2006年08月31日(木曜日)

 (12:20)親でも身近な人でも殺してしまった後、「大変なことをしてしまった」と反省する。そういう若者が増えているのは何故だろうとずっと思っていたら、今朝の産経新聞に非常に重要な指摘を発見しました。

 やじうまプラスでも紹介したのですが、同紙の30面に『希薄になった「死」』という記事がある。この頭に衝撃的な調査が掲載されているのです。以下引用。

 「一度死んだ生き物が生き返ることはあると思いますか ?」
 小児科医で東京純心女子大の中村博志教授(70)が数年前、都内の小学校高学年と中学生各400人にそんなアンケートをしたところ、驚くべき結果が出た。「生き返る」「生き返ることもある」との答えが小学校高学年の3人に2人、中学生の約半数にも及んでいたのだ。
 小中学生だけではない。中村教授は私大歯学部の学生に、この話をしてリポートを提出させているが、毎年少なからず「私もそう思っていました」という感想が交じっているという。
 番組の前に読んでいて、「衝撃的な調査だ」と思いました。また、罪を犯した少年(少女)が実は自分がしてしまったこと(殺人など)を終えてから、事の重大さを認識している理由がこれではっきり分かりました。彼等、彼女らは少なくとも犯行を行う時点まで、「死」というものを「また戻ってくる」くらいにしか考えていないのではない。だから出来るのではないか、そして「(生は)戻らない」と理解したときに、「大変なことをしてしまった」と考えるのではないか。

 いや、そうだと想像しなければ理解できないことが多いのです。私も多少やるから知っているのですが、ゲームではキャラクターは何度でも死に、何度でも生き返る。マシンをリブートしなくても出来るのです。あれに慣れると「存在(生)は繰り返せる」という基本認識になってしまう気もする。

 ゲームが悪いと言っているわけではなく、生きているものは実は繰り返しがきかない貴重なものなのだ、ゲームのキャラクターとは違うのだということが子供達に理解されていないのが問題だと思うわけです。

 実は「偶然番組を見ていた」とおっしゃって、31日の午前中に産経新聞に引用されていた中村教授からご丁寧にメールを頂きました。「死を通して生を考える教育」の重要性に気付き、ライフワークとしてこのテーマに取り組んでいるとのことで、『残念ながら、わが国においては「死」はまだまだタブーであり、気軽に語ることは難しいのです。しかし、死が身近でなくなった現代においてはむしろ、恣意的にこれを語り、子供たちに考えてもらう必要性がこれまで以上に必要になってきた時代なのです』と。

 教授は「死を通して生を考える〜健やかな子どもを育てたいお母さんへ〜」という本も今年刊行されたという。「必要なら資料も送ります」ということなので、甘えて送って頂こうかなと思っています。

 いつも思うのは、いままでの常識では考えられない事件が起きたときに、「非難すれば済む」では事態は全く改善しないと言うことです。その後ろ側に何があるのかを調べるのが重要で、その上で対策を施さねばならない。そういう意味では、中村教授の調査は重要だと思いました。


2006年08月30日(水曜日)

 (24:20)東京ですか。もう一度日本でやるなら、東京以外の都市がいいと思っていた私としては、ちょっと残念。いえ、やって欲しい都市としては「大阪・京都」が一番手かなと勝手に思っていたのですが、立候補しないんじゃしょうがない。福岡も好きな都市で、福岡から半径をいろいろな円で引いてみると、結構な経済圏にもなるので「福岡もいいな」という気持ちもあったが負けてしまった。

 しかし福岡が22票とったのは、なにをいまさらまた東京でオリンピックという気持ちが委員の間にもあったのではないかと思う。福岡は健闘したと。東京が掲げていた「世界一コンパクトなオリンピック」という標語も、なにかもう一つ魅力に欠ける。将来に対する展望とか、新しい美意識というものがないような。

 福岡で開催となれば、「地方の復権」という意味合いがそもそも込められていて、そこがポイントかな、と思っていたのです。しかし五輪主会場の用地取得に対する懸念、つまり地権者からの同意取り付けに対する疑念があったというのはかなり致命的だったのでは。主会場が出来るのか出来ないのか、という問題ですから。

 2008年が北京で2016年に直ぐにアジアにまた持ってこようと言うのも、結構な力仕事。南米初のオリンピック開催を目指すリオデジャネイロなど強力な相手もいる。最終的に決まるのは2009年だそうで、相当先の話です。

 大阪の本屋さんで見付けた行動経済学を読み始めました。面白い。私の経済に対する考え方と似ている。今の経済学が存在を想定している「経済人」という存在は、私でもないし、あなたでもない。実際には存在しない究極合理的、究極利己的な人物を前提にしている。しかし、実際にはこの本の副題が示すように人間は非常に感情で生きる存在です。

 「限定合理性」という考え方も面白いな。この本を書評に取り上げようかと思っているのです。でもな、もうちょっと面白く書けそうなに、パズルのような本になっている。


2006年08月29日(火曜日)

 (24:20)番組の直前に江川さんに電話で話を聞きました。松本被告の4女の後見人に彼女がなった件です。

 「複雑な気持ちがないと言えば嘘になる」と。そうでしょう。オームは彼女を攻撃目標にしたこともある。しかし、「次の世代に親の世代の考え方を伝えないことが重要だと思った」と。具体的に何をするのかといえば、「彼女がアルバイトをするときの保護者役」「彼女がどこかの学生になるときの保護者役」などだそうです。

 この4女は今17歳。後見人とは彼女が20歳になるまで。「養女にするわけではないし、一緒に住むわけでもない」と。自立を支援することが目的だという。母親や3女とは別の場所にこの4女は住んでいるようです。オウム、今のアレフがシステム化しないことが重要ですから、4女のアレフ離脱の方向を支援することには意味があると思う。

 自分の本にある程度のメドを付けたら、本を無性に読みたくなって火曜日の大阪に向かう新幹線では日本の国境を読みました。最近日本が抱えている国境問題を一冊で簡便にまとめているという点では良くできた本です。著者自身が自分で回ってルポにもなっているのが好感が持てる。

 船籍を日本に置く船が103隻しかないとか、日本人の外航船員の数は3336人しかいないとか。日本の排他的経済水域が国土面積38万平方qの10倍以上におよぶ447万平方qにも及んで世界第6位というのも知らなかったな。

 この本を読んで、石垣島には行ってみたくなりました。台湾とは目と鼻の先。尖閣列島に対して中国や台湾が1971年まで何も言っていなかったというのは知っていましたが、そのきっかけが海底資源の存在に触れた国連だかのレポートというのは中国人らしい反応だと。改めて、沖ノ鳥島は危うい存在だと思いました。

 最近読んだ本では、インドの時代も面白かったな。インドの、特に台頭しつつある中産階級の心模様を扱っている。特にヒンズー・ナショナリズムの諸相について。私が書き終えた本とは全く違ったインドの断面を扱っている。しかしこの本もインドを知る上では役に立つと思いました。著者はインド在住のようです。

 新幹線の東京戻りでは、路面電車ルネッサンスか、総理大臣の器のどちらかを読もうかと。路面電車は、誰が書いたのかと見たら日本銀行の人でした。面白い人が居るんですな。「総理」は、毎週隣で仕事をしている三反園さんがつい最近書き下ろした。どちらも面白そうです。


2006年08月28日(月曜日)

 (24:20)新潮社の新刊書紹介雑誌「波」に、以下のような文章を寄せました。この「波」という雑誌は、新潮社の新刊を広く業界などに広報するための雑誌。そういうつもりで書きましたが、このコーナーの読者の方には、最初に1パラグラフの意味するところを斟酌して欲しいな、と。特に「予防線」を。

 今とっても恐れていることが一つある。この本を読んだ知り合いから、「ここに連れて行け、あそこに行こう」と繰り返し言われそうなことだ。ある程度は覚悟しているが、繰り返し同じ店に行くのは好きじゃない。馴染みの店もいいが、一方でいつでも新しい店を開拓したい方なのだ。まずはこの場を借りて予防線を張っておきたい。

 「食」を扱った本だから、いろいろなレストランは登場する。しかしこの本は料理の本でもレストランの本でもない。何の本かというと食の形としての「カウンター」に関する本である。どこで生まれ、なぜそこは楽しいのか。カウンターで食事をすることを始めて恐らく30年以上は経つ。何をやっていたのかと思うのだが、今回本にまとめたことはやっと今年に入って気付いた。「料理カウンターは日本にしかない」と。

 カウンター好きである。店の人と仲良くなって、心地よい時間を過ごしたいという気持ちが強いのだと思う。そこで交わす冗談が好きなのだ。フラットな関係が良い。今年初めにインドから帰ってきた直後だった。銀座の萬久満で食事をしながら、「ありゃ、こんなレストランの形式は世界の他の国にはないな」と初めて意識した。インドや中国で自分の食事を作ってくれた人を見たことはない。日本では板前さんが目の前に居る。「面白い」と思った。それがこの本を書くきっかけである。春からちょうど関西テレビの仕事が毎週入っていて、大阪・京都取材をゆっくりできたのも良かった。

 一つの表象的な現象(ここでは「カウンターの存在」)は、多くの社会的背景の積み重ね故にある、というのが私の考え方だ。なぜ日本にしかないのか、なぜカウンターには上座下座がないのか。春から夏にかけて取材しているときが一番楽しかった。お金はかかったが、疑問が氷解していくのが面白かった。料理に関してそれほど深い知識がなかったことが、「なぜ」の頻発につながったから一冊の本にまとまったのだと思う。「これはこう」と決めつけていれば、この本は無かった。

