2002年08月30日(金曜日)

 (16:10)久しぶりに日本の外交にとっての大きなニュース。9月17日に小泉首相が北朝鮮を訪問するという。北朝鮮を悪の枢軸の一角と位置づけたアメリカのブッシュ大統領も賛意を表明したという。中国も日本からの至急電で報道。むろん、韓国でも大きく報道されているでしょう。金大中大統領も支持。

 『日本の植民地支配への「謝罪と補償」の問題と、日本人拉致やミサイル開発などの問題を包括的に協議する』(朝日新聞)のが目的とされる。しかしそれは建前の部分で、経済改革にまで乗り出した北朝鮮には別の意図、つまり日本とその後ろにいるアメリカとの関係改善や援助増大期待があるでしょうし、小泉政権には外交での成果で政権維持のモメンタムを上げたいという気持ちがあるに違いない。建前も本音もともに重要だと思う。

 ただし、この一回の首脳会談にすべての問題の解決を期待するのは、おそらく「過期待」だ。長く続く両国間のやりとりの、やっと入り口に立ったという段階だと思う。すでに長く国交を結んでいる韓国の間でも、今回の「日本海」を巡る問題を含めて、複雑な多くの問題が存在する。隣通しの国には、常に問題があるのが自然だ。

 「拉致問題」があるから交渉しないというのは、おそらく外交姿勢としては賢明ではない。むしろ交渉のテーブルに付くことの方が、拉致問題を含め日本が北朝鮮と抱えている問題の解決に繋がる可能性がある。小泉政権はそのルートをとったと言うことでしょう。成功するかどうかは分かりませんが。

 外務省も正念場だと思う。正の方向での久しぶりの仕事。今までは負の方向での話題ばかりが大きかった。大きな枠組みから言えば、極東でもっとも何を考えているか分からなかった国である北朝鮮が、経済や安全保障の枠組みの中に入ってくるのは結構なことです。北朝鮮は、成果を得るためには、周囲の国に対する脅威のレベルを引き下げねばならない。日本は確実にこの面で担保を取る必要があると思う。

 交渉といえば、北朝鮮はどこから見ても「tough negotiator」だ。その面で、今日の発表は華々しかったが問題は今後であり、小泉政権が発表した訪朝で成果を上げられるかどうかは不明。その意味で、同政権にとってこれは、大きな「賭」となる。発表が華々しかった分だけ。(16:34)


2002年08月29日(木曜日)

 (08:40)講演会と言えば、私は昔は企業の経営者や財務・経理担当の方々を相手にしてしかやらなかったのですが、最近はちょっと幅を広げて個人の比較的裕福な方々に話す機会も、選んで多少増やしている。何が楽しいかというと、専門家を相手にしているときには味わえない、時に非常に大きな「違和感」です。その存在を感じることが出来る。

 「違和感」とは何かというと、経済や金融の業界での「常識」が必ずしも通じない世界の人々の、時にびっくりするような発想や、質問との出会い、それに世の中一般の投資に関わる知識レベルの再認識ということになる。先日の大阪での講演会は、私が一応一時間以上の話しを終えて質問の時間に入ったのですが、質問連発で約1時間くらいそれに対応していた。20個近く出たと思う。他の講演会でも、最近は質問が多い。

 質問が多いのは、実は良いことなのです。少なくともその講演会には、「質問できる雰囲気」があったということだし、講師である私に少なくとも聞いている人が親近感を持ってくれたということだし、「聞いたらもっと面白い情報が出てくるかもしれない」という期待を聴衆が持ってくれたことになる。だから実は私は、「質問が出ない講演会は失敗」だと思っていて、時にそう言って会場に質問を促すこともある。

 講演はいわば自分の言いたいことを言うわけで、私にとっては知っていることです。つまり既知の事。これだけ喋っているのでは、何回やってもこちらは賢くならない。質問が出ない講演会は、徒労だけの、すごく損した気持ちになる。

 質問は、何が飛んでくるのか分からないという点で非常に面白い。いわば筋書きがない。「へえ、この人はこんなことを考えているのか」とびっくりすることもあるし、だから勉強になることが多い。分からない質問が出たら、素直に「知りません」と言えば良いのです。で、質問ですが、質問者がそれを始めた段階から、

 「この人の問題意識は何辺にあるのか」
 「その周辺のことをどのくらい知っているか」
 「会場の他の人はその人の問題意識をどの程度共有しているか」
 「どう答えたら、何を例に出したら一番分かってもらえるか」
 「ほんじゃ、どう答えるか」

 などなどを頭を巡らしながら聞いて、「じゃこういう入りで」ということで答え始める。そこで分かるのは、聞きに来ておられる方々の、問題意識の在処と今現在抱えている問題です。これが実に面白い。だって実は専門家というのは、人口にすると僅かなパーセントであって、経済は実は経済知識(必ずしも経済ではない)の専門家でない人々の消費支出や投資(お金の動かし方)で出来ている。聞いていると、聴衆の方々のお金の動かし方、動かすきっかけなどがよく分かる。

 今回の大阪での講演会の結果ということではなくて、最近行った数回の個人投資家向けの講演会で強く感じたのは以下の点です。

  1. 「薦められて」「ある人に言われて」と言って、投資のきっかけを他動に求めている人が実に多い
  2. インフレ時代の「10年で元本2倍」の当時の金利に対する郷愁が今でも非常に強い
  3. 何に投資して良いか本当に迷っていて、そもそも難しい投資環境の中で「やられ」がかさんでいる人も多い
  4. しかしそのやられにも関わらず、日本には裕福な個人投資家が実にたくさんいる
 ということです。「投資は自己責任」は、常套文句です。しかし、実際にはそうはなっていない。私の印象では。最後にお金を動かすときには本人がやっているわけですから、決断を下していないわけではない。しかし、その決断のきっかけを「薦められたから」に求めている人が多い。自分での「選び」のところが欠如しているケースが多い。

 二番目について言うと、「実質金利」という考え方が欠如している。目に見える利子を欲しがる人が多い。まあそれはそうでしょうが、ハンバーガーの話をすると分かってくれる人もいる。しかし次にはもう、高い金利を求める頭に帰っている。人間の習性はなかなか直らない。パラダイムを変えるのは大変なのです。ありえないような「うまい話」に乗る個人投資家が、後を絶たない背景が分かるような気もする。

 で、私が最近非常に感じているのは、日本で圧倒的に不足しているのは「投資家教育」です。まずもって、日本の義務教育課程で「お金の運用」について教えている形跡が全くない。これだけ裕福な個人資産のある国で、それに関する教育がゼロに近い。これは驚異・脅威です。侍の時代からの、「お金にふれることは...」という意識が残っているとしたら、それも驚きです。お金はうまく利用すれば、個人を幸福に出来る。個人が失敗するかなりの理由は「お金」なのに、それに関する教育が日本にないのは不思議だ。だから、日本では皆少しお金が貯まってから独力で勉強する。しかし、基礎がないからおかしな事になる。

 今の日本には、「運用」に関する情報はあふれている。しかし、それらは皆細切れだ。だから、その情報の繋ぎ方が悪いと、あらぬ方向に行って、身ぐるみ剥がれるし、そうした悲惨な事件が後を絶たずに起きる。

 だいたい講演会をしていると、最後の方には私も知らないような金融商品の名前が出てきて、「やられているが、どうしたら良いか」といった質問が出てくる。こちとら、知らないのだから答えようがない。そして重要なことは、お金をつぎ込んだ人も、仕組みからリスクの所在まで何から何まで全く分かっていない、ということである。「薦められたからつぎ込んだ」のだ。これでは、会場で聞いていっても話が進まない。

 私がこの手の講演会でいつも感じる「違和感」は今後も残るのでしょうが、なるべくそういうものが少なくなって、日本も変な投資話に騙される人が少ない、情報と知恵の溢れる裕福な国でいて欲しいと思うのですが.....(09:25)


2002年08月28日(水曜日)

 (15:11)出張することの一つの楽しみは、いろいろな人に会えることですが、その中でも私は「珍しい名字の人」と会うのが好きなんですな。何か歴史がありそうで。私の名前が非常に普遍的な名字であることの反動かもしれない。ですから、名札を付けている人がいると、必ずのぞき込む。

 今回会った人、遭遇した人の中で面白い名字を持っていた人は、「大工園」(だいくぞの)さんと「木付」(きつき)さんでした。前の名前を持った人とは、京都の飲み屋で会って、「お茶漬けが食べたい」というと、店を紹介してくれた人。その後一緒に寿司を食べましたが。

 もう一人、「木付」さんは阪急ビルの32番街とかいうビルの最上階のレストランで働いていた。両方ともネットで、たとえばこのページなどで調べましたが、大工園は語源はよく分からない。多分、京都の御所の近くなどに多いらしいので、庭仕事かなにかをしていた人の子孫かもしれない。私が会った方も、不動産業の方でした。

 木付は、小生が関西生まれではないことから「珍しい」と判断したかもしれない。ワープロソフトで「きつき」と打って転換すると、「杵築」と出る。木付さんは、同根かどうかは知りませんが、祖先は今の大分県の国東半島の杵築市を納めた木付氏らしい。だから、関西や九州には多い名前かもしれない。

 木付姓に関しては、こんなHPもありました。
 ――――――――――
 蛇足ですが、赤福を関西帰りのお土産にして、それに関してオフィスで若いスタッフの女性と話をしていたら、「赤福」をとんでもない土地のお土産にしたがる。知らないの....と言ったら、「私は東京育ちですから....」と行って、人形焼きの話を始めた。街の名前にもなっているんですよ....と。

小生 へえ、君はあの焼き物があるから、あの街は「人形町」ってなっていると思っているの
彼女 そうじゃないんですか....
小生 あのね.......

