2007年07月31日(火曜日)

 (00:59)日本と韓国を破った中東の国同士のサッカーとはどのようなものかと思っていたのですが、たまたまNHKのBS1を見たらやっていたので、後半15分くらいから終わりまで見ました。

 点が入ったのは、後半25分過ぎ。サウジの攻撃が失敗した後のイラクのカウンターの中から同国がコーナーを得て、そのコーナーのボールがサウジのキーパーの伸ばした両手を越えるやや大きめなものだったのですが、そこにイラクの選手が走り込んでヘッドで決めたもの。この選手は外から走り込んで、完全にフリーだった。その選手は、高原と並ぶ4点目のゴール。

 一日多い休養日の関係もあるのでしょうし、気象条件もあるのでしょうが、日韓戦に比べて選手が元気に、とにかく走り回っているのがまず受けた印象。パスミスも多いのですが、「ここ」と言うときに、選手の動きがきらびやかになる。何か獲物を狙う動物の俊敏さがあるように思いました。

 あと思ったのは、走っている選手が全員「骨太」な印象がしたこと。当たりが強いし、少し当たったくらいではともに倒れない。個々の選手の足使いはうまいし、ボールのハンドリングも素早い。ただしあまり組織力は感じなかったな。

 アナウンサーの説明によれば、イラクの選手はほとんどが海外で活躍する選手。国内がああいう状況だし、財政も厳しい折、日本のように合宿を組んで長い間一緒に練習するというのは出来ていない、という。つまりほとんどぶっつけ本番でやっている。中には親族をテロでなくした選手もいるという。

 イラクの選手の中にあったのは、「国内で苦難に直面している国民に勇気を与えたい」という心持ちだったという。「国では新たな争いが起きているが、我々はピッチで闘う」と心境を表現した選手もいるという。

 出場したチームの中で、一番苦しい状況のチームが今回のアジア杯では優勝したことになる。日本が連覇できなかったことは残念ですが、そういう意味では良いエンディングだったかも知れない。

 準決勝の際には勝利に喜んで街に出たファンに対して自爆テロが続発したのですが、今回はそういう動きは報じられていない。さすがにテロリストも優勝を汚そうとは思わなかったのかも知れない。


2007年07月30日(月曜日)

 (00:59)期日前投票者の数が今回は異常に多い.....と聞いたときから、自民党、連立与党の大敗は見えていると思いました。期日前投票者のかなりの部分は、「今回は特に一言言いたい。黙っていられない」という人でしょうから。「大部分は与党批判票だろうな」と考えていましたから。

 同投票者数は前日までは800万人台で、それでも日本の総有権者数(1億500万人弱)から見れば凄い数ですが、期日前投票者の数は最終的には1079万8996人になったという。これは前回比50.58%増、有権者に占める割合も10.3%(10人に一人以上)で史上最高だそうです。

 これは考えてみれば凄まじい数字ですよ。だってそうでしょう。投票率(実際に投票する人)は6割に行かないのだから、今回の選挙に実際に投票所に足を運んだ人の数、恐らく6000万人ちょっとから見ると、実に18%に達する。ほぼ2割に近い。

 これだと、29日の日中に「何時現在」と発表される投票率が低く出ても、最終的な投票率は高くなる。事実高くなった。関心は高かった、ということになる。

 問題はこの選挙の結果を受けて、日本の政治はどうなるか、です。安倍さんはこれも予想通り、政権維持の方針を明らかにしている。まあそういう考え方も成り立つ。参議院選挙は本来は政権選択選挙ではない。

 しかし、今回の選挙は明らかに安倍政権発足後初の大規模な国政選挙だという意味で、「安倍政権への信任・不信任投票」の側面があって、ある意味では国民が安倍政権に対して不信任を突き付けた、という理解で良いと思う。それはよく言われた「お仕置き」以上だった。

 「それでも辞めない」ということになれば、国民は「我々の声を聞いていない」と理解する可能性がある。その結果、今の歴史的にも低い政権や自民党に対する支持率はさらに低下する危険性があり、その場合は「選挙の顔」として安倍さんを頂いている自民党の中から、「安倍不要論」が出てくることは明らかだ。したがって、今後の日本の政局は

  1. 責任を明言している中川秀直幹事長の責任問題も含めて、大きな党役員人事の刷新、内閣改造に繋がる可能性が高い

  2. それがあっても、議会運営が難しい状態は2〜3年は続くと考えられ、安倍さんがいつでも政権を投げ出さざるをえない状況が生まれうると考えられる

  3. 例え安倍さんが辞めて、次の総理総裁が誕生しても、新しい議会の勢力図の下では「衆議院は政権与党、参議院は野党」という複雑な構図が続く
 ということだ。つまりそれが良いことかどうかは別にして、日本の政治は不安定化することになる。不安定化するということは、政権がいつ変わってもおかしくない、ということと、「政権与党が圧倒的な多数を占める衆議院と、野党が多数を取った参議院」という分裂構図になった結果、これも良いか悪いかは別にして「政治のスピード」が落ちると言うことを意味する。

 まあ私は選挙になだれ込む時の自民党のなりふり構わぬ法案通過の為の議会運営はちょっとやりすぎだったと思うので、「どちらを選ぶのか」という岐路の問題が多いだけに、ちょっと立ち止まって考えるというのもいいのではないか、と思っているのです。

 しかしその時重要なのは、表層的な議論に流されるのではなくて、日本の長い今後を考えて選択をすると言うことです。それが出来るならば、政治のスピード調整は悪いわけではないし、その結果として内閣改造があったり、さらには政権交代があったとしても、それは別に日本にとって悪いことではない、と考えます。


2007年07月29日(日曜日)

 (00:59)3位決定戦なのであまり興味もなく、テレビをつけたのは日本が一人多くなって(ということは後半に入って)からですが、それからずっと見ていて思ったのは「日本はアイデア不足だ」ということです。

 この「アイデア不足」という言葉は、サウジ戦の後の朝のテレビ番組でも使ったのですが(その日の夕刊紙にも見掛けた)、ボールを支配していてもそれを有効なシュートに繋げられない、の繰り返し。その時のテレビでは印象で「6割は日本が支配」と言ったのですが、あとで66%もの支配率だったと聞いてびっくりした。

 昨日の韓国一人退場のあとの一人多い状態でも、当然ながら日本のボール支配率は高かった。見ていれば分かる。しかしテレビのアナウンサーも言っていたが、「シュートの方は韓国が多く、日本が少ない」。13対11かな。ありえない数字です。

 何故かと我ながらに考えれば、攻撃のアイデアが浮かばない、ということでしょう。個人でも、組織でも。ただ持っているだけ、回しているだけ。オーストラリア戦でも一人多くなってからの場面で、日本は点を取れなかった。アジアのライバルであるオーストラリアやサウジ、韓国に対して「(どう崩すかの)アイデア不足」が顕著に見られた。これは今後への不安を残す負け方だ。ついでに言うと、川口もオーストラリア戦ではあったPK戦でのアイデアがなかった。

 さらに過去2戦の印象を言うと、高原とか中村俊などの選手が生きていない。なぜかと考えると、まあ言ってみれば突破力のある選手、仮にそれを突破者と呼ぶとすると、がいないことで、どう動き、どこに走り込み、どこにボールを落とすかのアイデアが浮かんでいないのだと思う。普段はそういう連中がいるチームで彼等はプレーしている。だから自分も相手も生きるアイデアが浮かぶ。

 人間は面白いアイデアが湧けば、多少身体が重くても、そのアイデアに突き動かされて身体を動かすものだし、楽しく、ワクワクできると思う。相手チームのあいつをこう動かしてやれ、とか、ここでファウルを誘っていこうとか、あそこに穴を作ってやれとかいった。いたずら心みたいなのが面白さを呼ぶと思う。

 しかし昨日の日本の選手を見ていて思ったのは、動いているだけでアイデア不足から楽しそうに見えない。ただ疲れを貯めているだけ。わずかにアイデアを振り絞ってプレイしていたのは最後の5分間くらいだろうか。もう誰のシュートだったか忘れたが、二つぐらい良いシュートがあった。ま、相手の選手めがけて蹴らなくても.....というのはありましたが。選手の皆さんにはお疲れ様でしたが。

 うーん、どうやってアイデア力を作るのか.....。こればっかりはね。ブラジルの選手など、小さい頃からの「遊びとしてのサッカー」の中での熟成だと思うのです。見ていて。あの方々は、群れるようにサッカーで遊んでいる。ロナウジーニョの特集番組で、犬と遊ぶ彼の姿が出てきて、それを見ながら彼のサッカーは明らかに犬との遊びから出ている、と思ったものだ。遊びには、相手を驚かす、びっくりさせる場面が必要です。日本にはどうもそれがないない。

 よく知りませんが、サッカーママに育てられたのかもしれないと思えるような選手からは、アイデアは浮かばないのかな、という気もする。敢えてこの言葉を使うのですが、「アイデアはガキ同士の遊び」の中から生まれる。ということは、日本には高さという克服すべき課題の他に、「アイデア」という壁が。ちょっと高い。

 ところで、金曜日からで読んだ一番の面白記事はこれでした。そうかもしれないな、と思う。金曜日の朝のラジオ番組でも使いました。写真がなんともユーモラスです。


2007年07月27日(金曜日)

 (08:59)日本のプロ野球も見ているんですが、このテーブルをまじまじと見ていると、いくつも気付くことがある。

  1. 3位の横浜は得点318、失点337と得失点では得点が少なく失点が多いのに、ちゃんと3位につけて、勝ち負けでも貯金が4ある。これは何か ?
  2. 巨人は防御率もリーグ1で、本塁打も抜群に多く、得点433、失点338と100点以上余計に点を取っているのに、なぜぶっちぎりで1位にいないのか(昨日やっと1位に復帰)
  3. つい最近まで1位にいた中日は、数字を勘案すると非常にうまい試合運びをしているように見える
 ということである。セリーグの上位3チームは今ダンゴ。しかし、どうしてダンゴでいるのかというのは、面白い問題なのです。横浜は大負けするが、競り合いの試合はしっかり勝っているから、少ない得点で勝って貯金を作っていると言える。監督が上手 ?

