2004年07月31日(土曜日)

 (24:23)「Strong at home Respected in the world」と題された米民主党の政策綱領2004に目を通し、ケリー大統領候補の受諾演説を聴いた限りの第一印象を言うと、「ちょっとアイデア不足かな」と。だから、「ABB(Anyone But Bush)」(ブッシュ以外なら誰でも)という雰囲気で本来なら優勢の筈の民主党は必ずしも優位ではなく、今度の大統領選挙も接戦から今でもちょっとブッシュに分があるかな、という気がする。

 なぜ「アイデア不足」かと言えば、例えば民主党綱領の最初の半分は「a strong, respected America」と題された、対テロ、国家安全保障の充実の部分だが、それを読んでも特に新しいアイデアがあるわけではないな、と思う。受諾演説でも9.11のあとブッシュの下にアメリカ国民が団結したことを賞賛。その上でケリーは、しかし「America can do better」という形で、「我々(民主党、ケリー)の方がうまくできるよ」と主張しているに過ぎない。

 実質GDPの伸び率が3%にまで下がり、「もしかしたらブッシュはオヤジの二の舞」と思える経済状況に関して言うと、民主党の政策綱領の中に取り上げられているのはわずか8ページで、「Creating good jobs」「Standing up for the great American middle class」の二項目。問題なのはじゃどうやって「良い職」を生み出すのか。政策綱領は言う。

  1. Tax reform to create jobs. Today's tax law provides big breaks for companies that send American jobs overseas. John Kerry and John Edwards will end deferral that encourages companies to ship jobs overseas, and they will close other loopholes to make the tax code work for the American worker.

  2. A plan to reinvigorate manufacturing. Manufacturing has lost 2.5 million jobs under President Bush in its worst jobs crisis since the Depression. John Kerry, John Edwards and the Democrats will launch a concerted effort to revitalize American manufacturing.

  3. Free and fair trade that creates American jobs. Exports sustain about 1 in 5 American factory jobs. Open markets spur innovation, speed the growth of new industries, and make our businesses more competitive. We will make it a priority to knock down barriers to free, fair and balanced trade so other nation's markets are as open as our own.
 まあそうか、と。特にアイデアがあるわけではない、と。同じ民主党の政権でもクリントン・ゴアにはゴアが知恵袋の印象があって、アイデアがあった。情報ハイウエイ構想とか、ナノテク構想とか。ケリー・エドワーズにはそれがない。民主党の綱領もナノテクには触れているがそれ以上のものはなく、またより具体的なアイデアとしては「良い職を生み出すためのテクノロジーへの投資」「アメリカの交通システムの拡充」「自由な市場と正直な競争」「中小企業振興」の四つを挙げているが、これらは読んでいても古くさい。アメリカのテレビを見ていたら、私と同じような「古い印象」をケリーに持って、それを語っていた人がいた。

 「Standing up for the great American middle class」の部分で言うと、「the middle class is struggling, and our economy is suffering」というのはその通りだが、それがブッシュ政権だから生じた、と言うのは無理がある。国際的な分業の進展という意味合いが大きかったし、アメリカだけで進行している現象ではない。「中産階級に対する減税」などの施策もあるようだが、新規産業の立ち上げなどもっとこれから政権を狙う民主党としては創造的なアイデアがあっても良かったと思う。

 この点で私が気になったのは、ケリーが受諾演説の中で「America can do better」とともに繰り返した「Help is on the way」という言葉だ。印象としては、「待っていれば民主党が政権を取って助けに行ってやる」とも取れる。自助努力の国のアメリカで、「help is on the way」というのも芸のない話だ。

 中産階級重視は、ケリーが下から上への成功物語であるエドワーズを副大統領候補に選んだ経緯にも通じるから、首尾一貫しているとも受け取れる。この辺はアメリカ国民の理解度の問題かもしれない。魅力はあるが、結構アメリカ国民も真実を知っていて言葉だけでは踊らないとも予想できる。

 ケリーの受諾演説を見ていて思ったことは、「演説は下手だ」と言われていた割には良くやったと思う。言葉もはっきりしていたし、強調すべきは強調していて、聴衆もかなり努力して盛り上げようとしているのが分かった。今回、民主党は勝ちたいのです。前回のことがあるから。それが良く伝わってきた大会だった。しかしケリーは会場の盛り上がりを最大限利用していなかったと思う。盛り上がりを何回にもわたって、手で制したり、直ぐにしゃべり出すことによって消していた。クリントン、エドワーズはやはりうまかった、ということになる。
 ――――――――――
 それにしても、アメリカの政治家が自らの国を語る口調には独特のにおいというか、臭さがある。例えば民主党の政策綱領の出足は「Alone among nations, America was born in pursuit of an idea...」と。「おお、そうきたか」という印象。私にはまずこれが臭う。そりゃそうだが、「指導者はローキーで」という原則にではなく、「まず我々は特別」という意識が出ている。

 そのあとを読んでいくと、同じ alone という単語を使いながら、例えば対イラクで単独で(alone)行動に出たのは良くない、という民主党の主張の部分が何回か出てくる。単独ではなく、つまりalone ではなく他の国々を巻き込んで「respected in the world」な形で、と。

 そうなると、「alone」という単語は良いことに使われているのか、悪いことに使われているのか。政策綱領の起草者だったら、たった1ページの中の単語の使い方が錯綜していることに気が付かない筈はないと思うのですが。ちょっと細かい点なんですが、私には気になりました。


2004年07月30日(金曜日)

 (07:23)ははは、タクシーの運転手さんと大笑い。凄い忘れ物を私が見つけたのです。通常、あり得ない。

 木曜日の深夜でした。タクシーに乗った。そしたら、乗降ドアの直ぐ近くに男物の大きな靴の片割れが。ギョッとしました。あり得ないでしょ、普通。びっくりして運転手さんに、「信じられないことですが....」と言った。

 運転手さんが言うのです。私の前の前のお客さんは男連れの4人だったそうな。4人ともひどく酔っていて、特に乗降ドアの近くに座った人が寝た状態で乗っていたのだそうです。目的地に着いて、まず助手席の人が降りて後ろに来、乗降ドアの近くの人を下ろし、そして残る二人が降り、その酔った人を抱えるようにタクシーから歩いて去った、というのです。

 その時に抱えられるように歩いた人の片方の靴がタクシーの中に残り、この片方の靴を失った人も自分が片方の靴を失ったことに気づかなかった、ということでしょう。他の3人も気づかなかった、と理解できる。

 実はこの4人のあとに女性が乗ったのだそうです。しかし、その女性は気づかなかったのか靴のことには何も触れなかった、という。そして乗ったのが私だった。私は酔っていませんでしたから、直ちに分かった。

 運転手さんも初めてだそうです。靴の片割れの忘れ物は。彼が言うのです。「サラリーマン、それも官庁の偉い人のグループだったようですが....」と。へえ、でもそれだけじゃ誰だか分からない。領収書を持って行ったそうで、それでドア番号が分かるから、「そのうち連絡があるのでは...」と。そりゃあるでしょう。でも、その片方の靴をなくした人は、残る3人とその後の時間をどうやって過ごしたのか。笑いました。


2004年07月29日(木曜日)

 (07:23)ニューヨークの二つの有名な美術館から、それぞれそれほど多くない限られた点数ですが、良い絵が日本に来ている。一つは渋谷の文化村に来ているグッゲンハイムの絵、もう一つは森ビルタワーの上に来ているMoMAの作品。

 ピカソなど数多くの画家の作品が両方に出品されていたりして、絵が好きな人にはこたえられないのではないでしょうか。私は時々画廊を覗くぐらいで、もっとも直近ではコレド日本橋の3階かなにかに開設してあった小さな画廊で絵を見たくらいですが、やはり文化村も森ビルの上も規模はしっかりしていて、見応えがありました。良かったなぁ。

 サイトはグッゲンハイムの方が充実しているな。実際にも、文化村の方がみがいがあったような気がする。数作品だがネット上にも紹介されている。むろん、色調などは実物と違う。黄色い髪の少女などはピカソの作品、作風の変化の中で見ると興味深い。どちらも夏休みということもあって人が多かった。特に森ビルの方は子供が多かったような気がする。

 両国には今エルミタージュ美術館展が来ていて、こちらは10月まで。まだ時間的余裕はある。


2004年07月28日(水曜日)

 (19:23)アメリカの民主党大会の模様はネット時代の進展のおかげでこのサイトなどで逐一分かるのだが、何か一つ欠けているような気がする。それは何か。

 今回の民主党大会が盛り上がっておかしくない理由はいくつもある。たった百数十票差で負けた前回の選挙の直後の選挙。「勝ちたい」と今は民主党員は誰も思っているだろう。だから「民主党大会は、近年にない団結ぶり」だそうだ。それはそうだろう。民主党は今回は勝利に飢えている。

 聴衆のあまりの熱狂ぶりに calm down で始まったクリントンの演説も聴かせた。ご自分でお聞きになれば良いと思うのですが、なかなかよく出来ている。「send me」を何回も出しておいて、最後に「Send John Kerry」で終わる演説はうまい。これを見ると「盛り上がっている」と思うし、役者も揃っている。おまけに、相手のブッシュの人気は落ち気味で、民主党が勝てる環境は揃いつつあるように見える。

 しかし、である。腑に落ちないこともある。三大ネットワークは民主党大会の中継時間を削った。「視聴率が取れない」のが理由だという。大会も盛り上がってはいるが、なぜか物足りない印象がする。ケリーの指名受諾演説は木曜日だが、クリントンやその他の要人の演説が早すぎるのは何故か、などの疑問もある。

 これまでの印象なのだが、筆者には民主党にとって一番の期待はずれなのは、「ケリーの人気のなさ」なのではないかと思う。先日アメリカの新聞記事を読んでいたら、ある政治アナリストが、「ケリーの最大の強みは、彼がジョージ・ブッシュでない点である」と言っているのを見つけた。相手でないのが最大の強み、というのは褒め言葉にならない。その人自身の魅力、強味がない、というに等しい。

 今回の民主党の大会の基本的トーンは、「positive」ということらしい。ブッシュにネガティブに当たって自らを浮き立たせるよりは、民主党自身が前向きにその存在を「swing voter」「casual voter」(選挙の都度、投票先を変える人々)を取り込もう、という戦略だ。聞いていても、ブッシュに対する個人的な批判は聞こえない。「they」と言う言葉を使って、共和党員、その中の一人としてのブッシュという使い方で、戦い方は奇麗だと言える。

