2003年04月30日(水曜日)

 (08:42)今回のニューヨーク訪問に伴い、 このサイトの下の方を更新しました。しかし一年に一回くらいの、しかも短い訪問だと本当に美味しい店を探すのはなかなか難しい。ま、一つの参考と言うことで。

 しかしオイスターバーでの喫煙セクションの存在は、ミステリーでした。どなたか分かったら、教えてください。


2003年04月30日(水曜日)

 (02:42)ソリアーノは試合が終わった後、「昨日がオフで、みんな眠っていたんだよ.....」といったそうな。その通り。ただし、寝ていたのはヤンキースの連中だけ。

 ワンサイドで、ホームチームがボロ負け、目当ての人は活躍しない....と三重苦。これでは球場も、そして私たちも燃えない。熱いヤンキーファンには会えましたよ。しかし、彼らも7回に6−0になった段階で、隣にいたおっちゃんのように「seen enough」(十分見た)とか言って、席を立つ人が多くなった。もちろん私たちは最後まで見ましたが。

 一番盛り上がったのはノーアウト1、2塁でソリアーノが打席に立ったときかな。確か8回だと思う。「7回を見て帰った連中は、あとで後悔するぞ....」私は内心思ったのですが....。なんと、セカンドライナーでget two。それで流れは決まった。あとは長谷川が出てきて、松井と対戦したときかな。隣にいた佐々木君と、「マリナーズの監督にサービス精神があるだろうから、8回をローズが投げた後は長谷川かも...」とか話していたら、本当に出てきた。

 「目当てにしていたのに、活躍しなかった人」の中には、むろん松井、イチロー、それにクレメンスが入る。松井は最後の打席に長谷川からセンター前ヒットを打った。しかし、ニューヨーク・タイムズはそのヒットを「meaningless」(意味なし)と表現。私もそう思う。どうせなら、ホームランが良かった。そしたら、今シーズン初のゼロ封をヤンキースは免れたのに。ヤンキースは今季初の二連敗。

 イチローは松井に比べればまだ活躍したかな。ライトへのフェンス際の難しいファウルを華麗に取ったこと、そしてらしいバンドヒットとその後の走塁。一番ダメだったのは、クレメンスかな。良いところがなかった。「昨日のピッチングは彼は忘れたいだろう」と朝刊紙のコメント。もう私は帰りますが、あとの2戦、3戦はもっと面白くなるでしょうね。悔しい。

 試合には不満足でしたが、実に久しぶり(1970年代後半が最後)のヤンキースタジアムは改めて印象深かった。フェンスが低く、土と芝が直ぐそばに見えるアメリカらしい球場。だから選手が直ぐそこに見える。レフト線の松井と三塁手の間の一階にいましたから、松井はかなり近く見えた。

 改めてこの球場は歪んでいると思いました。左翼318フィート、左中間399、センター408、右中間385、そして右翼314。どう見ても左に変形している。しかもフェンスが低い。右へのホームランは出やすいように見える。だから、左打者にはもっと打って欲しいのですが、昨日はバーニーで切れる局面が多かった。犯人捜しをするなら、ヤンキースの場合はクリンアップとクレメンス。ヤンキースの中軸は3人で2本のヒットしかない。
 ――――――――――
 日本人の方はかなり多かったな。目の子では7〜8人に一人は日本人だったような気がする。ということは、仮に4万人入ったとして(もっと多かったと思うが)、5000人以上来ていたと言うことになる。日本チームのカメラクルーもすごかった。

 試合の前から、いろいろな人に会いました。小泉夫妻とグラセンの下のオイスターバーで食事をしていたら、以前ディーリング・ルームにいた金子さんが「あらら....」ってなもんでこちらを見つけてくれて暫くお話をしました。今はニュージャージーにいらっしゃる、と。井上さんの名前も出たな。

 球場では同じ会社、様々な業界の人々が仰山。そういえば、k君が球場のスクリーンに大写しになっていたな。あれ彼は今日は接待でこれないはずだったのでは.....。いや一緒に行ったk君ではなく、某信託のk君だったと思うのだが。彼だろうか、変な時間に電話をくれたのは。あと、どこかで見かけたような人が結構いた。お年を召した方も多かった。

 メールでは山本さんなどから連絡いただきました。ありがとうございました。しかしザンネンながら時間がない。


2003年04月30日(水曜日)

 (02:32)おや、久しぶりに東京の株がよう上げてますね。こんな大きな上げ幅は久しぶりだし、主要株が揃って上げたのも久しぶり。

 諸先輩のサイトを見ていくと、久しぶりにこの人のサイトも「株価は対策を好感して、少し上がるのでしょうね」と。もっともその前に、「対症療法であり、抗ガン剤ではない」とおっしゃられておられるが。

 確かに、先輩が挙げておられる4項目では株高の持続性はどのくらい持つものなのか。しかし、「下げ余地が狭まっていた」という意味では、暫く上げ基調になってもおかしくない。その間に、ファンダメンタルズ、またはそれへの見方どう改善するかでしょう。このところ見る気もしなかった株式相場ですが、多少は関心をもって見ることが可能かもしれない。「人々が関心を持つ市場」になるとしたら、結構なことです。


2003年04月29日(火曜日)

 (16:52)日中なんと数時間に渡って雨が降ったのです。ニューヨークやシアトル、それに日本の野球ファンの期待を曇らすように。

 ところが、あと試合を2時間後に控えてニューヨークは、再び晴れの良い天気。まあ大丈夫でしょう。いくら「変わりやすいニューヨークの天候」といっても。

 これから出かけますが、会場の雰囲気を味わいたい人で、小生の携帯電話番号をご存じであり、さらに電話をかける余裕のあるかたは電話して頂ければ、その電話はニューヨークに自動転送されます。<^!^> ただし試合が盛り上がっているときは出ませんが....


2003年04月29日(火曜日)

 (06:52)ははは、今朝のニューヨーク・タイムズの紙版(電子版じゃないという意味の通常版)スポーツ欄の一面トップは松井・イチロー直接対決の記事でした。これはニューヨークのマスコミでも注目。

 私の記憶では、日本では水曜日・平日の午前8時ですがNHK総合が生中継するんでしたっけ。長島さんを呼んで。それだけ注目ということですが、心配なのは「Both of them are currently slumping.」(ともに今は不振)ということ。

After hitting .350 and .321 his first two seasons, Ichiro is batting only .257. "I'm healthy," he said the other day. "Even though I have a good day, ordinary day or bad day, I will not comment. It's something in me." Matsui, after a hot start, has fallen to .265, but both contribute in many ways.
 イチローに至っては「私は健康です」とまで言わされている。夜いくつかの日本の店を回りましたが、話題はやはりそこに行く。彼らが言うには、「今日は通常より客が多い。でも、明日は試合が終わるまで暇だろうな.......」と。ははは、まあそうでしょうね。

 ニューヨークには三人で来ています。私が行くと言ったらk君夫妻がどうしても参加したいというので。ああ私は会社の連中と会ったり、アメリカ経済に関する情報収集をしたり。昼飯は東京ではフォーシーズンから汐留カレッタに店を移しつつあるビーチェのニューヨーク店に行きましたが、すごい人でびっくりしました。たまたま月曜日のニューヨークの株価はぶちあがりましたが、ニューヨークの連中はまだまだ元気が良さそうに見えた。

 ま、ニューヨークは「アメリカであってアメリカでない」と言われている。鷲尾さんがいるシカゴのような街や中西部の普通の都市の動きも見なければいけないのでしょうが、その時間は今回はない。(鷲尾さんに関しては何人もの方からメールをもらいました)

 ヤンキー・スタジアムでの試合開始はこちらの時間で午後7時05分からです。3人に加えこのサイトやそのリンク先に数多くの写真を提供してくれている佐々木君と4人で行きますが、正直楽しみです。天気は良好の予定。

 私の期待は、松井の最後の試合、レンジャース戦で出たライトへの鋭い当たりを見ると、「当たりは戻っている」との判断の下に、「4−2、ホームラン一本」というものです。ヤンキースの先発の予定はクレメンス。イチローの盗塁と laser beam strike も見たいと、ちょっと欲張っていますが。


2003年04月29日(火曜日)

 (00:52)北朝鮮が言うところの「a new bold proposal」の中味が徐々に出てきている。日本でも情報が断片的に出てきているようだが、たとえばニューヨーク・タイムズには以下のような記事があった。

Mr. Powell declined to provide other details of North Korea's offer, but other administration officials said North Korea had asked for a step-by-step package under which it would receive oil shipments, food aid, security guarantees, energy assistance, economic benefits and construction of a light-water nuclear reactor. In return, they said, North Korea had offered to take very small steps.

The officials said that under its proposal North Korea would dismantle its nuclear weapons only at the end of the process. Moreover, they said, it was not clear that this would affect both its plutonium weapons program, frozen in 1994, and the highly enriched uranium program disclosed last year.

American officials said that North Korea's offer was seen throughout the Bush administration as almost absurdly unacceptable. They said this was the view of both hard-liners, who oppose negotiations with North Korea, and moderates, who favor continued diplomatic contact.

 一見してわかるのは、これではアメリカ、日本、韓国などは飲めない、ということだ。北朝鮮が核を持つ国であることを既成事実化してからの話であること、周辺諸国が北朝鮮に与えるものがどう見ても大きすぎる点、そして北朝鮮がこれまでも「合意」を結びながら、その一方で平然と合意を破ってきたこと。ニューヨーク・タイムズは続けて以下のように書いている。
"There are some people in this administration who argue that there's little point in talking to the North Koreans because they are always going to cheat," one official said. But he added that North Korea's latest proposal was such a "nonstarter" that it was worth pursuing in order to show the futility of negotiating with the North.

Another official said that since the Beijing meeting last week there had been nothing but negative publicity about how unacceptable the North's proposals were. Disclosures that North Korea had effectively ended the three-part discussions on the first day fed an atmosphere of disappointment and dismay.

