2004年10月31日(日曜日)

 (19:34)赤坂見附の上の旭屋さんでちらちら本を見ていたら、何か軍事的緊張が起きるとテレビに出てこられる江畑謙介さんの本が、「情報と国家」として新書コーナーに。へえ、文章はどんな人なんだろうと思ったし、イラク戦争や朝鮮半島の最新の軍事情勢に触れていたので、買いました。

 今読み終えたのですが、なかなか面白かったな。米英がなぜ対イラク、フセインで戦争に踏み込んでいったのか、いや行かざるを得なかったのか、北朝鮮の軍事の実体がどこにあるのか、米英が本当は攻めてくると思っていなかったフセインに関して、そして「情報の落とし穴」と「裸の王様へのプロセス」など。

 この本の一つの魅力は、普段はあまり耳にしない軍事用語がふんだんに登場することです。しかもいろいろな局面に使えそうな。並べると

  1. IMINT(イメージ・インテリジェンス 映像情報収集)
  2. SIGINT(信号情報収集)
  3. COMINT(通信情報収集)
  4. ELINT(電子情報収集)
  5. HUMINT(人間情報収集)
  6. CEP(半数必中界)
 など。最後のCEP(Circular Error Probability 半数必中界)とは、ミサイルや爆弾の命中精度を示す専門用語で「半数命中半径」とも言うらしい。これの方が分かりやすい。目標の中心から50%の確率でどのくらいの距離のところに命中するかを示す単位だという。使い方としては、「北朝鮮の弾道ミサイルの命中精度では、射程300キロでCEP(半数必中界)が恐らく900メートル」など。

 読んでいて面白かったのは、「エリア51」という単語が登場したこと。あれ、どこか野球選手の守備範囲の話しかと思ったら、「アメリカ・ネバダ州のグレート・べースン砂漠にあるグルーム・レイクと呼ばれる米空軍の基地」をそう呼ぶのだそうで、この「エリア51」は1950年代に建設された秘密の航空機実験場だという。

 あるサイトには、エリア51に関して「名前の由来:ネバダ砂漠のテストサイト地図で区画名称がエリア51であるためそう呼ばれる」とある。アメリカの連中はそういうのを知っていて、イチローの守備範囲に名前を付けているのかもしれませんね。

 まあこの本を読んで思ったのは、情報のゲットもそうだが、その分析、評価、そして政策への投影は非常に難しいということです。人や組織のサイドには、その情報を利用したい心・思惑、拒否したい心・思惑、そして無視した心・思惑などなどが渦巻いている。そうした中で、完全とは言えない情報のなかからどんな真実を見つけ、それをどう役立てるのか、または捨てるのか。まあ実は我々も日常的にやっていることなんですがね、これがなかなか難しい。


2004年10月30日(土曜日)

 (09:13)中国の利上げは、景気や投資に対しては「追加・補完的、かつ市場打診的」引き締め措置であり、金融システムに対してはヤミ金融排除を狙った「正常化への一歩」としての性格が強いものでしょう。中国は29日、貸出、預金の各金利を期間一年物について0.27%引き上げ、各5.58%、2.25%とした。

 今回の利上げは、利上げ幅としては年0.27%という小幅なもの。固定資本投資が今年1−9月に約28%(これでも一時よりは落ちてきている)も伸びている国の利上げ幅としては異常に小さい。本当にこの固定資本投資の伸びを金利操作で抑えようとしたら、もっと大幅な利上げが必要だったでしょう。1%とか2%の。

 それを小幅にとどめたのは、春からやっている裁量的金融政策(鉄、アルミなど特定業界を対象として融資抑制方針)を補完する意味合いがあったということだと思う。中央がいくら特定業界への融資抑制を言っても、中国では地方政府(省や特定都市)がそれを無視して競争的に特定業界への投資を進めていたと言われる。引き締めを金利面でも補完する意味合いがあったと思える。

 今回の利上げで特徴的なのは、「上限金利制度の撤廃」だ。中国では今まで融資金利のレンジは下限が基準金利の90%、上限が170%となっていた。下限が90%というのは、基準金利を下回った金利水準でお金を借りられる向きもあったということです。

 今回この上限が撤廃されたということは、銀行は貸出先を見て何%の金利でも貸すことが出来る、ということになる。中国に根強く存在する地下金融システムでは平気で20〜30%の金利でお金を借りていた向きがあったと言うから、まともな銀行も上限金利が撤廃されれば、こうした金融機関の経営判断の幅、収益確保の幅は大きく広がることになる。その意味では、同時に銀行がどのような貸し出し姿勢を取るかによって、基準金利の上げ幅からは予想できないほどの引き締め効果がある、とも考えられる。

 注目されていないが、一つのポイントは預金金利の引き上げでしょう。一年ものでは引き上げは0.27%と小幅だが、5年ものの預金金利は0.81%引き上げられて3.60%になった。今までの中国では、預金金利が恒常的にインフレ率(消費者物価段階で5%くらいか)を下回っていたことから預金者の不満が強く、これが「体外循環」と呼ばれるヤミ金融の世界に流れていた。ヤミ金融業者は、高利で預かり、もっと高利で貸した。

 「体外循環」とは、引き締め時にははじき出される民間、中小企業を対象に資金が正統な金融システム以外で回ることを意味する。業者は高利で預けたい人からお金を集め、それを正統システムからはじき出された企業に貸す。成長率が高ければ、そうした高利で資金を借りても事業は回る、と考える人は今の中国では多い。それが、引き締め策の尻抜け状態を作り出していた。

 新しく設定された預金金利でも中国のインフレ率を下回っているので、高い預金金利を要求する預金者の希望をすべて満たすわけではない。しかし多少は「体内循環」に戻ってくる可能性がある。その集まった資金で、金融機関は上限が撤廃された金利で企業に貸せる。金融機関の収益は増える。言ってみれば今回の中国の金融施策は、預金者は高い金利で預金ができ、金融機関は上限のない金利でお金を貸せるという意味で、「体外循環の体内化」策と理解できる。  中国の利上げに関してロイター電には「中国ビジネスを手がける日本の金融関係者は、突然のことで驚いている」という文章がある。筆者も9月中旬に北京でこの問題を集中的に取材した際には、「当面利上げはない」という印象だった。一般的な利上げは投資に出はなく消費(中国のGDPの約4割)に打撃になる、それによって弱い産業も打撃を受ける、などが中国の専門家の意見でもあった。それは中国、先進国への長い道に詳しい。

 にも関わらず国務院が利上げを決意したのは、今回の小幅利上げ、上限金利の撤廃が中国が直面しているいくつかの問題に同時に少しずつ取り組むことになる、と判断したからでしょう。どの問題にも抜本的な解決策にはならないが、「前進にはなる」と理解した可能性が強い。

 望ましくない固定投資が希望したほど落ちない原因になっている「体外循環」を少しでも「体内循環」に戻す、途上国的な裁量的引き締めの限界を少しでも市場金利操作による理想的な先進国型の金融政策に戻す、何を言われようが勝手な政策を進めようとする地方政府の動きを牽制する、しかし景気を大きくダウンさせて失業者を大量に出すようなことはしたくない、などなど。

 今回の措置がこうした狙いを全て満たせるとは思えない。あくまで追加的、補完的、とりあえず「前に一歩」の措置でしょう。だから30日の中国各地の株式市場が脚気反応的に大きく下げたのは行き過ぎだと思う。中国の経済成長が破裂なしに長期的な展望を開くならば、それは中国にとっても世界にとっても良いことだ、と理解できる。

 加えて言えば、今回の措置がそうであったように、中国の金融政策、経済政策の試行錯誤は続く、ということです。


2004年10月29日(金曜日)

 (23:13)ドルがジリジリと下げている。このday by day のコーナーでは今月20日に「一段のドル安」を予測しましたっけ。問題はこの105円台を付けた後、ドルがどう動くかです。今回はあまり円高予想が聞こえない。私は、であるがゆえに円には当面一段の円高展開が予想が出来る、と考えている。

 その時にドルに下方圧力がかかっている理由は書きました。まあ当時とあまり環境は変わっていない。大統領選挙を直前に控えてドルが下げていることが重要です。しかも多少このドルの下落を調整している人がいるのかもしれないが、ジリジリと来ていることが重要。

 それにしても、来週の米大統領選挙も今は最終週末を過ごしているところだが、つらつら考えてみると、「何か意味ある論争が展開され、アメリカという世界でも冠たる力を持つ国の将来像が語られただろうか」と考えると、心許ない。抱えている問題は大きいのに。

 100円に接近するプロセスでは、日本の通貨当局の動きも目に見えて観察されるでしょう。問題はアメリカ政府の政策的意図が今は空白な点です。財務長官は口先で「強いドル」を方針として表明しているが、何ら真意を感じられない。

 円高が必ずしも日本にとって打撃になるわけではない。今の日本は30年以上の円高の歴史の中にある。私は長期的には円安を予想しますが、当面は円高圧力強しということでしょう。


2004年10月28日(木曜日)

 (19:13)へえ、ポスト・シーズンで8連勝したチームってありましたっけね。だってヤンキースに3連敗のあと4連勝し、カージナルスに対して4連勝。「ボストン・ショック」ですよ。

 とにかくカージナルスは中軸が打てなかった。プーホールズ、ローレン、エドモンズ。3人とも試合が進むとともに、顔が青ざめていた。なんなんでしょうね。ローレンはワールド・シリーズでヒットなし。4番がそれじゃ勝てない。リーグ・シリーズでは結構打っていたのに。と考えれば、松井はなかなか安定した4番だった。

 バンビーノの呪いとかいろいろ言われて、そして言われすぎて。そりゃ、ボストンにも反発意欲が高まる。去年ももう一歩のところでヤンキースに阻まれた。ヤンキース堰が切れたらあとは一気呵成。86年ぶりの優勝。まあでも、ヤンキースが出ていたらと考える。

 ボストン・ショックはしばらく残りそうです。ヤンキースの選手にも、カージナルスの選手にも。ヤンキースがこのショックを振り払うのはかなり力がいる。ボストンの選手、例えばビル・ミラーなどがぼろぼろエラーをするのに、カージナルスはそれをチャンスから点に繋げられない。

 カージナルスは走塁も酷かった。第三戦のピッチャーの走塁は球史に残る。自ら勝利を捨てるような試合が多かった。ボストンの勝因は、「終わってみればみんな活躍していた」ということに尽きると思う。対ヤンキースの前半戦で全く打てなかったデーモンなどが試合が進むにつれて打ってきた。ベルホーンの活躍も記憶に残る。選手のここぞという活躍が球団の勝利に間に合っていた。

 カージナルスはそれにしても元気がなかったな。なんなんでしょうね。ボストンはよく日本の球団にたとえれば阪神と言われる。しかし、阪神の方がボストンより短いインターバルで優勝している。来年ボストンはFAになる選手が多い。来年はどういうチームになっているでしょうか。

