には円債のチーム全体も解散したという。テンキーの打ち間違いは恐ろしい。

 そのキーボードは、実はその市場専用端末についている専用キーボードで、小生もまじまじと見ましたが、確かに「0」の右に「000」がある。しかし、一般に使われているキーボードでもそう配列されているキーボードもあったように思いました。まあ、そういう事態を避けるために、ある一定以上の枚数の買いはキーボード操作一つでは出来ないようにシステム設計していたところも多かったようですが。


99年04月16〜18日(金〜日曜日)

 ちーと、ある事に熱中していたら、ここの文章を書くのがおろそかになりました。最近誰かとこういう話をしたのです。「何時が至福の時」か。私にとっては、時間帯で言うと金曜日の夕刻から日曜日の午前中までが「至福の時」です。何をしていても良い、何に追われるわけでもない。金曜日は一週間で朝と夕方が決まっている一番忙しい一日ですから。ちーとらっくり。

 また最近はメーリング・リストなどいろいろな双方向のことにも力を入れ始めたので、これをやっていると、ついそちらの方が面白い。まあ、一方的に文章を書くのも良いのですが、やはり面白いのは双方向のやり取りですね。
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 先週もいろいろな人がオフィスにいらっした。G7後を控えた記者の方、新聞の特集記事を担当している記者の方。だいたい私は、お客さまとは午後会うことにしています。というのは、昼飯を食べてこの時間帯は少し眠くなる。ですから予定を入れるわけです。そうすると、午後の時間も有効に使えるということになる。

 いろいろな人が来る。よく勉強してくる人、何も分からずに来る人。教えてくださいというわけです。しかしやはり話して面白いのは勉強してくる人、私にはない知識をもっている人です。それに、議論ができる人。こちらから喋っているだけでは、何も面白くない。せっかくの時間を使うなら、ただしゃべるだけではなくこちらも勉強したいと思うわけです。


99年04月15日(木曜日)

 「音声入力」でコンピューターをトレーニング中に某氏から電話。ヘッドフォン・マイクをつけた状態でマイクはオンでしたが、「これはちょっと面白いかも」とそのまま電話を取り上げた。そして、結構喋っていたのです。こちとらは、コンピューターのスクリーンにどんな文章が展開するかニヤニヤしながら。相手にはそれは言わなかった。(^_^;) で、その結果が下です。  

それが僕熱が出ないや同行浦和60何年がそうだがyそうですねいいなんてコメントしたらいいかよくわからないという工夫2つが強いが宣告する運動を展開に嫌気が長田で非常に腹まずいより腕がするん風強く打って、2日間だったとしゃべることがないと仮定で家固体でありたいよくある連邦準備制度理事会(FRB)工夫を含む続く記念三谷ゲレンデかななど野党糸口が使途をいるだなぁな案内や、電話お仕事ををを勘案もみの回りにはあふれてね愚か同月が予断を許恵み子夫も反対連邦準備制度理事会(FRB)が電子だよねしかしねえ上るいるそう想像不足を封鎖が中を歩く事新聞社、減らすようですがこうすべきだすべて普通と名が苦手であるとする育児渋っている夫組みも思う本相撲が終わるんや長良川がねえと子供の、雇用の恨みができず宮崎勤の土木だ北方送ったの様子に転出するのがは羽田破裂の波にいいものこれで安心かが出るはずだ新しい党ともとともに住都公団がヤクザだがかわからのは5時人家族で、昔結ぶこの本音で事務所の周辺とをオールド性が値上がりする取り付けを打つぐらい上でしょ当時の朝の雰囲気とかを埋めてですがまだ十和田が開かれるまあ羊水団訪ソを投げ穴子の雰囲気でよく使わかとこの草を受託銀行5歩と同期ぐらい50歳前後。きて何しろメモ帳人とがそうなってはいいよと建てられ金を出克服あんますると12日伝えた、取引先もいっぱいあったが名駅数本がでしょうn見えする−こともないいう考えていく円錐うえ自分ではそういうのはどう言うそういう私を譲渡することが問題だ実可子別れ準備でもう5年分向け個々の越智正勝てるかなぁ中に1人発揮宗家こうした長年こともできなかったから批准が200,000,000に掲げて行進するよく似て4年間くら替え利子を着て、ソースをかけてきて早速露骨からできなかったんだその中、ジャンを訪問でも胃の中ホイールで読んでねぇよなぜ入ってもで事務のどかが出ると第5ギガに病みついたがかなり違う制服変化も多く崩れこと米田遊ぶ母子家庭が出ずしかも。国に傾き、私がちょっと間の輸送路未読を読む平元思ってるんだだいつでも遊び来てしょうかい誤解入ってるんじゃね
 ははは、当たり前ですが意味不明。ところどころの単語に、私が言ったことの片鱗が見えるが、全体を読んでも何のことか分からない。何を言っていたかというと、相場の話と、失業の話。普通の電話ですから、明瞭な発音などしません。しかも早口。「あ〜う〜」あり。コンピューターは可哀想に、一生懸命それを解析するのです。なんとか意味を汲もうと思って。

 しかし中に、コンピューターが解析したにしてもおかしな単語があるでしょう。例えば「連邦準備制度理事会(FRB)」。二回も出てくる。実は、この直前にコンピューターに小生が「ふぇど」と言ったら「連邦準備制度理事会(FRB)」と打ち出せと覚えさせていたのです。あと「いーしーびー」の「欧州中央銀行(ECB)」などなど。ですから、「ふぇ」とか小生が言ったら、コンピューターは「ご主人様、わかりやした...」と、とても普段の話し言葉では出てこない単語を持ち出したのだろうと思う。