 逆に巨人は数字は圧倒的に数字は良いのに、得てしかるべき貯金を作っていない、だから中日に追いかけられている、ということになる。このままのペースで巨人が一位で突っ走られないとしたら、「いったい今年の巨人は何だったの」ということになる。

 じゃ、誰が、何が巨人で悪いのか。一つは指導部だろう。いつの試合だったか忘れたが、1アウト満塁で二岡に代打を出したときには唖然とした。あまりに唖然として、テレビを切ってしまった。代わりに出した打者は、三球三振だったらしい。あとでニュースで知った。

 事情通によれば、一人のコーチの評判が悪いという。監督がそれを抑えられないのも悪いのでは。これだけの数字であの貯金は実に不可思議である。


2007年07月27日(金曜日)

 (05:59)ニューヨークのダウが300ドル以上も下落......というと、どえらいことに感じますし、事実大きいのですが、でもそれをパーセントに直すと、昨日のニューヨーク・ダウの311ドル50セントの下げも2.26%の下落で終わっている。分母が13000ドル台と大きくなっていますから、昔の「300ドルも」では実はない。

 パーセントでのニューヨークの下げが大きかったのは、1987年10月19日月曜日(ブラックマンデー)の508ドルの下げ。分母が2600ドル台の時の話だから、一日の下落率は22.6%に達した。このときの日経平均は分母が2万円台半ばで3836円下がった。下落率は14.9%。東京の株価が3万9000円に接近するのはそれから2年後の1989年です。

 つまり、数字で聞く下げポイントは、必ずしもパーセントで見た下落率に等しくはない。そのところを間違えてはいけない、ということです。ニューヨークの一昨日は二桁の上げになっていたが、たとえば昨日の東京は三桁(確か日経平均で150円強)下げていた。それぞれの市場が置かれた環境は違う。

 まあでも、このところのニューヨークの株価の下げは、サブプライム・ローン問題を軽視していて、マクロの経済にはあまり大きな影響はないと言い続けた米金融当局や民間のエコノミストの見立てが間違っていた、ということの証左でしょう。相場水準が高すぎるという状況を考慮しても、脇が甘かった。日本でもエコノミストの中には、「あの問題はあまり大したことではない」と言っていた人たちが居た。

 筆者は、慢心に対する警告とサブプライム・ローン問題の深刻さを指摘してこの文章を書いたが、昨日のニューヨーク株価の下げを報じたウォール・ストリート・ジャーナルの見出しは、「Stocks Tumble on Credit Worries」だった。同紙が言うところの「信用懸念」が、サブプライム・ローン問題を指すことは間違いない。

 最近の流れは、「risk averse」である。「リスク回避」。その結果、アメリカでは国債が買われて、指標10年債の利回りは昨日の引け段階で前日より0.13%も下がって4.806%と5月21日以来の低い水準となった。2年債の利回りは4.56%。である。「flight-to-quality」(質への逃避)の動き。

 外国為替市場では、ドルが各国通貨に売られたが、特にスイス・フランに対する下げが大きい。ちらっと見たところですが。円に対しても118円台になっている。ニューヨークの株価が落ち着かない限り、ドルの下値は不安です。外国為替市場で若干解消の動きが出ているとしたら、キャリー・トレード。解消が進めば、円高となる。

 昨日のニューヨークの下げに関しては、ウォール・ストリート・ジャーナルには以下のような文章も見られる。

 The subprime-mortgage sector has been another source of worry for months, but recently it has become more acute, as hedge funds invested in mortgage-backed securities have struggled with some even melting down and as default rates have risen, even among prime borrowers. It has been difficult to measure the extent of the problem, though, because of relatively opaque investment arrangements, as well as the illiquidity of some of the investments.
 まあ事態が沈静化するには少なくとも2週間はかかるでしょう。各相場のレベルが違ってきましたから、どのレベルと世界に潤沢にある資金が動き出すのか、がポイントです。改めて「慢心はいかん」と思う。


2007年07月26日(木曜日)

 (13:59)NHKの先の「地球特派員」の事後談ですが、「内外ともに好評で、視聴者モニターの満足度も94%に達しました」(担当者からのメール)ということで、番組に携わった人間としては「良かったな....」と思っているのです。

 やっぱし私だけでも海外(今回はアメリカですが)に10日近く行って、その他のスタッフの皆さんはそれにもまして奮闘した番組ですから、見て頂いた方に高評価された方が、「良かった」という気持ちになる。

 今回はスタジオでの金子勝さんと私とののトークについても、「よどみのないストレートな進行が気持ちよかった」「鋭い指摘がよい」「スタジオでの議論が的確で、リポートの内容をより興味深くしてくれた。時代の流れが理解できた」「アメリカが温暖化対策に積極的な姿勢に変化したのが不思議だったが、取材とスタジオの話でその変化の理由がわかった」などの意見が寄せられたと担当の方から聞きました。

 私と金子勝さんのスタジオ・トークに関しては、「濃い人選ですね」という業界通の人もいましたが、私は別に最初から面白いと思っていました。お互いに知ってはいるが、初対面。しかし慣れ親しんだ人とトークするよりも、緊張感があって良いものです。お互いの知識がちょっとずれているのも良かった。

 それが醍醐味なので私は面白がっていましたが、取材では前日になって「ここはダメになりました」とか、「あそこはいけそうです」という話になった。まあ取材なんてそんな場合もある。日本のテレビに出ても良いというスタンスを取材先にさせるというのは、それはそれでいろいろ思惑もあるし、大変なことです。「テレビだから出てくる」という姿勢では回らない。

 逆に、取材させてもらったのに流れの中でうまく使えなかった絵や題材はいっぱいある。予定調和はないのです。方向は目星で付けるだけで、あとは取材で集まった題材次第。番組に関しては、私のところにも個人的にいろいろな方からメールをいただきました。ありがとうございました。

 長期取材ですから、ハプニングは今回もありました。誰が誰とは書きませんが、写真はばっちり残っていて、あとで整理すると面白いと思う。打ち上げも面白かったが、その打ち上げに参加できなかった人でも番組作りにすっごく貢献している人は一杯いる。また一緒に仕事をしたい人たちです。ま、その時その時は言葉のバトルは相変わらずすると思いますがね.......


2007年07月25日(水曜日)

 (13:59)三越と伊勢丹ね。両方とも良く行くデパートなので、大丸と松坂屋の統合以上に興味があるのですが、最初聞いたときの印象は「結構良い組み合わせかもしれない」というもの。

 第一に店舗がだぶっていない。以前は新宿で新宿通りを挟んで顔合わせしていたが、今は三越は新宿から実質的に撤退した。今は店舗がだぶっているのは福岡くらいか。かつ三越は富裕層に強く、東京のデパートの中では唯一大きな車寄せがある。対して伊勢丹は土日に行けば良く分かるが、要するにちょっと気どった若者のデパートである。ここの売り上げは凄い。

 問題は、この個性溢れる両方のデパートの良さを残しながら、どのような形で経営統合を図るかでしょう。両方ともプライドの高い会社だから、多分いろいろなところでぶつかる。問題は、今後の店舗を構える商店としての未来図をどう描き、それがどの程度一致するかでしょう。

 人口が増えているときは、店を構えれば客は増える。スーパーもそうで、デパートやスーパーは典型的に人口増加時代、若者が多い時代の商店展開戦略。しかしこれからは日本の人口は減少し、かつ高齢化する。今までのデパート戦略は大きく変わってくるはずです。スーパーが不振なのは、当然の動き。どう店舗を改装しても、客はスーパーにはもうあまりこない。それが分かっていないところが多い。

 と同時に、我々客が商品を買うルートは多様化している。私の場合、本は確実にネットの方が多い。CDはもう買わなくなった。ネットでダウンした方が便利だ。PCもネットで買う。ちょっと変わった時計も、衣類もネットで買うことが多い。

 デパートに行くのは、基本的にはサイズが必要なワイシャツを作ったり、「今どういう商品が流れか」「どういう店舗展開が主流か」という時流チェックが多い。その時に気に入ったモノを買うという流れ。

 重要なのは、歩いていて楽しいかどうか、だと思う。そういう意味では、平日の伊勢丹は面白い。地下も大改装したし、上の階も批判はあるが常に変えようと努力している。三越は銀座はちょっとワクワクするが、日本橋はちょっと古い。古色蒼然としている。歩いていていて楽しくなくっちゃデパートじゃない。

 そこで買う気になるかどうかは、要するに店員とのやりとりが信頼できて、楽しいかどうかにかかっているように思う。ちょっと高い上下なんかを買うときには特にそうである。だから一カ所で買い始めると、そこから買い場を動かそうとはなかなか思わない。

 家電量販店にも良く行くが、それもなぜ行くのかと言えば、楽しいからである。知らない製品があるかもしれないし、総じて日本の家電量販店の店員のナレッジベースは高い。デパートもそういう店員を増やすべきだろう。買ってもらって「ありがとうございました」と言えるだけの店員なんていらない。

 実現するのかどうか知りませんが、伊勢丹と三越の経営統合は、もし進めばそれはそれで面白いと思う。


2007年07月25日(水曜日)

 (07:59)昨日の原子力事故の問題に関連して今朝の新聞に非常に興味深いニュースが載っている。それは、7月30日から秋田市、静岡県磐田市、千葉県千葉市で8月5日まで試合する予定だったセリエA(イタリア1部リーグ)のカターニアが、「日本全体が放射能で汚染されている」と誤解して、来日を見送ったというのだ。

 これは笑い話では済まされない。二つの視点が必要だ。一つは、新潟中越沖地震とそれによって起きた柏崎刈羽の原発事故がいかに大きく世界に大きく報じられ、そしてその報道がラフだったか、またはラフに受け取られたのかという視点。つまり、今回の事故に関して敏速かつ正確に広報されていたら、こうした誤解は生じなかった可能性がある、ということだ。イタリアでは今回の地震とその後の原発事故と放射能漏れに関して、「広範囲に放射能漏れが起き、1万人が非難した」という理解になっているという。

 私の理解では、この「1万人」というのは家が倒壊したり、余震を心配して地震後の最初の夜や次の夜に避難所に泊まった人の数に相当する。つまり、中間がはしょられて、「放射能漏れ→1万人が非難」となってイタリアに伝わった、またはそう理解された可能性が高い。選手よりも、選手の親が息子達の日本行きに反対したという。

 二つ目の視点は、被災地は実際に生じている場所以上に非常に広く認識されるのが常だ、ということだ。イタリアでも「日本の新潟で」と報じられているはずだ。しかし恐らく「新潟」を知っている人はイタリアでは少ないだろう。そうすると、「日本で地震→原発事故→放射能漏れ→日本が汚染」という発想になるはずだ。そこで「行きたくない」「行かせたくない」と。

 これは日本人の間でも起きうる現象である。「新潟県中越沖地震」と繰り返される報道の中で、人々の認識の中では「新潟県」が頭に残る。そうすると、地震の実際の被害を受けたのは柏崎市中心の地域だけにもかかわらず、「新潟県全体が地震」と理解されるケースが多い。そこで、「暫く新潟県には行かないようにしよう」という認識が広まる。

