2002年11月30日(土曜日)

 (23:38)土曜日に放映したBSジャパンの「ネクスト経済研」のゲストは石弘光・政府税制調査会会長でした。一人で鞄を抱えてスタジオにいらした。学長さんだから大学に行かれると車があるらしいが、「今日は大学には行かなかったので」と。大学に行かないと、電車移動だと。なかなか好感が持てました。

 石さんは知りませんでしたが、石さんの弟さんは存じ上げていました。朝日の記者から東京大学の教授になった。環境問題の権威です。顔はあまり似ていないな。「BSが好き」と会長。一般波の番組に出ると、「しゃべれて5分」と。BSはたっぷり時間があります。今回はピン(他にゲストがいない状況)でしたから、もっとでしょう。大学の授業は90分ですが、この番組は60分。ちょっと短かったですかな。(^-^)ニコ

 なかなか興味深い1時間でした。以下の文章は、番組が終わった後小生がまとめたエッセイです。

 【開始】

 「50年後くらいだと思いますよ....」と先であることを前提にしながらも、ゲストが発した日本に対する警告は「アルゼンチン化」だった。ゲストとは、政府税制調査会の石弘光会長。

 「アルゼンチン化」とは、肥沃なパンパを持つ農業国として輸出で稼ぎ、そのお金で国内投資をして20世紀の初頭には世界で最も裕福だったこの国が、その後ポピュリズムの大統領ペロンのバラマキ政治などで衰退の道を歩み、100年続いた衰退の後、今やデフォルトから社会崩壊にと進みつつある事態を指す。それが「日本の未来」、とは暗い。

 これが無頼の、街のエコノミストの発言ならまだ笑って過ごせる。しかし、今年6月にあるべき税制の構築に向けた基本方針をまとめ、それを受けて11月19日に平成15年度における税制改革についての答申をまとめた政府調査会の会長の言葉だったのだ。

 とりあえず発言の意図としては二つの取りようがある。「そうならないように、直ぐに税制から何から日本は改革を始めなさい」という警告。もう一つは、「理想を語ってもこの国はその方向に動かないだろうから、そうなる危険性がある」である。その時私が隣にいて受けた印象は、会長の発言の意図としては後者が強かったように思う。

 石さんに来て頂いたのは、今年一年間だけでいくつかの答申を出し、その答申に対してこれまた厳しい批判の声が産業界からもマスコミからも投げられている中で、政府税調が何を変えようとし、何を目指し、そのためのシナリオをどう描いているかを聞きたかったからである。当然、政府税調の他に日本に存在する税制設計の組織、具体的には自民党税調(相沢英之会長)、経済財政諮問会議(竹中平蔵・経済財政相)、経済活性化税制議員連盟(尾身孝次会長)などとの相関関係も聞きたかった。日本の税制は誰が決定しているのか。実に分かりにくいからだ。

 「時間を気にせずに思いっきりしゃべれるのでBSが好き」という石会長の口からは、いくつもの興味ある発言が聞かれた。

  1. 「もはや役割は終わった」などと新聞の社説(11月28日朝日)で書かれている自民党税調(平均年齢78才)は、まもなく力を失う。それはドンと呼ばれる山中貞則氏など主要メンバーの何人かが次の選挙では出ないからだ
  2. この自民党税調に対する批判勢力として出てきた自民党の経済活性化税制議員連盟(尾身孝次会長)は、事実上活動していない。このグループも早晩勢力を失う。今後税制論議で力を持ってくるのは、与党三党の税制調査会だろう
  3. 「活力」か「中立」かで理念対立があるとされる経済財政諮問会議との間では、竹中大臣は私の教え子でもあり、それほど大きな対立があるわけではない。諮問会議は、経済政策全体の中で税を考えている
  4. 日本の税制の理想を「公平、中立、簡素」に置いているのは、今の制度がその逆、つまり、「不公平で、中立とは言えず、複雑だからだ」
 などだ。石さんは「私たちが敷いた路線の中で、(日本の税制論議は)進んでいる」とおっしゃる。確かに「あるべき税制の構築に向けた基本方針」は包括的で、日本の税制の現状、具体的には「税の空洞化」に強い警告を発し、それを是正する必要性を指摘して、その指針を示している。大枠は読んでも納得出来る。

 しかし、そのどれをどういう形でどういう順番で実施していくのか、その司令塔役を最後は誰がしているのかが実に分かりにくいのだ。石さんも、「政治は自民党税調の役割」と分担を決め込んでいるフシがある。しかし、もうなくなるかもしれない自民税調にはその役割を任せるのは望ましくない。元来そうなのだ。当然総理大臣がやるべきだろう。しかし、見ているとそうなっていない。無給(だそうで、驚きました)で引き受けた会長も、出した答申が常に政治にもみくちゃにされているのを見れば、「損な役回り」(石さんの奥さんがそう言うらしい)だろう。

 戦後の日本の税制が「不公平で、中立とは言えず、複雑」になったのは、税を取れるところから取る、税制を政策誘導の手段とする傾向が強い一方で、選挙目当てで控除、特別措置を積み重ねたからだ。その結果、企業の3割、就業者の25%しか税金を払っておらず(課税最低限が384万円と高い)、消費税も非課税枠があって事業所の6割以上が対象外となっており、相続税を払っているのも100人に5人という状況になった(税の空洞化)。その結果が、80兆の歳出に対して47兆程度の歳入という大きな欠陥が生じ、その結果、大規模な公共投資を繰り返したこともあって国の累積借金額は今やGDP(500兆)を遙かに上回る700兆近い借金大国となった。こんな財政に持続性がないのは明らかだ。

 しかし、増税は国民が国の財布を本当に心配し、課税に対する信頼感がなければ、いつでも政治的に不人気だ。また増税は、徹底した財政の無駄使いの放逐が前提となる。石さんが興味深い事を言っていた。「若い人は消費税引き上げに寛大」だと。若者ほど、今に日本の財政の破綻状況を「自分の問題」と受け取っているのかもしれない。

 石さんの話を聞きながら、そして「日本=アルゼンチン化」論を聞きながら、「ここでもやはり政治だ」と思いました。不良債権問題でもデフレでも、日本の政治の不作は既に世界的に悪名高い。例えば、日本のデフレを分析した連邦準備制度理事会のバーナンキ理事も、「これまで長引いている理由は、政策手段がないというよりは、政治の制約の方である」と述べている。デフレ持続は日本の政治の責任だと。税制も政治の宿題だろう。

 日本はアルゼンチンのペロン政権ほどのバラマキはしていない。彼の国とは違って、農業以外にも数多くの産業がある。筆者は簡単に日本がアルゼンチン化するとは思っていないが、しかし石さん以外にも、日本の未来をこの国にたとえる人はいる。例えば最近出た「日本経済 不作為の罪」(日本経済新聞)の滝田洋一氏らだ。

 最近よく思うのだが、マクロの本を読むと日本は暗い。番組の書評コーナーで石さんが推奨した日本国債の研究もそうだ。しかし、一方で私が紹介した「日本再生」の現場を行くなどミクロの本を読むと「捨てたもんじゃない」と思う。願わくは、ミクロの日本の強さがマクロに集積して欲しいのだが、それも国民一人一人が投票権を持つ「政治」次第だろう。【終わり】

 石さんのような方には、「ジョーク」が良かろう、頭を柔らかくして頂こうという意味で、ここのジョークをいくつか印刷しておみやげに差し上げました。(^o^)


2002年11月29日(金曜日)

 (23:38)またおかしなモノを作った奴がいる。ここをクリックすると、「私の講演ファイル」が見れます、と。フムフム、まだパワーポイントを使っているのかい。それは、ここにあります。

 誰が作っているかというと、11月20日に紹介したこの本の作者。ちょっと前までは、html を書くのに格闘していた岡本さんですが、このような図式入りのPPTを書けるようになったのは、隔世の感あり。もっとも、彼が書いているという保証はなにもありませんが。


2002年11月28日(木曜日)

 (10:38)あらら、もう一日経ってしまったのですね。水曜日は大学もあるし、忙しいんでしょうな、なんとなく。夕方からのテレビの打ち合わせもある。

 ところで今日は一つレストランを紹介します。ここのtastevin (タストバン)の下に追加した鳥飼さんの店です。「Chez-Torigai」。書いたとおり、銀座のど真ん中にあるのですが、落ち着いた良い店です。