 まあどうでも良いんですが、私の知識だと、東京の人形町は京都と関連がある。人形焼きがあるから人形町と言うのではない。江戸の幕府が、京都から人形師を連れてきて作った街だから「人形町」だと私は覚えていました。人形焼きが先ではない。

 もっと言うと、今の吉原は昔は人形町にあった。もともとあそこは色気のあった街なのです。今でもその名残がある。それが火事になった。で、葦の原だったところに、色町を全部移した。しかし、葦では色気も何もない。だから、おなじ「よし」でも「吉」にした、と覚えてます。違っているかもしれませんが。(15:28)


2002年08月28日(水曜日)

 (07:11)一塁側に居て、阪神ファンの歓喜の中で球場を後に出来ると思ったのに......。待っていたのは、降雨コールドでした。

 サヨナラを期待しても当然でした。9回ウラ、代打の切り札の八木がギャラードから多分肩にデッドボールを受けて同点。それでもなお、ノーアウト満塁。ところが、そこから1点が入らない。それでもしばらく見ていて、帰ろうと下に降りたら雨。タクシーに乗ったらすごく降ってきて、車の中で降雨コールドを確認。

 なんという。今年の阪神を象徴しているような試合でした。両チーム併せて、ヒットが10本出ていない。そもそも貧打戦でした。しかし、それなりに中身のある試合で、最後は球場も一気に盛り上がったのに、降雨コールドは最低の尻すぼみの結末。

 関西に来ていますが、午後過ぎから梅田で一つ講演をして、そのあと悪評高まるUSJを視察に回って、午後6時過ぎからそのまま甲子園球場に移動しました。USJも初めて、ナイターの甲子園も初めて。USJはいろいろなアトラクションが中止になっていました。しかし、夏休みのせいか、人出は結構あって、いくつかのショーも見ましたが、規模がちょっと小さいですかね。観客が自ら体を動かすアトラクションが少ないのが気になりました。

 悪いのは環境です。各種工場の建物に会場そのものが埋まっている印象がする。工場が高いし、目立つのです。周囲から隔絶された楽園になっていない。あと埋め立て地ですから無理だったのかもしれませんが、起伏がない。平板な印象がする。そこそこ楽しめるが、リピーターはどうだろうか、という印象です。

 甲子園では昼間の試合をいくつか見たことがある。奇麗な球場という印象でしたが、考えたらナイターはまだ見たことがなかった。やはり土の、そして野外の球場は奇麗でいい。ただし、特に球場の上の観客席はちょっと暗いかな。あと、柱が気になる。

 行って良かったのは、何と言っても熱烈な阪神ファンの応援が見られたことです。80歳を越えていること間違いないのに、阪神の帽子をかぶってよろよりあるきながらつっかけで足を運んでいるおじいちゃん。一球一球に嬌声を上げる中年のおばちゃん。東京ドームのようにネクタイしてスーツ着ている客が多いなんてことはまったくない。ずっと立って応援する子供達が印象的でした。

 野球として面白かったのは、星野の投球をこの目で見ることが出来たことでした。早い直球で125キロ、遅いカーブだと94キロ。目で見て「遅い」と分かる。それでも、中日も5回くらいまで3安打くらいしかできない。打てないんだろうな、と。中日の一点は犠牲フライ、阪神の一点は死球。ギャラードが出てきてやっと140キロ台の球が見られましたが、両方とも打力が弱い。

 大体3割打者がいない。片岡はホームラン9本の233。これでは4番は打てない。だから5番に降りていましたが、アリアスも確か2割5分。これでは、物足りない。赤星は復帰後冴えないし、阪神は多難ですな。高校野球でもホームランがポンポン出るのに、一本ぐらいはホームランが出てくれれば良かったのですが。(07:31)


2002年08月27日(火曜日)

 (06:39)いろいろな方から、いろいろなことでメールを貰っていますが、この24時間では「郷里にいない長男」の話題が一番多い。日曜日のフジテレビのこの番組での特集がきっかけ。「私もそう」「考えさせられました...」と。まあ、それぞれの選択の問題です。「これしかない」といった結論はない。

 白塚さんからは、カナダにおける昼間の四輪自動車ライトオンに関して、「1988年に法律が変わって日中も点灯が義務づけられたようです。1997年に出張でカナダに行ったとき、私もちょっと気になって、いろいろ現地の人に聞きました。」とメールを貰いました。随分と以前からやっているのですね。

 歌川さんからは、丸の内に関して。この街をハチャメチャにけなしましたが、あの東京駅の風情だけは好きだな。あれはなくして欲しくない。

 伊藤様、住友信託為替ニュースとday by dayの読者です。以前は何度か質問をさせていただいたものの最近はもっぱらread onlyでいたのですが、23日のDay by dayを読んで久し振りにメール致します。

 というのはそもそも5年or6年前に伊藤さんのサイトを紹介してくれたのが、永楽ビル(平楽ではなく)のディーラーだったからです。伊藤さんの業界とは直接関係ないかも知れませんが、目下オフィスビル業界は2003年問題といってビルの建設ラッシュに伴う供給過剰が大きな話題になっています。丸の内エリアもご多分に漏れず建て替えの真っ最中でありまして、丸ビルはこの9月に新装オープン、来年には永楽ビルが三菱信託銀行本店ビルとして、またJR本社跡地にも2004年には新ビルが竣工の予定です。

 伊藤さんご指摘の通り、文化の匂い、猥雑さ、おいしいレストランがないと言われ て久しい丸の内ですが、丸ビルには有名どころのレストランも多数入居の予定です。(個人的にはこれらのレストランが本当に旨いもんを食べさせてくれるか?フランスの三つ星ファンの自分としては懐疑的ですが)

 さらにご指摘のありましたホテルに関して申し上げますと、丸の内ホテルがJR跡に 再開業の予定であるほか、ペニンシュラホテルの丸の内への誘致も検討中とあって、丸の内も随分と様変わりしたなあ、というのが長年このエリアに勤めているサラリーマンの実感です。オープン直後の熱狂が醒めても人が集まる街であって欲しいと願っています。下記は丸ビルのサイトです。お時間があったら覗いて見てください。

 http://www.marubiru.jp/pre/index.html

 差し出がましいメールで失礼しました。これからも素晴らしい記事を期待しており ます。

 「差し出がましい」なんてことは全然御座いません。これからもどうぞ。そうだそうだ、「永楽」だ。あのビルの下に、「永楽歯科」という歯医者があって、短期間行っていたことがある。あの歯医者はどうしたんだろう。

 そう言えば、代官山の旧山手通り沿いにある「Symposion」とかいう店に行ったら、「今度新しい丸ビルに店を出しますから」と言っていた。代官山の雰囲気が丸ビルで出せるとは思えませんが、まあどんあ店になるのか。ちょっと楽しみですな。新丸ビルは9月6日開業だそうで、一度は覗いてもいいな。(06:41)


2002年08月26日(月曜日)

 (09:39)4輪車のライトオンに関しては、引き続きメールを頂いております。魚住さんは、「一つ不安があります。四輪車が昼間も点灯すると、二輪車の点灯が目立たなくなり、二輪車の事故に影響を与える可能性があるのではないでしょうか?」と。。確かに。でも、これもやってみて確かめた方がいい。

 私とは違う伊藤さんは、もっぱらこの問題に関心を集中したサイトを紹介してくれました。知らなかった、「DRL(DRLs): daytime running lights (lumps) 」と言うのですと。まあこの短縮が prevail するかどうかは不明ですが。

 このHPです。お医者さんが作っているというのが、面白い。(09:42)


2002年08月26日(月曜日)

 (01:39)昼間の車のヘッドライト・オンに関しては、週末の間に二人の方からメールをいただきました。着順から紹介すると、まずトロントの酒井さん。トロントは、湖に面した綺麗な街です。記憶では、湖に浮かぶ船のレストランがあった。