 じっと発言者の言葉に耳を傾けていると、民主党が主張したことが伝わってくる。「私たちが大統領職を取り戻したら、国はもっとまとまりますよ、中間層がもっと豊かになりますよ。アメリカは世界から孤立しませんよ」という3点になる。民主党は共和党が国を「divided」なものにし、富を富めるものに集中させ、アメリカを世界から孤立させた。民主党はそれを再び戻します、と。

 大きなポイントは、木曜日のケリーの指名受諾演説だと思う。彼がクリントンほどのうまい演説者だったら、「ブッシュは嫌いだが、ケリーのことはあまり知らない」という多くのアメリカの有権者は、ケリー支持に動く可能性がある。しかし、引き続き魅力のない演説を行ったら、「ブッシュは嫌いだが....ケリーにもちょっと...」という層が厚く残ることになる。それこそケリーにとっての「分かれ道」の気がする。


2004年07月27日(火曜日)

 (23:23)中国やインドの出生率に関しての私の疑問に対して、前田さんという方がこのサイトの存在を教えてくれました。tks

 この文章の中には、中国とインドの出生率も入っている。それによると、中国の特殊合計出生率は2を割って1.83と読め、インドのそれは3.01。インドの方が近く中国を追い抜く人口大国になる、という観測が正しいことを物語っている。

 低位推計だと2050年の中国の人口は10億ちょっとになる見通しだとか。そのころの日本の人口は日本は8000万人程度と見られているので、今の13億から減ったとしても中国が巨大な人口を抱える国である事情は変わらないのですが。


2004年07月26日(月曜日)

 (18:31)韓国の出生率が1.17で日本より低いことが分かって以来、それ以外の国の出生率も調べようとしていたのですが、今朝の日経にはその知識欲求にある程度応えてくれる記事がある。それによると、年度は少し違うがその他のアジアの国、地域の出生率は以下のようになっているという。

香港=0.925
台湾=1.24
シンガポール=1.25
 なるほど。日本の1.29はむしろ高い、という印象になる。これで日本の政治家連中が「これ以上の日本の出生率の低下はない」とか言っているのは、単なる観測でしかないのが良く分かるというものだ。アジアの大きなトレンドは、出生率の低下にあると言える。

 一番知りたいのは、中国とインドです。なぜなら、母体が大きいので、地域の人口動態を知るには、この二つの国の動向が極めて重要。この二つの国の動向が分からないかな、と思っているのです。

 この記事の中の言葉では、「圧縮された近代化」というのが面白い。韓国の学者が言っているのですが、社会変化が例えば先進国の日本のような国(日本も短かったのですが)より短い期間、つまり圧縮された期間に急速に起きた。社会的ひずみも大きいと言うことです。

 アジアの出生率の低下には、97〜99年のアジア通貨危機も影響しているというのがこの記事ですが、それはそうでしょう。あの危機はアジア全域にあっというまに広がってアジア諸国で多くの人を経済的危機に直面させた。あの影響が大きかったと思う。


2004年07月25日(日曜日)

 (13:25)日本。悪い話も確かにあるが、良い話もある。水害に見舞われた福井県に匿名で2億円の当たり宝くじが送られてきた、そしてその福井県に支援ボランティアが続々詰めかけている、という話は素晴らしい。久しぶりに、気持ちがすっきりする話でした。

 2億円ね。当たりくじを送った人は、当たったことが分かった後も、しばらく手元にその当たり券を置いていたのでしょう。そして「何に使おうかな」と考えていた。生活に余裕のある人か、結構年配の人の可能性が高いと思う。そして福井の洪水の惨状を聞いて、多分少し迷った末に決意し、匿名を決めて、「よし使い道はこれだ」と考えて送った、と私には思える。

 自分にはそういうチャンスも来ないだけに、拍手ですな。


2004年07月23日(金曜日)

 (07:24)

「Where is my voice ?」
「Where is my voice ?」
「Where is my voice ?」

 ははは、声は出るんです。だから木曜日の放送も時間通り夕方ナマでやった。しかし、私の声ではない。風邪ではないのですが、冷房からでしょうか喉がやられて、声がひっくりかえって、かすかしか出ない。おかまさんの声のよう。金曜日は二つも番組があるのに。

 ところで、昨日の北海道庁サハリン事務所の沓沢(くつざわ)事務所長の話は面白かったな。普段、北海道より北の話なんて、北方領土など政治の世界の話しか聞かないじゃないですか。でも、普通の日本地図では北海道が北の外れにあるにしても、広く世界を見ると北海道の北にも海と大地は広がっているし、網野史観に基づく逆さま地図だと、北海道というのはきっちりリンクの中に組み込まれていて、その下にはサハリンがある。

 沓沢さんの話で一番驚いたのは、「サハリンは今バブルの最中にある」という発言でした。そんなこと知りませんよね。日本の近くにあるバブルと言われれば、私が直ぐに思いつくのは上海のそれくらい。しかし沓沢さんによれば、過去3年のサハリンでは給料が3倍になり(その結果は、円貨で5〜6万円だそうです)、市内ではホテルの建設、住宅の建設が急ピッチで進んでいるんだという。だから、「サハリンはバブルです」と。

 へえ、と思いました。そんなに動きがある地域なら、訪れてもいいな、と。でも東京からの直行便はなくて、稚内とか函館当たりから36人乗りくらいのプロペラ機が出ていて、飛行時間は2時間くらいらしい。つまり東京から行くとなると、半日仕事になる。ちょっと遠い。

 ではなぜバブルか。それは天然バスとか石油などの資源関係が今脚光を浴びているから。従来は、日本にとってはサハリンは海洋資源(カニ、鮭など)と森林資源(木材など)が主な関連事業だった。その事情は変わらないのだが(例えば、海洋資源関係は全体の75%前後)、エネルギー関係が急激に伸びていて、北海道の企業なども日本の品質の高い製品などを掲げて、活力のあるサハリンで何とかビジネスが出来ないか頑張っている、というのです。

 昨日の日本銀行の支店長会議で出た地域別の景気判断を見ても、北海道はちょっと格落ちになっている。東京が良いのはよく知られていて、あとは

▽大阪、奈良、和歌山(大阪)
 雇用者所得は厳しい状況が続いているが、輸出や生産は好調。設備投資も製造業中心に増加し、全体として回復を続けている。

▽東海(名古屋)
 着実な回復を続け、すそ野の広がりや力強さも増している。

▽北海道(札幌)
 最終需要面を中心にやや弱めの動きが続いている。

▽九州(福岡)
 製造業を中心に回復を続けている。

 その北海道の成長回復にサハリンが大きな力になるとは思いません。でも何もしなくて良くなるものではない。先月だかに札幌に行ってそう思った。北海道のジャガイモを中国に輸出するといった面白い話も進行中だとか。

 うーん、サハリンは訪れるに値するかもしれない。でも沓沢さんが言うんですよ。多様なレジャーは求めないように。豊かな森林もあるし、一つだけ温泉施設もある。しかし、それだけ。バブルと言っても街を出ればもう自然そのものと。魅力的だと思ったのは、今でもサハリンの温度は、朝は10度、昼でも22度だとか。これは魅力。今日から、また暑いらしい。この暑い中、声が不自由なんて。悲しい。サハリンに行けば、直るかも。

 なお、北海道庁のサハリン事務所は、総勢6人で女性は現地採用の方々だそうです。沓沢さんは向かって左から3人目で、ブルーのワイシャツを着た方。所長さんです。


2004年07月22日(木曜日)

 (00:24)おお、これが今有名なJIBJABか。なかなか面白い。クリントがルインスキーらしき女性の肩を抱き、クリントンをヒラリーがパンチするシーンが一番面白いな。

 私の記憶では、国の代表を選ぶ選挙でもっとも大々的にネットが活躍したのは2002年の韓国の大統領選挙です。ここにその時の記事がありますが、そうした時代はネットのブロードバンドとともにやってきた。

 映像を見ていると、実に綺麗です。これはやはりブロードバンドのなせる技でしょう。日本は選挙にネットが活躍できないような仕組みになっている。しかし、今後ネットの役割は着実に増大するでしょう。私はそう見ています。


2004年07月21日(水曜日)

 (18:52)そういえば、昨日のマネックス・メールに以下のような文章を書きました。中国の一つの側面だと思う。今度は北京に9月に行く予定。

 毎週木曜日にアジア経済に関する40分の番組をやっているのですが、これが面白い。アジア経済に詳しくなれて楽しいのですが、先週木曜日の電話インタビュー相手は台湾通信の早田発行人だった。90年代後半に台湾に行ったときに奥さん共々食事をして、旧知の間柄。

 最近の私の中国に対する関心は、「学習プロセスを追えた後の発展形態」にあるのです。つまり今は外資を導入し、その生産方式を学び、既知の商品を安く作って外貨を稼ぎ、それで経済発展を遂げている。しかし、「それではいつまでたっても、(日本など先進国を)追い越せない」という問題がある。最近ハッと思ったニュースは、中国1―6月の貿易収支が68億2000万ドルの赤字になったことだ。企業の過剰投資や増産により資材や燃料の輸入が増加したためだが、中国経済の脆弱性が出たと言える。テレビなどの商品で人気パラダイムが変わると、とたんに中国の輸出力は陰る。

 台湾はどうか、というのが私の問題意識だった。同じ中華民族の国。台湾はその問題をクリアして、経済を創造的なものにしているかもしれない、と思ったからだ。早田さんの答えは、「いえ、台湾の中国人は依然として"商の民"です」というものだった。日本が"匠を理想とする民"であるのに対してである。今の台湾経済はフラットパネルのテレビで潤っているが、その後については国内産業の空洞化もあって、実にお寒い状態だというのだ。つまり将来の発展のシナリオが書けない。

 韓国の労働者に占める製造業の割合が20%以下で、日本を下回ったのはこのコーナーでも紹介した。日本を追い上げている、と言われた韓国と中国。しかし、学習段階(learning curve)を過ぎてからの発展は、日本とはかなり違いそうだ。

 なおこの問題に関しては、筆者のサイトにこの記事があり、あとフォーサイト最新号には中国経済に関して、『貿易赤字化が示す「がらんどう」の実体』がある。

 


2004年07月21日(水曜日)

 (06:45)桃井かおりさんというのは、面白い人だ。昨日の日経夕刊を見てさらにそう思った。今一番気になる女優、といったところでしょうか。いいですね、「生き崩す」

 最近、活躍が目立つじゃないですか。NHKで深夜やっている番組は、たまに見ているのです。会話が楽しいんですよ。今は女優、ジャズシンガー、映画監督、脚本家、宝石デザイナー、そして雑誌の編集者などなど。自分の領域を限らないのが良い。

 「私って人生さぼっているでしょ」と。ははは。母親でもない、奥さんでもない。まそうですかね。いろいろ噂はありましたが。「趣味で仕事しているのに、自分がおもしろがらなきゃずるいでしょ」と。

 一番面白い表現は、「生き崩す」かな。「着慣れる」に10年かかる。その後は「着崩す」。到達した人が目指せる道。そして、それから発想して、「生き崩す」と。ははは、人によってその形は違うのでしょうが、「江戸のご隠居」のように肩に力を入れずに自然体で...ということでしょう。昨日が〈1〉で、今日からの続きも楽しみ。
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 実はこの3連休から思っているのですが、このクソ暑い夏は「パキパキ」「シャキシャキ」生きるのではなく、しばらく「グダグダ」生きるのがいいのかな...と。だらしなく、ということではなく、ちょっとペースを落として、発想も違う場所から、ということです。桃井かおり的に ?