 それはそうだろう。94年の合意で決まったことを一体北朝鮮は守ったのか、韓国や日本と結んだ核に関する合意はどうなったのか。勝手に破っておいてそれを既成事実化し、「その事実の見返り」に何かを欲するというのでは、周辺の国は手玉に取られるだけ。その辺が交渉の焦点になるだろう。仮にこれが岡本さんの言う「時間かせぎ」(FTとのインタビュー)だとしたら、それは大きな問題である。


2003年04月28日(月曜日)

 (12:52)飛行機の中で暇だったので3冊も本を読みました。皆なかなか面白かった。特に「覇者の条件」(ジョー・トーリ 実業之日本社)と「インチキな反米主義者・マヌケな親米主義者」(フランソワ・ルベル アスキー・コミュニケーションズ)は面白かった。

 その中で「覇者の条件」を書評風に機内で文章にしましたので、それを掲載します。
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 あの気性の激しいオーナーのスタインブレナーと1996年以来7年を付き合っていられるヤンキースのトーリ監督とはどんな人だろう......という疑問がこの本で解けた。「覇者の条件」は、今年から松井を引き受けたトーリ監督の人柄を物語って尽きることのない本である。

 知らなかったのですが、トーリ監督は選手としてもすばらしい成績を持っていることをこの本で知った。1940年生まれで19歳でアトランタ・ブレーブスと契約。21歳で正捕手になり、65年にはゴールデングラブ賞を受賞。69年セントルイス・カージナルスに移籍し、70年に3塁にコンバート。その翌年の71年には打率3割6分3厘、230安打、137打点でMVP。オールスターには8回出場。すばらしい。選手として。

 しかし、選手時代の栄光は監督になって失せた。そう、ニューヨーク・ヤンキースの監督になるまでは。彼は言う。「ヤンキースの監督になるまでは、私の監督としての負け試合数は勝ち試合数より238も多かった」。だから、直前ではセントルイス・カージナルスの監督を解任された。監督として3回目の解任だった。そういう意味では苦労しているのである。その彼を拾ったのがヤンキースのオーナーであるスタインブレナーだ。そしてそれ以来、スタインブレナーはトーリを使い続けている。

 「なぜ」。それはスタインブレナーに聞かなければ分からないが、この本を読んで私なりにその理由が分かったような気がした。トーリは実に知性的で、冷静で、他の人の気持ちが読めて、選手に意見を言うのにもタイミングを考えている。日本人の気持ちに通じるもの(ちょっと意味不明だが)を持っている人なのだと思う。

 彼の本は「組織を成功に導く12のグランドルール」と副題が付いている。経営書としても販売しようとしているのだが、スポーツと経営の両方の範疇を超えた広い人々に読まれるに値する本だと言える。

 12のグランドルールとは

  1. チームのプレーヤーを知る
  2. 公平、敬意、信頼
  3. 率直なコミュニケーション
  4. いつも冷静に
  5. 楽天主義でいこう
  6. 直観を信じる
  7. 互いに敬意を払い、信頼し合う
  8. 自分の方針、自分の信念を主張する
  9. 服従、距離、対話ーそのバランスをとる
  10. うまくいかないときの対処法
  11. 気遣い、信念、意欲(成功の三要素)
  12. 人生のゲーム
 となる。一見きれい事を並べているように見える。しかし、読み進むとこの人の知性と経験、良い生まれ故の性格の良さに会えたように気になる。話は時にやさしく説得調であり、時に選手の名前がビシバシでてきて具体的である。読後感は素晴らしく良い。そして、未熟な自分を恥じる(笑)。

 彼が自分の周りの人と、実に丁寧に付き合っているのが分かる本だ。日本でもいろいろなタイプの監督がいる。怒鳴り散らすのが自分の特徴を心得ている人もいるし、「選手と友達」を売りにしている監督もいる。トールは日本にはいないタイプのプロ野球チーム監督だと思う。
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 トーリは27日の対テキサス・レンジャーズ戦でここ10日ほど不振だった松井を4番に据えた。ジオンビーが休みでバーニーが3番にあがったという事情があるが、この本を読んでトールの気持ちが分かったような気がした。

 この本の103ページにジーターが不振になったときの話が載っている。いつ彼に話をするか。速すぎても遅すぎてもいけない。タイミングを見て、彼はジーターにこういったというのだ。

 「タイミングの問題だから焦らないことだ」

 「自分で何とかしようとするな。自然に任せるんだ。しっかりやっていれば、そのうち  良くなるさ」

   何という知性、何という信頼感の表明方法。不振の松井4番には、「多少の不振は気にするな。俺はおまえを信頼している」という意思表示だったのではないか。その試合、確かにヒットは出なかった。松井の打率は下がった。しかし、良い当たりはあった。これが松井の復活のきっかけになってくれればと思う。


2003年04月28日(月曜日)

 (06:52)「日本が言い出すべきだ」とずっと思っていたし、あちこちで言ってきたのですが、日本はまた先を越されてしまったようです。今回はフランスに。残念ですな。外交的センスがないとしか言いようがない。

 何かというと、「中国のサミット参加」です。中国はその図体の大きさから言っても、また今の経済発展が続けば経済規模でも10数年の単位で必ず日本を追い抜いてくる。そのときにサミットに中国が入っていないのはおかしい。だから必ず中国は入ってくるのだから、同じ地域にあり、中国とのつながりも深く、歴史的経緯で対立感情も残っているが、人種的にも同じ日本が中国の国際社会へのデビューを先導すべきだ、と思っていたのです。ところが、

 香港の中国系紙文匯報は27日、関係筋の話として、中国の胡錦涛・国家主席が6月にフランスのエビアンで開かれる主要国首脳会議(G8サミット)に参加する意向と伝えた。G8への中国の指導者の出席は初めて。

 胡国家主席は25日に訪中したラファラン仏首相から、今回のサミットのテーマの一つである南北問題をめぐる「南北対話」に招待されていた。

 という。対北朝鮮の問題でも中国の国際社会への参加を推進したいアメリかは歓迎するでしょう。ロシアも賛同するに違いない。反対する国はありそうもない。中国はWTOにも参加した。日本が中国のサミット参加を先導すれば、それはそれで中国の対日感情の改善などメリットがあっただろうに。


2003年04月27日(日曜日)

 (16:52)今インターネットを見たら北京は大変なことになっているようですね。学校を閉鎖した後、今度は劇場、映画館、インターネット・カフェ、他のエンターテインメント・プレースを全部閉鎖した。

 人々が集まり、それがSARSの蔓延に繋がる事態を避けようとしているようです。もっと早く病気の存在を認めて措置を取っていればこんな事にならなかったのかもしれないのに。まあそれでも、こういう方法しかないんでしょうね。いったん広がり始めたら。とにかく人と人を接触させない。

 こまめに手を洗いましょうね。手にウイルスが付いても、口や鼻や目などの粘膜に付かなければ良いようなので。

BEIJING -- Beijing's government closed the city's theaters, cinemas, Internet cafes and other public entertainment venues in an attempt to stop the spread of SARS, an official news report said Sunday, as the number of cases in the capital surged toward 1,000.

The decision was made to "stop possible spread of the SARS virus and ensure public health," the Xinhua New Agency said. It was announced just days after the city shut down schools, sending home 1.7 million students.


2003年04月26日(土曜日)

 (14:52)土曜日の「ネクスト経済研」は、米中朝の3カ国協議と、今後のアメリカの外交政策の行方、特に対北朝鮮政策、そして米朝間の軍事衝突の可能性や今後の展開をみました。緊急な問題だけにゲストの主張にも力がこもり、司会をしていても知的刺激を受けるものでした。以下は、関連して私が書いた文章です。  

 北朝鮮とアメリカの武力衝突の可能性に関して、歳川さんは30%といい、川村さんは70%と予想した。

 何かというと、北京で行われた米中朝の3カ国協議の場で北朝鮮が

「核兵器を保有」
「それを証明するために核実験を実施する可能性」
「使用済み核燃料の再処理実施」
「核兵器輸出の可能性」

 を表明し、「米朝対決路線」が鮮明になったたからだ。核兵器の輸出や再処理実施はアメリカが主張する「北朝鮮が超えてはならない一線(レッドライン)」に相当する。もし北朝鮮の表明が本当だとするならば、アメリカは看過するはずがない。イラクでの戦争で勝利したこの国は強気で武力行使の可能性を排除しないばかりでなく、必要なら使うという姿勢。北朝鮮が瀬戸際政策を強めた以上、米朝軍事衝突の危険性は高まっていると考えるのが自然だ。「ではどのくらいの確率で」という私の質問に対する答えだった。

 歳川さんとは、むろん国際政治経済情報誌「インサイドライン」編集長の歳川隆雄さんで、川村さんとは早稲田大学大学院教授の川村亨夫さん。北朝鮮も強気だ。場所を提供し、アメリカが「full participant」と呼んだ中国を話し合いから外そうとし、また中国が次の会合の日程を決めようとしたにもかかわらずそれを拒否して、主催国の顔をつぶした。その上で、アメリカの意図を読んだ上なのか、読み間違えたのか危険なカードを切り続けている。

 電力を生産し、軍隊を動かすのに必要な重油を中国の援助で年間わずか数十トンしか入手しているに過ぎず、国民に食べさせる食料もなくて経済的優等生の韓国に南北会談を申し入れている国にしては、随分と分を超した主張だ。当然「虚勢」との見方が出てくる。特に使用済み核燃料の再処理に関しては、アメリカの衛星諜報情報とは違う。北朝鮮にとって有効なカードが核以外なくなった今、そのリスクを顧みずに核兵器を前面に押し出してアメリカを籠絡し、その後に日本、韓国から援助を取り付けようとする意図のように見える。危機の自作自演だ。

 クリントンは90年代の前半に北朝鮮の路線に乗ったが、「ブッシュは乗らないだろう」というのがお二人の意見だった。何故か。検証したのは、ブッシュ政権を動かしている人々の基本的な考え方である。言ってみればイデオロギー。この部分は、この間の事情に詳しいジャーナリストの坪内隆彦さんにも加わっていただいた。荒れた生活をしていたブッシュの1985年における改心の経緯、キリスト教原理主義と政権とのからみ、ネオコンと言われる人々の考え方とその影響力などを検証した。結論は、金正日が懐かしむクリントンの政策をブッシュは踏襲しないだろう、というものだ。実際のところ、「(北がいくら核で脅し、それを取引材料に使っても、そして核施設を撤去しても)見返りはない」(ラムズフェルド国防長官)というのがアメリカの基本的立場で、それは米朝中の今回の会談後も全く変わっていない。

 平和解決の可能性があるとしたら、中国が役割を果たすケースだろう。何せ北朝鮮への唯一の原油提供国としてこの国の命脈を握っている。にもかかわらず、北朝鮮は中国の意向を弄んでいる。「いったい中国はアメリカと北朝鮮のどちらのサイドに立とうとしているのですか」という私の質問に対して、川村さんは「中国は北朝鮮を見限りつつある」と述べた。中国の朝鮮半島への基本的姿勢の一つは「非核化」だ。今回の北朝鮮の「核保有表明」はその中国の大方針に真っ向から対立する。中国が北朝鮮を庇う理由は一つ一つなくなりつつある。経済の一段に発展、北京オリンピックなどを控えて国際化が国是の中国にとって、北朝鮮は無条件で庇護するにはあまりにも異質な存在になりつつある。

 北朝鮮は折れるか。それは想像の域を出ない。金正日が突然中国に亡命する可能性もある。しかし、「体制維持」に最後までこだわる中で、米朝間で意志齟齬、双方の思い違い、読み違いが生じてアメリカによる武力行使、または米朝武力衝突の可能性はある。その可能性を川村さんは70%といい、歳川さんは30%と言った。歳川さんは、「(イラクでしたように)期限を区切ってアメリカが北朝鮮の核施設解体を迫った時」がもっとも緊張が高まると指摘した。一端期限を決めたら、アメリカはそれを動かさないだろう。