 カナダでは昼間の点灯は法律で義務づけられています。これにより事故は4割(未確認)減少したと聞いています。であれば、日本で も採用すべきでしょう。この際「みてくれ」は忘れましょう。
 ということでした。4割というのが本当だったら凄いですね。もう一つは、私と同じ誕生日とおっしゃる松山さんから。
 伊藤様、同じ誕生日の(笑)松山です。25日付のヘッドライトについて。

 おそらくご存知と思いますが、アメリカではレンタカーは点灯して走っていません でしたか? 最近レンタカーはハワイでしか乗っていないのですが、エンジンをかけると、強制的にヘッドライトが点灯します。

 ハワイ在住の妹が、レンタカー落ちの車を購入しましたが、こちらもやはりエンジンをかけるとヘッドライトが点灯します。ヘッドライトを点けることで、事故が減らせるからだ、と聞いています。

 以前カナダに行った時、普通の車が昼間、ヘッドライトを点けて走っているのを目に して不思議に思ったことがありました。これもやはり、草原など見通しの良いところでさえ事故が起きるため、ヘッドライトを点けて自車を周囲に知らせ、結果として事故を減らすのが目的だと教わりました。

 日本で宅配便のトラックがヘッドライトを点け始めた時、いよいよ日本でも広まって いくのかな、と興味をもちました。

 中島みゆきの歌ではありませんが、ヘッドライトにはテールライト(爆笑)。 アメリカの車は、テールライトの他に、ストップランプの設置が義務付けられています。これも追突による事故防止にはとても有効だと思うのですが、日本ではまだ義務付け られていないんですね。たかだかランプ1個つけるだけなら、さしてコスト高にはならないと思うんですが。

 信号機いっぱい作るよりも、こうした対策の方がはるかに有効だろうと思うのですが、利権がらみなら信号機の方が良いのでしょうか。

 二つのメールとも、既実施国として「カナダ」を挙げている。私が最後にカナダに行ったのは、1980年、そしてアメリカで最後にレンタカーを借りたのも1980年で、その当時は違ったと思った。その後実施されているということでしょう。

 しかし、なぜそれだったらその他の国に広まらないんですかね。北欧の国などは、冬は実質的に一日中ライトオンなのかもしれませんが。私は普段運転をしませんからあまりせっぱ詰まった問題には感じないのですが、タクシーに乗っていて最近事故に会う人が多いのは気にかかる。だからそれによって事故が減少するなら、昼間のライトオンは賛成です。(01:45)


2002年08月25日(日曜日)

 (02:32)少し前までは、昼間も点灯して走っている車を見ると「ダサイな」と思ったものです。どこかでトンネルを通って、そのまま気づかず....。または、初心者で自分の車のライトがついているのも気づく余裕のない....と。

 しかし、そういう時代は過ぎたかもしれない。というのは、最近気づいたのですが、乗るタクシーがしばしば昼でもライトオンしている。このことで運転手としばらく話をしていたことがある。

 最初にやったのは、運送会社の佐川急便だそうです。今年の3月から全国のトラックで。約2万台あるそうです。何が起こったかというと、事故が減った。件数が前年同月比約3割減と。理由は、「周囲から見られることで運転手の注意力が増した」と。

 これまでは、昼ライトオンして走っていたのはバイクでした。これは義務つけられていたんでしたっけ。「ここを走っていますよ」という示威的措置。人間が動くものを認識するのは、多分音と光です。その一方が目立ってくれば、気がつきやすい。だから、ヘッドフォンをかけて歩いていたり、チャリに乗っている人を見ると、「防御の一方を置いている」と思うのですが、それは置くとしてライトオンで事故が減るのは結構なことです。

 で、国際興業だったかな、タクシーも東京で真似をし始めた。そのうち、義務づけになるかもしれない。私としては、夕方に補助ランプをつけるか、つけないかの状況で車が静かに走っている姿は美しい、と思う人間ですが。

 とどういうことになるんでしょうか。車の補助ランプというのは。昼でも主ランプがついた状況で走るとしたら、「補助ランプ」の出番は ? なくなるかもしれませんね。

 また今後はライトをつけていない車を見ると、「何かやましいことのある車では」と思ったりして。世の常識と受け取り方はこうも激しく変わる.....。おもろいですな。(02:41)


2002年08月25日(日曜日)

 (02:11)この番組では、しばらく中国にこだわります。直ぐお隣の大国。経済的には日本の方が大きな国です。生み出すGDPを見れば。しかし、中国は生産国としても、消費国としてもますます大きな存在になりつつある。

 私もこのところは毎年中国に行っていますが、この国はそれはある意味で画一的であり、また一方では多様な国です。語り尽くせない部分がある。それを、なんとか切っていこうと。以下に掲載するのは、土曜日に放送(毎週土曜日午前11時からBSジャパンで)した第一回(中国株式市場のチャンスとリスク)に関して私が放送後に書いたエッセイです。

 いつまでたっても未知の国なのかもしれない。大きな国土と多数の人種、それに何よりも想像を絶する数の人間。地域格差も大きく、北と南では同一言語なのに、数字の発音さえ違う。しかし、日本にいる我々には、経済的にも政治的にも日々大きな存在となってきている。

 中国だ。番組では今後数回にわたって、この国の実像に迫ろうと思った。今回が第一回で、ゲストは平岡証券の情報企画部長である豊島信彦さんをメインに、いつもの高橋進さん(日本総研 調査部長)をコメンテーターに迎えた。

 豊島さんの話を中心に番組の中で私が興味深いと思ったのは

  1. 国民(住民)一人あたりのGDPで今の中国主要都市の発展段階を見ると、もっとも進んでいる上海が日本の1981年前後、広東が1975年、貴州は1951年。格差が大きいのだが、途上国でよく見られるように発展の「中間省略」が行われていて、例えば上海のように世界の先進国大都市に比肩出来るような都市が生まれたり、沿岸地方では富の集積、生活の奢侈化が進んでいる面もある

  2. 人口構成を示す図(日本などは瓢箪型となる)を見ると、中国では今25から40才前後が一番横に出ている。一番働き、一番貯めて、一番使う年代である。であるからして、今後20年の中国の潜在成長力は強い。これに対して、日本の人口が一番膨れているのは、よく言われるように戦後のベビーブーム年代(50〜55才)で、アメリカはその中間

  3. 中国では個人貯蓄の蓄積も進みつつあり、これは5000万人という個人投資家の数につながっている。上海とシンセンにある株式市場の市場規模は60兆円で日本の約5分の一。市場の対GDP比率は45%という。上場銘柄数は1200。上場待ちは、それを超える。株はその種類によって、中国居住者しか買えないA株、これまでは外国人しか買えなかったが最近中国人も買えるようになったB株(よって急騰した)、香港に上場されているH(HONG KONG の頭文字)、それにレッドチップなど

  4. 市場を巡るインフラ、つまり権利・義務の法的枠組みとその強制力、流動性確保の諸手段、企業会計の公明性確保などはまだ構築途上である。従って市場としては未完成。また、たぶんオリンピック(2008年)までは大丈夫だが、政治体制として社会主義を標榜する一方で、経済運営を市場主義に委ねるという「ISMの不整合」に関しては、このままうまく行くという保証はない。しかし今現在で言うと、現中国の指導部は株式市場の動き(上がると言うこと)を中国発展の鏡と見ているし、非常に大きな関心をもって見つめている
 などである。つまり、番組のタイトル通り、中国は日本の投資家から見ても「チャンスとリスク」の国なのだ。私はくだらない質問をしてしまった。「で、中国への投資はどのようなスタンスで望むのが一番良いのか....」と。もっともな答えだが、豊島さんのそれは「人によって違う」と。それはそうだ、投資は一人一人の資産とリスク・収益感覚との見合いだから、いちがいに応えられる訳はない。そこにこそ、一人一人の自己責任が問われる。

 為替はどうか。高橋さんは、「元は上がると」。たぶんそうでしょう。中国は巨額の貿易黒字を出す。「発展段階から言っても、今の中国は日本がアメリカとぶつかり始めた1980年代に似ている」と。80年代は日本にとって円高の時期だった。  これは全く個人的な判断ですが、番組をやりながら、そして実際にも番組の中でも申し上げたのですが、「自分の運用資産の5%くらいを、長期的観点から香港のH株に入れてもいいかな」と。中国はチャンスとリスクの国だ。参加しないにはあまりにも魅力的な国である。豊島さんによると、数少ない日本の投資家は、日本株を全部売って中国の株を買う....といった行動を取っているという。私はそこまでやるには、中国の「ISMの不整合」が懸念として大きすぎると思うのですが。

 最後にこのコーナーの読者の皆さんに、今の中国を等身大で見られる映画を紹介しましょう。文化大革命や急峻な山岳地帯の映画は、今の中国の実情から遠い。対して、「心の湯」(日本語題名、ビデオ、DVDで発売済み)は恐らく上海のような大都会の周辺で今現在起きている話だ。急激な変化の中で、一人一人の生き方を探る中国の民衆が生き生きと描かれている。旅行に行っても見みられない中国が見える。推薦です。  