 今年の趨勢を考えると、来年直ぐにヤンキースがワールド・シリーズを取るのは結構難しいかもしれない。なんとか取って欲しいのですが。まあスタインブレナーもライバルのボストンが優勝したら、チームをもっと多彩にすることを考えるでしょう。ヤンキースもどういうチームになり、松井がどのような地位を占めるのか。また来年が楽しみです。


2004年10月28日(木曜日)

 (07:13)久しぶりでした。CDやipodではたまに聴いているのですが、ナマのクラシック演奏を聞くのは。ニューヨーク・フィルのサントリーホールでの27日の演奏に誘われたのです。

 出し物はタンホイザーから序曲とバッカナール、マーラーの第5番ハ単調。指揮者はマゼールで、ほぼフルに近い大規模楽団構成でした。あまり詳しくもないので素人印象ですが、マーラーの曲はCDで聴くとなかなか大変です。しかし実際に楽器を奏でている人を見ながらのクラシック、マーラーはなかなか良いものだな、と思いました。また機会があったら行きたい。板を打ち合わせる面白い楽器があったな。

 それにしても作曲家という仕事には興味を持ちました。曲を作るときに、あらゆる楽器のパーツを同時進行的に考えながら曲を書くのだと思うのですが、まあそれは大変ですよね。昔は指揮者がそのまま作曲家になったようで、マーラーもどうやら最初は指揮者だったらしい。指揮をしていれば、楽器が果たす役割、出す音は分かる。その印象を持って作曲するのは可能だと思う。

 パンフレットを見ていたら、アメリカのクラシック界は9.11で大きな影響を受けたそうな。特にニューヨーク・フィルは。それまでフルハウスを続けていたのに、あの同時多発テロ以降は観衆はがた減り、楽団の収入は激減した。アメリカの楽団の中にはディスバンド(解団)したところもあるとか。

 まあ狙われやすいというのもあるし、聴く気になれないというのもあるかもしれない。やっと観客も楽団の経営も戻ってきたと言うことなんでしょう。この10月、11月は日本にいつものことながら有名楽団がいっぱいくる。ベルリンもウィーンも。チケットをとるのはなかなか難しいそうだ。
 ――――――――――
 今朝の新聞では、日経産業の最終面の「電子投票」という記事が面白かったな。あと一週間以内に迫った米大統領選挙では、全有権者の約3割がタッチスクリーン式の電子投票機で一票を投じることになるという。世界で最大規模のIT選挙の実施。そりゃ結果は速く出る。

 しかし、投票データの信頼性や票の数え直しの不可など問題が多いらしい。信頼性という面で言うと、特にオハイオ州が採用したディーホルド社の電子投票機の投票データ送信時の「暗号化」が不十分で、外部から不正に操作される危険性が指摘されている。オハイオ州は大接戦が予想されている。数百票動かすだけで、オハイオの20数人の選挙人がどちらかに動いてしまう可能性がある。それこそ、次の大統領が決まってしまう可能性ある、というわけだ。

 電子投票でも紙の記録を残す方式を採用する州もあるようだ。しかし、その対応が出来ない州では、一回結果を出したらもう数え直しは無理。こりゃ不安ですよね。選挙がらみでは、朝日に出ていた「electotainment」という単語が面白かった。

 「election」と「entertainment」の合成語らしい。つまり選挙の娯楽化。本質的議論はしばしば退屈になる。そこで、話題に出来そうな些細な出来事をいかにも大事のように取り上げて、それを報道や話題のセンターに置くという傾向を指すらしい。テレーザ夫人(ケリー)がローラ夫人(ブッシュ)は「実質的な仕事をしていない」と言ったとか。

 些事にほど関心が行ってしまう、というのは、どこの国の選挙でも見られる傾向ですが、考えてみれば恐ろしいことです。


2004年10月26日(火曜日)

 (18:12)昨日でしたかね、被災地に雨が来る、雪も降りそうだ、寒くなる、そうした中で避難する人が増えている.....と聞いて、「何が出来るか」と考えていたのをとりあえず「郵便局を通じてのお金の送金」と決めて、近くの郵便局に行ってきました。局員の方の手元には、「振込料金免除」に関する緊急連絡というファックスがぶ厚く届いていて、いろいろな放送局、都道府県などなどがいっぱい口座を作ってそこへの振込をやっているのだな、と思いながら。

 郵便局サイドが持つ口座と同じ口座なら、送金代金が免除される仕組みと見た。モノよりお金の方が使い勝手が良いのではと考えました。モノは移動しなければならない。あの道路状態ではなかなか大変です。

 公民館などに避難する人が増えているというのが、事態の深刻さを物語っていると思う。今現在では10万人を超すとか。余震が続いている間は、復旧作業は本格化できないのでしょう。いつ二次災害が起きるかわからない。ということは、沈静化するまでの救助、復旧活動はスローペースということです。その間にも、何日、何週と時間がたち、その間にも三度の食事の時間が来て、その他の所用のこともある。考えれば大変の事態です。

 「地震との共存」が義務づけられている日本列島。いつどこで地震が起こるか分からない、という中では助け合うのは自然だと思う。


2004年10月25日(月曜日)

 (17:12)日曜日のEZ!はメチャおして、終わりは午前1時くらいでした。終わったので帰ろうと思ったら、小島さんが何か紙袋を持ってツカツカといらっしゃる。いや、可愛くですよ。ニコニコしながら。何かなと思ったら、「私が初めて書いた本です....」と。そりゃめでたい、てなもんです。

 何の本かと思って開けたら料理のレシピの本。彼女とは森本さんやご亭主を含めて何回か食事をしているので、「食べ好き」とは思っていましたが、本を書くほどの料理好き、いや手料理好きとは思いませんでした。m(。−_−。)mス・スイマセーン 本の中では後ろ姿しか見えないが、ご亭主は幸せなこと。ははは、よく存じ上げておりますが。

  なっちゃんレシピの表紙  ほんまにうまそな料理が並んでいるんですわ。最初がパスタ系。この「牡蠣と春菊の冬スパ」はうまそう。次に目が止まったのは「なすのしょうがじょうゆ」、「れんこんサラダ」も奇抜なアイデアだと思う。〆は「づけ茶」かな。鯛茶好きには食欲がそそられる。

 キャベツ主義というのも賛成できるな。料理は何がなくとも野菜がないと。キャベツはいろいろに使える。外食が続くと、無性に食べ慣れたものが食べたくなり、母親の味に戻るというのもその通りだと思う。彼女のお母様も本にご登場。

 人のことをそう評する資格たっぷりに、彼女は元気印なんですよ。かつ健康印。本にも書いてあるが午前2時半起き(めざまし)を続けて、それから解放されたら少し休めばよいのに、時間が出来ると直ぐに本を作る。ははは。ほっておいても何かする人 !

 笑えるし、納得できるのは「キッチンに1時間もいたら疲れるし、30分で作れるほど手際も良くない」というところや、「2人分の料理を作るのは結構難しい」といったところ。彼女の感覚が生きている文章。「卒論以来の長い文章」と。うまいからもっと書けば良いのに。

 私はかつて半日掛けてカレーライスを作っただけで、今は実際にはあまり自分で作らない。だからわからない面もあるのですが、この本は大勢の「料理もこなしたい。もちろん仕事も」という人(今の日本では大部分が女性でしょうが)には非常に良い本ではないか、と思う。なぜなら、彼女自身がそう思いながら生きているし、そして食事を楽しんでいるであろうからです。

 ははは、私も自分で料理するようになるときのために、手元に置きたいと思う本です。ご推薦、ご推薦。紀伊国屋にも丸善にも主要な書籍購入サイトには入っていますし、むろん街の本屋さんでも購入可能です。


2004年10月25日(月曜日)

 (08:12)聞けば良かったな....と。何かというと、新幹線が脱線した問題です。新潟県中越地震。あれがリニアモーターだったらどうなったか、です。番組の後思い付いた。せっかくスタジオに専門家が来ていたので。

 新幹線の脱線でけが人が出なかったのは奇跡らしい。直下型では高速で走っている新幹線は地震を回避するのは難しいらしい。P波、S波の話しです。地震が深ければP波がS波よりかなり先に感知されるが、直下型では両波はほぼ同時に感知器に到着する。それでは新幹線が減速できない。あらゆる技術には欠陥というか、限界がある。ただし上越新幹線には「雪落とし」という大きな溝があって、それが新幹線の車体の横転、転覆を防いだであろう事が分かった、と。横転したら、けが人なしでは済まなかっただろう。

 素人考えながら、リニアモーターカーだったらどうだったんですかね。リニアには脱線というのはない。しかし停電になったら、もっと大きな損害、被害が生ずるのか。その辺が知りたい。いつも思うのですが、テクノロジーの欠陥はまずはテクノロジーで乗り越える努力をするのが自然でしょう。

 地震国・日本には、「万が一」を考えたら危険がいっぱいある。しかし、日本は地震があるからといって、新幹線を「地震があっても安全な速度」で走らせる、というのは合理的ではないでしょう。ビルも全部二階建ては無理だ。どの程度の地震を前提に都市設計を行うかは、コストとの見合いでもある。前提を高くすればするほど、異常にコストが高まる。

 やはりこの列島に住んでいる我々は地震と共存せざるを得ない。まあそういう意味で、新潟の方々が直面している問題は、いつ我々が直面するかもしれないもので、私ももしもの時に自分や近しい人の身の回りに何を置いておかねばならないかを考えました。

 余震が続いている。災害地では家に入れずに車や学校の校庭で寝ている人が多い。大変だと思う。それにしても、真冬の、雪の多い季節でなくて良かった。雪が降れば、人や車は動けず、物資は動かせず、道路の亀裂や建物の損害は隠れる。加えて寒い。


2004年10月24日(日曜日)

 (12:07)ははは、日経は会社で読むので....家ではとっていない、と言う人も、この記事だけは読んでおいた方が良いのでは。ま、具体的メリットはアメリカに駐在したことのある人だけですがね。でも私もそうですが、私の友達にはこの手の人が一杯居る。

 私もずっと「羨ましいな」と思っていたのです。誰をかというと、「アメリカでの駐在合計が10年を超える人」。彼等はこれまでもアメリカの年金ももらえる権利があった。しかし今までは10年が一区切りだったのです。9年でもダメ。ましてやピッタリ4年の私のような人間にはダメでした。

 ところが、「短期間駐在しただけの人にも受給の道を開く社会保障協定が日米間で結ばれた」というのです。実施は来年秋から。これを受給するには、来年秋から日本の社会保険事務所で申請でき、社会保障番号(social security number)を忘れていても可能、だそうだ。私は今でもこの番号を持っている。