 いざ衝突となったらどうなるか。北朝鮮は核兵器をもっているとしても、運搬手段としての長距離爆撃機はもたず、小型化してミサイル弾頭にすることにも成功していないと言われる。としたら、朝鮮半島で使う以外は出来ない。日本攻撃のために船で運ぼうとしたら、捕捉されるだろう。一方、北朝鮮の「攻撃能力」は低いと思われる。せいぜい38度線の北からソウルに向けて砲を放つだけである。なぜなら、攻撃するためには軍を、戦車を動かさざるをえないが、原油、石油、航空燃料など肝心なものがない。そこで心配なのは、38度線から遠くないソウルだ。韓国の首都が受ける被害を最小限にする方策は取る必要がある。

 では北朝鮮は攻められたら守れるか。イラクを見てみよう。世界のマスコミが「最強の大統領警護隊」と報じたバグダッド防衛の12万人はどこに行ったのか。空から徹底的に無力化されていた。チクリートさえ、ほとんど無抵抗だった。北朝鮮はそうなならないのか。川村さんは、「そうなる可能性が大きい」と。北朝鮮は客観的に見ると瀬戸際に立つことによって、自らを袋小路に追い込みつつあるように見える。頭をパニックにせずに、情勢の流れと実際に彼の国に何が出来るかを冷静に分析する必要がある。

 ところで、アメリカからのリークに対して、朝鮮通信は以下のような声明を掲載しています。「a new bold proposal」の中味は分からない。多分、対クリントンの際のような、体制保証と援助、それとの見返りとしての核開発の放棄を柱とするものでしょう。しかし、アメリカは「見返なし」と言っている。歩み寄りは容易ではない。
DPRK Foreign Ministry spokesman on U.S. attitude toward DPRK-U.S. talks

Pyongyang, April 25 (KCNA) -- A spokesman for the DPRK Foreign Ministry today gave an answer to a question put by KCNA as regards the talks on the nuclear issue on the Korean Peninsula held in Beijing. He said:

The DPRK-U.S. talks on the nuclear issue was held in Beijing from April 23 to 25, presided over by China, the host country.

The DPRK has already clarified that if the U.S. has a sincere will to make a bold switchover in its policy toward the DPRK, it will not stick to any particular dialogue format.

At the talks the DPRK set forth a new bold proposal to clear up bilateral concerns of the DPRK and the U.S., the parties concerned with the nuclear issue on the Korean Peninsula, at the same time.

The U.S., however, repeated its old assertion that the DPRK should "scrap its nuclear program before dialogue" without advancing any new proposal at the talks. And it persistently avoided the discussion on the essential issues to be discussed between both sides.

As the DPRK set out a new proposal for the settlement of the nuclear issue, proceeding from its stand to avert a war on the Korean Peninsula and achieve lasting peace and stability, it will follow the U.S. future attitude toward it.


2003年04月25日(金曜日)

 (14:52)所用が終わって赤坂のジェトロビルの前の信号を渡ろうとしたら、むこうの方で「伊藤さん....」と手を振る人がいる。なんと、ジェトロの鷲尾さんだった。久しぶりでした。

 彼はその時偶然2人のばらばらの知り合いと路上で会ったようで、私もそれにジョイン。少し立ち話をして他の二人が帰った後、二人で茶店に入ってしばらく話しました。なんと今シカゴを中心に活躍しているということ。たまたま企画で2週間ほど日本に帰っていて、明日シカゴに行くのだと。

 企画とは、日米のバイオ関係者の大きな会合の設定。なかなか大変なようです。彼は今シカゴ事務所の所長なのですが、「アメリカの日本に対する関心は着実に下がっている。で、それをひっくり返すためにいろいろな企画を練っている」というのです。応援したいじゃないですか。

 彼は今海外にいる人間として、今の日本には「IPSS」が足りないと。何かというと、

  1. Idea
  2. Passion
  3. Stickness
  4. Speed
 なるほど。アイデア、情熱、執拗さ、そしてスピード。賛成できること面がある。「スピードは伊藤さんから借りました」と。出井さんから社外取締役就任を依頼されたゴーンさんが30秒で決断と今朝のニュースにある。

 ただ早ければ良いというものではないが、日本の変化にもある程度「スピード」が出てこなければ、今日の株式市場のようなみっともない、そして情けない下げが続くことになる。そろそろ考えないといけないですね。


2003年04月24日(木曜日)

 (14:52)FTが「問題はグリーンスパンがそれを受けるかどうかだ...」 としたFRB議長の再任問題は、早くも議長自身が以下の声明をFRBのサイトにアップして決着。速い。

The President and I have not discussed this but I greatly appreciate his confidence. I have been privileged to be appointed by five Presidents to various positions. If President Bush nominates me, and the Senate confirms his choice, I would have every intention of serving.
 every intention of serving とまで言うのですから、よほど健康に問題がないかぎり続けるということでしょう。


2003年04月23日(水曜日)

 (08:52)ハーバード大学のマーチン・フェルドスタイン教授(レーガン政権の大統領経済諮問委員長)、ウィリアム・マクドノー総裁(近く退任、会計基準委員会の会長就任予定)、マイケル・ボスキン(前ブッシュ大統領のホワイトハウス補佐官)、ロジャー・ファーガソン(現FRB副議長)、フィル・グラム(前共和党上院議員)など下馬評には何人かの名前が挙がっていたものの、ブッシュ大統領は前立腺の手術のために入院したグリーンスパンFRB議長の後任問題に関して、「再任を望む」と言明。

 やや、意外でした。意外だった理由は年齢。グリーンスパンは1926年3月6日が誕生日で、現在77才。来年(2004年)の6月20日に現在の議長任期が切れる時には78才になる。だから私は「まず(再任は)ない」と思っていた。また共和党からも、グリーンスパンの金融政策運営手法には異論もあった。

 しかし、ブッシュは再任の方向を明らかにした。22日のニューヨークの株式市場がダウで150ドル以上上げたのは、この発表が好感された面もある。なぜか。どうやら、「再選を目指すブッシュにとっては、ネックは経済」というのがホワイトハウスの判断のようで、衆知のように実際に彼のお父さんも湾岸戦争で勝利して絶好調だったのに、その後の経済の不振で二期目が出来なかった。名大統領になれなかった。ブッシュがこの点でまず取りかかったのは、「金融市場の信頼をグリーンスパン再任方針の表明で取り戻すこと」だったようだ。

 22日のマーケットの動きから見れば、それは成功したとも言える。外交政策や国際関係運営の激しい変化の中で、信頼感の高い金融政策のトップの留任は、安定性の保持・誇示という意味でも、価値がある。

 問題は本人とアンドレアさん(奥さんの名前はこうだったと思う)がどう考えるかでしょうが、ブッシュがそこまで言ったのと言うのは、話が出来ているということでしょう。今FRBのサイトを見たら22日に手術したグリーンスパンに関して

Chairman Greenspan's surgery this afternoon was routine and successful. He will be recuperating in the hospital overnight and expects to be back in his office later this week.
 とあった。FRBはグリーンスパン並に難しい単語を使う。recuperate とは「回復する」で、まあ順調と言うことです。しかし、議長になったのはなんとレーガン政権の1987年。予定外に退任した理事の交代として理事・議長として入った。現在の理事の資格は1992年に大統領の任命で得たもの。その理事としての任期は通常の14年で2006年まで。

 では2004年に再任されたとして、2006年になったらどうなるのか。理事でない人が議長を務めることは普通はないので、そこで退任になる。この可能性が高いと思われている。なぜなら、法律的にも「理事は一期14年限り」という法律があるからだ。1992年以前、つまり1987年から1992年までの理事・議長は、予定外に退任した人の分を埋めたという勘定になっている。

 もっとも2006年以降も議長を続けられはするらしい。後任が任命されなかった場合。まあでも歳ですから、2006年には辞めるんでしょうね。


2003年04月22日(火曜日)

 (19:52)この記事はアメリカ政府の中での主要外交・軍事問題を巡るインナー・ワーキング(対立)を理解する上で役に立つ。

 「6ヶ月間の外交の失敗と、一ヶ月の軍事的勝利」という表現、ケリーの代わりに国防総省グループがボルトンを北京に送ろうとした、という内容がなかなか興味深い。


2003年04月22日(火曜日)

 (09:52)朝鮮通信は、先の「we are successfully reprocessing」としていた声明の英語訳を、「we are successfulyy going forward to reprocess work」(再処理作業に向けて成功裏に進んでいる)に変更したようです。アメリカが持っている訳

We are successfully completing the final phase, to the point of the reprocessing operation, for some 8,000 spent fuel rods
 に近い。一番重要なのは、再処理がまだ始まっていない、その直前まで成功裏に進んでいるだけと言っている点です。中国などは、「技術や電力などエネルギー事情から北朝鮮には核は出来ない」という立場のようで、この見方だと北朝鮮の最近の核を巡る一連の発言はブラフだということになる。

 最後まで迷っていたアメリカは、どうやら強硬派の「行くべきでない」との議論を一応押しのけて、ブッシューライスのコンビで「北京に行く」と決定したようです。しかし交渉スタンスは厳しいものになるでしょう。ブッシュはクリントンとは違う。金正日はクリントンを懐かしんでいるとも伝えられるのですが、ブッシュ政権の中には対北朝鮮強硬派の強い北朝鮮猜疑心がある。


2003年04月21日(月曜日)

 (09:52)上海の長谷川さんから、「上海におけるSars状況について」ということで、メールをもらいました。同じ中国の都市である北京に関しては、当初発表(40人)より感染者が9倍になるという修正発表がこのほどあり、担当大臣と北京市長が更迭されました。SARSは当然ながら中国でも大きな問題となっており、このメールにある「中国の連休」(労働節休暇)は取りやめとなったという話が聞かれます(どうするんでしょうね)。上海はどうでしょうか。以下、参考になると思います。

伊藤さん
おはようございます。長谷川/上海です。
上海におけるSars状況についてご説明申し上げます。
  1. 「公式発表」によると、20日時点での感染者は2名。
    →北京では患者数隠蔽があったことが明らかになりましたが、当地でも我々外国人を中心に「上海が2名なわけがない」と思うもの多数です

  2. ホテル稼働率は軒並み激減
    →つい2ヶ月前までは土日以外は空き室なしという状況だったのですが、まさに様変わりです。はっきりした数字はわかりませんが、稼働率は30%程度かと思います。ホテル側も一部エレベータの使用停止、一部レストランの休止などのコスト削減策をとり始めています