 歩き方も、少しスピードを落とす。賢明ですよね。いつもの季節のように早足で歩いたら、汗をかいてしまう。汗をかくと風邪を引く。その他の事柄でのペースでもそれは言えるかもしれない。だから、ちょっと「グダグダと...」です。自分の様子も、周りの様子も変わって見えるかもしれない。

 話題転換。昨日の夜六本木を歩いていたら、「青山ブックセンター」が。なんもないんですよ。中を見たら。本もなんも。綺麗に何もない。寂寥を誘いますな。先週末まで人で溢れていたのに。

 外苑前にある大きな本屋はリブロで、青山ブックセンターでなかった。良かった。ま、皆さん、今日も暑いらしい。ちょっと、グダグダいきましょう。


2004年07月20日(火曜日)

 (18:45)午後2時過ぎに青山のオフィスを出て大学に向かうときには、「えいやっ」と気合いを入れました。それでも外に出たら、その暑さに圧倒された。ははは、凄まじい。東京もどこかしこも、観測史上最高だとか。

 アスファルトの温度は50度にもなっているそうで、その上を犬を歩かせるのは危険だとか。温度が39.5度と発表されても、その温度って土の上の1メートル当たりがメドでしたよね。だから我々の体感温度は、43度とかもっと上とか凄まじいものになっているはず。

 あまりに暑いのでタクシーに乗ろうとしても、なかなかつかまらない。やっと乗って「忙しいでしょう」と聞いたら、「そこそこの暑さだとそうなんですが、今日ほど暑いと人が出てきませんので....」と。そうでもない様子。ははは、そうですな。この暑さの中を外に簡単に出たら、老人など体力の弱い人は参ってしまう。

 ネットで天気予報を見ると、ずっと晴れ。ほんまに、どうにかして欲しい。これだけ暑いと、逆に風邪を引く人が増える。オフィスで「ごほん、ゴホン」という人がいる。そりゃ、誰でも喉はおかしくなりますよね。家にいてもずっと冷房に当たっている。どこかにとんずらしたいですね.....


2004年07月19日(月曜日)

 (23:45)明日の関心は、「青山ブックセンター」がどうなっているのかですな。オフィスのある外苑前にも店があったし、六本木の店も通りがかりでよく寄っていた。あんなに大きな店舗が閉まれば、街の様相が変わってしまう。

 16日の金曜日に店を閉めたとニュースには書いてあったので、本当かと思ってサイトを見ると同社のサイトは既に消されている。楽天と一緒にやっていたサイト(http://www.rakuten.co.jp/aoyamabc/)も閉店を告げるだけ。

 書店経営は厳しいんでしょうね。六本木の店も、入り口の処には客は結構いるように見えたが、奥は本当に人が少なかった。あそこがなくなると、もう外苑前には大きな本屋はなくなってしまう。どうしよう.........。


2004年07月18日(日曜日)

 (13:30)痛い心には、音楽が沁みる。いろいろ聞きましたが、一番落ちたのは「My Dear Friends」でした。鈴木良雄さんの「Live @ Body & Soul」の最後の曲。

 何回も聞いているうちに、ふとDVDがあるのを思い出した。入手したきり、今まで一度も見ていなかった。同じタイトルです。「+ONE」があったので、何だろうと最初から見たら、実は「+ TWO」だった。「My Dear Friends」のあとに「Shinjuku」があって、その更に最後にアンコールに応える形で「Bye Bye Blackbird」という曲が納められている。

 「Shinjuku」がいいのは、宇川彩子さんのタップが入っていることです。彼女のタップはこの店で何回か見ていますが、キレがいい。鈴木さんも言っている通り。好きなDVDになりそうです。

 このDVDには最後に経営者の関京子さんが店のコンセプトを語っている部分もある。スタートが昭和30年代の最初の新宿だとは知りませんでした。鈴木さんが最後の一つ前に「Shinjuku」をやったのは、そういう意味があったのかな。

 30周年の8月のイベントを待たずに、今週にも一度行きたいな....と思っておるんです。


2004年07月17日(土曜日)

 (09:30)倉沢君からその電話を聞いた瞬間の金曜日の午後から、ずっと悲しい。20台の前半から知る親しい友人の死。早すぎる、若すぎる、と思う。

 同じオフィスで机を近くして仕事をしたのは1年半ちょっとしかなかった。その時点で私も彼も海外に。その後は海外と国内ですれ違い。海外経験は彼の方が長かった。高校時代から留学していたし。どこか、ライバル意識があったな。

 思い出すのは、小柄ながら、まっすぐ前を向いて歩く姿。小型ブルトーザーのようだった。強い筆圧の字。体を揺する笑い。腕まくりをして、最近は押さえてはいたが、当時は豪快に飲んだ酒。話し方はいつもエネルギッシュだった。

 私がTBSのスタジオでスタンバイに出ているとき、ちょうど彼がテレビで解説をしていて、いつも「ああ、生きとんな」と思って安心していたのに。最後に一緒にメシを食い、酒を飲んだのは数年前に乃木坂でだったか。もっと飲んだり、食べたりしておけば良かった。繰り返すが、早すぎるよな。

 昨日の通夜には行けなかったので、今日の葬式には彼を知る人と一緒に行きます。羽生健二君に合掌。


2004年07月16日(金曜日)

 (07:30)14日の day by day で取り上げさせていただいた加藤さんから以下のようなメールを頂きました。加藤さんはこうしたレポートも常時作成している、短期金融市場に関しては日本でも深い知識をお持ちの方で、本も何冊か書いている顕学ですが、突然取り上げたにもかかわらず丁寧なメールを頂き恐縮です。

 私として凄い発見だと思ったのは、「おなら」は「ブルーの美しい炎で燃える」という点です。以前北朝鮮かなにかで、豚のおならを集めてそれを燃料にする努力が進んでいる、という報道を見て思わず笑ってしまったのですが、必ずしも現実離れしたことではない、と悟った次第。加藤さんtks。ますますの活躍、近未来予測的な金融レポートを期待します。改めてtks。

 ご無沙汰しております。 いつもテレビでご活躍を拝見しております。 昨夜、親しいファンドマネージャーから、驚いた口調のメールが届きました。 彼も、なんとカフェ「香咲」の常連でして、 YCASTERで私が「香咲」の親族であることを知って、仰天したそうです。 早速、Webを拝見したところ、 自由研究の話やら、いろいろ載っていて、 「な、なんだー!」と衝撃を受けた次第でございます。 とはいえ、伊藤さんのページに叔母、従姉妹ともども掲載していただいたことは、 「一族の誉れ」と受け止めるべき、と思い込むようにしておりますー。

 今、記憶を辿ってみますと、小学校ではなく、中学の時ですね。 確か、研究のタイトルは「人体から放出するガスに関する若干の考察」だったような。 ブルーの美しい炎で燃えるのですよ、あれは。 文学的表現にも力を入れたところ、 理科の先生が、かなり物好きな方で、予想外に激賞してくれまして、 ありがたくも、市の選考会に推薦してくれました。 子供ながらに「ほんとにいいのか?」と先生の立場を案じましたが、 案の定、市の選考会では、全く評価を得られませんでした。 しかし、今思うと、あの先生は生徒の芽をつぶさない素晴らしい教育者であったなあ と感じ入っております。 (と上品に話をまとめておきましょう)。

 そう言えば、私が「香咲」でバイトしていた頃は、 叔母は「幻の低温抽出法」という、伝説のドリップ法の会得に心血を注いでおりました。私が客に脚色しながら語っていたのは、それかもしれません。 今後も、「香咲」をご愛顧下さいませ。

東短リサーチ 加藤 出

 「おなら」の話は昨日東京に集結された尾道の石井さん以下、各地の給食業者の方々には披露するのを忘れました。新しいビジネスに関する会合でした。「人体から放出するガスに関する若干の考察」というのは立派なタイトルだと思います。小生も、何か変わった研究をしたい。


2004年07月15日(木曜日)

 (17:30)一方に評価があれば、もう一方には危険がある。有用なものの代表例のような存在ですな、ipod は。以下は佐々木君が教えてくれたロイターの記事です。面白かった。

iPodは「危険物」 英国防省が締め出し

ロンドン(ロイター) アップルコンピュータの携帯型デジタル音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」が、英国防省の「危険物」リストに加えられた。同省のほとんどの施設への持ち込みが禁止された。

USB接続の機能があり、大容量の記憶装置を備え付けていることが原因。専門家によると、USBを使ってコンピューターに接続した場合、パスワードを入れることなしにデータを写し取ることができるという。こうしたことが、iPodへの警戒心を高めることにつながったようだ。

コンピューターからのデータ盗難については最近、政府機関や民間企業が神経をとがらせている。英国の大中企業200社を対象にした民間会社の調査では、iPodのような携帯型デジタル機器を情報管理面での脅威だと感じている企業が82%に上っているとの結果が出ている。