 夕べもちょっと所用あって行っていたのですが、当然ながらワインがおいしい。夜遅くもやっています。料理も選りすぐられたもの。機会があったら、どうぞ。


2002年11月26日(火曜日)

 (21:38)そうそう、忘れないうちに書いておこう。実に久しぶりに「虹」を見ました。帰りの新幹線の中から。講演が終わって直ちに名古屋発14:29分のひかりに乗ったのです。変なひかりで、静岡と三島に止まる列車。

 普段は寝こけているのですが、珍しく半分目を開けて車窓から外を眺めていたのですが、三島までは凄く良い天気。まるで夏の入道雲のような力強い雲がところどころに浮いている光景。ところが、三島を過ぎたらすっごく曇ってきて、雨が降り出した。夕方のように暗い。しばらくして見ていると、トンネルを出たところで進行方向右の窓から実に綺麗に「虹」が見えたのです。しばらくの間。外側が赤で、内側が黄色だったような気がする。

 おかしな天気で、虹が消えたと思ったら今度は「稲妻」。非常に鮮明に二つくらい見えましたかね。多分外は相当な、そして強い雨だったのでは。しかし横浜を過ぎて東京に近づいたら、徐々に明るくなって、今度は地上すれすれのところに夕焼けが見えたのです。何かたった一時間くらいでいろいろな天候のパターンを見させて貰ったような。たまには寝てないで、外を見るものですな。
 ――――――――――
 それはそうと、今回初めて名古屋駅の上のマリオットに上りました。むろん部屋がどうなっているかは知りませんが、なかなか立派なホテルですな。名古屋にはいかに高層ビルが少ないかが上に行くと分かる。これからでしょうが。

 昼飯は18階の梨杏(りんか)という中華を食べたのですが、まあ普通ですかね。でも、上の階(51、52)の眺望はもうちょっと眺めていても良かったと。泊まる手もあったのですが.....まあ帰ってきました。それにしても、あんなのが出来たら、東急やキャッスルは大変でしょうな。(21:57)


2002年11月26日(火曜日)

 (21:20)珍しく携帯を忘れたまま名古屋に出張して帰ってきたところですが、メールを見たら二人の人から同じジョークが送られてきていた。kanbeiさんと、ジョーク好きのkawamotoさんから。で、読んでみました。なかなか面白い。

 このジョークの一つのポイントは、中国の新しい指導者である胡錦涛です。私は3ヶ月くらい前にこの名前はよく使いそうだと思って、「こきんとう」で辞書登録した。他の人も日本語では登録しました。しかし、中国の新しい指導者を英語で何というかは全部は調べ終えてはいないのです。しかし、「胡錦涛」は「Hu Jintao 」と書く。「フー・ジンタオ」です。あと一つ。「kofi」は、国連事務総長アナンさんの名前です。彼の名前は「Kofi Annan」。ではお楽しみください。

(We take you now to the Oval Office.)

George: Condi (Condoleeza Rice)! Nice to see you. What's happening?
Condi: Sir, I have the report here about the new leader of China.
George: Great. Lay it on me.
Condi: Hu is the new leader of China.
George: That's what I want to know.
Condi: That's what I'm telling you.
George: That's what I'm asking you. Who is the new leader of China?
Condi: Yes.
George: I mean the fellow's name.
Condi: Hu.
George: The guy in China.
Condi: Hu.
George: The new leader of China.
Condi: Hu.
George: The Chinaman!
Condi: Hu is leading China.
George: Now whaddya' asking me for?
Condi: I'm telling you Hu is leading China.
George: Well, I'm asking you. Who is leading China?
Condi: That's the man's name.
George: That's who's name?
Condi: Yes.
George: Will you or will you not tell me the name of the new leader of China?
Condi: Yes, sir.
George: Yassir? Yassir Arafat is in China? I thought he was in the MiddleEast.
Condi: That's correct.
George: Then who is in China?
Condi: Yes, sir.
George: Yassir is in China?
Condi: No, sir.
George: Then who is?
Condi: Yes, sir.
George: Yassir?
Condi: No, sir.
George: Look, Condi. I need to know the name of the new leader of China.Get me the Secretary General of the U.N. on the phone.
Condi: Kofi?
George: No, thanks.
Condi: You want Kofi?
George: No.
Condi: You don't want Kofi.
George: No. But now that you mention it, I could use a glass of milk. And then get me the U.N.
Condi: Yes, sir.
George: Not Yassir! The guy at the U.N.
Condi: Kofi?
George: Milk! Will you please make the call?
Condi: And call who?
George: Who is the guy at the U.N?
Condi: Hu is the guy in China.
George: Will you stay out of China?!
Condi: Yes, sir.
George: And stay out of the Middle East! Just get me the guy at the U.N.
Condi: Kofi.
George: All right! With cream and two sugars. Now get on the phone.

(Condi picks up the phone.)

Condi: Rice, here.
George: Rice? Good idea. And a couple of egg rolls, too.
   Maybe we shouldsend some to the guy in China. And the Middle East.
   Can you get Chinese food in the Middle East?


2002年11月25日(月曜日)

 (09:20)なんちゅう国になりつつあるんでしょうかね。そんなことで嘆くのは、的外れなんでしょうかね。でも、タイや中国の人に、魚の骨までとったり、抜いてもらうなんて....

 何かというと、昨日のEZ!TV。最後のレポート。過去10年で魚の消費が20%だったか、とにかく大幅に減った。その理由は「骨」。子供が嫌がって食べない、調理するお母さんも楽.....ということで、既に出荷高では骨付き(?)の魚より、骨抜きの魚の方が大きく上回ったと。学校給食が骨抜きになっているとは、しらんかった。

 骨を抜いた後には、型くずれさせないために「結着剤」を入れて、しかも焼きか、揚げる方法でしか食べない、と。煮魚にすると、型崩れするので、と。ああああ、いやだいやだ。そんなにまでした、魚を食べたくはないですよ。

 ニーズがあることは認めましょう。子供や老人には良いかもしれない。しかし、骨を抜く作業の中で作業員の方が魚にさわりまくっているのを見たら、「こりゃダメだ」と。包丁だってなるべく入れないのが、魚をおいしく食べる方法だと思っているのに。

 骨抜きだとしたら、あたしが好きな「兜煮」はどうなるの。鯖の煮付けは。大体が、魚でも肉でも骨の周辺のくっつきが一番旨い。子供にそのおいしさを伝承しないのは、犯罪行為では。

 お店の人から、「本当に綺麗に食べますね」と言ってもらえるのが自慢なほど、魚を骨だけ残して食べる私としては、また小魚の骨など一緒に食べてしまう私としては、ほんまに「衝撃」のレポートでしたな。振り返ったら、コーヒー戦争も、映像DIYも面白かった。(09:37)


2002年11月24日(日曜日)

 (23:18)以下の文章は土曜日の午前11時からのBSジャパンの番組「ネクスト経済研」に関連して書いたエッセイです。1時間の本格的な経済番組。番組の収録後に、私が毎回書いているその回に関しての文章の一つ。

 今回は整理回収機構(RCC)の社長である鬼追明夫さん(中坊公平さんの後任)がゲストで、不良債権回収、企業再生の現場から率直なご意見を伺った。

 今年10月末に突然構想が浮かび上がった総合デフレ対策の中の「産業再生機構」。言うまでもなく行き詰まった、行き詰まりかけている"企業の再生"を行うわけだが、日本には既に「企業再生」を主要任務の一つに負っている機関が存在している。それが、今回ゲストにおいで頂いた鬼追さん率いる株式会社「整理回収機構」(RCC、the Resolution and Collection Corporation)である。

 番組の冒頭で率直に聞きました。

私 「10月下旬に、この構想(産業再生機構を作る構想)をお聞きなったとき、びっくりなさいませんでした」

鬼追「ちょっと、びっくりしました.......。その後、ああそういうことかとは思いましたが」

 "ちょっと"じゃなかったんじゃないかな。だってそうでしょう。自分のところに「企業再生部」というセクションがあり、今年1月の改正金融再生法で破綻金融機関からの債権ばかりでなく、健全行からの買い取りも出来るように機能拡充したばかりなのだ。日本には大体が「企業再生」のプロなどほとんどいない。失敗者にはレッテルを貼る社会だから、実際に企業の行き詰まりに直面し、それをもう一度内部からでも外部からでも立て直すという経験をもった人が少ないのだ。