  3. 街でマスクをする人はごく少数
    →これから増えていくとは思いますが、現時点ではマスク着用の中国人は殆ど皆無です

  4. 工場生産への影響
    →現時点で目立った影響はありませんが、一人でも感染者が出れば数日間は工場閉鎖確実ですので、従業員にマスクを配布/フロア消毒/消毒作用があると言われている酢を工場に置く会社などあります。また、仮に工場閉鎖となっても出荷はできるようにと在庫を厚くする会社もあります。
    →ただ、新ライン試運転の日本側技術者出張見合わせ、新工場建設・設備導入に関する日本側出張者見合わせにより、今後少なからず影響は出てくると思います

  5. 今後の懸念

     5月1日〜7日は労働節休暇となります。この時期旅行・帰省で人の移動が激しくなりますので、この移動により肺炎が中国全土で大流行というのが最悪のシナリオ。(実際、北京大学ではこの時期極力大学内に留まるようにと学生に対し通知がでた旨、ニュースで出ておりました)

     我々駐在員はイラク戦争開始時は、「中国への影響は限定的」として考えておりましたが、今回は中国が発信源ですので直接的な影響は免れませんが、一体どの程度マイナスになるのか見当もつかないというのが正直なところです。当地では本日からモーターショーが開催されます。ついに離陸した中国自動車産業ですので、この展示会は是非行っておきたいのですが、どうも足が向きません・・。


2003年04月20日(日曜日)

 (01:10)探したらありました。朝鮮中央通信のサイトがここに。これを読むと、北朝鮮は23日の北京での会談を実質的「米朝会談」だと考えており、アメリカ側が中国を full participant と言っているのに対して、「the Chinese side will play a relevant role as the host state」(ホスト国としての役割)に限定している。つまり、会談が終わったときに「どうでした」と出てくる存在としている。

 これでは、「会談は多国間協議」としてきたブッシュ政権のメンツは立たない。中国もどう反応するか。もしかしたら、アメリカは23日には北京に行かないかもしれませんね。あと、イラクの教訓をやはり北朝鮮は、「in order to prevent a war and defend the security of a country and the sovereignty of a nation it is necessary to have a powerful physical deterrent force only」(戦争を防ぎ、国の安全保障と国家の主権を守るためには、強力な物理的抑止力を持つことのみが必要)と表現した。「強力な物理的抑止力」は、核とも読める。

Spokesman for DPRK Foreign Ministry on expected DPRK-U.S. talks

Pyongyang, April 18 (KCNA) -- A spokesman for the Foreign Ministry of the Democratic People's Republic of Korea today gave the following answer to a question put by KCNA as regards the DPRK-U.S. talks on the nuclear issue on the Korean Peninsula slated to take place in Beijing: The DPRK-U.S. talks for the settlement of the nuclear issue on the Korean Peninsula is slated to open in Beijing shortly.

At the talks the Chinese side will play a relevant role as the host state and the essential issues related to the settlement of the nuclear issue will be discussed between the DPRK and the U.S.

There is a wide range of international opinion on the Beijing talks as they are to open at a time when the Iraqi war was fought.

The Iraqi war teaches a lesson that in order to prevent a war and defend the security of a country and the sovereignty of a nation it is necessary to have a powerful physical deterrent force only. As we have already declared, we are successfully reprocessing more than 8,000 spent fuel rods at the final phase as we sent interim information to the U.S. and other countries concerned early in march after resuming our nuclear activities from December last year.

We have already clarified our stand that if the U.S. has a willingness to make a bold switchover in its Korea policy, we will not stick to any particular dialogue format, and we would like to confirm the U.S. intention in the forthcoming talks.

 なおこの文章だとまだ例の部分「we are successfully reprocessing more than 8,000 spent fuel rods at the final phase」は変わっていない。


2003年04月20日(日曜日)

 (00:05)意図的な訳し分けか、それともケアレスの誤訳か。いずれにせよ、北朝鮮が出した再処理に関する声明が、米朝中の来週23日の三者協議を危ういものにしている。米政府も、北朝鮮の態度理解を巡って、「強硬派」と「話し合い推進派」の間で再び激しいつばぜり合いとなっている模様。

 朝鮮中央通信は18日に英語と朝鮮語の両方で声明を出した。朝鮮語の直訳では、「今は八千本余りの使用済み燃料棒に対する再処理作業まで、最終段階で成功裏に進められている」(日経に掲載されていた日本語訳)となっていたが、同じ通信社の英語バージョンは

we are successfully reprocessing more than 8,000 spent fuel rods at the final phase.
 となっていたという。明らかに後者の英語だと「再処理中」と読める。「再処理は極めて深刻な事態」(バウチャー米国務省報道官)だから、米政府は23日の三者協議取り止めを含めて再考すると、態度を硬化させた。その背景には、「北朝鮮の脅しには乗る必要がないし、(北朝鮮が)核を放棄しても見返りはゼロだ」という米政府内の強硬派(チェイニー、ラムズフェルドなど)の意見がある。パウエルは「話し合い推進派」だと伝えられる。北朝鮮の政府ウェブサイトは最初この英語訳を掲載していたという。

 ところがしばらくして朝鮮中央通信は、どうやらこの英語訳をサイトから消したらしい。米国務省が持っているもう一つの英語訳、恐らく朝鮮語からの直訳では以下のようになっているという。

We are successfully completing the final phase, to the point of the reprocessing operation, for some 8,000 spent fuel rods
 これだと、日経が朝鮮語から直訳したとする文言に近い。再処理を始める際に特徴的な当該場所での温度の変化など、兆候的なことは生じていないと言うことなので、恐らく北朝鮮は再処理は開始していないのでしょう。しかし、最初に出てきた英語の声明がまさしくそれらしいものであったから、当然米政府の態度は硬化した。一方で
This would not be the first time that the North Koreans mistranslated one of their own documents, said Daniel Pinkston, a Korea expert at the Monterey Institute of International Studies.
 という報道もある。これだと北朝鮮の朝鮮中央通信が翻訳でミスを犯したとも考えられるが、しかし一方で通常は北朝鮮は声明を数カ国語で出すときは注意深く行うとの見方もある。今回の声明そのものの意図については、以下のような見方が出来る。
Some analysts said the statement was a bluff intended to hide the fact that the country had not yet begun reprocessing its fuel rods, perhaps because of technical problems in its aging nuclear laboratories.
 しかし筆者が心配するのは、ブッシュ政権の閣僚達が「北朝鮮との訳の分からない、いつ終わるかしれないやり取りに辟易とし、疲れてきているのではないか」という点だ。どういう意味かというと、この辟易や疲れ故に、「イラクであれほどうまく行ったのだから、もうそろそろ北朝鮮でも力の外交を試してはどうか」という考え方に傾く可能性があるということだ。

 もし北朝鮮がそうしたリスクを深く考えずに従来の危険な、言葉の遊びを続けているとしたら、事態は双方の思い違いによって思わぬ方向に展開する危険性がある。北朝鮮の情報収集能力はCNNやFOX を凝視しての、在来型の想像力を逞しくしてのものが主体だろう。日本の拉致問題への世論を読み間違ったことでも分かる通り、案外低いとも思える。日本を含めて世界は北朝鮮、具体的に言えば金正日の分析力を高く買いすぎている危険性があった。北朝鮮はどうみても、「衆知を集める」というシステムにはなっていない。一人の指導者の判断ミスが決定的事態を招きうる。

 「戦争という大惨事は、双方の指導者の思い違いによって起こるケースが多い」という言葉を想起すれば、今の北朝鮮とアメリカとの間に見られる意思疎通の齟齬傾向は、いかにも危険だ。


2003年04月19日(土曜日)

 (15:05)土曜日のネクスト経済研は、イラク戦争後の世界の軍事戦略の変化をどう考えるか、その中で日本の望ましい防衛力をどう考えるか、を検討した。自分でやっていて非常に考えさせられたし、ある意味で非常に価値ある討議になったと思う。直ぐ後にエッセイは掲載しますが、朝鮮半島の不安定化が現実的になっている今、真剣に考えるべき問題だと思う。

――――――――――
 アメリカの今回の対イラク戦争は「shock and awe」(衝撃と恐怖)と名付け られた。むろんその矛先は独裁者であるフセインとその軍事・政治システムに向 けられた。しかし戦争が終わった今、実はフセイン以上に「衝撃と恐怖」に襲わ れているのは世界各国の軍略家、政治家ではないか。アフガニスタンに続いて対 イラクで示された圧倒的なアメリカ軍の情報処理力と、それを駆使したスピード 溢れる攻撃力の凄まじさ。世界各国の軍当局は、自国の戦力が陳腐でシステム力 に欠け、相対的に非力なものであることを思い知らされているに違いない。

 世界各国の軍略家は、常に仮定を立てる。「ある仮想敵国Aやテロ集団と戦う としたら....」。しかし、アメリカを相手にした戦争は想定できなくなっ た。少なくとも当面は。あまりにも強いのだ。イラクは、自国の地でも侵攻して くるアメリカ軍に対して戦いらしい戦いをさせてもらえなかった。兵員の数や戦 車など通常兵器の数はかなりあったのに、得意と言われた市街戦さえバグダッド でもチクリートでも展開できなかった。アメリカ軍は、規模ではなくその組織的 情報力とスピードで瞬く間に人口2200万人の国を支配下に置いた。活躍した のは、レーザーやGPSを使った誘導システムだった。

 戦う前に、アメリカ軍はイラク軍の戦力(たとえば戦車)を精密誘導爆弾などで 駆使してほぼ無力化していた。イラク全土で9000人は入ったと言われる特殊 部隊も、様々なハイテク機器を使ってイラクの指揮系統を乱し、要所を確保し た。「開戦と同時に中央からの指揮は届かなくなっていた」とあるイラク軍の元 大佐。バグダッド陥落まで21日間という時間の短さにアメリカ軍のシステム的 な強さはよく現れている。アメリカ軍の軍事力革命(RMA=Revolution in Military Affairs)によって「軍事力」の定義は変わったと言える。

 「軍事力の定義の変更」は、日本の防衛力を考える一つのキーワードになるので はないか、という思いが今回の番組の動機だった。北朝鮮は明らかにアメリカの 凄まじい軍事力に驚愕した。そこで話し合いの場に出てくる。しかし、驚いたの はフランスもドイツも、そしてロシアの軍当局も同じだろう。では、日本はどう か。ゲストはお二人。国際問題の専門家で桜美林大学教授の加藤朗さんと、自衛 隊への体験入隊の経験が豊富なフリーライターの芦川淳さん。

 加藤さんはのっけから興味深い話をした。「ある国の軍事戦略は、自ら戦った直 近の戦争に左右される」と。日本が直前に戦った戦争は第二次世界大戦である。 58年も前の戦争だ。爆撃といえば「絨毯」(面)で「精密」(点)にはほど遠 い時代だった。仮に24万人の兵員を誇り、世界でも有数の軍事費を使っている 日本の自衛隊の戦略、装備が当時の経験に基づいて立てられていて、実際には現 代の戦争に対処できないとしたら。芦川さんに聞いた。自衛隊はどの程度ハイテ ク化が進んでいるのか、と。「途上です」との答え。「若手はかなり慣れてきて いますが、上の方は....」とおっしゃる。

