2005年08月31日(水曜日)

 (21:12)私が韓国から帰国するのと入れ替わりに日本に来た姜さんらと昼に4人で食事。景色の良いレストランだった。新宿センタービルの53階ですから。窓の向きがちょうど新宿の大ガード方面で、その先に東京ドームの白い屋根がくっきりと浮かび上がってくる座敷。

 彼には「日本力」もまだ差し上げていなかったんですよ。謝辞にまで書かねばならない人だったのに。週末にソウルに行ったときも、急いでいたので持って行くのを忘れた。もうそろそろお帰りの時期かと思ったので下村さんに電話したら、「今日昼飯が一緒」というので、私がジョイン。

 本を渡す以外に用事があったのは、私がこのコーナーに姜さんの事を書いたら、ずっと古くに彼が在東京していたことろの姜さんの知り合いの方からメールをいただき、それを姜さんに渡す必要があったため。姜さんにそのメールを渡したら、「もう20年くらいも前ですかね。最初に日本に来たときの私の秘書をして下さった方でした」と。ははは、私のサイトが旧交を温めるツールになったら幸せです。

 姜さんから一つ面白いことを聞いたな。「韓国の企業には、年金システムがない」ということ。法律では、従業員は一年働くごとに一ヶ月分の退職金相当部分をリザーブされ、それを退職時にもらうというのです。つまり、法律的には30年勤めたら30ヶ月分が最低退職金になる。そして年金はなしというのです。

 もちろん企業は優秀な人材が欲しいから、出来るところからそれを改善している。しかし基本はそうです。ですから、日本で言う企業年金部分がゼロ。国民年金に相当する部分はあるらしいのですが。

 自分の国にあるものが当然他の国にあると思うのは、全くの間違いであることを思い知らされることは多い。どうして韓国の労使関係はいつも厳しいのか、と思っていた私には一つヒントになる話しでした。中国もそうです。年金システムがほとんどの人にない。中国や韓国で労働争議、紛争が激しいのは、「働けるうちに稼ぐ、稼がねばならない」という現実的事情があるのだと思う。

 まあそういう事情は徐々に変わってきているようです。そこには、401kの事業などが伸びてくる素地があるし、投資教育に力を入れている姜さんのような人の活躍の場が増えることも明確です。

 日本の場合は、まず基礎年金の部分が払い込みをしさえすれば、少なくとも当面は保証される。加えて1700以上の企業や企業団体に厚生年金があるというシステムになっている。むろんこの企業年金もかなり足下が怪しくなったが、それでもまだ存在している。これがなくなったら、日本の企業社会も従業員サイドに「今ぶんどらねば」という気分になるシステムになるのだろうな、という気がしました。


2005年08月30日(火曜日)

 (25:12)ははは、行くときはホリエモンと、帰りは亀井さんと同じでした。いや、航空機のコンパートメントが。お二人とも、尾道駅前の第一声では声を張り上げていましたが、飛行機の中ではお静かでした。

 広島六区は、全国でもっとも注目される選挙区の一つ。区内の大きな街は、尾道と三原ですが、私はずっと尾道の方々とはお付き合いしてきた。講演を7〜8年前に尾道でやって以来のお付き合いで、今でも街の方々がやっているメーリングリストのメンバー。彼らとは毎年結構行き来している。

 で、「これは見ない手はない」と9月2〜3日に行く予定にしていたのです。知り合いの方々は、どんな顔をして選挙を迎えようとしているのか。が、30日が公示日ということで、一足早く。男たちの大和のロケ現場も見たかったこともある。尾道と橋で繋がった向島の日立造船のドッグに現場はあった。映画がちょっと楽しみになりました。

 お二人の出陣式は凄い人出でした。ちょっとした時間差での開催。参加人数で勝っていたし、会合としてまとまっていたのは亀井陣営のそれかな。ホリエモンの出陣式は、マイクの調子が悪く、少し離れると何を言っているのか不明。どうも、海岸の演説現場から電波を50メートル先の駅前道路の選挙カーに飛ばして、その選挙カーの上のスピーカーから音を出すちょっと手筈だったらしい。

 しかし、音が飛んでいないのです。飛んでも途切れ途切れ。前の方では「聞こえんぞ」という声が飛んでいました。手順が悪い。尾道の地元の会社が請け負ったのではなく、広島と三原の会社が請け負ったらしいのですが、手順の悪さが目立った。ホリエモン陣営の運動員も尾道の人たちは、「知らない人たちだ」と半分以上は非尾道の方々だったらしい。

 尾道に行くと必ずお会いする人たちとは全員とお会いしましたが、それぞれ選挙への関わり方は違うが、皆さん「かなり考えておられるな...」という印象。過去のねじれも、今の様々な思いもごっちゃに来た選挙。亀井陣営の必死さが伝わる一方で、ホリエモンの本音は分からない、といったところか。目立ったのは、演説に集まる人々の平均年齢の差の違い。例えば亀井陣営が確実に平均50才を超えているのに対して、ホリエモンの演説やそれを応援しに来た竹中大臣の演説には、平均30才くらいとも思える年齢の人々が集まるという展開。

 ホリエモンのファンには意外に、「おばさま達」がいる。彼女らは「かわいい」というのです。へえ、そうかな、と私などは思ってしまいました。ホリエモンファンは、若者とおばちゃま。コンデンスされた一日でしたから、書きたいことはいっぱいあるのですが、それはまたの機会に。尾道から得た印象からは、「今回の選挙は投票率が高くなる....」でした。


2005年08月29日(月曜日)

 (25:11)ほんと、朝日新聞という新聞はいろいろなことをしてくれますな。今回は、会ってもいない人と会ったことにした、会話も捏造してそれをもとに記事が書かれた。

 「支局長に、田中康夫にも会えるところを見せたかったかも」とか書いてある。懲戒解雇は当然でしょう。この新聞には珊瑚礁の問題もあったような。捏造はニューヨーク・タイムズにもあった。映画も最近あったような。アトランティック誌がらみだったかな。

 どこにもあり得るとはいえ、日本の新聞の中ではちょっと多すぎるように思う。あの、安倍、中川問題はどうなったのかな。どうにかしないと、本当に信頼を失いますな。


2005年08月28日(日曜日)

 (06:11)フライトのために朝早く起きたらネットでヤンキースの試合を中継していて、見始めたときには7対3。寝るときは松井のタイムリーでリードしていた筈なのに、「今日は負けか」と風呂に入っていたら.....

 なんと出てきたら、7対5になっていた。ジーターがヒットを打って7対6。次が松井で、たしかランナー1、2累。1アウト。つまり、ここで長いのが出れば「サヨナラ」という場面。しかし、松井は距離のあるセンターフライ。2塁ランナーが3塁に行って、2アウト1、3塁でシェフィールド。

 ここでシェフィールドが2塁打で同点。勝負弱いと言われているA-rodがランナー2、3塁でバッターボックスに。次がジオンビーで、「A-rodに決めてくれ....」と頼んだら、レフト前にヒットで「サヨナラ」

 松井でサヨナラが一番良かったのですが、まあ勝負弱いと言われた4番のロドリゲス君がヒットを打ってのサヨナラ。ヤンキースにしては、ヤンキースタジアムでの最高の試合ではないでしょうか。今はボストンとのゲーム差は確か2.5。ワイルドカードでなくても、首位でプレーオフ出場の可能性あり。

 松井は5−2で、打率は0.302。打点は98に達した。HRは20本。うーん、今年は打率を3割に乗せて終わって欲しいのですが、最近はずっとこの辺をうろうろしている。相場用語で言うところの「上放れ」が欲しい。


2005年08月28日(日曜日)

 (00:11)宗教によっても違うそうです。中にはたっぷり1時間以上かかる結婚式もあるらしい。しかし、広大なキャンパスを誇るソウル大学で姜さんが仲人をした結婚式は、開始から終わるまで16分でした。そのうち、姜さんが話したのが8分。素晴らしい簡潔さ。それでいて、中身もあった。「無宗教」で行われた結婚式の手順は以下の通りです。

  1. 白と緑に彩られた左右対称の祭壇と、それに向いたカバーの付いた椅子100個以上がある会場が用意されている。真ん中に明らかにバージンロードとなる道
  2. 午前11時過ぎに、司会の人の挨拶(何を言っているのか分かりません)で新郎新婦のお母さんと思われる二人が入ってきて、まだ点火されていない二本の蝋燭に点火(その他は全部事前に点火されていた)、その後はその他多数の椅子とは色の違ったペアの椅子に着席
  3. 新郎の入場と祭壇への前進、そこでの花嫁の入場待ち。姜さんはその一段上の祭壇中央にいて、全体の式を見守る。音楽を伴って、バージンロードを通っての、父親に付き添われての花嫁の入場
  4. 新郎新婦の参列者、両方の両親に対する会釈、終わっての姜さんに向かってのやや深い礼、そして姜さんの約8分間の力の入った挨拶
  5. 事前に姜さんに何を言うのか聞いたら、1.二人は30年近く全く違う環境で育ってきたが、そのことのしっかりした認識 2.人間が持つ欠点とメリットに関して、なるべく欠点は出さないように、一方でメリットを伸ばすように.....と言った人生訓だそうです
  6. それが終わると、音楽演奏。ナマです。その間ずっと新郎新婦は座りもせず、あっちを向いたり、こっちを向いたりの向きの変更と立ち位置の変更だけ
  7. 音楽が終わると新郎新婦による両方の両親に対する礼。言葉があるわけではない。そしてそれが終わると、二人の退場。それで正式な式は終わり.....あとは再び新郎新婦が入ってきての写真撮影
 とそれだけです。どうも式の後に日本式な披露宴があった形跡もないし(日本の二次会的なものはあったかもしれない)、我々3人は式に出席させてもらったが、別にお祝いを持って行ったわけでもない。実に簡素です。下村さんが、「日本も結婚式のスタイルで、韓流を流行らせよう」と言ったのには賛成できた。

 ついぞ漢字を見ることがなくなった韓国ですが、式では「結婚」という漢字、それに「華婚」という日本では見られない漢字をいくつか目にしました。姜さんは、「韓国でも漢字を再び使おうという風潮はある」と。

 日本では、結婚式に呼ばれてもありがた迷惑なことが多い。お祝いしてあげたい気持ちはあるが、貴重な土曜日をほぼ一日つぶすのは勘弁してよと思う。その点、私が韓国で出席の機会を与えられた結婚式は、実に簡潔で良かった。
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 その後は、私はあとの日本人二人と姜さんと別れて、式場に迎えに来てくれていた姜さんの息子さんである信榮(シンヨン)君と、韓国の不動産高騰の典型的な地区としての江南に。地下鉄を利用して。ソウルは今南に伸びているのですが、その南でも一番人気のある地区です。

 彼の話には驚きました。「この辺の、昔から有るマンションでも、80u程度で今20億ウォン(約2億円)しているんです」と彼。目と耳を疑いました。だって、それほど立派な建物には見えないし、何せ建物にはナンバリングがしてある。つまり、日本の団地の雰囲気なのです。それが今ソウルで一番高いマンションになっているという。良い商店街があるとか、この地区の学校が良いとかそういう理由かららしいが、私は明らかに行き過ぎだと思ったし、彼も「そうですよね」と言う。

 「江南」がどういう地区かというと、「伊藤さん、この地区からはウリ党の国会議員はほぼ誰も出ていないのではないかと思います」と信榮君。つまり、圧倒的なハンナラ党支持者、つまり社会的には恵まれた階級の人々が住む街。この地区の学校からは、最高学府であるソウル大学の入学者が多数出るのだそうです。

 それ故に、子どもに高い教育を与えようという意志のあるソウルの親は住所を移す。それでまた不動産が高騰する。高騰するから、値上がり期待の入居者もある、というリンクらしい。それにしても、私は買う気がしなかった。彼とは、オランダのチューリップなど過去のバブルの話をしながらこの街を歩きました。盧武鉉が任期後半を「不動産投機退治」を優先政策の一つにしているのは分かる。

 その後は、私の希望で高級レストラン街でもあるこの街のイタリアン・レストランに。無論、店は彼と彼の友人が選んだ。集まってくれたのは、信榮君の彼女(釜山出身)と、信榮君の友人で有名な医者を父親に持ち、この地区に90年代の末から住んでいるという若者。なぜイタリアンを選んだかというと、ソウルの横飯のレベルをチェックしたかったからです。良かったですよ。パンがいまいちだったが、あとはok。