 その結果、地震では全く被害を受けていない新潟県の他の地域の観光地でも客が激減するという現象になる。(昨日関西テレビで一緒だった家田さんが地震後に長岡市に行ったら、見た範囲では震度6と報じられたにもかかわらず、市内は被害はなく平常通りだったという)

 放射能漏れによる海産物の被害も同じように、不必要に広い範囲の海産物が敬遠される事態が起きる。能登半島の地震の時も同じ事は起きたし、例えば私が直後に行った9.11の直後のニューヨークでも同じようなことが起きた。ニューヨークに実際に行けば、大混乱になっているのはマンハッタンのダウンタウンだけで、ミッドタウン、アップタウンはすぐに平常に戻ったのだが、いつまでも「ニューヨークは危ない」という印象が残る。その結果、ニューヨーク中のホテルががらがらになるという現象が起きた。それによって、ニューヨークではホテル業界、観光業界では幅広いレイオフが実施された。

 情報伝達が不確かになりがちなのは、当該の人々が良く知らない分野では特に常軌を逸した形で進行する、ということはまま見られる。これに対処しようとしたら、そもそもそうした誤解が生ずるような事故や出来事を少なくする、起きたら直ちに正確な情報を発信に努める、ということ以外ない。そういうことを感じさせるセリエAチーム「カターニア」の来日回避である。


2007年07月24日(火曜日)

 (05:59)スロッシング現象(the sloshing phenomenon)」ですか。ネットの説明を読むと、「水を入れたバケツを小刻みに揺らしても水面は. あまり波立たないがゆっくり揺らすと大きく波立つように、揺れの周期によって波が大きくなる現象」とある。

 slosh を辞書で引くと、「〈液体が〉ぱちゃぱちゃ動く」という意味がある。これを引き起こすのは「地震の長周期地震動(long-period ground motion)。柏崎刈羽原発6号機(新潟県)から放射能を含む水が海に流れ出た問題では、こうした新顔(私にとっては)の言葉が登場する。

 「使用済み核燃料プールの水が地震動に共振して大きく波打ち(「スロッシング」現象)、その結果プールからあふれた」と東京電力。この現象は同原発全7基のプール全部で起こったとみられるという。しかも重要なのは、同じような現象は2004年の中越地震時にも起こっていたこともわかったといい、今回初めての現象ではないという点だ。

 「プールの水が地震で漏れる現象」は想定していたものの、「今回のように放射線管理区域外への水漏れ現象は想定していなかった」(東電)とも。しかし実際にはそれが起きたことになる。管理区域外にプールの水が漏れた6号機ではプールの水面から床まで40センチの高さがあったが、水はこれを越えるほどの勢いで揺さぶられた、と。プールが大きければ、スロッシング現象も大きくなったと考えられる。

 事故後の対応を含めて、やはり東京電力には相当大きな責任があると考えるのが自然でしょう。しかも日本の電力会社は今回の事件だけでなく、様々な局面で同じような隠蔽とも思える動きをしてきた。「もっとよく調べて発表」と思っているのかも知れないが、安全を脅かされる方にしては、「情報は素早く」と考えるのは自然だ。それが出来ていなかったし、地震や断層に対する調査も十分ではなかった。

 原発に関してはドイツでも情報隠しなど大きな問題が起きているという。なぜ国が違うのに同じような問題が起きるのかは知らない。ドイツの場合はスウェーデンの電力会社が起こしている問題だという。しかし一端事故が起きたらチェルノブイリ級の大きな事故になる可能性もあるだけに、周辺住民を含めて懸念が高いのは当然だし、放射能は一端漏れると拡散が速い。

 原油相場が70ドルを上回っているようなエネルギー危機の最中にあると言うだけでなくはなくて、筆者は原子力発電はうまく使えるなら非常に効率的なエネルギー源だと考えている。電力発電に関しては、フランスは70%以上、日本は30%以上を原子力に依存している。問題は火力発電や水力発電に比べて、一端事故が起きたときのリスクが大きいことだ。

 危険性の小さいエネルギー源(例えば風力発電)の開発も進んでいるが、まだ発電能力は小さい。原発をより安全なものにすること、その管理体制を整えること、建設基準を定期的に見直すこと、そして事故の際の対応を敏速にすること、などが原発への信頼を取り戻す鍵となると思う。


2007年07月23日(月曜日)

 (05:59)朝起きてネットを起こしたら、松井選手がどえらいことをやっていることを発見。土曜日のダブルヘッダーで二試合連続のHRを放ったことは日本のニュース番組でもやっていたのですが、日曜日の地元ヤンキースタジアムでのデーゲーム(日本の早朝)では、最初の打席で二打席連続HR(17号)を放った後も4本もヒットを打った。

 結局、フォアボールも選ばずに6打席のうち5打席でヒットを打って、打率は昨日の0.280から一気に0.291に。打点は63。6打席あって一度もフォアボール(BB)を選ばなかったのは、松井としては珍しい。打つ気で打ったということです。

 この日のヤンキースは、チーム全体も凄かったようです。終わった時点で記録を見ると、全部で25安打打って、総得点は21。松井の6−5が突出しているが、6−4(カノー)とか、6−3(ポサダ)、4−3(アブレイユ)などが3安打以上。チーム打率もそうとう上がったと思う。

 この結果、まだゲームをしているボストンとヤンキースの差は7ゲームに再び縮んだ。これでヤンキースの貯金は一気に5に。勝率は0.526となって、アメリカンリーグの3地区の2位最高のクリーブランド(昨日の勝率0.588)が見えるところまで来た。なぜこれが重要かというと、ワイルドカードの権利が生ずるから。

 これで松井は3試合連続のホームラン。最近の松井は、「反撃の烽火」的なホームランが多い。昨日のダブルの最初の試合でも、井川が2本のホームランを食らって0−2になっていた状態で、井川の負けを消すツーラン。その後チームは大勝。

 今日も2回の表にデビルレイズに一点取られた後、最初の打者として直ぐにチームを勢いづけるホームランを右中間に放った。ファンとして何が嬉しいかと言って、この試合に松井がフォアボールを選ばなかったことかな。今季の松井は、「打って欲しい」というところで打たずに、見て見て見て見て.....見ていた。その結果、一週間ほど前まできわどい球を「見逃し三振」が多かった。

 自分でも反省したんでしょうな。「打たなあかん」と。いや、BBを選べるのは良いことなんですよ。しかし、松井のHRを見る方が、多くのケースではBBよりも良い。明日のニューヨークの新聞のスポーツ面のトップは、チームの勝利以外の個人なら松井で決まりですな。

 松井の月間HRは、4月のロドリゲス(14本)を超えるのはちょっと難しいかも。しかし7月はまだ一週間以上ある。今の月間9本をさらに伸ばして欲しい。連戦をリベラを使わずに勝てるのは良いことだ。今日はマイヤーズが締めていた。


2007年07月21日(土曜日)

 (23:59)暑さやこの試合にいたる経緯、試合展開などを考えると、「壮絶な試合」と言えるんでしょうな。サドンデスに入っての最初の試合だったし。

 直接は見られなかったので、帰ってニュースを見たのですが、あれは直ぐに点を入れ返した(一分後)のが良かった。前半にヘッドを外していた高原の素晴らしい切り返しと、その後の素早いシュート。ポストに当たりながらも入れた...というのが良い。あれが後半に出た、一点入れられた直後に出たというのが、彼のサッカー選手としての技量、鍛え方、執念のすばらしさを物語っている。

 川口の最初のオーストラリアのPK2発阻止は、言ってみれば集中力と執念でしょう。同じ相手に続けて二度は負けられないという。たまたま球の方向に移れた、というのでは言い尽くせない何かがあった。高原が今度は外したというのはご愛敬。中沢が最後は締めてくれた。

 オーストラリアは今年からアジア杯に入ってきたんでしたっけ。強豪ですよ。選手の体力を考えても。しかしそれはアジア杯の水準が上がることを意味する。今回の試合もハードで内容のあるものだったと思う。あとで試合全体を見て見たい。

 ドイツではオーストラリアに苦杯。これが一次リーグ敗退につながった。なんとも悔しい思いをしたものです。また負けたらコンプレックスになるところだった。あの大きな国際試合でPK戦で日本が勝ったというのはあまり記憶がないのですが、過去にあったのですかね。まあ油断せず、あと二つ勝って欲しい。当面の相手は22日に決まる。

 直接サッカーの日本戦を見られなかったのは、前回放送されたアメリカのエネルギー問題での民間、州政府、そして連邦政府の動きを追った地球特派員の打ち上げが西麻布であったため。写真はその時の一枚です。

 番組には実に大勢の人が関わる。一同に会することはほとんどない。私のように実際に行って取材し、スタジオトークに参加する人の他に、プロデューサーがいて、ディレクターがおり、ADがいて、カメラの人、音声の人、テープ編集の人、翻訳の人、編集の人、スタジオトークをリードする人(今回は金子勝さん)などなど実に多くの人が番組作りには参加する。個性は揃い。

 「あそこはどうしてああいう構成になったのか....」から始まり、スタジオトークの二人は濃かったから、番組に対する全般的な評価や残った課題など。全体的には番組の評価はすこぶる良かったようです。日本に今まで伝わっていなかった部分に実際に行って触れましたから、その点が評価につながったのだと思う。

 もちろん反省点はいっぱいありますよ。実際に番組になるのは、何十時間もカメラを回しても最後は35分に集約される。VTRの部分は今は3本にテーマごとに集約。当然素材としては良いが、番組の流れの中で入れられない部分が入ってくる。その点に関する思いは、番組参加者の立場や考え方で違う。そういうことを乗り越えながら番組は成り立つわけです。

 写真を撮ってくれたのは原田さんなので、彼だけが入っていない。是非紹介したい人なのですが。場所はキッチン5。うーん、ちょっとうるさかったかな。周りの方々、ごめんなさい。いつもは宇田川町が多いので、今回は脱渋谷ということで、西麻布まで足を伸ばしました。料理はすこぶる評判が良かった。小林さん、有り難う。

 よく行く店なので、次々と知り合いが登場する。ははは、越智ちゃんからはDigitalOliveなるスピーカーをもらっちゃいました。仕事もするが、基本的にはメシ友。一ヶ月ほど前に朝日新聞の記事になった島田君も友人と食べに来ていたな。

 彼がこういう事を始めたとは知らなかった。京都には仕事でも良く行く。今度京都でメシでもと思っています。
 


2007年07月20日(金曜日)