 まあ、ゴミのような金額でしょうがね。ドル安が進むと、円の手取りも少なくなりますし。しかし、アメリカで税金を納めた分は多少戻ってくる。


2004年10月24日(日曜日)

 (09:07)新潟県中越地震の映像を見ながら、昔オヤジが言っていたことを思い出しました。彼は子供の頃、関東大震災を諏訪で経験している。関東からあんなに離れたところでも揺れは凄まじく、余震もあった。で、その日の夜は「外で寝た」というのです。それを覚えていると。

 今回の新潟でも、家に入れずに車の中とか、小学校の校庭で過ごした人もいたようです。怖くて家の中に入れなかったのでしょうね。今回の地震から、「加速度」という言葉が頻繁に登場するようになっている。

 加速度とはなんぞや。揺れの強さを示す単位で、単位表示は「ガル」。ガルが大きいほど揺れが激しいことを示し、上向きの加速度が重力加速度(約980ガル)を上回ると、物体は浮き上がるという。テレビの解説者の一人が、「ピアノが部屋の一方の隅から床を傷つけずに反対側に移動する」と解説していたのが分かりやすかった。

 防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が震源近くの新潟県小千谷市に設置した観測点で見たところ、今回の地震の加速度は最大で1500ガルあった、という。同じ直下型である1995年の阪神大震災の際に神戸海洋気象台で観測された数値は818ガル。今回はそれを上回っている。

 ただし、ガルの数値は必ずしも震度や被害とは直結せず、昨年7月の宮城県北部地震では同県鳴瀬町で気象庁の記録としては最大の2037ガル、2000年10月の鳥取県西部地震では同県日野町で1584ガルを記録していたという。そんな高いガル(上向き加速度)の中で地震に見舞われたら、地上にいても我々も「無重力状態」を経験できるということか。恐ろしい。
 ――――――――――
 ところで、仕事に加えて収録とかラジオとかインタビューで金曜日があまりにもハードだったため土曜日は家でおとなしくしていたので、結構文章が書けました。で、以下の二つのサイトを完成しました。

中国、先進国への長い道

松井、「不完全燃焼」の2004

 です。ご興味のある方はどうぞ。


2004年10月23日(土曜日)

 (09:07)日経朝刊で読んだ「財政健全化 日銀総裁が4原則」の記事はなかなかいいなあ、引用しようと思ってサイトの記事に行ったら、途中で切れていて肝心の4原則がない。ネットサイトの記事も「4原則」が見出しになっているのに、記事としておかしいと思うのだが。

 それはそうとして、グリーンスパンがクリントン時代の財政健全化に非常に大きな役割を果たしたことは良く知られている。今後10年の日本経済にとって経済活動に打撃を与えずに、経済の活力を維持した形で財政をどのように健全化するかが日本の長期的繁栄にとって非常に重要な事と思っている私のような人間には、福井さんが財政制度審議会で述べた4条件は非常に頷けるものです。サイトにないので私が新聞から拾うと次のようになる。

  1. 透明性を確保し、財政再建への信認を確保する
  2. 規制緩和などにより民間活力を引き出し、経済の潜在力を高め、税収を増やす
  3. 財政再建だけを先行するのではなく、経済活性化と同時に進める
  4. 海外や個人など国債の保有者の多様化
 もうちょっと具体的に言ってもいいのに、やはり日銀総裁の立場では無理ですかね。例えば、日本の政府の税金の使い方はほんとうに下手だ、といった。彼は以前それを言っていたのでは。厚生労働省の10億円に上る監修費はどうなっているんだ。無駄というより犯罪に等しい。

 上から三つは非常に重要なことです。今明らかになっている厚生労働省の監修費問題を見るまでもなく、国家予算の使い方には信頼性の欠如が明らか。それをたださないと誰も増税には賛成できない。まず使い道をきちんとしないと。税金から出ている補助金が役所に戻って、それが飲み食いに使われているのでは、税金など誰も払いたくない。こうした綱紀粛正は徹底してやるべきだと思う。

 その点で一番重要なのは、「経済の活力を失わずに」ということです。何をするにもこの点が重要。経済さえ活力があり、国民一人当たりのGDPが成長していれば、いかようにも対策の立てようがある。一番良くないのは、経済が活力を失う形で財政再建を急ぐことです。まあこれは実質的には目標達成が無理ですが。

 そこで「活力維持」の方途として福井さんが挙げている「規制緩和」はナイスだと思う。日本は戦後の高成長の余裕のある時代に、システムの中に一杯余計なものを付けすぎた。規制もそうです。高度成長だからその弊害は目立たなかった。しかしその余裕はない。一端体をスリムにする必要がある。難しいことはない。家計の再建とそれほど違わない。入るを促し、出でるを抑制すればよい。お金の流れをスムーズに、無駄のないようにするのである。それには規制が邪魔になる。

 では「経済活性化」とは。これはいろいろある。やはり直接税は決して現在以上に上げるべきではないと思う。定率減税の廃止程度なら良いが、税率の引き上げは企業活動、個人の勤労意欲に響く。やはり間接税で行うべきだろう。今の日本がこの議論をしっかりできないのはおかしい。あとは、海外から見て魅力的な国になることだろう。観光客も来る、資本も来る形の。

 日本はこれまでこれを忘れていた。では魅力的な国造りとは何か。もう結構地方のレベルでも始まっていると思う。この記事を読んで驚いたのは、財政審への日銀総裁の出席は初めてだそうだ。財政と金融の両輪の政策は相互に監視し合って、協力し合って成果を上げられると考えれば、やっと正常な姿への第一歩だったと言える。その分で、福井さんも出席者の耳が痛くなるほどきついことを言った方が良いと思うのだが。


2004年10月23日(土曜日)

 (07:07)このワシントン・ポストの記事はなかなか面白いな。初の女性の国防長官、初の黒人の司法長官。むろん、ブッシュが接戦の大統領選挙をおさえ、二期目に入ったら。

 ブッシュ勝利の後に、「ラムズフェルドは辞める」というのがワシントン雀のもっぱらの見方だとか。まあそうですな、数々の舌禍。国民の人気も低い。レスリングで鍛えた小柄な彼も、そろそろ引き時か。後任は冒頭で書いたことで分かるでしょう。いやこれも雀の囁きですからほんとうになるかどうかは分からない。しかし「初の女性の国防長官」と言えば、コンドリーサ・ライスしかいない。今は安全保障問題担当の大統領補佐官です。新補佐官には対イラク戦争の立案者であるウォルフォウィッツか。

 司法長官のアッシュクロフトは恐らく辞任、その後任は彼の下で働いていた黒人のラリー・トンプソンの可能性が高いとか。じゃ、パウエルはどうなるの。本人は続けてもいい気持ちもあるらしい。それらしいことも言っている。代わるとしたら、2000年の選挙の時最後まで副大統領候補だったジョン・ダンフォースが可能性があると。

 スノー財務長官はどうなるのか。どうも去る方向らしい。オニール、スノーと冴えない財務長官が続いていたが、代わったらどうなるのか ? ルービンが優秀でしたから。では後任は。今はホワイトハウスにいる忠臣の一人のカードがその候補の一人とワシントン・ポスト。その他の財務長官候補としては、スティーブン・フリードマン(経済諮問委員長)、ジェラルド・パースキー(カリフォルニアのビジネスマンとのこと。知りません)。じゃカードが財務省に出たとき、ホワイトハウスで彼の役割をやるのは。(髭の ?)ボルトンらしい。

 あとはあまり知らない人の名前が出てくる。では、ケリーが勝ったら閣僚はどうなるのか。まだあまり下馬評は挙がっていない。まあでも、つい4年前まで民主党は政権を握っていた。人材はいるでしょう。ルービンなんてのもまた出てくるかもしれない。米大統領選挙はもう直ぐ目の前です。11月2日。


2004年10月22日(金曜日)

 (12:07)敗軍の将、兵を語る...。どこかの雑誌の連載記事のようですが、ボストンに負けたニューヨークのトーリ監督がヤンキースタジアムで記者会見したそうな。そして記者から、「シリーズの流れが変わったのは」と質問された。それに関する記事が日経のネットに昼前に載った。興味深く読みました。実は私もそう思っていたので。この記事を引用すると

 3連勝の後、4連敗を喫した同監督は「勝負の分かれ目は」と問われ、逆に「どこだと思う」と報道陣に問い返した。第4戦の九回無死一塁に許した盗塁などを指摘するいくつかの答えにいずれも「違う」と答えた。結局、同監督が挙げたのは、第5戦の六回二死満塁、松井秀の打席だった。

 「ペドロ(マルティネス)を相手に4―2とリードしてマツイが右中間にライナーを打った。守備がそれほど評価されていない選手がそれをダイビングキャッチ」とプレーを説明してから続けた。「あれがなければ、と言うつもりはない。ただ振り返って何が大きかったかと言えば、あのプレーが勝負の分かれ目になる」と話した。

 そうなんですよ。あの低いライナーが右中間を抜けていたら、ヤンキースには3点入った。ツーアウトですから、ランナーは一斉スタート。試合は第四戦の流れがボストンのそれだっただけに、第五戦での松井の打球が抜けていればヤンキースに戻ったと思う。それが、トーリの言葉で言えば「守備がそれほど評価されていない選手」、具体的にはニクソンだと思うが、変な形でダイビングキャッチした。

 なければ、7−2でヤンキースリードになった。そのまま勝てば、ヤンキースは4−1で優勝、松井はMVP。まあ今から何を言っても始まらない。クレメンスのアストロズも破れた。この週末は面白くない。

 でも一つ言うと、シリーズの各打者の中で松井がヒットになるならないに関係なく、一番ライナーを打っていた。つまり、一番バットの真で球を捕らえていた。だから、「進化する松井」の来年は期待できると思う。トーリもこのシーズンオフは、「チームを多彩にすること」に励んで欲しいと思う。キャッシュマンさんにもお願い.....。

 ところで、この日本の新聞記事に相当する部分の英語の記事をニューヨーク・タイムズに見つけましたので、それを掲載しておきます。

At a news conference yesterday, Torre was asked if there was any moment in the series that struck him as a turning point. He laughed and asked the reporters to guess.

Kevin Millar's leadoff walk against Mariano Rivera in the ninth inning of Game 4, with Boston trailing by a run and just three outs from elimination? Dave Roberts's subsequent stolen base, which put him in position to tie the score? Tony Clark's double late in Game 5, which bounced into the Fenway Park stands for a ground-rule double and kept a Yankees runner from scoring the go-ahead run? Alex Rodriguez's mindless karate chop of Boston pitcher Bronson Arroyo on a tag play in Game 6, a violation of the rules that ended with Rodriguez being called out and a Yankees rally being squelched?

Torre took suggestions until somebody mentioned the sixth inning of Game 5. Derek Jeter had given the Yankees a 4-2 lead with a three-run double off a fading Pedro Martinez. Now Martinez had to face Hideki Matsui, then the hottest hitter of the series and a nemesis of Martinez, who, as in other instances, remained in the game despite a mounting pitch count.