 いろいろ面白い話が出たな。まず盧武鉉。支持率が下がっているのは昨日述べましたが、信榮君が「今では、小学生も盧武鉉を馬鹿にしていますよ....」と酷いことを言う。「なぜ」と私が言ったら、結局「有効な経済政策を打てないから」という結論のようです。圧倒的な若者の支持で彼は大統領になり、そして弾劾裁判も乗り切った。しかし、その後の政策は右往左往。その間に、彼を支持した若者達の生活環境は悪くなり、彼を敵視した本来ハンナラ党の支持者(裕福で不動産などを持つ層)の生活環境は上がった。だから、裕福な医者を父親に持ち、江南に住む信榮君の友人は、「結果的に盧武鉉が好きになった。我が家の不動産の価値を上げてくれたからだ」と皮肉的に言う始末。

 支持母体である若者や韓国政治に新しい風を期待した向きの期待を裏切り、彼を警戒した豊かな層の生活を一層楽にした、という矛盾。それでは、支持者がいなくなって支持率が20%に下がるのは理解できる。でもその人気のない大統領でも、あと任期は2年半もある。どうするのだろう、と私などは思うが、信榮君の友人などは「どうでもよい、誰でも良い」と冷たい。

 信榮君の彼女は美人でしたね。大学の時に知り合ったと言っていた。ずっとインターネットのオークションサイトを運営しているような会社に勤めていたが、今はちょっとアルバイトをしながら生活しているという。信榮君がさかんに「ウィンドウ・ショッピングが好きな、普通の女の子」と言う。まあ、話していても素直な感じ。彼等に「次ぎの大統領は ?」と聞いたら、昨日出たハンナラ党首の女性や高建という人に加えて、ソウル市長と今の盧武鉉政権の南北統一相という名前が出てきた。ソウル市長は知らんな。

 北朝鮮に関してもいろいろ話しました。去年は聞けなかったのですが、今年は初めて「仲良くするのは良いが、統一には反対。南の犠牲が大きくなりすぎるから」とはっきり反対を言う人が多かった。姜さんには昨日「あと10年すれば韓国サイドの準備は整いますか」と聞いたら、「うーん」という答えだったので、それらを考え合わせると韓国の人たちの気持ちが分かるような気がした。

 どうも話していると、「早く北の生活レベルが上がって欲しい。そうでなければ統一した時に大変....」と韓国の人々が思っている風情が伺える。6ヶ国協議の韓国の代表が「北は平和利用の原子力能力を持つ権利がある...」というようなことを言っているのは、そういう背景があるのかもしれない。とにかく、「(統一は)今は嫌」というのが韓国の大勢的意見になりつつあるように思う。

 それ以外にもいろいろ話したな。2時間以上。ちょっと歩くとブランド・ショップがいっぱいある地区ですが、まだまだ青山や表参道の華やかさはない。土曜日だというのに、人通りは少なかった。人が出ていたと言えば、ロッテ・デパートでした。これは凄かった。残念なのは、私が好きなステーショナリーがロッテにはなかったことです。

 彼等には「東京に来るときは連絡して....」と言って、携帯電話の電話番号を置いて別れました。信榮君は彼女と結婚したら、「日本に行きたい....」と。まあ、お父さんに連れられて育ったところですから。また私がまた韓国に行くのが早いのか、彼等が日本に来るのが早いのか。うーん分かりません。姜さんは希望として、「来年くらいには結婚して欲しい....」と言っていましたが。どうなることやら......


2005年08月27日(土曜日)

 (08:11)現地の新聞はいつでも最高の情報源です。私はハングルが読めないので、The Korea Timesや、The Korea Heraldなどを頼りに、今の韓国の動きをかいま見て、「これは面白い」と思われるニュースを拾うと次の通りです。

  1. 韓国政府と与党は25日、家を二軒持つ人に対するキャピタルゲイン課税(値上がりに対する税)を現行の36%から50%に引き上げることで合意した。現在家を3軒持つ人に対する同税は60%となっている。1〜2年の猶予期間を経て実施され、その間に2軒の家を持つ人に対しては、持っている二軒のうち一軒を売ることが推奨される。同様に、アパートメントと未使用土地を保有している人に対する不動産所有税を現行の0.15%から2019年に1%に引き上げる

  2. 韓国の銀行は、政府が銀行による個人向けローンを不動産投機抑制の観点から規制に動いていることから、企業向けローンに重点を移し始めた。中央銀行は、低金利ローンに対する監視を高めており、銀行は貸し出し慣行を改めざるを得なくなっている

  3. 韓国のカード破綻者(30万ウォン=3万円ちょい=以上のカード支払い、銀行借り入れ返済や各種金融返済が3ヶ月以上返済が滞っている人間)の数が、今年6月末で330万人と、昨年末に比べて31万5000人減少した。これは各種政府支援制度のおかげだが、しかしこの数は通常時においてみられるカード破綻者の数(280万〜300万)をかなり上回っている

  4. ソウルの東kuriの8才の少年 Song Yoo gun 君が、高校入学試験を受かったわずか3ヶ月後に高校卒業資格を教育・人間資源省から付与され、大学入学をトライできることになった。受かれば当然、韓国で一番若い大学生となる。Song君は、「嬉しい。受かったら、一生懸命勉強する。」と新聞のインタビューにはにかみながら答えた。しかし彼の父親は、「ちょっと早すぎる」と当惑している

  5. 現代自動車の組織労働者が25日に4時間の時限ストを行った。賃上と労働環境の改善を求めたもので、26日には6時間の時限ストを計画している。この結果、現代自動車でストが行われるのは、11年連続となった

  6. オンラインゲーム中毒(addiction)が、若い男性に犠牲者を作り出している

  7. 韓国出身の3選手がMLBで同じ日に大活躍。「Korean Day at MLB」とも言える日だった

  8. 盧武鉉大統領は任期半ばに当たりKBSでテレビ演説、今までより一層の政治的賭けに出ることを明らかにした。「任期後半の最優先課題の一つは、不動産投機を根絶することである」と述べ、これに関連して「野党のハンナラ党が大連合政府を作ることに同意するなら、すべての大統領権限を手放す(relinquish)用意がある。野党がもっと権限を寄こせというなら、それも考える。ここには政治的陰謀はない」と述べた。しかしハンナラ党は、「この大連立構想は、彼の政策の失敗に対する批判を逃れようとする政治的策謀以外の何ものでもない」とこれを拒否

  9. サムソン、携帯電話の分野でノキア、モトローラにシェアを失いつつある

  10. National Assembly(韓国の国会だと思うのですが)が、デジタル化された。ピンクの風呂敷に重いファイルを抱えて議員が入ってくる姿は、もはや昔のものになるだろう。議員の議席の上には、thin client(ハードディスクのない端末)が置かれ、机の下にキーボードは配置されて、議員達はこのコンピューターのデスクトップで必要な資料を見ることが出来る
 ははは。疲れました。しかし、こうしたたった一日の新聞記事であっても丹念に地域種を拾うと、その国が抱える問題がなかり見えてくる。六カ国協議が9月に再開されるとか、世界のどの新聞にも載っている記事はどうでもいいのです。せっかく韓国に来ているのだから、韓国のネタが面白い。

 こうした記事を金曜日に会って車の中で話をした姜さんの話と合わせると面白い。姜さんは車や喫茶店で、以下のような話をしていた

  1. 韓国の社会は二極社会になりつつある。不動産がもの凄く上がったので、持っている人と、持たない人の差が大きくなった

  2. 韓国の1年物の預金金利は、現在3%前後になっている。二桁が当たり前だった韓国の金利が急速に下がってきている。この預金金利の下落は、「預金者の預金引き出し」→「株式への流入と一部不動産投資(投機)の増大」が起きている

  3. 自分の娘の子どもに対するお金のかけ方を見ても、韓国で子どもを育てるのはお金がかかる。(韓国の出生率は1.16と、日本の1.288を大きく下回る世界でも最低になった)
 世界でも伸び盛りの現代自動車で、部分スト、時限ストとは言え、11年も連続してストが打たれているとは驚きです。日本の自動車メーカーでストが打たれたのは一体最後は何時だったのでしょうか。日本に帰ったら調べてみたいと思います。韓国の労使関係は、依然として日本よりかなり対立的だということだと思います。

 韓国のデジタル化は、明らかに公的な部門で日本より進んでいる。一方で、金融などの世界では、「不動産投機」が問題になるなど、20年ほど遅れているようにも思える。8才の少年の話は面白い。一説には、孫君(たぶんこうだと思う)は学校に行かないで、父親が教えているとも言われているが、韓国民の教育にかける思いは強く、それが出生率の低下に繋がっているのだろう。姜さんの娘の話は面白かった。

 それにしても、盧武鉉大統領の行っていることはなかなか理解できない。姜さんも「何を考えているのか分からない」と当惑気味でした。彼の人気が高かったのは、就任前と、竹島を巡る対日強硬姿勢を取ったときだけな気がする。姜さんに、「盧武鉉の次ぎに大統領になりそうなのは」と聞いたら、ハンナラの今の党首や高建などの名前が出てきた。しかし、まだ見えていないようです。

 今日はソウル大学で姜さんが仲人をする結婚式を見た後、韓国の若者達とちょっと長くお話をする予定。


2005年08月26日(金曜日)

 (18:11)確か去年来たのは連休中だったので、1年半ぶりに韓国に来ています。支持率が下がって再び政治的ピンチに立ち至っている盧武鉉政権の行方、韓国経済の現状、それに韓国の若い人たちとの意見交換が狙い。まあ、そんなに欲張った希望が満たせるかどうか分かりませんが。一言で言えば、定点観測です。

 今回は旧知の投資顧問会社の社長さん、そのお客さんの3人で来ているのですが、まだ着いたばかりなので、去年と今年で何が違うかと言われても、まだ発見できていません。相変わらず、人々は親切です。竹島の問題があったので、今後変化が見つかるかもしれない。

 韓国では盧武鉉の政権支持率がかなり落ち込んでいる。盧武鉉はハンナラに連立を持ちかけているが、ハンナラからは相手にされないという状況。まだ半分(2年半)任期が残っているのに、政策では点数が稼げない盧武鉉政権の先行きは不安定です。その辺も見たい。今回は市庁舎の真ん前のプラザが宿で、真下に広場が見える。内藤さんと来たワールドカップの時には、この場所が真っ赤でした。

 木曜日はインドから来た奥さんの弟さんの結婚のためにチャッタルジー(4枚目の写真の左端の彼)が日本に来たので、久しぶりに食事をしました。変わっていませんよ。ちょっと頭が薄くなったかな。

 今8000に近づいているSENSEXが、25000にまで上がるとの意見がインドではあるという。ははは。まあ、PERは低いので可能性がないとも言えない。彼は「銀行」と「インフラ」が良いと思うと言っていました。インドは私が行ったときにも、凄い建設ラッシュで、今もそれは続いているのだそうです。

 デパートも増えていると彼は言っていました。インドにも久しぶりに行きたい。今度はカルカッタとかマドラスとか。もう名前が変わっていますが。


2005年08月25日(木曜日)

 (08:11)台風もどうせくるなら、四国の北部に雨を持ってきてくれれば良いものを。今の情勢だと、台風11号はやや右に外れている。過去出張の時に何回も四国北部の水不足には付き合いましたから、「四国北部に雨が降ったらいいのにな...」と思っているのです。

 台風といえば、昨日だったか、もっと前だったかマンクマの戸田さんが、「最近の女子アナはけしからん」と言っていたな。「商売をしている人間にとっては台風情報っていうのは嫌なものなんですよ。しかも最近は、女子アナが”今夜は早めに家に帰りましょう”なんて言う。いやになっちゃうよ。小学生に言うんならいいが、大人にあんなこと言わないでよ.....」と。ははは、そりゃそうだ。でもまあ、東海、関東では今日もお店はなかなか大変かもしれない。

 台風襲来と重ならなくて良かったのですが、昨日は高校の同級生の通夜でした。今は男女半々か女子優位になっているらしいのですが、まだ女子が少なかった頃の女子清陵生。クラスも同じだったので通夜に駆け付けました。横浜を過ぎて相鉄線で大和の手前まで。

 彼女は血液のガンと闘っていたのですが、去年同窓会で会ったときには元気だった。一応打ち勝ったと言っていたのにと訃報を聞いた時には驚きました。行ったら、高校の仲間が10人以上来ていて。僕もちょっと驚いたのですが、高校の伝統ということで、葬式でありながら、校歌を歌って彼女とお別れしました。日本一長い高校校歌をちょっと短縮して。我々にとっての彼女、清水さんの冥福をお祈りします。
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 通夜の行き帰りには時間がかかったのですが、悲しいながらも一つ良かったのはkanbei君の新著「1985年」(新潮社)が読めたこと。政治、経済、世界、技術、消費、社会などの項目別に、まだ歴史とも言えない近過去なのですが、この年を「横に見る」ことが出来ている。