 (16:59)日経エコのサイトにおけるエッセイは、公表される前にサイトにアップしてしまっていたので、改めてサイトをお知らせします。その時はまだ、パスワードがかかっていました。以前の分も書き直しています。

 http://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/itou/02/index.shtml

 テーマは「社会主義と環境」です。結構面白いテーマだと思います。

 それにしても、今日は外国の新聞に結構数多く目を通したのですが、日本の話題満載でしたね。それぞれアジア版だから多いのかもしれませんが、FTの一面の大きな写真は村上元代表、ヘラルド・トリビューンの一面の写真は新潟中越沖地震で大きな打撃を受けたのはお年寄り、という内容。

 最近は地震に関しては、柏崎刈羽原発に関する記事が非常に大きかった。それはそうで、フランスに次ぐくらいの原発依存国・日本での杜撰な原発管理、設計は世界の関心の的です。日本製品のすばらしさに比しての杜撰さ。

 良いこと、悪いこと、この国には一杯材料がある、というのを海外の新聞は日本の視点とはまた違った目で教えてくれる。


2007年07月19日(木曜日)

 (12:59)ニューヨークで大きな爆発があったと聞いて、何処だろうと調べたらグランド・セントラル・ステーション(42丁目に面す)の直ぐ近く。41とレキシントンの交差点付近。ニューヨークにいたときはオフィスが42の5番とパークの間にありましたから、よく通ったところです。確かちょっと坂になっている場所だと思う。

 テロではなく、80年前に埋めた直径90センチの管が破裂したらしい。ニューヨーク・タイムズの現場写真を見ると、大きな穴まで開いている。一人が死亡したらしい。夕方の6時直前だったというから、夕方のラッシュでグランド・セントラルに帰路を急ぐ人が多かったに違いない。

 ニューヨークは第二次世界大戦に突入したときに既に摩天楼がにょきにょき建っていた街ですから、全体としては非常に古い。特に地下に埋まっているものはその後何もしていないとすれば古い。クイーンズボロ橋(大改修中)を見るまでもなく、街としての劣化は進んでいる。

 今後もこういう事故が起きる可能性があると筆者は思う。そういう意味では、改修を急がないといけない。道から上がる水蒸気はニューヨークの名物ですが、あれが勢いよく吹き出してきたのでは危ない。

 東京も70年代から80年代の建設ラッシュからほぼ30年という時間が経過している。例えば青梅街道沿いのビルやマンションにいると、地下鉄丸ノ内線が通るときの振動を感じられる。感じられるということは、振動が地帯の構造変化を呼んでいる可能性があるということだ。そしてその地下には、いろいろなものが埋められている。

 他の地域も同じ事だ。近代都市になったのが早いニューヨークで起きることは、東京でも起きると考えて方が良い。決して他人事ではない。


2007年07月18日(水曜日)

 (23:59)連載の開始とエコエッセイの第二回のお知らせです。

 http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/index.aspxはライターの田中さんが確か去年に取材にいらっして、それを銀座のスタジオで喋ったのを彼女がまとめてくれたもの。「カウンターから日本が見える」に関するものです。

 この本の評判や事後批評は、今まで私が書いた本とは毛色が変わっていると言うことと合わせて極めて良く、あちこちで取り上げて頂いています。視点がちょっと変わっているのが良かったのかと。私も楽しみながら書きました。

 ところで、大阪においてこの本を頻繁に取り上げてくれた江さんが、今回「世界レベルの大阪ええもん」というムック本をこの出版社から出しました。昨日大阪で頂きましたが、良い出来で、「これは行きたい」「これは買いたい」というアイテムやメニューが一杯。大阪は行けば行くほど奥が深い街で大好きですが、こういう案内人がいると何かと歩きやすい。そういう意味で、私にとっても欲しかった種類の本です。江さんには、大阪のレストランも教えて頂いています。

 日経のネットサイドでのエコエッセイの開始は既にお知らせしましたが、第二回は「社会主義と環境」といったテーマです。崩壊直後の東ドイツなどを移動した際に見たもの、中国の視察などを視点に試論を試みました。

 ところで今日は街を歩いていて凄く気になった店がありました。青山を歩いていたら、表通りから一つ入ったところにその店はあった。ケーキ屋さんなんですが、果物の使い方が実にうまいし、美味しそう。店の名前はキルフェボンというのです。URLは調べたらhttp://www.quil-fait-bon.com/。まだ食べていないが、美味しい予感。早く口にしないと。東京に4店(銀座、青山、代官山、二子玉川)、あと仙台、静岡、名古屋、京都、福岡、浜松と。大阪にないんですな。


2007年07月17日(火曜日)

 (23:59)寝る段階で、いくつかの数字が気になりますな。一つはニューヨークのダウ工業株30種平均の14000ドル、もう一つはポンド・円の250円

 どちらも象徴的な数字です。ニューヨークのダウの14000ドルの水準突破は、世界の株式市場の強さの象徴。実際の所、世界中の株が上げているのですが、私の記憶だと「息の長さ」ではこのニューヨークが一番手。ずっと新値を追っている。

 そのニューヨークを追うかのように、世界の株式市場が高い。ヨーロッパも高いし、インド、中国など一時高値警戒感から足踏みしていた市場も再び株価が騰勢を強めている。ロシアや南米なども強く、筆者は日本の株も19000円を目指すと考える。

 世界的な株高は、世界的な経済の拡大、投資対象の少なさから来ている。サミットやG7はこのところの世界経済の強さを「30年ぶり」と表現する。実際の所、インフレはそれほど問題とならない低さの中で、世界経済は4〜5%の水準で拡大している。世界経済が拡大すると言うことは、豊かな消費者の数が増え、市場に投資される資金の規模が拡大すると言うことである。

 そしてその中で着実に進む円安。250円のポンド・円は、不安のあるドルが例えばユーロに対して6月に入ってからずっと下げて、対円でも上値を追えない現状を横目に見ながら、対ヨーロッパ通貨や対アジア通貨で進む「円安」の象徴的な出来事である。

 「円安」に警告する記事は山ほど最近見かけるし、私もどちらかと言えば今以上の円安に否定的な人間である。しかし為替の歴史を知っている人間として、「相場はしばしば、しかもかなり長い期間に渡って行き過ぎを経験する」ということも知っている。

 ある意味で市場は常に歪んでいる。その歪みは時間の経過の中で是正される。ニューヨークの株高、円の安値更新をどの程度「歪んでいる」と考えるのか、それとも自然な姿だと考えるかは、投資家一人一人によって違う。相場は常に、思惑の集積の結果である。


2007年07月16日(月曜日)

 (22:00)誰がどう考えてもどえらい3連休でしたね。最初の二日は台風、台風一過だと思ったら今度は新潟の地震。しかもかない強い。水、電気、トイレなどがないという。いくら先進国でもインフラがやられると現場はそれ以前の状態に戻る。

 台風はまだ日本列島に水をもたらしてくれる。四国・香川の早明浦ダムは土曜日の昼頃には貯水率50%程度といっていたのに、夕方には「100%」という報道。台風は日本に水と緑をもたらす。メリットがあるのです。

 しかし地震は被害をもたらすだけ。古い家をなぎ倒し、人間を下敷きにする。太平洋プレートとユーラシア・プレートがぶつかり合うところだからと言うだけでは、新潟の中越地方の地震の多さはあまりにも悲惨です。特にお年寄りが。死者もお年寄りが多い。

 まあ今の科学では、地下10キロ以上のところの出来事などどうしようもないのでしょうな。出来ることと言えば、揺れても崩れない家を造ることぐらい。しかし神戸の地震も直後に行って分かったのですが、家の古さがもろ脆弱さに繋がる。今回の倒壊家屋を見ても、古そうな家が多い。

 なんだかんだで家からあまり出られなかった連休だったので、反転を読んだり、かねて皆さんにも相談した第二地層のMDの音楽をデジタルに直すことをしました。

 LPやMDのデジタル化に関しては先週末の毎日新聞にも記事になっていて読もうと思ったのですが、手元になくなってしまった。この週末にやったのは、MDを直接ネットワーク・ウォークマンに転送する方法。ソニーの最新のネットワーク・ウォークマンの中には、MDの信号を特別のラインで読み取るものがある。それをまずウォークマンに入れたのです。それをまたPCに転送できるかどうかはこれから試してみます。出来ないような気もする。


2007年07月15日(日曜日)

 (00:00)その人からの電話は直ぐに分かりました。週に2〜3度。毎回午前8時前後。「あれはどうなったのか」「あの準備はしたか」といった類のものが多かったように思います。「またか」と思うことはありましたが、それは彼女が元気である証拠でもありました。

 実に良く先を読む人でした。車に乗せていつも驚いたのは、「信号が赤だよ」と彼女が言うのです。私が目にしている次の信号は「青」なので「青だよ」というと、「次の次の信号が赤だよ」と言うのです。一事が万事でした。常に何が起きているかを把握し、そして判断する。子供達にとっての司令塔でした。

 約10年前のくも膜下の後遺症で足の能力が低下し、移動は車いすとなった82才でしたが、実にクリアな記憶力と思考能力を保持し続けた。ボケの兆候はどこにもなかったと言えます。私が渡したケイタイ電話を、最後まで使いこなしていました。

 そんな彼女が急に逝ってしまったのは7月5日朝でした。6時前にはいつも通り起き、毎週木曜日の私が出ているテレビ番組(テレビ朝日「やじうまプラス」)を見ていたそうです。しかし朝食前に彼女を10年前と同じくも膜下が襲い、そのまま心肺停止状態となった。直ちに救急車で運ばれましたが、5日午前10時過ぎにこの世の人ではなくなりました。

 直前まで凄く元気でした。5月20日には2年先に逝った夫の3回忌に東京から諏訪に車で移動し、葬祭を済まし、ついでに自分の家に寄って子供達に家のこまごまとした処の説明までしました。私はその時2階に上がるのに彼女をおんぶしましたが、その重さや感触は今ではっきり覚えています。

 つい2週間ほど前には、諏訪から来た義理の妹や姪に加えて、東京の親戚を会わせて10人近くで八王子で冗談を言い、話しに花を咲かせたばかりでした。最近ばかりではなく、10年前に倒れた時を除けば一生涯非常に元気な人でした。子供の頃、彼女のうたたねは毎日見ましたが、病気で寝たのを見たことがありませんでした。

 祖父や父にはありましたが、彼女が書いた文章を読んだことは今まではありませんでした。しかし今回家を整理していて彼女が書いた膨大なノートを発見しました。葬儀から結婚式、いろいろな集まりを家でする習わしだった当時にあって、それぞれの会の人数、それに必要な献立、レシピーをはじめ、実に多くのデータが出てきました。それはそれは「よくここまで書いたな」と思えるものでした。こうした記録があったればこそ、数々の忙しい場面を彼女は切り抜けられたのだと思いました。