"We had Pedro on the ropes," Torre said. "We were ahead, 4-2. It was two balls, one strike to Matsui with the bases loaded, and he hit a line drive to right-center field and someone who they normally take out for defense made a diving catch. That sort of sits and says, 'That's not a good sign.' That, to me, was the key."

If the ball had gotten by Trot Nixon, the Red Sox right fielder, the Yankees probably would have taken a 7-2 lead and cruised to victory in a game that would clinch the series. But Nixon caught it, and the Yankees did not score again for 15 innings.

 この記事ですが、一定時間(多分2週間)が経過すると読めなくなります。


2004年10月21日(木曜日)

 (17:07)クレメンスとヤンキース打者の対戦を見たかったな。最初にヤンキースが負けちゃいました。ロドリゲスもシェフィールドも輝きがなかった。バスケスは打たれ過ぎ。逆にボストンは今まで打てなかったベルホーンやデーモンが大活躍。流れが変わっちゃったんですな第四戦で。しかし、やはりMVPはオルティーズ。

 ヤンキースの選手の心の中でも、第三戦を終わった段階で「このままじゃ面白くない」という気持ちがあったのかもしれない。ボストンに一勝くらいさせたい、と。いや潜在的にですよ。しかし実は第四戦からヤンキースの打線は湿り気味だった。だから、あの9回をリベラが抑えていれば、と言ってももう遅いですな。

 第7戦は松井は全て先頭打者で登場した。4回とも。4番打者にこれは珍しい。ということはシェフィールドで打線が切れていたと言うことです。松井は4−2(二塁打とシングル)でしたから、彼の前に打者が貯まっていたら展開は違った。

 でもアメリカのアナウンサーの解説を聞いていると、「incredible」が何回も出てくる。日本シリーズでは最近でも巨人が3連敗のあと4連勝したケース(相手は近鉄だったかな)がある。しかしアメリカではそれがなかったそうで、「メジャーリーグの歴史を作った」とアナウンサーが叫ぶ事態となっている。

 ま、ボストンはチーム構成が多彩だということが言える。ウェイクフィールドはナックルの面白い選手で、チームに独特のカラーを与えている。ロバーツは沖縄出身のお母さんが日本人だと思ったが、ボストンの「small baseball」(こまかい野球)の立役者。

 しかし今季について言うと、ダイヤモンドバックスから来たシリングの存在が大きかった。第六戦の戦いは見事。ヤンキースの打線が湿っていたこともあるが、右足に出血しながらの好投。相手がどこ(カージナルス、アストロズ)になるか知らないが、ボストンが1918年以来のワールドチャンピオンになって、バンビーノの呪いを解くかどうかが最大の焦点か。ワールドシリーズは日本時間の月曜、アメリカ時間の日曜日から。ま、かなり興味は減ったが、関心事ではある。


2004年10月21日(木曜日)

 (11:35)私も調べ始めたら止まらない性格。思い出したのです。故宮の中にいるときから「溥儀の甥の書」という宣伝文句に「ほんまかいな」という気持ちがどこかにあったので、電話番号をもらっておいたのです。その売り場の。そしてそこで日本語を操っていた女性の名前も記録しておきました。それを思い出した。「王麗娟」さんでした。

 で、北京の故宮に電話をかけて聞いてみたのです。最初は無論日本語が分からない人が出たので、王さんを呼んでもらった。

私   もしもし、私そこで溥儀の甥御さんの書を買ったものです。伊藤といいます。

王さん (彼女とはその時しばらく話した記憶がある)はいはい、なんでしょうか。

私   私の知人で、同じように溥儀の甥御さんの売り場に立ち寄った人が写真を送ってくれて、それが私と見た人と違うのですが...

王さん ああ、それは昔の王室ですから、奥さんが一杯いるわけですよ。だから溥儀の甥御さんは沢山いるのではないでしょうか。私が知っている甥御さんは、お客さんが来たときにいた人で、売り場にいるのはお買いになった時の人だけですが。

私   でも、二人、三人ではなく、もっと多くの写真の人物がいるという話しもあるのですが

王さん いや私は知りません。とにかく、お客さんに書(私が字は選びました)を書いた人は本物ですから、心配しないで下さい.....

 まあそれ以外にも私からいろいろ言いましたが、所詮は日本語が出来る売り場の女性ですから、限界がある。溥儀の甥御さんが沢山いることは、いろいろな調査から明らかですし、愛新覚羅一族に書家が沢山いることも分かった。しかし、私がもらったパンフレットの人が言われているような「中国三大書家」の一人かどうかは私には分からない。その「三大書家」も、誰が決めているのか。

 私と同じような疑問を持った人、調べている人はいるようで、神田さんはこのサイトを教えてくれた。私と違って彼女はしばしば北京に行っているようなので、情報交換し、電話番号をお教えしてさらなる調査を依頼することも考えています。ははは、実はそう書いた直後に、このサイトの方にはメールしました。


2004年10月21日(木曜日)

 (01:35)ははは、ここまで来ると笑えますね。片山さんが「私が4年前に北京の紫禁城で会ったのはこの人でした。書は買いませんでしたが・・・」と送ってくれたのが右の写真の人でした。私が会った人とも、匿名希望さんが会った人とも違う。第三の甥

 もっとも神田さんが少し調べてくれて広島の愛新美術館(竹原市田万里町2086−1  TEL 0846-29-0353)には、「多くの著名書画家を輩出した中国清朝王家・愛新覚羅一族の、近現代著名書画家約50人による作品を収集」したコーナーがあるそうな。だから複数の甥がいても、必ずしもおかしくないらしい。この美術館のサイトがないか調べたのですが、ないのです。まあ機会があったらどのくらいの甥御さんがいるのか調べたいものです。よく見ると、後ろにある字体は、それぞれの人で違う。自らのスタイルは持っているようです。

 ところで、産経新聞のサイトが以下のようなニュースを流している。中国で「政府の不人気」を示すニュースでしょう。経済の改革を見ても、「巨大な政府の権限をいかに減殺するのか」が課題。新しく中国の権力者になった胡錦濤の前途は多難です。

重慶市で騒乱、1万人が抗議行動…発端は市民のけんか?

 中国重慶市万州区で18日午後、1万人以上の群衆が同区政府庁舎を取り囲んで騒乱状態となり、警官が出動、催涙弾を使って鎮圧した。同区政府関係者が20日、明らかにした。目撃者によると、けが人が出たという。

 政府に対する不満の根強さを示す大規模な抗議行動であり、江沢民氏の完全引退で独り立ちしてから1カ月の胡錦涛政権を揺さぶる社会不安事件といえる。

 目撃者によると18日夜、1万人以上の市民が政府庁舎前に集まって騒ぎ、約5台の警察車両が焼かれた。武装警察部隊の鎮圧により、市民らが負傷。今も警察部隊が市内を警戒しているという。

 中国の一部インターネットサイトなどによると、きっかけは18日午後、路上で起きた市民同士のけんか。相手を殴った男が「自分は公務員だ。どんなことでも金で片が付く」と言い放ったため、周りにいた市民の怒りが爆発。瞬く間に騒ぎが広がり政府への抗議行動となった。

 香港紙、明報によると、万州区政府は事件の徹底調査を約束、現場から立ち去るよう市民に呼び掛けるテレビ談話を発表。19日未明には会見を開き、殴ったのは政府関係者ではないと強調したという。

 収入格差を背景に地方政府幹部の特権乱用や汚職に市民の目は厳しく、ささいな出来事をきっかけに不満が爆発することを事件は示した。

 中国の主要紙やテレビは騒乱の詳細について伝えていない。社会不安の拡大は政権基盤を揺るがすだけに、指導部は情報を統制して再発防止に全力を挙げるとみられる。(


2004年10月20日(水曜日)

 (22:08)台風情報なんて繰り返し聞いていても仕方がないので、テレビ、ラジオをいっさい消して ipod に入れた好きな曲を聞きながら、ライブの為替情報を見ていたら、実に久しぶりにユーロが1.26ドル台に乗ってきた。日本時間の夜10時過ぎ。私の記憶では数ヶ月ぶりというユーロ高・ドル安水準。

 ドル・円は108円台のロー。アメリカのモルガン・チェースやモトローラの決算が悪かったこともあって、アメリカの株は再び下げて始まる予想。今日はドルは一時的にも107円台が一回はあるような。△保合を抜けたら下か、と思わせる動き。保合が続けば続くほど、抜けたあとの動きは大きい。

 アメリカを見れば、財政赤字と貿易赤字が増大。ともに史上最高ペース。財政赤字は14日米財務省発表で2004会計年度(03年10月−04年9月)は4125億5300万ドルの赤字。ブッシュ政権下で2年連続の過去最大更新。

 一方の貿易赤字は単月で500億ドルを超えてきている。8月を見ると、同収支(モノとサービスの取引の合計・季節調整済み)は前月比6.9%増の540億4100万ドル。それを単純に12倍すると、6480億ドル。アメリカをGDPで11兆ドル経済としても、その対GDP比は5.9%と6%に近い。二つの赤を足すと1兆ドルということです。

 日米貿易摩擦激しき折りの経験則は、「3%を超えると危険」というものだった。今はそれを遙かに超えている。当時と今では環境が違いますが。債務や赤という話をすると、昨日のグリーンスパンの発言も面白かった。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事は彼の発言を次のように報じている。

Federal Reserve Chairman Alan Greenspan again played down worries of a bubble in the housing market, and argued that speculative buying -- while rising by some measures -- remains low.

Mr. Greenspan, in a speech to a banking group here, also said U.S. households shouldn't have any trouble handling record debt levels, though he acknowledged that worries over such debt "cannot be readily dismissed."

 住宅マーケット、家庭の債務増大、それぞれあまり心配ないと。うーん、そうかな。最近のグリーンスパンは「心配ないオジさん」になっていると思う。石油価格の先行きに関しても彼は「心配ない」、と。うーん、グリーンスパンを長く見ているが、これほど「心配ない」と繰り返すのはあまり過去に例がないな。本当は心配しているはずなのに。財政赤字の増加などに関しては、彼は今までは一番厳しく指摘してきた人だ。しかし今はおとなしい。選挙からか ?