 読みながら、「ああそうだったよな」とか「あれ、そうだっけ」とか。1985年ね。まあ為替をやっていた人間にとっては、絶対忘れない年です。面白かった。推薦です。


2005年08月24日(水曜日)

 (07:11)ははは。このくそ暑いのに、なんと中国の珍しい鍋を食べてしまいました。その名前は、「鴛鴦火鍋」。火鍋の一種なのですが、なんと真ん中にまた鍋があって、そこに薬膳のおかゆを入れて食べる。実に夏ばて防止になる鍋でした。

鴛鴦火鍋  銀座交詢ビル4階で趙楊を経営している趙さんから電話があったのは、月曜日の昼頃でしたかね。「新しい鍋を始めました.....」と。へえ、と思って少し聞いたのですが、良く分からない。いや、趙さんの日本語はうまいのですよ。しかし、ちょっと聞きにくいところがあった。「じゃ、行きますよ....」と私。月曜日はちょっと用事があったのですが、火曜日にどうせ政治論議をしようと思っていた某放送局の若手ら3人を誘って、真夏の鍋パーティー。

 まず鍋が珍しい。火鍋ですから、セパレートされているのですが、真ん中にまた鍋が付いている。私は初めて見ました。そもそも、中国のこの中がセパレートされている鍋が開発されたのは10年前くらいだと言われている。だから、このまた真ん中にまた鍋がある鍋は、最近の開発なのかも知れない。

 しかも非常に面白いのは、鍋の右側のセパレートされた部分に入っている、既に鴨肉が入っている部分には、水ではなくビールが入れられているのです。だから、肉もあとに入れられる野菜などすべてのイングリーディエントも、普通に煮たのとは別物の味になる。

 左側は、要するに火鍋の辛い奴です。入れるものもあまり違わない。豚肉、牛肉、野菜、昨日は松茸もあったな。諸々。特徴は真ん中。白く見えるのは、薬膳おかゆです。下にご飯が既に入っているのですが、そればベースとなって、この部分に何でも入れながら食べるのです。煮込めば煮込むほど、薬膳の味とおかゆの風味が出てきて旨い。ははは、趙さんによれば、「6人前の量」だったそうですが、男4人でほぼ完食。

 いや、実は趙楊は新橋にあったときには鍋はガスでやっていた。施設があったのです。しかし、新しいビルに入って、ガスが使えなくなった。排気の関係ですかね。だから、鍋はやめていたのです。しかし、「それはあまりにももったいない」と、趙さんに何回も私がお願いをした。ははは、そのための準備もしましたよ。で、また趙楊で鍋が始まったというわけ。

 でも電気を使いますから、一日に二卓、三卓とはいかないらしい。事前に予約しないといけない、ということです。でも、新しい鍋を発見。全日本鍋物研究会の広報部長としては、嬉しい。市岡さん、辻さん、また行きましょうね。「鴛鴦火鍋」は多分、材料を集めるのにもちょっと時間がかかる。食したい方は、事前にご予約を。


2005年08月23日(火曜日)

 (19:11)うーん、今年もヤンキースはプレイオフに出られそうですな。同じ地区首位のボストンとはまだ3.5ゲーム差ある。もちろん、追いつけないゲーム差ではないが、万が一東地区で首位になれなくても、ワイルド・カードを使える可能性が高まった。

 スタンディングを見ると、東地区2位のヤンキースの勝率は0.553。中部2位のクリーブランドが0.552、そして西のロサンゼルス(旧アナハイム)が0.553。つまり、この3チームの中から抜け出れば、東の首位になれなくても、プレーオフ、そしてワールド・シリーズと進める。今までは各地区の2位に比べて勝率がヤンキースは低かった。ボストンが勝ち続けるのでヤンキースも頑張っていたら上に来たということでしょう。

 むろん、今後も勝ち続けなければならないのですが、松井は良い活躍。3打点で今打点は93。チーム3位。HRももうちょっと増やして欲しい。今ヤンキースは17連戦の最中。この連戦中にプレーオフ進出か可能かどうかはかなり明確になりそう。


2005年08月22日(月曜日)

 (24:11)月に一度の整体に行ったら先生が、「体が硬いですよ。冷房に当たりすぎです....」と。言われてみるとそうです。それも風の吹き出し口にいることが多い。そんなことをしていると、確実に体が硬くなるそうです。

 良いのは、温めの風呂に半身浴をゆっくりすることだそうです。例えば40分ほど。そうすると全体に体が柔らかくなる。冷房の影響が減退する。

 おまけに体の老廃物が出てきて、からだが綺麗になる。これを「デストッキング」というのだそうです。あ、これは今朝のザ情報ツウがやっていた。ということは、冬よりも夏の方がゆっくり風呂のつかる必要があるかも知れない。少なくとも気持ちの上では。まあ冷房に当たるのは仕方がないとして、体が硬くなるのはちょっと困りますから、balancing act をしないと。
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 国民新党のHPは以前紹介しました。多少充実してきましたかね。「公募」のところまで情報が入った。それにしても、政党のHPのURLが「http://www.kokumin.biz/」というのは珍しい。急いで作ったんですよ。

 「新党日本」については、調べるまでもなく田中康夫さんの名詞にURLがプリントされていました。http://love-nippon.com/。これも特徴がある。「love-nippon」と。日本大好き、というわけです。

 実は、急遽今朝のザ情報ツウ『「日本」代表』が駆けつけた。HPを見ても分かるが、まだ何も決まっていないのです。政策も綱領も。田中康夫という名前で走っているだけの政党の印象。今後どう充実するかです。小林さんはもっと前に出ればよいのに。

 彼の今朝のウリ(主張)は、「自分の長野県政では、1兆6000億円あった借金をこれまでの任期で540億円(頭の中に残っている数字です)減らした。なのに小泉さんはこの間に国の借金を大幅に増やした.....」という点でした。半減ぐらいにしたら自慢出来ると思うが、数%じゃなと思いながら、彼とは番組の中で郵政民営化などでかなりバトルしました。面白かった。見ていた人もそうだったらしい。

 印象としては、彼も「郵政民営化」には賛成なんですよ。小林興起さんも同じ番組に出たときに聞いたら「賛成です」と言っていた。要するに、「手順とスピード」なんですな。田中さんは「公社で4年やると言ったんだから、それをまず見て....」とまったくの小林節を繰り返していた。「手順とスピード」とは、「改革の手順とスピード」です。そもそもこの議論に乗らない政党は厳しい。

 「小沢さんとは(新党立党に関して)相談しましたか」と聞いたら、「相談していない」と言った。そうだろうか、とも思う。小沢さんは月曜夜のNews23に出ていて、「岡田代表が民主単独でと言っているのは、選挙の前だからで、新党との連携も....」と言っていた。田中康夫氏が尊敬する政治の師匠は小沢一郎さんだと言われている。
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 選挙がらみでは、9月初めに尾道に行くことにしました。全国一の注目の選挙区ですから、やはり見ておきたいと思って石井さん(彼の会社のHPはここです)に相談したらホテルを取って頂けた。

 まあ客観的見て、亀井さんは難しいかもしれない。それはホリエモンにも言える。前回の亀井さんの当選は11万票台だと思った。2位の佐藤さん(民社党)は10万台。佐藤さんの票はそれほど減らないと考えると、亀井さんが取った票が基本的にはホリエモンとの間で割れる。

 広島6区のような尾道もあるが、過疎地も抱えたところで、ホリエモンがどの程度票を取るかは私には分からない。誰にも分からないのでは。彼は行くところ行くところで人を集めている。しかし、選挙はそれが直ぐに票に繋がる訳ではない。しかし、彼を「面白い」と思う人はかなりいるでしょう。

 ということは、亀井さんの票は減る。恐らく亀井さんの票の中には、公明党支持基盤の団体の票も入っているのでしょう。なぜなら、この選挙区には公明党の候補者がいない。前回の選挙では、自民と公明はかなりがっちりした選挙協力をした。全国300の選挙区で、最低2万は公明党が持つ票だと言われる。

 それが今回は全部は亀井さんには行かないでしょう。仮に半分ホリエモンに流れただけで、亀井さんはかなり不利になる。ホリエモンが集める浮動票もかなりになると考えれば、同選挙区における亀井支持層が厚いことを考えても、亀井さんの苦戦は間違いない。それはホリエモンにも言える。まあ投票率がどのくらい上がるかも関係してくるんでしょうが。

 衆議院で反対に回った造反議員が選挙区で出るのはどうやら32になったらしい。そのうち自民党は31の選挙区で対立候補を立てた。残ったのは佐賀3区の保利さんのところだけ。こうした選挙区では、圧倒的に民主党が有利になっているでしょう。今現在は、です。これが選挙が進む中でどう動くのか。それが見物です。


2005年08月20日(土曜日)

 (18:11)高校野球はつい見てしまう。大リーグ中継と相前後しながら両方を見比べると、日本の高校野球の選手達のなんと小さく、かわいいことか。しかし、おもしろさとか、醍醐味はMLBに少しも負けていない。下手なプロ野球より、街のリトルリーグの試合の方が面白いことがある。

 それにしても、2夏連続して深紅の優勝旗が津軽海峡を渡るとは、時代が変わったんだと思う。駒大苫小牧という高校に行ったことはありませんが、多分冬の間にもみっちり練習できる十分な施設があり、時には冬でも使えるグラウンドを本州にも持っているのでしょう。でなかったら、決勝戦までほとんどゼロのエラーは考えられない。

 このチームは本当に鍛えられている、精神的にも強いと思ったのは、特に準決勝、決勝の二試合とも、リードしながら一端は追いつかれるのである。しかも先攻で。リードしているところを後攻に追いつかれれば、普通は大ピンチです。大阪桐蔭との試合では、駒大苫小牧の監督でさえ「万事休すか」と思ったという。しかし、駒大苫小牧は両試合とも、追いつかれたところから、一点、そして二点を取って優勝した。ピッチャーにも、精神的粘りがある。

 それにしても、野球の神様は時に残酷な役割を選手に負わせるものだと思いました。大阪桐蔭の平田君です。準々決勝では、彼は3本のHRを含む4−4でしたっけ。凄まじい活躍の場を神様は彼に与えた。何ともうまいバッティングをする選手でした。

 ところが、準決勝の平田君は3三振を含むノーヒット。しかも彼を最後のバッターに設定し、そしてその終わり方も外角の実に明確なボールに対して、中途半端な振りでのアウト。それが終幕。彼にとって、何という幕引きであったことか。きっと悔しくて、夜も眠れていないでしょう。

 たった一日が彼の何を変えてしまったのか、と思う。まあそれは恐らく自分自身の活躍でしょう。あのHRを2本くらいにしておけば良かった。清原と並んだ、と言われたときから精神的な疲れが来たのでは。その点は、高校時代の清原はずぶとかった。まあ、彼もこれからですよ。体は清原より柔らかいように見える。悔しさをバネにして欲しいものです。


2005年08月19日(金曜日)

 (18:11)すっごい、そして懐かしい人にばったり会いました。もっとも、向こうは「こいつ誰 ?」と思ったでしょうが。

 なんと、会ったのはこの人でした。懐かしいでしょう。デストロイヤー。力道山と闘っていたような、そして足四の字固めという技を持っていたような。

 都内の某ホテルの地下でした。この日は奇遇で、靴磨きさんの前を通ったら、客席にはどこかで見た顔。なんと、ニューヨークに居るはずの佐藤君が靴を磨いてもらっている。「どうしたんだ....」と話していたら、暫くして顔にマスクをして、一目で「あ、デストロイヤーだ」と分かる人物が。私はあまりにも懐かしかったので、「ハロー」と大きな声を掛けたら、「ハロー」と声を返してきた。中年の女性が一緒でした。

 むろん、当時の精悍さはないですよ。顔にはあのマスクをしていますから、分からない。しかし、体型はかなり丸くなり、かつ腰がちょっと曲がっているようにも見えた。健康診断で一時帰国中だという佐藤君と、「懐かしい....」という話しになった。

 靴磨きのオジさんの話しによると、東京のどこかのロータリークラブの会員で、結構日本のこのホテルに出没するのだそうです。ほんと懐かしかった。当時の日本のスターは、ほとんど世を去っていますから。
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 ところで、今週の月曜日にテレビ東京のオープニング・ベルという番組に出て、最後に日本力100冊プレゼントを行ったのです。TBSラジオのスタンバイと同じように。なるべく多くの人に読んでもらいたいから。そしたら、昨日かな、末武さんからメールが来て