2002年08月23日(金曜日)

 (15:02)へえ、知らなかったな。実に久しぶりに東京駅の丸の内北口を降りたら、あれはJRの本社ビルでしたっけね、大きな古ぼけたビルがない。大きなトラックが出入りして、建設中。と思って左を見ると、へえ、あの丸ビルが大きなビルとして完成している(ように見える)。

 東京駅の近くも大きく変わってしまったのですね。JRのビルの向かい側の平楽ビルでしたっけ、あれも今や完成間近に綺麗になっている。とすると、その隣にある銀行の本社ビルなぞ、ちょっと惨めに見えるのかな......。

 しかし、ほんの短時間ながらこの周辺を歩きながら、「まあ、いくら新しいビルを建てても、ここしばらくこの街が人々が喜んで集まる街になることはないだろうな」と思いました。夜も8時をすぎると人影もまばらになるような街に人気が出るわけがない。

 人が集まるのは文化の臭いと、多少の猥雑さと、それにおいしいレストランがあるところです。ところが、丸の内、大手町のレストランときたら、お昼専用の楽しくも何ともないレストランばかり。夜はいっぱい飲み屋。遊ぶ場所も、落ち着いて飲む場所もない。

 あの地域が良くないのは、良いホテルがないこと。パレスと丸の内ホテルとステーション・ホテルじゃどうしようもない。ビルは綺麗になっても、魅力のない街は変わらないだろうな、と。あれだったら、八重洲の方がよっぽど潜在力のある街です。(15:22)


2002年08月22日(木曜日)ウォール・ストリート・ジャーナルの最新記事によれば、FRBはしばらく利下げをする意図はないようですな。

 (15:02)

Fed Policy Makers Signal Another Cut Isn't Likely

By BOB DAVIS Staff Reporter of THE WALL STREET JOURNAL

Three Federal Reserve regional bank presidents damped expectations that the Fed is poised to cut interest rates soon, delivering fairly upbeat economic assessments.

San Francisco Fed President Robert Parry said Fed policy is "quite stimulative right now." Philadelphia Fed President Anthony Santomero called the policy "appropriately supportive," while Chicago Fed President Michael Moskow said the Fed "cannot -- and should not -- try to smooth out every bump" in the economy. The comments were the first public statements from the Fed since last week's decision to hold short-term rates steady.


2002年08月21日(水曜日)

 (15:02)おお、明徳義塾の馬淵監督が優勝監督になりました。「甲子園では、まだやり残したことがある」と言い続けたあの監督です。校歌を聴く監督は泣いていた。とりあえず、これでやり残したことはなくなったのでしょうか。

 「もう優勝できないと思っていた」と監督。本音かどうか知りませんが、確かに春夏14回出場で今まで毎回壁にぶつかってきた。やっとの優勝達成。

 20日の午前中に考えたことが、一つ実現に近づいた。松井は現在のところ心配なのは、ホームランだけです。優勝監督と三冠王のクロスは面白い話題です。(15:08)


2002年08月21日(水曜日)

 (07:35)とっても良い映画を二本見ました。DVDで。このコーナーの読者や、最近食事を一緒にした人から推薦してもらったもの。「トータル・フィアーズ(The Sum of All Fears)」もまずまずだったが、この二本の映画には全くかなわない。どちらも中国の映画。一本は大陸の、もう一本は台湾の。

 二本とは、心の湯(Shower)ヤンヤン 夏の想い出(a one & a two)。この二本の映画が非常に良いのは、目線が我々日本人と同じだということです。中国のこれまでの映画は、たとえば文化大革命を扱ったものとか、そうでなければ「山の郵便配達」のように、日本人から見てちょっと違う世界の話が中心だった。

 「心の湯」は、垢すりやマッサージの施設を含む大きな銭湯(中国のたとえば上海のような大都会の郊外かな)、そこの経営者一家、その周辺の人々を描いた映画。年老いた経営者と二人の息子。シンセンで働く兄と知恵遅れの弟。兄の足を引っ張るものは、よく分かるな。それに、銭湯の存続を危うくする開発計画。日本でもつい最近まであったような話です。

 「ヤンヤン」は、今の日本にもっと近い。人生の悲喜こもごもがもろに出ている。娘のティンティンの「なぜ世の中はこんなに夢と違うの....」というセリフには頷けるものがある。しかし、夢と違うからといって、別に悲観的に人間の世の中を見ているわけではない。あくまでも人間に対して優しい。

 二本とも、中国(大陸であろうと、台湾であろうと)の人々をよい身近に感じることが出来るし、目線が近づいた分だけ共感しながらみれる。二本とも良い映画でした。(08:37)


2002年08月20日(火曜日)

 (15:35)あらら、こういう形になったのですね。20日の毎日の夕刊のコラム「風に舞えば」。昨日だったか、森本さんから「書きまっせ」と。

 でもひどいな......森本さんもσ(^^)。これを読んだ人は、私がさぞ賑やかなゴルフをすると思うじゃないですか....。そんなことは.........、ははは、あるんですよ。正直、否定はしません。決して静かではない。

 まあ正直言うと、スコアが少し良いとやる気がむくむく。しかしながら、そうでないと「楽しむ」に急遽方向転換するというのが私のゴルフ。コンペでもない時は、場合によってはスコアカードを持たないで回ることもあるくらい。まあ90台では回りますが、それだけ。ほんの時々、ナイスなゴルフです。でも総じて、チョコレートがかかると急にやる気がする。

 善入さんは、どちらかと言えば、求道者的ゴルフをする人で、確かに私とはタイプは違う。彼は、私よりずっとうまい。しかし、善入さんが私を「苦手」とするきっかけになったのは、私のおしゃべりもそうですが、確か足柄森林で一緒に回ったときに、チョコをかけてオリンピックをやったんですな。

 そのときに、私のパットが異常に良くて、確か後半9ホールで6ホールがワンパットだった。本当に異常に入った。爆発があるんですよ。私の認識では、それがきっかけだったように思う。でも、善入さんとは、その後も何回も回っている。善入さんのゴルフは、ほんまに良いゴルフだと思う(本気)。だから、私はまた回りたいと.....。ね、善入さん.....。

 遠藤さんも、藤井君も、酒井さんも、矢田さんも、千葉さんも愉快なこの番組のゴルフ仲間です。森本さんがおっしゃる通り。

 がしかし、森本さんの今回の文章にはちょっと問題があるな。永谷さんが直近で素晴らしいスコアを出したので、「良い人」になっている。本当はね、私よりもようしゃべる、実に五月蠅い人なんですよ。もう一つ言うと、彼はね池を見ると必ずそこに入れる人なので、池の多いコースに行くと何かが起きる.....。

 うーん、まだここには名前が登場していないが、仰天するようなゴルフをするメンバーは大勢いまっせ。遠藤さんのティーショットは男勝り。藤井君の天敵は、うーん、ウッドと並木君かな。またいつか紹介しても良いのですが。あ、困る人いる.....。森本さんのゴルフに関して一言。千葉ちゃんの言葉。「私、あの年であんなに回れるか自信がありません.....」。タフで、うまい。しかし、ちょっとよれると大たたき。そこが、かわいいσ(^^)。

 あ、思い出した。私が初めて森本さんと会った時(随分前ですが)は、「ゴルフなんて....」という感じだった。それが、豹変。今では、すっかり仕事とゴルフの人です。σ(^^)(15:40)


2002年08月20日(火曜日)

 (10:35)誰か企画したり、既に準備をしているのでしょうか。それとも、もう出ているのでしょうか。

 いえ、ふと考えたのです。今日これから夏の高校野球の準決勝が行われる。そこに高知の明徳義塾という高校で馬淵という監督が出ているのです。勝ち残れるかどうかは知りませんが、この監督と今の巨人の松井には浅からぬ縁がある。

 むろん、あの5連続四死球が彼らを結ぶ縁です。あの時の、松井の憮然とした顔は、今でも覚えている。しかし今思い出してみて、あの時の二人やその周辺の心の軌跡を丹念に追った本やビデオは出ているのだろうか、と。馬淵監督が優勝監督になったら、真っ先に出てくる話です。「馬淵監督、10年前のトラウマを乗り越える....」といった種類の。

 江夏の21球には良い本があり、サッカーでは「決戦の時」がある。しかし、馬淵監督が松井に対して命じた20球に関しては、私の記憶では良い本は出ていなかったように思う。馬淵監督はあの時、「勝たにゃいかんのです」と言った。勝ち進むにつれて生徒には今まで見えないものが見えてくる、それを見せたいと。一理ある。