 ショックだったのは、「食」は関西のものだったことが否定しがたく確実になったことだ。東京には「関西割烹」がいっぱいあるのに、大阪や京都には「関東」、もっと具体的には江戸をウリにする店は僅かに寿司屋だけ。なぜかと以前から思っていたが、今回理由が判明したのも収穫だろうか。考えてみれば、僅か100年前の世界中の人々は、冷蔵庫もない中で「保存」という制約の中で食事をしていた。今という時代が、何と幸せなことか。

 「職人である板前が中心の世界=カウンター」は、はっきり言って日本の誇るべき文化だと思う。内容は、ちょっと「領空侵犯」だったかもしれない。しかし、日経新聞のこの名前を冠した連載は、私の好きな記事の一つでもある。

 「カウンターから日本が見える」用に、チャットのコーナーにHPを作りました。この本に関する書評などはここに収録していく予定です。出版前ですから、まだ一本も入っていませんが。


2006年08月27日(日曜日)

 (19:20)宮里藍ちゃんは残念でしたね。土曜日が凄かったので期待していましたが、結局彼女は3位タイでスタートし、5バーディー、1ボギーの68で回り17アンダーまでスコアを伸ばしたものの、優勝したロレーナ・オチョア(メキシコ)がもっとスコアを伸ばして7打差の4位で終了。オチョアは−24という記録的なスコア。

 しかし、通算17アンダーは宮里にとって今季最多アンダーの記録らしい。彼女の兄貴は米ツアーで同じ日に二度のエースを行うという快挙を成し遂げたし、そろそろ優勝の二文字が見たいな、と思っているのです。彼女の4位は、6月の全米女子プロの3位タイに続く今季2番目に上位の成績だそうだ。

 ゴルフと言えば、この週末に久しぶりにしました。誘われたので何も知らずに富士桜に行ったら、「来週がフジサンケイ・クラシック」と。そう言えばもうあちこちにテレビ中継用の機材が持ち込まれていました。

 ゴルフ場はトーナメントの前後には普通はラフを伸ばす。今回もそうだろうろ思ったら、まったくそんことはない。普通通りでした。ちょっと驚き。「高地であまり芝が伸びない」との解説もありましたが。

 ところで右の写真は、ゴルフコースに主要道路から左折する交差点で見掛けた事故です。一台は全くひっくりかえっている。朝っぱらからご苦労様なことだと思いました。まだ救急車などが駆けつけていない状況の写真。幸いけが人はいなかったような。

 ワンセグを見ようと思って普段は持ち歩かないカメラ付き携帯を持っていたので、ちょっと一枚撮らせてもらいました。もっているケイタイカメラでこういう写真を撮ったのは初めてです。

 福岡ではかわいい子供3人がなくなる交通事故があった。事故には気を付けましょう。


2006年08月26日(土曜日)

 (08:20)今朝の朝日新聞12面の『米で「スカイブ」搭載型発売』という記事を見ながら、「おお、出た出た」と思っちゃいました。言ってみれば「ネットケイタイ」

 なぜ出た出たと思ったかというと、金曜日にビジネス・ポッドキャストの火曜日リリース分を収録しているときに、まさにこのネットケイタイを念頭に喋ったのです。その時のテーマは、「Web2.0」。

 「Web2.0」は「じゃ1.0とどう違う」と言っても漠とした違いしかない。言ってみれば、どれだけ双方向性を高めたのかという違い。私にはこの分類が抵抗感があるのですが、今までのHPは1.0、ブログは2.0といった色分けはある。しかし重要なことは、そこでも言ったのですが、「技術が社会に与える影響の広がりは予想外で、技術を作った人が全く想定外の使い方に技術は進化するものだ」ということです。ですからWeb2.0は終着点ではなくて、3.0、4.0への橋渡しでしかない。

 マルコーニが発明したモールス信号的通信は、その後ラジオに進歩し、それが概念的にはテレビにまで繋がった。ネットももともとはアメリカの核国防システムの中において、コンピューターを一カ所に置きたくないが、それにはどうすれば良いのか、というこで発想され、それが大学が使う通信手段となり、それが今のネットに繋がっている。

 日本が画像や映像でネット検索が出来るようなシステムを官民で共同開発するというニュースもありましたが、ネットケイタイは例えば国で何かを喋ると検索が出来てしまう、と言ったことが可能になる世界を想定させる。何よりも今までの通信料の従量制で決まっているケイタイの料金の定額化が見える。今でもエッジはなんぼ使っても月定額制です。

 これは従来の携帯電話ビジネスを革命的に変える可能性を秘めている。写真で見る限り、ネットギアが発売したIPケイタイは、日本で言えば「らくらくなんとか」というケイタイに似ている。もうちょっと格好良くしたら、日本でも爆発的に売れる可能性がある。

 ゲーテでウィルコムの「W-ZERO3.0」を取り上げたときに、小型PCに近い機能を持つこのマシンにスカイブを載せたら、言ってみればネットケイタイになるなと思っていましたが、あれは重い。だから、ネットケイタイは100グラム前後にする必要がある。

 この記事には「日本での普及 課題も」という指摘もありますが、技術の進歩を止めることは誰にも出来ない。いずれ日本にも入ってくるでしょう。常に変化する面白い世の中です。う、ネットケイタイはWeb3.0 ? 次のゲーテではネットケイタイを取り上げようかな。


2006年08月25日(金曜日)

 (16:20)FTを見たら一面の下に靖国神社に関する記事。「あれ、こんなの日本の新聞にあったかな」という印象。そういえば、木曜日のサンケイ新聞に岡崎さんがえらい勢いで靖国神社の、特に遊就館の「戦争観」を幼稚だと非難していましたな。「私は真剣である。この展示を続けるならば、私は靖国をかばえなくなるとまであえて言う」と言っていた。25日に話し合いをしているとFT。どうなるのか。

Japan to alter controversial war shrine

By David Pilling in Tokyo

Published: August 24 2006 22:23 | Last updated: August 24 2006 22:23

Yasukuni shrine has agreed to delete a controversial exhibit and to discuss further changes to its military museum, criticised by many for glossing over Japan’s wartime history.

Officials from the shrine will on Friday meet a leading conservative historian to discuss the alternations. These are likely to focus on exhibits that accuse the US of deliberately forcing Japan into the second world war, but are unlikely to address more contentious displays relating to the Japanese invasion of China and south-east Asia.

However, its agreement to make changes would show that Yasukuni, which has become a flashpoint in Japan’s relations with Asia, is sensitive to outside pressure even though it is a private religious organisation.

The museum, which was renovated in 2002 to reflect what many consider a revisionist view of Japanese history, is adjacent to the shrine, which honours Japan’s war dead, including a handful of convicted war criminals.

Hisahiko Okazaki, a rightwing political commentator, said museum staff and an advisory historian from Japan’s self defence force had agreed to meet him on Friday to discuss potential changes.

The meeting follows a column in Thursday’s Sankei newspaper in which he called for the removal of an exhibit accusing Franklin D.?Roosevelt, former US president, of engineering a war with Japan to beef up the US economy.

The plan to force Japan into war followed the failure of Roosevelt’s New Deal, the exhibit says. Mr Okazaki said the shrine had yesterday agreed to delete that reference.

An official from Yasukuni shrine said there had been contact between the shrine and Mr Okazaki’s office but declined to confirm whether there would be a meeting today. It confirmed that a review of the museum’s contents was under way.

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 昼飯は、日経出版局の堀口さんと。見直した原稿と使えそうな写真をUSBメモリーで渡し、本の中でグラフなどに使っても良い統計をいくつか。インド本に関して当面出来ることは終わり。出版目標時期は、まあ11月の終わりか12月初めか。

 だけども思ったのは、雑談を続けているといろいろアイデアが浮かんでくるな、と。出版の世界の人は、「今どんな内容の本が足りないか、よって読者のニーズを掴むか」を考えている。こちらは、関心のあることを言う。それを摺り合わせていくと、なにかとアイデアが出てくるのです。


2006年08月25日(金曜日)

 (05:20)ウウウ、こういえば良かったな。トム・クルーズのところでは。

 まあ、彼の生まれてこの方のミッションとしての俳優の継続が、impossible になるかどうかは分からないのですがね......
 ははは、テレビでのコメントの話です。パラマウント(バイアコム)は彼を切った。しかし、彼のもとには「資金を提供したい」というファンドが詰めかけているというのです。いつも言い終わった後、「あそこはこう言えばよかった....」とふっと考えていると、まあアイデアが浮かんでくるんですよ。

 ビリー・ジョエルの歌を全編にアレンジしたMoving Outを新宿の厚生年金会館で見ました。懐かしい曲が一杯。本人もこの秋には来日すると聞きました。彼の世代の人ではなく、もっと若い方々が一杯。女性が圧倒的で、彼の人気がどこにあるのか分かりました。「.....just the way you are・・・・・」。

 一つ良いメールをもらいました。「伊藤さんに救われました」と。何の話かと思ったら、ポッドキャストでブルームバーグ・ニューヨーク市長が禁煙運動の為にいくらだったか、確か150億円くらいだと思ったのですが、寄付すると発表したことを取り上げたのです。その中で、「実は彼は会社のラダーを外されたから起業できた」という話をした。