 伊藤塾塾長の本への応募、すごい勢いでやってきました。

 で、感想の多くは、「伊藤塾に励まされた」とか「元気が出てきた」「伊藤さんの話 は分かりやすい」など。 塾長支持者、信奉者多し。

 すえたけ

 と。ははは。末武さんの番組は、今週初めの3日間、特別仕立てで「塾、ゼミ」などと、出演者を塾長、セミナー講師などの仕立てで番組を作っていた。で、私が「塾長」という訳です。

 お盆だし、株が動き始めた時期ですから、家であの番組を見ていた人が多かったのかもしれませんね。しかし、番組でも言いましたが、私は日本に蔓延している根拠なき悲観論には大反対なのです。いつもこころの中で「くたばれ悲観論」と思っている。どうもその気持ちがそのまま番組に出たらしい。

 自分の見方が、多くの人の賛同を得られることは良いことです。


2005年08月18日(木曜日)

 (11:11)今朝何に苦労したかと言って、HP探しです。普段はHR探しで苦労する事なんて全くない。グーグルかヤフーで検索すれば一発で出てくる。しかし、この政党のそれは違いました。

 なにせ、追いつめられて、本人たちに積極的な理由がないのに成り行きから、17日の午後になって作らざるを得なくなった。比例議員救いです。37人(衆議院での反対自民党議員)の中に12人も比例出身議員がいて、既に二人(能勢、村井両氏)が出馬を断念していた。比例は政党がないと出られない。だから作ったが、なんと言っても急ごしらえ。ネットで「国民新党」と入れても、何を入れてもグーグルで引っかからない。ヤフーもそう。

 早朝からのヤジプラ出演のためにテレビ朝日の本社社屋に行っても、私は探していたのです。それでも見つからない。しかし、優秀な社員がいるんですな。私も出来ないことを、番組の直前に見つけてくれた

 そのHRは、現状のそれと違うものでした。「基本政策/基本方針」のところです。最初に我々が見つけたサイトには、「小泉式独裁政治」「小泉式弱肉強食」「小泉式破壊政治」と「小泉式....」が並んでいた。番組では、朝の6時台にそのことを取り上げたのです。ちょっと私怨的な政策だ....と。

 取り上げたので、番組のスタッフがその後気になって見たのでしょう。7時台に入ったら、スタッフから「HPが変わっています....」とスタジオに連絡があった。私は番組開始直前にプリントしたものを持っていたので、それを午前7時台にプリントしたものとスタジオでナマで比べてみた。そしたら、7時台の国民新党HRの「基本政策/基本方針」からは、見事に「小泉式....」が消えていた

 きっと、同党HP作成の担当者(亀井静香事務所の方だと聞いている)が番組を見ていたのです。「確かに私怨で出来た政党のイメージが強いな...」と考えたのでしょう。で、「小泉式...」を取った。彼がその決定を下すときに、綿貫、両亀井などの党の幹部に相談したかどうか。たぶんないでしょう。それほど、この党は本部をどこに置くかからして、何も決まっていない。

 まあ、マスコミも今後この政党の取り扱いには気を遣いますよ。討論会などで。もう一つ北海道で新党ができた。こちらは国会議員(前職を含む)がそろっていないので、選挙法上政党と言えるかは分からないが、「各党の幹事長に....」といった番組に出すのか、出さないのか。新党には、現職の議員は1人しかいない。その一人が民主党の参議院議員である田村さんなのは驚きです。なぜなら、比例出身の議員。比例は党に投票する。

 民主党の衝撃は大きいでしょうね。少なくとも固まって闘おうとしたら、新しいことで注目を浴びる国民新党に一人流れてしまった。気になったのは、この新しい政党に政党交付金が支払われるのか、です。今朝の朝日新聞には、9月12日の時点で、つまり選挙が終わった時点で、「各党の議席数や総選挙での得票数に応じて算定し、今年分の残額を各党に配分する」とある。議席を取れば取るほど、得票すればするほど交付金は増えると言うことです。

 しかし、厳しいでしょうな。番組でも言ったが、私はある意味で今回の選挙は「改革の手順とスピードを巡る選挙」であると考えている。人口が減少する今後の日本が、今までの体制でやっていける訳がない。確実に行政コスト倒れになる。郵政もそうです。2050年の人口8000万人の日本が、26万人の郵政公務員を抱えられるとはとても思えない。国民もそれはよく分かっていて、「郵政民営化」には賛成する人が多い。その意味では、社民と共産は流れを失っている。

 問題は、「小さな政府」の選択肢は当然として、それを実現するスピードです。小泉さんは急いでいる。綿貫さんも亀井さんもいずれはそうしなければならないと考えているのでしょう。しかし、「急ぐ必要はない」と考えている。

 私は急がなければならないと考えているのです。日本力にも書いたが、年金から社会保障など日本が再設計を必要としている改革の大前提は、「日本経済の活力維持」です。それには、肥大化しがちな官業をなるべく民業にする必要がある。郵政はその一環でしかないのです。

 スピードは重要な選択肢です。企業は90年代に嫌と言うほどそれを味わった。「fast eats slow」の世界です。日本はスローではいけない、と私は思うのです。食事はスローでもいい。しかし、改革はスローではいかん。そういう意味から言うと、綿貫新党には私は今のところ突き動かされるものがない。


2005年08月17日(水曜日)

 (22:11)どちらのチームもドイツに行ける、と分かっていながら、そしてともにベストのメンバーではないと知りながら、つい全部見てしまいました。確か前半の26分過ぎまでイランのシュートがなかったような。日本が攻め続けて、しかし、チャンスはあるが点が入らず。あの局面では玉田が一本入れないと。彼はキーパーに向かってシュートしていた。

 加地のシュートは、たまたま詰めてきたということもあるが、実に危なげない、落ち着いたシュートで、気持ちよかったな。大黒のそれは、彼が持っている大阪的執念のような気がしたな。不思議と彼は点にからむ。サントスのコーナーキックも切れていた。

 イランの選手で知っているのはダエイだけでした。彼の前半後半のポストに当たったシュートはあと1センチ左だったら入っていた。勝負はいつも紙一重です。

 終わった後のセレモニーでのジーコの話しは、普段はそっけないのに、感情が入っていて聞き応えがあった。「選手は素晴らしかった。しかし、このチームでドイツで世界を驚かすことが出来るとは思っていない。あと10ヶ月で鍛え直す」という内容だったような(正確ではありませんが)。

 いろいろあったジーコですが、見ている分かるのは「日本に恩返しをしたい」という彼の言葉は本物だということだ。選手とも実に嬉しそうに勝利を喜んでいた。選手もジーコが好きなのが分かる。

 中田も言っていたが、今のチームでワールドカップで世界を驚かすことが出来るのかというと、怪しい。もうちょっと「ここぞ」というチャンスにゴールを決める確率を高めて欲しいと思う。今日の玉田のようなケースだ。今日出られなかった選手は、出たかったでしょうね。東アジア大会で、2試合連続して出た選手もいたから。

 来年のワールドカップは、日本はどんなメンバーで闘うのでしょうか。明らかに一つの課題は、高さとの闘いです。今日もテレビのアナウンサーがイランの壁とか言っていた。それを言うなら、世界のチームには日本にとって壁になるチームは一杯ある。「高さとの闘い」を準備として進めて欲しい。でないと、壁にはじき返されて終わり...となりかねない。

 しかし、その前に1位通過おめでとう、と言いたい。


2005年08月16日(火曜日)

 (23:25)ジャイアンツの清原和博選手をどう考えるのか、は非常に面白いテーマだ。彼の存在感は大きい。テレビで見るより、球場で見れば実感するし、何よりも人気がすごい。登場するだけでスタンドが沸くのだ。あのすさまじい歓声。他の選手には贈られないものだ。テレビで見ていても、彼の一本一本のHRには感動させられるものが多い。

 しかし一方で、彼の走る姿を見るとまるで重戦車がゆっくり前に進んでいるようで、今のスピードが重視される野球の世界では、時代遅れな選手との印象も受ける。しかも中軸を打つ選手にしては異常に打率が低い。私が最後に彼の打率を確認したときには、確か2割1分台だった。中軸にはあり得ない数字だ。それにあのボンズを気取ったピアスはすこぶる不人気だ。私も良い気持ちを持っていない。あれで巨人戦のテレビの視聴率が2%は落ちたという人もいる。

 アメリカから帰ってきた直後だったと思ったが、桑田と清原のPL学園の活躍は良く覚えている。監督は中村さんと言ったかな。今は確かテレビの解説者になっている水野率いる池田高校(徳島県池田)と対戦して、水野がそれまで打たれたことがないような形でPL打線に打たれて負けるのだが、その時のPLの中心選手が清原であり、桑田だ。二人とも水野からHRを打ったような気がする。清原のHRを打った後にベースを一周するときの白い歯は、今でも記憶に残っている。

 あれから20年以上が過ぎようとしている。巨人を熱望しながら拒絶されて西武に入り、そして長島さんに望まれて念願の巨人に移り。積み重ねてきた成績は彼を歴代これしかいない名球会の打者部門の一員にした。しかし、大卒の名球会打者に比べて打数は多かったはずなのに、やっとヒットは2000本を超えたところ。だから打率は傑出しているとは言えない0.276。なんと言っても張本と若松の0.319が凄い。

 そして今、彼は左膝の手術で今季中のプレーが難しい状況になった。しかも今年は契約の最終年。「手術は手術、契約は契約」(清武代表)ということだが、おそらく巨人は来年は清原と契約しないだろう。それは正しいのだろうか。

 サッカーの世界では、三浦知良が同じような状況に置かれていて、彼はJ2への移籍の道を選んだ。「彼ほどの選手が....」という見方もあるが、私はあれを非常にすばらしい、偉い行為だと思った。顔の皺は増えたが、足の運びなどはまだすばらしいし、何よりも見ていてまだ動ける印象がする。清原は打球は飛ぶが、動けない選手になりつつあるように見え、それが三浦と清原の違いだ。

 清原は人気はあるが、では、どれだけ観客を呼んだかというと疑わしい。球場に行くと、巨人戦は時に驚くほどガラガラだ。たった一人の選手が観客を呼べる時代はとっくに終わっている。ONの時代も、二人セットで巨人の魅力を構成していた。おまけに強かった。そう言えば末次なんて選手もいたな。

 結局、チームの人気は総合力だと思う。清原は良い意味でも悪い意味でも、存在がでかすぎる。他の選手が萎縮してしまうのだ。精神的にも肉体的にも。大きすぎる人が一人いるチームは実は弱い。金田の国鉄時代もそうだった。結局スターが数人か揃って初めて人気のあるチームになれる。しかし、清原がいる巨人ではその数人の前に清原が目立ちすぎてしまう。打率が3割を遙かに超えていればそれも許されるだろうが、2割じゃ無理だ。

 代打専門の手はあるが、私はジャイアンツは来年は清原と契約しないと思う。清原とローズと、それに高橋のいないジャイアンツはなかなか良い試合をしている。桑田が酷い状態でなかったら、対阪神戦3連勝の可能性もあった。2試合連続のサヨナラを含めて。「大きすぎる人がいなくなっても、必ずそれを十二分に埋める人が出てくる」というのが私の意見だ。会社もそう。まあ、男子プロゴルフがそうなっていないのは逆に不思議だが、私はジャイアンツから清原とローズがいなくなっても、チームは面白いことになりうると思う

 人の辞めどきはいつでも難しい。三浦も清原も選手としては今季限りかも知れない。寂しいが、それは必ずやってくる。桑田も曲がり角だ。重要なのは、彼らは人生をやっと折り返す程度の年齢だ、ということだ。それからが長い。日曜日に「カツーーーーーーー」とか言っている張本の選んだ道もいい。

 でも彼らは、「まだ戦える....」と思っているんだろうな......。清原の誕生日は、あさって18日だ。えっと、何歳だっけ。


2005年08月15日(月曜日)

 (12:25)松井がいいですよ。14日のニューヨークにおける対テキサス・レンジャース戦では、試合の流れを変える19号3ラン。今ニューヨーク・タイムズを読んだら、この新聞は松井をベタ褒めでした。で、chat のページこの ariticleを改訂しました。下の方に最新文章。

 彼のHRを見るのはいつでも楽しいが、14日のHRはまた格別ですな。これで打点は87かな。まあ、レッドソックスに110に届きそうなのがいますがね.....