 囂々たる非難だった。その時明徳義塾は勝ったが、確か針のむしろでその後負けた。高知も複雑な気持ちでチームと監督を受け入れられたでしょう。非難にも一理ある。理と理が争った。今でも結論はない。好き嫌いがあるだけだ。松井は今では、「あれで有名になれた」と言っているらしいが、あの事件が今の松井を形作る大きな一つの要素だったことは間違いない。

 5打席のうち1打席でも勝負をしていたら、非難は10分の1になったろうに、と考える。しかし彼はそれを命じなかった。そこが、馬淵という監督の面白いところだと思う。

 その二人は軌跡をたどりながら、一人は再び優勝監督への道にあり、もう一方は三冠王の道にある。実現するかどうか知りません。しかし、1992年の8月からちょうど10年だ。これはドラマだと思う。二人がその二つの夢を達成したら、あの時の騒動とは一体何だったのか、また総括が出来て面白いのでは、と思うのです。10年という時は、それを振り返るにはちょうど良い。

 高校生とその周辺の人間達は何を建前に、何を本音に野球をしているのか、勝負とは何か、勝つために選べる選択には限度があるのか、などなど。誰かに期待したいな......(10:58)


2002年08月18日(日曜日)

 (09:00)尾道の石井さんが、「暇ですので、作ってみました」と16×16ビットでアイコンを作ってくれましたので、フロント、リンク、day by day の各サイトのヘッダーの中にこれを入れています。

 ネットスケープで見ている方は、URLの左側に、エクスプローラーの方は「お気に入り」に入れるとそれが認識できると思います。まあ一種の遊びです。今岸君にマーク、写真ではなくマークを作ってもらっていて、それも届いたらアップしようと思っています。

 やってみましたが、簡単です。要するにhtmlのヘッダーの中に一行付け加えるだけ。
 ――――――――――
 それから、今年今までに集まったジョークをここに集めておきました。day by day のこのコーナーに掲載しなかったものも含めていますので、一度見ておいて下さい。(09:02)


2002年08月17日(土曜日)

 (01:34)こういう動きが出て当然なんでしょうね。国民の支持(対イラク攻撃開始への)は66%と高い。しかし、私が見てもアメリカのイラク(フセイン)攻撃はアメリカ自身にとって、極めて危険な賭だ。このニューヨーク・タイムズの記事の通り、ブッシュ大統領が所属する共和党外交エスタブリッシュメントの中から「現時点での対イラク攻撃への疑念」が出てくるのは、アメリカ自身にとって良いことだ。

 下の記事によれば、現時点でのアメリカの対イラク攻撃に疑問を投げかけているのは、キッシンジャー、スコウクロフトなど共和党系のそうそうたる外交・軍事ファミリー。議会の一部からも、対イラク攻撃の知恵に関して疑問が出てきているという。主に共和党の議員の中から。

 実はこの問題をBSJAPANのネクスト経済研では先週取り上げた。その時の番組後に書いたエッセイをタイムズの記事の下に掲載しておきますが、ここでも書いたし番組でも言ったのですが、「場合によっては対イラク攻撃は、せっかく世界唯一の超大国になったアメリカの地位を大きく揺るがす、諸外国離反のきっかけになる恐れがある」と見ていた。

 理由はニューヨーク・タイムズは赤くしたところのようなことを挙げているが、私が考えたのは「ポスト・フセインのイラクの政治形態」、そして何よりも地球の反対側の国の政権を「気にくわない」といって代えることによって諸外国政府がアメリカに対して抱く不信感、警戒感、疑心暗鬼。これは凄まじいと思う。

 アメリカがパナマの政治に干渉したときもそういう印象を持ったが、まああれはアメリカの裏庭。しかし、イラクは違う。地域も全く違えば、大部分の国民が信仰の対象としている宗教も違う。その国の政権樹立に安易に容喙することは、アメリカ自身にとって極めて危険です。

 それに早く気がついてくれればと思っていたのですが、今まで一枚岩のように見えたアメリカでも、それも身内からブッシュを諫める動きが出てきたのは世界にとって良いことだと思う。

Top Republicans Break With Bush on Iraq Strategy By TODD S. PURDUM and PATRICK E. TYLER

WASHINGTON, Aug. 15 -- Leading Republicans from Congress, the State Department and past administrations have begun to break ranks with President Bush over his administration's high-profile planning for war with Iraq, saying the administration has neither adequately prepared for military action nor made the case that it is needed.

These senior Republicans include former Secretary of State Henry A. Kissinger and Brent Scowcroft, the first President Bush's national security adviser. All say they favor the eventual removal of Saddam Hussein, but some say they are concerned that Mr. Bush is proceeding in a way that risks alienating allies, creating greater instability in the Middle East, and harming long-term American interests. They add that the administration has not shown that Iraq poses an urgent threat to the United States.

 以下の文章は、先週のBSJAPANの番組が終わったあとに、番組のHP用エッセイとして書いたものです。今回もこれを掲載します。
 今回は、国際政治に目を転じた。政治は時に、もっとも大きい経済を変えるファクターだからだ。差し迫った問題は遠くない将来にアメリカが計画している対イラク攻撃だ。どのくらい切迫しているのか、具体的開始時期は、そしてどのような攻撃形態で、何を目的にし、その後のイラクの政治をどう動かそうとしているのか。

 ゲストは、イラクで日本大使館の専門調査員の経験もあるアジア経済研究所主任研究員の酒井啓子さんと、真壁昭夫さん(みずほ総研主席研究員)。酒井さんに主に国際政治、中東情勢の面を話していただき、真壁さんには経済面をお聞きした。

 フランクス米中東軍司令官はすでにイラク攻撃作戦計画を大統領に提出したと言われる。酒井さんによれば、攻撃のパターンはアフガン型(抵抗勢力利用の)や全面戦争型(20万の米地上軍投入)などいくつかある。むろんだが、作戦は最大の機密で始まってみなければ分からない。

 開始時期についてはでどうか。イギリスの新聞などは10月開始説を流しているが、兵力(大規模になると想定される)の移動などの面からそれはまず無理だという。可能なのは米中間選挙後、もっとも可能性が高いのは年明けか。しかし、アメリカでは国民の7割近くが対イラク攻撃に賛成で、政府ばかりでなく与野党の有力議員も攻撃を支持している。彼らが出している条件は、「議会ともよく相談するように」というものだけだ。

 ではなぜアメリカはそれほど対イラク攻撃に乗り気なのか。アメリカは公式にはイラクが大量破壊兵器(核、化学、生物)を現在保有しているか、または今後保有する可能性を第一に挙げる。加えてのフセイン不信、疑心。彼の言うことは信じられないと。アメリカのイラク攻撃の意思を強くしたのは、酒井さんによれば9.11。アルカイーダというテロ集団でさえあの大事件を起こせた。ましてや国なら相当なことができるはずで、攻撃されるなら、その前に心配の芽を摘んでおこうと。

 一方イラクは、国連に査察再開のための協議を打診、攻撃回避を模索しながらも、国内では徹底抗戦を呼びかけるスローガンや国民総動員キャンペーンを行っている。放送の前日にフセイン大統領は全国民向けに22分間の演説を行い、「彼ら(アメリカ)がイラクに攻撃に来るのは、棺桶を背にしてくるようなものだ」と強気。イラクを支持する勢力がないのは変わらないが、アメリカを積極的に支持する先進国、アラブの国も少ないという点が、湾岸戦争当時と違う。

 酒井さんの話を聞きながら、アメリカにはいくつものハードルがあると思った。一つは他の先進国の姿勢。ドイツ、フランスを中心に今回はアメリカの意向に従うのに極めて慎重だ。前向きなのは同じアングロ・サクソンのイギリスのブレア政権くらい。しかし、そのイギリスでも国内には反対論が根強い。アラブ諸国でも、サウジアラビアは「基地は貸さない」と言っている。第二は「戦後」。イラクの軍事力が湾岸戦争での敗北後に強化された気配はない。その面では、アメリカの勝利はかなり堅い。しかしその後、どうやって政権を樹立し、その正当性をどう作るのか。米議会でもこの点を問題としている。

 つまり「戦後の図式」は描けていないのだ。ソ連が10年かかっても負けさせることができなかったアフガニスタンで見せた圧倒的な軍事力。まごうことなく、アメリカは唯一の超大国になった。軍事では。しかし、それだけで世界がリード出来るわけではない。9.11後の国民意識高揚の中で支持率を高めたブッシュ政権にとって、予想される対イラク戦争は国際政治面でも、アメリカ経済の復活の面でも最大の賭となる、というのが番組後の印象だった。


2002年08月16日(金曜日)

 (10:34)内山さんから頂いた小話です。内山さんもどこかからもらっているのですが。うーん、例のあの業界の人なら、この話の中身がよく分かるし、身につまされると思う。

番外編 - 小話 「すしどころ"錦涌兆"」

店主   ヘイ!ラッシャイ!