 妹や自分のスリーサイズまで記録にありました。よく毛糸を編んでいましたから、それに必要だったのでしょう。それは実に詳細な記録でした。それによって息子の私は初めて自分の母親のバスト・サイズを知ることになったのです。

 火葬場で白い骨になって出てきた彼女を見て、「ああ、自分はここから出てきたのだな」と思い、そしてそれを「本当に良かった」と考えました。つい数日前まで、子供達に指令を出していた人が白い骨になる。実にリアルな現実ですが、彼女がもたらしてくれたものはまだ私や弟妹の、そして5人の孫の中に生き続けると思いますし、そうしなければならないと思います。思い出は数々あります。

 長い間、有り難うございました。安らかに眠って下さい。合掌。


2007年07月14日(土曜日)

 (08:22)朝起きて今日の試合日程を見るためにMLBのHPを見たら、いくつかの主要ニュースや告知の中にイチローの話が出ていて

Ichiro signs five-year deal with Mariners

Contract will keep All-Star center fielder in Seattle through 2012

 とある。「ああ、契約したんだ....」と。木曜日のやじうまプラスの際の新聞紹介にもあって、「その方向かな」とは思っていたのですが、これで観測ではなくハードになったと言うことです。

 WBCを制し、7年連続で米オール・スターに出場し、そして今年は結果的に米オール・スターのMVPになったイチロー選手が「あと欲しいもの」は、ワールドシリーズの勝利の筈であり、そのことは本人も認めている。だから今年4年の契約切れのあとはフリーエージェントになって、「どこか優勝できるチームへの移籍」が確実視されていた。

 しかし選んだのは古巣マリナーズということになった。MLBのHPには、こう書いてある。

SEATTLE -- Everyone seemed to want Ichiro. In the end, Ichiro wanted Seattle.

Mariners center fielder Ichiro Suzuki signed a five-year contract extension Friday, ending days of speculation about the seven-time All-Star's future in the Emerald City.

The deal, announced by the Mariners on Friday afternoon, goes through the 2012 season, although financial details were not disclosed per club policy. The Associated Press reported the deal is worth $90 million.

The move came with the Mariners 14 games over .500 and challenging for first place in the American League West.

"Now I have the opportunity to be on one team for a long time, and very few players have the opportunity to do that, and I'm very grateful for that opportunity, to at least be here for the next 5 1/2 years," Ichiro said through an interpreter. "I'm going to do my best to play the next 10 after that."

Ichiro has proven to be very valuable to the Mariners organization, attracting international attention while achieving numerous honors each season. This year he has already set a club record by hitting safely in 25 consecutive games, eclipsing Joey Cora's mark set in 1997.

 契約総額については、今までのアメリカの新聞が報じていたのは1億ドル、122億円。しかしMLBのサイトはAPが報じた9000万ドルを使っている。発表されないのだから推測するしかない。5年契約と言うことは、今33才のイチローは基本的には38才までマリナーズでプレイすると言うこと。年俸は20億円以上。

 もしかしたら、この先5年の契約にイチローを駆り立てたのは今年のマリナーズの成績かも知れない。ここ数年低迷していたチームは、アメリカン・リーグ西地区で首位のエンジェルスにチャレンジ出来るところまで来ている。

 「このチームでも、ワールドシリーズに行けるかも知れない」という気持ちが出たからこそ、そして恐らく球団のトップと「そういうチームにしてくれますね」とある種の了解、信頼関係が出来たからこそサインしたのだと私は思う。もしかしたら、「そういう兆候が見られない場合には他に移れる」といった条項があるかもしれないし、チームのサイドが「優勝への努力」をうたっている可能性もある、とまで筆者は思います。イチローはそれほど考える選手ですから。

 「イチローの大リーグキャリアはシアトル(エメラルド・シティー)で終わりにしたい」というマリナーズの球団としての方針も面白い。A-Rodを見るまでもなく、アメリカの大リーグの有名選手は移るのが前提です。しかし、日本人選手はもう一人の松井を除いて、ほば一つのチームにいる。もしかしたら、そういう美意識が日本人にはあるのかしれないし、アメリカ人も実は「一筋」というのが結構好きで(マリナーズはマルチネスなどがいた)、価値あるイチローを手放したくないという意向もあって、今回の契約になったのだろう。

 野球ファンとしてはイチローが活躍していない最後の場所であるワールド・シリーズで、彼が球場を駆け回る姿を今年か、そして来年かに見たい気はするし、多分イチローはそういうシーンを描いたからこそ契約したのでしょう。私もそうなって欲しい、と思う。


2007年07月12日(木曜日)

 (22:22)以前掲載した「地球特派員」の再放送予定が、どうやら間違っていたようです。番組制作者からいただいたメールをそのまま掲載したのですが。

 最初の再放送は、海の日の7月16日(月曜日)の午後1時10分から午後2時までとなります。ここに訂正しておきます。


2007年07月11日(水曜日)

 (11:22)イチロー選手というのは、どえらい選手ですな。5回で引っ込んだのですが、3打数3安打、1ランニング・ホームラン(inside the park home run)、打点2。この打点2はHRによる勝ち越し打です。このまま行ったら(アメリカンが勝ったら)、米2007オールスターでのMVPの最有力候補

 米オールスターでのランニング・ホームランは史上初だそうです。第三打席。それまで2打席連続してヒットだったあと。イチローの打った打球はライトの左へ。頭上を越える打球。それがちょうど外野の凹凸があるところに当たって、打球は野手が取りに行った方向(センター方向)とは逆の方向に転々。

 その間にイチローは悠々と各ベースを回り、standing でのホームベース到着。421ヤードの一番深いところなので、他の球場では全く問題なくHRになっていた可能性もあるのですが、「米オールスター初のランニング・ホームラン」という記録がまたいい。

 ゲーム開始前の練習でも、イチローは打球を次々にスプラッシュ・ヒットさせていたそうで、「本気でHRを打とうとすれば、彼は30本はいけるのでは」と解説者。そうかもしれない。しかし、イチローの打撃はHR狙いではなく、多彩なのがウリだと思う。例えば、第二打席のショートとレフトの間に落ちるようなうまいヒットのごとき。

 イチローは観客やファンを「魅了する」ということをいつも頭に置いている選手だと思う。それが出来る技量があるからこそ、日本で7年連続、そしてアメリカでも7年連続でオールスターに出場している。彼自身が言っている。「自慢したい」と。松井がもうオールスターには出られない選手になっていることを考えれば、その力量の差は大きい。プロはどうしても「魅せる」ことが必要です。

 「魅せる」という点では、今日経朝刊の「私の履歴書」を書いている長島さんも完全にそうでした。何回か前の回に「いかに魅せることに腐心したか」の記述があった。確かそれは彼がプロになる前。大学野球の頃から考え、実行していたというから、最初からプロ根性の固まりだったということです。

 今の日本の球界では監督では野村さんですか。彼がヤクルトの監督を始めたときに思ったのですが、「監督としてマスコミの注目を浴びる」→「選手にも関心が集まる」→「その関心の中で、選手は自分たちの存在感を感じ、それが選手の自信に繋がり、強くなる」というプロセスを想定していたように思う。当時のヤクルトは強かった。

 楽天が今のように注目されるのも、監督が野村さんだからです。彼の性格が良いとか悪いとか、奥さんがどうのこうのという議論は無論ある。しかし、頭の良さと相まって、彼の存在が注目を浴びるからこそ、楽天が田中や山埼を初めとして活躍する選手が増え、去年からは想像も出来ない順位になっている。

 それにしても、今斉藤がナショナルの選手で出てきて7回を3人で抑えましたが、彼は日本のオールスターでも常連ではなかった。しかし2年目で米オールスターに選ばれ、そして実際に投げ、そして3人を抑える。日本の投手の価値は高い。

 岡島にも投げて欲しい。でも松井ファンとしては、彼にももっとファンを、そして観客を魅了して欲しい、と思っているのです。もうちょっと多く。


2007年07月10日(火曜日)

 (13:49)先週調べたときには一日に上り4本、下り4本(しかも早朝が多い)しかなかったので、「いつになったら乗れるかな」と思っていたのですが、今日たまたま東京午前11時50分発の新型N700系(のぞみ25号)に乗れて、その居住空間を体験しました。

 Gカーベースですが、気が付いたのは以下の点です。

  1. 各座席に電源プラグが付いて、ケイタイやPCのチャージが各自出来る
  2. 照明が窓側の席は体の右後ろ、アイルの席は頭の左後ろになって、天井ではなく座席に付いたことによって、照明の拡散が防げる
  3. 窓際には風を調整できるファンが前後二つ付いた
  4. 寒いときには座席を暖かくするボタンが付いた
  5. 窓のシェードに模様が入って、それが涼しげで良い
  6. 全般的に居住性が高まったし、足置きも距離、角度が良い
 などでしょうか。それに最近の新幹線は特にのぞみにおいて揺れが激しかったのですが、印象でしかないがあまり揺れない。車掌さんに聞いたら、揺れは本当に少なくなっているのだそうです。ナイス。

 あと従来のJR東海の電車と大きく違うのは、車両単位での喫煙が禁止されたこと。どこで喫煙するかというと、3号車などいくつかの号車の間に設けられている「喫煙ルーム」で。そこでしかタバコを吸えないようになっていること。

 これは大きな変化で、このためでしょうか、名古屋を過ぎたところで「3号車で煙り検知.....」といった社内放送が行われていた。これ一回だけだったのですが。多分、号車で喫煙が出来ると思った客が吸ったのでしょう。N700系では、喫煙ルームで立ってタバコを吸わなくてはならない。

 列車内での喫煙を全面的に禁止しているJR東と比べて東海と関西は遅れていると思ったのですが、まあ努力はしているということです。喫煙ルームは、JR東の駅にある喫煙ルーム(あの狭い、人の立て込んだ)を想像してもらえばよい。

 まだ一杯特徴はあるのでしょう。車掌さんに、「特徴は」と聞いたら、「5分早くなった」と「揺れが少ない」を挙げた。前者はあまり興味はないが、揺れが少ないのはよいし、分煙が進んだのも結構。プラグも嬉しいな。


2007年07月09日(月曜日)

 (23:49)群馬県の桐生まで出掛けたのですが、なんと主催者が「高崎で新幹線を降りて、タクシーで1時間10分ほどですので、会場までお願いします.....」と。

 普通タクシーというのは、遠くても駅から降りて30分乗れば目的地に着く。それが1時間10分ですから、いかに群馬県というところに鉄道が網の目を張っていないか。そして車の県かというのが分かる。

 タクシーの運転手の方が、「私どもの県は本当に車が多いんです....」と。良い悪いの問題ではないのですが、それもちょっと不便だな、と。近くのコンビニに行くのにも車を用意しなければならない。群馬は「アメリカのようなところだ」と思いました。