2005年08月15日(月曜日)

 (00:25)「へえ、なるほどね」と思いました。今日のEZ!TVでの漫画喫茶出店競争を見ていての感想。VTRに出てきた一人の方が、「業界1位は文化ですから」と述べたとき。

 VTRでは、業界1位と2位の両社が、ある千葉県の駅前商店街の目と鼻の距離で、壮絶な顧客誘致合戦を展開している様子を映していた。こういうときに、私には「なぜそこまで競争するのか」という疑問がずっとついて回っていたのです。「2位、3位でも、掛けたコストから見てきちんと儲かっていればいいじゃないか。なぜ1位を狙って激烈な競争を行うのか」と。疑問だった。

 だって商売の基本は「儲けること」ですから、その目的が達成できれば「それで良い」と考える筈だと私なぞは思った。なぜ1位でなければいけないのか。漫画喫茶業界における1位になるための戦い、それも壮絶な戦いは体力消耗戦のようにも見えた。

 そこで出てきたのが、「業界1位は文化ですから」という言葉です。「なるほどね」と思いました。「文化とは何か」というのはまた難しい話しですが、確かにその業界でトップの企業は、文化を作り出した存在と見なされる傾向がある。落ち目になっても、やはりユニクロは高品質・安売りの業界においては「文化」です。

 それは、複合喫茶の世界での伸び盛り組・漫画喫茶においても言えるのでしょう。「喫茶」というとくっちゃべる場という印象が私などにはするが、全く違って、孤的空間を楽しむ、漫画読め、インターネットし放題、昼寝も出来るし、場合によっては夜も明かせる、そして飲み物飲み放題の場所。大体一時間500円という料金らしい。

 今はカラオケも店舗数で伸び悩み。最近は見ていると、カラオケ屋が行き詰まると漫画喫茶に変わっていたりする。もっとも、そう言えば業界で老舗と呼ばれるようなカラオケ屋は、引き続き残っている。業界1位になって文化になれば、生き残りも出来ると言うことなんですな。


2005年08月14日(日曜日)

 (12:25)私が気が付くのが遅れただけかも知れませんが、日本の新聞社のサイトに初めて「Print this article この記事を印刷する」というコマンドがあるのを発見しました。毎日新聞のサイトでです。

 世界各国のあちこちの新聞を読み、興味深い記事はそのまま資料のフォルダに入れるか必要ならプリントしていますが、他の各国の新聞サイトに比べて日本の新聞サイトで一番不満なのは、全文が掲載されないということ以上に、「Print this article」コマンドがないことでした。間違って範囲指定しないと、下の記事見出しなどが延々と出てくる。時間はかかるわ、紙がもったいないわで、いつも「こんなこともできないのか」と頭にきていた。

 毎日新聞のURLを見ると「http://www.mainichi-msn.co.jp/」となっていて、msnが作成に絡んでいることが分かる。msnがからんでいるから、「print this article」のコマンドが入ったとも思える。

 他の日本の新聞も是非このコマンドを入れて欲しい。もし、日本の新聞の多くが、「省資源」「環境」を言うのであれば
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 この週末で一番大きな政治的変化は、民主党が「郵政改革」をマニフェストに載せる方向で動き出したことでしょう。13日の同党政権戦略会議でその方針を確認し、その中味として今朝の新聞が報じているのは

現在1000万円の郵便貯金の預入限度額を直ちに700万円に引き下げ、段階的に500万円まで引き下げる(朝日、毎日など)
 という点。つまり、郵貯・簡保改革。14日にNHKの朝の政治番組に出た岡田代表もその旨を言っていましたので、まだ民主党のマニフェストは正式に発表されていませんが、代表がテレビで明言したのですから、「決定」でしょう。後で書きますが、これは結構大変なことです。

 「党内に郵政関係労組の支援を受ける議員がいる」(朝日新聞)民主党としては、「郵政民営化」とは絶対言わない、というのが方針らしい。朝日新聞が「党内に郵政関係労組の支援を受ける議員がいる」と書いていることが重要である。つまり、今回の一連の動きの中で、民主党がそのイメージにもかかわらず、「実は労働組合が大きな影響力を持つ政党」というイメージが強まりつつあり、私にはその「労働組合寄り」のイメージがこの党の命取りになるような気がするのです。

 14日の朝日新聞には、13日の政権戦略会議での議論の中味が出ているが、相当苦渋の選択だったようだ。仙石さん(政調会長)が「郵政を主張しなければ討ち死にだ。みんな国会に帰ってくられなくなる」と言ったそうだ。あの温厚な仙石さんがそこまで声を荒げたのは、それほど危機感が強かったのでしょう。その認識は間違っていない、と思う。

 私が注目したのは、今1000万円の上限をただちに700万円に引き下げる、とした部分です。この「ただちに」が朝日と毎日の二紙に出てくる。民主党が政権を取ったら「直ちに」ということですから、これは日本という国の中で大変な資金の流れが起きることを意味する。実は口では簡単に言うが、郵貯保持者にとっては大変な問題です。この議論に金融市場関係者が加わっていたのかどうか。いなかったんじゃないかな。

 「ただちに」といっても、ある程度の時間の余裕はあるのでしょうが、それにしても朝日新聞の計算だと、「民主党案だと約230兆の郵貯の規模を100兆円ぐらいは縮小できる」と書いてある。仮にこれが正しくて、100兆円のお金が郵貯から出ていくとなったら、これは大変ですよ。日本のGDPの約5分の1、日本の東証1部の時価総額(先週末時点で 387兆7314億円)の約4分の1のお金が動く。

 タンス預金も、銀行貯金も増えるでしょうが、株や外貨に流れるものも出てくる。金融市場に与える影響が大きいのです。出口の先としての債券市場にも大きな影響が出るでしょう。300万円をおろしたおばあちゃんが、賊に襲われなければ良いがとも思うし、その300万円を狙った詐欺も増えるでしょう。

 郵貯の規模を縮小するというのは、正しい方向だと思う。ただし、もうちょっと冷静にお考えになったらどうでしょうかね。


2005年08月12日(金曜日)

 (15:25)あらら、これは大ニュース。あたしゃ、両方知っていますからね。遠い親戚より身近。両方に電話したら、ご亭主の方が出て、嬉しそうでした。冗談半分に「両方上がつまっているしね........」と言ったら、「そうなんですよ」と特に反論なし。

小島奈津子アナ:妊娠4カ月にワクワク大喜び

 “なっちゃん”の愛称で人気のフリーアナウンサー・小島奈津子(37)が妊娠4カ月であることが11日、分かった。来年2月下旬に出産予定で、仕事は体調を見ながら続けていくという。(毎日新聞ネット)

 あああ、年齢がばっちりでちゃってますな、この記事では。ははは。そういえば、先週見たら、ご出馬しておられなかったような。この日曜日には私が出番なんですが、この週末はご出馬の予定とか。お会いするのが楽しみ。うーん、水天宮に行って安産祈念でもしますか。あれ、自分で行かないと駄目 ?

 おめでたいと言えば、日本力について出版社から、「先々週よりも先週が、先週よりも今週が、 売れ行きが伸びています。」(間渕さん)と。これもええはなしや。正直、著者としては、なるべく多くの人に読んで頂きたいと思っているのです。

 また話しは飛びますが、今年の夏は夜寝るときに長袖モノを来て寝ると風邪を引かないことに気が付きました。これまでは、夏や暑いから半袖にしていた。しかし、冷房が完璧なところでは、かえって半袖は風邪を引きやすいのではないかと思って長袖を着たら、これがなかなか良い。皆さんもお試しになったら。


2005年08月11日(木曜日)

 (23:25)つくづく思うのですが、戦後政治で使ってきたレッテルの一掃を考えなければいけない時期ですね。例えば保守・自民党とか、革新的野党とか。まあそれぞれ、人によって考え方が違うのでしょうし、レッテルを変えたくない人はいるのでしょうが、私は思考の慣性をいったい止めてリフレッシュする時だと思う。

 「保守」をBookshelfで引くと以下のように出てくる。

  1. 正常な状態などを保ち、それが損じないようにすること。「鉄路の保守」
  2. 旧来の習慣、制度、組織、方法などを重んじ、それを保存しようとすること。⇔革新。「保守政党」
 政治的意味で「保守」を使うときは、「2」でしょう。そしてそれを例えば郵政の民営化に関して見ると、どう考えても保守は民主党、社民党、共産党になる。「改革の流れを止めるな」をスローガンとする小泉自民党は、どう考えても革新政党だ。

 考えてみれば、社会主義は既に世界の多くの国で歴史の遺物になっている。私の社会主義に対する基本的考え方は、「人間を不幸にするに最適なシステム」というもので、ベルリンの壁が落ちた直後の東ドイツ(当時)でつくづく思ったことだが、日本にはまだ基本的に社会主義を理念とする政党が二つもある。どう考えても、彼らは「保守」です。まあエドモンド・バーグは、「真の改革は保守にしかできない」と言った。

 それにしても、各党の選挙スローガンが面白い。自民党は「改革を止めるな」で、ハナから改革をうたっている。民主党は、「日本を あきらめない」だそうだ。このスローガンはある意味で笑える。外国人投資家を中心に日本の先行きに強気の見方が強まって株価が連騰している時に、「あきらめない」とは。日本は既に外国人投資家からも、国内の個人投資家からも「あきらめない」どころか、「高く評価」されている。

 社民党の選挙スローガンには、「改革」が登場する。「国民みずして 改革なし」と。そりゃそうだが、この政党から何か現状を変えようと言う政策が具体的に出てきたことはあまりないような気がする。時代に何とかしがみついている政党であり、とても革新の核になる政党とは思えない。横光氏が抜けるわけだ。

 今回の選挙は、国民もレッテルとは別に、それぞれの候補者、政党が何をしようとしているのかよく考える必要があるのでしょう。


2005年08月10日(水曜日)

 (19:25)今日は面白い新聞記事があるな。FTの一面トップは「China heads for power glut」となっている。glut ですからね。shortage なら分かるが。

 記事を見れば分かるが、中国は今発電所の建設を frantic にやっているという。「frantic」とは、「半狂乱」という意味ですから相当やっていることになる。今年は駄目だが、来年の後半には、一部地域(北京など一部北部都市など)では overcapacity(設備過剰) になるという。もっとも、上海や広東など一部地域では、電力不足は2007年まで続くという。

 同じ新聞にある、「Postal vote:Koizumi makes Japan choose between paternalism and the free market」という記事も面白い。この記事や日経金融新聞の一面トップの記事が、「解散になったにもかかわらずなぜ海外の投資家を含めて、なぜ多くの投資家が日本株をそれこそ frantic に買っているか」という疑問の回答になっている。ネットでは、以下の記事が面白い。中国がバスケットの中身を明らかにしたのは初めて。

人民元バスケット構成、ドルなど4通貨中心・人民銀総裁

 【上海=川瀬憲司】中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は10日午前、上海市内で講演し、同行が人民元の為替レートを決めるうえで参考にしている「通貨バスケット」の構成について初めて明らかにした。ドル、ユーロ、円、韓国ウォンの4通貨を中心に、シンガポールドル、英ポンドなど7通貨も「重要」と述べた。

 周総裁はバスケットを構成する通貨は「主に貿易の加重平均をもって確定する」とし、ドル、ユーロ、円、韓国ウォンが含まれるのは「自然」と語った。バスケットに含まれることを示唆した他の7通貨はシンガポールドルのほか、英ポンド、マレーシアリンギ、ロシアルーブル、オーストラリアドル、タイバーツ、カナダドル。

 総裁はバスケット通貨の決定に関し、ドル換算で2286億ドルに達する対外債務や、累計で5600億ドル以上になる域外からの対中直接投資の通貨構成も重要な要素と指摘した。一方、通貨バスケットはあくまでも参考で「ペッグ(連動)ではない」と重ねて強調した。


2005年08月10日(水曜日)

 (17:25)今日のザ情報ツウにおける島村前農林水産大臣の話は面白かったな。彼が郵政民営化法案否決後の閣議で「解散に賛成できない」として辞表を提出、その後罷免されたことは良く知られている。しかし、そのときの閣議の様子はどうだったのか、(解散に)反対したのは島村さんだけか、それとも他にいたのか、いたとしたらその人たちはなぜ辞表を提出しなかったのか、などはなぞに包まれたままだった。少なくとも私の気持ちの中で。

 番組で島村さんはあの日の閣議の前後で小泉首相とは3回話をし、辞表は最後の会談で提出した、と述べた。閣議が2時間以上に渡ったひとつの理由は、明らかに島村さん説得にあったことは外目にも明らかだったが、3回会ったというのは知らなかった。小泉さんは最初から解散には島村さんが反対すると知っていて、閣議の前に一回、その後2回説得を試みたということだろう。  しかし島村さんは、「私は郵政改革には賛成する」としながらも、今ここで否決を理由に衆議院を解散するのはあなたしかできないこと、今までの努力を無にすることになるとして、逆に解散を思いとどまるように小泉首相に進言したという。

 二人での話し合いは向き合う形ではなく、二人が並ぶ形、つまりカウンターに並ぶ形で行ったという。お互いに静かに話し、声を荒げることはなかったという。伝わっていることとずいぶん違う。しかし島村さんは、