 「明瞭な発音」が、「音声入力」の大前提です。電話のレベルの発音ではこの程度。仕方ないでしょう。熟語登録はこれから増やして行くつもりですが、これが完成するとかなり使いやすくなるのでは、という実感。本当は、ATOKのユーザー辞書をそのまま使いたかった。今で数千語ある。しかし、ジャストに聞きましたし、あとで考えたらそうですが、文章だけの辞書と発音を伴う辞書をともに使える訳はない。

 で、VIA VOICE 用に辞書登録していたのです。VIAの辞書登録は面白いですよ。何しろ、自分の「声」を入れる。知らない人が見たら、何して居るんだろうと思うでしょうね。しかし、「てん→、」「まる→。」など今までATOKで使っていたのと同じのが多い。これは助かる。
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 木村さんから、興味深いページを教わりました。電脳辞書の国語学。ATOKやMS-IMEなど伝統的な辞書や最近出てきた音声辞書(via voice98 を含む)の変換性能の比較。音声辞書のレベルは低い。しかし、VIA98は前のソフトよりはかなり進んでいるようだ。で、小生が今本当にメーカー(この場合はIBM)に頼むのは、ATOKと同じように直前のソフトで入れた音声辞書も次のバージョンでちゃんとひろって欲しい......と。時間のかかる作業を再びやるのは、しんどいですから。


99年04月14日(水曜日)

 こういうのは、嬉しい報告じゃないですか。夕方会社を出て次ぎの予定に移動途中に携帯に電話あり。ちょうど日本橋の丸善の中を歩いているときでした。誰だろうと思ったら、河野君から。第一生命経済研究所の売り出し中のエコノミスト。最近は東洋経済の「論争」によく登場する。久しく会ってなかったので、「どうしたの...」と。「いえ、今日から永田さんが来ているんで....」。

 永田君のコーナーは私の friends の中では、河野君の二つ下にある。このページは、私がホームページを作ったときに、発表する論文を持ちながらネット上に場をもっていなかった若手のエコノミストの論文を収録するために作った。第一号が河野君で、次がしらちゃん。三番目が、永田君だった。彼は私のページに登場したときには、長銀証券に居て、その後長銀総研に。

 このコーナーに登場する人と私は全員個人的に知り合いですが、相互は知らないケースがある。例えば、河野君と永田君は会ったことはなかった。私としらちゃんと河野君はしばらく勉強会をしていましたから、相互に知り合いです。長銀がああいうことになって、永田君は next をサーチした。いろいろな意味で、この私のサイトの「friends のコーナー」が役に立ったのだそうです。河野君と永田君は個人的には知らなくても、私のこのコーナーに論文を掲載している同士という関係だった。

 むろん、新しい職を見つけたのは永田君の実力のなせる技ですが、私のサイトがこの二人の若手エコノミストの縁、職の縁を作るきっかけになったのは事実で、私はそれが嬉しいのです。ネットがこうした形で人の縁をもっともっと作ってくれれば、と私は思っているのです。永田君、Congratulations !!
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 今まで CPU の能力などあまり気にしない方でしたが、音声入力になるとやはりこの違いが大きい。例えば VIA VOICE の「システム環境」は、

 256kのL2キャッシュ付き MMX テクノロジーPENTIUM 200 MHZ、またはそれ以上の後続のプロセッサ(互換プロセッサを含む)
 となっていて、これは私の持っているマシンの中でも少ない。この水準以下のマシンでもソフトは入ります。最初に「必要な能力を下回っている可能性があります」と警告は出ますが。

 「まあ、いいだろ」と思って入れても、あとが大変。例えば、エンロールの音声をコンピューターに覚えさせるトレーニングの最中に、性能の低いマシンはダウンしてしまう。それで NTマシン を二回ダウンさせました。NT は一回ダウンさせると立ち上げるのにちょっと面倒なのです。CPU の性能は大事ですね。文章だけだったら今まではまあ何でも良かった。音や映像などマルチメディア関係を扱い出すと、マシンの性能がとたんに気になる。ですから、私の文章を読んで、「面白そうだ」と思っても直ぐに音声ソフトに手を出さないで下さい。マシンには、相当高い性能が要求されます。その水準がないと、せっかくソフトを買っても無駄になってしまう。


99年04月13日(火曜日)

 今日も引き続き、音声入力での文章です。今日は、音声を使ったり、キーボードを使って修正しています。すみません、凝り性なんです。いろいろなことが分かってきました。この入力方式は、何かのアナログ情報を転記するのに非常に便利です。マイクはヘッドフォンになっていますから、顔をどう向けても発音すれば入力ができます。ということは例えば新聞を見ながら、または雑誌を見ながら入力ができるのです。

 椅子に腰掛け、足を机の上に投げ出し、天井を見ながら入力することもできる。その場合は手はぶらぶらしていることも可能です。ちょっと行儀は悪いですが。

 ソニーのVAIOが、このソフトウエアに対応していない理由はわかりました。このマシンに入っているサウンドカードが対応していないのです。IBMとしてもソニーに対し新しいサウンドカードを出すように要請しているそうです。ViaVoiceのビデオを見ると、女性がきちんとした姿勢でコンピューターに向かって音声入力しているのが見えます。しかし実際に私が今とっている姿勢はひどいものです。椅子に腰掛けコンピューターとは正反対の方向を向きながら入力していますどんな姿勢でも入力できる、というのがこの音声入力のメリットかもしれません。寝ながらでも、入力できるのです。

  まぁこの機械を使いこなすのには、結構な時間がかかりそうです。しかし、使わないと機械も私の声の特徴を理解しない。だからいろんな局面でこのソフトウエアを使っていこうと思っています。メールソフトやワード、Excelの上でも直接入力できるのがこの機械の特徴です。弔意疲れましたが、ひとつのコンピューターで作り上げた音声データを別のコンピューターに移動できるのが分かったのは、収穫でした。
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 ここからは手打ちですが、一つ気分が楽になることがあるのに気がつきました。それはこうです。つまり、自分で手で打って間違えると、「また間違えたよ...」とか、「おっちょこちょいだな」とか、「馬鹿かしら」と考えてしまう。全部自分に責任がありますから。しかしこれがソフトを使って音声認識させたらどうでしょうか。「なんだこれは、そのソフトはなんて馬鹿なんだろ....」と。