 まあそうですな。私も使い終えた ipod はHDDとして使おうと思っている。5ギガとかありますから、相当使い勝手がある。USBメモリーよりは重いのですが、まあ使える。それで思うのは、一部の企業が機密保持のためにFDドライブを使用禁止にしたのに、オープンなUSB口を使うUSBメモリーが出てきても、USB口をほっておいたこと。頭隠して尻隠さず。Ipodもそういう面がある。

 しかしだからといってipodの普及は進むでしょう。それをいかに安全に使うかは、人々の知恵です。pro も con も含めて。


2004年07月15日(木曜日)

 (07:30)米企業決算ではアップルが目立つな。同社会計年度第三・四半期のそれ。売り上げは一年前の15億5000万ドルから20億1000万ドルに30%強増えただけなのに、利益は6100万ドルと一年前の1900万ドルから3倍以上に。まそりゃ、そういうものですわな。コストをカバー出来たところで、企業のの収益は急激に増える。

 それにしても、企業というのは経営一つで変われば変わるものだ。コンピューター業界の寵児から一旦落ちこぼれに。株価も一桁があったと思う。それが、ここに来ての急回復である。この会社が面白いのは、やっぱし「発想」だと思う。結構歴史はあるのに、このみずみずしさを失わない社風はなかなか参考になる。

 銀座にあるアップル・ショップには何かと立ち寄るのですが、本当に感じがよい。従業員も若くて、丁寧。置いてある製品も斬新なものが多い。windows派の私も、「いつか使ってみようかな」と思うマックは多い。私が最近買ったのは持ち運び可能はスピーカー。ipod 用に出来ているが、ラインがあれば他の音楽製品でも使用可能。個性のあるおもしろい会社だと思う。

 ファンが待ち望んだミニは、夕べ私の処に来たメール先のURLによれば24日発売だそうだ。従来製品と比べると一回り小さい。重さは103グラム。カラーが5色。今まで日本で売られてい製品は白のみだったから、「kawaii」とまた人気になる可能性が強い、と思う。

 ただし、入る曲数は1000。今私のipod には1400曲入っているので、もし買っても曲を選択しないといけない。


2004年07月15日(木曜日)

 (00:30)ここ数日、電気調理器の話しを書いていますが、横浜の森崎さんという方から、私が直ぐには思い付かなかった問題につき以下のメールを頂きました。ペースメーカーを入れておられる方には、各方面に進出しつつあるこの機械はどうやら非常に困った存在のようです。ヒーターにしろケイタイにしろ、ICDを入れておられる方にも安全な装置になることを希望します。技術革新の意味はそこにもあるわけですから。

 はじめまして、横浜に住んでおります森崎と申します。Day by Day の日記およびTVでのニュース解説、それと ラジオNIKKEIのラジオを楽しく拝見・拝聴させていただ いていますが、このごろ取り上げておられるIHヒータが 凶器に変わるということ、ご存知でしょうか?

 私は、ICD(埋め込み型除細動器)というペースメーカの 逆機能をもったものを胸に埋め込んでおりますこの機器は、よく電車の中でペースメーカの人のために電源を切りましょうという類のもので、高円の宮様が ご崩御されたあと、いま公共設備、飛行機等で設置が 進んでいる機器とまったく同じものです。

 この機器ですが、一番誤動作を起こす元凶が、IHヒータ です。電子レンジもこの対象なのですが、レンジは本体の マグネトロンが全体の金属ケースで覆われているために まだ問題がすくないのですが、IHヒータはなべ、かま、 プライパンと接触させ、渦電流を起こさせて電子レンジと 同じようにもの(水分を含む)をあたためるものです。

 もろに、IHヒータのそばにおりますと、胸に埋め込まれた ICD(金属の固体、ちょうどジッポのライターの大きさと 形状)が、肋骨の上の人間の皮膚の下にあるわけです。 人間は98%が水分ですので、まさに、IHヒータは人を 料理する機械(凶器)となるわけです。オーム心理教が ポアしたときの装置と同じですね。

 こういう機器がなんの問題もなく高層ビルの有名なレストラン で使用されるということは。。。。あと、伊藤様が、これからは、ITだということで、iPodなど 勧めておられますが、携帯でメールを実行している人がメールを入れている最中でも位置情報を出すための強力な電波を出しているかご存知でしょうか?

 この問題で、NTTの研究所にいたときの上司で、現在 NTTドコモ系の技術開発子会社の代表取締役をやっている人に 電波ハザードをかんがえては?という提案をしたのですが、 現在の埋め込み機器はこれら問題に対応しているという ことで、まの抜けた返事でした。

 ICDは一度いれると、6−7年とっかえないわけです。 とっかえるということは、胸を再度切り開いてというわけで、 IHヒータも今後ICD、ペースメーカ患者対応になるにしても、 人間に入れた機械をかえろという発想がまかりとおりそうです。

  伊藤様も現在の便利さ(私自身、ずっーーとモバルは モデムカップラー時代からやっていますが。)におぼれないよう 欠点も知っていただきたいと思い、このメールを 差し上げております。

 「電波ハザード」というのは、そういう問題を抱えていない人間も、真剣に考えるべき重要な問題だと思う。重要な指摘を森崎さん、ありがとうございました。


2004年07月14日(水曜日)

 (14:30)昼飯に筒井君とおけいに久しぶりに行ったら、瀬谷ちゃんが「うちももう一軒増やします...」と。「ついにこの店も終わりか...」と思ったら、許せることに隣に新しい店を作るという。それなら目が行き届く。そういえば、となりは今閉まっている。

 「で、誰が何をするの」と僕。「鈴木がやります」。ご主人です。夜、怖い顔をして客を睥睨している方です。「へえ、儲けたいの、それともやりたかった店を作るの」と私。ちょっと厳しい質問。そしたら、「鈴木が、ずっとやりたかった店にするそうです」と。「そんじゃいいよね。俺も行きたい」と私。8月のお盆過ぎには開店するそうです。鈴木さん一人で握り、一日に基本一組の客(最高6人)しか入れないそうです。良い店にするそうな。ははは、私は予約らしきものをしてきました。

 食事のあとはいつものコーヒー屋さんの香咲(カーサ)に。今日はちょっと楽しみなことがあった。それは、つい最近、この店の女性ご主人とその娘さんが東短リサーチ取締役チーフエコノミスト(どえらい肩書きですな)である加藤出(いずる)さんの叔母さんと従姉妹に当たることが分かったため。従姉妹(旅好き、写真をこよなく愛する可愛い子です)の目から見た、叔母の目から見た加藤君ってどういう人かを調べたかったため。

 何気なく話していたら、彼の小学生からの研究熱心さがしのばれる話が出てきたので、ちょっと紹介しておきましょう。むろん、ご本人の承認はとってありませんので、本人からクレームがあれば削除します。

 叔母さんに当たる方が、「とにかく変わっているんですよ...」と。まじめくさった姿勢、態度なのに、ちょこちょこと面白いことを言ったり、やったりすると。ここからが具体例です。「例えば....」と。おもろかった。加藤さんが小学生のころだそうです。課題に彼が何を選んだかというと、「おなら」。どうやったかしらないが、おならを自分で採取して、火を付けて何秒燃えているか、といった実験をしたそうだ。これには、小学校の校長さん以下が大爆笑だった、とか。

 いいね、こういうのは。その研究熱心が今の金融市場の分析につながっている、と考えれば、おならの研究も無駄ではなかったと。彼自身も香咲でバイトをしたいたことがあるそうだが、「とにかく客に喋りたがる性格」で、コーヒーの製法からなにからよく喋って、企業機密を開陳していたそうな。

 ははは、加藤さんごめんね。でも、その性格が今の君を支えているような気がするな......


2004年07月14日(水曜日)

 (06:30)朝起きたら大きなニュースが日経の朝刊に。「UFJ、三菱東京と統合へ」と。他メディアをネットで見ると、朝日が無論新聞では間に合っていないものの、朝4時54分にネットでほぼ同じ内容を流しており、朝の6時25分前後には時事通信も追っている。ということは、日経の抜きではあるが、他社も追えるソースがあるニュースと言うことになる。その他の主要メディアはまだ追っていない。

 日経の紙面構成をよく見ても、一面のトップ記事以外に総合3面に「3大銀行体制に」という解説風の記事があって、日経のニュースキャッチが締め切り(午前1時ごろでしたかね)直前に飛び込んだニュースではなく、事前につかんで練っていたニュースであることを伺わせる。「UFJサイドが今週中にも臨時取締役会を開き、正式に(三菱東京に)申し入れ」とあるので、今後動きが具体化する問題なんでしょうが。

 UFJが東京三菱の統合されるとどうなるか。まず日本の大手都市銀行グループは「東京三菱+UFJ」「みずほ」「三井住友」の三大グループに色分けされることになる。UFJという日本の都市銀行の中では最も弱い環が強い東京三菱に統合されることになることから、日本のバンキング・システム全体が資本基盤から見ても著しく強化されることになる。ニューヨーク市場で日経平均先物がこのニュースを契機に買われたのには、十分な理由がある。

 日経は合併理由として、「不良債権処理や収益力強化を万全に進めるには単独では難しいと判断」と報じている。UFJは資本基盤が日本のメガバンクの中では一番脆弱だったので、UFJサイドにメリットはあるし、東京三菱にしろみずほ銀行に差を付けられていた資産規模の差(約20兆円と言われる)を一気に追い抜くチャンスと見た可能性が強い。UFJは住友信託への信託売却は白紙撤回だという。

 こういう動きが出るとどうなるかというと、当然ながら日本の銀行業界全体に影響は波及する。UFJと東京三菱から多くの融資を頼ってきた企業は、将来一つになる二つの銀行からの融資シェア(借り入れシェアと呼んでも良い)が異常に高まるから、融資先を多様化するために借り入れ先を別の銀行に移し替えないといけない。単独のソースからの借り入れがあまりに多いのは、企業の財務の健全度からして問題だからです。ということは、合併しない銀行にもメリットは及ぶと言うことになる。

 問題なのは、銀行の数が少なくなりすぎて、再び日本経済における銀行の力が強くなり過ぎることにならないか、という点だ。企業のサイドはそれを心配するが、実際問題としては企業サイドから見ると選択肢は狭まるから、銀行の力は強まると判断することができる。そこは、海外の銀行をうまく使うことになるのでしょう。企業もばかではない。