 法律論や経営論は誰でもぶてる。しかし、その二つだけでは企業は生き返らない。「人」という重要な要素や、その企業の他の企業とのつながりなど「複雑系」が控えているからだ。そういったなかで、RCCは少なくとも87件という企業再生実績を挙げてきた。鬼追さんは実例も示してくれた。私が鬼追さんの立場だったら、「なんだそれは。俺のところの今までの努力や組織をどう考えているんだ」と思うだろう。鬼追さんがここに来てBSジャパンの私どもがやっているこの「ネクスト経済研」という1時間番組に生出演し、かつ「日経金融新聞」の22日付けの一面トップインタビューに応じ、そして22日には記者会見をされているのは、そういう思いがあったからではないか。「企業再生」でもうワンセット機構を作るのですか.....、少なくとも私どもの話は聞いて欲しい、と。

 現在RCCの総人数は2400人近くに上り、企業再生に関わるセクションだけで現在130人を擁す。そして、近くこれを150人に拡充するという(鬼追さんの22日の記者会見)。対して、産業再生機構の方は担当大臣に谷垣さんが決まっただけ。4人くらいの陣容で「どうしよう」が始まったばかりで、この新しい機構がらみの法律が揃って機能し始めるのは少なくとも来年の春、夏以降だ。産業再生機構はまだ"構想"でしかないのだ。

 鬼追さんが「ああそういうことか」と多少納得されたかのような話をされている部分は、一応の「棲み分け」の考え方が提示されているからだろう。むろん産業再生機構の機能、組織などが固まってくるのはこれからだが、例えば取り扱う不良債権はRCCが破綻懸念先か、実質破綻先ないし破綻先であるのに対して、産業再生機構は要注意先の中でも「要管理先」と言われている部分とされる。

 RCCが一つ損をしていると思えるのは、そもそもの生い立ちが旧住専7社や東京の2信組など破綻した金融機関資産の整理・回収を任務にスタートしたことだ。そこから、「あそこに行ったら墓場」というような印象が出た。今でもその印象を引きずっている。そこで"再生"にポイントを置いた新しい機構を急ごしらえで構想したというのが実体だろう。むろん、企業再生の実績を積み上げつつあったRCCの鬼追さんにも相談なく。だから鬼追さんも「びっくり」した。

 しかし繰り返すが、RCCは今年1月の改正金融再生法で「企業再生機能が加わり」「不良債権の時価買い取りが可能になり」「不良債権売却の入札に参加可能」になった。産業再生機構に「屋上屋を架す」という批判があるのは、そもそも構想が突然出てきてこうした流れがきちんとシステムとして思慮・整理されていないからだ。思慮・整理されまいまま突っ込もうという体制になっている。産業再生機構はどうやって日本でも少ない企業再生のプロを新たに集めようとするのか。これは、法律論ではない。実際に集められるのか、という問題だ。

 鬼追さんに番組の最後で、RCCの初代社長である中坊公平さんを引き継いで仕事をしてこられた経験から総合デフレ対策を含めて政府の政策に対して何かご意見はありませんか、と聞いた。鬼追さんから出てきた言葉は、

 「もう少し、(政策を立てる人には)現場を見て欲しいと思います」

 と。これは重要な発言だと私は思った。今の小泉政権の政策は「現場を見ていない」面がある、「机上の空論」の面があると示唆したに等しい(と私は思った)。鬼追さんがそこまで考えていたかどうかは知らない。しかし少なくとも一つ言える。産業再生機構は整理回収機構(RCC)との緊密な連携、連絡、ノウハウの共有がなければ成功しないだろう。そうでなければ「屋上屋を架す」の批判が現実化してしまう。場合によってはこの二つの「機構」を合体することも検討すべきだ、とも思った。


2002年11月23日(土曜日)

 (23:18)先週行けなかったので今週はと思って新宿駅に行ったら午前10時の列車は満杯。しょうがないので30分ほど開店直後の伊勢丹とか三越のデパ地下を観察して、買い物もし、10時30分の列車に乗って諏訪に向かおうとホームを歩いていたら、あらら。

 まさかという人にばったり。「伊藤さん」と。振り向いたら、三原淳雄さんでした。「あれ、どうしたんですか。講演ですか」とお聞きしたら、甲府でというお話。車両も同じで、席も2番違い。結構混んでいたのですが、三原さんの隣の席の人にお願いして代わっていただき、甲府までだべりながら。

 考えたら久しぶでした。新証券税制の悪口を言い合ったり、ちょっと名前の通った経済アナリストである○×総研の○×氏が「どうも早稲田の先生になるらしい」といったうわさ話をしたり。いつもの通り半分寝て、半分は本でも読むかと思っていたら、予想外にinformative な一時間半になりました。(23:25)


2002年11月22日(金曜日)

 (05:18)FRBの理事が初めてデフレに関して本格的に取り組むということで注目されていたBernankeの講演。「Making Sure "It" Doesn't Happen Here 」と最初から意志を感じさせる発言。日本に関してもかなりまとまった発言をしていて、「in short」からのところが、そのまとめという意味です。

 彼の発言はこれから詳細に検討したいが、日本の抱えている問題は「political constraints」であって、「lack of policy instruments」ではないと主張。日本は政治的に「デフレ阻止の意志を固められない状況にある」、だからデフレが長引いていると。

 「アメリカはデフレにならない」と主張する根拠を、一つは「アメリカ経済の底堅さ」に、そしてもう一つは「but also because of the determination of the Federal Reserve and other U.S. policymakers to act preemptively against deflationary pressures.」に求めているのははっきりしている。

 これだけ「当局の意志」を感じさせる講演を聴いたら株も元気になりますな。出来る出来ないは別にして、日本の政策当局もこの「意志」を示す必要があるかもしれない。

In short, Japan's deflation problem is real and serious; but, in my view, political constraints, rather than a lack of policy instruments, explain why its deflation has persisted for as long as it has. Thus, I do not view the Japanese experience as evidence against the general conclusion that U.S. policymakers have the tools they need to prevent, and, if necessary, to cure a deflationary recession in the United States.

Conclusion
Sustained deflation can be highly destructive to a modern economy and should be strongly resisted. Fortunately, for the foreseeable future, the chances of a serious deflation in the United States appear remote indeed, in large part because of our economy's underlying strengths but also because of the determination of the Federal Reserve and other U.S. policymakers to act preemptively against deflationary pressures. Moreover, as I have discussed today, a variety of policy responses are available should deflation appear to be taking hold. Because some of these alternative policy tools are relatively less familiar, they may raise practical problems of implementation and of calibration of their likely economic effects. For this reason, as I have emphasized, prevention of deflation is preferable to cure. Nevertheless, I hope to have persuaded you that the Federal Reserve and other economic policymakers would be far from helpless in the face of deflation, even should the federal funds rate hit its zero bound


2002年11月21日(木曜日)

 (22:30)雑誌社から来年の例えば為替相場予想の原稿を書いてくれという依頼が来るなど、「年末だな」と思わせられるのですが、夜ちょい所用があって銀座に行ったら本当にびっくりしました。

 夜10時前だったのですが、内幸町から八丁目に入ろうとしたら、ずらっと車が詰まっていてちっとも動かない。で、仕方ないので降りて歩きました。見ると半分は空車。つまり「空車渋滞」が起きているのです。見ると、銀座中空車の大行列。

 恐らく、年末で人出があると予想して、空車もいつもより集まりつつあるのでしょう。ということは、他の繁華街でもそうかもしれない。空車の列は例えば新宿や六本木でもそうですが、今は特に銀座が酷いのではないかと思う。年末の宴会の為に動くとすると、この「渋滞」はなかなか大変そうです。
 ――――――――――
 それはそうと、日本もついに偵察衛星を持つ国になるんですな。21日の朝日の夕刊の記事。天候にかかわらず、「24時間以内に地球上のどこでも撮影ができる」「1メートル大の物体を見分けることができる」という。ということは、アメリカも撮影できるということですし、北朝鮮も撮影できるということです。ただし、「人間の追跡は出来ない」と。

 「運用実態」「撮影結果」は、なかなか簡単には公開されないでしょうね。公開すれば問題になるケースも多いでしょう。こういうときこそ、政府の信頼性が試される。信頼されない政府は、公開してもまだ疑われる。信頼感の醸成は難しいことですが。(23:00)


2002年11月20日(水曜日)