 確か彼が書いた「Bloomburg by Bloomburg」という本を思い出して喋ったのです。彼はもともとソロモンだったか、債券トレーダーだった。出世コース。しかしある時、コンピューター・セクションに飛ばされた。しかし、彼はそのコンピューターの経験があったればこそ、今のブルームバーグ社を作ったし、そこでの成功体験、そして金銭的資産がニューヨークの市長になる原動力になった、という話をした。

 人間どこで自分の資産になる経験をするか分からない、という話です。彼はずっと債券取引のセクションにいたら、まずブルームバーグという会社を始めようなんて思わなかったでしょう。行ったところで何かの縁だと思ってまずは取り組む。それも一つの行き方なんでしょうね。頂いたメールに私も嬉しくなりました。

 ラジオ番組の為に朝起きてテレビ欄を見たらあるある。NHKが夜10時からスペシャル。「勝負を分けたスライダー」と。ああ、また本間君が取り上げられちゃうんでしょうな。確か彼はあのスライダーにバットが空を切り続けた。私の記憶だと、決勝、決勝再試合で確か6個ぐらい三振している。低めのスライダーを見極められなかった。

 まあでも、本間君もその三振の山故に将来なにか良いことがあるかもしれない。彼も番組を見るでしょう。腐らないで欲しい。


2006年08月24日(木曜日)

 (05:20)丸紅がほぼダイエーを丸抱えですか。しかし、ダイエーはでかい。「小売り市場でのアンテナ役」というにはちょっと、という印象ですな。

 私はずっとダイエーが進めている再建策に批判的でした。店舗をいじることや社員教育を中心に置いている。しかし、イトーヨーカ堂を含めて、スーパー全体の業績が頭打ちになるのにはちゃんとした理由がある。それは一つには、スーパー各社の店舗に足を運ぶ人間の減少です。

 日本は急激に高齢化が進んでいる。10年前にスーパーが好きをよく足を運んでいた人達がもうあまり出歩けなくなっているケースも多い。その一方で、10年前にスーパーに母親にしかつれてきてもらっていなかった連中は、スーパーで買い物をすることに楽しみにするとか、美意識を持っていない。

 つまり、消費者の人気が去ったスーパー型小売業者というのは、今は非常に苦しい状態にあるのです。もともとデパートなどとは違って利益率が良い業界ではない。客足が少しでも落ちれば業績は伸びない。ダイエーは店のイメージも傷ついている。

 私はずっと主張しているのですが、今後の日本で伸びるのは「ご用聞き」と「配達」だと思う。江戸時代の商人も、人口が伸びない中でこの二つの注力した。今のところこの二つに気づいているのは、大手処ではセブンイレブンだけです。私には非常に不思議です。

 消費者動向という意味では、FTにあった「Hotel guests undeterred by rising terror and threats」は面白かったな。「中東の戦争、イギリスにおけるテロ未遂事件、欧州全体での手荷物検査の厳格化」などにもかかわらず、世界的に見ても「ビジネスを含めて旅行需要は落ちていない」というのです。

 そう言えば、ロンドンでああいう事件があったにもかかわらず、成田空港は一杯だった。実は今紛争が一番頻発している中東でも同じ状況があるというのです。同紙は、「テロやテロ未遂事件と、旅客需要の戻りの間隔は一段と短くなってきている」という。つまり、以前は大きなテロ事件などがあると、数ヶ月、悪い場合には一年も旅客需要は落ちたものの、今はその間隔があまりないというのです。

 今年の夏休みの特徴は、どこに行っても韓国や中国の人が一杯いたということです。旅行の楽しみを発見しつつある人の数は、世界的に見ればすさまじい勢いで伸びている。加えて、世界的にビジネスは活況です。同紙は

  1. インターネットで簡単に海外の情報が手には入る状況
  2. 安値航空会社の増加
  3. 時間を潤沢に持つ人間の世界的な増加
 を挙げている。まあ「テロ慣れ」、テロを避け得ない所与のものと考える人も増えているのでしょう。


2006年08月24日(木曜日)

 (05:20)まあどのくらい実現性があるものか知りませんが、ニューヨーク・タイムズも報じている。実際にフォードも経営者を捜していると言うことでしょう。

 でも考えて下さいよ。自動車メーカーをそもそも育てたのは、アメリカの社会ですよね。そのアメリカからもう自動車メーカーを育てる経営者が出てこないというのはどういうことでしょうか。GMもフォードも同じ人にラブコールを送っている。

 今の世の中、人は一杯いるが、真に必要な人、役立つ人は少ないと言うことの証明のような話しですね。いっそ、GMとフォードが合体して日本車メーカーと対峙したら。でもGMもフォードも「売れる車が作れない」という症状では同じ。今なら素晴らしい小型車でしょうか。ダメ会社同士が合体しても、ダメかもしれませんが。

Ford, Like G.M., Is Looking at Alliances

By MICHELINE MAYNARD
Published: August 23, 2006

DEARBORN, Mich., Aug. 23 ・The Ford Motor Company is evaluating the prospects for new alliances with other automakers, people who have been briefed on Ford's activities said today.

Ford chief executive, William Clay Ford Jr., is in charge of these efforts, these people said. As part of the process, they said, Mr. Ford spoke recently with Carlos Ghosn, the chief executive of Nissan of Japan and Renault of France, who is involved in similar alliance discussions with General Motors; that conversation was also reported in The Wall Street Journal today.

The people spoke on condition of anonymity because of the sensitivity of the talks.


2006年08月23日(水曜日)

 (24:20)日本の新聞のウェブサイトでそれらしいニュースを見つけたので、「ウォール・ストリート・ジャーナルのどこにあるんだ」と調べたら、ありました。ニュースと言うよりは「小耳にはさみました」といった「Car Talk」と題するコーナーに。それにしても、ゴーンさんは時の人ですな。今のフォードのトップであるビル・フォード氏が、「GMとの話しがうまくいかなかったら、フォードに来ない」と言ったというのです。

 ゴーンさんにとっては肝心の日産の経営がこのところうまくいっていないのに、GM最大の株主であるカーコリアンには「GMを頼む....」と言われるし、フォードのひ孫からは「GMがだめなら、俺のところに....」と言われる。世界の自動車メーカーに他に人材はいないのか、と思うような話し。同紙はネタ元を「a person well-positioned to know」と表現している。

Car Talk

By PAUL INGRASSIA and JOSEPH B. WHITE
August 23, 2006; Page A10

Investor Kirk Kerkorian's effort to shape the future of General Motors has produced dramatic developments in Detroit. But the biggest surprise could be that Mr. Kerkorian, quite unintentionally, will wind up reshaping Ford's fate instead.

It was Mr. Kerkorian, GM's largest individual shareholder, who back in late June proposed putting GM into a global automotive alliance with Nissan Motor Corp. and Renault SA, both of which are led by superstar CEO Carlos Ghosn. The three companies are studying the idea, though GM CEO Rick Wagoner is unenthusiastic, to put it mildly.

But just down the road from GM's Detroit headquarters sits a man who dearly would love to discuss just such an alliance. He is Bill Ford Jr., who runs the company founded by his legendary great-grandfather.

Mr. Ford recently called Mr. Ghosn (rhymes with phone), says a person well-positioned to know, with a simple message: If you don't do the deal with GM for any reason, come talk to me. Mr. Ghosn, it's understood, played it straight, insisting that the discussions with General Motors must be concluded, one way or another, before he could consider talking to Ford.

"We cannot comment," said Frederique Le Greves, vice president of communications for Nissan's North American operations. "We are not aware of that conversation." Ms. Le Greves said what's most important to Renault and Nissan is pursuing the discussions with GM, which are to conclude in early October.


2006年08月22日(火曜日)

 (24:20)9月20日に新潮社から出版される最新の本のイメージは以下の通りです。お楽しみに。




2006年08月22日(火曜日)

 (08:20)ははは、実は先週のやじうまプラスの芸能コーナーの終わり際に、「今年の日本の出生率は上がるかもしれませんね....」と言ったのです。むろんオンの状態で。たまたま芸能コーナーが出産・結婚の話題の満載だったことも関連しているのですが、私の周りでも明らかに出産や結婚が増えていて、少し前からそう考えていたため。

 今朝の新聞を見て、「やはりそうだったか」と思いました。今年上半期の出生者数は54万9255人(55万人と覚えておこう)と、昨年同期を1万1618人上回ったという。半期ベースの出生者数増加は6年ぶり。月ごとに見ても、2−6月が全て昨年同期を上回ったという。婚姻数も今年上半期は、昨年同期より1万936組増加したという。婚姻数は昨年6月より対前年同月を上回っている。

 結婚が去年の下半期から増加しているのは知っていました。その数字と、自分の身の回りで見聞きすることを合わせて、先週のテレビでの発言というわけです。まあエコノミストの仕事は過去を分析するのもそうなんでしょうが、一番大事なのは「兆し」を読み取ることだと思っているのです。

 一つ私の中にある考え方は、「希少なものは尊ばれる」ということです。20年前の日本の年間出生者数は大体150万人。対して、確か去年は出生者数が106万人台だったと思う。ということは30%も減っている。今の日本ではあかちゃんは希少です。赤ちゃんは尊ばれる。結婚数が増えていると言うことは、子供が生まれるベースは増加しているということです。

 ではなぜ結婚が増えているのか。むろん今朝の新聞が指摘しているように、「景気の回復」もある。それによって先行きに対する日本国民の不安感が和らいできている。加えて、日本国民が「不安慣れ」してきたこともある。戦後40年くらい見られた「日本的安心感(終身雇用、年功序列)」は崩れるべくして崩れたが、その後の枠組みの中でも多くの日本人が「やっていける」と確信を持ったことが大きいと言える。それはまた、赤ちゃんの増加にも繋がっている。