客   おやじ今日のお勧めは?
店主   ヘイ、マグロとイカとタコ、ハマチにアナゴですね。

客   その中で一番はどれだ?
店主   すいませんねぇ、お上の指導でね、どれが一番良いかなんて、お勧めしちゃいけないんですよ。

客   しょうがねぇなぁ。それでもすし屋かよ。じゃ、握りの並でももらろうか。これならプロが選んだお勧めになってんだろ。
店主   へい、その前にこちとらを読んでください。「並」の注意書です。

客   すごい厚さだなぁ。しかも小さい字で書いてあるな。こんなの誰が読むんだ?
店主   へぇ・・。あと、ちょっとこちらのリスクのとこをお読み頂きたいんですが・・・。

客   リスクねぇ・・・。おいおい、ここの「鮮度が落ちたネタを使った場合、食中毒になり死亡する惧れがあります」って書いてあるけど大丈夫かよ。
店主   いや〜お客さん、すべてのリスクを十分に説明しなきゃいけないから、そういうつもりじゃなくても・・・。

客   おまけになんだいこりゃ、「使用しているイカの中には体長15mを超える種類もあり、巻き付かれると死亡する惧れがあります。」ってのは!
店主   いや、そんなものお客さんにだしゃあしないけど、イカの中にはそういう種類もあるし、そういう事もあるかもしれないから、ちゃんと説明しろってお上が言うもんで。

客   めんどうだなぁ。もういらねぇよ。じゃ「ちらし」もらおうか。
店主   はい、こちらがちらしの注意書です。

客   あらら、こっちもかよ。じゃ、ちらしね。
店主   じゃ、注意書の受領書に印鑑をお願いします。

客   見たから良いって!
店主   いやぁ、あとでトラブルになるケースがあるからって、うちのかかあがハンコもらえって・・・。うちも無実を証明しないと営業停止になっちゃうもんでねぇ・・・。

客   まったく、いちいちうるせえなぁ。あと、ちらし出来るまで握りも、もらおうか。   しかし、むかいの回転寿司は流行ってるなぁ。

店主   まあ、旬のものも今どこの産地のがうまいか、わかる人には良いかもしれませんね。回ってる皿のなかにゃ、とんでもねぇのも混じってますけど、近頃は色んな情報がインターネットに流れてますからねぇ。 で、それを見てる暇のある人ならいいけどねぇ。普通の勤め人にはそこまでやる暇はないでしょ。 それに、養殖場のやつが流してるうわさ話もあるみたいですけどねぇ。 集まってんのは、毎日朝から晩まで居る連中ですよ。

客   あっちは注意書はないのか?説明するやつがいないじゃないか。
店主   いえ、店の入口に書いてあるでしょ。で、注意書を見たというボタンを押さないと、お店に入れませんから、全員見てるってぇ理屈ですよ。

客   なんだそりゃ。
店主   さぁ〜てねぇ。お上があれで良いって言ってるから良いんでしょ。

客   こっちはハンコまでおさなきゃいけないのかよ。
店主   ええ、すし屋はうそつきが多いってんでね、世間様の評判ですから。

客   うそついてちゃ、お客さん次から来なくなるのはわかってんだから、そんなことするわきゃないのにねぇ・・・。
店主   たしかに食中毒出したりした店もありますからねぇ。でも、全部のすし屋が同じだと思われちゃたまんないですよ。

客   まったくなぁ、じゃトロだしてよ。
店主   じゃ、サビはどうします?

客   ばかやろう!サビ抜きなんてガキじゃねえんだからきまってんだろ。俺は何年この店に通ってんだよ!
店主   いや、実はサビの分量も言ってくれないと・・・。きまりじゃぁ 「ネタ・サビの分量・シャリの量・何巻」かを言ってくれないと握れないんですよ。

客   か〜っ!しょ〜がねーなぁ!!

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
客   しかし、これうまいなぁ。良い腕してんなぁ。もう一丁出してよ。
店主   すみませんねぇ。あまり同じ注文が続くと、大量推奨販売じゃないかって調査がくるんで、カンベンしてくださいよ。

客   なに?
店主   ほら、あそこに監視カメラがあるでしょ。あれで見てるんですよ。

客   なんだかなぁ。もう食う気しねぇよ。じゃあがりにしてくれ。
店主   へい、毎度ありがとうございます。あっ客さん、来月から席料1万円頂くことになりましたんで。

客   おいなんだそりゃ。
店主   いえね、お客さんの健康管理に気をくばった出し方しろってんで。 おまかせにしちゃうと、食い切れねぇ量を出すすし屋が多いんで、食べた量に変わりなく、お勘定を頂くようにするんですよ。するとお客さんが注文を出さなくっても、飯が食えるようにしないといけないんで、席料をいただきますんで。 でもねお客さんが昨日何をたべたか、体調はどうか、あと何年生きたいのか、明日の予定も聞いて握りますから、お客さんの健康管理にはもってこいですよ。

客   ばかやろう、余計なお世話だよ。すし屋はな、何が今美味しいのか教えてくれて、上手に握ってくれりゃいいんだよ。まずけりゃ、二度とこねぇし、ぼったくりも同じだよ。
店主   そう言えばお客さんお仕事何でしたっけ?

客   漁師だけど。。。
店主   あ〜早く言ってくれなくちゃ。まさかマグロ漁師じゃないでしょうね。内部者登録って言いましてね、この書類にハンコを押してもらって、注文するときには、自分の産地のさかなじゃないって書類にハンコを・・・。

客   お前とは縁切りだよ!


2002年08月15日(木曜日)

 (09:34)今朝のニュースで一番興味をもったのは、この記事ですかね。将来の話ですが、たった数秒である人の遺伝子をすべて解読してしまう....という計画の存在。

 この記事によれば、現在はDNA配列を明らかにするには数ヶ月という時間と、何百万ドル(数億円)というお金がかかる。しかし将来は、「数秒、約1000ドル(現行為替レートで12万弱)」で、ある人の遺伝子情報が明らかになる可能性があるという。

 技術にはプラスとマイナスがある。この記事にあるように、「医者は患者が将来どのような病気にかかるか、どのような問題に直面するかを、それが発生する前に知ることが出来る」と。プラス面です。

 しかしですよ。人間は知らないから平穏で生きていられると言うこともあると思うし、遺伝子というのは因子であって、必ずそうなるというものでもないと思うのです。そうすると、事前に分かってしまうと、心穏やかでない人、ケースも出てきてしまう。たとえば、結婚相手の遺伝子情報などがみれてしまうと、どういうことになるのでしょうか。世の中うまくいくんでしょうかね。

 心配なことばかりが増えるような気もするのですが。そしてそれがネットに流出というような事態になれば、これはまさに人権問題になると思うがな......

LANHAM, Md.-- J. Craig Venter, whose former company spent two years mapping human DNA, unveiled plans Thursday to open a research center where a person's genes will one day be decoded in seconds.

He said he hopes the DNA sequencing, which now can take months and costs millions of dollars, will be done for about $1,000. Making it widely available could help doctors predict what diseases their patients may face and treat problems before they arise.

"We're trying to get it so that millions of people can participate in having this information change their lives," Mr. Venter said.

The announcement marks a return to genetic research for Mr. Venter, a usually outspoken biologist who has kept a relatively low profile since he left his post as president of Celera Genomics in January.


2002年08月15日(木曜日)

 (09:34)ははは、イタリアとポルトガルに定例の「料理修行、食い道楽願望充足、食材調達の旅」に出ていて、恐らく昨日帰ってきたこの店の優子さんが送ってくれたメールから。

【表題】中国人が受けた日本語検定試検
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中国人が受けた日本語検定試験とその回答 (実話?らしい)

問1 「あたかも」を使って短文を作りなさい。
答え:冷蔵庫に牛乳があたかもしれない。

問2:「どんより」を使って短文を作りなさい。
答:「僕は、うどんよりそばが好きだ」

問3:「もし〜なら」を使って短文を作りなさい。
答:「もしもし、奈良県の人ですか?」

問4:「まさか〜ろう」を使って短文を作りなさい。
答:「まさかりかついだ金たろう」

問5:「うってかわって」を使って短文を作りなさい。
答:「彼は麻薬をうってかわってしまった」


2002年08月15日(木曜日)

 (08:34)光ケーブルを入れて一ヶ月弱ですが、いくつか気づいたことがあるので、その間の事情に詳しい方がいたら、どうしてそういうことが起きるのか、やはり光のたとえば48MBといった猛烈なデータ送受信のスピードにあったソフトウエアといったものはあるのか、などについてお聞きしたいと想います。