 一気には行かないかもしれない。しかし、どことなくドル安、ニューヨーク株安の臭いがする。投票を2週間後に控えて、米大統領選挙の候補者の支持率を報じる記事を読んでいたら、「ブッシュには極めて批判的、しかしケリーは信頼感に欠ける」という投票予定者の両候補者に対する総体的見方が紹介されていた。ニューヨーク・タイムズだったかな。

 つまり、今回の米大統領選挙は「less evil」の戦い、ということになる。どちらも積極的には投票したくない。しかし、「どちらかを選べと言われているから、どちらかに決める」という選挙。それが拮抗している。まあ言ってみれば、表現が当たっているかどうかは別にして、さらに言えば世俗的な表現として借りれば「不美人競争」なんですな。

 市場の流動性付与の程度、資本主義の最後の砦、最後は一番資本を置いて安心できるだろう国、などなどのアメリカのメリットを比較考量しても、ドルはやや高い印象がする。だからといってユーロが買えるか、という見方からユーロ・ドルはもちあってきた。ヨーロッパの経済は弱い。だからといって、日本を買えるかというイメージもあった。だからドルは110円前後で安定してきた。

 しかし、うーん久しぶりに動き出したこともあって、下方硬直性の存在は認めながらも、日本の通貨当局がしばらく先行きを安心できない季節がまた巡ってくるのかもしれないなあ....と思わせる市場の雰囲気ではある。


2004年10月20日(水曜日)

 (20:59)ほんまによう来るなあ。海外駐在から帰国した若手と食事を約束していたのですが、双方の合意によって順延に。そりゃそうですよ。食事していたって外の雨と風が気がきじゃない。美味しいモノも、美味しく食べられない。それだったら、リスケが良い。珍しく夕方には家に帰着しました。

 こういう時の夜の商売というのは、難しいでしょうな。最近は名刺を残すと、それに載っているメールアドレスにメニューの変更などもろもろの店情報を送ってくる店も多い。そういうメールを見ていると、大部分の店は開いているのですが、「本日臨時休業」という店もある。

 店の通常営業コストと臨時休業に伴う臨時閉店コストを比較考量すると、閉めたい店の経営者が多いのでしょう。だって、私のようにとっとと家に帰る人間が多いわけだから、開けても店に来る客の数は少ないと予測できる。実際の処、銀座などの店で「休業」を宣言した店もあるらしい。そういうメールが来ました。銀座や六本木、新宿などの店は、開ければ店の大勢の女性に決まったコストを支払わねばならない。大赤字は見えている。

 しかし店舗というのは、休みは日曜・祭日とか土日・祭日と決めた以上は、それ以外は常に開ける、それが客に対する安心感のサービスと考えることも出来る。赤字が見えていてもやる、という判断もある。夜の店などは、「今日は空いているだろうから狙い目」という客も一部いる。

 まあでも私は、風雨で外を歩くのも嫌な日に街を歩こうという趣味はない。雨が降ればもうゴルフも嫌という人間なので。
 ――――――――――
 台風よりも心配なのはヤンキースです。3連勝したと思ったら、あれよあれよと3連敗。松井のバットも鈍く、湿ってきた。ロドリゲスもシェフィールドも悪い。得点能力ががた落ち。シリングもよく投げたけど、それよりもヤンキースの打棒が鈍ってきた。ロドリゲスのグローブ殴打事件など、選手の苛立ちが良く出ている。とんでもない行為ですが。

 明日はデレク・ローかウェイクフィールドがボストンの先発でしょう。去年のブーンのサヨナラ・ホームランを考えれば、後者の先発も面白い。ヤンキースの選手の焦りを呼ぶことが可能。まあ順当なら、デレク・ローでしょう。ヤンキースはケビン・ブラウンか。それがダメなら直ちにバスケスに繋げる、あとは総動員という展開か。

 第6戦は、両軍とも主軸は当たっていない。レッドソックスは下位打線の奮起で勝った。ヤンキースの下位打線は全くもって頼りにならない。クラークなど三振の山。シエラも本当に時々しか当たらない。カイロは渋いが、ジータも打率は2割に届くかどうか。明日はやはり、ジータ、ロドリゲス、シェフィールド、松井の4番までがどのくらいヒットを打てるかでしょう。

 松井が活躍してヤンキースが勝てばシリーズMVPは松井。レッドソックスが勝てば、第7戦の活躍が誰であろうとオルティーズがMVPでしょう。私は無論のこと、10月末まで松井の活躍を見ていたい。


2004年10月19日(火曜日)

 (20:45)ははは、これは不明を恥じますな。ネット詐欺にはオレオレならぬフィシングという詐欺がある。電子メールのパスワードを聞き出すという比較的害の少ないものから、最近は銀行口座やクレジットカードの番号、社会保障番号(social security number アメリカでは非常に重要な番号、銀行口座の開設などに使う)などを奪い取る悪質なものまである。

 私は「フィシング」というので、今まで何の疑いもなく「fishing」だとばっかり思っていた。しかし今日日経産業新聞を読んでいて、これが「PHISHING」だと知った。「PASSWORD HARVESTING FISHING」から来ているという。ネットで糸を垂れて、パスワードを明かすような不用心な人々に狙いを定めて釣っているということか。

 では「PHISHING」はどのような状況で起きるのか。一つはメール詐欺。料金未納でネット接続が使えなくなるので今すぐクレジットカードの番号を連絡するように、といった接触の仕方。うっかり返信すると、そのまま番号は詐欺師に、ということらしい。

 人ごとではなく、毎日大量に来るメールを見ていると、とんでもないメールが来る。興信所を装ったもの、金利が安くなると言うようなもの。全部無視です。しかしよほどネットに習熟していないと騙されるかも知れないなというものまである。

 最近はメールでダイレクトに講演してくれとか知らない人から来る。「ほんまかいな」「どんな素性の人か」と警戒的になる。やはり最終的にOkを出すのは、担当者に会って相手の顔を見てからです。メールでずっと約束して、行ったら誰もいなかったなんて嫌ですからね。顔見知り同士はそういう必要がない。まあ、気を付けましょう。


2004年10月18日(月曜日)

 (07:45)今年9月の北京訪問に関してまとめた「中国、先進国への長い道=2004年秋」に関しては、大勢の方から感想や意見を頂いています。有り難うございました。

 中国レポート(で、いいんでしょうか)を拝読しました。下手な中国関係の分厚い単行本を手にするより、中国の現状、実情がよく理解できました。

読者が送ってくれた別の書家  何か、すっきりした気分です。私は、しいて中国に関心を持っているわけではないのですが、G7にまで参加することになった中国、また過日のサッカーアジアカップにおける民衆の反日行動等々を見るにつけ、その背後で、いったい中国の経済が、政治が(逆ですね、これ。政治が経済がでしょうね)どうなっているのか、メディアではなかなか理解できません。そうした理解不能なもやもやから解きはなってくれたのが、このレポートです。中国の現状、実情を鳥瞰できたような気持です。で、感謝を込めての一筆です。ありがとうございました。

 と菊池さんから。そうした多くのメールの中で、私が非常に興味をもったメールがありました。匿名希望と言うことなので、その趣旨で紹介します。
 いつもYCASTERを興味深く拝見しております。(略)

 海外は、留学も含めて3回ドイツに行き、ヨーロッパのことはそれなりに分かっているのですが、これまでアジアを知る機会がなかったので、今年の夏に家族で北京に観光旅行に出かけました。中国は初めてですし、言葉も分からないので、全食つきのフルパック旅行に参加しました。

 中国入り後は、中国側の旅行会社が担当し、日本語がしゃべれる中国人の女性がフルアテンドしてくれました。4日間の旅でしたが、旅行代理店のパンフレットに、「中国では規定により中国側旅行者によりお客様にお買い物のご案内をするよう義務付けられています」と記載されているとおり、観光の合間に毎日複数の土産物屋などに連れて行かれました。

 その中で興味深かったのが、3つの店です。最初は、天安門広場に面した同仁堂薬局という漢方薬の店です。お店に着くと、売り場のある一階ではなく、二階の部屋に案内され、店の人が、10分程度からだのつぼについて説明した後、「今日は、偶然有名な漢方のお医者さんが来られているので皆さんを診察してあげます」といって、5〜6人の白衣を着た中年の人が出てきました。私も診てもらいましたが、脈を診ながら、「あなたは肝臓と膀胱に問題があるので、2種類の薬を飲んだ方がいい。1ヶ月あたり、約1万円ずつの薬を最低2ヶ月飲むべきである」といいました。あまりにも高いので躊躇しましたが、家内が「体は大事だから1か月分でも買ったら」ということで買い求めました。

 その翌日は、故宮見学でした。暑い中、かなり歩いたところのちょっと裏にある建物に入りました。確か、九龍壁を見る前ではなかったかと思います(したがって、故宮の南西に位置している)。そこに行くと、「みなっさんは運がいいですね。今日は偶然著名な書家がこられているので、皆さんのために書いてもらいます。この書家は、愛新覚羅ふー儀の甥である。普通であれば10万円するのを2万円で書いてあげる」ということでした。

 翌日案内された店ですすめられたのは、紫檀の棚と中国工芸品のセットでした。しめて140万円。いずれの店でも共通していたのが、しっかりとクーラーがきいていたことと、無料でお茶が出てきたことです。

 この旅行で感じたのは、中国人のしたたかさです。おそらく日本人をよく研究しているのではないかとも思いました。まず、「中国が観光客に売るものとして、比較優位がある品物は何か」、これをよく考えたのでしょう。上記の3つは、いずれもそうした財であるように思われます。このほか、天壇公園の裏にある中国茶の店にも行きましたが、これもそうでしょう。しかも、価格設定が、紫檀の棚以外は、「それくらいなら惜しくはないか」と、適切になされていると思いました(紫檀ですら、好きな人なら確かに安いかもしれない)。世界中で華僑は商売上手にやっているが、本国も確かにそうなのかもしれない。仕事柄話を聞く企業の人たちも、「中国はアングロサクソンと同じくらい交渉が大変だ」というのとも平仄が取れているように感じました。

溥儀の甥に関する紹介  そして、例のフー儀の甥です。今回の「中国、先進国への長い道」に出ていた写真の人物は、私が会った人とは別人でした。もちろん、「甥」ですから、何人かいても不思議はありませんが、「フー儀の甥の書家」というのがあまりにもできすぎた話に思えただけに、改めて疑念がよみがえってきたというわけです。

 伊藤さんにとってはやや不快な話だとは思いますが、あまりにも興味深い出来事だったのでメールをする次第です。なお、そういうことはないとは思いますが、仮にこの内容について引用することがある場合には、匿名でお願いします。

 末筆になりますが、伊藤様の今後のますますのご活躍を祈念いたします。

 掲げた写真が匿名希望さんが送ってくれたその時の書家の写真です。私が写真にとった書家(記事の中頃)とは明らかに違う。二人とも溥儀の甥 ?。これは面白い話でしょう。もしかしたら故宮の書の売り場は嘘をついているのかもしれない。書家の後ろを見ると、掛かっている書の字体が全く違う。私が行った店は、故宮の北東にあったと思った。景山を背にして故宮を見て左手前でしたから。だから違う店かもしれない。しかしよく分かりません。