 (11:30)昨日誰かが「アリが像を襲っている」と言っていたが、本当なんですな。今朝の日経金融の「デイトレーダー、主役に ?」という記事。

 何かというと、「デイトレーダーは小口取引で相場を動かす力を持っていないと見られていた。しかし、今回の大手銀行株急落では、少数の銘柄に集中して回転売買を繰り返すデイトレーダーの力をみせつけた」という銀行株急落に関わる手口に関して。それによると、このところ売り込まれていた四大銀行グループのうち二つについて売買手口上位を11日〜19日で調べたところ、ネット証券の中でいわゆる信用取引を業容の一つとしている会社の名前がずらっと並んだというのです。

 この記事によれば、信用取引の価格規制で下落局面における直前の価格以下の売り注文は禁止されたが、それは売買単位で五十単元超。それ以下の小口の個人は対象外。よって個人は銀行株のようにこのところ下落が続いた銘柄で機動的に信用売りを仕掛けることが出来るという。

 それにしても、銀行株の時価総額ランキングを見ていて、「安いな....」と。今の日本では、いろいろなものが叩き売りの対象になっている。ゴルフ場しかり、ビルしかり。買っているのは外資であったり、国内の流動性の豊かな会社や、島田伸介なる芸能人だったり。全銀行を併せても10兆円いかない。日本の事業会社でそのくらいの余資はもっていた会社がありましたね。

 しかし、たかが「蟻」というみは、ネット個人投資家の力は無視できないものになったということです。IRの方向も変えていかないと。(11:50)


2002年11月20日(水曜日)

 (06:20)一冊本を紹介しましょう。21日から店頭に並ぶ本ですが、私は著者である岡本呻也君から19日の夜、kenbei田中裕士両君と一緒に食事をした際、見本誌を一冊ゲット。で、サイトでのアップが可能になっているもの。

 本はまず、まじまじと表紙を見ます。この本の表紙はいけている。可笑しい。ど真ん中に、頭の毛が三本、下に手2本と足2本と思われる出っ張りがある人間らしきものが描かれている。このゆがんだ丸の中には、丸い鼻と、大きな、そう実に大きくて頑丈そうで、左右に伸びて、しかしちょっと壊れたとも、疲れたとも見える口らしきものがあって、一番上には左右不均衡にびっくりしながら世の中を見ている目が二つある。さらに注意してみると、そのゆがんだ、上下に丸い円の中に「岡本呻也 SHINYA OKAMOTO」と。

 そりゃもう、これは編集者が彼のイメージを表紙に載せたっていうことですよ。表紙候補にはもう一つバージョンがあって、彼の名前が上下にゆがんだ円から出ている奴があったらしい。不自然ですがな、それは。愛嬌のある独身です。ご興味のある方は、私まで

 問題のコンテンツ。それに関しては、ご自分でこういうサイトを作っておられるのですが、「旧日本人」「新日本人」という比較は確かに面白くはある。「あなた新、僕は旧」といった使われ方をするかもしれない。漢字の多くにルビがふってあるのはこの出版社らしいところですが、使われている言葉、漢字と文体はちょっと古いかな。

 この本に欠けていると思ったのは、「指導者論」です。社長、首相、大統領。組織にとって指導者とはどういう存在かを知る上で最近一番面白かったのは18日の日経の「私の履歴書」でした。IBMの会長だったガースナーの話ですが、彼が最初にIBMで「経営会議メンバー」(主要幹部50人ほど)と会合を持ったときの話です。

 男性全員が申し合わせたように白のワイシャツ。彼一人がブルーのシャツで、「違和感があった」と。で、その次の同じメンバーとの会合。今度は彼は白のシャツで出かけたというのです。そしたら、他の全員がカラーシャツだった....と述べている。アメリカでの話だから、余計に面白い。

 当時のIBM社員がいかに岡本君の言う「旧IBM社員」によって占められていたか、ということですが、ガースナーはそれを変えようとしたし、そしてそれにある程度成功したから、IBMの復活があったのでしょう。彼は日本でも「新日本人」に加えられる幾人かの指導者の名前を挙げている。このネームには私には賛成できない人も入っているが、この本にはやはりそこが欲しかったな。人間は弱いから、自分で変われる人はそうは多くないし、伝統的所作というのは知恵の集積でもあるわけで、それがなぜ環境の変化の中で「非合理」になったかを説明する人が必要です。その点が弱いと思う。

 それにしても、彼のサイトの本の紹介文に関しては英語バージョンもある。彼が英語が堪能だとは知らなかったと思って、「で、君がやったの」と聞いたら、「あたしにゃ....やってもらいました」と。誰にやってもらったかは聞きませんでしたが。まあええでしょう。

 21日から本屋さんの店頭に並びます。とりあえず手にとってもらえれば幸甚です。ルビの効果が出るかどうか。ま、昨日集まった4人はいわゆる「4酔人」ですが、今回はoff the record でした。結構キモイ話も飛び交いましたが。(06:55)


2002年11月19日(火曜日)

 (16:20)読売新聞によれば、ペタジーニの巨人入団が決まったという。なんという。来年は巨人を応援しない巨人ファンが急増するのでは。

 今の巨人は松井がいなくなっても十分強いし、選手も揃っている。抜けたところをこれみよがしに補強せずに他チームと戦ってこそ、二連覇の場合意味があると思っていました。それが宿敵ヤクルトから主砲を取るとは。これで中村まで取ったら笑いますな。(16:27)


2002年11月18日(月曜日)

 (08:12)夕べのEZ!TVはなかなか面白かった。まずイラク。番組のスタッフがカメラマンを従えてイラク国内に入った。一般庶民の生活はどうなっているのか、と。ははは、小生も行きたかったな。

 アメリカは敵国であるにもかかわらず、女子高生達がバービーとか、日本のポケモンの文房具を使っているのにはちょっと驚きましたし、習っている外国語が敵国言語・英語なのも「なかなかやるな...」と。日本が第二次世界大戦中に取った姿勢と随分違う。この辺は、頭がクールなんですな、中東の連中は。民族興亡の歴史の中で生きてきていますから。

 もっともアメリカとイラクが仲が悪くなったのは1990年にイラクがクウェートに侵攻してから。その前はアメリカはイランと犬猿の中で、イラクとはむしろうまく行っていた。イラクにはその当時はアメリカの文化もモノも大量に入っていたのです。だからイラクには今でもアメリカが好きだという連中が一杯いると思うし、画面にはそれが良く出ていた。ただしブッシュ親子はけしからんと。なかなか見れない良い映像だった。

 ウサマ・ビンラーディンが先に出した声明にアメリカの協力者として、イギリス、フランス、イタリア、カナダ、ドイツ、オーストラリアの名前を挙げて、当然挙がってももおかしくない日本がないのはなぜ、というのがゲストに投げられた質問。専門家の森本敏さんがもっぱらお答えになっていたのですが、私はアラブの場合

  1. 非白人、非キリスト教徒でかつてアラブにとって犬猿の仲である白人と正々堂々と戦って勝ち、そして負けたことのある日本に対する特別の感情
  2. 非白人国として唯一先進国の先頭を走る日本も敵に加えることへの躊躇
  3. 日本はアラブの民に悪さをせず、もっぱら石油という最大の輸出商品を買ってくれるお客であり、アラブの民衆の間にも人気が高い
 などという要因があるのではないか、と思いました。森本さんが挙げたのは「日本ではテロをやりにくい」「日本は中東に手を染めていない」などでしたが、私にももっと歴史的、宗教的、民族的理由があるように思えた。正直言って、アラブの連中にとって「(日本は)あまりよく知らない国」ということはあるのかもしれない。ニューヨークにいたときに北アフリカの連中と知り合いになったら、一人が「日本は南半球だろ」と言ったのには、驚きましたが。

 ただしトルコが典型ですが、日本の中東地区における評判は良い。それは、非白人国でまともに先進国になったのは日本だけ、かつて自分達が戦った白人とまともに戦ったのは最近では日本だけという理由が大きいと思う。
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 最後の「特集」も面白かったな。新しい映像メディア創造の動き。見ていて、今の世界は「コンテンツ不足」なんだな、と。インディーズに群がる女性達は、結局既存のメディア、それが流すコンテンツに飽き飽きしているのです。映画であろうと、テレビであろうと。あまり伝えられていないが、若い連中のテレビ離れはかなり進んでいる。映画は、今年の秋は特に酷いらしい。

 それは、映画にしろ、テレビにしろ「マンネリ化」が著しいからだと思う。映画ではハリウッドにそれが顕著。リメークや「2」「3」ばかり。どの作品にもデジャブ(既視感)が漂う。テレビのドラマを見るような男ではないが、多分テレビ・ドラマもそうだろう。見る方が先に、「面白い映像ソフトはないか」と探し始めている。それのニーズにうまく働きかけようと言う連中が、昨日の番組で取り上げられた野口、新海君などだと思う。