  1. 臨時国会の召集などでもう一度この法案を審議する方法があるはずだ
  2. 教育、財政、外交、農政改革などでひと時も政治の空白を作るのは良くないと思う
 との考え方を示して小泉さんの説得を拒否、他の閣僚が閣議室で待っていることもあって辞表を提出して出てきたという。彼は小泉さんが島村さんを説得している間、閣議室で他の閣僚が何をしていたかは知らないと述べた。  重要なことは、否決、それに対する小泉さんの解散の決意に対して、官房長官を除く全閣僚が意見を述べ、そこでは島村さん(農林水産省)に加えて、麻生さん(総務大臣)、村上さん(内閣府特命担当大臣)、中川さん(経済産業大臣)の三人が解散→総選挙に反対の意見を述べたという。ということは、この3人はその後の閣議での官房長官を除く全閣僚の意見開陳、それから小泉首相の発言の中で、最終的には「反対」を引っ込めたことになる。この件に関する3人からの説明はまだないので、その辺の心境も聞きたい。

 閣議直前のあるテレビ局の報道では、閣議で解散に反対し、かつ辞表を提出する閣僚の数を4としていた。この「4」が島村さんの言う自分以外の3人に相当するのか、それとも他の人なのかは知らない。しかし、実際に起きたことが一つ一つ明らかになるのはそれはそれで意味がある。
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 ところで、今朝の新聞は一斉に世論調査なるものを掲載し、小泉内閣支持率が解散決定後に10%前後上昇していることを伝え、次の日本の政権としても自由民主党が望ましいと考える人の割合の方が、民主党が政権の担う方が良いと考える人よりも10%ほど多いと報じている。

 そうだと思う。私がここで何回も書いている通り、「民主党には風は吹かない」のである。番組には民主党では比較的顔が売れている海江田万里さんも一緒だったので、番組の前に「風は吹かないですよ」と言ったら、彼も「そう思う」と認めていた。

 郵政民営化という一点で言うと、たとえば今朝の日経産業新聞に掲載された同紙メルマガ読者4000人の緊急調査で、「郵政民営化支持87%」という結果が出ていたので、私から番組にひとつの情報として提示しておいたのだが、これはビジネスに携わっている人間の肌感覚に極めて合う数字だろう。この緊急調査ではまた、小泉首相の衆議院解散の決断について64%の人がプラス評価を表明している。

 日本の政治にとっては、非常に大きな国民にとっての発言の機会が生まれたことになる。ひとつアイデアがあるな。海江田さんもそう言ったのだが、民主党の議員の多くも郵政民営化賛成なのだから、「民主党は郵政民営化に賛成です」と宣言した上で、他の論点で「私たちならもっとうまくできる」と言ったらどうだろう。その方が支持率が上がると思うが。


2005年08月10日(水曜日)

 (06:25)FOMC声明の言っていることは、要するに「まだ少なくとも一回は利上げを継続する」ということです。その利上げはおそらく次回のFOMCである9月20日になる可能性が強い。今回の声明を下に掲載しますが、前回声明と変わったところは赤で表示します。

The Federal Open Market Committee decided today to raise its target for the federal funds rate by 25 basis points to 3-1/2 percent. The Committee believes that, even after this action, the stance of monetary policy remains accommodative and, coupled with robust underlying growth in productivity, is providing ongoing support to economic activity. Aggregate spending, despite high energy prices, appears to have strengthened since late winter, and labor market conditions continue to improve gradually. Core inflation has been relatively low in recent months and longer-term inflation expectations remain well contained, but pressures on inflation have stayed elevated.

The Committee perceives that, with appropriate monetary policy action, the upside and downside risks to the attainment of both sustainable growth and price stability should be kept roughly equal. With underlying inflation expected to be contained, the Committee believes that policy accommodation can be removed at a pace that is likely to be measured. Nonetheless, the Committee will respond to changes in economic prospects as needed to fulfill its obligation to maintain price stability.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Alan Greenspan, Chairman; Timothy F. Geithner, Vice Chairman; Susan S. Bies; Roger W. Ferguson, Jr.; Richard W. Fisher; Donald L. Kohn; Michael H. Moskow; Mark W. Olson; Anthony M. Santomero; and Gary H. Stern.

In a related action, the Board of Governors unanimously approved a 25-basis-point increase in the discount rate to 4-1/2 percent. In taking this action, the Board approved the requests submitted by the Boards of Directors of the Federal Reserve Banks of Boston, New York, Philadelphia, Cleveland, Richmond, Atlanta, Chicago, St. Louis, Minneapolis, Kansas City, Dallas, and San Francisco.

 赤くした部分が前回どういう表現になっていたかというと、以下の通りです。
Although energy prices have risen further, the expansion remains firm and labor market conditions continue to improve gradually. Pressures on inflation have stayed elevated, but longer-term inflation expectations remain well contained.
 読み比べると直ぐに分かるのは、今回の声明の方が第二パラグラフの終わりの文章を「pressures on inflation have stayed elevated」にするなどして、インフレ警戒姿勢を若干でも強めている、と読めるということです。だからこれは、次回の9月20日直前の米経済情勢を見なければ、また同日のFOMC声明を見ないと分からないが、自然に考えれば、その次の11月1日、その次の12月13日のFOMCでも利上げが続いてもおかしくない、という見方が出来る。

 今回3.5%になったFF金利の誘導目標は、年内にあと3回上がるとなると、年末のレートは4.25%になる。おそらくこれは、FRBが「中立」と考えているであろうレートに極めて近くなる。かつ、今の5年債ノートの利回りである4.27%に極めて近く、かつ10年債の利回り4.41%とそれほど遠くない。長期金利が今からあまり上がらないとすれば、米金利体系は極めてフラットに接近する

 8月03日に紹介したウォール・ストリート・ジャーナルの記事が、この問題を考える上で参考になる。FRBは長期インフレ期待に関して、前回も今回も「longer-term inflation expectations remain well contained」と述べながら、足下のインフレ圧力に関する記述との順番を入れ替えた。おそらくこの文章がなくなるときが、FRBが「市場で長期金利が上がり始めてもおかしくない」と考えるときだろう。

 この利上げを受けても、ニューヨークの株価は大幅に上げている。利上げそのものが予想された範囲だったし、今後上げのペースが上がるとは予想されない声明文だったからだ。直近の雇用統計を見ても、その他の経済指標を見ても、アメリカ経済はFOMCの声明文が「Aggregate spending appears to have strengthed」と言っている通り、極めて強いと言える。

 FRBで思い出しました。昨日韓国大使館から電話があったというので折り返してみたら、「伊藤さんが、グリーンスパンについてダイヤモンド誌に書いた文章に関して.....」ということで、アメリカの金融政策に関して質問が。「グリーンスパンが辞めたら、アメリカの金融政策はどの程度変わるのか...」と。

 アメリカの韓国大使館から電話がかかってくるのなら分かるが、おもろいですね、日本にある韓国大使館からアメリカの金融政策に関して質問があった。アメリカの金融政策は、大使館別では日本の韓国大使館のカバー領域なんでしょうかね。まあ、日本語メディアの分析は日本で、ということなんでしょう。

 韓国といえば、今月末に一年ちょいぶりに行く予定です。その直後に姜さんは日本に来る予定と。


2005年08月09日(火曜日)

 (13:25)一つ夏物で欲しいものがあって伊勢丹にちょっと寄ったら驚愕。夏物なんてちっとも残っていない。ほぼ全てが秋物でした。ちょっと暑苦しい感じ。相変わらずクロが多い。店員に聞いたら、「伊勢丹は早いんです.....」と。まあ、知ってはいたが、これほどとは。

 結局新党は出来そうもない。衆議院が解散されても、新党結成のケースでは前職は議員と見なされるし、必要な議員人数は5人だから37人衆にしてみれば作ろうと思えば新党など簡単に作れる。しかし頭はいないし、新党を運営していく余裕もないのでしょう。いくつかの県、例えば佐賀などは自民党の県連が非公認組を支援するらしい。そういう地元の事情もある。しかし、県連がどのくらいの力があるのかは不明だ。

 無所属ではなかなか苦しいかも。議会に戻っても、小泉自民党は入れないと言っているから、議会で質問も出来ない。政党本位の今の政治システムの中では、なかなか活動は難しい。小泉さんが次ぎは自民党総裁の再選を求めないと言っているのが、彼等にとっての救いか。我慢すれば頭が代わるという。

 この選挙は結局、どの政党の「マニフェスト」がマスコミの主流になるかが大きなポイントになるでしょう。自民・公明は「郵政民営化選挙」とするでしょう。民主党は、「10兆円の歳出削減」を柱にするらしい。しかし、事の経緯から言えば、「郵政選挙」が支持されやすい。そうだとすると、民主党は苦しい。

 後一つ大きな特徴になりそうなのは、また政党が一つ消えるかも知れないという点。社民党である。党を代表してテレビなどに出ていた横光克彦氏が離党する。多分この政党は、今回の選挙でも存在感を全く示せないでしょう。どうするのか。


2005年08月08日(月曜日)

 (15:25)8月30日公示、9月11日選挙だそうですが、選挙実施はすっきりしていいんじゃないですかね。国会だけでごたごたしているよりは。興味深かったのは、東京の株です。否決の直後には130円以上下げていた日経平均は、引けではプラスの12円50銭高の11,778.98の引け。

 海外のメディアも参議院本会議の否決を速報していたが、BBCは「日本経済に対する影響は小さいのでは」という非常に正しい見方を伝えていた。東京の株価の動きはこの見方の正しさを示している。

 「政治的空白はけしからん」という人もいるが、どっちみちこの暑い時期は空白である。政治家は盆踊りのハシゴをしているだけだ。「重要でもない法案だ」という人もいるが、ある意味で、郵政民営化法案は非常に重要なテーマを内包している。大きな政府か、小さな政府かというテーマである。

 そういう非常に重要なテーマを巡って、国民が投票できるチャンスが出来るのは良いことです。選挙の実施くらいでがたがたする国ではない。株がそれを示した。白108、青125というのはやや反対が強いという意味では予想外かも知れないが、いろいろな意味でよじれている今の政治が、新しい方向を探すのは意味があることだと思う。

 小泉自民党は、「郵政民営化選挙」を掲げるのでしょうが、民主党は「郵政」の「ゆ」の字も言いたくないでしょう。昨日指摘した通りです。民主党が選挙のスローガンに何を掲げるのか重要です。「もっと大事なことがある」という説があるが、それでは分かりにくい。昨日も書いたとおり、もともと風は吹かないでしょうから、民主党はスローガンに失敗すれば、永遠に二大政党制的第二党になってしまう。

 株が何故上げたのか。金曜日の段階から否決→解散は既定路線で、下がったところは買おうと思っていた向きが多かったからだと思う。ということは、日本の株の底意は強いと言うことだ。さらに言えば、「日本の進路がこれではっきりする」という期待感もあると思う。株の反発は、日本経済に対する市場の信認の強さを物語っていると思う。


2005年08月07日(日曜日)

 (23:25)週末は、珍しく自分が出たテレビ(日経CNBCのマーケットトーク)も見たが、相変わらずの政治番組も結構見ました。繰り返しが多くてちょっと退屈でしたが、朝のフジテレビから始まってテレ朝のサンデーまで。政治劇もいよいよ詰まると、誰もあまり話すことがなくなる、というのが分かった。主人公の小泉さんが出てこないので、皆でその周りをかけずり回っている、番組も周りを回っているという感じ。

 しかし、見ていてこの人は情報をつかんでいるなと思ったのは、小泉さんの盟友の山崎拓さんで、「(小泉首相は)8月15日には靖国参拝はしない」と言っていたのが印象的でした。まあ、15日に靖国に行って中国が騒いだら予想される選挙に不利になるということぐらいは分かっているでしょうが。

 「この人は今の日本が置かれている状況が良く分かっているな」と思えたのは、中川秀直さんでした。彼のように「大きな政府」「小さな政府」の議論をきちんと出来る人は、日本の政界にはほとんどいない。そういう意味では、貴重な人だし情報分析も優れていると思いました。

 今回改めて思ったのは、「日本の政治の評論家、プロ」と言われている人の知識や情報収集力の劣化です。申し訳ないが、日本の政治を知っていると自認する人ほど、郵政民営化法案は通るとの見通しだった。テレビなどで一緒になる政治の専門家の人たちです。私はこれに対して、「通すことは必要だし、望ましいが、通らない」と主張して、実際に何人かの人と食事の約束などをした。