 つまり、誤入力の責任転嫁ができる。これは、笑いながら、ニヤニヤしながら入力ができることを意味します。大事な要素だと思うのですが.....。(^o^) 引き続きトレーニング中です。


99年04月12日(月曜日)

  では今から音声入力を行います。なんといってもしっかりと、きちんと入力することが必要だと思います。このソフトウエアは、うまく使うと非常に便利な使い方ができるのではないかと思っています。今の所認識率はまだ低い。しかし、今後上場に帰るソフトを部屋に(徐々に使えるソフトに)なるものと思います。

東京都知事選挙は予想通り石原新太郎(慎太郎)氏がトップ当選を果たしました。有効投票数に占める得票率は30%を超え、他の有力校候補の場合に達しました。これに敏感に反応したのはアメリカと中国です。アメリカではニューヨークタイムスが「あるとスポーク生んだ(アウトスポークンな)国家主義者が、東京都知事選挙に勝利した」と報じましたし、香港では各新聞が石原氏の当選を強い警戒感を持って報じました。

 ところで、ViaVoice手()入力をするためには、ロール(エンロール)ということをします。いやいや違う、エンロールです。つまり、自分の声をコンピューターに録音し、それをを解析させ識字率を高めるのです。これは、かなり大変な作業です。しかし、これをしっかりやっておくとあとが非常に楽です。まだ私は始めたばかりですが、徐々に識字率は高まっていくものと思います。

 ハハハ、以上が私の生まれて初めてのコンピューターによる音声入力が、違う「の」日々更新文章でした。
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 前から実験してみたかった Via Voice を手に入れたのは日曜日で、昼など暇なときにちょっといじって夕方やっと文章を「喋り下ろす」ことに成功しました。上の文章がそれです。エンロールに時間がかかるので、最初は相当疲れる。ただ喋るだけで結構高い精度に打ち出される文章を見て、なんだか未来の入力方式の一つになるのではないか....なんて思っていました。

 私がエンロールしていますから、私以外の人の声の識字率はめちゃめちゃです。声紋というくらいですから、コンピューターを音声だけでしか動かないようにしておけば、自分のコンピューターを他の人に使えなくすることができる。ただしいろいろ問題は多い。IMBのコンピューターだと、このソフトはうまく動く。しかし、VAIO だとなぜかうまく稼働しないのです。まあちょっといろいろやってみますが。今一つ思っているのは、ATOKで構築した辞書を VIA VOICE で使えないかということ。


99年04月11日(日曜日)

 朝一番に投票に行ったら、例の出口調査というのに出くわしました。「朝日新聞ですが...」と。雨の降る中大変ですな。アルバイトさんらしい。しかし、放送ならまだしも、新聞で出口調査なんてする必要があるんですかね。数時間後には分かってしまうのに。日曜日で夕刊もない。しかもあまり調査項目は多くなかった。分析調査をするのなら、意味はあるのでしょうが。

 石原さんの30%という有効投票得票率は、やや予想より多い。あの雨の中、投票率は予想通り事前の見方より低かった。そうした中で、石原支持の人は「確信的支持」の人が多かったのかもしれない。都知事に「もの申すタイプ」の人がなりましたから、かなり騒々しくなるでしょう。まずは海外の反応が見物ですな。とくにアメリカのそれ。海外のマスコミはかなり飛びつくでしょう。基地の問題もあるし。
 多分、石原さんは落選した前回は250万票を取っていたと思う。美濃部さんとの一騎打ち。今回の得票(165万票強)はそれよりかなり少ない。石原さんが都知事になって、日本の政界に見えやすい論争が起きればと思います。「政界」は、日本でももっとも遅れた、近代化が遅れた世界です。青島さんでは、日本の政界は変わらなかった。石原さんで多少は古い殻が壊れるかもしれない。もしメリットがあるとすれば、その点だと思う。

 それにしても、小渕首相と新しい東京都知事の石原さんは、いろいろな意味で「対極の人」と言える。これも、一種のバランス感覚と言えるかもしれない。
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 「米国企業に CTO 台頭」という MONDAY NIKKEI の記事は、「さもありなん」という感じ。「CTO」という表現は初めて目にしましたが、「世の中変えるのはテクノロジー」と思っている私としては、当然のように思う。

 日本の経営者で一番多いのは法文系です。しかし、基本的には法律というものは「枠組みの学問」で、基本的視点は「枠組み維持」「現状維持」にある。むろん法律は、基本的人権や国の安全に関わる基本的な枠組みを作っていて必要なものですが、どうしても新しく台頭してくるものに対しては「胡散臭い」という反応になる。

 しかし、経済の仕組みを短期間で大幅に変える可能性があるテクノロジーが台頭してくる時代には、このテクノロジーをどう経営に生かすかは、企業にとって死活的に重要だ。日本はこの点で二歩も三歩も遅れている。日本の企業で、CTO に相当する経営者を置いているところはエレクトロニクス関係以外ではないのでは。

 多分、こうした存在を経営の中に入れ、企業全体のテクノロジー利用水準を高め、市場に機敏に対応できる体制を整えた企業しか生き残れないのでしょう。その意味では、日本の企業はかなり危ないと思う。何よりも、新しいテクノロジーに対する感応度が低いのである。レーダーの時代に、双眼鏡で空に浮かんだ白い雲をのんびり眺めている。


99年04月10日(土曜日)

 欧州中央銀行(ECB)が予想より大幅な利下げを実施。ドイセンベルクの声明でも読もうかと考えたら、「あれ、ECBってホームページをもっていたかな...」と。最初 YAHOO で探したら記事はいっぱいあるが、ECB のホームページが出てこない。そこで各国中央銀行へのリンクが豊富な日本銀行のリンクに渡ったのですが、そこにも「欧州中央銀行」というのはない。