 ハリウッドの映画制作費が60億、日本の映画製作費が3億に対して、彼らの制作費はせいぜい数十万、2〜3万。新海君など自分のPCだけを使って、自分の力で2億円も売れるビデオを作ってしまった。コンピューター・テクノロジーが持つ一番の特徴は、「壁崩し」「低廉化」ですが、彼らの作品こそその最先端を行く。もっとも、リファインされたものでなければ見る気はしませんが。(08:35)


2002年11月17日(日曜日)

 (14:12)この週末行っていた長野県の上田から帰ってきてしばらくゆっくりしていたら、ちょうど松井選手の日本における最後の打席になった。中村のセンターバックの大きな当たりが取られてツーアウト。ランナー2塁。9回表の最後の打席。「うだつが...のうだつの語源になった装飾」

 まあそんなにうまくホームランは出ませんよね。出れば4−4で同点だったのですが、平凡な2塁ゴロ。で、the end。日米野球はシリーズを通じて4−3でアメリカの勝ち。まあデーゲームだったということもあったのですが、ファンも帰らずにじっと見ていた。

 試合が終わってからしばらくして彼は出てきた。しゃべるわけでもなく、球場には手を振ってお別れ。良いお別れでは。

 ベンチに入って「気持ちを忘れずに、むこうでやらねば....」とアナウンサーの質問に。彼はどこに行くんでしょうね。楽しみですな。
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 上田には近い親戚の法事で。そのからみで、北国街道の宿場だった海野宿に立ち寄ったのですが、そこで初めて「うだつが上がらない」の「うだつ」の意味が分かりました。「うだつ」は「卯建」、または「卯立」と書くらしい。

 ものとしては、写真の通りの出っ張りです。隣家の火事を防ぐ目的で作られたと言われているのですが、どうもその家の豊かさを示すための装飾が主目的だったようだ。

 つまり、「うだつが作られた家」というのは豊かな家という意味で、そこから「うだつが上がる」「上がらない」という言葉が生まれたらしい。そう言えば、語源の分からない単語はこれ以外にも多い。

 それにしても、法事というのは本当に久しぶりの縁者に会える。死んだ人が会わしてくれるんですな。(15:14)


2002年11月16日(土曜日)

 (07:12)土曜日の朝刊を見たら、朝日新聞の一面トップはなかなか良い記事です。「基本ソフト、公開型導入の動き」という内容。見出しは「電子政府、脱ウィンドウズへ」。誰が書いたんだろうな。

 当然必要なことでした。住基ネットでOSがウィンドウズであることがそもそも「システムの脆弱性」だと思っていましたが、今後はいつからか日本政府が使うシステムも肝心なところをマイクロソフトに握られていないOSになると言うことになるわけです。

 「公開型」とは何か。まあ、リナックスでしょうね。しかし、坂村さんなんかが新しいOSを考えるのかもしれない。海外のシステムを見ると、中国は国家の基幹システムをかなりの程度リナックスで構築したと言われる。リナックスがただだったことが導入要因になったとも言われているが、選択結果は間違っていなかった。

 世界各国でも、軍事システムはリナックスにしているとこが多い。実はこれは自分がやっているこの局の番組「ネクスト経済研」で専門家から聞いたのですが、アメリカの軍事関連の幹部用の基幹システムもリナックスだと聞いたことがある。日本は国家の基幹システムにウィンドウズを導入している珍しい国だった。

 それが変わることは望ましいことです。(07:30)


2002年11月16日(土曜日)

 (07:00)ははは、最近よく思いますよ。「これで日本人がノーベル経済学賞を取れなかったら、経済学は日本人に向いていないのでは...」と。

 だってそうでしょう。日本は世界のどの国も戦後直面しなかったデフレを痛い思いをして経験している。財政政策を試し、金融政策を試し.....規制緩和にトライし、今度はアコード(金融当局と財政当局の合意)を行おうとしている(望むらくは)。今は最大の実験場になっているのです。

 そうした体験が生きる形で、日本人が誰も取っていない経済学賞を誰かに取って貰わねば、日本人の体験が生きない。もっとも、「今は外国の学者も日本経済を一生懸命研究していますが....」という見方もあるのですが。

 日本を外から研究している経済学者が、日本のデフレの研究でノーベル経済学賞を取ったら、笑えるどころの話ではないですな。(07:03)


2002年11月16日(土曜日)

 (06:41)「possibly hoping to capture Godzilla.」というのが、ニューヨーク・ヤンキースの公式ホームページから渡った関連記事の最初の文章の一部です。「ゴジラを捕獲することを望みながら....」とでも訳することが出来る。

 来日するヤンキースの一団が、日本で何を話し合うのかについては、

The working agreement with the Yomiuri Giants probably will be announced this weekend, the team official said. There is speculation that the agreement involves some sort of TV deal with the Yankees' YES Network. It might be showing Yomiuri Giants games on the network or Yankees games in Japan. Or perhaps they will discuss some sort of show or segment with Matsui.
 という記事がある。つまり、ヤンキースと巨人の業務提携協定(working agreement)は今週末にも発表される可能性があること、この協定にはヤンキースのYESネットワークではジャイアンツの試合を、日本のネットワーク(日本テレビ系なんでしょうね)でヤンキースの試合を放映する「tv deal」(テレビ関連取り決め)と、松井に関連したショーなどある種の取り決めを含む可能性がある、と。

 しかしどうも松井の方は、大方の見方が「彼はヤンキースに行くだろう」という見通しとは別に、全くindependent に大リーグと交渉する、親戚の弁護士を立てて交渉する気持ちのようで、「ヤンキースの代表と今週末会う予定はない」と言っているという。

 うーん、どこに行くんでしょうね。日本人コミュニティーがあるところがいいと私としては思っているし、一番最初に動き出したのがヤンキースということは、相思相愛だとも思うのですが。(06:53)


2002年11月14日(木曜日)

 (15:11)グリーンスパンの上下両院合同委員会での議会証言を読み始めて何に驚いたかといって、その短さでした。なんと、プリントするとA4で3枚しかない。それもフルではなく。

 グリーンスパンの証言などが短くなり始めたのは、ここ1〜2年の傾向です。それまでは、グリーンスパンが証言、発言するとA4にプリントして最低8枚くらいはあったと思う。だから、「さあ、読むぞ」と構えて取り組んだものです。あまり長いときは、「えっと要点は....」とウォール・ストリート・ジャーナルの解説記事を読んで、ポイントを頭に入れてから読んだ。

 しかし、これだけ短いと直接読んで、新聞記事のバイアスを逃れて理解した方が良い。しかし、短いが故に新聞もポイントは外さない。どうしたんでしょうね。疲れかな。結論のところは、前回のFOMCの結論とほぼ同じです。新語発見の努力は続けているようで、今回は「soft patch」でしょうか。(15:42)


2002年11月14日(木曜日)

 (13:11)本人から「今度出る、言いたいことは全部言った.....(むにゃむにゃ...)」と聞いてはいましたよ。先々週のフジの番組のスタジオでかな。しかし実物はもっと凄かった。

 何のことかというと、「阿川佐和子のこの人に会いたい」(週刊文春)での森本毅郎さん。毎週最低二回はお会いしていますから、他の人よりは聞いていたこともありましたよ。しかし、聞いていないことも多かった。その内容がまたキモイ

 この人は解説するのが難しい人なんですな。何をやらしても性分は真剣だからすっごくうまくなる。ゴルフもそうだし、ナレーションは天下一品です。ニュースの掴みも、時に日本のマスコミにありがちなパターンを離れて「本質」や「人間」に迫る迫力がある。それが権威好きの一般マスコミ論調に会わなくても。むろん、ドローがかった「イケメン」(これが分かる人は少ないだろうな)でもある。

 しかし、そういう自分をどこか他のところから見ているもう一人のご本人がいるんだな、これが。ぐぐっとエンジン巻いて肩に力が入る時と、インタビューでも言っている「人間というのは愚かなものよ」っていう基本的認識がそのまま地で出る時と。それが波のようにおしたり引いたり。自分は「漂っている」って言っているけど、周りにいる人間にとっては「そりゃ、認識不足でしょっ.....」というのが当たっている。