 私として一つ気になるのは、この合併が実現すると、トヨタ自動車と三菱自動車が同じ金融グループに入ると言うことです。UFJは旧東海の流れからトヨタのメイン、三菱自動車は東京三菱がメイン。銀行サイドから見ると、「三菱自動車を残す意味」はなくなるとも考えられる。既に三菱自動車は工場や工員をトヨタに振る姿勢を見せている。そういう意味では、今朝の新聞に載っている双日の銀行下での統合という動きも出てくるだろう。

 今日の東京の株式市場は、このニュースをどう評価するかで、大きな動きが予想できる。ま、UFJと東京三菱からどういうコメントが出るか。


2004年07月14日(水曜日)

 (05:45)プロの調理場にも進出し始めた電気調理器のことを昨日書いたら、「Subject: 中華用IHヒーターもありますよ!」ということで、柄本さんという方から以下のメール。

 いつも楽しく拝見しています。九州のISP潟Rアラの柄本と申します。

 今日のコラムにありましたが、中華なべ用IHヒーターもありますよ! 清潔で便利なところがうけているようです。取材したときの記事です。下の方の写真が中華用のIHです。

 http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl?fid=02&kid=110010&sno=1303

 福岡ドームの横のシーホークホテルでも、中華用IHは採用されています。(高層階に中華レストランがあるから安全面を考慮したのでしょう。)

 こちらは、IHとガスの「お湯の沸き加減」を比較した影像です。IHのメリットを判りやすく紹介した(つもり)ものです。

 http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl?fid=02&kid=110010&sno=1272

 どうも写真だけではよく分からない。一回、この目で見てみたいですな。


2004年07月13日(火曜日)

 (07:34)昨日はちょっとカルチャーショックだったな。一緒にいた人は、「結構あるよ」と言っていましたが、小生は自分の目で見たのは初めて。

 何かというと、初めて行った店ですが、西麻布の日本料理屋さん「こだま」。結構今人気のある店らしいのですが、そこで「電気調理器」が使われていたのです。カウンターの向こう側を見たらガス調理器ではなく、二台の電気調理器がある。私は驚きました。

 私の認識では、両親の家もそうですが、「ガスは危ない。だから電気調理器に」という感覚だった。だから、料理屋さんで目の前で電気調理器があったのに気づいたときには、まず「火加減はどうするんだろう....」と。この店も奥のキッチンはガスを使っているらしいのです。

 ではなぜカウンターの内側では電気調理器なのか。それは、「ガスを使うと、調理の最中に油などが飛び、お客さんの着物に付く」が、電離調理器にはそれがないそうなのです。だからカウンターの内側の調理は電気調理器でしている、と。

 「火加減は ?」と誰もが思いますよね。私もそう思ったので、聞いたら、「最初に慣れるのは時間がかかりました」(ご主人の小玉さん)と。電気調理器では微調整も可能らしい。つまり慣れの問題らしいのです。火力はガスよりも強い。かつ、ゆっくり暖めるようなことが電気調理器は得意とか。

 では、電気調理器は何の調理にも使えるのか。一番の欠点は、調理器の表面と鍋が付いていなければならない、ということです。だから例えば中華のように、鍋をもって大胆な動きでやるような調理は多分電気調理器ではできない。まあ、使いどころに限りはあるということです。

 でも最初は違う用途でも、それに慣れるとその特徴が逆に生きて伝統的な場所にも使われるようになる。新しいモノというのは、浸透力がある。まあ小玉さんは若い料理人ですから、率先して使っているのでしょう。ガスなどの伝統的な熱源を使って育った調理人は、なかなかああいう切り替えは出来なかったに違いない。というわけで、昨日はちょっとカルチャーショックで面白かった。


2004年07月12日(月曜日)

 (23:54)朝7時30分にこの番組の為に迎えに来た車の中で、「民主党は勝ったと言えるのかな...」と。そりゃ、38が50になったのだから、「勝った」と言える。岡田人気もあった。しかし、議席増の大部分は「敵失」だったような気がする。

 実は、つい最近まで民主党の衆議院議員だった伊藤英成さんにこの車の中から電話して、その話をしていたのです。伊藤さんも名古屋で出勤途上だった。彼も勝ったとは言えない、という見方。国民の間に強かったのは、小泉首相の一連のやり方、発言の仕方に対する拒否反応であって、積極的に民主党の政策が良いから、という立場の人は少なかった気がする。昨夜のうちに、このレポートを書いて、「この点の指摘が甘かったな...」などと考えていたのです。

 自民党が取った議席49は、私がモーニング・ベルの末武さんから先週半ばに聞かれた際に答えた自民党の議席予想の数と全く一緒だった。番組ではその話にもなりました。私には一種、確信めいた気持ちがあったのです。つまり先週初めの段階であまりにも「自民党不利」の予想が強かったので、国民は自民党を大敗はさせないだろう。しかし、勝たせもしない微妙な落としどころになるはずで、「それだったら49かな」と。結果は着地としてピタリだった。

 国民というのは、時に非常に微妙な判断を示すものです。あれが49ではなく、例えば先週の市場が一時予想して株価を押し下げたような44とか45だったら、政権が吹っ飛んだかもしれない。国民はそれを避けたかった。しかし自民党に勝利の美酒を与えることはしなかった。つまり「punish」したのだ。実に微妙なこの匙加減。

 小泉政権はどうなるのか。直ちには死に体にはならないと思う。しかし、「あと二年」という先が接近する中での求心力の低下は、ポスト小泉政権に対する政界やマスコミ、それに国民の関心をいやが上にも高めるだろう。みんなポスト小泉を見るようになる。あらゆる政治家は、その時期の到来とともに姿を消していく。それが常なのだ。

 「ポスト小泉がいない」という人は多い。しかし、政治家なんて出てくるものなんです。小泉さんが首相になったときだって、誰が一体彼が首相になるなんて予想したか。私が記憶している限り、「橋本さんが首相になる」というのが全政治評論家の予想であって、その時に「小泉」を首相に予想した人などいなかった。「政治評論家」と言われる人々に対する私の信頼感が崩れたのはあの時点だった。結局彼等は従来の発想の中でしか日本の政治を見ていない。だったら自分の頭と感性で考えた方がよい。

 「ポスト小泉」で全く名前が挙がっていないわけではない。何人かはいる。しかし、それらの人の中から次の日本の首相が出てくるという確信も持てない。一つはっきりしているのは、誰が次の首相になろうと、その人は時代の空気とかすかな国民の期待の中で次の首相職を受けることになるだろう、というものだ。つまり、時代が次の首相を作る面がある。

 人が歴史を作るのか、歴史が人を作るのか。小泉さんという人も、時代を体現して首相をしている。しかし、時代との歯車はかなり狂ってきている...というのが今回の選挙結果だと思う。


2004年07月11日(日曜日)

 (24:55)今回の参議院議員選挙の結果には、幾つかの大きな特徴があると思う。その中でも一番鮮明なのは、「二大政党制への流れ」だろう。二大政党制に挑戦した社民党と共産党は全く票が伸びず、国民の選択肢からは抜け落ちた。

 また青島幸男、辻元清美、鈴木宗男、増元照明各氏など二大政党制の枠組みの中に入らなかったが話題になった候補者は次々と敗れたのも、「政治をより選択できるものにしたい」という国民の意思が表れたと筆者は見る。マスコミは繰り返しこれらの候補者を取り上げたが、国民は「彼等がカラフルさだけで一人一人で仕事が出来る時代ではない」と判断した。

 二大政党制になったからといって、何が変わるのかという具体的な予測は出来ない。しかし、対立軸が鮮明になるのは良いことだし、どちらかといえば目指すところの方向性が明確でなく、また言ったことでも実現可能性の低い、ただカラフルなだけな人々が消えつつあるのは、ある意味では寂しいが、別の視点から見ると今の日本には通過すべき一段階かもしれない。

 確認しておかねばならないのは、今回の日本の景気回復は「小泉政治の成果」ととらえるのは間違いだ、と言うことだ。「ここで小泉政権が負けたら、日本の改革は止まってしまう」と訴えていた人がいたが、もっと歴史は大きな歯車で動いているに違いない。一人の人間が全てを差配しているようなことはあり得ない。

 今の日本の景気を駆動しているのは、あくまで民間企業や個人の「政治にはもう頼れない」という意識の深まりの中での自助努力だと思う。「政治」が果たした役割がそれほど大きかったわけではない。街の人々のインタビューを聞いていれば、そう読める。

 そういう意味では、どのみち今回の参議院選挙は、日本が置かれた枠組みをそれほど大きく変えるものではなかったのだ。大山騒動ネズミ一匹、とでも言おうか。現象的に見ても、小泉首相は退陣せず続投し、ある程度勝てた民主党の岡田代表の地位は揺るがない。これを小沢さんはどう考えるのか、が一つの興味ではある。


2004年07月10日(土曜日)

 (07:55)予想はしていましたが、二人とも元気でした。今年初めのインドで、二人がかりで私が世話になったチャッタルジー夫妻が東京に。彼は一足早く来日して名古屋、大阪での数日間を経由しての東京でしたが、ご夫人のkumiさんは金曜日当日での成田着。JALのニューデリー便の成田着は朝ですから、その後少し休んだそうで、ともに元気でした。

 本当にお世話になったのです。家には二回もお邪魔したし。私としてはお礼のつもりで、考えられる限りの「Best in Town」をお二人に提供しました。夕暮れから夜にかけての高いところからの景色鑑賞、その後の典型的な日本食。そして、ユニークな夜の東京の繁華街と店。喜んでもらえたと思えます。

 二人と話していて、「バジパイの敗北は本当に驚きだった」と。つまり、以前にもここで書いたことがあるのは、彼等がインドで付き合っている人も、私が取材の対象にしたり読んでいるインドの記事の記者は、皆インドの上の方の知識階級なのです。インド発展の恩恵を受けているし、発展することが当然だと。しかし、インドはまた多様な、膨大な民の国でもある。バジパイの経済政策の成果に関しては、多様な見方が可能だった。その多様さが、選挙結果に出た。

 Kumiさんは相変わらずお綺麗だったが、チャット君がちょっとというか、かなり太ったな。いかんぞな。減らしなはれ。お二人は25日に帰国の予定だとか。それまでは、Kumiさんの故郷であり、チャット君の留学先である富山などでの時間を過ごすとか。月内再会を約して別れました。Enjoy in Japan.