 ところが、日本銀行のサイトには「Mark Bernkopf氏の "Central Banking Resource Center"」というのがあって、「なんじゃこりゃ」と思いながら「central banks」のところを上から見ていたら、そのリンクの豊富なこと。で、ありました。http://www.ecb.int/というURLで。何者ですか、この Mark Bernkopf という人は。確かにリンクはしっかりしている。

 ドイセンベルクの今回の利下げに関する声明も、トップページから入れるようになっていました。まあ、これから読みますが。記者会見の「Q And A」も入っている。便利でんな。
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 新潮社の橋本君からメールで、「無法投機」はその後早くも増刷が決まったとのこと。「この早さには、担当者としても驚いております」と。編集者としては、自分の作品である本が売れることくらい嬉しいことはないでしょう。ナイスなメールでした。


99年04月09日(金曜日)

 やはりテレビ朝日の夜10時からのあの番組の視聴者は、私の回りでは多かった。木曜日の夕方、4時頃だったのですが、記者の方とカメラの方2人が取材にいらした。「V」を30分くらい回していたでしょうか。実際に使われるのは数分と分かっていますが、失業問題は私が主張したいことの一つでしたから、結構喋った。で、金曜日には見なかった人まで「何を言ったんですか....」と。「スピードの経済」や今まで東洋経済、ダイヤモンドに書いてきたことがベースですが、今回ちょっと強調したかった。番組だけでは、私の意の一部しか伝わらない。で、私がしゃべるにあたって作ったメモをここに掲載します。メモですから、もちろんラフですが。

 まず第一に、「リストラ」や「人員削減」は、「創業」や「新規雇用」より大きなニュースになる。しかも大企業の「リストラ」や「人員削減」は、世間の注目を浴びる。今の日本がその状態。

 90年代初めのアメリカもそうだった。IBMなど名だたる企業のリストラは、大きなニュースだった。確かにその時点では失業率の上昇圧力になる。しかし、その間にアメリカではニュースにならない「新規雇用」や「創業」が続いた。それが積もり積もって4.2%という低失業率になっている。

 産業構造が変化し、個々の労働者に求められるスキルも変化する時代には、労働需給が企業ごと、業種内、それに日本経済全体でミスマッチになり、失業率が上昇するのは当然予想される。今後も失業率の上昇は避けられない。問題なのは、失業率が上昇することではなく、失業が個々の労働者段階で「長期化」することだ。よって

  1. 政府は、雇用が流動化してもそれが個々の労働者にとって年金、職業訓練を受けられる機会の均等、機会の延長などでしっかりした受け皿を作ること
  2. 企業は、給与を「時価主義」(年功序列などではなく)に近づけ、退職金制度など「長く居ることが有利」な社内制度を変える必要があり
  3. 個人は、自分の社会人としての「スキル」を時代のニーズにあった、使えるものにすることであり(大学を出た時の知識で一生を送れる人はいない)
  4. マスコミは、あたかもリストラの対象になったことが「人生の敗者」だというような報道を事実と違うのだからやめて、「転職」「離職」に対する社会的認識の変化するのを助けるべき
である。

 100兆円の公共事業など「現状維持」(PRO-STATUS-QUO)の施策は、景気回復をある意味では妨げていた。日本経済の構造変化を妨げた面があったからである。「変化を促す政策」(PRO-CHANGE)の施策こそ景気回復でもっとも必要である。

 なぜなら、産業構造の変化は個々の企業が努力しても抵抗できないし、企業は次の時代を生きるためには「柔軟に」その流れにうまく乗らなければならないからである。この過程で、企業もそこで働く個人も活性化して、国全体の経済も良くなる。個人や企業がやや長めの「先行き」に強気になって自信が回復した段階で、景気は回復する。なぜなら、国民経済を野球に置き換えて言えば、設備投資が3番バッター、個人消費が4番バッターであって、政府なんてのは本来代打(時にはかなり強力だが)だからだ。

 私が強調したかったのは「3」と「4」なんです。だれもこれを言わない。最後に職業を見つけるのは、政府でもなく、企業でもなく、個人ですから、やはり個人がしっかりしなければいけない。マスコミも「転職」や「産業構造の変化」に関する国民の perception の変化を促すべきだと思う。このメモは来た記者の方にもお渡しした。この部分は、V で出なかったから、最後に菅沼さんが補足してましたが。


99年04月08(木曜日)

 

 名月や 池をめぐりて 夜もすがら
 古池に 蛙飛び込む 水の音
 沖釣りの 風がかわって 辰巳なり
 深川や 蠣殻山の 秋の月  深川や 待つ頃に 小鰺売
 「深川」をうたった句や川柳。最初の二つが芭蕉、下の三つが一茶。突然何だろうと思われるかもしれませんが、今週行った深川の店があまりに良かったので、久しぶりにお店の紹介。これらの句、川柳は、これから紹介する店の案内に載っていた。

 JRでは最寄りは両国(国技館とは反対の方向)になるのですが、駅からはちょっと遠い。地下鉄新宿線の「森下」が一番近い。店の名前は「深川めし みやこ」。聞いてはいましたが、実際に行くのは初めて。この店においてあった説明にはこう書いてある。

 かつて深川では江戸前のアサリがふんだんにとれた。漁師たちは、そのアサリのむき身を、ネギや油揚げといっしょにミソでさっと煮て、炊きたてのどんぶり飯に汁ごとぶっかけて食べた。手軽で安上がり。しかも味はめっぽうよく、栄養も満点。気ぜわしい江戸っ子にはぴったりの食べ物として、たちまち市中に普及した.....
 「深川めし」の由来です。しかし、なんとその後東京湾でアサリがとれなくなると、この美味な食べ物は一時すっかり姿を消してしまったのだそうです。そして、それが今復活しつつある。それが、例えばこの店のメニューになっている。食べて美味しかった。寒い日だったので、「深川めし」以上に美味しいと感じたのは「深川なべ」。実際にはこの鍋で出来たものを白いご飯にかけて食べたのが、「深川めし」なんでしょうね。この「深川めし」は池波正太郎の「鬼平犯科帳」にも登場する。