 「母のオルガン」(講談社 現在は入手不可)というご本人の本の題名からは想像付かなかったのですが、お母様は「猛女」(本人弁)であったと。そのお母様の影響が人間形成で強かったとは知りませんでした。だからこそあの秀逸な「新聞読み比べ」や、人の見方なんだと。

 二回の「不慮」についても、実に素直ですな。普通はそこまで話さない。聞き上手というのもあるが、諦念もあるのかな...?。あれ、「三回目」を予言......ってなことはないですな。迷っておられると。一回目の不慮の後のラジオ番組再開の時の話は、一年前くらいかな聞いおりました。ただただ壮絶だし、だからこそ今の森本さんがあると思う。

 あんまり褒めても(?)いけないので、欠点を一つ。「相場が必ずしもお上手ではないん」(某氏発言)ですな、お気の毒に。まあ売れてますから、お金は仰山おありになりますが....(^・^)。相場の世界では「negative indicator」という存在がある。この点を除けば、森本さんは周りにいる人間にとって、常に「positive indicator」です。それにしても、ナイス・インタビュー。蛇足ですが、このインタビューは普通は4〜5ページ構成。「おもしろいから」(雑誌側)と6ページに。そしてなによりも、ナイスな主役。(13:35)


2002年11月13日(水曜日)

 (17:11)びっくりしたな。大学で授業をしていたのです。メディアの進歩に関して。その中で、「音」の話になって媒体が徐々に変わってきた話をしていた中で、「LPレコード」の話になったのです。当然、皆知っていると思って。

 そしたらどうも波長が合わない。改めて、「みんなLPレコードって知っているよね....」。シーン、誰も反応しない。「両親はもっていないの....」。シーン。

 そうでしたかね。CDが出てきたのはそんなに昔だったかな。いくら18、19の女の子達でも、LPレコードくらい記憶のどこかに残っていると思っていたのですが。我が家にはまだLPレコードが200枚以上あって、重くてどうしようもないのですが、でも捨てられない。

 そのうち忘れられるものの候補......フロッピーディスク、ダイヤルアップの接続アイコン.....などなど無数。思いもしないものがなくなり、忘れられる可能性もありますね。(17:23)


2002年11月12日(火曜日)

 (06:11)そりゃ、4人で歌っていたときのような勢いはないし、声もちょっときついかな....と。しかし、なかなか良いCDにまとまっていると思う。聞いていて安心できる。

 何かというと、ポール・マッカートニーのアメリカツアーのライブCD。このサイトのCD化作品というわけです。今彼は日本に来ているのですが、聞きに行けないのでCDで聞くというわけ。

 半分以上が知っている曲です。彼が前回来たときには確かドームだったと思ったが、大学の友人である村山君を誘って行った。まだリンダが生きているときだったと思った。だから、ウィングスの曲もその時は多かった。つらつらと曲名を見ていて、今の日本に当てはまるものが多くあることを発見した。

 ははは、それぞれの歌の題名で何を想像するかは、それぞれの人の自由、発想、体験、見方ですが。まあ、聞き慣れた曲が多い。しかし、家に一つ置いて置いても良いCDです。私は何台かのコンピューターに入れました。「the long and winding road」は今度、「古い時計」(でしたっけ)のあのお兄さんがアカペラで歌うんでしたっけ。日本の株安は本当に「the long and winding road」ですな。
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 ところで、このCDを買ったのは新宿の my city 。日曜日のテレビ番組でやっていたので、へえと思って「一回行かなくては」と新宿に夕方から用事があったのです。確かに7階と8階は今までとは見違えるほど変わった。そして、ちょっと変わった店が並んでいる。

 凄い人で、まだ落ち着いていませんね。「つな八」さんで、ちょこっと天ぷらを食べてみました。トマトと大根おろしのソースを試してみたくて。レンコンには良い。おいもにはダメです。鯛茶があったのはうれしかったな。今までの店にはなかったのでは。

 味がまだ飛んでいる感じがする。他にもいろいろ店があって、そうそう西麻布の交差点の近くに「oyster bar」という店があるのを発見していたのですが、この my city にも出展していました。西麻布にいた店長に見つかってしまったな。

 なにしろ20店舗あるというので、全部をチェックするのは時間がかかる。ちょと変わった雰囲気で、通りかかったら寄ってみても良いのでは。(06:26)


2002年11月11日(月曜日)

 (11:35) 大ショック !!!

 オフィスの近くにあって、時々ランチには使っていた、そして何よりもメニューに「鯛茶」と「葛きり」がある「穂積」の入り口に、ベニヤ板が張り付けてある。つい先々週に食事をしたばかりなのに。

 どうして店を閉めたのか、一時的なのかは知りません。この店は本店が甲府で、この本店の方は県庁のスキャンダルの後に、早くに店を閉めたことは知っていた。しかし東京の青山の店はまずまずのにぎわいを見せていたのに。

 営業不振だったのか、経営者の都合か、もっと他に理由があるか知りません。しかし、近くの、そして行き着けていた店がなくなるというのはショックなものです。(11:36)


2002年11月11日(月曜日)

 (01:35)このあと何勝できるか知りませんが、初戦を勝って良かったと。3回に5点取っても、「勝てる」という確信が得られるまでには時間がかかりました。上原様々ですね、日曜日の日米野球は。

 7回の表まで見ていました。その段階で「8対1」。まあ大丈夫だろうと球場を後にしました。それにしても、昨日はホームランを2本打ったボンズを完璧に押さえた上原の評価はかなり上がったのではないかと思います。フォークがめちゃ切れていた。日本も良いピッチャーがいれば、戦えると。

 多分この敗戦はアメリカでも大きく報道されるに違いない。記者がたくさん来ていますから。アメリカ・チームは考えられる最善のチームに近い。長旅の疲れはあるが、今日の負けは相当ショックだろう。恐らく次のゲームからはもっと真剣に戦ってくるでしょう。

 それにしても、静かな東京ドームでした。巨人の応援団がいない。鳴り物がないのです。ボールの風を切る音まで聞こえるような気がする。観客の動き、声などが鮮明だし、ピッチャーの投げたボールがキャッチャーにミットに入る音まで聞こえる。

 その分だけ、球場が用意した音楽が鮮明になるのですが、これはちょっと笑えるのがあった。見ていて思ったのは、お尻から上の体格が日本の選手とアメリカの選手では決定的に違う。やはり日本の選手は華奢です。多分、清原が大リーガーに一番近い。大リーガーがあれで故障しないのは驚きです。

 本当に松井はどこに行くのでしょうか。日米野球のおりに、彼が一塁塁上に出たときにジアンビーとちょっと話しているような気がしました。何を話していたのか。(02:02)


2002年11月10日(日曜日)

 (12:35)忙しい週末でんがな。土曜日の昼は法事。一年前になくなった祖父の妹である大叔母さんの。新井薬師さんで。一年ぶりですが、親戚の方々一同が皆元気で良かった。

 夕方からはTBSラジオの「大人のミカタ」という番組に。昔はしぶがき隊で、今ははなまるマーケットの司会で知られる薬丸君が、多分冬の野球のない季節だけやっている一時間番組。

 スタンバイとはまた違った雰囲気で、ははは楽しかった。二人っきりで何を話すのか、と思っていたらニュースの解説や柔らかだねを含めて、あっという間に時間が過ぎた。今度彼とは、「うまいもの店」競争を演じることになった。楽しみや.....。

 別にアイドルの世界を知っているわけではないものの、「あの世界もなかなか大変だな」と。売れちゃったもんだから、高校中退状態なんですよ。本人は「中卒」と言っているらしい。また売れちゃったもんだから、同世代の友達もあまりいない。そりゃ、自意識過剰になるし、周りも普通の付き合いが出来ない。

 しかし、まあ偉いと思ったのはそういう自分の欠点に気が付いて、少しずつ勉強をしていると思われる点。NOVAで英語をやっていたり、幼児の子供(4人もいるらしい)に英語を勉強させたり。「そりゃ意味がない」と言っておきましたがね。ひっくりかえっていたな(^-^)ニコ。プロジューサーやディレクターのkengo君やヒロエちゃんとは以前から親しかったので、番組が終わったあと、さらに数人(作家さん、ナレーターさん、同郷の人、ADなどなど)を加えてちょこっと食事にも行きました。かなり、盛り上がりましたが。

 土曜日の巨人ーMLBは完全に後者の勝ち。日曜日はこれから、ドームに全日本とMLBの公式試合を見に行きます。途中で抜けてお台場に行かねばなりませんが。(12:46)