 しかし結婚について実はもっと大きい要因は、「一人で居てなんぼのものか」という心理の強まりもあると思われる。仕事が出来る女性についても、「一人で頑張っている」が格好良くない時代が来つつあるように思える。仕事の成果を出しても、それを喜んでくれる人がいないのは寂しい。アメリカでは数年前からキャリア・ウーマンの結婚ラッシュが伝えられている。

 今結婚適齢期を迎えているのは、団塊ジュニア世代だ。恐らく20代の後半から30代にかけて、年間170〜180万人いる。前後に比べて圧倒的に多い。であるが故に結婚も、そして出産も増えている。従って、彼等がそれぞれの適齢期を過ぎたときには、婚姻数や出生者数を増やすのは容易ではない。

 という意味では、日本の出生者数の増加が長期的なトレンドになる可能性が薄いと言える。しかし、経済の場合は「数年間続くトレンド」というのは、せいぜい企業決算を半期ベースで考えることからすれば、その意味合いは大きい。

 考えればエコノミストが過去の数字を分析するのも、「将来につながる兆し」を見付けていると言える。あくまで見付けようとしているのは、「兆し」です。


2006年08月21日(月曜日)

 (17:20)本当に良いものを見せてもらいました。力の差は本当にわずかだったと思う。しかし、早稲田の方がちょっと運があったし、やはり斉藤の偉大さが印象として残った。8回の表だったか、目の前を蜻蛉が一匹。甲子園が終われば、秋も近い。

甲子園で斉藤が田中を三振に打ち取った後  体の切れは明らかに斉藤の方が良かった。田中は最初出てきて早稲田に打たれた数発はヒットになるならないに限らず、非常に良い当たりをされていた。中でも斉藤の当たりが良かった。レフトの真正面でしたからヒットにはならなかったが。序盤に2ー0で早稲田リード。うーん、北の高校生には二日連続の甲子園の暑さはこたえたのかもしれない。しかしその後は田中はそこそこ立ち直った。

 HRを二本打たれた斉藤は、勝負所とそうでないところを投げ分ける投球術からすれば、打たれて当然だったといえる。昨日の試合でも突然一本打たれている。「常に全力」ではない、賢い投球術だったと思う。早稲田は終盤に2点の加点ができたことが最後まで斉藤を救ったと思う。

 早稲田にとってラッキーだったのは、9回表の一点差(4−3)になったシーンが、HRで駒大に2点入ったものの、走者がいなくなったこと。ヒットの連続で走者が塁に残って4−3になっていたら、判らなかったと思う。打者がいなくなったことで、駒大苫小牧には目が醒めて、ワインドアップで投げおろす斉藤をただ打つしか方法がなくなった。そこからは斉藤は本気を出したと思う。

 あれっと思ったら、最後の対決が斉藤対田中ですからね。神様は皮肉なことをする。スライダーを何時投げるかと思っていたら、最後の球は高めの直球。15回を戦い、さらに9回戦って一点差。両方とも思い残すことはないでしょう。

 早稲田はこの日はエラーがゼロ。守りの堅さが目立った。これを書くのは可哀想だが、駒大苫小牧の4番のあの眼鏡を掛けた4番打者(本間君といいましたっけ)が、昨日も今日も全く斉藤君の低めの球を見切れず、バットが空を切り続けたことが響いたと思う。彼に一本出ていたら、試合は判らなかった。

 でもええですな。高校野球は。とうがたったプロ野球よりも本当に面白い。今年は秀逸な試合が多かったし。また来年も楽しみ。


2006年08月20日(日曜日)

 (23:20)NHKが夜9時から放送した「世紀の論文捏造」という特集は、抑えた調子ながら本当によく調査したと思える良い番組でした。インタビューは100人に及ぶという。徐々に「早期の成果出し」に追い込まれていくファンという科学者の置かれている環境や思惑が良く分かった。

 ファン教授は、もともと獣医科の教授。その教授が人間の倫理的問題のある卵子を使うことを任せたことが、そもそもの間違いだったのかも、と思いながら見ていました。牛などでは彼はかなり成功したクローン科学者だったようです。

 ファン教授には、自分が平和賞以外ノーベル賞がない韓国において、「次の候補」として人気が上がってしまったこと、政府からも大きな資金をもらっていたことが徐々に焦りに繋がっていたんでしょう。彼の捏造が最初に報じられたときの韓国の報道も、「そんなはずは」という見方が最初は多かった。スター科学者故か。

 こういう番組ならいつ見てもいいな。
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 それにしても高校野球が本当に面白い。これまでは打撃戦だったが、日曜日の早稲田実業対駒大苫小牧の決勝は、一転して投手戦。まったく互角でしたな。斉藤投手が、「こういうこともあると思っていました」というのには、「洞察力のある投手だ」と思いました。一方の田中もがっしりしていて、簡単には崩れそうにない。

 決勝戦の再試合は37年ぶりだとか。私としては、東西の東京対決ということで決勝戦を見るのもいいなと思っていましたが、帝京が負けたので早実だけが残っている。どちらが勝つか知りませんが、駒大苫小牧が勝てば「3連覇」。考えてみれば、毎年選手が替わる高校野球で「3連覇」は、ジャイアンツの9連覇より凄いことかも知れない。9連覇にはずっと王、長島が居たわけですから。

 月曜日の決勝も面白くなりそう。


2006年08月19日(土曜日)

 (23:20)実に久しぶりに松井のベンチ姿を見ました。やはりプレーヤーは実際にプレーしてなんぼだな、と。冴えない顔をしているし、チームメイトともあまり話をしていないような印象だった。

 ヤンキースというチームも、「あれこれ誰 ?」という印象の選手が多い。やはり松井とシェフィールドがいないと全く違うチームに見える。しかし強いんですよ。この日はボストンに2連勝して、アメリカン東部地区で3.5ゲーム差をつけての首位。一時懸念されていたプレーオフ出場も徐々に固めつつある。

 アブレイユという選手をHR競争以外で初めてはっきり認識して見ましたが、松井と同じ左で、結構体が大きい割に柔らかいバッティングをする。私が見たときも活躍していました。松井にとっては、手強い競争相手が出てきたものです。カノーも打っていたな。

 うーんちょっと日米のプロ野球とは距離を置いた時間を過ごしすぎましたかね。ジャイアンツなども、誰がどこと一瞬考えてしまう。それにしても、考えたら土曜日は午前9時頃からずっと野球を見ていました。最初の2時間は大リーグ、しかしその後は高校野球を中心に。チャンネルをかちゃかちゃ。

 日曜日の決勝戦は「駒大苫小牧 対 早稲田実業」。両チームとも良いピッチャーがいて、そしてよく打つ打線がある。なかなか好試合になりそうな気配。今年の高校野球は面白いと書きましたが、鹿児島工業と早稲田実業の試合はちょっと力の差を感じました。あの今吉という選手は面白い。その他は実力接近という印象。

 日曜日の決勝戦も面白そうですな。


2006年08月17日(木曜日)

 (16:20)もうアンビリバボですわ。ほんまに。二度繰り返しても良い。アンビリバボ。今年の甲子園は面白いというか.....。

 確か2アウトからだと思うですが、帝京は7点取った。9回表に全部で8点入れて、8対4の敗色濃厚から12対8になった。4点差。このまま終わるのかと思ったら、帝京の監督がピッチャーを代えた。代打を出していたのかな。

 帝京のピッチャーは確か9回の裏だけで3人代わったと思う。その誰としてこの夏の公式戦では投げていない。その間に3ランHRが出て、タイムリーヒットも出て、最後は押し出し。なんか納得できない終わりだが、試合としてはアンビリバボ。見ていて信じられない気持ち。良かったのか悪かったのか。

 帝京が負けたので、「東京の東西対決」は早くもなくなりました。帝京の監督の言葉を聞きたいな.............


2006年08月17日(木曜日)

 (12:00)知り合いが持っていたので、「読みたかった」と言ったら「いいよ」ということで、大地の咆哮(副題は元上海総領事が見た中国 PHP出版)を読みましたが、ちょっと期待外れかな。本の題名の重々しさに比べて、中味は散文的であることと、半分は著者の年譜になっている点。

 しかし読んでいくと、「そうだよね」とか「なるほど」というところは各所にある。私などよりよほど中国との付き合いが長い分だけ、知識も非常に深いと思う。しかし、読んでいてまり違和感がないのは、私も何回となく中国に行って取材してきているので、その辺の知識は揃ってきているということかもしれない。もうちょっと体系的に中国を分析してくれたら、非常に良い本になったと思う。

 著者が一貫して書きたかったのは、中国の脆弱性だったと思う。中華人民共和国中国と中国一般人民を最初から分けているのは賢明だと思う。その方が中国は理解しやすい。統治の正統性を得るための努力にかかわる中国共産党内の動きなどが活写されている。胡錦濤と胡耀邦の話は面白かったな。

 またシュリーマンの当時の日本と中国の比較も興味深かった。中国の戸籍制度が抱える問題点、そして行政の末端の腐敗の問題、低い身分としての農民の問題など、非体系的ではあるが良く表現されていると思う。最後に資料的に付いている文書ものちのち役立つかもしれない。


2006年08月16日(水曜日)

 (24:00)今週注目されていたアメリカの物価統計はどちらとも「インフレ圧力の低下」を示すものでした。ちょっと予想外かな。ま、であるが故に株式市場では株価が上がり、長期金利が下がり、ドルが少し緩い。