 そのアメリカのエネルギー事情、環境問題を巡る意識の変化は昨日の番組を見ていただいた方には多少分かっていただけると思いますが、かなり変わってきています。何しろ「禁酒法」を国の法律にしたことがある国だし、宗教くさい国なので、走り出すと何をするか分からない。そういう意味では、ここ2年くらいのアメリカは興味深い。

 昨日の番組は実際に取材に走った人間からすると、「あそこは入れて欲しかった」といった部分はあるのですが、見た人からは「アメリカの変化が良く分かった」という反応が多かったように思う。足で動くのが一番世の中の変化が分かるわけで、そういう意味では私としても勉強になったと思っているのです。9月にはちょっとモンゴルに行く予定。何が見れるか。

 番組の中ではカットされていたのですが、私は調べたいと思っていることがある。それはその間の事情に詳しいあるアメリカ人が取材の中で、「ヘンリー・フォードが大量生産の車を設計したときには、もともとはエタノールを燃料として想定していた」と語ったことでした。

 車の大量生産とエネルギー源としての石油の台頭は時を同じくして、手に手を取って登場したように思われている。しかしそれはちょっと違うようでもある。20世紀は明らかに石油の世紀で、世の中は知らず知らずにそれを前提に設計された。

 アメリカで車を運転していると、「もしガソリンがなくなったとき」という想定をしてみると、それは明らかに代替交通手段のないアメリカの方が麻痺するのだろうな、と思うことがある。逆にアメリカの車などの産業は、車以外の陸上交通手段が跋扈することを阻止しようとしただろうし、ロックフェラーを初めとする石油業界は、石油以外の燃料が台頭することを嫌ったに違いな、と思うわけです。それがトータルとしてコンスピラシーとして存在し、アメリカを形作った可能性は非常に強い。

 それは70年代の後半にアメリカに行ったときからずっと考えているのです。それが悪いとか良いとか言う問題ではない。実際にそうだったのか、ということを知りたいのです。交通手段があまりにも日本と違うからです。それとの延長の中で、ブッシュのエネルギー政策や環境政策を考えてみるのも面白い。

 そんなことを考えながら自分の番組を見ていました。再放送もあるようなので、ご覧になれなかった方はその機会にご覧下さい。あそうだ、原田君に「Who stopped the electric car」というビデオをもらわないと。日本で売っていないんですよ。


2007年07月08日(日曜日)

 (07:18)私が5月にアメリカを取材した時の地球特派員は、今日8日の午後11時10分からです。ブッシュ政権も末期に差し掛かるなかで、環境問題で激しく動き出したアメリカにフォーカスしたものです。州の動き、企業の動き、そして個人の動き。

 今まで日本で報じられたことがなかった動きをふんだんに入れていますので、是非ご覧ください。最初の本放送に加えて、以下のように日程で再放送の予定ももう組まれているようです。お知らせします。

特派員:伊藤洋一(住信基礎研究所・主席研究員)
ゲスト:金子勝(慶応義塾大学経済学部教授)
放送:  7月 8日(日) 23:10〜23:59 NHK BS1
     7月18日(土) 00:10〜01:59 NHK BS1
     7月23日(月) 00:35〜01:24 NHK BS-Hi


2007年07月07日(土曜日)

 (07:18)皆さんに寄せて頂いたアイデアは、それぞれに役に立つものばかりだと思います。まだ全部を試す余裕はないし、人それぞれ自分にあった方法というのがあると思います。思いますが、「ナイス」と思ったものを「音源の整理」「itunes 問題」「本の整理」の順番でアップしたいと思います。アイデアを寄せた方、このコーナーをお読みの皆さんにお役に立てばと。

 ちょっと長くなるのですが、それぞれの方がアイデアを寄せてくれたものなので、なるべくそのまま掲載します。ただし提供者の名前は伏せさせて頂きます。ご迷惑がかかってもいけませn。まず「音源の整理」から。

「音源の整理」

 (アイデア1)

 "Day by Day" いつも楽しみに拝見させていただいております。私もかなりの数のLPレコードを持っているので、アナログ音源のデジタル化は悩ましい問題です。

 基本的には「アナログ音源のラインアウトとPCのサウンドボードの入力をつないで、PCの録音ソフトで録音する」という形になりますので、最低限「RCA(赤・白のジャック)<=>ステレオミニプラグ」というコードがあれば、PCでの録音は可能です。

 ただWindowsに付属のソフト(レコーダー)では、wav形式のファイルでしか録音できませんので、これをmp3形式で録音するには市販のソフトやフリーソフトが必要になります。またPC付属のサウンドボードは使い勝手や音質の問題があるので、外付けのUSBオーディオプロセッサーを使った方がいいかもしれません。こういった機材にはたいていmp3形式で録音可能な録音ソフトがバンドルされています。

 このあたりの話は下記のサイトにわかりやすくまとめられています。

 http://arena.nikkeibp.co.jp/article/tokushu/gen/20060629/117439/?P=1

 他にも、直接USB録音可能なターンテーブル

  http://www.numark.jp/products/product_view_overview_144.html

 のようなものもあります。ただ最大の問題は「時間」です。 レコードはどうがんばっても等速でしか録音できないので、 枚数が多いと途中でいやになってきます...


 (アイデア2)

 7/3付Y-casterでご質問されていたMDのMP3ファイルへの変換ですが、MP3プレーヤーの中にはオーディオ機器からのダイレクト入力ができる機器があり、それを利用すれば可能です。  私は以下の方法を取っています。

  1. SONYのMD録音・再生機をiriver製のMP3プレーヤーに接続。   私が使っているMP3プレーヤーはiFP-700シリーズ。http://www.iriver.co.jp/product/?iFP-700

     後継はF-700シリーズ。いずれも単三電池一本で稼働という優れもの(http://www.iriver.co.jp/product/?F700)。

  2. MP3プレーヤーに入力された時点でMP3ファイルに変換されている。
  3. MDのファイルを取り込んだMP3プレーヤーをPCに接続。MP3プレーヤー付属ソフトでファイル名を付け、PCにファイルを保存。
  4. PCに保存したファイルをi-Podに読み込み。
 難点は(1)の作業時間がMDの録音時間と同じという点。これを短縮する方法を私は知りません。

 補足です。MDプレーヤーのiriver製MP3録音・再生機への接続はMD プレーヤー側の出力ジャックとMP3録音・再生機の 外部マイク接続ジャックをオーディオケーブルで結ぶ というものです。これで後は本を読んだり家事をしながら 時間が経てばMDがMP3ファイルに変換されています。


 (アイデア3)

 伊藤さん、こんにちは。本日のDay by Dayでのご質問についてですが、実際にはしたことがないのですが、基本的には2つの方法が考えられます。一つは、PC附属の入力端子を使用する方法。もう一つはUSBで接続する録音用アダプターを使用する方法です。

 後者は実売3万円〜5万円くらいでローランドなどが出しています。前者のメリット は安いことですが音質はPCによりノイズが多い場合がありますし、音質、周波数特 性もあまり期待できません。後者は専用ですので、十分よい音に仕上げることがで きるでしょう。

  1. 基本的には、PCにはマイク入力、ライン入力端子が付いているはずですので、LPのイコライザーアンプ(イコライザーつきプロアンプも含む)の出力を接続します。た だし、私の知る限り、OS附属のソフトでは数分の録音以上にはできないはずですの で、録音用アプリが必要です。それで、録音ソフトを起動して録音。 その後、全てつながっている片面の録音ファイルからノイズを取り除くソフト、曲 を分割編集するソフトを使用します。
    例:DigiOnSound5

     本格的にすることがなければ、全てフリーソフトでできると思います。 その状態でファイルフォーマットを使用する対象に合わせて変換(必要ない場合も あり)します。 場合によりCD-R等に焼くこともできます。

  2. 専用アダプターを使用する場合はアンプ出力をこのアダプターに接続し、附属ソフ トで編集などすることになります。 長く聴くのであれば、アナログ・デジタル変換ICも高級ですし、この方法の方が満 足できる音質となるでしょう。あとは、同様です。 専用アダプターの例: http://www.roland.co.jp/products/jp/FA-66/index.html

     他の読者の方たちが具体的例を送ってくると思いますが、音質には違いがあるとい うことを考えて、方針をお決めになられると後で後悔する(もう一度録音し直した くなる)ことがないと思います。フォーマットも最初からMP3などではなく、最低 ロスレスの圧縮か無圧縮を選択するとよいかと思います。

 もう一つの方法は、どなたか引き受けてくれる方を探される方がよいかもしれませ ん。一度始めると非常に手間と時間のかかる作業となりますので。老婆心ながら。


 (アイデア4)

 先程は音楽についてのことを書き忘れていました。 LPやMDをコンピュータのデータにする方法は山のようにありますので、 これは販売店で相談された方が早いように思います。

 それを何に入れるか、それは間違いなくApple TVでしょう。
http://www.apple.com/jp/appletv/ これをステーションとして、Mac、PC、テレビで楽しむことができます。 あるいは無線でオーディオに飛ばすとことも可能です。 http://www.apple.com/jp/airmacexpress/

 残念ながらTVに関しては日本は弱いのですが、 音楽やYouTubeに関してだけでも十分な利用価値はあると思います。

 既に沢山の回答が来ているとは思いますが、私も一つ書いておきます。 WindowsのiTunesで良くみられるトラブルですが、以下の方法でいかがでしょうか。 QuickTime(クイックタイム)の 編集→設定→QuickTime設定→オーディオタブ→デバイスの欄のセーフモード(waveOutのみ) にチェックを入れる。

 それがダメなら スタート→すべてのプログラム→QuickTime→QuickTime のアンインストールを起動 そこで修正をクリック これで自動で修正します。

 それでもダメならスタート→コントロールパネル→サウンドとオーディオ デバイス→音量→スピーカーの設定の下の詳細設定をクリックスピーカーの種類でステレオ ヘッドホンを選択しOKをクリックし、オーディオ詳細プロパティーを閉じ、再びOKをクリックし、「サウンドとオーディオ デバイスのプロパティ」を閉じる。

 まあ、Macにすればこんな苦労は無縁になるのですが・・・ 時間があれば、10月に発売されるMacの新OSをご覧下さい。 http://events.apple.com.edgesuite.net/d7625zs/event/ 数年後のWindowsの姿を見ることができると思います。

 ちなみに、この手の質問はOK Waveに投げれば即日回答が来ますよ。 http://okwave.jp/


 (アイデア5)