2002年11月09日(土曜日)

 (12:35)この週末もいわゆる経済論議が盛んですが、いつまで立っても「国際的枠組み」の話が出てこない。これでは、株式市場が好感するような案は出てきそうになる。しかし6日に私が書いたことに関しては、何人かの方からメールを貰いました。

伊藤様

 デフレと人民元の話ですが、今回のNews&Analysisには思わず膝を打ちました。 伊藤さんのような影響力絶大な方がこの話を担いでくださるといるというのは大変良 いことと思います。

 私は蟷螂の斧で色々な人に「問題は人民元ですよ。」とささやいたり、固定読者推定 数十人の私のサイトに書いたりしているのですが、ガイジンの受けは良いものの、肝 心の東京の反応が良く分りません。

 この問題は、いろいろなところで指摘していきたいと思います。(12:43)


2002年11月07日(木曜日)

 (10:35)関西は今日まででこれから東京に帰るのですが、時間をやっと見つけて嵐山と永観堂に行って来ました。しかし、紅葉はこれから10日後が見頃ですかね。ただし、一部の木は奇麗に紅葉していて、そこそこ楽しめた。去年はこの時期が一番良かったような気がしましたが。

 永観堂は、「みかえり阿弥陀如来」で有名な禅林寺の別名。「みかえり」「見返り」「観」とかいろいろ書く。阿弥陀如来さんをじっくり見ていたのですが、たしかに左に見返っていて、なかなか変わった阿弥陀様です。

 一般的にはこの寺の永観さんに対して「永観おそし」と振り向いたことになっているのですが、阿弥陀さんの下に書いてあった解説が面白かった。

  1. 自分の後に付いてくる人間に対する配慮
  2. 自分の位置の確認
 あと一つあったような気がするのですが、まあ「見返る」というのは必要ですな。ああ思い出した。阿弥陀様でもずっと前を見ていると、目立つ人しか見えない。クビを回すことで今まで見落としていた人、モノが見えてくる、というような解説だった。ということは、右に見返ることもこの阿弥陀さんは必要だということでしょう。

 100年ぐらいして行ったら、今度は右を向いていたりしたら最高に面白いのですが。でも、なんで右ではなく、左を見返っているのでしょうかね.......といったくだらないことを考えながら見ていました。(10:45)


2002年11月07日(木曜日)

 (07:05)ポイントは二つでしょうね。一つは下げ幅が一般の予想だった0.25%の倍の0.5%だったこと、それに今後のリスクが「the risks are balanced with respect to the prospects for both goals in the foreseeable future」と、必ずしも今後の利下げの可能性を明確にしなかったこと。むしろ、当面はしないと読める。

 下げ幅に関しては、筆者はずっと「0.5%」との見方でした。グリーンスパンをずっと見ている人間として、「中途半端なことはしない」という見方でした。先週のBSジャパンの番組でも、ゲストの二人が声をそろえて「0.25%の引き下げ」と言うのを、「私は0.5%だと思う」と言ってしまった。ちょっと失礼だったかもしれませんが、グリーンスパンという人は、まず「織り込まれたこと」はしない。

 ポイントは、リスク判断でしょう。「balanced」とされた理由は声明文では明確には説明されていない。ただし考え方としては分かる。今回の利下げの理由をグリーンスパンは、「heightened geopolitical risks」を一つの大きなファクターに挙げている。最近の経済指標が弱いのに加えてである。この二つのファクターを考えれば「0.25%+0.25%」という判断が出きる。つまり、両方のリスクに対応したのが0.5%だと。

 しかし、例えば来年になってもFRBが利下げしないと考える必要はない。「heightened geopolitical risks」がなければ、「それほどアメリカ経済は弱くない」とグリーンスパンは言っているようにも見える。それはそうでしょう。去年一年間の急激な利下げを、FRBは自賛しているようにも今回の声明は読める。

 その部分は「an accommodative stance of monetary policy, coupled with still-robust underlying growth in productivity, is providing important ongoing support to economic activity.」です。やることはやったと。それが生産性の上昇と相まってアメリカ経済を現在でも支えていると。

 しかし、繰り返しますが「balanced」の意味は、12月(確か10日です)の追加利下げはなくなった、というだけの意味です。

Release Date: November 6, 2002

For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to lower its target for the federal funds rate by 50 basis points to 1 1/4 percent. In a related action, the Board of Governors approved a 50 basis point reduction in the discount rate to 3/4 percent.

The Committee continues to believe that an accommodative stance of monetary policy, coupled with still-robust underlying growth in productivity, is providing important ongoing support to economic activity. However, incoming economic data have tended to confirm that greater uncertainty, in part attributable to heightened geopolitical risks, is currently inhibiting spending, production, and employment. Inflation and inflation expectations remain well contained.

In these circumstances, the Committee believes that today's additional monetary easing should prove helpful as the economy works its way through this current soft spot. With this action, the Committee believes that, against the background of its long-run goals of price stability and sustainable economic growth and of the information currently available, the risks are balanced with respect to the prospects for both goals in the foreseeable future.

Voting for the FOMC monetary policy action were Alan Greenspan, Chairman; William J. McDonough, Vice Chairman; Ben S. Bernanke, Susan S. Bies; Roger W. Ferguson, Jr.; Edward M. Gramlich; Jerry L. Jordan; Donald L. Kohn, Robert D. McTeer, Jr.; Mark W. Olson; Anthony M. Santomero, and Gary H. Stern.

In taking the discount rate action, the Federal Reserve Board approved the requests submitted by the Boards of Directors of the Federal Reserve Banks of Dallas and New York.


2002年11月06日(水曜日)

 (08:33)関西に移動してきていますが、こちらも寒い。京都は「12月中旬」と。しかし天気は良くて、まだ外を歩く余裕もないのですが、時間があったらちょっと歩いてみたいな、と。今年は紅葉はどうだろうか。

 ところで、中国がいよいよ「経済で存在感のある国」として枠組み作りに乗り出してきている。ASEANとの自由貿易交渉の時間軸を明確にし、かつ日韓中の協定も提案した。

 日本のデフレ対策の一つの欠陥は、「国際的枠組み」に対する発想が全くない点だと思っているのですが、そろそろ対外的「枠組み」の考え方を取り入れる時期ではないでしょうか。これは昨日の大阪での講演会でも言ったのですが、1985年のプラザ合意にしろ、韓国のIMF管理に基づく経済再生にしろ、国際的枠組みの中で行った。日本もその必要がある。

 30日に発表された「総合デフレ対策」を見ると、国内措置ばかり。しかし、日本政府の経済政策その効果のヒストリーを見てみても、国内政策の効果は年々低下してきている。中国の元の為替相場の問題など、日本のデフレ対策を考える上では必ず通らねばならない道だと思うのだが、自らの問題持ち出しに日本は消極的だ。

 一つは農業など国内問題、もう一つは戦争の記憶があっての先導役に対する躊躇。ドイツはEUという枠組みの中で指導権を発揮した。日本も一工夫がいる。しかし、国内対策だけで経済の再生、デフレの克服をするのは無理である。特に中国の元の為替問題は今から考えておく必要があるのではないか。

 そのためには、農業など一つ一つの問題を片づけていく政治的意志が必要。一つ一つの問題を先送りして身動き取れなかった日本ですが、そろそろ動けるようにならないと本当に八方塞がりになる危険性がある、と思う。(08:45)


2002年11月04日(月曜日)

 (17:04)本当に冬を感じました。朝から諏訪に来ているのですが、昼から山には雪が降っているという。そのせいか、夕方から厳しく冷えてきた。相当寒い。まあ私は午後の4時過ぎには電車に乗りましたが。

 冬は年寄りが調子が悪くなるので、心配なんです。具体的には両親のことですが、本当に元気でいてくれればと思う。まあ年ごとに何かしら悪くなる。冬は特に厚着になって、体の動きが鈍くなりますから、運動不足にもなる。
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 日曜日の番組で間近にゴスペラーズを聞く機会がありましたが、やはり音楽はナマだと思いました。金曜日にナマのジャズを聴いたばかりですが、やはり良い。CDやLPはむろん良い音がしますが、音のなにかしら捨てている。

 出来たら、彼等のナマのコンサートを聴きたいと思いました。機会があるかどうか分かりませんが。5人とも元気がいいのです。このところ、hitomi とか音楽グループの登場が続いている。楽しくて良い。(17:09)


2002年11月03日(日曜日)

 (00:04)ニューヨークの新聞の松井分析記事が続いている。松井がジャイアンツを去ると言うことは、ジーターがヤンキースを去るに等しい、とはなかなかうまい表現ですな。まとまった記事ですが、アメリカの他の都市はまるで、松井がニューヨークに行くことに決まっているかのように、あまり取り上げていないんですかね。情報がニューヨークの偏ってますので。

The scout, who insisted on anonymity because he did not want to be accused of tampering with Matsui, called him a huge star whose departure from the Giants after 10 seasons was akin to Derek Jeter leaving the Yankees.