2004年07月09日(金曜日)

 (07:55)日本のプロ野球界は、選手の言葉も、ファンの希望も聞かずに、オーナー中心の強引なペースで来期の形を決めようとしていますね。選手を「たかが....」と言ってしまったら、その選手の動きや、次の球の行方を息をこらして見ている私のようなファンはどうなるんでしょうか。

 昨日、松井の2年連続での米球宴出場を祝って、このページを更新しました。今の日本の球界の権力構造だと、来年一リーグになろうとも二リーグになろうとも、日本のプロ野球界は衰退の道しかないと思いますが。こんなに野球が好きな私が、球場には今年は日本のプロ野球を見に全く行ってないのですから。


2004年07月08日(木曜日)

 (07:52)顔の長い、どちらかと言えば陰気な印象の東部エリートであるケリー米民主党大統領候補(60)が副大統領候補に選んだのは、丸顔で笑い顔爽やか、明るい印象がして、「ウリ」が南部の貧しい家の出身というエドワーズ上院議員(51)でした。共和党のマケイン元大統領候補がケリーの打診を断ってブッシュ支持に回った後は、ケリーには実際にはエドワーズのカードしかなかった印象がするから、落ち着きどころとしては自然だ。

 しかし、自然だからと言って、広く国民から受け入れられるかはまだ分からない。チェイニーに比べればその若さ、清新さは明確だが、全米製造業者協会が早速「法廷弁護士や上院議員としての活動が企業に批判的で、産業界にとって深刻な脅威になる」と声明を出したことでも分かるとおり、調べていくといろいろありそうな人物。私はまだ、その中味については知らない。

 しかしケリー氏自身、民主党の大統領の座を争っているときにエドワーズ氏に対して、

In the Senate four yearsーand that is the full extent of public lifeーno international experience, no military experience. When I came back from Vietnam in 1969 I don't know if John Edwards was out of diapers.
 「私がベトナムから帰ってきた1969年に、お襁褓が取れていたかどうか....」というのは、相当強烈なパンチですな。年が9才しか違わないのだから、そんな筈はないのですが。このパンチは、間違いなくケリー氏がエドワーズに対して見舞ったもの。その人を、万が一の場合には大統領に自然昇格する副大統領の候補に選んだわけだから、共和党からの攻撃は覚悟しているでしょう。

 ではなぜエドワーズを選んだのか。外見の印象の違いに加えて、彼の「strong campaign skills」(強力な選挙戦術)にある、というのが米政界の共通した見方だ。演説が旨いのかもしれないし、いずれにせよ民衆を動かす力が強い、ということでしょう。貧しい家に生まれて、中産階級にまで上がったが、「そういうアメリカ人に希望を与える」というのがケリーのエドワーズ選択の一つの理由だったという。ケリーは言う。

I have chosen a man who understands and defends the values of America. A man who has shown courage and conviction as a champion of middle class Americans and for those struggling to reach the middle class. A man who has shown guts and determination and political skills in his own race for the presidency of the United States.
 エドワーズの一つの課題は、「政府に未経験、危機対応能力に対する疑念もある」という批判をどうかわしていくかでしょう。民主党の党大会は7月26日から。


2004年07月08日(木曜日)

 (07:22)ずっと行こうと思っていて行く機会がなかったコレド日本橋に初めて行きました。地下鉄日本橋駅のB12出口に行くと、それはもうビルの地下入り口。間口が広いなあ。印象としては、汐留のビル群と新橋駅の地下を結ぶ距離を省略してひっつけた印象。ビルが新しくて、駅は古い。ちょっと無理ある形で繋いでいる。

 地下は美味しそうな総菜が並んでいます。最初色合いから伊勢丹クイーンズかと思ったら違った。店の名前は忘れましたが。それでも夕方だったので、女性の方々が買い物をしていました。皆ここで買い物をしたら、住宅地の総菜屋さんはあがったりになってしまう。

 4階がレストラン街で、まあまあの店があったのですが、そこには寄らずに3階の輸入雑貨の階に。いろいろなものが雑然と並んでいる。印象としては、伊勢丹の地下二階にBPQCに似ている。もしかしてここは藤巻プロジェクト ? 彼は今靴屋さんの社長さんですから、それはないでしょうが。でも印象は非常に似ている。普通あり得ない組み合わせが接近陳列されている。バス関係の直ぐ近くにチョコレートといった印象。

 2階と1階は衣料品だったと思ったのですが、あまり男が入って役立つようなものは置いていない印象。お客さんも大部分は女性でした。ネクタイをした男を見かけたのは、4階のレストランコーナーだけだったと思いました。来週早々には、その4階で一つ会合を予定しています。
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 コレド日本橋に行ったのは、このレストランに用事があったため。比較的評判が良い。アネックスなので、別棟。一旦出ないといけない。店の作りが面白い。本店のこのサイトの左下に一つ写真があるのですが、これと同じように一階がかなり広めにオープンになったキッチンになっている。じっと見ていると、誰が何をしているか分かる。同じ一階にレセプション。

 バーやレストランは2階です。本店にはバーはないが、東京の店もなるべく本店に似せて作ったという。まあだから、店を出すとしたらアネックス(別棟)ということになる。本店はミシュラン二つ星だそうですが、まだ日本は格はとってないでしょう。

 「スペイン料理」と聞いたので、「最後は美味しいパエリャでも」などとと思って行ったのですが、浅はかでした。中華料理屋さんに行っても必ずしも餃子がないのと同じで、スペインの店に行けばパエリャがあると思うのは間違い。パエリャはスペインでもバレンシア地方の料理。ところがこの店は、「カタルニャ地方のレストラン」なんです。メニューも全部、スペイン語とはかなり違うカタルニャ語で書かれていて(むろん日本語もありますが)、それがまた勉強になる。

 スペイン語が分かるメンバーと一緒だったのですが、ワインリストを見ていたら、赤のところに「Negres」と書いてある。スペイン語は普通「Vino Tinto」(でしたっけ)なので、あれってなものですな。分からないことがあると全部聞く。白は同じで「Blanc」。モンブランの白です。「カタルニャ語だと赤ワイのことはNegresなので、そう表記しました」と。

 あとで調べたのですが、恐らく昔使われた黒人を表す「Negro」も同じ語源です。辞書にはラテン語で「Negroはラテン語の黒を表すNigerから来ている」とある。赤ワインは光にかざせば赤ですが、そのままだと確かに「黒」に近い。niger がスペイン語に入り、新大陸発見で力のあったスペインの人々(カタルニャ地方の人も居たのでは)がこれをアフリカで新たに出会った人々に、その印象のままに付けたのでしょうか。いやその前からローマの人々が付けたのか。「Nigeria」なんて国名も同じ語源から来ているのかも。

 くだらないことを考えながらなので、長くなる。このレストランには、「私のママはフランス人」という感じの良いカタルニャ女性がいて、彼女がいろいろ教えてくれる。カタルニャ語で1月から12月の月名を全部書いて貰ったのですが、あとでスペイン語のそれと比較したら、かなり違う。彼女曰く、イタリア人がゆっくり話したら、私は大体分かる、と。ヨーロッパというのは、そういう国の緩やかな連携なんですな。

 食事は、わざと坂で育てた豚というのが面白かったな。イベリア豚と言いましたかね。「肉が締まっている」と。あとカタルニャは地中海に面しているので、魚もうまい。デザートが素晴らしかったな。ちょっと高いのですが、たまにはいいかって感じです。


2004年07月07日(水曜日)

 (07:50)昨夜のマネックス・メールに以下のような文章を寄稿しましたので、ここでも紹介します。日本の球界の興隆を願って。
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 近鉄を買いたい、その為の資金も十分ある、と主張するライブドアの堀江さんの提案に、日本のプロ野球機構は全く聞く耳を貸していない。「わしも知らないところからの提案など聞けない」という球界経営を代表する人物の言葉が、機構の基本的スタンスを示している。これは妥当性を欠く。

 あらゆる産業はその生まれたてにおいて「胡散臭い」。新聞にしろ瓦版と呼ばれて興味本位に読み捨てられていた時代から、今の「権威」を得るにはずいぶんと時間がかかった。自動車だって、生まれたてにおいては「走るおもちゃ」のような存在だったのだろう。今のような産業基盤を持つには長い時間がかかった。つまり、あらゆる産業はその生まれたてにおいて「胡散臭い」のである。だから「胡散臭い」産業には、伸びる余地がある。

 柔道や相撲と並ぶ日本の権威的スポーツとなった野球界から見れば、「ライブドア」は限りなく「胡散臭い」存在に映っているに違いない。実際の処、この会社が将来伸びていくかは誰も確信を持って言えない。しかし、だからといって彼等にチャンスさえ与えないというのは間違いだ。なにせ、ファンと選手は「近鉄」の存続を望んでいる。ライブドアはその存続のための有力候補だ。

 言われている「1リーグ」で日本の球界は繁栄できるだろうか。「極めて怪しい」と筆者は考える。日本シリーズのないプロ野球なんて、サビ抜きの寿司のようなものだ。日本のプロ野球界は球界活性化の機会を生かしていない。アメリカは90年代の球界低迷の時期に両リーグの対抗戦を始めた。これが球界全体を活性化させた。日本の至宝である両松井が活躍したニューヨークの地下鉄シリーズは、これによって可能になった。

 日本の球界の内向きも問題だ。球界が内向きだから、有力選手は外を向く。筆者の場合を言うなら、日本の野球中継を見る時間より、はるかに大リーグ中継を見る時間の方が長い。多くの日本人がそうだろう。筆者が日本の球場に最後に足を運んだのは、3月30、31日両日の東京ドームだ。ヤンキース対デビルレイズ。

 必要なのは創造力だと思う。韓国、台湾、中国を巻き込んでアジアリーグを作る、そして本当の意味のワールドシリーズを企画する。国対抗の野球を考えるのだ。そうしないと、日本の選手は一段と外に流出し、日本のプロ野球界は空洞化するだろう。その危機を感知できないとしたら、常に最高のプレー、最高の興奮を求めるファンにとって、日本のプロ野球界は限りなく退屈な存在に成り下がるだろう。

 Give Livedoor a chance and think creative !