 実は私は書を買ったので、私が会った溥儀の甥に関する紹介のきちんとしたパンフレットを貰った。掲載した左の写真は、その紹介文章と写真です。私が会ったのはこの人でした。匿名希望さんが送ってくれた写真の男性は、この紹介文の男性とは明らかに違う。匿名希望さんが言うように、「甥が複数いる」ということはあり得る。有名な書家が一族から二人も出るということはおかしいでしょう。

 「これは調べる価値がある」というのが今の私の印象です。残念なのは匿名希望さんが書を購入しなかったこと。購入したらパンフレットをくれたと思うのですが、その場合はどういうパンフレットになっているか知りたいのです。どなたか故宮の中の書売り場で同じような経験をした人はいませんか。

 私は中国では団体旅行をしたことがないので、案内をする人がどういうルートで旅行者を回らせるかは知りません。しかし故宮で近寄ってきた通訳を雇ったときは全くその通りでした。お茶屋に寄せ、書を見せ、そして陶器の場所を通る。私が買ったのは書だけでしたが、「ああ、ルートなんだ」と思っただけで、「中国では規定により中国側旅行者によりお客様にお買い物のご案内をするよう義務付けられています」とは知らなかった。これから中国旅行に初めて出かける方は知っていた方が良いということです。まあどうせ買い物しなけりゃならない身には便利ではあるんですがね。

 あはは、小生は漢方薬の店には連れて行かれなかったな。連れて行く価値もなく健康そう、と見られたのかも。


2004年10月17日(日曜日)

 (12:45)土曜日から茸狩りにこの番組の関係者を中心に長野県の伊那に行っていて、日曜日の朝帰ってきたのですが、ずっと車の中でもFENでレッドソックスとヤンキースの試合を聞いていました。ははは、大活躍。松井の第二打席には家に帰着しましたから、その後はずっとテレビで。

 まあ今日は松井の試合でしょう。2HR、2二塁打、oneヒットで6打数5安打。打点5。これでチャンピオンシップの3試合で10打点、打率6割。ポスト・シーズン全体を見ても、打率は5割に近い。明日のニューヨークの新聞が楽しみです。

 テレビを英語でずっと見ていて一つ非常に面白かったのは、アメリカのアナウンサーがホームランボールに対して、珍しく「she is gone」と言ったときでした。普通はHRの時には野球のボールに対しては、「it's gone」のように、無性で言う。へえ、「she」も使うんだ、と思いました。

 それにしても、ヤンキースとレッドソックスには選手に明確な相違がある。ボストンの選手は全員髭を伸ばすか長髪。対して、ヤンキースの選手には髭を伸ばしている人間も長髪も極少数。ボストンが強いときはこの髭や長髪が野武士のようにパワフルに見えるが、そうでないときには何か邪魔者を付けているように見える。

 それにしても、ヤンキースの取った19点は凄い。逆に言えば、「今年は期待できる」と前評判の強かったボストンはピンチ。今のままでボストンのファンも耐えられないでしょう。明日の試合が楽しみです。試合後のトーリ監督の松井に対するコメント。「he is huge for us」とな。最高の褒め言葉。

"Last year it was trying to get a feel for it," Torre said about Matsui. "This year we see a different hitter. He's cool under pressure; that's probably the most important ingredient. He never gives away an at-bat. Right now, knock wood, he's huge for us."


2004年10月15日(金曜日)

 (19:23)ある会合で少し喋ってくれないか、という話を聞いていたのです。メンバーはこんな感じです、と名簿を見せられた。フムフムと見て、もらおうとしたら、「これはちょっと」と。

 私もうっかりしていたのですが、個人情報の扱いが近く非常に厳しくなる。会社名、役職、そして氏名が入っている名簿。それが流出するのは個人情報の開示につながってしまう、ということでした。

 そういえばそうだ、と。今までは例えば講師を頼まれたときなど100人以上に及ぶ名簿が送られてきたこともある。私は別にそれをどうするのでもなく、終わるとシュレッドしていた。しかし、今後はそういう名簿はそもそも頒布されなくなる可能性がある。

 まあいいことなんでしょうね。講師の手元にくらいは置いておいて欲しいとも思うのですが。まあ徐々に、名簿もあまり作らない、という方向に行くのかもしれない。


2004年10月14日(木曜日)

 (01:23)サッカーを注視しながらビデオでアメリカン・リーグのヤンキース対レッドソックスを見ました。松井は凄い。しかし、このゲームはやはりマリアーノ・リベラの試合です。アメリカのマスコミもそういう扱いをしている。

 松井の3本のヒットによる5打点が十二分に生きた形で試合が終わっていたら、間違いなく第一戦は「松井の試合」だった。具体的には8対3までで終わっていたら。しかし、一時は1点差に追いつめられて、そこでリベラを出して勝ったのだから「リベラのおかげ」だし、そのリベラはパナマからの帰路で試合が始まっても球場にはいなくて、姿を現したのは2回前後という「物語性」もあった。

 それにしても凄い男ですな。いやリベラは。多分飛行機の中で窮屈な姿勢をしていたに違いない。「チームメートが王様のように扱ってくれた」と言っているが、そりゃそうでしょう。ヤンキースは8対0で勝っていた試合を、リベラがいなければ負けていたのかもしれない。

 松井も凄い。特に初回のあのシリングの低めの球を左中間に返したのは素晴らしい。第二打席のヒット(二塁打)もあとちょっと上がっていたらグランド・スラム。しかしちょっと「あれ」と思ったのは、オルティスの大飛球をオーバーランして落としたこと。地区シリーズでも足に球を当ててあやうく三塁打にするところだった。

 松井の来年の課題は守備ですかね。までも、チャンピオン・シリーズでの一試合5打点というのはタイ記録だそうで、胸のすく思いです。明日も力を出して欲しい。


2004年10月13日(水曜日)

 (08:23)まだ写真も入れ替えるかもしれませんし、文章も必要に応じて多少変えるかもしれませんが、サイトに中国、先進国への長い道=2004年秋をアップしました。9月11日から16日まで北京に行った時の訪問記のまとめです。まだまだ書きたいことはいっぱいある。しかしあまり長くなっても、ということで、この長さにしました。

 中国は大きいし多様です。何回行っても、所詮は中国の一部しか見ていないし、見れない。しかし、その時その時に思ったこと、感じたことを記すことは私にとっては意義のあることです。興味のある方はお読み下さい。


2004年10月12日(火曜日)

 (25:23)どうなってるんでしょうね。深夜にケイタイに「ダイエー、産業再生機構への支援要請を検討へ」と。まさに二転三転。イメージが一番大切な小売り企業の再生が、その企業のイメージがますます悪くなる形で時間が浪費されながら混迷の度を増している。

 ダイエー問題に関しては私は以前から正当化されない懸念が喧伝されていたと思う。例えば、「ダイエーがつぶれれば、2万人の雇用が失われる」といった類の間違った前提である。「2万人の雇用」と聞くから、債務額の巨額なこととあわせて、「too big to fail」(大きすぎてつぶせない)という話になる。

 しかしよく考えてみると、ダイエーの店舗の周囲に消費者が居続け、店舗がかなりの部分残り、そこで買い物をしたい人がいることが自然だと考えると、レジを打つ人は必要だし、製品を運び込む人も必要。つまり、ダイエーの全店が永久に閉鎖されない限り、ダイエーの中で何らかの役割を果たしていた大部分の人々の仕事はなくならないことが分かる。ダイエーという企業がつぶれても、全店が永遠に閉鎖されたままなどと言うことは考えられない。

 つぶれても大部分の店舗に関してはどこかの企業が買い、そこではまた働く人が必要になる。「企業の崩壊→雇用の喪失」との考えは間違っているのである。そう考えると、ダイエー問題というのはもっと早い時期にすっきり出直せたのに、間違った想念の下に不必要に混迷していることが分かる。時間の掛けすぎなのである。

 今のニュースの流れだと、12日深夜に改めて銀行側と高木社長が話し合って、「再生機構の査定継続」で合意したと言うことだろう。しかし本当のところ高木社長が機構再生を受け入れたのか、民間主導を諦めていないのかは分からない。銀行としては機構の査定継続に合意したと言うことは「機構再生受け入れ」と取っているようだが、民間スポンサーがオールスターになってきている現状では、「最終的決断の結果は不明」というのが当たっているだろう。

 それにしても、間違った想念や懸念がダイエー問題の出発点になっているように思う。間違った想念にとらわれなければ、ダイエー問題はもっとすっきりした形で進行したのに。三すくみ四すくみの中で、この企業の将来の形は一層分からないものになった。


2004年10月11日(月曜日)

 (11:23)あやや、これはヤンキースにとって不安材料。ニューヨーク・タイムズを読んでいたら、抑えのエースであるマリアーノ・リベラの奥さんのパナマの親戚二人が電気事故でお亡くなりになり、リベラはパナマに一時帰国すると。彼は「12日のレッドソックスとの第一戦には帰ってくる」(彼のスポークスマン)と言っているが、どうなりますか。

 リベラはパナマ出身。かつてよりは不安感は増したとはいうものの、ヤンキース一の抑え投手。その彼がレッドソックスとの第一戦に帰ってこれなかったり、帰ってきても疲れていたり、精神的に動揺しているようだとその役割を期待できないかもしれない。ま、奥さんのサイドの親戚ですから、血の繋がった身内よりは精神的打撃は軽微かもしれませんが。リベラが帰ってこれない場合はトム・ゴードンを使うようですが、ゴードンとリベラでは信頼感が違う舞う。

 地区シリーズをスイープしたように、今年のボストンは打つ。なかなか簡単には終わらないでしょう。そういう意味で、リベラの身内を襲った不幸はちょっとヤンキースには不安材料です。


2004年10月09日(土曜日)

 (14:23)おやおや、三連休の初日だというのに列車は止まり、飛行機も一部が運休。私の知り合いでは韓国に向かった女性陣の方々、北京に向かった放送の人々は予定通り移動できたようですが、交通機関の乱れに巻き込まれた人達は大変ですな。わたしゃ金曜日でさえもいつもより早めに街から撤退しました。

 予定がなかったので、無論のこと朝9時からアメリカン・リーグの地区シリーズをBSでゆっくりと。松井のホームランにはビックリしたな。その前から松井、いやヤンキースはついていた。松井のエラーがらみが3塁アウト(送球は良かった)になったり、その後もツインズの打者が余計な塁を狙ったりして。

 松井のHRは当てただけのように思ったのであそこまで飛んだことにビックリした。飛んだ場所も良かった。ハンターが走りに走って取らねばならない場所だったので、グラブに球を入れたがそのままフェンスにぶつかった段階でボールがスタンドに出てしまった。で、HR。自然打球線ではHRではなく、フェンスに当たったとしても二塁打。それがハンターのグラブに運ばれる形でHRになるのだからついている。