 そこで思い出した。アフガニスタンの戦争の時である。イギリス軍が何万も駆け つけた。しかし実はアメリカ軍にとって英軍は足手まといだったという。ハイテ ク装備もなく、アメリカ軍の軍事システム(コンピューター連結の)の中にうま く入れなかったというのだ。お互い英語を母国語とし、兵員同士では意思疎通が 可能であったのに。日本で仮に自衛隊の派兵が議論されたとしても、アメリカ軍 がそれを望んだかどうか。英語ができない日本の自衛隊兵員とは意思疎通が難し いし、軍全体を動かすシステムに入れなければアメリカ軍が日本の軍隊を自軍と 認識できない可能性もある。多分、アメリカ軍は断る。

 今回のイラク戦争でも米英軍の中では英軍の死者が相対的に多い。アメリカ軍の パトリオットは、イギリスの戦闘機を誤って撃ち落としていもいる。英軍はうま くアメリカの軍事システムの中に入れていなかったようにも見える。今の戦争で 重要なのは、「システム」である。イラク軍を見れば、「戦意」は容易に挫かれる。 そこで私は防衛庁の防衛研究所出身の加藤さんにあえて聞いた。「では、今24 万人いる自衛隊の人員を12万人にする代わりに、自衛隊を徹底的にハイテク装 備にする、それによって防衛力を著しく高めるという選択肢はないのですか」 と。日本にはアメリカ軍も欠かせないハイテク技術が数多くある。世界の他のど の国よりも、アメリカ軍に次ぐハイテク軍事力国家になれる可能性はあるように 思える。

 「そうなんですが、それはリストラと言うことになりますから...」「地方自 治外がやっていけなくなるんです」という想定外の答え。非軍事的な意味合いに おいて、容易にはそうは動けないということである。地方自治体の話は、自衛隊 が基地と兵員を置く自治体の税収などに関わる、ということ。しかし、日本の効 率的な防衛力を考える上では、「軍事革命」下でどのような発想・戦略、軍隊構 成、実戦配備で有事に備えるかは非常に重要な問題だと思うし、考えなければな らない時期にきていると思う。なぜなら、日本が存在する極東地域にはイラクに 次ぐ緊張要因を抱える国があるからで、国民の懸念は高まっている。そのために は、過去の既成概念にとらわれない「新しい防衛」の発想がいる。

 加藤さんによれば、軍事の世界では「技術抑止」という考え方があるそうだ。軍 事技術が高い国は周りの国にとって攻めにくい、という。それを日本が効率的に 備えられるとしたら、選択肢の一つだろう。こうした新しい選択肢があるにもか かわらず、日本では従来型の議論の枠から出ようとしない。再び日本では有事法 制に関する議論が高まろうとしている。加藤さんに「この議論は的を外していま せんか」と聞いた。答えは、「また30年前の古証文が出てきた感じだ」と。

 「戦争の形」は変わってきている。ということは「防衛力の形」も変わってきて いるということだ。それを忘れて十年一日の防衛論議をしていても仕方がない。 日本の議論も、世界の軍事の領域で起きている変化を柔軟に取り入れた実効的な ものにすべきだろう。既成概念とイデオロギーで形式論ばかりを展開していては 意味がない。

 あと一つ。番組でも出したのだが、兵員の数、航空機の数、戦車の数などを比較 した「各国軍事力比較」は今でもよく使われる。「規模」を基準にした比較だ。 しかし、戦車を何台持っていても、戦う前に空から攻撃されたら無力化すること がイラク戦争で判明した。比較基準は「規模」に加えて「質」だ。その現実から 目をそらさない冷静さが必要な時だと思う。

 あと備忘的に気になった単語を記しておくと、「境界防衛」(国民国家の従来の防衛発想)、「辺境防衛」(帝国が考える防衛の思想)。境界防衛の伝統的防衛思想が行き詰まった背景は、新しい脅威となったテロの三つの特質、すなわち @多様性 A非国家主体性 B経済的、法的、政治的非対称性。

 あとアメリカが帝国的行動を行うようになった背景としては、@冷戦の終結 ARMA(軍事力革命) Bアメリカ国際主義思想ーーが指摘できる。RMAに対峙する従来の一つの戦争パターンは、LIC(low-intensity conflict)。


2003年04月18日(金曜日)

 (18:05)徐々に貯めているうちに、このページも結構充実してきました。自分で言うのもなんですが。日米を問わず、野球は見ていて楽しい。サッカーが勝ったのも嬉しかったが。


2003年04月18日(金曜日)

 (00:05)SARSを巡る中国政府の隠蔽主義は、世界中の中国人や中国人街を悩ませ始めているようです。なんともその代償は高かった。

 ニューヨーク・タイムズを読んでいたら、こういう記事があった。病気そのものより噂が駆けめぐっている、と。

 日本と同じくアメリカでは可能性例は別にして、「感染者」はまだ出ていない。にもかかわらず、シリコンバレーでもロスやサンフラン、それに東海岸のニューヨークなどでも中華街は閑古鳥が鳴いているらしい。ニューヨークではブルーンバーグ市長がチャイナ・タウンにわざわざ出かけて「安全性」をアピールしているという。

 中国ではすでに昨年の11月に報告されていたこの病気。公表せずに対策も十分に取らず、人の動きも放置してきたのでしょう。しかしそれが今になって世界中の中国人を苦しめている。何とも高い代償です。インドでも初の感染者が報告されている。水際で防いで欲しいものですが、我々に出来ることはとにかく手をよく洗うことのようです。手に菌(ウイルス)が付いても、目、鼻、口に持って行かなければ、そして流水で流せばかなり防げると。


2003年04月17日(木曜日)

 (17:05)日本郵政公社このサイトから指定した郵便物は、無事届きました。ぎりぎりで、やはりダメなのかなと思っていたら、指定切れ時間ぎりぎりになって。これでこのサイトは使えることが分かった。

 昨日から大学が始まったのですが、一つ困ったことが発生した。ちょっと予想以上に生徒の数が増えてしまったのです。最初の年は結構のんびり出来る数だったのに、今年はそうはいかなくなった。しかし、二時限連続はつらいんですよ。どうにかしないと。

 ところで話は実に飛ぶのですが、新高円寺の伊勢丹クイーンズがつい最近ですが、これまでの営業時間の締めを午後9時から夜12時の深夜までにした。一挙に三時間も延ばして伊勢丹もやるな....と思っていたのです。で、つい最近機会があったので午後11時30分過ぎにわざとは行ってみた。そしたら「あら不思議....」。思ったより人がいるのです。

 新高円寺の伊勢丹クイーンズは地下鉄の駅の直ぐそばにある。夜遅く地下鉄で帰ってきた人が、この店で買い物をして買えるようです。ただし、売り切れの品が多い。お弁当類などはほとんど残っていない。そういう意味でも、店側としては閉店延長は魅力があるのかもしれない。


2003年04月16日(水曜日)

 (17:05)アメリカが中国を単なる仲介者としてではなくfull participant として加えて北朝鮮と会談をすることを決めた、ブッシュがそれを承認したというのは、興味深いニュースだ。どうも話し合いはパウエルが北京に行った2月24日に始まり、3月7日の米中のニューヨーク会談を経て、中国が北朝鮮を説得する形で具体化し、それをブッシュが承認する形をとったらしい。

 ということは、イラクがさんざんに負けたから北朝鮮がこの話し合いに乗ってきたという見方もあるが、筋書きはアメリカの対イラク戦争前から敷かれつつあったということだ。アメリカでの信頼できる向きの報道によれば、2月24日に北京に赴いたパウエルに中国が「(北朝鮮の言う)二国間協議に乗るよう」説得にかかったという。パウエルはこれを断ったか、ワシントンに持ち帰った。

 動き出したのは、3月に入ってから。7日に今度はニューヨークでアメリカ・サイドが中国に対して「ブッシュ大統領は決して二国間協議には応じない」と伝達。中国の当局者はこのアメリカの姿勢を翌日に北朝鮮に伝達し、「アメリカと話をしたいなら、ブッシュの要求に従うしかない」と伝達した。

 北朝鮮にしても、参加国を多くすると孤立化する。少なくとも自分を良く分かっていてくれると考えられる中国だけを加えて米朝会談をするのなら、「悪くない話」だと考えたのだろう。日本が入れば拉致の問題もある。アメリカもこの段階では、政権の色彩が分からない韓国は入れたくなかったのでは(盧武鉉が訪米するのは来月だ)。その代わり、23日の米朝中の会談を前に18日に米韓日はワシントンで局長級会談を行うという(茂木外務副長官が16日の午後5時前に発表)。

 この米中朝の会談で鍵を握っているのは中国でしょう。今北朝鮮経済、それにある意味では命綱である石油の命脈を握っているのは中国です。中国は3月に一時的にせよ北朝鮮に対する石油供給を停止したと言われている。北朝鮮は、中国からしか現在石油を輸入できない。中国の対北朝鮮石油供給停止は「技術的問題」となっているが、これは「北朝鮮に対する警告」と見る向きが多い。中国は「朝鮮半島の非核化」が政策で、今の北朝鮮の核政策には批判的だ。しかしだからといって、北朝鮮が崩壊して良いとは思っていない。米軍が駐留する韓国との間の、北朝鮮は貴重ば緩衝地帯だ。

 拉致問題を抱える日本では、多分不満が出てくるだろう。しかし、純粋に外交交渉として考えるならば、米中朝に限定した小規模な会合は有益かもしれない。会合は「秘密」に行うが、アメリカ側は逐一会談の様子を日本と韓国には伝える、と言っている。北朝鮮は中国を味方だと思うかもしれないが、中国はもっとクールだろう。アメリカ側の代表はケリー国務次官補になるという。とにかく動き出した印象が強い。
 ――――――――――
 それにしても、最近の日本の国際報道はクビをかしげるものが多い。チャラビが第一回のイラクでのナシリーヤでの反フセイン派合同の会議に出なかったら、NHKは「寂しい会議になった」と国際部の記者が出てきて解説していた。その数日前に既に「チャラビが出たら他の人が自由に喋れないので、チャラビは出ない」と欧米の新聞で報道されていたにもかかわらずである。勉強不足もはなはだしい。

 日本の情報は、やはり海外からの報道と比べながら見ないと役に立たないと思う。


2003年04月16日(水曜日)

 (09:05)いよいよ大学での講義の開始です。今日が前期講義の最初の日。今年で2年目。一回経験があると、大体予想がつく。最初の年はまったく手探りだったので、正直ちょっと重荷でした。今年はどうなることやら。

 90分授業が2時限、異なった2講座で続くので、これは結構つらい。講師経験者の誰に話しても、「それはきついね」と。普通の講演会でも小生は普通は1時間15分くらいしゃべって、あとは15分くらい質疑応答をして終わりです。ですから、いろいろなものを使わないと、180分、3時間は乗り切りが不可能。まあ大学は一気に済ませてもらおう、と思ったのでしょうが。

 生徒のレベルは去年の経験ではある程度想像できる。今年もその通りかどうか知りませんが。せっかく経済の現場に近いところにいる人間だから、それはそれで「今はこうなっているよ」と伝えてあげたい。授業の中身とは別に。


2003年04月15日(火曜日)

 (23:05)4月1日に日本郵政公社が発足してからでしょうか、私にとっては目新しいサービスが始まっているようです。このサイトです。

 「再配達のお申し込み受付」というのは、今までは電話で行っているような気がした。しかし、今回の通知を見ると「指定番号への電話」「指定番号へのファックス」「インターネット」「郵便」と四つも選択肢が用意されている。

 インターネットは「試行」ということで、サイトに「メンテナンス等により適宣サービスを休止することがあります」と断り書きがある。まあ私は一応配達日を指定しました。ネットを経由して。ちゃんとその日に配達されるかどうか......