 まあ、明日の午後1時になってみなければわかりませんよ。しかし、これを書いている現在では、月曜日の参議院本会議で郵政民営化法案が通る見通しは薄い。これを書いている日曜日の夜の段階では、反対票を投じると明言している議員の数は増えている。新潟のあの参議院議員もそうです。

 それにしても、日本の政治の先行き分析でいわゆる”プロ”の敗北は今回もだったのは何故でしょうか。この傾向は、小泉首相が選出されたとき以来です。私はあのときから、いわゆる「日本の政治プロ」の見方を信じないことにしている。それもあって、私は郵政民営化法案についても、プロの方が言えば言うほど、通らないだろうという見通しだった。

 なぜか。おそらくその一つの理由は、「この人に聞けば大丈夫、というキーマンがいくなくなった」のです。例えば参議院は青木さんが抑えているとマスコミは言う。その通りかも知れないが、その力の限界は今回の事でよく示された。「キーマンに聞けば動きが予想できる時代が終わった」のに政治の取材は、重要な人に話を聞くことに重点が置かれている。しかし、今回の参議院の造反(いわゆる)議員にしても、別に特に有名な議員ではない。しかし、彼らが決定権を握っている。国の政治も、結局は国民がキーを握っていると言える。いつも選挙結果は予想外です。

 私が郵政民営化法案は通らないと予測した別の根拠は、日本の政治状況もあるがインドのバジパイの敗北、欧州でのEU憲法に対する国民の反応など、世界の政治の大きな潮流。そうした世界の政治の流れが、日本で長く続いた小泉政治、その政治手法に対する日本の議会の抵抗力の強さを予感させたからです。民営化の流れは、世界各国で抵抗に遭っている。最後はそれに向かうにしても、巻き戻しが来ているのです。

 しかしそう言いながら、一つ逆説とも思えることを書くと、「自民は分裂選挙をすると負けるだろう」という今の共通認識には、私は強い疑念を持っているのです。常識ほど怪しいものはない。つまり、反対派の議員を除外した後の小泉自民党は結構健闘するかも知れないと思っているのです。衆議院の議席は240が半数。それを上回ることは難しいかも知れないが、結構行く可能性がある。今は自民党の議席は249だったかな。

 なぜなら、郵政民営化そのものは国民の支持は高い。どの世論調査でも5割以上だ。よって、もしそれが選挙になって争点になれば、少なくとも真剣にこの問題を討議して、党を割っても党内で喧嘩をした自民党に対する支持は大きくなる可能性がある。孤高の政治家に対する国民の支持は案外高いかも知れない。日本の投票者のかなりの部分は、どの政党に投票するかを決めていない浮動票の保有者だ。

 自民の分派新党(出来ると予想される)がどの程度の票と議席を取るかは分からないが、党首を誰にするかから始まって、これは結構不利な戦いを強いられると考えられる。とすると、自民党が負けるとしたら民主党が伸びるケースしかない。しかし、民主党には敵が割れたと言うことで有利な材料が出ているように見えるが、郵政民営化の議論にも加わらず、自党の議員の中に郵政民営化に賛成する人が多くいたにもかかわらず、「今回の法案は駄目」という姿勢を貫いた。議論の蚊帳の外にいた民主党の人気が高まるとは思えない。少なくとも民主党は、自力で風を起こしているわけではない。

 だから民主党は、選挙の争点が「郵政民営化」になることを避けようとするでしょう。岡田代表自体が郵政民営化に最終的には賛成だと日曜日に言っていた。小沢さんもそうでしょう。鳩山さんも。争点が「郵政」になったら、民主党は自己撞着に陥る。自民党が作った法案は欠陥でしたが、我々が作れば良い案が出来ますというややこしい論理を国民に売るのは容易ではない。おそらく、「郵政民営化にも賛成できない民主党」という小泉自民党の論理の方が分かりやすいでしょう。

 まあ、すべて月曜午後1時の採決次第ですが、「一寸先は闇」の政治の政界では、その採決先延ばしの可能性だって多少は残る。そういう意味では何も決まっていないとも言えるが、方向は見えてきた。常識にとらわれない日本の政治の将来像を考え続けたい。


2005年08月05日(金曜日)

 (12:25)昼直前に東京新聞のサイトを見たら、以下の記事が。これで決まりですね。郵政民営化法案は参議院を通らない、という方向が固まった。私は通すべきだという意見だったが、べき論と現実は違う。たぶん、小泉さんは解散するだろう。

参院亀井派の中曽根会長が郵政法案に反対表明。矢野参院国対委員長に伝達。「中間派」数人が行動を共にする見通し。(8.5 11:23)
 今朝のテレビなどを見ていると、いわゆる「街で聞きました」では、結構解散賛成の意見が多い。もう一つ言うと、今朝のスタンバイでは、「あなたは郵政改革で小泉さんを支持するか」という疑問を世論調査に選んでいた。結果は回答が103。小泉支持が42、不支持が61。この数字を見て、若手は「伊藤さん、驚きました。結構小泉支持が多い」と言っていたが、どうでしょうか。

 そのままの結果が選挙に出るかどうかは知らない。政党同士の組み合わせの問題もある。しかし、夏の暑い、結果の見えない選挙が始まる予感がする。


2005年08月05日(金曜日)

 (07:25)ニューヨークの株は大きく反落。なんたって、昨日のFTの見出しが、「Equity markets surge to new highs」ですからね。また日経の夕刊にはロシア・東欧投信の急増が報じられ、中にはニューヨーク証券取引所の会員権の史上最高更新が報じられていた。

 こういう時は危ないのです。FTにも「異常なブルセンチメント」とあった。で、昨日夕方の番組で、ちょっと警告したのですが。ま、昨日のニューヨークの下げは、「middling retail-sales reports, higher oil prices and a surprise decline in jobless claims」が理由。今後どうなるかも不明。
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 言葉の語源探しが続いていて、昨夜の会話もそうしたものに集中。今年よく見かける浴衣は、なぜ「ゆかた」と読むのかという話しになった。これも情けないことにその時は分からなかった。「お湯、お風呂に関係しているのではないか」ということろまでは判明した。調べた人がいました。

浴衣の語源は「湯帷子(ゆかたびら)」で、もともとは
入浴時に身にまとう単衣を指した。
入浴後にくつろいで着る用途が一般化して江戸時代に
流行し、「浴衣」と呼ばれるようになった。
 やっぱしねっていうようなもんですが、それほど古いものではない、江戸時代がスタートだということがわかった。日本の今の風習、寿司、天ぷらを含めて、江戸時代に始まったものは多い。江戸時代は偉大な時代だったのです。
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 ところで、今朝のウォール・ストリート・ジャーナルには、グリーンスパンの後任選びに関して、興味深い記事が。広く候補に挙がっている3人(記事の中に登場します)以外に、なんとあのリンゼーが候補に挙がっているという。彼は第二次ブッシュ政権のスタート時点で、同政権の対日経済政策の大方針を決めたほどの知日派です。まあ、実際に議長になるかも、知日派だからFRBの議長になってもそれがどう発揮されるかも分からない。しかし、興味深い記事なので、ちょっと関心を集めておきます。
Search for Fed Chairman Widens

White House Moves Beyond The 3 Main Candidates;

Lawrence Lindsey Emerges

August 4, 2005; Page A2

WASHINGTON -- The White House search for a successor to Federal Reserve Chairman Alan Greenspan, who is scheduled to retire in January, has intensified and goes beyond the three candidates mentioned most often, said people familiar with matter.

For months, the three candidates cited most frequently have been economists Martin Feldstein of Harvard University, Glenn Hubbard of Columbia University and Ben Bernanke, chairman of President Bush's Council of Economic Advisers.

But the White House also is looking at other candidates, including former Bush adviser Lawrence Lindsey, said several people familiar with the process. They said the White House hasn't rejected the three main candidates but doesn't want to limit its choice prematurely. There appears to be no clear favorite.

Choosing a successor to Mr. Greenspan, 79 years old, will be one of Mr. Bush's most important economic decisions. The Fed chairman wields unequaled influence over U.S. and world economic growth. The Fed's independence also frees its chairman to stake out policy positions different from those of the president or Congress, and Mr. Greenspan has used that independence to acquire considerable sway on nonmonetary policy issues such as the budget, taxes and Social Security. Mr. Greenspan's current term as a Fed governor ends Jan. 31, and by law he cannot serve another.

Vice President Dick Cheney and National Economic Council Director Allan Hubbard are leading the search, one former administration official said. Chief of Staff Andrew Card and Budget Director Joshua Bolten also are involved, according to people in contact with the administration. The White House has refused to publicly discuss the process out of concern that such speculation would weaken Mr. Greenspan.


2005年08月04日(木曜日)

 (19:25)うーん、これは聞き逃せませんぞ。実は夏の予定錯綜の関係もあって、明日・金曜日のこの番組の事前撮りを木曜日の昼にしたのです。ゲストは富士通総研経済研究所の柯 隆(か りゅう)さんだったのですが、それが非常に切れ味鋭く、良かった。中国を見ている人には、中国に関心ある人には欠かせない内容になったのです。

  1. 温家宝は中国でも決断力がないことでばかにされていて、人民元制度の改革(元の実質的切り上げ)も最終的には胡錦涛が決断した

  2. 中国は、海外から受ける政治的圧力と、ドルを持つ国内の投資家のドル売りという国内マーケット要因から、時間を置いて人民元の再切り上げに追い込まれる

  3. 中国では官位を売り買いするような傾向も出てきており、それが国民の目に余ってきた。地方分権を進めない限り、今の統治システムは限界に近づきつつある

  4. バブルのころの日本のアメリカ買いは不動産中心だったが、中国は「資源」「技術」「特許」の三つのエリアを中心に海外企業の買収を行っている。ユノカル買収の失敗は、一つの中国の買収作戦の失敗だが、今後も続く

  5. 人民元のレート調整に一番反対したのは、ドタキャンの呉儀副首相である
 など。もっと一杯面白い話しがありました。自分で言うのもなんですが、30分にがっちり、びっちり中国の今と今後が詰まった番組です。是非、お聞き下さい。


2005年08月04日(木曜日)

 (08:25)本を一冊読み始めました。ルービン回顧録という題名です。ルービンのような市場主義者が、あの民主党政権の中にあっていかに受け入れられ、いかに仕事をし、いかにあれだけの尊敬を集められたかは、非常に興味のあるところなのです。それらの疑問は彼が辞めてからも、私の頭の中にずっと宿っていた。そこに出てきたのがこの本です。

 まだ少し読み始めたばかりです。しかし、視線が本の紙面に良く張り付く。集中できる、理解できる本なのです。私のような人間には。最初から興味深い表現がいろいろ出てくる。例えば

 ビジネスの世界でも政府にあっても、私は、確実だと証明できることはなにもない、という根本的な世界観に従ってキャリアを重ねてきた。(中略)当然の結果として、蓋然的な意志決定をするようになる。
 とある。市場に携わり、90年代の米クリントン政権の政策を想起できる人だったら、この本は面白いこと間違いない。冒頭で出てきた、「世の中のクリントン観は間違っている」という記述が、このあとにどう展開するのか、非常に興味深い。まずメキシコ危機を扱い、その後に徐々に
  1. 市場に学ぶ
  2. ゴールドマン・サックスの内と外で
  3. 政治の洗礼
  4. ホワイトハウスでの任務
  5. 財務長官に就任
  6. 財務省での日々
  7. 国際経済危機
 などと章立てが続く。当面のもっとも楽しみは、この本を読むことかな。
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 楽しかったと言えば、最近見たWe Will Rock Youは面白かったな。楽しめました。突然思い立って行ったのですが、事前に聞いていた評判は私の周りでも良くなかった。しかし、行ったら直ぐに入れました。いや、物理的にも、気持ちの面でも。

 これは、60年代からのロックの名曲を知り、ちょっと英語のジョークが分かる人にはたえられないおもしろさ、そして懐かしさをもったミュージカルではないでしょうか。あくまでこれはミュージカルです。ビートルメニアではない。

 「ラディオ・ガガ」で始まり、そして「I was born to love you」で終わる全編の構成は、「クイーンの曲をもっと聴きたかった」という人を残すかもしれない。まあしかし、それを全部聞かせないのがこのミュージカルの良さだと思いました。2035年だったかな、音楽が禁止される世界から、押さえがたい音楽の衝動をモチーフにしているように見えた。

 劇全体も、良く日本を入れている。若きロック歌手の死を紹介する場面では、私が尾崎豊を頭の中で描いていたら、そのまま彼が写真で出てきた。烏帽子岩も出てきたし、あと一つ大いに笑えた場面がありました。このミュージカルは、十代や二十代の人間には良く分からないと思う。

 そうだな、40代以上の人間が入れるミュージカルです。同じ新宿でやっていたプロデューサーズも良かったが、これはニューヨークで見たことがあるような気がした。どちらも、フロントの両サイドに翻訳表示が出る。困ったときにはこれを見れば良い。だから、安心して見ることが可能です。


2005年08月03日(水曜日)

 (18:25)講談社の間渕さんから、「3刷りが決定しました」と電話とメールで連絡。また2000部の増刷。ナイス。彼の「もちろん、まだ2合目くらいだと思います」という言葉もナイスですね。この本は、なるべく多くの人に読んで頂きたいのです。

 多くの日本人は、日本の実力について間違って判断をしているいるというのが、私の認識です。それは、日本のメディアの多くが日本という国を客観的に、相対的にみれていないからです。絶対的な尺度を作って、そこから自分の国をはかってしまう傾向がある。もっと多くの人に読んで頂きたいと思っています。このコーナーの読者の方にも、より多くの方に紹介頂ければと思います。
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 ところで、久しぶりにウォール・ストリート・ジャーナルに面白い記事を発見しました。次回のFOMCは8月9日と来週の火曜日ですが、まだFRBは利上げを続けるという理由として、この記事は「長期金利の低さ」を挙げている。そこが興味深いところです。米長期金利については、グリーンスパン自信が「conundrum」(なぞ)と言っているのですが、この記事が90年代の株式投資家と今の債券投資家の類似を指摘しているのが小生には面白かった。

Fed Sees Bond Market Hampering Its Steps to Keep Inflation in Check

WASHINGTON -- As the Federal Reserve prepares to raise short-term interest rates again next week, officials there increasingly believe the bond market, which sets long-term rates, is diluting their efforts to tighten credit and contain inflation.