 まあ、日本で扱われている程には今シリーズの松井の活躍はアメリカのマスコミでは評価されていない。例えば第二戦は松井がサヨナラでライト・ライナーの犠打を打ちましたが、その前に同点打を打ったロドリゲスの試合という評価が強かったし、第三戦のアメリカの新聞の評価を見ても、松井の活躍に関するコメントはあまり載っていない。

 しかし、しぶといというか、必要に応じてヒットを打てるというか、意外なところでHRが出るというか、とにかく松井は不思議に今年はヤンキースの4番が似合う。松井が4番から外れた第一戦は落とした。

 だから、このままのペースで勝ち続けてワールドチャンピオンになったら、シリーズのMVPの可能性は十分あると思う。もっとも、その前に去年も戦ったレッド・ソックスとの戦いが待ち受けていて、第三戦の戦況を伝えるニューヨーク・タイムズの記事がツインズに勝ったことよりは、もう一つ勝った先のレッド・ソックス戦に焦点を当てているのは当然か。地区シリーズのレッド・ソックスは強かった。3連勝。

MINNEAPOLIS, Oct. 8 - It is squarely in their sights now, the series that has seemed inevitable for a year. With a victory Saturday against the Minnesota Twins, the Yankees will meet the Boston Red Sox for a trip to the World Series. Again.
 ヤンキースが勝った場合、火曜日からリーグ・チャンピオンシップがヤンキースタジアムで始まるようで、いいですな、この息もつかせぬ連戦は。


2004年10月08日(金曜日)

 (18:23)安くておいしいものはあるな.....と改めて。木曜日だったと思ったのですが、夜8時過ぎに放送を終わって若手二人を連れて新宿に。久しぶりにネギチヂミと辛い肉が食べたいと思ったのです。若手に教えても、彼らが気楽に来られる店と考えて思い付いた。久しぶりでした。前回来たのはBSの放送をしていたころですから、2年前かな。

 店は当然松屋です。ははは、牛丼の店ではない。前回は確か韓国背骨スープを食べたので、今回はキムチすきやき鍋で。参鶏湯も魅力があったが、ここは量が多い。とても食べきれない。で、キムチセットとキムチすきやき鍋とそしてネギチヂミで。あと海苔(ちょっと日本化していた)を頼んだかな。

 私はこの店の雰囲気に慣れているのですが、彼ら二人はカルチャーショックのようでした。とにかく予約してないと並ぶんですよ。私たちも優に30分は並びましたかね。突然思いつきましたから。でも待つ価値がある。そういうのは平気なんですよ。いろいろな人が来ているのがこの店の魅力。三分の一くらいの人は韓国の言葉を喋る人。そうだ、今度韓国の姜さんが日本に来たらここに連れてこよう。

 3人でゆっくり、かつおいしく食べていくらだったかというと、1万円をちょっと出たくらい。まあ一人3000円です。夕食だからokだと思う。この量、この味でこの値段だったらバリューでしょう。ここに来るといつも同じようにバリューの店として随園別館を思い出す。ここも一人3000円でokな店です。朝5時までやっているという。こういう店は長持ちすると思う。


2004年10月07日(木曜日)

 (09:21)先日書いたPreminiの新しい機種は、Premini-sのようです。Kimuraさんが教えてくれた。

 白とブルーですか。ブルーには黄色い帯が入っている。これは格好いいかもしれない。今まではシルバーとブラック。私の身の回りでは、自分を含めてシルバーの人が多い。うーん、このブルーは魅力的だな。


2004年10月07日(木曜日)

 (07:21)まごまごしていると終わってしまうので、時間を見つけて江戸東京博物館に。北京に行った時に故宮(紫禁城)を見ているので、それとの比較をしたい気持ちもあった。もちろんエルミタージュも現地で現物を見るのが一番良いのですが、まあそれはまたの楽しみに。

 故宮の文物が照明の関係からかもしれませんが、やや暗く、輝きを失っていたように見えたのに比べて、エルミタージュから来た物品、絵画はすごく輝いていました。エカテリーナ二世が使った黄金の馬車よりも、彼女やその親族が様々な折りに作った宝石が素晴らしかった。宝石と言っても、時計にしてあったり、ブローチにしてあったり、様々な機能物になっているのですが、それが未だに輝きを失っていないのは見物でした。

 絵も素晴らしいものが多い。どちらかというと写実的な絵ばっかしですから、何を描いているのか、何を言いたいのかは比較的よく分かる。そういう意味では、非常にわかりやすい展覧会になっている。集められているもの、作られたものも、言ってみればドイツ人であるエカテリーナ二世という個性の結実ですし。そういう意味では、故宮の文物より一本線が通っている。

 そのわかりやすさからかもしれませんが、平日なのにすっごい人出でした。むろん多いのは女性。しかも上の方が多かったな。とにかく目的のものに接近するのにちょっと時間がかかる。コンビニでチケットを買えるようにしたのも良かったのかもしれない。たしか17日まででした。


2004年10月06日(水曜日)

 (07:25)昨日だったと思ったのですが、夜の食事会にちょっと余裕を持って近くに到着した。うーん何かやることはないか、と思ったらケイタイのバックアップをしばらくしていなかったことを思い出した。ちょうどドコモのショップがあったので思い出したのです。

 いつも店にあるFDDにケイタイからデータを出力して、そのFDDをもらってくる。今回もそのつもりで「データのバックアップ御願いします」と言ったら、男性社員が「全データだとちょっと時間がかかりますが...」と。え、と思いました。今まで何回もデータのバックアップをして貰っているが、そんなに時間がかかったことはない。大体5分もかからずに終わる。

 「いいよ」と言ったら、見慣れたバックアップ機械ではなく、PCベースの機械に入れようとする。ちょっと見たら、その右側に見慣れたバックアップ機械。「こっちでいいんですけど」と言ったら、店の人が「アドレスデータだけでいいんですか...」と。

 そこまで言われたら、「へえ、それ以外にデータが取れるようになったのですか...」と聞きたくなる。聞いたら、そうなったのだそうです。新しい機械が導入されて、小一時間かかるがケイタイの中の映像、音声、過去の送受信メールなどを全部バックアップ取れるマシンがつい最近一部のドコモショップに導入されたというのです。

 小一時間は後に食事会を控えている人間としては間に合わない。で、従来の方式で済ませたので実際にそれに取りかかったときに何が起きるのかは知りませんし、一体FDD一枚でケイタイの全データを保存できるのかは知りません。しかし、これは面白いサービスだと思いました。

 具体的に言うと、バックアップという以上に、「某年某月某日何時現在」のケイタイの状態を完全に保存できると言うことになる。映像(ケイタイカメラで撮った写真)から音声データ(例えば着メロとか着歌)、それに送受信のメールなど。そんなものを残す必要があるのか、その為に一時間もショップに張り付く価値があるのかは疑問ですが、とにかくそういうことが出来る、ということが重要です。

 一番利用価値がありそうなのは、ケイタイを買い換えたと時です。今まではアドレスデータは移植できたが、送受信メールなどは移植できなかった。音声、映像もそうです。だから、新しいケイタイを買って、ちょっと一時間くらい我慢して旧ケイタイから全データの移植を受けると、機種は違うが今までと全く同じデータで使い始めることが出来る、ということです。

 あとショップの人が女性の人には耳より情報を言っていましたね。私の今のケイタイはPremini ですが、その女性版が出るのだそうです。今までのPreminiよりもちょっと丸味を帯びたものになるという。色は聞きませんでした。どんなんになるか楽しみですな。写真をやらない人には、ハンドバックなどにとっても入れやすい機種になると思う。


2004年10月05日(火曜日)

 (19:25)最近良く思うのです。「Where is real power ?」と。ま、この表現では漠然として分からないでしょうね。例えば日本は今国連安保理常任理事国になろうと一生懸命根回しをしている。しかし、では「安保理常任理事国の力、権威とは何か」と改めて問うと、それほど走り回って取りに行くようなものでもないような気がする。

 だってそうでしょう。アメリカは一応安保理の存在を気にはしているスタンスは取っているが、ブッシュもケリーも「(テロリストから)自分の国を守るのに誰の承認もいらない」といって憚らない。

 実際の所、対イラク戦争を見れば、安保理の持つ力には限界があるように見える。常任理事国の地位に権威が全くないわけではないが、以前ほどではない。世界の安全保障で一番鍵を握っているのは、アフガニスタンの山の中にいると見られるオサマのような人物にも思える。しかし、国連は彼らテロリストを体内に取り組むことは出来ない。国連という集団的組織はあるが、実はパワーは分散している。

 先週末にはG7が開かれた。ずっと市場と取り組んでいる人間にとってはいつでもG7は気になる会合だ。しかし、最近のG7のもっとも顕著な特徴は、「市場に対するインパクトのなさ」である。「ああそうだったの、あったの」といった感じ。私はもう凄く長い間G7後に出る声明を読み続けているが、最近の声明には何も本音が盛り込まれておらず、加盟国に対する強制力も弱く、ただ単語を並べただけのものに見え始めた。市場インパクトがないのは当たり前だ。

 サミットもそうだ。毎年膨大な開催費用、セキュリティー費用をかけて行われるが、それによって何かが進展しているという印象はあまりしない。各国の政治家の晴れ舞台にとどまってしまっている。G7にしろサミットにしろ、本当は自分達の枠外から大きなパワーを受け、それを感じているのになかなかそのパワーを取り入れられないで従来の枠組みで会合を続けている。だから本当は外から見ていても、「欠伸の出る会合」になってしまているように見える。

 G7とサミットの場合は「枠外からの大きなパワー」とはロシア、中国を含むBRICsだと言える。為替にしたって原油にしたって、世界経済の中にあって今や中国が一番微妙で、かつ影響力の大きな立ち位置にいる。原油価格高騰問題では、G7は中国のエネルギー効率向上が言いたかったろうし、人民元では「柔軟性増大の確約」が欲しかったに違いない。だから夕食会に招いた。

 しかしG7は声明に中国の一言を入れることも出来なかった。従来国からのG7参加者は、「中国」の存在感、さらに言えばその存在がもたらす違和感をひしひしと感じながらも、この巨大な国の扱いにとまどっている。そんな会合からは、市場インパクトのある決定は出てこない。皆が遠慮がちに会合を開いているのだから、決定が力強いはずがないからだ。

 国際機関や会合だけではない。企業とは何か、企業に勤め続けることの意味は何か、といろいろなことを考えると、時代の変化はすごいスピードで進展していることが分かる。この日本にして、働くことの意味は大きく変わった。世界はかつて、イデオロギーや宗教、それに基づく体制の中で変化を抑制してきた。しかし、今はそのたがはない。「everything in flux」という状況になっている。だとしたら、「権威」や「力」の所在が場所を変えるのは自然かも知れない。しばしば生きている人間の意識がその変化を見落とすのだが。多様な価値観、多様な選択の時代だ。