2003年04月15日(火曜日)

 (18:05)ニューヨーク・タイムズのこの記事を読んでいたら、14日の対ブルージェイズの試合(日本時間15日昼)で3ランHRを打った松井に、ついに「clutch hitter」の名誉ある称号が与えられたようです。ブックシェルフを見ると、clutch には「《米俗》危機を切り抜ける;(特にスポーツで)ピンチ[チャンス]に強い.」と解説がある。つまり、ピンチにもチャンスにもチームを救ってくれる頼れる打者というイメージです。記事の一部。

That is true, but if trends are developing, the Yankees' other foreign free agent, Matsui, is establishing himself as a clutch hitter.

Matsui came up against the rookie right-hander Aquilino Lopez with the score tied, 6-6, in the sixth. Lopez had walked the first two hitters, and Matsui watched his first four pitches go by.

Lopez offered a 3-1 slider, and Matsui lifted it just inside the right-field foul pole, above an advertisement for a Japanese industrial equipment company.

"I anticipated that it would be a home run," Matsui said through an interpreter. "I just didn't think it was going to go that high."

Matsui should start to expect the dramatic. In his home debut last Monday, he hit a grand slam. He doubled home the Yankees' only runs in a 2-0 victory last Thursday, then won Saturday's game with a single.

His homer last night helped decide a game that was achingly tedious for much of its 248 minutes. But the Yankees survived, and they are 10-2.

"No question," Torre said, "we're lucky."

 コントレーラスがキューバからの移籍後初勝利を挙げたとの説明があって、その後の文章。だから松井のことが「other foreign free agent」となっている。

 「clutch hitter」といわれるだけの価値が、確かに松井にはある。ヤンキースタジアムの最初の試合でのグランドスラム、レフトへの2塁打で「2−0」で試合を決めた木曜日の試合、そして土曜日のサヨナラ三遊間ヒット。そして今回の「試合を決める」(decide a game)3ラン。しかも馬鹿でかい3階席への。「a Japanese industrial equipment company」とはどの会社でしたっけ。ビデオを見ると分かるでしょうが。ナイス。


2003年04月15日(火曜日)

 (08:05)kanbeiさんの書いた本を紹介しましょう。アメリカの論理です。アメリカが「悪の枢軸」として3カ国の名前を名指しし、その後にイラク攻撃にまで発展した「論理」を説明している。

 本のオビには「新潮新書創刊」とある。新潮が新書を出し始めて、最初の一群の本の一つという意味です。今のアメリカはある意味で、非常にイデオロギー的な国です。建国の時からそうですが、これは「自然国家」としての日本などとかなり違う。

 その「イデオロギー性」を理解することが、アメリカの政策を分析し、そしてその力の行く先を見極める上で非常に重要なのです。筆者は、丹念にアメリカのイデオロギーとその行方、力の行く先を見つめていると思う。「論理」を扱った割には非常にわかりやすく書かれている。推薦します。


2003年04月13日(日曜日)

 (12:05)「3人で7000円ちょっとだった」と「鼎泰豊」の事を書いたら、N氏から早速電話。「何時頃なら、入れた....」と。まあ値段じゃなくて、Nさんは一緒に台湾に行った仲ですから、懐かしかったんでしょうね。

 でついでといえばなんですか、安くておいしい店の続編。今度は韓国料理です。金曜日の夜のBSの番組の打ち合わせが終えて、行ったのは新宿の韓国料理の店である松屋。簡単に場所は覚えられる。職安通りに対して区役所通りが直角にぶつかった先。路地に入って30メートルぐらいです。

 何年ぶりかな。たぶん4年ぶりくらい。会議終了後にさて何を食べるか...と考えて無性に「ちじみ」、特にネギがたくさん乗った、が食べたくなって提案し、3人で行ったもの。やはり並びました。でもラッキーなことに15分くらい。聞いてはいましたが、店は綺麗になっていた。基本は同じですが。

 リンク先URLの上の段の真ん中のやつです。ここには1700円と書いてあるが、小生の記憶だと確か1800円だった。でも大きいので、一つ頼むと3人でやっと食べ終えるくらい。あとは「背骨スープ鍋」をたのみ(大きいから3人で一人前)、かくてき、きむち、乳麺などなど。

 二品余計に注文したと反省。とにかく出てくる一品がでかいのです。で、ちょっと食べきれなく、ドギーバッグに入れてもらって(きむちなど)、全部で1万円をちょっと超えたぐらい。だから適正に頼めば、「3人で一万円を出ない」状況で会計を終えられる筈です。

 ま、こうやって紹介するとまた込む危険性はありますが、この店はそうでなくてもいつも人が並ぶ店ですから、関係ない。並ぶのが嫌で帰っていったグループもいたな。私たちはしつこく並びましたが。

 私の場所説明で分からなかった人には、地図という点ではこのHPの下を紹介しますが、この地図はおかしい。区役所通りに比べて、松屋の前の道はもう路地といった感じで細い。区役所通りは感覚では職安通りにぶつかって終わりです。その点を了解ください。


2003年04月12日(土曜日)

 (12:05)土曜日のネクスト経済研は、重症急性呼吸器症候群(SARS)を扱って非常に興味深かったし、このサイトをお読みの方々にも参考になると思われますので、番組に関連して書いた私の文章を掲載します。まだ不明な点もあるかもしれませんが、この病気にはインフルエンザと同様に季節性があって、夏には収まるかもしれないという点は重要だと思う。

 あと、我々が出来ることなどを列挙しています。
 ――――――――――

 イラク問題と並ぶ今の世界にとっての大きな問題、通称「新型肺炎」(SARS)はどういう病気で、何が脅威で、我々はどう対処すれば良いのかが今回のテーマだった。ゲストは、東京都重症急性呼吸器症候群(SARS)対策専門家会議委員で国立病院東京災害医療センター副院長の林茂樹さんと、経済的側面から日本総研調査部長の高橋進さん。

 結論から言うと、日本に住む我々一人一人が今出来ることは

  1. 外出から帰ったときはこまめに手を洗う、そしてうがいをする
  2. 仮に日本に感染者が出たら、その場合には「人混み」にもなるべく出ない
  3. かつマスクをする
 ことだという。日本には「疑わしい例」は30くらい報道されているが、4月11日金曜日現在では、感染者はまだ出ていない。

 林さんは、この病気についてはクラミジア説、クラミジアとコロナウイルスとの結合説などいろいろあったものの、「アメリカやドイツの研究をふまえても、コロナウイルス(CV)によるものと判断できる」と病原をほぼ特定したとの意見を述べられた。コロナウイルスとは、インフルエンザウイルスと同じく呼吸器感染ウイルス。しかし、ウイルスとして種類は異なるという。現象的には鼻風邪の病因ウイルスと同じだが、新種ということでどうも遺伝子レベルで3〜5%変異しているらしい。

 ということは、季節性の部分の遺伝子が変異の対象となっていないという前提の下で、新型肺炎は「季節性」を持つ可能性が極めて高いということである。具体的に言うと、インフルエンザと同じように、地球が暖かくなれば自然に消える、と考えられる。インフルエンザもたとえば4月、5月になれば、世界の各地から消える。ただし林さんは、「新型だから、ほんとうにそうなるかどうかは不明な点もある」とおっしゃる。その通りで、それは我々がこれから観察し、判断せざるを得ない。ただし、「新型肺炎に季節性」の可能性というのは今回の番組から出た重要な情報だと思う。今年の秋まで季節的に収まってくれるなら、それはそれで朗報だからだ。

 番組では香港にも電話で繋いだ。「日本での報道はちょっとセンセーショナル」と現地の堀さん。だいぶ落ち着いてきたらしい。堀さんは、慣れや、結局この病気の死亡率が3〜4%で大部分の人は回復することなどがその背景にある、と。しかし、経済的打撃は深刻でホテルの稼働率などは10%前後に落ちているという。国際会議も相次いでキャンセルされ、香港から来たと言うだけ差別されるような現状はアラーミングだと。香港の日本人も、家族を日本に帰すべきか悩んでいるという。

 番組で問題となったのは、昨年の11月に最初の患者が出ながら、そしてこの病気の深刻さをある程度認識しながら、世界に対して公表してこなかった中国政府の責任である。もともとは中国広東省発と言われている。いろいろな説がある。この省の一部の地方では、鶏、豚そして人間がきわめて近い関係で生活していて、それがインフルエンザの遠因になったのではないか、といった見方もある。問題なのは、中国政府が新型肺炎の深刻さを、世界に早め早めに公表しなかったこと。公表しないばかりか、「ピークは過ぎた」といった余計な発表までしている。その後も患者が出ていることから見れば、明らかにミスリーディングである。

 仮に新型肺炎(SARS)に季節性があるとしたら、今後アジア経済がこの病気から受けた打撃は今後軽減されるかもしれない。しかし問題は、この病気への新薬(治療薬)が出来ていないこと。仮に季節性があって夏に収まっても、また冬が近づけば世界は脅威にさらされることになる。そして人類が治療薬を手に入れる前に、それを何回繰り返せば良いのか不明。インフルエンザの場合は治療薬を手に入れるのに人類は約10年を要した。それが不安だ。あと林さんが我々に伝えてくれたことで興味深かったのは、病気の兆候は「38度以上の高熱、たんの絡まない咳、呼吸困難」というのは伝えられている通りだが

  1. この病気は潜伏期(最大10日)の感染率が低い(発症してからの感染率は高い)
  2. 従って発症してからの対処で必ずしも遅くはなく、発症したら陰圧病床に入れるなど体制は日本では整った(第一種は少ないが、第二種は多い)
  3. しかし、これまでのインフルエンザ肺炎は体力が弱い人が死ぬケースが多いが、新型では「健常者」にも死者が出ているのが特徴
 ことなどを明らかにされた。日本でまだ発症者がいないことは、ある程度ラッキーな面があるかもしれない。なぜなら、「発症者が出たら、日本では一種のパニックで個人消費が落ちることが確実視される」(高橋さん)からだ。「人混みを避ける」わけだから、発症者が出たら、日本の週末におけるデパートの人出は落ちる。