2002年11月02日(土曜日)

 (23:24)ジャズの曲というのはあまりにも多くて、またプレーヤーによって全然選曲が違うのであまり覚えようともしないのですが、金曜日の収録のあとに何人かと行った body and soulに出演中のグループは、女性ヴォーカルが曲名をはっきり言ってくれたので、記録することが出来ました。2セッションで、全部で歌ったのは10曲だった。

  1. call me
  2. you drive me crazy
  3. smile
  4. ribbon in the sky
  5. keep your head up

  6. deepest keepest
  7. I had time of my life
  8. girl talk
  9. lately
  10. feel like making love (to you)
 このグループの演奏は随分前ですが、その時もこれらの曲の何曲をやっていた。後半の頭の曲の曲名ははっきりしなかった。間違っているかもしれない。最後の曲はロバータ・フラックが歌っていたそうですが、そういえば彼女の曲にあったような気がする。

 ribbon in the sky という曲は、アメリカでは結婚式によく歌うそうですが、アメリカでは一回しか式に出ていないので、覚えていないな。girl talk というのは、まあ「女の子のおしゃべり」といったもの。サイトまである。
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 先週は実に久しぶりにブルーノートにも行きました。この二つの店は直ぐ近くなのです。最初のあの店があまりにも窮屈だったので、その後ずっとご無沙汰していたのです。で、papa の前の新しい店に行ったら、その大きいことにびっくりした。大阪より大きいのでは。ブラジルかどこかのグループが来て演奏していました。

 店員の人に、「移って何年ですか」と聞いたら、「4年」ですと。その間行っていなかったということです。でもはっきり言って、やっぱりbody and soulの方がいいな。演奏者との距離がいい感じだし、まとまっている。何よりも料理がいける。(23:41)


2002年11月02日(土曜日)

 (10:49)松井ネタでは、いろいろな人からメールを貰っています。今朝の朝日新聞の西村さんの社会面の記事は、昨日も小生は書きましたが同感だな。でも、イチローと比較した場合の真面目さが彼の力になっている可能性がある。ま、しばらくは「どの球団に決まるのか」を見守りましょう。下に紹介するのは、大リーグファンの真野さんのメールです。

 MLBファンの真野です。今日の松井選手の話はきっと色んなところからコメントが来ているでしょうから手短に。

 確かにヤンキースは彼を狙っているでしょうし、読売もあれほどあっさりメジャー行きを認める以上、水面下で何らかの合意があったのではないかと思います。 ただ、私が注目しているのは、松井選手がプレッシャーの大きな人気球団の中でちゃんと結果を出してきた、という点です。

 イチローも野茂も言っちゃ悪いがローカル球団の人気選手に過ぎません。伊良部はロッテからいきなり人気球団に入って相当戸惑ったのではないでしょうか。 その点、松井選手は日本にいるときから常に注目され、活躍しなければすぐに罵倒される立場にいながら10年間ずっと成長してきた選手です。精神的なタフさも証明済みなので、アメリカ人選手でも移籍当初は戸惑うヤンキースに行ったとしても、初年度から十分実力を発揮できるものと信じます。

 イチローが大活躍した昨年、ESPNでは次にメジャーで活躍できる選手として彼が西武の松井と共にトップで紹介されており、その実力のほどは十分伝わっています。しっかりと結果を残して来るべき野球のW杯で日本代表の4番打者としてアメリカチームからも恐れられる存在になってもらいたいと思います。

 イチロー、松井、野茂、石井、大家を擁する日本チームなら、韓国はもとより、アメリカにも十分対抗できるチームになると思います。

 早くも半年先が待ち遠しくなって来ました。またNYに赴任できるチャンスはないかな、と思うこのごろです。

 ところで、「日本の松井」を当面最後に見れる日米野球のチケットの値段が急上昇しているそうだ。そりゃそうでしょう。少なくとも3年は向こうでしょうから、今のうちに見たいという人が多いに違いない。(10:55)


2002年11月01日(金曜日)

 (14:13)日本時間の午後2時過ぎにネットをチェックしたら、ニューヨーク・タイムズにこの記事を見つけました。最近ニューヨーク・タイムズも閲覧が面倒になっていますから見れない人もいると思いますが。

 スポーツの2番目の記事。かなり大きな関心が払われていると言えます。今年の夏にニューヨーク・ヤンキースが人を送って松井の動向を調べたことなどが書かれている。

Matsui has completed the minimum nine years needed to become a free agent under Japanese rules and wasted no time in announcing his decision to test his abilities in the major leagues.
 確かに、決断は早かった。今朝の午前1時に原監督と話をしたということですから、一部の記者にはその前に話したと言うことでしょう。共同通信の配信は、午前1時12分だったらしい。スポーツ報知には、金曜日の記者会見の内容に匹敵する松井の言葉が載っている。この新聞が一番早かった。
Yankee Stadium, with its short right-field fence, would suit the left-handed-hitting Matsui. But there are questions about his ability to compete in the major leagues. He is not exceptionally fast and has average arm strength. Although he is focused during the games, he lacks Suzuki's rigorous training ethic and aggressiveness.
 そうでした。ヤンキースタジアムは左翼が右翼より短い。左打者向き。バーニー・ウィリアムズ以外は外野は手薄。しかし、松井の口からはヤンキースの名前はついに出てこなかった。しかし読売としては、この記事にあるとおり、行き先にこだわるでしょう。松井の不安な点と言えば、この記事にある通りでしょう。rigorous training ethic and aggressiveness。

 しかし、松井は入団して9年、ある意味ではステップ バイ ステップで着実に階段を上がってきた面がある。今年より来年の方が凄いかもしれない、という気がする。ははは、来年ニューヨークに行く(いや確実ではありませんが)楽しみが増えたというものです。

 会見を聞いていたら、「裏切り」とか「申し訳ない」という単語が出てきた。イチローなら発しない言葉で、気にせずに行けば良いと思う。ある意味で、松井は優等生過ぎる。成功しないとしたら、その優しさか。あとは言葉。それにふっとした時間を一緒に過ごせる人。(14:22)


2002年11月01日(金曜日)

 (05:32)やっぱし行くのですか。一強の巨人から、最高の打者が大リーグへ。〆ギリギリにつかんだ新聞、知らなかった新聞。どうも朝日は何も知らずに今の時間まで来ている様子。日経にはネットだけでなく、新聞のスポーツ面に載っている。

 松井はなによりも頑丈な4番打者。休まない。高橋も清原も、松井のように常時4番を打つことはできない。ということは巨人は新たに4番が必要ということか。中村か、金本か。ペタはどうかな。しかし、中で育てた誰かを4番に据えられれば、それはそれで評価は高まるでしょう。ジャイアンツはもう、他の球団の4番を取るべきでないと思う。

 イチロー人気がやや沈静化して大リーグ離れが来年は進むかと見ていたのですが、松井が行けば、またしも大リーグへの関心が日本で高まるでしょう。今は東海岸には日本の打者はいないので、もし松井が伝えられるようにヤンキースに行くなら、西より早い時間に大リーグ情報が伝えられる可能性がある。マリナーズ対ヤンキースなら、イチロー対松井が見られると言うことです。

 ああ、ジャイアンツがどういう形で松井をヤンキースに出すかも興味がありますね。両チームは提携関係にある。期限を区切った挑戦になったり、チーム間で打者を交換しあう形になるのか。今朝の段階では全く情報がない。イチローは予想以上の活躍だった。松井はちょっとスロースターターの印象がある。その点がどうか。

 ヤンキースは5番打者が欲しいそうだ。5番に座るのか、それとも4番に行けるのか。もっとも、「松井→行くならヤンキース」という構図が出来ているだけですが、出来るならイチローのように大きな日本人社会があるところで活躍して欲しいと思っているので。

 英語はどうなんでしょうね。イチローは行く前に結婚した。彼女は英語がうまい。松井はどうするつもりか....とひとごとですが。(05:43)



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