 最近いろいろなところで感じるのは、「違和感」だ。市場もそうだし、世の中で起きる事件にも違和感を覚える。だから今の世の中間違っているとか、「べき論」だけをぶとうとも思わない。ただ違和感を覚える変化の先が読めたらと思うのは確かだ。しかし読めないのが人間という動物だし、「読めないから面白い」とも言える。

 「こいつは何を言っているのか」と思われる方もいらっしゃるかも。あちきにも分かりません。ただ、あらゆるものの「変化を楽しむ気持ちが大事」と思っているだけです。


2004年10月04日(月曜日)

 (07:25)最終的にはイチローの今季ヒット数は262でした。左右対称でいい数字じゃないですか。最終戦の9回表の守備で、イチローは交代。8回裏の第四打席でのセンター前ヒットが262本目で、それが最終ですから。ははは、ずっと見ていました。シスラーを5本上回った。

 「ホームランは狙って打つものです」という主張のイチローが最終打席にHRを打つのもいいな、と思って見ていたのですが、彼にはそんな気は全くなかったようです。エドガー・マルチネスの最終試合だったし、最後は勝って欲しかったのですが、チームは負け。これでチームは99敗。勝率一位のヤンキースの勝ち数は101。そりゃこの数字の差は大きい。来年はこれをどう埋めるかでしょう。営業的にはイチローが打ちさえすれば、球場は埋まるのでしょうが。

 でもずっと見ていて、球団の粋なはからいが多いなと。マルチネスがピッチャーズ・プレートに最終打席後に歩いて出てきたのはビックリしましたが、考えれば良い仕掛けです。将来のマルチネス監督まで想像してしまったのはちょっと早過ぎかもしれませんが。

 しかし、それでファンに改めて拍手をする機会が出来た。イチローが9回途中で下がったのも、一見勝負を諦めているように見えるが、それよりも大事なことがあると言っているように見える。でもマリナーズは、来年もこの成績じゃ許されないでしょう。

 来年も米大リーグは日本の野球の非常に大きな競争相手です。テレビは今年以上にイチローの成績を詳報するでしょう。詳報すると言うことは時間が取られると言うことです。両松井報道も引き続き大きいでしょう。今年はちょっと思い出すだけで、松井秀、石井と野茂、田口など数多くの選手が地区優勝でビール、シャンパンかけに参加した。活躍しているんですよ。

 テレビやラジオ、それに新聞がスポーツに割ける時間は決まっている。MLBに割く時間が増えれば、その分日本の野球に割かれるスペースは少なくなる。松中の三冠王は凄いことなのに、スト問題やイチロー、松井秀の活躍でちっとも取り上げられない。可哀想だが、ニュースというものはそういうものです。だから、日本の野球も考えないといけない。

 実は、久しぶりに日本のパリーグの試合を日曜日の午後には見ました。ははは、このところ野球ばかり見ている。短期決戦の良さが出ていて、面白かった。心情的には日本ハムを応援していたのですが。でも9回の表裏のHRの競演は凄まじかった。やれば出来るんですよ、日本の野球も。
 ――――――――――
 昨日から今朝にかけて野球以外で見た番組と言えば、この番組だけかな。へえ、セットはこうなったのか、とか思いながら。コメントする方が二人増えたので、休みもあって私の出演は次は24日かな。どうなったか見ておかないと。

 番組の最後に顔見知りのスタッフがぞろぞろ出てきたことには、驚くと同時に笑ったな。でもああいう公開の形でオープニングCGを作ったのはナイスなアイデアではないでしょうか。そう思いました。


2004年10月03日(日曜日)

 (08:54)イチローの新記録達成に関する様々な写真の中で一番好きなのは、シスラーの81才の娘さんフランセス・シスラー・ドローチェルマンと握手しているやつです。この記事の下の方にあります。もうお婆さんのこの女性の目が本当にイチローを祝福しているのが分かる。いい写真だと思う。

 自分のお父さんの記録、アメリカでは長く忘れられていた大記録を呼び起こしてくれたプレーヤーであるイチローに対する愛情が感じられる一枚。その右には多分ドローチェルマンさんの息子さんでしょう(顔が似ている)、彼も偉大な人間を見るような、しかし好奇心溢れる笑顔でイチローを見ている。

 シスラーの子孫達が5人も駆けつけたのだそうです。そしてその5人を含めて球場に詰めかけたファンは、消化試合にもかかわらず超満員の4万5573人と発表された。大部分の人がイチロー狙いであることは明確。

 シアトル・タイムズの記事もなかなか読み応えがある。シスラーが死んだ正にその年1973年に、イチローは生まれたと。まさにバトンタッチ。だから

 One man is from Japan, the other from the 19th century. They couldn't be more distant and dissimilar, yet through decades and the seemingly timeless game of baseball, they are connected.
 この最初の文章にも書いてあるとおり、「the are connected」なんですな。彼への賛辞は今朝の日本の新聞でもいろいろな人が寄せている。しかし一番今の彼を知っているのは打撃コーチのモリターではないでしょうか。彼は「自分が彼に贈れる最大の賛辞」として、「I will tell you that you have not seen the best of Ichiro yet. 」と言っている。もっと良くなる、ということだ。松井も「(今年のこの記録を破る人がいるとしたら)それはイチローさんでしょう」と。

 彼自身の言葉では、「自分もここにくれば、一番体が小さい方。でも、それでも記録を残せる...」かな。野球は大男だけの、時々出るホームランだけのスポーツではない。彼自身の言葉は一つ一つが本当に重いと思う。何というか、王さんの言葉とも、長嶋さんの言葉とも違う。もっと哲学的なんだな。それが良い。「プロの言葉」というか、すっごく彼自信が頭の良い、思考回路が鮮明な人なんだと思う。

 実は昨日は富士山の山麓で山歩きをしていて、テレビで記録更新を見れませんでした。でもみんな気になって、携帯を持ち歩いていた私に「どうした」って聞くんですよ。ははは、第一、第二打席にさっさと記録更新ですからね。胸のすく奴ですな。

 さ、これから今日はゆっくりテレビを見よう。あと二試合は安心して見ていられる。ヒット数の着地は予想だと263かな。でもずっと見ていて、勝負を続けるアメリカの相手方の投手、監督に敬服しました。アメリカの良さが良く出ていた。


2004年10月02日(土曜日)

 (07:37)混んでいるかな....とは思いました。しかし、バーニーズ・ニューヨークが入っていることは直前まで知らなかったし、あんな大きなビルになったとも思いませんでした。このビルの立て替えが完了し、10月1日がオープンだったのです。

 そんなオープンの日に何故行ったかというと、私が大好きな新橋の趙揚さんが今までの店をたたんで新たに店をこのビルの4階に作り、オープンさせるというので、以前から初日に予約を入れておいたのです。6人で。そしたら個室をとっておいてくれて、楽しい食事会になりました。四川料理の神髄は香りにある、と会得しました。

 それにしても、このビルは結構な名所になるのでは。ちらちらとですが、地下1階から3階まで入っている店舗も見て回りました。確か地下1階と1、2階は正式には「バーニーズ ニューヨーク銀座店」という名称で、百貨店大手・伊勢丹(東京都新宿区)全額出資子会社の「バーニーズ ジャパン」が国内3店舗目となるセレクトショップとしている。

 その上の3階には、今まで東京に進出していなかったイタリアの新しいブランド(THE CARAT)などが入っていて、見ていても楽しい。手作りの時計やシルバー繊維で出来たネックレスなど、結構面白いものが出ていた。とても騒々しくて買う気にはなりませんでしたが。

 レストランは4階と5階。ずらっと名前を並べると「趙揚」の他に、「一宝」「人形町今半」「オストラル」「赤坂離宮」「レストランよねむら」「木挽庵」「かいか」「六覺燈」..........とここまで書いたら、このページがあることに気づきました。和洋中、関東・関西ともろもろ取りそろえている。いくつか行ってみたい店もある。


2004年10月01日(金曜日)

 (11:37)ブッシュ・ケリーの討論会が終了。CNNでずっと見ていました。重要な相場材料ですから。PBSのマクレナーが間に立っているので完全な討論会ではない。しかし、結構活発な議論にはなっていた。司会者がうまかったのか。

 で、私の印象だが、ケリー優位かな。ケリーは落ち着いていて、さっぱり見えた。また表情も豊かだった。対して、ブッシュは時にケリーの発言にいらつき、うんざりした表情を浮かべ、顔を大きく上下させて苦しそうな発言シーンもあった。

 もちろん、アメリカ国民が私と同じような感想をもったかどうか知りませんし、またそれによって支持、不支持が動くかも知りません。また視聴率が高かったのか、低かったのかも知りません。あと討論会は2回もあるので、その結果も待たねばならない。

 しかし、事前に「ケリーは大丈夫か」と言われたわりには、ケリーがうまくこなしたように見える。第一ラウンドはケリーの勝ち、と私は思う。ブッシュが日本、小泉と名前を挙げていたのに気づきました。
 ――――――――――
 この討論会の最中に、松井の31号ホームランが出、ヤンキースがサヨナラで地区優勝を決めたそうな。コングラですな。たぶんまたヤンキースとレッドソックスの試合が見れる。こちらも楽しみ。


2004年10月01日(金曜日)

 (08:37)おおお、これは嬉しいな。最初に見たのは放送前の朝日の経済面かな。にこりと笑った見慣れた顔が。あれれ...ってなもんです。講演に行って相模大野でついこの間会ったばかりの矢島美代ではないか。ほう、「信託銀初の女性支店長」とな。

 もう18年くらい前は大卒のういういしい一般職でした。しばらくして私の直接下に来て、というより私が上に行って為替のカスタマー業務を一緒にやりました。合っていましたよ。お客さんとのコミュニケーションの取り方が非常にうまい。人気もありました。そのころは植松さんと言った。

 4年連続してやった為替のパーティーでは、彼女がいつも司会でした。早稲田のアナウンス部の出身。これがまたうまい。しばらくして、私も推薦したのですが、一般職から総合職に職掌転換。第一号だったんじゃないかな。その後は大丈夫かなと思ったのですが、投資信託業務とか支店業務に行って、仕事を続けていた。「ようやっとんな」と思っていた。

 子供が二人いるとかのその他の情報は今朝の新聞に載っている。しかし、あとでチェックして分かったのですが、他の朝刊にも同様の記事が。顔写真入りで4紙に載るなんて「犯罪者だけ」と思っていたら、「ひと」とか「顔」で載っている。うーん、彼女より年下の男性社員で支店長になっていない連中は一杯いる。ははは。

 まあ気張りいや。また講演に行ってあげるから。でも、もうちょっと痩せないとな.....(^o^)ハハハ



ALL RIGHTS ARE RESERVED.Copyright(c)1996〜2006 伊藤 洋一