 TBSラジオ「スタンバイ」楽しく拝聴し、 「Day by Day」を拝読させていただいます 一般の聴者,読者です。

 いつも教わることばかりなので、私が行っているパソコンへの アナログ音源取り込み方法をご紹介します。

 まず、ヘッドホン端子などからのアナログ音を USBディジタル出力に変換するサウンドプロセッサを使って パソコンにディジタル信号を取り込みます 私はオンキョー製で、パソコン外付けタイプを使っています。 パソコン内蔵品もあると思いますが、パソコンのクロックから 発生するノイズと遠ざけたいと考えました。 http://www.yodobashi.com/enjoy/more/productslist/cat_38974453_8785274/628236.html

 次に、「ミュージックCDデザイナー」というソフトで 編集(曲間など)してmp3に変換しています。http://www.megasoft.co.jp/music/product/edit.html

 レコードだけでなく、ラジオの録音などにも使っています。他にも良い方法があるかと思いますが、ご参考までに。


 (アイデア6)

 少々補足します。 アナデジ変換は非常に手間がかかるので最初で最後にしたいとすると:

#1.高品質でアナログ再生することが命。できるだけ高級レコードプ レーヤーをつかう。変換手順はプレーヤー>フォノイコライザー >プリアンプ>PCの順。

#2.保存用に音質劣化のないAIFFを作成、DVDに永久保存と する。iPod用にはiTunesにてAIFFから圧縮ファイル のAACまたはmp3に変換(128kbps)。AACなら後 にart work,歌詞など記入できるが、mp3の方が汎用性があ る。雑音除去にはSound Soap、曲の分離にはFissionなど。

#3. DVDのカタログ化: 数百枚のLP分のファイルを DVDに通し番号を打つことで管理。カタログ作成ソフト、CD finderなど。上記の例はMac用ソフトですが、PC用の同等ソフトも複数 あるはずです。

Good luck!


 「itunes の問題」に関しても、いくつかご意見を頂きました。もう紹介したメールの中に少し出てきていますが、私はここに掲載する最初の方法で実際に試してみて、問題が氷解したとご報告します。それぞれの問題のタイプによって違うのでしょうが、既体験した人の話は参考になるということです。

「itnes の問題」

 (アイデア1)

 はじめまして。いつもポッドキャストとRound Up World Nowを楽しみにしております。さて、ブログに書かれていた「itunes が起動しない」という問題ですが、 以前私も経験しました。その時、いろいろ調べたのですが下記のアップルのサイトに解決方法が掲載されており、無事解消できましたのでお知らせいたします。 基本的には、itunesをアップデートしたときに一緒にアップデートするQuickTime が原因のようです。

 http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=304424-ja

 QuickTime単体をアンインストールして、再度QuickTime単体のみをインストールする作業が必要になってくるようです。もし、誤っていましたらご容赦ください。


 (アイデア2)

 Day by Day拝見しました。既に沢山の回答が来ているとは思いますが、私も一つ書いておきます。

 WindowsのiTunesで良くみられるトラブルですが、以下の方法でいかがでしょうか。 QuickTime(クイックタイム)の編集→設定→QuickTime設定→オーディオタブ→デバイスの欄のセーフモード(waveOutのみ) にチェックを入れる。

 それがダメならスタート→すべてのプログラム→QuickTime→QuickTime のアンインストールを起動そこで修正をクリック これで自動で修正します。 それでもダメならスタート→コントロールパネル→サウンドとオーディオ デバイス→音量→スピーカーの設定の下の詳細設定をクリック スピーカーの種類でステレオ ヘッドホンを選択しOKをクリックし、 オーディオ詳細プロパティーを閉じ、再びOKをクリックし、「サウンドとオーディオ デバイスのプロパティ」を閉じる。

 まあ、Macにすればこんな苦労は無縁になるのですが・・・。ちなみに、この手の質問はOK Waveに投げれば即日回答が来ますよ。http://okwave.jp/


 最後に「本の整理」です。ブックオフに出したことを書いたら、以下のようなメールを頂きました。有り難うございます。

「本の整理」

 (アイデア1)いつも楽しく、興味深く拝見させていただいています。

 6月30日と今日のにも書いてありました本の処分についてですが、 たぶん既にご存知とは思いますが念のため・・・

 amazonのユーズドに出品されてはいかがでしょうか?

 クリックするだけで写真も必要なく簡単に出品することが出来ます。 まとめて処理すれば、数十冊でも1時間かからないのでは・・?

 bookoffに持っていってもらうより数倍〜数十倍で販売できます。たくさん出される場合かつ、販売額に興味が無い場合はbookoffが便利でいいと思いますが、

 メリットとして

  1. いつでも売りたいときに1冊から売ることができる。
  2. 貴重な本はそれなりに高く売れる
  3. 必要としている人に売ることができる
     →他の人のお役に立てる
     →大事な本を使ってくれる人に直接わたせる
  4. 出品に期限はありますが、再出品することができる
 デメリットはあります。加えてその対処法は、
  1. 自分で発送しなくてはいけない
     →袋や梱包(プチプチシート)をあらかじめ準備しておく
     →クロネコヤマトのメール便を利用する
     →自分の住所を印刷した袋を準備するまたはシール
  2. ミリオンセラーは多く出回っているので1円でも売れない
 ただ、多忙な伊藤様には不向きかもしれません・・・・。


2007年07月06日(金曜日)

 (07:59)二つのURLを。一つは今日から月2回のペースで続く環境問題に関する私のエッセイ・サイト。主に中国とインド関連を書きますが、幅は広くなると思います。サイトのURLは

 http://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/itou/01/index.shtml

 もう一つは、グーグルの新しいサービス。ある単語が、どの本の中に入っているか。今日の新聞などにも出ていますが。ちょっと調べましたが、面白い。「オタク」「ヲタク」「もったいない」などの単語を入れると、面白い結果が。まあ賛同していない出版社もあるでしょうから、まだ参考情報です。

 http://books.google.com


2007年07月05日(木曜日)

 (23:59)NHKの渋谷のスタジオで音入れが終わったのは午後8時くらいですかね。出来上がったビデオを見ながら、私の音入れの部分を私自身がマイクに向かって自然体で読むのです。

 引っかかるのはイントネーション、声のかすれ、それに口の不十分回転など。普段何気なく使っている単語でも、「放送的にはこっち」みたいなのがあるし、普段使い慣れない発音方法を持続的に維持しますから、声が進行とともにちょっとかすれる。口も十分には回転しないケースもある。早口言葉的に。

 まあ前回よりはちょっとましかな、という程度。一時間ちょいで終わりましたから。これでもう私のサイドでは何もすることがなくなって、あとは8日(日曜日)の午後11時10分からのNHKBS1の本放送を待つばかりです。

 思い出せば、今回の地球特派員の取材でも相当動きました。動けばいろいろ見えてくる。個人で行ったら見れないところが見えるのが番組で海外に行くメリットです。また機会があったら行きたい。番組関係者の皆さん、ご苦労様。おっと、まだ最後の仕上げがありますか。

 ちょっといろいろあってハードな一日でしたが、一方で皆さんからいろいろなアイデアをもらえたという意味では、嬉しくもある一日でした。私の3日の二つの質問(地層のような音源のデジタル化とitunes の問題)について、本当にいろいろな方からアイデアを頂きました。

 同じような悩みを私より以前に抱え、それを解決できた人が多いんだなと感心しました。itunes の問題なんて、教えてもらってやったら一発でしたからね。明日にでも、「ソリューション」をアップしようと思っています。あと、「本の整理」についても、アイデアを頂きました。tks


2007年07月04日(水曜日)

 (19:59)FTを夕方読んでいたら、とっても面白い記事が。「チューリヒの小鬼(gnomes of Zurich)」という言葉を知っている人はもう少ないかもしれない。世界の為替相場(ポンド相場)を揺るがす忌々しい存在であるとしてイギリスの政治家が1960年代にチューリヒの金融マフィア達におくった称号。

 それと肩を並べるように、このFTの記事の見出しには「Japanese housewife effect(日本の主婦効果)」という単語が出てくるのです。しかしこちらは「相場の安定要因」として。

 どういう事かというと、少しでも円が高くなろうとすると必ず市場に登場して高い円を売って金利の高い通貨を買う日本の家計(主婦達が動かす)がある、という記事。だから基本的に「Japanese housewife effect」は、円安バイアスでの相場安定効果。そう言えば、誰が何を言っても、そしてどういう記事が出ても、なかなか円高に行かない。分かっていたことですが。

 そもそも資産に占める円資産の割合が異常に高い日本の家計。ちょっと円が高くなったら絶好の買い場と外貨を買う。そうしたムーブメントが続いていると言うことです。それを止めるには、日本国内に資金を置くことが有利なようにしなければならない。一番は金利でしょう。私は日銀が8月に金利を上げると見込む一つの要因にこれを揚げたい。

 まあ有名レストランのランチタイムやデパートの女性売り場の拡張に見られる日本の女性パワー、主婦パワーが、外国為替市場でも席巻要因になっていると海外でも有名になった瞬間かもしれない。記念すべき。まあでも、実態がばれるほどに、その相場は神秘力を失う。あとは時間的要素だけです。

Yen absorbs 'Japanese housewife effect' By Peter Garnham

Published: July 4 2007 03:00 | Last updated: July 4 2007 03:00

The yen fell to a record low against the euro yesterday as a Japanese official acknowledged the growing role of the country's retail flows in the foreign exchange market.

Kiyohiko Nishimura, a Bank of Japan board member, said Japanese housewives were acting as a stabilising force in the currency markets, given that any appreciation in the yen seemed to be met consistently by renewed selling from Japanese households.

"The arrival of Japanese households as major investors seems to have affected foreign exchange markets," said Mr Nishimura.

"The gnomes of Zurich were accused in their day of destabilising markets. The housewives of Tokyo are apparently acting to stabilise them."

The gnomes of Zurich was a derogatory phrase used in the 1960s by UK politicians who were convinced that the speculative activities of Swiss banks were causing the devaluation of sterling.

Analysts said the buy/sell ratio from Japanese margin trading websites supported Mr Nishimura's assertion, clearly indicating that the vast majority of retail exposure was short of the yen.

Derek Halpenny, economist at Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ, said that given that deposits held on account at margin trading companies in Japan were expected to reach Y1,000bn ($8.17bn) this year, and assuming that average leverage was a cautious 5 per cent, then margin trading exposure could be at least Y20,000bn.

He said that judging by Mr Nishimura's comments, the Japanese authorities were increasingly aware of the scale of these flows and their potential impact.

According to Mr Halpenny, the implication could be that the Japanese authorities would be reluctant to intervene in the foreign exchange market to strengthen the yen given the implications for the general population.