 今のところ我が家への incoming (我が家にとっての情報の受信)に関しては全く問題がありません。それはそれはすばらしいスピードで、受信は満喫できます。もうこれ以上スピードを速くしても、あまり意味はないように見える。動画や音楽は別ですが、今のところネットで取り入れた動画や音楽をそのまま再生することはあまりしておらず、DVDや sonic stage に落としたCDのアルバムを聞いているので、問題はない。多少チェックしたところ、48MBでも動画はDVDのあのスムーズさにはまだ勝てない。(デジタル映画館はどうしているんでしょうね)

 問題があるのは、 outgoing です。たとえばftpソフトの定番で、私がHPを立ち上げて以降ずっと使っている WSFTPですが、ADSLまでのスピードでは全く問題なしにサーバーにデータを送る作業をこなしていてくれたのですが、光にしたら時々ですがつっかかる。たとえば2%の送信済みで止まってしまったり、48%で止まってしまったり。おかしいなと思って電話回線でつないでやり直すと、全く問題なく使える。これがどうしてか私には分からない。

 第二にノートンとの相性が悪い気がする。私はウイルス定義の更新があると必ずそれをダウンロードしてからメールを落とすのですが、ここでも受信は問題ない。メールはちゃんとノートンという関門を通って到着してくれる。(むろん、時々はねるものもありますが)

 しかし、これも時々ですが、問題が発生するのは発信です。ノートンの設定には「インターネット」→「電子メール」のところに、「着信電子メールをスキャン」の下に、「発信電子メールをスキャン」という項目があって、万が一私のPCにウィルスが回線経由か記憶媒体経由かなにかで入っても、それがメールで外に出ていかないようにしている。これまでは、この「発信スキャン」も完璧に動いていた。ADSLまでです。

 それが光にしてから、これも突っかかる。時々ですが。メーラーが送信作業(smtpサーバーチェックや相手方メールアドレスの確認などでしょうか)を終えた後に、最後の作業としてノートンが出る直前にチェックしますから、「あ、送れた」と思ったあとでノートンで引っかかると、非常にいらつく。あの黄色い画面を見ているのが嫌になる。

 本来なら incoming をチェックしていて、outgoing を外しても良いのですが、私は outgoing もきちんとウィルス・チェックをしてきた。これからもそうしたいのですが、あまりつっかかりが多いと、考えざるを得ない気がする。何か光通信と各ソフトウエアの相性に関する報告なんてのは出ていないのですかね。

 もう一つ言うと、無線LANを走らせていて、その中心にはIO-DATAのWN-A54/BBRを使っているのですが、ハブから直接ラインで結んだPCより、無線LANカードでネットと接続させたPCの方がはるかに電子メールの送信に関するつっかかりが多い、という気がする。つまりこちらだと、メーラーの送信作業の途中につっかかってしまうようなケースもあって、その後に出てくるメッセージとしては、「回線が途中で切れました」.....なんとからかんたら。

 無線LANカードでつないだPCには電波状態を示すアイコンがあって、それが「非常に強い」という場面でもこの現象が起きるのです。隣の隣の部屋などにPCを置いて、「非常に弱い」状態では時々送受信がとぎれているのは知っているし、それは仕方がないと思う。しかし、シグナルが「非常に強い」時にそういうことが起きるのはちょっと納得がいかない気がする。
 ――――――――――
 まあこんなところですが、どなたか知識がおありでしたら、また同じような経験がある方がいたら情報交換しましょう。ftpソフトなどは、良いのがあるかもしれない。今使っているメーラーはネットスケープ7のプレビューリリース1です。まだこのソフトは不完全ですな。(09:15)


2002年08月15日(木曜日)

 (00:19)11日に書いた「あれれ」のマークに関しては、大勢の方から「それはこう」というメールをいただきました。そうなんですか、IEの5からでてきた機能ですか。

 ま、なんということはないのですが、ちょっとしゃれていて良い。自分でもやろうと思っているのですが、腕の立つ若手にも頼んでいて、そのうち私のサイトにも登場させようと思っています。拡張子がちょっと変わっていてfavicon.icoというのだそうです。

紹介されたサイトは、
 ここ
 ここ
 ここ
 など。フィードバックが遅れて申し訳ない。(00:22)


2002年08月14日(水曜日)

 (08:19)へえ、この人は面白そうだな。日経産業の14面に載っている「関 満博」さん。ネットで調べるとすごい数の本が出ている。現場主義というのがいいですな。

 しかし、今までこの方の書いた本を読んだ明確な記憶がない。今度機会があったら読んで見ようと思う。本と言えば、夏は移動が多いので電車の中などでロバート・ライシュの「勝者の代償」を読み始めました。彼の本は前回は「work of nation」とかいう本だったと思う。

 でも「勝者の代償」は、言いたいことは分かるが、ちょっと回りくどい印象がするな。まだ最初の数十ページを読んだだけですが。しかし、進む社会に対しての我々の幸福感の欠如という重要な問題提起をしていると思う。日本にいる我々にも大いに関係する問題です。(08:31)


2002年08月14日(水曜日)

 (07:03)寝る前はニューヨーク・ダウが30ドルくらい上げていたのに、起きてみたら200ドルを超す下げ。これも上げていたNasdaqも、朝起きたら37ポイント弱の下げ。その間に何があったかといえば、FOMAの8月の会合の決定です。

For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to keep its target for the federal funds rate unchanged at 1 3/4 percent.

The softening in the growth of aggregate demand that emerged this spring has been prolonged in large measure by weakness in financial markets and heightened uncertainty related to problems in corporate reporting and governance.

The current accommodative stance of monetary policy, coupled with still-robust underlying growth in productivity, should be sufficient to foster an improving business climate over time.

Nonetheless, the Committee recognizes that, for the foreseeable future, against the background of its long run goals of price stability and sustainable economic growth and of the information currently available, the risks are weighted mainly toward conditions that may generate economic weakness.

Voting for the FOMC monetary policy action were Alan Greenspan, Chairman; William J. McDonough, Vice Chairman; Ben S. Bernanke, Susan S. Bies; Roger W. Ferguson, Jr.; Edward M. Gramlich; Jerry L. Jordan; Donald L. Kohn, Robert D. McTeer, Jr.; Mark W. Olson; Anthony M. Santomero, and Gary H. Stern.

 ポイントの一つは赤くしたところで、「予見しうる将来」に関して「経済の弱さを招来する状況」(conditions that may generate economic weakness)が生ずるリスクをFRBが認識するに至ったという点。たぶん、経済が弱くなる懸念を持ちながら政策金利を据え置いたというのは、市場にとっては中途半端だったのでしょう。マスコミなどは「政策金利を据え置いたから」というのを13日のニューヨーク株の下げの原因に挙げているが、これは違うと思う。

 つまり、「経済が弱くなるリスク」もないから政策金利を据え置くと言ったら、市場はとっかかりが違った。あのまま上げていたかもしれない。逆に、「経済が弱くなるリスク」があるから、政策金利を引き下げるといっても、市場はそれはそれで評価できた。つまり、状況があって行動したと。しかし、今回の声明はどちらともとれない、市場としてはとっかかりのない声明だったと。

 もう一つのポイントは、第二パラです。今年の春から見えてきた「総需要の伸びの鈍化」が、もっぱら金融市場の軟調と企業の会計報告と統治を巡る諸問題から生じている不安感を背景に、「長引いている」(has been prolonged)という表現がある。株安と企業会計疑惑にFOMCの声明が初めて触れた。市場にしてみれば、やっと忘れかけたことを思い出さされたようなものだ。

 「今年春からの総需要の伸びの鈍化」と今回のFOMC声明は言っているが、今までのFOMCの声明はどうだったかというと、確かに前回6月の声明(下に掲載)には「総需要の伸びの鈍化の兆し」(赤部分)という下りがあるが、肝心の春5月の声明段階では「the degree of the strengthening in final demand over coming quarters」と、まだ需要の強さの度合いが問題であった。そこからの今回の声明への急激な変化。市場はこれにまいったのではないか、と。FRBもそんなに弱気になったのかと。

 つまり、FOMCの判断は今までの「アメリカ経済には強い部分もある」というところから、実はかなり弱気に傾いたと受け取られても仕方のないものとなっている。それを見たら、市場としてはとりあえず株を売らざるをない、ドルを売りたくなったということでしょう。

 グリーンスパンは前回の議会証言でやや無理をしてアメリカ経済の先行きに強気の発言をしましたが、今回のFOMCの声明はその行き過ぎの分を消して、やや弱気に傾けることによって全体としてのパーセプションをFRBが正しいと思う方向に戻したという印象を受ける。

 最後に残ったFRBの強気部分は、「coupled with still-robust underlying growth in productivity」です。つまり生産性。しかし、最新統計のページの最後を見ると、第二・四半期は前期より大幅に鈍化している。つまり、強気部分がなくなりそうになっていることのなる。これは辛い。

 それにしても、アメリカの政策金利もすでに1.75%。0.25%刻みに丁寧に下げていっても、7回でなくなる水準です。たぶん、このレベルでの金利引き下げは「効果」という点では、かなり希薄。FRBにとっては、これからが正念場です。

For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to keep its target for the federal funds rate unchanged at 1 3/4 percent.