 地元の江東区では、深川めしを給食にとり入れる小学校も出始めているという。店の電話は、03-3633-0385。紹介していただいた方には、感謝・多謝。座敷も良いが、店に入って左側のテーブルが並んだところも良さそう。


99年04月07日(水曜日)

 木曜日の森本さんの番組のお天気キャスター・森田さんの話は面白かった。マスコミの多くは、11日に行われる東京都知事選挙の投票率は70%台の半ばに行くと見ているのですが、森田さんの予想は予想される天候との関係から「55〜60%の着地になるのでは」というもの。

 マスコミが投票率が高くなると見ているのは、「都民(のみならず全国民)の関心が高く、候補者の顔ぶれも揃っているため」という点。しかし、森田さんはまず過去の選挙における「投票率と天候」に焦点を当てて、毎回桜の季節に行われる統一地方選挙の一環としての東京都知事選挙では、

  1. 雨が降ると投票率が落ちる
  2. 日中の最高気温が10度を下回ると投票率が落ちる
 という二つのトレンドを披露。まあそうですね。面白いことに、1975年だかの選挙までは「晴れ穏やか」の日が多くて、投票率は全体に高かったのだそうです。しかし、それからは数回連続して天候は悪く、気温は低かった。で、投票率は大幅に低下した。(選挙に対する国民の期待度の変化もあるでしょうが)

 ところがこれが、一年でも時期によって違う。毎回梅雨の時期に行われる参議院選挙では、天気と投票率の関係は逆転するのだそうです。つまり、雨だと投票率が上がり、晴れると下がる。雨続きの中での晴れで、皆外出してしまうからか。対してやっと温かくなった春に寒くて雨が降ると、「なんだ、今日は家に居たい」と多くの人は思うからでしょうか。で、肝心なのは11日・日曜日の天気。「降雨確率50%の雨、最高気温18度」というのが森田さんの予想。

 であるからして、マスコミのある種期待を込めた高い投票率にはならないと結論。また彼は、大前研一、青島幸夫、石原さんなどなど結構顔ぶれが揃っていた前回の選挙でも、投票率が51%にとどまっていたことを指摘している。経済活動に対してもですが、投票行動に対しても天候は大きな影響力を持つ。

 私は天候以外に別の理由から投票率はあまり高くならない、と思う。私の身の回りの人間で「(誰に投票するか)決めた」という人は非常に少ない。都知事の力の限界のようなものが見えているのに、出てくる言葉は失礼だが大言壮語。国政向け。誰に入れてもあとの失望が見えている。自分の入れた人が通らないという「死に票」ではなく、当選する人に入れても結局は「価値のない投票」「期待が実現しない都政」になるのでは、という恐れを多くの人が抱いている。で、そういう人は多分日曜日の夕方になっても投票所に行く気にならないのではないかと思う。「投票にはいくべきだ」という「べき論」は別にして、結構心を決められない人が多いのではと思う。実は、私もまだ決めてない。候補者の発言を聞いていても、何か実感がない。
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 ところで、「スタンバイ」も10年だそうです。結局続く番組はいい番組なんですな。でも大変でっせ。10年続くというのは。この番組の良いところは、ニュースあり、英会話あり、料理あり、詩人の解説あり、もちろん天気・交通情報あり.....と多彩なことでしょうか。森本・遠藤ご両人の喋りも秀逸です。番組は今週から頭のニュース解説のコーナーをリモデルするなど、模様替えした。

 でも最近思うんですな。ラジオも早くデジタル化しないかと。紹介した森田さんの話も一回聞いただけのうろ覚えで書いている。デジタル化して、954(TBS)の朝8時から15分間だけもう一度聞きたい....というようなユーザーの声に応えられるようなシステムになると、素晴らしいと思う。技術的には完全に可能です。「On Demand Radio」が営業ベースでどのくらい成功するか知りませんが、リスナーとしては聞きたいところを何回でも聞ける。一方私のようにコメントをしている人間は「寒気がする」というわけです。まるで文章のように何回も聞かれて、「あ、数字が間違っている」とか「ここの表現はおかしい...」とか。恐ろしい世界でもあるわけです。"(^_^;)"


99年04月06日(火曜日)

 文藝春秋の田中、鈴木両記者から電話やメールがあって、先頃「月刊 文藝春秋」の巻頭の随筆用に書いた私の文章が今月号に掲載されたと。一ヶ月前の号に載る予定だったものだが、他の出稿との関係で一号遅れ。私のは、内容的に遅れてもいいやつでしたから。正直言って、あそこは業績でも年齢でももっと立派な方が出る場所だという印象が私にはあって登場するのは気が引けるのですが、そういう回り合わせになったので文章を寄せました。

 「文藝春秋」の読者層は、普通の経済誌とはかなり違う。経済誌に原稿を書いたときとは違った反応があるのではないかと、それが楽しみ。「文藝春秋」ではあまりコンピューターとかネットワークの話を読んだことがない。事実少ないそうで、まあ私の文章はそれに関連していますから、あの雑誌としては珍しい類の文章と言うことになります。機会があったら、本屋さんで手にとっていただければ幸甚です。
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 新潮社からは、橋本君からメールがあって私もほんの少しお手伝いした「無法投機」に関して、

 ご感想をお寄せいただき恐れ入ります。....(中略)....そのおかげもあってでしょうが、何と「無法投機」は、今月の新刊本のなかで一番売れているんですよ....
 と。電車の吊り広告で宣伝が行われているのは知っていました。売れているとは、ナイスです。