2007年07月04日(水曜日)

 (18:59)ははは、MLBの公式サイトから20回近くですが、岡島選手に投票しましたよ。今4人いる「32人目のオールスター出場者決定投票」の中で彼はトップらしいのですが、2位とは僅差らしい。僅差で敗れるのはちょっと惜しい。それで一票でも多くと、投票している。

 巨人時代から知っているし、彼の奥さんとも一緒に仕事をしたことのある身ですから、やはり出て欲しい。滅多にないチャンスですから。防御率0.88は出ても恥ずかしくないし、実際に投げて欲しい。「本当に大丈夫か?」と言われれば、「うーん、ちょっと不安」と言うしかないのですが、それでも齋藤、イチローに加えて岡島が出れば、結構面白い米オールスターになる。

 松井は10位で最初から無理。結局彼は3回出たのかな。まあ中だるみで、来年か再来年に出てもらえば良いと思う。今年はまだ去年の怪我が完治しないのか、松井はちょっと調子が悪い。以前書きましたが、左へのヒットが少ないのと、見逃しの三振が多い。

 ところで、せっかく毎週大阪との間を往復しているので新しく登場した「N700系」に乗りたいと思ってダイヤを調べたら、まだ上り下りで各4本しか走っていない。東京(品川)は早朝6時2本と昼前、それに夜。大阪からは早朝出たあとは、夕方3時とあとは夜。なかなか良い列車がない。まあ使えるとしたら、東京発11時50分てやつかな。一回は狙って乗ってみたいと。何が違うのか。

 新幹線の中で、藤原作弥さんの最新作「この国の姿」を読みました。分厚い本ですが、基本的には小さなエッセイの固まりですか、気軽に、そしてどこからでも読める。

 なかなか鋭い指摘がありますよ。日本が目指すべき国の形については、私も同じような意見を持っていますし、本や映画も好きなものがいくつか重なる。まあでも改めて「文章のうまい人だな」と。先祖に物書きを持つという意味でも似ているのですが、もちろん藤原さんの方がうまいかな。藤原さんは私より一回り以上上の方。大先輩です。思い出した。彼が書いたローマ字の原稿を起こしたことがある。

 まあ数奇な人生を歩いた人です。この本にも何回も出てくるが、満州話は結構面白い。市岡さんと相通じるところがある。「あひる」は私も読んで印象に残った部分が同じでした。あともう一つ「中国人の自分を睨んだ目が冷たかった」という部分も記憶に残っている。醜いアメリカの認識は同感できて面白かった。

 ははは、本を整理したばかりなのに、またものすごい勢いでたまっていきそう。まあ、そんなものですが、「この国の姿」と来たので、すぐ司馬さんの「この国の形」を思い起こしました。一緒に勉強会もしていた仲だとか。推薦です。
 


2007年07月03日(火曜日)

 (23:59)今日はこのコーナーをお読みの皆さんに、二つの質問です。第一は音楽、第二はコンピューターの設定。

 最近よく思うのは、私を含めて日本の大部分の音楽ファンのタイトル保有形式はまるで地層のようになっているということです。一番古いところにはLPやテープがあり、その上にMDがあって、その上にCDがあり、そして一番上にコンピューターやケイタイに格納されているダウンロード・ファイルがある。つまり個人の音楽資産は4層、5層の地層のような保有形式になっている。

 たとえば私の家の音楽保有形式を見ても、代表的には何百枚のLPがあり、数十枚のMD(ミニディスク)があり、そしてCDがまた何百枚かあり、そしてコンピューターの中にはダウンロードサイトからitunes やsonic stage にダウンした音楽がある、という構図。

 MDには実は、そもそもアルバムとして売られていたものとは違って、自分が好きな曲を順番に入れた自作とも言える貴重なものがある。最近本を整理したと書きましたが、音楽のストックも整理して、昔好きだった曲をとりあえずコンピューターのファイル形式に全部変換してみよう、と思ったのです。

 CDは簡単にコンピューター・ファイルに転換できる。itunes やsonic stage はそのためにある。問題はMDの音楽をどうitunes やsonic stage (最終的には再生機に入れるためです)に入れるのか、さらにはLP(spも含めて)はどうするか、という問題です。MDやLPの曲を改めてネットで探すと、そのかなりのアルバム、曲名があることは知っている。しかし曲の並びなどの問題もあって、どうしても「このLPの曲並びで.....」ということがあるじゃないですか。時にはLPに付いた針傷の跡音も拾いたいと。あと自作のMDのコンピューター・ファイル化はどうするか、とか。

 そこで、皆さんはどうしていますか、と。最近電気屋さんでMDの曲を直接sonic stage に入れるジャックは発見した。しかしファイルとしては、直接再生機に入れるよりは、コンピューターのファイルにまずしたい。再生機は興亡は激しいので、ファイルにしたいじゃないですか。私は残念ながら、MDやLPからコンピューターのファイルにする方法を実は知らないのです。もしやっている人がいたら、教えて欲しい。そしたらあるコンピューター上に一層としてのファイルを積み上げ、それをいくつかのコンピューターで共有できる。

 第二に、一台のコンピューターが最近itunes を起動しようとすると、「音の設定上問題あって起動できません」とメッセージが出る。つい最近までitunes は起動できたし、今でもsonic stage は起動できるのですが、itunes だけはダメなのです。

 コントロール・パネルの音のところをいろいろいじってみたのですが、ダメでした。どこが悪いのか、ちょっと教えて欲しいのです。たぶん何かの音楽ファイルを取り込むときに、itunes が起動できないように設定してしまったのだと思う。やはり、itunes と sonic stage の両方が使えた方が、私には便利なのです。

 ご存じでしたら、よろしゅう。


2007年07月02日(月曜日)

 (23:59)夕方から7月8日に放送される「地球特派員」のスタジオ撮り。なんだかんだ言って、やっぱり4時間以上はかかる。別室での打ち合わせ、実際にスタジオに移動してからのセクションごとの撮り。

 実際に私がアメリカに行っていたのは5月の末でしたから、もう1ヶ月以上がたっている。その間にG8サミットありなど情勢は動いているわけですが、私としては行ったときの驚き、印象を大事にしたいと思っていたし、そうでなかったら特派員として実際にアメリカに行った価値はない。知識だけのしゃべりはやめようと思っていて、収録に当たっては滞在中に day by day に書いたことを読み返し、その時どう思ったかなどを思い出しながら収録にのぞみました。

 今回のお相手は金子勝さんだったのですが、彼と会話をしながら思い出したこと、思ったことを語るという進行。まあそこでもお互いの知識が火花を散らせばなお結構という図式。あと音入れを今週の木曜日にして、放送は確か8日の午後11時過ぎのBS1だと思います。お楽しみに。

 ところで今朝一つ笑えるニュースを発見。先週金曜日に「日本BS放送」(近く開局 確かBSの11チャンネル)の人とちょっと仕事絡みで食事をしたのですが、その時に渡されたペーパーにフジテレビで不祥事を起こした方と全く同姓同名の方を「報道制作部長」に見つけた。

 「あれ、この人は」と言ったら、「まったく違いますから。本人凄く迷惑がっているので.....」と。しかし「あれ!」と思った人は、私だけではなかったようです。ネットのニュースによれば、同社は「経費を私的流用していたのはわが社の幹部ではありません」とわざわざ声明を出したという。

 「問い合わせはフジテレビが処分を発表した6月29日から入り始め、200件以上になった。インターネットの掲示板にも報道制作部長の経歴や著書名が書き込まれるなどの被害が出た」と記事は続く。そうだ、先週の金曜日はちょうど29日だった。

 私も同姓同名が数多くいる人間ですが、そういう経験はないな。「伊藤 洋一」は比較的良い人間が多い。ははは......。


2007年07月01日(日曜日)

 (23:01)ネットのニュースを見たら、日本青年会議所(JC)が1日、プロサッカー選手の三浦知良氏(40)に「人間力大賞」を与えたと。このニュースを見て、「なるほど」と賛意を表する気持ちが。彼については、多分S君から借りた今年初め放映の三浦知良vs松井秀喜の「カンブリア宮殿」のVTRをちょうど土曜日に見たばかり。

 この賞は、国内外で情熱的に活動する人物(20〜40歳)を青年会議所が選んで選定するもので、今回は自薦・他薦含め全国から300人を超える応募があったという。その中から白石康次郎氏(40 海洋冒険家)ら22人とともに、三浦知良が選ばれたという。

 ちなみにグランプリは、特定非営利活動法人(NPO法人)「アクアプラネット」の金城浩二理事長(37)という。この人は知りませんでしたが、沖縄の海を守るために行っているサンゴ移植などの環境保全活動が評価されたという。まあ三浦、白石両氏とも40才ですから、「滑り込みセーフ」というわけ。

 なぜ最近の三浦知良に好感を持っているかというと、中田のように簡単に辞めずに、「これでもか」とサッカーを追い続ける姿勢に共感できるからでしょうか。良い悪いの問題ではなく、野球の工藤らとともに、「なかなかやるじゃん」と思う。

 彼に共感を持つようになったのは、何の展望もなしに中学生の時に単身ブラジルに渡ったと聞いた時からでしょうか。それまでは目立つのが好きな男といったイメージ。今回のカンブリア宮殿では

  1. サッカー以外のスポーツも、そして勉強もからっきしだめで、子供の頃の成績は1と2が続いていた
  2. 最近足し算を間違えて、娘におこられた
  3. それでも小さいときから「プロになる」とずっと思っていたし、サッカーだけはうまかった
  4. 引っ込み思案で、知らない人がいるところには行きたくなかった(今からでは信じられないが)
  5. 還暦までサッカーで現役をしていたいが、そうでなくてもサッカーに関する仕事をしていたい
  6. 今でも日本代表になりたい
  7. 中田が出した球を自分(三浦)がゴールしたら、国民的盛り上がりになると思っている
 などと。覚えている範囲ですが。ははは、なかなか面白い。数々の苦難はあったが、「ブラジルにいるときは、それこそ良いことの次に悪いこと、悪いことに次に良いこと起き」て、例えばドーハの悲劇、直前での代表落ち、J2のチームへのジョインなどなどいろいろなことも、「良い方にしか考えない」と。言い切るのが良い。

 松井が何を言ったかふと考えたら、あまり覚えていない。まあ松井の方が三浦知良よりよほど優等生です。以前から試合後のインタビューなどはあまり面白くない。今年初めのインタビューですから、今年に入っての成績をその時に予想することは不可能だったでしょうが、最近のあまり良くない。ここ2試合くらい4−0が続いている。

 うーん、松井ももうちょっと「もうこれっきゃない」という気持ちの方が良いのかも知れないが、まあ人間そうは変われないでしょうな。



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