 一番の予想外は米労働省14日発表の7月の卸売物価指数(1982年=100、季節調整済み)で、変動幅が大きい食品とエネルギーを除いたコア指数が0・3%低下となったこと。市場は上昇を予想していた。乗用車や家電製品などの価格下落が主因。これは昨年10月以来9か月ぶりのマイナス。全体は161・8で、前月比0・1%上昇。これは5か月連続。

 数時間前に発表になった7月小売物価指数は、全体は0.4%の上昇で予想通りだったが、コア指数は0.2%の上昇で、これは予想(0.3%アップ)を下回った。FOMCが8日の会合後に発表した声明で

 inflation pressures seem likely to moderate over time, reflecting contained inflation expectations and the cumulative effects of monetary policy actions and other factors restraining aggregate demand.
 と言っていたのを思い出すが、全体の動きはそういう方向にある。また16日に発表された住宅着工や着工許可件数も少ない。備忘の為に残しておくと
 Housing starts fell by 2.5% to a seasonally adjusted 1.795 million annual rate, the slowest pace since 1.782 million in November 2004, the Commerce Department said Wednesday. Building permits dropped the ninth time in a year. The median estimate of 22 economists surveyed by Dow Jones Newswires had housing starts down 2.2% to a 1.810 million annual rate.
 となっている。一時5%に乗っていた米指標10年債の利回りも、4.9%に近い方になってきている。石油がこれだけ上がってもインフレが世界的に高まらない事態は、戦後では初めて。「delayed effects」があるのかもしれませんが、ちょっと今までの常識は通じない世界になりつつある。


2006年08月16日(水曜日)

 (22:00)時間があれば高校野球を見ているのですが、今年の夏は面白い試合が多い。昨日の青森山田と苫小牧の試合など目を離せなかったし、今日の日大山形と今治西の試合も良かった。16日の試合は全部逆転。

 こうした中で、「ひょっとしたら可能性が」と思っているのは、東と西の東京代表同士の決勝戦です。準決勝の組み合わせは以下のように発表されている。明日、明後日です。

▼第12日

 午前11時   東洋大姫路(兵庫)―駒大苫小牧(南北海道)
 午後1時30分 智弁和歌山―帝京(東東京)

▼第13日

 午前11時   早稲田実(西東京)―日大山形
 午後1時30分 福知山成美(京都)―鹿児島工

 その後の対戦組み合わせは決まっていない(と思う)。仮に帝京が明日、早実が明後日勝って、19日の準決勝で当たらなくて、しかも両校が準決勝を勝ち抜けば、決勝対決となる。まあ、その可能性はなくもない、という世界ですが。これは結構面白い。高校野球の歴史にもないのでは。

 うーん、もう勝負が決まったセリーグの試合より、高校野球の方がよほど面白いな。


2006年08月15日(火曜日)

 (24:00)インドの本の最後の書き込み作業をしている。資料全体を読み直して、その上で既に書いた文章をもう一度読んで、全体に書き直す作業である。文章を読む人に理解してもらいやすいように滑らかにし、必要な材料を入れ直す。章によって大きく手直しするところと、そうでないところがある。

 とにかくでかいし、多様な国ですからね。しかし、「あれ」「なぜ」をとっかかりにして、今までにないインドに関する本にする予定です。今月中には書き込みを終えて、日経さんに渡して私の作業の大きな所は終わり。図表とか写真なども既に揃えつつある。

 インドはこれからも定点観測していきたい。今年など1月に行っていて、また6月にも行きましたが、たった半年の間でも街の様子が変わってしまう。まあ農村は全く変わらずに存在しているのでしょうが。

 私が定点観測をして一番変わったのは、旧東ドイツのシュベリーンという街ですかね。ハンブルクから車で一時間ほどの。1990年には小林君と行った。その12年後にベルリンから杉岡さんと行ったら、全く違う街になっていた。

 街は変わる。インドの都市も例えばある程度時間を置いて行ったら、びっくりするほどの変化を遂げているでしょう。まあそういう意味では、東京も変わりつつある。

 本は11月には出そうと堀口さんとは言っているので、そのように展開すると思います。まだタイトルなどは決まっていません。
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 ところで、なんとも騒々しい一日でしたね。戦争が終わった日という意味では、もっと静かに過ごせたらと思うのですが、最後は加藤紘一代議士の実家が火事で焼け、そこに血を流した男性が居たという事態も。

 「8月15日靖国参拝」は、元々は総裁選における小泉首相の自民党員に対する公約だった。それが首相自身の国民に対する公約のように格上げされて、今のような事態になっている。こんな騒々しい終戦記念日が繰り返されるのは良くない。もっと静かに戦争で亡くなった方々を思えるようでないといけないと思う。

 しかし私の印象からすると、この日がこれだけ騒々しいのは来年からしばらくの間はなくなるだろう。次の首相は過去5年間の喧噪をふまえて、小泉首相とは違った行動をとるだろうし、中国も韓国も対応を変えてくるだろう。

 しかしその中でも、この複雑に入り組んだ問題を解決する努力が必要だと思う。NHKの日曜日の日曜討論で中曽根元首相が言っていたことは示唆に富むと思う。


2006年08月14日(月曜日)

 (10:00)危機管理センターは設置されましたが、どうやらテロではないようですね。既に一部では回復の兆しとか。我が家のある杉並区は最初から影響なしの都内でも珍しい区だった。

 停電は日本では珍しい。インドなど、ニューデリーでも一晩に3回くらい起きる。最近は少し減ってきましたが。江戸川区でクレーン船が高圧送電線4本を損傷させたのが原因だったという。最初は「6本のうち2本が切れた」と伝えられたのですが、切れてはいないようです。物理的な原因ということです。ソフト面の不備でもない。

 今のところ死傷者も出ていない。夜ではなく良かったという話です。
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 ところで、先日私がタクシーの運転手さんから聞いた「当たり屋」の話は、どうやら虚偽のようです。何通かメールも頂きましたし警察の正式サイトもありました。運転手さんが私にくれたファックスも同じようなものでした。私もタクシーの現役の運転手さん、しかも個人運転手さんから聞きましたので。人騒がせですね。ま、運転する人はその他のリスクにご配慮を。開けた瞬間に「ドアをぶつけられた」とクレームを付けられた人もいるようなので。


2006年08月13日(日曜日)

 (23:50)六本木で「UNITED93」を見ました。ものすごく期待して行ったのですが、映画というよりそのまま。多分、今明らかになっている事実にかなり忠実に作ったのでしょう。それでも、もうちょっと作り方があったのではないかと思うほど、半ばドキュメンタリー。

 しかし、事件のの緊張感はよく伝わってくる。管制塔のシーンが凄く長いのはちょっと飽きるのですが、それでもそうならざるを得ないことは分かる。軍や政府がどう動いたのかはどの程度忠実なのかは知りませんが、「そうだったのか」と分かる。

 ロンドン発アメリカ行きの飛行機に対する爆破テロが未遂に終わった直後だけに、見ている方も他人事ではない雰囲気がある。映画を見る限りでは、この93便が他の機と違って目標をヒットできなかったのは、テロ団メンバーの未熟が主因であることが分かる。

 伝えられたように乗客の勇気もあったが、メンバーは英語がしゃべれない。アメリカ人乗客の英語による情報伝達も把握できていなかった。このスキを突いて乗客が動いたと理解できる。イギリスでは依然として出発便には警戒が続いている。「その他に20近いテロの計画がある」とも。

 危険な世界になったということです。


2006年08月11日(金曜日)

 (23:50)搭乗のルールは今後世界的にどうなっていくんでしょうね。携帯電話はまだしも、パソコンまで持ち込み禁止になったら、もっぱら本でも持ち込んで読んでいなければ何もすることが無くなってしまう。

 いろいろな液体を持ち込んで、それを混ぜることで、また光を当てるなど刺激を与えることで爆発させる。そんなことが可能なのか知りませんが、衝撃的なのは捕まった24人だかの若者の大部分が自爆を覚悟していたこと。自分の命を捨てると言うことは大変なことなのに、それをあまりに多くの人が簡単に決断する。

 もっとも、ウォール・ストリート・ジャーナルなどにも書いてあるし、成田が人でいっぱいなことを見ても分かるが、空路での仕事、レジャーをキャンセルする人は異常に少ないらしい。残念なことに、今の世界は「テロ慣れ」してきていると言える。ニューヨークの株価もそれほど動かなかったし、木曜日に下げた欧州株は金曜日は下げ止まりから小反発になったところが多い。

 ところで「危険」と言えば、先日タクシーの運転手さんと話をしていたら、お盆とあって都外ナンバーが多くなっていますが、最近は都外のナンバーを付けた車の中にごく一部ですが「当たり屋」的な動きをする車もあるのだそうです。当たりの技は以下の通り。

  1. 後ろの車が迫っていることを確認して、急停車する
  2. サイドブレーキを利用しながらストップランプを点滅させずに車の速度を調整し、後ろの車に軽い追突を起こさせる
  3. ストップランプに手を加えて、ブレーキを踏んでも点滅しないようにする
 などの方法を採るという。警察から注意書きがタクシー運転手の方々に回っているようで、私もちらっと見せてもらいましたが、「山口」「大阪」「なにわ」「姫路」など関西方面のナンバーの車が合計32台くらい掲載されていた。「下記のナンバー車両と接触事故を起こした場合は、警察に直ちに通報。警察が到着する前に自分の勤め先や住所・氏名、電話番号を教えたり、免許証を見せてはならない」と書いてある。私は普段は運転はしないのであまり関係ないが、運転する方はご注意を。