 いずれにせよ、政府として水際対策を完璧化すると同時に、我々個人のレベルでも「手洗い、うがい」をこまめに行うと言うことだろう。林さんは怪しい例が出たら、近くの保健所に必ず相談して欲しいと述べられ、情報については厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/)や、東京都の関連HP
http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/fuchukoganei/kokyuuki.htm)を参考にして欲しい、と述べられた。


2003年04月10日(木曜日)

 (21:05)午前中、突然W君から電話。彼は失業していたのです。この数ヶ月。どうしているのかな、と心配していたところでした。前回こちとら二人で彼を誘ったときには出てこなかった。見つからないのかな....と思っていた。

 しかし、第一声を聞いて「前進があったのだな」とわかりました。単純な奴で、声の調子で心模様が簡単に推測できる。で私も、「見つかったのか...」と電話を開くなり。当たりでした。何とか証券という会社に決まったそうな。

 私の身の回りで職を失った人は彼だけではない。学校に行くという人もいるし、ちょっと手取りが下がっても職が欲しいという人もいる。しかし、一人でも職が見つかったのは、良かったと思う。
 ――――――――――
 夕方は一つ放送の収録を済ませた後、関係者3人で汐留シオサイトに行きました。その中の何かがオープンしたというので。局から近かった。最大の発見はカレッタというビルの地下2階に「鼎泰豊」(ディンダイファン)が入っていたことでした。台湾の他には新宿の高島屋10階以外にはないと思っていた。

 おなかもすいていたし、3人で入って当然「小籠包」と「ちまき」などなどを注文。店の人と話していたら、高島屋は新宿に「鼎泰豊」をつれてきて以来、名古屋、横浜、熊本、そしてこの新橋などに出店することに成功しているという。

 あんまり店を広げてもらうと、味が悪くなるんですがね。でも「小籠包」と「ちまき」は引き続きおいしかったな。何がこの店がいいって、3人で食べて7000円ちょっとですからね。午後7時半をすぎたら、店の前に長い行列が出来たのは理解できる。

 地下2階から直接46階に上がれるエレベーターがあったので、それで上がって展望フロアのレストランのいくつかも見ました。ビーチェがあったな。夜景が綺麗で、真ん前にお台場が見える。大きな観覧車が二つ見えるのがなかなか良い。風が強い一日の最後ですから、空気は澄んでいました。

 ま、一見の価値ありです。カレッタから新橋につながる通路はとても綺麗。しかし、向こう側に新橋駅を臨むところにくると、「ああ、このくすみ具合は新橋だな...」と。でも、有意義な2時間ほどでした。


2003年04月09日(水曜日)

 (08:05)へえ、松井の両親や兄弟もニューヨークに行って試合を見ていたのですが。知りませんでした。でも寒そうでしたね。前日は雪。整備員が徹夜してヤンキースタジアム初戦の準備をした。ニューヨーク・タイムズは、「Matsui made it worthwhile,」と。松井のホームランが整備員の努力を worthwhile (価値あるもの)にした、としている。

Matsui then hit a drive into the right-field bleachers, drawing a thunderous ovation from the crowd of 33,109, which included his parents and brother.

One fan held a sign reading ``Grand Matsui'' as he broke into a smile when he reached home. With the crowd still cheering, manager Joe Torre told him to go out for a curtain call.

 松井のカーテンコールは短かった。この記事の書き出しは「Hideki Matsui began his Yankee Stadium career with a curtain call instead of a bow.」で、ここでもカーテンコールが出てくる。トーレが促した、ということですか。しかも、
After Bernie Williams was intentionally walked to load the bases with one out in the fifth, Matsui worked the count full against Joe Mays (1-1) as fans chanted ``Mat-su-i! Mat-su-i!''
 バーニー・ウイリアムズが敬遠で出た後だったようです。英語で intentional walk は敬遠。ま、緩い変化球をビッシリとらえた大きなホームラン。一番ほっとしているのは、彼自身でしょう。


2003年04月08日(火曜日)

 (23:05)ここ一ヶ月くらいの懸案だったこの映画をやっと見ました。マイケル・ムーアという人物は面白い。「馬鹿で間抜け...」の本の一部は読みましたが。

 徹底した調査報道映画。アメリカが直面している問題がよくえぐり出されている映画だと思う。恐怖と消費。悲劇→悲劇→悲劇.....。そういう面はある。国民の意識を荒んだものにしているんでしょうね。日本が抱える問題でもある。

 カナダの所帯数が1000万で、そのうち700万所帯に銃があるとは知りませんでした。にもかかわらず、カナダでの殺人は少ない。比較してのアメリカでの殺人のカズは凄まじい。私の記憶だと、この映画ではアメリカでは毎年1万1000人以上が銃で死ぬとされていた。日本は39人だと。1万というと、日本の多いときの年間交通事故死。

 今まで恵比寿でしかやっていないと思っていた。しかし、ネットで調べたら板橋とか銀座でもやっている。銀座で見ました。有楽町からマリオンに抜ける商店街の入って直ぐの左側。あんなところに映画館があるとは、知らなかった。というか、忘れていた。かなり昔に一回見た記憶がある。この手の映画にしては、人が入っていましたが、聞くところによる恵比寿の行列というほどではなかった。恵比寿以外の方が観やすいのでは。


2003年04月08日(火曜日)

 (10:05)またまた、一部の人から「そんなことを今頃」と言われそうですが、私のとっては「やっと分かった」という問題なので。実は、最近ネットスケープが突然新しいバージョンになって、それまでのメールがいっさい消えてしまう、という問題に直面していたんです。メーラーは一種のデータベースですから、重要ですよね。メールを作成する上でも、昔メールをもらった人のアドレスを取るためにも。

 でネットスケープに対する怒りもあったのですが、その一方で過去のメールのデータはどこかに残っているはずだ、という気持ちがあってそれを探していたのです。アスキーの福岡さんなどに電話で聞いていて、おぼろげながら分かってきた。

 しかし、状況が劇的に変わったのはたまたまネットスケープ・メールの受信トレイの上で右クリックしたときでした。プルダウンの中に「フォルダの場所をコピー」というのがあった。あれ....ってなものですな。私のPCでは以下のようになっていた。これは私がいくつか持っているPCで全部違う。たぶん皆さんのPCでも少しずつ違うのでしょう。  

mailbox:/C|/Documents and Settings/Administrator/Application Data/Mozilla/Profiles/ycaster/lgmyxr2m.slt/Mail/popmail.gol-1.com/Inbox
 次々に開いていけば、最後は到達します。受信メールデータに。この「popmail.gol-1.com」が問題なのです。つまりこれは、「popmail.gol.com」というアカウント名があったのが、ネットスケープが新しいアカウントを作ってしまったので、「-1」になったという意味なのです。つまり、「popmail.gol.com」の中の inbox に今までたまった受信メールが入っているということです。ですから、その inbox を「popmail.gol-1.com」にいれれば良い。

 できましたね。見事に過去の受信メールが戻ってきた。これは送信メールボックスでも同じ事です。メールの問題は、PCを買い換えたり、ハードディスクの初期化でも大きな問題です。一般的には過去のメールが失われるケース。しかし、inbox を保存しておいて、買ったPC、初期化したハードディスクに戻せば、過去のメールを蘇らせることが可能です。

 私は主義として outlook とか outlook express を使わない人間なので、それらのソフトの受信メールデータ、送信メールデータがどこに入っているのか知りません。たぶん「受信トレイ」「送信トレイ」で探せば出てくる。それを保存しておいて新しいメーラーに入れれば、過去のメールが戻ってくる、ということです。参考になれば。ところで、ネットスケープメーラーの inbox と outlook の受信トレイを互換性があるのですかね。ちょっと想像力を働かせただけですが。


2003年04月07日(月曜日)

 (16:05)いつでも、どんな問題でもそうですが、「真実」というのは捕まえるのが難しい。今回のイラク戦争もそうです。情報はいっぱいある。しかし、どれが本当か、プロパガンダか。現場にいないだけに、常に頭に「本当だろうか ?」と思いながらの分析が続く。

 情報を出す人が「これは真実」と思って伝えていても、それは大きな情報の固まりの一部であることが多いのでしょう。たとえ意図的に捏造しなくても、結果的に偏った情報になってしまうこともある。信頼できる情報を常に出すということは逆に難しいはずです。情報を受けている我々が最後に出来ることは、なるべく多くの情報源の中から自分の頭で組み合わせて真実を推測するという作業になる。

 月曜日の午後には、米英軍が攻め入ったバグダッドから情報がいやというほど流れている。しかし、バグダッドにいる記者が全貌をつかんでいるかというとそれはないでしょう。ホテルの部屋から音が聞こえるとか、人が動いているという情報しか送れない。イラク国営テレビも止まっていたそうです。

 では、アンマンやクウェートからの報道が正しいのか。基本的にはその地に届いている情報の中からの選択ということになるでしょう。中には東京から教えてやって、それを現地に近い報道地点から報道し直しているケースもある。

 テレビの画面は常に正しいのか。多分、非常に多面な事実の一局面の切り取りというのが正しいのでしょう。結局そうした情報を総合してこちらが判断するしかない。全体の流れを考えた上で、一つ一つの事実を組み立てていく。テレビの中継に映った画面はその時点では、真実と考えられる。ではそれは全体像のどこの部分か.....と考える。

 ネットで文字情報を得る。それがどういう意図で書かれて、今までどういう実績のある記者の記事かを見て、それでまた判断を下していく。「真実は永遠に分からない」という懐疑論に立つことも可能です。しかし、常により近づくことは可能なのではないでしょうか。

 7日午後3時過ぎの状況だと、すでにバグダッドの実効支配は米英軍に移った可能性が高い。象徴的な建物が米英軍の手に落ちているからだ。イラク軍の抵抗はあまり報じられていない。ということは、日本時間の7日夜に開かれる米英首脳会談では、「勝利宣言」、そこまでいかなくても「実効支配宣言」が出る可能性がある。

 フセインが生きていても、生きていなくても、さらに一歩進んで「暫定政権の樹立」を宣言すれば、世界の国々、そして必ずしも同政権を心地よく思っていなかったイラク国民の「フセイン政権終了」の確信は深まる。

 まあでも、問題は実はこれからなのです。今はクウェートにいるORHAのガーナー室長(元中将)がどういう戦後イラク構想を打ち出すか、そしてバグダッドに移るのか。ガーナーは月曜日に記者会見するというので、それが注目されることになる。何回も触れているように、国連の関与の問題もある。

 それから今週は火曜日に安保理の非公式会合が北朝鮮の核問題で開かれる。世界の安全保障に関わる問題が相次いで正念場を迎える。


2003年04月05日(土曜日)