The result: The longer the bond market keeps long-term rates unusually low, the further the Fed is likely to raise the short-term rates it controls in an effort to keep the economy from overheating. Conversely, sharply higher bond yields would encourage the Fed to stop raising short-term rates.

This dynamic marks a striking break from the past when the Fed typically saw sharply higher bond yields as a reason to lift short-term rates further and low yields as a reason to worry about the economy.

Fed officials say future rate moves mostly depend on what data indicate about growth and inflation. With inflation low but the economy steadily using up unused capacity, officials plan to keep raising short-term rates to "neutral," a level thought to be between 3% and 5% that neither stimulates nor restrains economic growth. The bond market's unusual behavior is complicating that strategy by making it harder to know where neutral is.

Some policy makers worry that bond yields are being kept in check by overly complacent investor sentiment which could rapidly dissipate, pushing up mortgage rates and shaking the housing market. Indeed, some Fed officials see similarities between the attitudes of bond investors today and of stock investors in the late 1990s.

 記事はもっと続くのですが、アメリカの金融政策を考える上では、非常に興味深い記事です。ということは、しばらく米短期金利は上げ続けると言うことですが、私が考えるに米長期金利の異常な低水準は、そろそろ曲がり角に来ていると思う。


2005年08月03日(水曜日)

 (18:21)昨日はある人と飲んでいて、面白い話しになったな。その店に日本に来ている中国の留学生がいたので、「あたりめ」「むらさき」などなど、日本語の独特の忌み言葉など言い方について二人でがやがややっていて、そのうちその人が「宴もたけなわ」って知っている、という話しになった。

 うーん、そうだな。「なけなわ」ってなんぞ、と僕も知らなかったので、結構議論になったのです。その人は、「おじいちゃんは、『宴もたけなわ』は、既に宴会もピークになって、既にくだり坂になっている状態を指すって言っていた」と語る。

 しかし、私はそれは聞いたことがなくて、世の中一般に言われているように、「宴のたけわな」とは宴会の最高潮の時かな、と。私の解釈だと、「宴もたけなわですが....」という世の中一般的な表現は正しく、相手の理解だと今の一般的な使い方は本来の意味からずれてきていることになる。「宴もたけなわですので....お開き」のようになる。あ、この「お開き」も日本的でいいね。終わるのに開くとは....。忌み言葉。まあ、日本語の熟語で意味が逆になったものはいっぱいある。

 で、一晩たってしらべてみたのです。「たけなわ」とはなんぞや、と。ありました、ありました。ネットは本当に便利な百科事典です。広辞苑なども調べねばならないと思いますが、この放送局の一つの番組がこの問題を取り扱っていて、それがここにありました。そこで聞かれた物知り博士はこう応えている。

  1. 「たけなわ」とは『宴(うたげ)なかば』という言葉が縮まって生まれたと言われている
  2. したがって「宴もたけなわ」という表現した場合,実は意味が重複しているのである
  3. そして「最も盛んなとき/絶頂時」というものは,すでに下り坂のきっかけが含まれていると考えられる
 なるほど。意味が重複しているのだから、「宴もたけなわですが......」という慣用的表現も別に意味がおかしいわけではない。逆に、「宴もたけなわですので.....」という表現をしてもおかしいわけではない。一般的には、後者の表現が出てきたら一般の人は、「おや」と思うでしょうが。

 ということは、日本人は昔から言葉をつづめる、縮める、しかも4文字にするのが好きだったということです。なぜなら、「宴(うたげ)なかば」を「たけなわ」としてしまったからです。日本人はなんでも4文字にするのが、本当に好きですよ。ニューヨークに居たとき42丁目のマジソン街との交差点の近くに Grand Central Stationというのがあった。それを日本人は直ぐに「グラセン」と呼ぶようになった。しかし、他の人種の人であの駅を例えばGCSとか言っているのは聞いたことがない。

 日本人は本当に、つづめ、縮めの名人だと思う。


2005年08月02日(火曜日)

 (08:21)昨日の青山は、浴衣の大行進でしたね。特に夕方は。神宮の花火大会。女性に浴衣が多かったのですが、男性にもかなりいたな。浴衣が流行しているということが一目で分かる。なかなか良い風情ですよ。私はケイタイが使えなくなる前に青山を後にしましたが。
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 それより少し前の昨日の夕方のことですが、サウジアラビアのファハド国王が死去したと速報で入ってきたときに、横にいた若手と「これで落ち着きを取り戻していた原油価格がまた上昇するだろう」という話をしていたら、ニューヨーク市場はその通りの展開となりました。

 1日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、指標となる米国産標準油種(WTI)9月渡しで、一時1バレル=62・30ドルまで上昇した。これは、7月7日に記録した最高値(62・10ドル)を更新する相場。終値は61・57ドルで、終値でも過去最高値。

 ファハド国王の死去で新国王に即位したアブドラ皇太子は、前国王の親米路線を踏襲するとみられる。しかし、サウジ国内は女性の社会進出問題、テログループの発生と摘発など難しい国内問題を抱えており、権力争いが活発化する恐れもある。

 中東では、イランが欧米諸国が約束を守らないことを理由に、ウラン転換施設での作業を再開すると国際原子力機関(IAEA)に通告したり、OPECの主要産油国が様々な政情不安に直面するなど、原油相場の上昇要因に事欠かない。

 一方で、北半球の消費国は夏のドライブシーズン。精油所の事故も相次いでおり、そういう状況を勘案すると、原油相場の高値維持は当面続くと考えられる。ただし、相場的にはやや荷もたれ感が強いことが気になるが。


2005年08月01日(月曜日)

 (16:47)人が死まで選ぶに至る過程には単一の理由ではなく、色々な、かつ複雑な理由が背景にあるのが普通だというのが私の意見です。必ず何かと何かが重なってそうなる。健康と金銭とか、恋愛関係の複雑化と疲れとか。永岡洋治衆院議員の自殺と思われる死にも、おそらく複雑な要因があると思われる。冥福を祈るばかりです。

 しかし状況証拠的には、同議員の死には郵政関連法案に関する様々な確執が一つの大きな要因になったように見える。これは私の観測に過ぎませんが。茨城7区に私が詳しいわけではない。しかし、常識的に考えて自民党公認議員としての彼の支持基盤に郵政関連が入っていたことは間違いない。事情通に聞いたところによると、永岡議員のお父さんが息子のために郵政関連の票のとりまとめを行っていたという。

 しかし、永岡議員は郵政民営化法案反対の議員が多い亀井派に属しながら、先の衆議院の本会議で法案に対して賛成票を投じた。派内からは、それを罵る向きもあったらしい。また、恐らく地元への説明に追われていたに違いない。朝日新聞のネットには、『7月31日、地元で支持者や関係団体回りをしていたが、途中で「体調が悪くなった」と言って、夕方以降の予定をキャンセルしたという』という記事がある。

 常識的に考えて、今の自民党議員の多くはある意味で、心を切り裂かれるようなプレッシャーに晒されているに違いない。地盤には郵便関係の団体があって、それらは民営化に反対が多い。彼等に支持してもらって議員になったのに、その意向を今回は汲めるわけではない人も多い。党の方針は、「郵政民営化法案の支持」だからであり、この支持がなければ「次回の公認はもらえない、与えない」という方針を自民党執行部は鮮明にしている。

 「こんな犠牲者まで出しても通す法案か」という議論は出てこよう。大きい政府、小さい政府などなどもろもろの哲学論争がこの郵政民営化議論には詰め込まれている。小泉首相の思い、人口が減少する将来の日本のあるべき姿に対する思い。しかし現実には、今の体制を変えることには大きな抵抗があるし、その抵抗にも全く正義がないわけではない。

 5日に予定されている採決がどうなるのか、こういう事件もあったから継続審議になるのか。それは分からない。しかし、公認しないという党の方針が永岡議員にも大きなプレッシャーになったという説もある。彼の選挙区には、有力な候補がいたともいう。二つの大きなプレッシャー。板挟みになった事情は容易に想像できる。

 今回の事件が、採決にどう働くか、影響するかは不明だ。しかし、全体に見て私は郵政の民営化に賛成だが、やり方、通し方にちょっと無理があった印象がする。もっと国民に説明していれば、永岡議員に対する地元のプレッシャーも和らいでいたかも知れない。


2005年08月01日(月曜日)

 (08:47)朝8時半からの日経CNBCを見ていたら、「今日からインドのSensex指数もお伝えすることになりました.....」とアナウンサーの方が。「結構機敏に対応してもらったな....」と思いました。まあ、局は局としてそろそろ入れようと思っていたのかも知れませんが、あまりにもタイミングがピッタリだったので。

 実は、先週の火曜日のマネックス・レポートに以下のような文章を書いたのです。「インド、インドと騒ぐくせに、日本の証券会社はインド情報をちっとも出していないし、日本のマスコミの対応も駄目」という趣旨の。こう思っていたのは私だけではないでしょう。しかし、CNBCさんは素早く反応してくださった。ナイス。

 後れているし、ちょっと業界もマスコミも国際感覚が欠如しているな、と。この国のことです。証券会社がこれだけ「インド、インド」と騒いでいるのに、当の彼ら自身がインド情報をしっかり投資家に届けようという姿勢になっていないし、マスコミはそれに輪を掛けているということ。

 日本の証券会社のHPをすべてみているわけではない。しかし、私にはどう考えても、「騒いでいる割には、情報提供が日本の証券会社は出来ていない」と思う。そもそも投信を売っているのに、読み応えのあるインド経済や産業・企業分析の記事にぶち当たったことが一度もない。皆入門編にとどまっている。こちとらは、インドのみならずロシアやブラジルの情報も知りたいのに、そういうものが容易に手に入らない。

 新しいものに対する取り組みの遅れは、マスコミにもある。今では当然と思う人がいるかも知れないが、ニュース番組の最後に東証の株価の上げ下げに加えて為替相場が定番として取り上げられるようになるのには非常に長い時間がかかった。変動相場制が始まったのは1973年だが、定時ニュースの末尾の経済情報に「株価情報」に加えて為替相場の変動が取り上げられるようになったのは、プラザ合意(85年秋)からさらに数年経ってからだ。その後は、為替がほとんど動かなくなっても、10年一日のごとくそれが続いている。私は少なくとも、債券利回りも取り上げられる必要があると思う。

 一般マスコミにインドのSensex 指数が掲載されることはないだろうが、テレビ東京系のメディアでは中国に加えてインドの情報も掲載されて良いと思うが、CNBCにはそういう情報はまだないように思う。早くそういう国際感覚を身につけて欲しいと思う。

 情報がなければ、それは存在しないのと同じである。海外の投資家が投資多様化に機微に動き出せる、対応出来るのは、それに関わる情報が提供されているからだ。情報もないのに「日本の投資の多様化、対外投資の重要性」を叫んでも空念仏だ。今の日本の証券業界はその「空念仏」を唱えているきらいが強いと思う。

 日本人の投資には「多国籍化」が必要です。成長のチャンスは国内にもあるが、海外の方が多い。証券会社もマスコミも、そうした情報をなるべく多く流して欲しいと思っています。


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