 我々の仲間でも、「(翻訳)金融小説の翻訳はひどい....」という評価で、これは多くの人の認めるところでしょうが、この小説は比較的良くできているというのが私の印象だし、もうこの本を読んだ会社のうるさい(失礼)先輩の印象でもありました。多分翻訳した人は、相当勉強したのでしょう。つい最近までアメリカ連邦準備制度理事会の議長だったブラックが、スイスの空港で逮捕されることから始まるポール・アードマンの小説(The Setup)の日本語版。おもしろかったですよ。文庫としては厚い。しかし、一気に読める。
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 一気に読めるといえば、この人が書いた本も特に後半が面白かった。去年の末に出て既に第7刷りですから、売れているのでしょう。筆者が書いているように、日本では「失敗者の話を聞く」「失敗者の話を教訓にする」という文化があまりない。だから日経ビジネスの「敗軍の将、兵を語る...」でしたっけ、あのコーナーには注目している。

 板倉さんの文章も、あそこで一回見た気がする。この本は、起承転結を一冊の本にしている。何が失敗の原因だったかと書いている部分で、「日本でのネットの普及速度(が予想より遅かった)」を挙げていたのが印象的でした。この本を読んでいて、ベンチャー研究家としてよく知られている小野さんの本が、「ベンチャーは一般の印象とは違って、結構年を経た人が始めた企業が成功する」と指摘していたのを思い出していました。

 板倉さんは、起業、絶頂、転落をへても1963年生まれですから、まだ30代の半ば。最後に裁判所で破産宣告を受けて、債権者会議を終わり地下鉄に乗った時に前に座っていた女性に関しての彼の記述を見て、「ぜんぜんめげとらん。この人はもう一度花を咲かすかもしれない」と思いました。
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 本と言えば、3月27日のこの欄で紹介した NORIKO 女史の「カイシャの女」が、本屋に並び始めたようです。「尚学社」から。ははは、この「尚学」の字を見ると「沖縄..」を思い出しますね。


99年04月05日(月曜日)

 この日付けのインターナショナル・ヘラルド・トリビューンには、実に興味深い記事が何本もありました。コンピューター関係だけでも。一面には、「English-Based Computer Terminology Befuddles Older Japanese」があり、Cyberspace 欄には「The Lesson of Melissa: Privacy Has Its Price」「The "Sport" of virus writing」がある。

 最初の記事は、見出しにあるコンピューター用語ばかりでなく、レストランのメニュー(これそのものもそうですが)から何まで英語(を含めた外国語)が氾濫して、日本の「older Japanese」が戸惑っているというもの。年をとっていたって英語が分かる人は一杯いるし、私の印象では若い人たちの中に言語としての外国語嫌いが増加しているように思うのですが、まあ彼らは「単語」には慣れがあるから対応できる。しかし実際のところ、新しい単語の登場には辟易とすることがあるのは確かです。私も「portal war」(入り口戦争)なんてのは、最近覚えた。(ちょっと遅かったですかね)。しかし同紙があたかも外国語の増加で「世代間戦争が起きている」といった捉え方には、賛成できませんね。
 ――――――――――  考えさせられたのは、あとの二本です。メリッサの犯人は予想よりスムーズに逮捕されましたが、この記事によればマイクロソフトのワード文書の中にはシリアル・ナンバーが隠されており、このシリアル・ナンバーがメリッサの作成・送出に使われたコンピューター、犯人の特定に役立ったという。今でもネットには、犯人特定の仕掛けがあったということです。

 メリッサの犯人逮捕には、アメリカン・オンラインの技術者が協力したことは既に報じられている。多分ここでポイントになったのは、「ログ」でしょう。情報は大量に流布していますが、その通過記録があちこちにあれば、誰がまず最初に特定の情報を流したか分かる。加えての、ソフトに埋め込まれたシリアル・ナンバー。「シリアル・ナンバー」と言えば一番最近の騒ぎは、「Pentium 3」を巡るものですが、ログやシリアル・ナンバーがあったから犯人を敏速に逮捕できたというプラスの面と、ということはなにげに使っている我々も、実はコンピューターやインターネットの世界に膨大な「足跡」を残しているというプライバシー面のマイナスがある。

 IHT はこの問題を「The incident dramatically illustrated technology's growing power for promoting both good and evil.」と表現していますが、実際のところコンピューターやインターネットは使えば使うほど、プライバシーが露出していくという問題がある。しかもそれが、民間の業者の手に集まる危険性があることだ。ヘラトリには、「インターネットの世界における各種データ・ベースは、stasi(旧東ドイツの秘密警察)が東ドイツ国民一人一人に対してもっていた情報以上のものを持っている」と伝えている。ネットワークのセキュリティー維持ために、ある程度トレースが可能な状況を作っておく必要性はなければならないが、危険な面があるわけだ。

 多分技術的には、個人をトレースするシステム(趣味からなにから)はますます強力にできあがっていくのでしょう。これは目に見えている。だから、法律などはなるべくプライバシーを保護する方向に向かわねばならないと思う。インテルやマイクロソフトのシリアル・ナンバーには、プライバシー擁護団体から強い反発が起きた。

 「The "Sport" of virus writing」はまさに、「virus writing」(ウィルス作成)がネットの一角では「スポーツ」になってきているという話。多分そうなんだろうと思っていました。仲間同士での自慢、競争、そして取り締まる方と、その取り締まりをあざ笑いたい連中の存在。一種の知的ゲーム。私はまだ見たことがないのですが、ネットには「virus 作成用の template」が存在するのだそうです。つまり、プロでなくても virus が作れると言うこと。