 金曜日は夜は東京新聞の方々と。私はちっとも気が付きませんでしたが、コラムを始めて一年になるのだそうで。担当者が大きく代わったのと、一年たったということでまあ久しぶりの顔合わせ。東京新聞の特報部の部長の御名字はなんと「財徳」とおっしゃる。

 ネットを調べたら、こういうページがあって、大のサッカーファン。しかし昨日は、名字話とか、新聞社の業界話など。実は私は最近、「その社において傍流の記者が、実はじっくり取材をして特ダネを生んでいる」いう意見の持ち主で、それはなぜかというような話もワイワイしました。前回は何次会まで行ったのか忘れるくらい飲みましたが、今回は10時過ぎにはお開き。「また」ということで。鈴木、吉原両氏も元気そう。


2006年08月10日(木曜日)

 (17:50)このところあまり行っていなかった西麻布の「月の庭」から「残心」というタイトルの手紙が来ました。なんだろうと思ってみたら、『来る9月28日木曜日。西麻布「月の庭」は閉店いたします。』と。

 うーん、惜しいな。最近こそ行っていなかったが、ここの豆腐は美味しかったし、何よりも二階のベランダ席と入って右側のバーが良かった。この手紙によると、開店は平成8年6月とある。10年前、ということは1996年。そうでしたな、そのころです。

 もともとは駐車場だった場所です。星条旗通り。大きな暖簾が目印でした。入り口の特徴をまだ良く覚えている。午前様までやっていて、ちょっと食事をするには便利でした。安かった思い出がある。二階のベランダで夏の初めに食事をするのは、とても都会とは思えない風情があった。

 「実は開店当初から、10年という年月を私たちは一つの区切りと考えていました。徒に永らえることを目的にはせず、限られた時間の中で精一杯店を育て、他のどこにもない時間を味わって頂こうと.....」と手紙は続く。

 「力のある惜しまれるうちに.....」と。その後です。「残心、という美しい言葉があります。武道や茶の湯に使われる禅語で、事を終えた後もその推移を見守る心の構え、というほどの意味合いです......」。「残心」。いろいろなものにたいして我々は心を残す。いい言葉だ。

 あそこは何になるのでしょうか。秋に閉める店、店名を変える店は結構ある。「NOBU」が店を閉めることは既にお伝えしました。あそこのバーは良かった。銀座では、「出井」が今休業中で、再開の見通しは立っていない。8月一杯で一端閉めるのは、私もよく行った銀座の「萬久満 まんくま」です。しかし戸田さんは、近くに別の店を作る。

 タストバンの鳥飼さんはフランスに行ってしまいました。奥さんがフランス人だし。「店にも命がある」と思う。店はしばしば客の世代交代と、店のサイドの世代交代を生き延びられない。その他にも理由はいろいろある。しかしその一方で、店はあちこちで出来ている。生まれては死ぬ。ははは、人間みたいですな。


2006年08月09日(水曜日)

 (03:50)反対者一人を残しての「据え置き決定」。まあこんなところでしょうかね。予想の範囲。

 重要なのは、FOMCが今後の金融政策変更の可能性については、依然として「引き締め」(firming)を大前提に置いていると言うこと。「こうしたインフレリスクに対処するために必要になるかもしれない追加引き締め措置のタイミングについては、今後出てくる情報・統計によって示されるインフレ見通し、経済成長率見通しの展開次第である」と述べている。あるとしたら引き締めである、と述べていることになる。  

  1. 住宅市場の徐々なる冷却(cooling)と金利上昇およびエネルギー価格上昇の遅行効果(lagged effects)によって、アメリカ経済の成長ペースは今年初めに見られた非常に強いペースからダウンしてきている
  2. 最近数ヶ月に渡ってコア・インフレ率の動きは上昇傾向にあり、既に設備稼働率が高い水準に達していること、それにエネルギーやその他の商品価格の高騰と高水準維持は、インフレ圧力が高いままに展開する可能性を残している
  3. しかしながら、インフレ期待が依然として表面化していないこと、それに金融引き締めの累積効果や総需要を抑制する他の要因を反映して、アメリカのインフレ圧力は今後低下する可能性が強い
 という論理立てには、いろいろと議論が起きるでしょうな。「総需要を抑制する他の要因」とは具体的に何を指しているのか。住宅市場のクーリング ? 原油価格高騰により消費抑制効果 ? 事実FOMCの中でも異論が出た。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、異論者が「利上げ」のサイドでFOMCの場で異論を挟んだのは1998年のジェフェリー・ジョーダン以来と書いてある。

 それにしても、過去17回はずっと「0.25%の利上げ」を続けてきた。一番低いところは、2004年6月の1%。それから見れば今の5.25%をえらく高い水準。まあ一回休んでもいいかな、とFRBが考えても不思議ではない。そのための理屈を書いたら「今後インフレ圧力の低下が見込める」というものになる、ということでしょう。

 しかし原油が77ドルに上昇する最中での声明発表だったので、本当にそうかなという気持ちは残るし、FRBも次に動かすとしたら「引き上げ」ということを前提に声明文を書いたのでしょう。アメリカの金融市場では、FF金利は年末には5.0%と今より低下するという見方もある中での「次はあるとしたら引き締め」という文章は、やや目を引いた。インフレ・ファイターぶりを見せておく必要があったということ。

 まあ結局、「じゃ次は」というゲッシング・ゲームが続くと言うことです。しばらくは、「ありやなしや」という引き締めを前提としての。債券や為替市場、それに株式市場の動きを見ても、「上がったり下がったり」と気迷い。まあそうなんでしょう。FOMCの一回の措置によって全ての絵が変わるほど、金融市場の底は浅くない。

Release Date: August 8, 2006

For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to keep its target for the federal funds rate at 5-1/4 percent.

Economic growth has moderated from its quite strong pace earlier this year, partly reflecting a gradual cooling of the housing market and the lagged effects of increases in interest rates and energy prices.

Readings on core inflation have been elevated in recent months, and the high levels of resource utilization and of the prices of energy and other commodities have the potential to sustain inflation pressures. However, inflation pressures seem likely to moderate over time, reflecting contained inflation expectations and the cumulative effects of monetary policy actions and other factors restraining aggregate demand.

Nonetheless, the Committee judges that some inflation risks remain. The extent and timing of any additional firming that may be needed to address these risks will depend on the evolution of the outlook for both inflation and economic growth, as implied by incoming information.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; Timothy F. Geithner, Vice Chairman; Susan S. Bies; Jack Guynn; Donald L. Kohn; Randall S. Kroszner; Sandra Pianalto; Kevin M. Warsh; and Janet L. Yellen. Voting against was Jeffrey M. Lacker, who preferred an increase of 25 basis points in the federal funds rate target at this meeting.


2006年08月08日(火曜日)

 (23:29)さて問題です。いったい今日の甲子園の4試合で8チームが合計何点を取ったでしょうか...........

 とにかく良い試合が多かったんですよ。第一試合が信じられないような逆転劇。文星芸大付があそこで逆転して関西に11−10でサヨナラ勝ちするとはね。第二試合の今治西対常総学院は打ち合いで、今治西の毎回の16安打が効いて11―8。見ている方が嬉しくなるように試合。

 松代は最初は劣勢だったが倉吉北(鳥取)に後半追いついて、7−6で勝ち。その試合が終わったら、私の記憶ではもう午後5時30分を過ぎていた。それから始まった八重山商工対千葉経大付(千葉)は、途中まで見ていて3点差の劣勢まで。そこから外出。しかし帰ってみたらサヨナラだったそうな。凄いですな、今日の4試合は。

 いや、松代が7−6で勝ったときから、今日はいったい何点入るのかと周囲に対して独り言を言っていたのです。番組の直前も。その時点で53点になっていた。何点になったら「甲子園新記録か」とか馬鹿なことを言っていた。最後の試合で15点入って、結果的には一日で68点も入った

 まあもっと上があるんでしょうな。しかし、まあ全部4試合とも見ようとは思わないが、どちらのチームも点を取ったというのが面白い。どちらか片方が大幅にリードするのは、今年の春の決勝戦を甲子園で見ていて、「いい加減にせい.....」と思っていたので。試合は拮抗していないと。


2006年08月08日(火曜日)

 (23:23)新幹線の中でずっと読んできてほぼ読み終えましたが、「脱日」する韓国は面白かったな。私のようにずっと以前からこの国に対して興味を持ち、実際に何回も行っている人間には、堪えられない本です。

 日本人も韓国人もお互いに対してある特殊な感情を持っている。長い両国の関係から言ってもそれは自然だが、特に近代においては片方が支配し、片方が支配されるという特殊な関係になった。その要因もある。近いようで遠い国であり、しかしやはり近い国のようでもある。

 「脱日」という表題にはやや違和感ありかな。というのは、私が韓国に行き始めたのは韓国の関心が広く日米を離れてソ連や中国にかなり向き始めた時期だったから、それほど韓国が「脱」しなければならないほど日本に精神的に拘泥していたとは思わなかったのです。しかしこの本で当時の商社員や外交官がソウルで経験したことを聞くと、また歴史的経緯からすると、「そういうことだったんだろうな」という気もする。

 去年の8月に韓国に行って、特に若い人達と話をしたときに、「ああこの人達は私がアメリカ人でもこういう話し方をするのだろうな」という印象を持ちました。韓国の若い人にとっては、北朝鮮にもあまり興味がないし、同じようにあまり日本にも興味がない、関心は広く散っているようでもあり、一方で非常に狭い範囲に限定されているとも思ったことを思い出したのです。それが「脱日」と言われればそういうことになる。