 (07:05)変なメールが跳梁跋扈しているようですね。皆さん、ご注意を。


2003年04月04日(金曜日)

 (08:05)事前には予定していなかったのですが、この人に誘われて木曜日にキャナル・カフェでお花見をしました。外は寒かったのですが、中はかなり強烈に暖房していてぬくぬく。花がちょっと遠いのが玉に瑕でしたが、水面に映る、そしてそのものの桜は綺麗でした。

飯田橋の桜  総勢は8人の予定で、5人は時間通りに集まったのです。結構いけてるメンバーでした。が、残る3人がちっともこない。翌日のテレビへの1分の声出演の為に、練習に練習を重ねている、というのが遅刻の理由。こまった連中です。食事をしながら考えれば、良いアイデアが浮かぼうというのに。遊びに遅れるなんて......。で、そんなに苦労して作成したコメントだから聞かせてもらおうと思って翌日ちょうどラジオだったので、早起きしたのです。

 フジテレビで午前4時44分過ぎに出てきました。キャスターは勝恵子さんで、その時初めてフジテレビの朝のめざまし前のフォーマットが変わったことに気が付きましたが(松尾さんはどうしたんだろう)、それはそれとして勝さんがしなやかに話しているのに、M証券の担当者の声はどこか堅い。もうちょっとあの色気のある勝さんに合わせないと.....なんて思いました。まあ今後多少はインプルーブしてくるのでしょう。乞う期待ですね。

 Mというのは、はっきり言ってこの会社ですが、来週からこの会社が出しているメールに望むらくは週一回文章を寄せることになったのです。何を書いても良い....というので。今の市場では、株式市場についてだけ書くのは至難の業ですな。カバー領域の広い文章にしたい。


2003年04月03日(木曜日)

 (10:05)3日の午前中で一番重要なイラク関係のニュースは、アメリカ軍がどのくらいバグダッドに接近したかではなく、恐らくこのニュースでしょう。アメリカが戦後イラクについて、国連の役割としてどの程度のことを考えているのか、最初は軍政か、それがどの程度続いて、国連はどのような役割を果たし、イラク国民の民政にはいつ移行するかなど多くの疑問がまだ残っていますが。

 イギリスなどは既に「国連に役割を」という立場を鮮明にしていて、アメリカの強硬派(軍政を2年近く敷くべきと主張し、国連は難民救済や食料援助をすればよいという考え)の主張とは対立していた。で、ブッシュ大統領が決めざるを得ない立場に立っていた。むろん最終決定ではないでしょうが。オーストラリアのダウナー外相とブッシュ大統領との会談もたまたまだったようですから、リップサービスをした可能性もある。しかし、イラクの戦後を考える上で、またアメリカの国際社会との関わりを考える上で、「戦後イラクの統治問題」は非常に大きい。

 それにしても、ニューヨーク・タイムズのサイトにヘラトリの記事が載っているのは珍しい。

Bush Is Said to Accept a U.N. Role in Postwar Iraq

By BRIAN KNOWLTON, International Herald Tribune

WASHINGTON, April 2 -- The Australian foreign minister said in remarks broadcast today that President Bush and other top White House officials seemed disposed in meetings on Tuesday to having a special United Nations representative working in a postwar Iraq alongside an American-supported interim administration.

The foreign minister, Alexander Downer, told reporters that an argument within the Bush administration over the stewardship of a postwar Iraq appeared to have been "won by those who believe there should be a role for the U.N."

"I think they accept the point that somebody in that kind of position would be able to liaise effectively with an interim administration in Iraq and coordinate U.N. agencies on the ground and play a very important role," he said in an interview with the Australian Broadcasting Corporation, according to The Associated Press.

Mr. Downer's half-hour meeting with Mr. Bush on Tuesday was impromptu, coming five minutes into a session with Vice President Dick Cheney, when the president and his national security adviser, Condoleezza Rice, entered the room. The president thanked Australia for its strong support of the American-led war, Mr. Downer said.

When they have been asked about a United Nations role for Iraq, White House officials have regularly referred to Mr. Bush's assertion, at the meeting of coalition leaders in the Azores last month, that he favored some role for the organization. There was no further elaboration on that point today -- or Downer's remarks -- from the president's chief spokesman, Ari Fleischer.


2003年04月03日(木曜日)

 (00:05)去年に引き続き、横浜パシフィコで行われているRobodex2003に行ってきました。記録(といっても私の day by day ですが)を調べたら去年は3月の下旬だった。今年は4月。何故か。たぶんそれは、鉄腕アトムの誕生日が今月だからです。4月7日。

 多機能ロボット「wakamaru」引き続きそれほど大きくない展示会です。アシモがいて、SDR-4XUがいて。この二つは、インプルーブという感じ。ただし、ホンダのプレゼンテーションの最後に出てきた「シルバー・アシモ」の足は速かった。これまでの印象では、アシモは「とろい」印象だったのが、今回はちょっと違った。SDR-4XUは、去年までのSDR-4Xを改善したもの。

 何を改善したかというと、たとえば倒れるケースを少なくした、そして倒れたとしても自力で起きあがれるようにした。どのような状況でも。今年のニューフェースは、wakamaruです。アシモやSDR-4XUのように足はない。しかし、機能は優れているように見える。来年、恐らく100万円で実際に売りに出されるそうです。

 その家の人間の顔を覚え、知らない人がきたら警告し、家に異常があれば主人に携帯電話を入れ、予定を知らせ、インターネットにつながって天気予報を知らせ、薬の切れを予告し、予約をし....とかなり多機能。足がないから、倒れる心配はかなり小さい。

 がっかりしたのは、去年のこの展示会で「これは面白いかも」と思ったQ TAROが今年は出品されていなかったこと。ソニーの人に聞いたら、「キュータローは、SDR-4XUとは違う系統で開発されていて、今年は出品を見送ったようです...」と。なんだ。来年は期待しよう。


2003年04月02日(水曜日)

 (08:05)先週土曜日のゲストだった重村智計から本を三冊ほどいただいたので、それを読んでいるのですが、いかに私を含めて日本人の朝鮮半島知識、特に北朝鮮知識が固定概念に縛られたものだったのかが分かって興味深い。

 いただいたのは、最新・北朝鮮データブック(講談社現代新書)、「北朝鮮崩壊せず」(光文社)、「日米 文明の衝突」(同)。最初の二冊は時間を見つけてほぼ読み終えました。最後の一冊はまだ。

 ご存じの通り、重村さんの北朝鮮に対する発言は他に日本の専門家と言われる人々とも違って、かなり精度が高い。私の印象としてですが、大体当たっているし、冷静です。ずっとそれが「なぜ」という私にとっての疑問だった。で、番組は先に掲載した通りなのですが、番組の後に「どういうところから情報を得られているのですか」と聞いたのです。

 そしたら隠しもせず教えてくれました。ああ、なるほどと納得しました。海外と国内に様々なお付き合いを継続しておられる。ダブルに確認する体制が整っているのだと思いました。日本の北に対する姿勢は、情報不足や思いこみ、過去における間違った報道で非常に歪んでいるというのが私の基本的認識です。もっと事実と常識に照らして見なければならない。

 ま機会があったら、行ってもみたいなと思っているのです。見ることは信じることですから。


2003年04月01日(火曜日)

 (18:05)ヤンキース対ブルージェイズの開幕試合の最大の話題はやはり、ジーターの怪我でしょうね。アメリカの新聞もそうなっている。短くて一ヶ月、長ければシーズンを棒に振るかもしれないという怪我。

 ニューヨーク・タイムズの長い野球記事の中には、以下のように松井に言及した部分がある。これを読むと、前日紹介した日曜日のトロントの新聞広告(開幕戦の)は、試合当日の月曜日には「Boo Matsui」の部分だけは削除したようです。まあでも観客はよく入っていたように思う。この記事によると、「some mild booing」がトロントのFANからあったと。

 この記事では最後の、「left the bashing to his teammates」が一読しただけでは分からないのですが、これはきっと「松井は最初の打席こそ打点付きヒットを打ったものの、あとは3打席ノーヒットでブルージェイズ叩きを他のチームメートにゆだねた」という意味なんでしょうな。確信はないのですが。英語の勉強になります。ソリアーノの満塁にホームランには驚いた。あとベンチュラがHOMERを打っていた。

 The Yankees led by 1-0 when they lost Jeter, who had doubled in the first inning and scored on a two-out single by Hideki Matsui. In his first major league at-bat, Matsui bounced Halladay's first pitch on three hops through the left side. Matsui hit few balls that way in spring training, but his first major league swing produced a run batted in.

 His presence brought some mild booing from Toronto fans, who were encouraged to jeer him in a team-sponsored newspaper ad on Sunday. The Blue Jays altered the ad that ran today, removing the words "Boo Matsui." The former Japanese home run king Matsui went 0 for 3 the rest of the night and left the bashing to his teammates.


2003年04月01日(火曜日)

 (00:05)トロントにお住まいの tanaka さんという方から、トロント・スターという新聞に載った「松井を野次ろうぜ!」という日本語が掲載された新聞広告の絵を送ってもらいました。日本の新聞記事では知っていましたが、こういう図柄だったのですか。tanaka さんのメールと一緒に掲載します。 トロント・スターに載った「松井を野次ろう」の広告

伊藤様
いつも楽しく拝読させていただいております。

さて私現在カナダ・トロントに赴任しております。
ご察しのとおり松井のデビュー戦のチケットも購入済みで
明日は仕事もそこそこに、生中継をするNHKに映って
日本の家族に元気な姿を見せる意気込みです。

当地における一番ポピュラーな新聞Tronto Starの
Sportsセクションに添付のような広告が出ておりましたので
松井ウォッチャーの伊藤様にご報告申し上げる次第です。

はっきりいって、カナダは予想以上にホッケー一色の国で
野球への関心は低いです。いくら王者ヤンキースを迎え撃つ
というおいしい開幕戦ですが、カナダ人と話をしていても
今ひとつ盛り上がりません。おそらく日本人がもっとも興奮しています。
私はその典型的な一人でしょうね。

では、明日の試合に行ってきます。

 3月31日の夜の NIKKEI MAIL NEWS には「ヤンキースと開幕戦を行うブルージェイズが、何とも刺激的な新聞広告を地元紙に掲載、話題を呼んでいる。広告では、鳥のフンがかかったヤンキースの帽子がクローズアップされている。その上に「松井をヤジろうぜ!(BOO MATSUI)」のコピー。フンはトロントのあるオンタリオ州の州鳥ブルージェイ(青カケス)によるもの、という設定だ。

 広告は客集めの苦肉の策だったが、不快感をにじませたのはヤンキースのトーリ監督。「ファンが来るように促すのはわかるけど、度を超えているんじゃないかな」。ただ、当の松井は「ブーイング対策? しようがないね。耳せんでもします?」と笑い飛ばしていた。(奈良部光則=トロント)」となっていた。



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