 もっとも自己満足の部分が多いから、作っても使わない連中もいっぱいいる。レベルから言うと様々な局面で高いスキル・レベルが必要なのは、hacking(breaking into computer systems)だそうで、virus writing はそれより格下だそうだ。しかしそれにしても、 virus 作成には楽しさがあるのでしょう。この記事で二つの単語を覚えた。「script kiddies」「scripters」。virus template (ウィルスの雛形 ?)のコピーにその世界で付けられている名前。 virus に関しては、作者が作った段階で満足して終わりというのも多い。ネットに流さないのです。一部の専門家はデービッド・スミス(メリッサ容疑者)は、自分が作った virus code とネットで入手できる virus template を組み合わせて MELISSA を作成したのではないかと考えているという。

 しかし、容疑によれば彼はそれをネットに乗せた。それが犯罪です。言えるのは、いつでも作れる人間がいなければ、作った人間に対抗できない。紙一重なのです。だからこそ、「未必の故意」や「明確な悪意」をもってネットワークに打撃を与える人間には、適切な対抗措置をとり、逆にネットワークの構成員(ソフトウエア制作会社)もホールを埋める作業を進めなければならない、と思う。まこれは、小説でも書けそうですな。


99年04月04日(日曜日)

 沖縄の高校の甲子園制覇はずっと応援していたので、ナイス。ソファーに寝そべって全部見てしまいました。尚学はどこが強いか分からないチーム。確かにショート(比嘉寿)は目立ったけれども、決してうまいわけではない。どちらかというとぶきっちょに見える。しかし、PL戦も見ましたが、チーム全員がよく打つ。見応えという点では、昨日のPL戦の方が壮絶だったのですが、今日も良く打っていた。

 優勝確定後のインタビューでは、金城監督のそれが落ち着いていていいインタビューだった。終わったあとウェーブが起こって水戸の応援団にも広まったのは、ちょっと驚きですが両方とも決勝に残ったらもうあとはお祭りということでしょう。甲子園には行ったことがありますが、なにかの機会にまた行きたい。
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 土曜日、日曜日とも野球に忙しかった(主に見る方)のですが、一つ面白いホームページを発見しました。発見というか、ちょっと思い立って調べたのです。ニュースとか話題に一杯出てくる。金曜日の番組の中にも出てきた。家には彼女の曲のMDもあるので、ちょっと興味を持って。アメリカでは「Cubic U」と言われるこの子のホームページはないかと。公式ホームページは東芝EMIの中にありました。「hikki」というのが彼女に付けられたニックネームらしい。ノリピーのようなもの ?

 まだ大きなホームページではないのですが、必要なことは書いてある。中でも面白かったのは、「message from hikki」というコーナーで、「メッセージがリアルタイムで掲載される」と書いてある。入力すると自然にHTMLに変換されて、FTPされる方式になっているのでしょう。ははは、笑ってしまったのはこの中に「TAKUROさん」というのが出てくるのですが、最初そんなはずはないと思いながら「吉田....」と一瞬思った。しかし、そりゃ違いますわな。こちらのほうにいるらしいTAKUROさんでした。

 それから messeage を読み飛ばしていたら、途中に英語のメッセージが出てきて、これがなかなか面白かった。あちこちからメールをもらうと書いてあって、「シンガポール、アメリカ、インド、ドイツ、イギリス その他その他」とある。それにしても、国際的な歌手が生まれてきたものです。しかも「コロンビア大学に行きたい」と言っているらしい。確か、マンハッタンのウエストの120丁目くらいにあったと思った。

 文章も今のアメリカの高校生がどういう文章を使うかかいま見えて面白い。「無断引用禁止」とあるので、引用はしませんが「give a huge shout-out to .....」なんてのは、しゃれた表現ですね。「thanx」「luv」も面白い。「hikaru+」の最後の「+」はなんの意味でしょうか ?


99年04月02〜03日(金〜土曜日)

 「melissa(メリッサ)」を作ったとの容疑で、米ニュージャージー州の検察当局がデービッド・スミスという30才の男を逮捕した。先週金曜日から始まった今回の騒動に、一つの区切りがついたとも言える。コンピューター・ウイルスといえば、個々のコンピューターやそのソフトウエアに悪さをするものから徐々にネットワーク全体に脅威(今回の場合はメール・サーバー)を与えるものに変化してきており、「メリッサ」は1万5000もあって「覚えきれない」と言われるコンピューター・ウイルスの中でも、「急速に広まる」という意味で異質だった。アメリカのマスコミがまず騒ぎ、日本もそれに追随したのには十分な理由があった。

 このウイルスは、実は我々が所有する個々のコンピューターにではなく、ネットワーク全体にとって脅威だった。何せ、6回転しただけで3億台のコンピューターを通過する計算だった。皆コンピューター・ウイルスと呼ぶ。しかし、そろそろ「ネットワーク・ウイルス」という言葉を作ってもいいように私は思う。今後書いたり、放送するときはこの言葉を使おうとも思う。

 コンピューターに少し詳しかったり、ネットワークを昔からやっているといった人の中には、どこかでこうしたウイルスをまき散らす人間を「仲間」のように感じる人がいるかもしれないし、実際にそうだろう。「自分も作れるけど、まあやらないんだ...」「コンピューターやネットワークに詳しいという意味では、仲間だよな...」というような。しかしコンピューター・ネットワークは社会の「神経系」そのものになってきている。神経が機能しなくなれば、人体は機能不全を起こす。社会もそうである。時には人の生死にも関わるだろう。結果的に「愉快犯」のレベルを超した今回のケースのような場合は、犯人逮捕→厳罰がウイルスを少なくする一つの方法だと思うし、「PAPA」などの変種製作者も同様である。

 これだけ大騒ぎした「melissa」さえも、コンピューターの世界では「良質のウイルス」と言われているらしい。このウイルスでは通過するコンピューターに対する悪さはあまり報告されていない。しかし、今後については個々のコンピューターにも悪さをしながら、しかも急速に広まり、ネットワークの要のサーバーにも打撃を与えるようなウイルスの出現を予想する人もいる。その意味で、FBIまでが乗り出した今回の騒動が「犯人逮捕」にまで行ったのは、良かったと思う。