2004年07月06日(火曜日)

 (16:50)今日の大学の授業は、忙しい中このサイトの所有者である岡本さんにご出馬頂きました。彼が書いている本を読むと、「コミュニケーション論の大家」という風情だし、雑誌の編集者としての経歴も光る。マルチメディアを語るには最適の人間だと思ったから。ま、最近彼と食事をしたときの経緯もあるので。

 最初彼を紹介して、あと私も彼の講義を聞いていたのですが、なかなか面白かった。メラビアンの法則なんてのは、昔聞いたことがあるのですが、改めて聞くと「なるほど」と。何かというと、話者が聴衆に与えるインパクトには3要素があり、その中では「言葉」の持つインパクトが一番低い、というもの。その3要素とは

  1. 視覚情報(visual):見た目・表情・しぐさ・視線
  2. 聴覚情報(vocal):声の質・速さ・大きさ・口調
  3. 言語情報(verbal):言葉そのものの意味
 なのですが、一番重要なポイントは、実は影響力の点で上から言うと、visual=55%、vocal=38%、verbal=7%と、言葉の持つ意味が非常に低いのです。まあ私もこういう事は知っているので、講演の時などはその時その時の表情や声のトーンなどに、内容と同様、いやそれ以上の重みを与えている。聞く人の立場になると、講演者の表情とかを内容以上に覚えているので、そうなんでしょう。

 これを知れば、いかにメールが危険な情報かは分かる。つまり、メールは基本的には顔文字などを使わなければ伝達者の意図の93%は伝わらない可能性がある、ということです。面と向かって伝えるときに比べてですが。ですから、非常にメールというものは気を付けないといけない。

 まあ人間の世の中というものは、マスにしろ、パーソナルにしろ「コミュニケーション」で出来ている。それをどうするか、どうマネッジするかというのは非常に重要な問題なのです。岡本さんの話は、それを整理する上で非常に役立ったのでは。結構うまいんですよ。相手が18、19才の女子大生だということを良く分かっていて、「彼氏との関係の構築」に話を絞った。あんな能力が彼にあるなんて知らんかった。tks

 あと、リラックスと緊張、それに脱力の差について、要素を「力」と「気」に絞って

 リラックス=力が抜け、気が入った状態
 緊張=力が入り、気が抜けた状態
 脱力=力も、気も抜けた状態

 という説明もなかなか良かった。学生に、「両方とも、つまり力も気も入った状態は....」と聞かれ、ちょっと虚を突かれたような表情を見せたのは、愛嬌だった。


2004年07月05日(月曜日)

 (25:13)中国の電力不足に関するこの記事は、ある意味で衝撃的です。中国でもっとも先進的で、商業の中心であり、かつ煌びやかな上海では、

  1. わずか2度の気温の低下でも、brownout(灯火管制;電圧低下)の回避に役立つのではないかとの期待から、上海市に雨を降らせるための「seed clouds」(雨を降らすために、雲にヨウ化銀・ドライアイスを散布する)することも検討中
  2. 上海市の検査チームは、市内、周辺の工場を検査し、もっともエネルギー効率の悪い工場を見つけ出し、当面その工場を閉鎖させることも検討しているし、公共の建物ではサーモスタットの引き上げを行っている
  3. 市当局は、上海市でももっとも煌びやかな川沿いの通称バンドのネオンを消すことも検討している
 と書いてある。今年の夏は上海に行っても、あの綺麗なバンドの夜景を見られない可能性もある、ということです。それほど上海の電力不足は深刻になっている、と読める。

 中国の電力不足はよく知られている。この記事によれば、今年中国では2000万キロワットの電力が不足すると予想されている、という。電力不足に悩むのは別に上海市だけではなく中国南部、東部全般に見られる現象で、中国第三の都市である広州では昨年より半年も早く一月から電力の割当制(rationing)が行われている、という。そして次に来る文章は衝撃的です。

 The worry, put bluntly, is that the world simply may not have enough energy and other resources for China to continue developing along present lines, especially at its present rate. Furthermore, sharply increased environmental damage might make the country unlivable, even if such growth could be sustained. China's predicament is reflected in a simple statistic: This country is already the world's second-largest consumer of energy, and yet per capita, the Chinese consume scarcely 10 percent of the energy used by Americans.
 つまり、現状の路線、特に現在の成長率での中国の成長を賄うためのエネルギー、その他資源を世界は供給できないかもしれない、仮に成長率を維持出来たとして、中国という国は環境破壊が進んで住めない国になるかもしれない。中国は既に世界で二番目のエネルギー消費国になっているが、驚くことにそれでもまだ国民一人当たりでは、中国は世界で一番ふんだんにエネルギーを消費しているアメリカ人のわずか10%分しかエネルギーを使っていない、というのです。だとしたら、中国人が今のアメリカ人並にエネルギーを使い始めたら、世界はどうなるのか。自国のエネルギー消費に関しては、中国の高官の間でも不安が広がっている、とこの新聞には書いてある。

 一つのポイントは、エネルギー消費の効率化。この記事によると、同じような急速な成長を遂げつつある中国とインド(両方とも10億以上の人口を抱える)を比べると、中国経済は規模でインドの約2倍、成長率でインドを10%上回るだけなのに、中国はインドの3倍のエネルギーを使い、インドより15倍の鉄を使っているという。

 どうしてそんなことに。それはコンピューター関連のソフト産業にインドが注力しているのに対して、中国がもっぱら製造業と輸出に成長を依存しているからで、これが「overindustrialization and empty growth」(過度な工業化と、にもかかわらずの成長の欠如)に繋がっているという。

 ではなぜそんな無駄が生じているのか。それは、「duplication」に原因があり、では「duplication」(重複)がなぜ生じているかというと、「多くの省、場合によっては多くの市当局が、各種の工業団地、製造業ゾーンを作るなどして同時に同じタイプの成長を目指している」ためとある。「中国で、中国のシリコンバレーになろうとしている市の数は、あまりに多くて数え切れない」とこの記事は書く。

 そして中国が農村人口の都市移住を進めていることに関連して、「どんなことをしても現在の成長を続ける」という政策が継続され、2020年までにwell-off society(余裕を持って暮らせる社会、これはもしかしたら今年初めの中国の全人代が小康社会と呼ぶものかもしれない、それは一人当たりGDPで3000ドルが目標と先の取材で聞いた。日本のそれは36000ドル)を作るとの計画を進めると、既に世界でも最も人口の多い20都市のうち16を持つ中国の環境が受ける打撃は計り知れないという。これは世界銀行の見方。

 この記事は最後に中国政府の報告として、「中国の都市住民の90%は深刻な飲み水の汚染に直面している」と伝え、他の推計として中国では7億人の住民が汚染された水で生活している、と指摘している。
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 筆者にはこうした指摘が直ちにすべて正しいことかの推量は出来ない。日本の成長期にも見られた多少悪意の入った警告記事かもしれない。ある国の成長に対して、過度に警告をならす類の記事はよくある。しかし、中国が水不足、電力不足の国であることは、自分の足で見に行っているし、多くの人からの伝聞情報もあり、また具体的な統計も多い。

 今年の夏に今年3回目の中国訪問が出来そうなので、その時にこの問題をさらにじっくり見てきたいが、風の関係から言っても、海流から言っても日本は中国の環境汚染が進んだ場合にはそれは「隣国の苦境」では済まされない。日本の環境保護技術、エネルギー消費効率引き上げ技術は目を見張るものがある。そう言う技術の出番かもしれないし、あとは中国に成長のマネッジを御願いする、忠告するということだろう。


2004年07月04日(日曜日)

 (12:24)ははは、結果が分かっているのに、全部BSで見てしまいました。10−9でメッツのサヨナラ勝ち。ヤンキースはシェーで連敗。野球では見ていても一番面白い試合展開。しかも弱い方が勝つ。その中で今まで不振だった松井稼頭央が活躍する。いいじゃないですか。

 このシェースタジアムでの地下鉄シリーズは今までのところ完全に稼頭央の為にある。最初の試合で2本塁打5打点、次の今朝の試合では4−3で4得点、サヨナラのホームインというおまけ付き。「4得点」というのは凄い。打点はいくらでも増える可能性があるが、得点は最高で打席に立った回数だけ。この試合で稼頭央は5回打席に立っているから、ホームに帰ってくる割合が8割だったということだ。これは印象に残るし、言ってみればチームにとってのラッキーボーイです。

 守備もこの2試合は完璧。第一試合のあの一回転しながらの送球は見事の一言。あと交流試合は一試合ある。秀君は活躍できるでしょうかね。でも一つ気が付いたのは、最近2試合でトーリが松井秀を下げるとヤンキースは負ける。

 昨日でしたかね、このページを更新しました。


2004年07月04日(日曜日)

 (00:24)子供の友達で、小学生から中学生にかけて本当に毎日のくらいに我が家に来ていた近所の男の子が、かねての希望通りに日大の芸術学部に入り、そして2年生になって早くも劇団を立ち上げて待望の旗揚げ公演というので、こりゃ見なきゃと思って王子まで出かけました。

 王子小劇場という駅から歩いて3分くらいの劇場。数十人も入れば一杯の印象がするが、案内だと100人までと。劇団の名前は、「東京トレーディングプレイス」というのです。サイトもあって、http://www.geocities.jp/schlock_2004/と案内状には書いてあるのですが、なんだこりゃ。

 まいいや、ガキの頃から知っている清野拓人君の説明によれば、劇団の名前は『ジョン・ランディス監督映画「大逆転」の原題「Trading Places」と、三谷幸喜氏が主宰している劇団「東京サンシャインボーイズ」の「東京」だけを拝借し、それを足して2で割った」とある。

 夢はでっかいですよ。「劇団を立ち上げることが長年の夢でした。そして待望の旗揚げ公演です。今回は恋愛モノの王道に挑戦します。次回はホラーを予定しています。そして幾公演か重ねた後、数年後にはブロードウエー進出を考えております。お楽しみに....」。そうそう、どうせ持つなら夢はでっかくなくっちゃ。

 出し物は「四丁目カフェで会いましょう」というのです。カフェの従業員、客、店長、オーナーなどを巡る恋愛模様、人生模様の、笑いとペーソスありの舞台です。なにせ一番前に座りましたから、役者が1メートル前で動き回る。なかなかみな芸達者で、こんな小劇場で演劇を見たのは初めてだったし、面白かったですよ。とにかく笑えるんだ。