 儒教の影響が強いという指摘は、私自身が韓国に住んだことがないだけに、聞いてはいましたが、その影響の表れどころいまいち分からなかっただけにこの本は参考になる。そういえば、盧武鉉大統領の言葉はしばしば何を言っているのか分からない。そういう影響があったかと納得した。

 韓国の人が統一を恐れている、というのは私も良く知っている。興味深かったのは、「であるがゆえに、盧武鉉政権が保守政権に代わっても、韓国の政権の北に対する姿勢(援助など)は変わらないだろう」という部分が目新しかった。韓国はいまや北朝鮮との間に大きく存在することが分かった経済格差の方を心配している。「韓国に対して幻想を持つな」という意味は、向こうももう関心を散逸させているのだから...ということでしょう。

 ワールドカップの時の話は面白いな。WBCの時の話ももっと聞きたかった気がする。そりゃ基本的な考え方が違うのだから、これからもお互いが相手にとって「異物感のある存在」であり続けるでしょう。まあそれ以上でも、それ以下でもない。私もずっと韓国の友人とは別にどういうということでなく、ずっと付き合っている。国の関係もそういものになるんだろうな.....とこの本を読みながら思いました。日韓も例外ではないと。


2006年08月07日(月曜日)

 (23:23)ケイタイのサイトからちらっと見たニュースで面白かったのは、「欧州で金属泥棒が急増」とかいう記事ですかね。なかには電線まで盗む奴がいて、その結果停電まで生じているという。マンホールのフタとか銅像を盗む奴も出ているという。

 金属、非鉄金属相場が大きく上昇しているため、それらを盗んでうっぱらうという犯罪だそうで、今の素材価格の上昇がそうした行為に繋がっているとその記事には出ていた。そう言えば、今開かれているニューヨークの原油市場では、BPがアラスカのプルドーベイ油田(アメリカで最大)をパイプラインの油漏れや腐食で一時閉鎖と伝えられて原油相場が急騰している。バレル77ドル近辺。

 ところで、新潮社から9月20日に発売される新書のゲラが上がってきました。来週月曜日までに戻して、あとは出来上がるのを待つばかりです。本の題名はだいぶ絞られてきて、昨日も30分ほど編集者の内田さんと頭を捻った。本は題名が一番難しい。これも数日で決まります。料理カウンターに関する本です。

 一方インドに関する本は「あとがき」まで書き上がり、7日に原稿一式を日経新聞の編集者の堀口さんにメール転送しました。今のところ240ページ分くらい。ちょっと足りないかな。まあ10日に会うので、その時分量調整して、また書き足りないところを書き足して、秋には本にしたいと思っています。今までどこにも無かったインド論を書いているつもりです。乞うご期待。


2006年08月06日(日曜日)

 (24:23)出版社から面白い本が送られてきました。開けたら「インベストメント・ハードラー」という奇妙な名前。投資するハードル人。本は真っ黒で、表紙の真ん中にハードルが。誰が書いたんだろう、と。見て分かった。

 「為末大」と書いてある。「ああ、あの400メートルハードルの」と。そういえば先週のやじうまが取り上げていたような。パラパラと全部読みました。あまり時間はいらない。

 興味深く読んだのは、運動選手にどういう形でお金が入ってくるのか、海外のプロはどうやって生活しているのか、為末選手が大阪ガスを辞めて完全プロになった経緯など。彼が何に投資して何で儲けたか、なんてことにはあまり興味がないな。陸上でも優勝すると凄いんですな。

 まあでもね、投資の世界って言うのは実に恐ろしいんですよ。一生を相場師で過ごした人、過ごせた人はいない。みんな儲かった話は書くが、損した話は書かない。誰か損した話を面白く書けばいいのに。

 本と言えば、毎日新聞のソウル支局長を以前やっていて、私もソウルに行ったときにお世話になった澤田克己さん(今はジュネーブ特派員)の「脱日」する韓国も読み始めました。日本のテレビに映る韓国の反日デモの実体の最初のところを読みましたが、面白そう。

 そう言えば、今見た読売オンラインには以下のようなニュースがあった。

「親韓」ムード、急速に冷え込む…日韓共同世論調査

 読売新聞社と韓国日報社が実施した「日韓共同世論調査」で、日韓関係が「悪い」と見る人が日本ではほぼ6割に上り、調査を始めた1995年以来、5回の調査で最悪となった。

 調査は6月下旬から7月上旬にかけて、両社がそれぞれ日韓の有権者を対象に、面接方式で行った。

 現在の日韓関係を「良い」と見る人は、日本では計36%で、昨年の前回調査に比べ24ポイント減。逆に「悪い」と見る人は同24ポイント増の計59%に上った。韓国では「良い」は計12%、「悪い」が計87%で、前回調査と比べ、あまり変化はなかった。

 双方の信頼度でも、日本では「韓国を信頼できない」が計51%で、昨年から17ポイントの増加。「信頼できる」は計43%と16ポイント減少した。韓国では「日本を信頼できる」は計11%、「信頼できない」は計89%だった。

 まあ最初から片思いだったと言うことです。こういう調査結果になる背景なども澤田さんの本で理解できればと。今年も韓国には一回行きたいと思っているのです。


2006年08月04日(金曜日)

 (06:23)久しぶりにネットの世界で「へえ...」というニュース。AOLが全世界ベースの従業員19000人のうち今後半年の間に5000人の従業員をリストラすると。

 かねてアメリカにおけるAOLの不振は知っていました。ダイヤル・アップという今では私も緊急事態においてしか使わないネット接続の方法をそのビジネスの主流に持つ会社の限界は目に見えている。AOL の加入者数は過去何年もの間減少を続けているが、最近ではその減少幅が拡大していると言われていた。AOL によると、2006年3月現在の加入者数は1860万人で、2002年の2670万人から大きく落ち込んだ。

 そこでAOL(ということはタイムワーナー)が検討しているのが、ネット接続を無料(ブロードバンド顧客に対してが主)にして加入者の減少に歯止めを掛けると同時に、加入者減少にもかかわらず同社に対して出稿が増えている広告料(第二・四半期に40%増加と)に依存する方向に会社を切り替えようと言うもの。今までの接続料からの収入依存からの大きな転換。それには、今の19000人体制ではもたない、と判断したのだろう。

 一方で最近の米ネット界で興味深かったのは、米グーグルのネット決済サービス進出でしょうか。確か6月の末だと思ったが、インターネット決済サービスに進出してネット上で手軽に買い物ができる仕組みをつくり、物品やサービスを売る企業からのネット広告を増やす方針を発表。一定の条件下では手数料を無料にするという。

 決済サービスとしての「グーグル・チェックアウト」の対象は、グーグルに検索連動型広告を出す企業。ともに、ネットでの「広告効果」が眼中にある。ネットが「便所の落書き」から、誰も無視できない大きなメディア、それも宣伝効果のあるメディアに成長した証拠でしょう。

 ネットと言えば、夕べは二人のネット住民と久しぶりに。もうサイトとしては死んでいるこのサイトの住人であるバブちゃんと、もう一人はアクティブなサイトの持ち主であるここの住人と。ははは、私はずっと知っていたが、この二人は同じ会社に勤めている。しかしご両人は長い間それを知らなかった。知ったのは少し前。今では目と鼻の先らしい。ドリアンさんとは私も初対面だった。

 バブとは久しぶりでした。うーん、当時のネット住民の先駆け達の「その後」をいつか書きたいと思っているのです。


2006年08月03日(木曜日)

 (24:23)アメリカのポールソン新財務長官がちっともしゃべらないな、と思っていたら「my first public remarks」として1日にニューヨークの北に位置するコロンビア大学のビジネス・スクールでアメリカ経済の現状、特に長期的な視点から見た米経済の課題について語っている。サイトは米財務省のこのページです。

 彼がまず宣言しているのは、「私はバイパルチザンで行きますよ....」と言う点。米共和党の政権の財務長官だから共和党寄りということではなく、「両方の政党と話しをしていく」「両方の政党とアメリカ経済の長期的な課題を話し合っていきたい」という姿勢。これは賢い宣言です。アメリカの政治は、ついパルチザンの動きになりますから。彼がまず強調しているのは、「世界全体の経済が強い」という点です。彼はこう言う。

In Asia, not only are China and India growing, but so are South Korea and Japan. In Latin America, Mexico, Brazil and others are experiencing strong growth and improved fiscal performance. In Europe there are signs of moderate recovery in countries like Germany and France. And here at home the economic growth has been strong.
 そしてアメリカ経済に話しを移す。個々の四半期の成長率にばらつきはあるが、「アメリカ経済は transitioning to a more sustainable rate of growth」であると。過去数四半期の成長率が高すぎたのでそれから減速するのは当然であるという見方です。そうだと思う。彼はつい数年前にアメリカが9.11のような大きなテロに見舞われたことを考えると、「予想外の強さ」と強調。その強さの象徴として彼が挙げているのが「income mobility」である。彼は言う。
The overall dynamism and strength of the U.S. economy remains the model for the rest of the world. The indicators of this strength are many, but income mobility has always been a particular hallmark of the U.S. economy. This mobility is facilitated by our open and flexible economic environment, where there are relatively few obstacles to education, work, or innovation. Workers often change jobs in pursuit of better pay or to broaden their skills.
 彼が言う「income mobility」はその後の文章を読むと「ただ単に所得が可変である」という以上に、「income ladder」を上がることの「可変性」を指摘していることが分かる。つまり、アメリカ経済のオープンで柔軟な環境故に、多くの労働者の所得は職を変わるごとに上がっている、と指摘しているのである。これには議論があると思うが、彼はその後もいろいろな例を挙げて、アメリカの「income mobility」は上方バイアスしていると述べている。

 その上で、アメリカ経済が直面する四つの課題として以下を挙げる。

  1. Reforming entitlement programs
  2. Advancing energy security
  3. Maintaining and strengthening trade and investment policies that benefit American workers
  4. And addressing issues of wage growth and uneven income distribution
 この四つの課題の話題に入る前に、彼は市場の関心に素直に応えている。それはドルに対するものだ。しかし慎重に饒舌な発言は避けている。彼は次のように言う。
Before I begin, I know there is always interest in the Treasury Secretary's views on the dollar. I believe that a strong dollar is in our nation's interest and that currency values should be determined in open and competitive markets in response to underlying economic fundamentals.