 コンピューター・ウイルス、ネットワーク・ウイルスの問題には、一つの大きな矛盾があると思う。それは、「いつでもウイルスを作れるくらいの知識を持った人間」を抱えておかないと、「ウイルスを作る人間」をトレースしたり、特定できないという点である。完全に知能犯だから、その知能のレベルを超えている人を用意しておく必要がある。しかしその人が、ウイルスをまき散らす方向に曲がらないとも限らない。だから、ウイルスはなくならないと思う。

 製作者に対する厳罰は、悪質なウイルス製造に対する一つの抑止力に過ぎず、我々一人一人もネットワークの保全のために蓄積できる知識は貯めておきたいものだと思う。よく「知らないひとからの添付メールには気を付けろ」と言われる。しかし今後は、「知っているひとからのメールでも、添付(特にマクロを持つソフトウエアの)があったりしたら気を付けろ」というのが正しい姿勢になる、というのがやや寂しいが、今回の騒動の教訓でしょうか。
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 またまた勉強しちゃいましたな。「機種依存文字」というのをご存じ。むろん知ってますよね。Windows マシンでは表示できるが、Mac マシンではできないといった。有名なのは、「マルイチ」などでインターネット上にページを持ち始めたころにはいろいろな人から指摘を受けた。当時はそんなことは知りませんでしたし、まだ Mac ユーザーが多かったからかも。

 それ以来、あまり気にせずに「マルイチ」などなどを使わなければ良いとだけ思っていたら、最近それ以外の「機種依存文字」をつい使ってしまったのです。でそれに関して北村さんからご連絡を頂いた。「やっぱり全部覚えなきゃいかんか。それも面倒だな」と思っていたら、それをコンピューターの辞書ベースで警告してくれるシステムがあると分かった。北村さんとのメールやりとりのおかげです。tks。ただし、ATOK しか知りません。

 方法は以下の通りです。ATOK のヘルプよりで、実際にうまく機能します。入力時点に赤で警告が出る。だからあえて使おうとしたら使える。。

  1. プロパティを起動します
  2. 入力・変換1シート を選択します
  3. 校正支援 をオンにして[設定] をクリックします
  4. 校正支援設定ダイアログボックスが表示されます
  5. 機種依存文字の指摘(一番下にあります)を設定します
  6. [OK]をクリックします
  7. 入力・変換1シート に戻ります
  8. もう一度[OK]をクリックします
 また ATOK の場合は、辞書機能全体を「インターネット対応」にすることも可能で、それも「プロパティーの起動」→「右端の プロパティー登録編集」→「プロパティー一覧編集」→「インターネット用設定」と進めば良いらしい。これをしておけば、HTMLを書いていて「機種依存文字」を知らずに使ってしまう危険性はかなり低下する。


99年04月01日(木曜日)

 エイプリル・フールということで、朝日新聞が結構大きな実験をやっていました。実は、朝あの記事を読んだときには「へー、小渕さんもなかなかやるじゃないか...」と思った。なにせ、金融市場では結構まじめに「日本の株価を上げるには、円安を止めるには....ルービンでも連れてくるしか....」という冗談が語られていたので。ちょっと前の話ですが。でも、この新聞の一面の右側を見て分かりましたが。

 やったらいいじゃないですかね。あの記事にも書いてある通り、日本はお雇い外人にいろいろなことを任せたことがある。職場でもたった一人の言語の違う外国人を入れただけで雰囲気が大きく違ってくる。瓢箪から....という形になるかもしれないとも思います。まあ、あの記事を掲載するに当たっては、朝日社内でもかなり意見が分かれたのではと思います。
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 思わぬ形で花見をしました。夜からいくつかの条件を満たすメディアの人間の集まりが四谷であり、終わった後20人以上の人間が四谷の土手に進出。結構皆さん盛んにやっていました。昨日までがあの寒さで、2日からも天気が冴えないということですから、実は1日の夜くらいしかいい日がない。私たちが四谷の土手に行ったときには、多分大体半分のグループが解散したあと。それでも、人はかなり多かった。桜は8分という感じ。

 会合にはちょっと遅れて行ったのですが、何人か知っているメンバーもいたし、事前に参加者の紹介文をメールでもらっていたので、スムーズにいろいろな人と知り合えることが出来た。あれはなかなかいい。パーティーは、「相手がどういう人か」を知るのにまず時間がかかってしまいますが、事前にプロファイルをもらっていると話の接点を見つけるのが容易です。

 通信社、新聞社、放送局、フリーのジャーナリスト、作家などなど。企画も良かったし、ヤフーがネット放送局を買収するような「デジタル」の時代にあっては、今まではちょっと垣根のあった世界の人間が「こすりあう」ことは非常に重要だし、その隙間から新しい動きが出てくるような感じがする。幹事団にはご苦労様でした。また参加したい。
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 そのヤフーの話は、同社がネット放送会社ブロードキャスト・ドット・コムを57億ドル(約6840億円)で買収するというもの。買収は株式交換方式で行われる。ブロードキャストは、ネットを通じて大統領演説から下着のファッションショーまで幅広い映像や音声サービスを提供しているという。

 筆者はブルームバーグ・ラジオのヘビーリスナーですから、ヤフーが動いた方向はよく理解できる。ネットでは、文章と音声が限りなく一体化しつつあるのです。ヤフーは買収によって、これまで文書中心だったサービスを拡充し、業界での競争力をアップする考えだという。

 今でも、ラジオ程度ではネットは十分にその需要を満たせる水準に達している。ときどきぶったぎれることが難ですが。通信速度が改善されれば、もっと良くなるでしょう。その次は、今ではまだ見る気がしないテレビです。メディアはますます渾然一体となる。ホームページも一つのメディアです。



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