 いつも見ている大劇場での演技もいいかもしれなが、こういう小劇場での舞台もとっても親しみが沸いていいなあ、なんて思いました。日曜日が最終日で、問い合わせは「090-4453-1441」とある。記憶では、午後1時くらいと、午後6時の二回公演があるんじゃないかな。お近くの人、興味ある方にはどうぞ。チケットのあまりがあるかどうかは私は知りません。

 次回公演も決まっていて、「トランシルバニアの夜は更けて」というのだそうです。8月かな。トランシルバニアと言えば、「森の向こう」のドラキュラものかな。それものには季節もいいし、また行こうかな.....。


2004年07月03日(土曜日)

 (08:24)金曜日はなんだか知らないが、10、20、30の周年が揃った一日でした。まず20年から言うと、会社の同僚2人と食事をしたキッチン5は今年が20周年。以前お祝いをした。昨日はまた大入りで、紹介して分かってもらえるところでは渡辺マチコさんや、女優の白都真理さんのグループが来ていたな。渡辺さんとは優子さんを中心とした食事会などでかねて知り合い。相変わらず笑い声が大きい。近くBlue Jay Wayで、彼女としては珍しい小ぶりのライブコンサートをやるらしい。

 30周年は、その次に行ったBody And Soulで、経営者の関京子さんと話していたら何かの折りに、「私の処、今年で30年なのよ」と。8月に周年行事をやるそうで、面白いメンバーが集まる日に予約を入れておきました。骨董通りの今の場所に来る前は六本木の交差点の近くにあったそうで、それは知りませんでした。

 金曜日はたまたま鈴木良雄さんのイースト・バウンドのセッションで、つい好きな「My Dear Friends」をリクエストしたら、最後のセッションでやってくれて嬉しかったですね。私もつい最近まで知らなかったのですが、鈴木良雄さんという方はもともとはピアニスト。1946年長野県木曽福島に生まれ、早稲田大学卒業後のデビューはピアニストとして。その後にベースに転向。渡辺貞夫グループ、菊池雅章グループでベースを担当して1973年に渡米。1985年帰国。現在は自己のグループ「イースト・バウンス」等で活躍、となっている。

 昨日は珍しくベースではなく、ピアニストとしての鈴木良雄も見せてくれた。生で「My Dear Friends」を聞けたのは良かったな。ピアノとベースの鈴木さんだけの、その他が席を外す中での演奏は沁みました。周年だったからでしょうかね、関さんが「今送られてきたから」といってここの「凍結酒」を出してくれて、多分私は初めて。なかなか美味しかった。いろいろ趣味があるでしょうが、私は都内のジャズスポットとしてはここが一番好きで、何よりも料理と店の規模、作り、そして出演するアーチストが良い。ブルーノートなどは有名かもしれないが、とても行く気にはならない。直ぐ近くですが。渡辺貞夫さんが彼女の為に作った「Lady of Passion」という曲が鈴木さんの次のアルバムに入るそうです。これも楽しみ。

 10周年はあまり「へえ」という実感のないもの。以前使ったらずっと案内が来ているので見ているのですが、新宿のパークハイアットが「10周年です」と。7月9日がそうだそうで、「そうなんだ」と。東京ガスのビルの上にホテルが出来たときには、今のような人気スポットになるとは予想できなかった。なにせ駅から遠い。しかし、それがある意味で良かったんでしょうね。ここの梢にはまだ行ってない。そのうち機会が有れば、ということです。


2004年07月01日(木曜日)

 (23:46)今日の夜のラジオ放送は笑ったな。マレーシア経済を取り上げると言うことで、マレーシア日本人商工会議所広報渉外委員長で丸紅クアラルンプール支店長の津田さんと電話をつないでいろいろ話をしたのですが、「日本も暑いですが、そちらは」という話をしていたら、突然津田さんが「マレーシアには三つの季節があります」と。へえ、何が抜けるんだろう、まあ冬だろうと思っていたら彼は三シーズンとして

 hot
 hotter
 hottest
 と。これには思わず大声で笑いました。事前の打ち合わせの時の出来事で、本番でそれを言ってくれるかと思ったらおっしゃらないので、私が番組のエンディングで取り上げて聞いている方に紹介しておきました。「では何月ごろが hottest か」と私が質問したら、「それが決まっていないのがまた問題で....」と。年中暑いときは32度くらいまで行き、それが hottest だということでしょう。まあ湿度は低いとか。

 マハティールからバダウィの新首相になっても、全般の同国経済は順調のようです。マレーシアの国民一人当たりのGDPは4000ドルと、あの周辺では頭が抜けている。上にはシンガポールという小さな国がありますが、マレーシアの国の規模(日本とほぼ同様の国土、2500万の国民)では、なかなかの per capita のGDPです。津田さんの経済の話も興味深かった。
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 ところでこのコーナーで以前書きましたが、PREMINIを早速手に入れて、使い始めました。確かに小さい。何せ従来のケイタイの半分の重さですから。これなら夏のスーツの胸ポケットに入れても違和感はない。従来の機種(SO505i)は、夏は手に持って歩くしかなかった。ダム・マシンと思っていたのです。

 Preminiは読んで字のごとく、何から何まで小ぶりに出来ている。キーも小さい。しばらく使って従来の機種と比べて不都合がなければ、新しい機種に全面的に切り替えるつもりです。私にとって良いのは、従来の機種であるソニー・エリクソン社製のマシンだと言うこと。つまり、キー操作が今まで使っていた機種、その前の機種と非常によく似ている。一回も説明書を読まずに、使い方はほぼ完璧になりました。

 また充電装置の口が一緒で、今まで持っている充電マシンがそのまま使える。しばらくはダブルで走らせて、そのうち、たぶん一週間以内に切り替えます。


2004年07月01日(木曜日)

 (03:46)比較的早く寝たら、ちゃんとFOMCの発表(日本時間午前3時15分)直前には目が覚めて、どれどれ、と。最初に声明文を読んだ印象は、「サプライズのない、バランスの取れた」というもの。

 ポイントとしては、まず「measured」の単語が残った。FOMCらしく、この単語を残した直後に「経済見通しの変化には対応しますよ」と引き上げペースの加速の可能性に触れてはいるものの、肝心のインフレ見通しに関しては

 「今後数四半期の物価見通しの上下リスクはほぼ均衡。基調的なインフレ率は依然として低いと予想される」

 「インフレに関する最近のデータは水準が若干上がったが、最近数ヶ月のインフレ率上昇は、一部は transitory factors(長続きしない一時的な要因)である」

 と述べている。

 これを読んでの第一印象は、「これからの利上げは、引き続き慎重にやるんだな」というもので、直後のニューヨーク・ダウの小安い水準から小高い水準への株価の変化は理解できる。債券相場の反応はまだ見てありません。外国為替市場では、「そんなに利上げを急がないんだったら」という反応で、円は109円の半ばから108円台に。ま、東京時間の朝までにどう動くか分かりませんが。

 声明の内容は、ここで予想した通りですが、一つFOMCが声明発表で気をつかっているなと思ったのは、声明への入り方です。「The Committee believes that, even after this action, the stance of monetary policy remains accommodative and, coupled with robust underlying growth in productivity, is providing ongoing support to economic activity. 」の部分。つまり、FF金利の誘導目標、それに公定歩合を各0.25%引き上げはしたが、この利上げ後においても金融政策のスタンスは依然として緩和的であり、生産性の強い伸びと相まって、(金融政策は)経済活動への支援を提供し続けていく、としている。つまり、「back to the neutral」のプロセスであって、「引き締めではない」と言っているのである。まずは市場へのメッセージを込めた、ということでしょう。FOMC声明の全文は以下の通りです。

Release Date: June 30, 2004

The Federal Open Market Committee decided today to raise its target for the federal funds rate by 25 basis points to 1-1/4 percent.

The Committee believes that, even after this action, the stance of monetary policy remains accommodative and, coupled with robust underlying growth in productivity, is providing ongoing support to economic activity. The evidence accumulated over the intermeeting period indicates that output is continuing to expand at a solid pace and labor market conditions have improved. Although incoming inflation data are somewhat elevated, a portion of the increase in recent months appears to have been due to transitory factors.

The Committee perceives the upside and downside risks to the attainment of both sustainable growth and price stability for the next few quarters are roughly equal. With underlying inflation still expected to be relatively low, the Committee believes that policy accommodation can be removed at a pace that is likely to be measured. Nonetheless, the Committee will respond to changes in economic prospects as needed to fulfill its obligation to maintain price stability.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Alan Greenspan, Chairman; Timothy F. Geithner, Vice Chairman; Ben S. Bernanke; Susan S. Bies; Roger W. Ferguson, Jr.; Edward M. Gramlich; Thomas M. Hoenig; Donald L. Kohn; Cathy E. Minehan; Mark W. Olson; Sandra Pianalto; and William Poole.

In a related action, the Board of Governors approved a 25 basis point increase in the discount rate to 2-1/4 percent. In taking this action, the Board approved the requests submitted by the Boards of Directors of the Federal Reserve Banks of Boston, New York, Philadelphia, Cleveland, Richmond, Atlanta, Chicago, St. Louis, Minneapolis, Kansas City, Dallas and San Francisco.


2004年07月01日(木曜日)

 (02:23)初めて品川駅のアトレの中に入って、このレストラン群をまず見学、そしてずっと来たかったGrand Central Oyster Barをトライしました。結論から先に行くと、ここは何回か来たい場所です。

 レストランの印象記に関しては、ここに書いておきましたからそれを読んで頂くとして、要するににニューヨークに住んでいた人間には、フラッシュバックするんですな。同じテーブルクロス、似た天井、同じメニュー。ははは、一瞬東京であることを忘れる。

 入り口に順番待ちの人の列が出来るのは、ニューヨークも同じです。ただ待ち時間は東京の方が遙かに長いかな。ここの4階には、他にも面白い店が多そう。今回はオイスターバーと TRIBECAというジャズの店に行きましたが、このジャズの店は頂けない。とにかく演奏が若い。ちょと聞けなかった。しかし、店の雰囲気はまあまあ。

 オイスターバーという名前のレストランは西麻布にもあるし、あちこちにある。だからニューヨークの店の出店としての品川アトレの Oyster Barは「Grand Central Oyster Bar」となっている。お店を間違わないように。東京の街の各所にある Oyster Barには私は入ったことがない。

 そう言えば、今週は「燻」にも行ったし、ちょっと開拓週の雰囲気。



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