 So you will see me continue to focus on policies that maintain and strengthen confidence in the U.S. economy and increase productivity. These policies must deal with our long-term challenges.

 この部分を取り上げた日本のマスコミ記事には『米財務長官「強いドルは私の政策」・ドル安容認の懸念払拭』という見出しを付けたところもあるが、私に言わせればこれはスノー前財務長官とそれほど違ったことを言っているわけではない。ただしスノーが言うのと、ポールソンが言うのとでは「main street」と「wall street」の違いがある、という点だろうか。

 ポールソンが挙げたアメリカ経済四つの課題のうち、最初の三つはあまり目新しくない。読んでもあまり新鮮さがないので、「アメリカ人は基本的には所得ラダーを上昇している」と最初に言っていることもあって、四番目に私は注目した。彼はこの問題についてこう言う。

But we still have challenges, and amid this country's strong economic expansion, many Americans simply aren't feeling the benefits. Many aren't seeing significant increases in their take-home pay. Their increases in wages are being eaten up by high energy prices and rising health-care costs, among others.
 実はこれは、景気が回復していると言われる日本でも、多くの人が感じている問題である。地方もそうだし、都会のサラリーマンでも多い。なぜか。ポールソンはまず次のように言う。
But we must also recognize that, as our economy grows, market forces work to provide the greatest rewards to those with the needed skills in the growth areas. This means that those workers with less education and fewer skills will realize fewer rewards and have fewer opportunities to advance. In 2004, workers with a bachelor's degree earned almost $23,000 more per year, on average, than workers with a high school degree only. This gap has grown more than 60 percent since 1975.

 This trend dates back many years, and was evident in the recovery of the 1990s. It is simply an economic reality, and it is neither fair nor useful to blame any political party. It stems from a number of factors, including technology and U.S. integration with the global economy. Rather than playing the blame game, we must focus on helping workers move up the economic ladder.

 まあ公式通りの答えですな。その上で彼は次のように言う。
  1. 強い経済を維持すること。それによって初めて、すべてのアメリカ人に新しい、そしてより良い機会が与えられる
  2. 次に全世代のアメリカ人が第一級の教育を受け、それによって競争の激しい世界経済の中で前に進めるようにするための必要な技能を身につけられるようにする
 と。その通りですが、これは彼も言っているが、ブッシュの一般教書演説の域を出ない。まあ期待されて財務省に行っているのですが、とりあえずはスロースタートということでしょうか。最初のスピーチとしては無難だが、具体性はないというのが印象です。


2006年08月02日(水曜日)

 (24:23)BSのパワーは凄いな、と最近。というのは、NHKでも総合ではなく、BS1で放送された「地球特派員」のインド問題特集を「見ましたよ....」という人が、私が思った以上に多いのである。思わぬ人から、「見ました」と言われる。7月16日の最初の放送以来、何回か再放送されているようで、それを見た人も多いようだ。

 BSは視聴率調査の対象にもなっていないので、いったいどのくらいの人が見ているのかは実はあまりよく分からない点が多い。しかし自分の視聴行動や、他の人から「見ました」と言われる回数の多さからして、やはりかなり多くの日本人の視聴対象・習慣の中にBSが入ってきていると思う。

 我が家の諏訪の家の隣のオバさんは、「洋ちゃん、びっくりしたよ.....」と。彼女はもう84才くらいです。それがちゃんとインド特集を見ていた。小沢遼子さんはたまたま行っていた小笠原で見たと言うし、その他にもテレビ局の連中などを含めて、「見ました」と。私だけでインドに10日間も、そして総シュート時間19時間もありながら最終的には35分間に凝縮されたあの番組を見て頂けたのは、良かったと思う。日本では見れなかったインドがありますから。

 自分の事を考えてみても、特に夜などは地上派テレビに「見るモノがないな」と思うと直ぐBSにチャンネルを合わせるし、ニュースを見たいとき、中身のしっかりしている番組を見ようと言うときには、やはりBSを見る。結構視聴習慣の中に入っているのです。だとしたら、他の人達も同じような状況と言える。

 多くの感想をいただいて、参考になっています。もうちょっとつっこんで欲しかったという意見もありますが、あのラマヌジャン数学アカデミーの場面が迫力があったという意見が強い。「よくあんな壇上に上がれるね」という人も。

 今年6月中旬の10日間の取材を含めて、私のインド訪問も3回になりました。特に今回の取材は非常に発見が多かった。まだ最終的にではありませんが、今年の秋にもインドに関する本を出します。既にほぼ書き上がっていて、出版社の人とは今月の10日だったかな、打ち合わせをします。既に私の本を出したことのある出版社です。最終的に決まったらまたここでお知らせします。

 それはそうと、日本のテレビ局がドキュメンタリーを作るときにかける時間の長さはどうやら世界の中でも突出しているようで、その理由について最近面白い話を聞きました。それは、日本のテレビに携わっている人の多くが、「映画出身の人だから」というのです。

 確かにアメリカでドキュメンタリーを見ていて、「あ、これは荒いな.....」と何回も思った。しかし日本のテレビはきっちりと時間を取って、最後まで繋がりを考えて絵を撮り重ねていく。その上で一番良いところを論理的に遭わせて最後の絵を作り、それにナレーション類を入れて完成させる。

 非常に時間とお金がかかるやり方だが、仕上がりはよい。CNNなどを見ていると、現場などの絵はリポーターが一人で喋って終わりというのが多い。ぶったぎりという印象。テレビに最初に入ってきた人が、映画人だったし、カメラさんもそういうのに慣れていた、というのは非常に納得できたし、面白い業界人の解説だった。


2006年08月01日(火曜日)

 (24:23)アラファトが死んだ時もそう思いましたが、「人間誰でもいつかは死ぬ」ということでしょうか。むろん、カストロは8月13日の80才の誕生日を控えて今胃の手術をしている最中であり、その間権限を弟のラウル・カストロに委譲したというに過ぎません。しかし客観的に見て、キューバにおけるフィデル・カストロの時代の終わりは確実に到来しつつある。

 次がラウル・カストロ(現在75才)の時代になるのかどうかは知りません。しかし、権限を自分の弟に委譲した、というところが長く続いた独裁政治の悪しき弊害が良く現れていると思う。弟は国防大臣であり、共産党のトップだとワシントン・ポストには書いてある。つまり、カストロは兄弟、または一家でキューバという国を治めていたと言うことだ。

 「一日数時間しか寝ないで、とにかく凄いペースで働く」ことで有名だったカストロ議長は、つい最近もアルゼンチンだと思ったが国際会議に出席して長時間の演説を行っている。彼がキューバの政権を取ったのは1959年。既にその統治は47年に及んでいるが、権限委譲したのは今回が初めて。

 ほぼ半世紀前に、そのカストロ率いる共産党台頭に追われるようにマイアミやフロリダ各地に亡命した元キューバ難民(主に豊かな層だったといわれる)の間からは、「いよいよ独裁者が消える」ということで、歓声が上がっているという。車でパレードが始まったとも。

 今回の入院の前には「カストロ議長の健康はすこぶる良好」とのあえて流したとも思えるニュースもあったし、ワシントン・ポストには「彼の病状は深刻ではないのか」といった観測記事も出ている。

 「ポスト・カストロ」のキューバはどうなるのか。今のところ確とは誰にも予想できないようです。ラウル・カストロは5才上の兄のようなカリスマと人気はないようで、政権を委譲されても、フィデルなきあとの統治はなかなか難しいと思われている。いずれにせよラウルはフィデルとは5才違うだけの、高齢者です。ではそのほかにキューバに指導者は。

 「フィデルなきあとのキューバ」もガタガタしそうですな。南米には次々と反米政権が出来ている。ベネズエラのチャベス政権など。キューバの人々はどう考えているのか。ニューヨークに居る間もキューバには行けなかった。行っておきたい国ではあったのですが。うーん、アメリカの喉仏の国ですが、「ポスト・カストロ」は複雑なことになりそうな気がする。
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 岡谷市湊地区の地滑り現場を撮った写真を軽くしましたので、回線速度が遅い方にも充分見て頂けると思います。このサイトです。「災害に遭う遭わないは紙一重」と書きましたが、考えてみれば何だってそうですね。事故は。

 住民(16世帯59人)に対する避難勧告が解除されたそうで、これから大変な復旧作業が始まる。「脱ダム」が「脱公共事業」のように聞こえて支持した県民が多かったようですが、事故現場に行ってみると砂防ダムがあれば、土石流は止められたと思う。必要なものは必要だった、という反省も見られるという。



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