The information that has become available since the last meeting of the Committee confirms that economic activity is continuing to increase. However, both the upward impetus from the swing in inventory investment and the growth in final demand appear to have moderated. The Committee expects the rate of increase of final demand to pick up over coming quarters, supported in part by robust underlying growth in productivity, but the degree of the strengthening remains uncertain.

In these circumstances, although the stance of monetary policy is currently accommodative, the Committee believes that, for the foreseeable future, against the background of its long run goals of price stability and sustainable economic growth and of the information currently available, the risks are balanced with respect to the prospects for both goals.


2002年08月13日(火曜日)

 (23:45)朝日新聞の夕刊を見ていたら、「俺の見たい番組がない」という記事の中に、なにやら変な記号が。かなり読み進んで意味が分かってきました。へえ、業界ではそう言うんだ。

T=ティーンズ、13歳から19歳の男女
M 1 =男性の20歳から34歳
M 2 =男性の35歳から49歳
M 3 =男性の50歳以上

F 1 =女性の20歳から34歳
F 2 =女性の35歳から49歳
F 3 =女性の50歳以上

 で、記事はM2向けの番組がないし、それはその層の連中がそもそもテレビを見ないからだ、と。そりゃそうだ、テレビを見るような時間には家にはいない。テレビは通常家で見るものだから、この世代向けのテレビ番組が少ないのは当然だろう。

 まあでも、あまりにも大くくりの区分けですな。地方の分け方もない。都会と地方の生活パターンはかなり違うと思うのですが。(23:58)


2002年08月13日(火曜日)

 (12:45)なかなか良い本を読みました。本当の学力をつける本というのです。「本当の学力」というのはなかなか難しい定義で、この本でも明確ではないのですが、要するに「基礎」ということでしょう。その上に知識と知恵を重ねていく。

 言っていることはある意味では簡単です。「Back To The Basics」、基本に戻ろうと言うことです。読み書き算盤(本は”計算”と言っている)の徹底。具体的には、文章は音読する、計算は難しい一問を解くより、短い計算を反復練習する、といったこと。「百ます計算」というのがおもしろかったな。やったことがなかったので。

 この本の面白いのは、普通は教育の本というとたとえば受験勉強を否定することから始めたりと、現状否定が前提としてあるものが多いのですが、そうではなくて「受験のない国などほとんどない」といった当たり前の前提に立って、子供たちに実力を付けさすためには何をしたら良いか、という問題意識から発していること。

 ある意味で当たり前のことが書いてあるのですが、それが新鮮なのは今の教育がそれらを忘れていると言うことでしょう。この本を読みながら、小生が中学生の頃英語を勉強していたとき、親父が「声を出して読め」とよく言っていたのを思い出しました。つまり、音読です。あまりやらなくて、今でも英語には特にヒアリングで苦労していますが。

 陰山先生というのは、兵庫県の山間の村、失礼町だったかな、の小学校の先生です。この本を読んで良かったと思ったのは、こうした一人、一つの学校の先生でも、いろいろ良い教育を目指して努力されている方がいるということです。だってどんな教育が良いのかなんて、永遠の課題でしょう。ベターしかない。つまり、追い求めることができるだけ。

 テレビをあまり見させるな、本を読ませろなど耳の痛い話もいっぱい出てくる。そりゃそうですよね。陰山さんというのは、HPも作っているようなので、調べたらここでした。楽しみに読もうと思っています。(13:00)


2002年08月11日(日曜日)

 (23:45)あれれ、これはなんだろう。番組の途中でネットサイトをチェックしていたら、たとえば朝日新聞(http://www.asahi.com)のURL窓の左側に「a」の赤い文字。

 ほかにと見ていたら、サンケイ新聞のサイト(http://www.sankei.co.jp/main.htm)の左には例の目ぱくちりがある。日経は普通のマーク。これはどうやったら出るのでしょうか。XPだけの現象でしょうか。

 簡単に出来るのなら、小生も何かマークを作りたい。(23:55)


2002年08月09日(金曜日)

 (12:24)ここに掲載されている厚生労働省の雇用動向調査結果には驚きました。「終身雇用制」を言われながら実は日本が結構な転職社会になっていることは知られていましたが、その転職率がかなり上がってきている。

 この図表が見やすいのですが、常用雇用者の32%に達している。まあ3人に一人の割合。当然今の経済状況を反映して、離職者が701万人(前年661万人)で、入職者が626万人(前年約608万人)。労働移動者は合計約1327万人で、これは前年の約1269万人から59万人も増えている。それだけ人の移動が増えたと言うこと。中身で興味深いのは、要旨の3と4です。

(3)入職・離職率を就業形態別にみると、一般労働者は入職率が11.7%(前年11.8%)、離職率が14.2%(同13.5%)、パートタイム労働者は入 職率が30.6%(同28.1%)、離職率が29.1%(同27.6%)で、一般労働者は離職超過、パートタイム労働者は入職超過となった。

(4)入職・離職率を主な産業別にみると、入職率はサービス業が18.8%、卸売・小売業,飲食店が18.0%、建設業が12.5%、製造業が10.4%で、 離職率は卸売・小売業,飲食店が19.2%、サービス業が18.2%、建設業が15.8%、製造業が14.4%で、サービス業は入職超過、製造業、建設 業、卸売・小売業,飲食店は離職超過となった

 つまり、全体的にいえることは、製造業、建設業、卸売・小売業、飲食店からは人が離れてパートタイムのサービス業職についていく傾向が見えると言うことである。まあサービスというのは結局「それ以外」ということですから、非常に幅が広いと言うことですが、問題はその低賃金ですかね。全体的に見ての。

 もう一つ思うのは、日本のシステムとの整合性です。日本の大企業を中心にこれまで終身雇用を前提にやってきて、年金、退職金を含めていろいろなシステムが「一生涯一社」を前提に出来ている。それが32%の労働移動社会になって、明らかに転換を迫られていると言うことです。この不整合が直らないと、働く者の損失感、不安感は直ってこないし、景気の回復へのきっかけもつかみにくいと思う。

 あとは、離職者が職をリカバーできる環境を労働者自体と社会全体で整えていく必要性があるということでしょう。(12:45)


2002年08月08日(木曜日)

 (15:24)ジョン・ベリーの記事だけに、この記事は真面目に読みました。途中までですが。まとまってはいる。このサイトの上にある「グリーンスパンは神様か ?」のタイトルが意味するところのような記事。しかし、どうでしょうかね。

How to contemplate life without Greenspan

John M. Berry The Washington Post
Thursday, August 8, 2002

At 76, Alan Greenspan is the oldest chairman of the U.S. Federal Reserve Board in history, and almost daily, new rumors circulate that he is about to fade into the wings after his long run as the world's premier central banker.

In all probability, the rumors are wrong. Greenspan clearly still relishes his powerful position, and he shows no sign of leaving soon, according to colleagues at the Fed, Bush administration officials and others who see him - most of whom spoke on the condition that they not be identified.

But given Greenspan's age and other factors, including the current turmoil in world financial markets, there is a slowly growing sense of unease in the markets and among policymakers over the fact that at some point someone else will have to take over his role.

Early this year, senior U.S. officials began assembling lists of possible candidates, but the process has gone no further than that, an official said. And while economists have speculated publicly about the chances of several possibilities - including the Treasury undersecretary for international affairs, John Taylor; the New York Federal Reserve Bank president, William McDonough, and the White House economic adviser Lawrence Lindsey - none of these figures has emerged as a likely choice for now.

Among the reasons for unease is that there is no script for a successor to follow. Greenspan's leadership of the Fed has been highly personal, like that of many of his predecessors.

 ジョン・ベリーは候補は挙げておいて、「でも今のところふさわしい後継者はいないし、彼が直ちに辞めることはない」と。人の交代については、小生はちょっと違った考え方を持っている。この記事にも出ている通り、彼が出てきたときにはボルカーより小物と思われていたし、グリーンスパンも成長した面がある。一般的に言えば、余人をもって代え難いという人はそれほどいるわけではない。これが基本的な考え方です。

 ただ惜しいなと思うのは、この記事にも出ているグリーンスパンの「experience, flexibility and credibility with financial markets」に加えて、彼がもつ街のエコノミストのころから培った現場感覚というか、情報収集能力というか、そういう個人的な能力がアメリカの中央銀行の総裁から失われるのは残念だなと。テイラーはテイラーの法則で有名ですが、それ以上の人かどうか。

 マクドノー、リンゼーとくると、確かに役不足の印象もある。しかし、この記事の通り、76のグリーンスパンが永遠に出来るわけはない。あと数年の話でしょう。「次は誰」は、ここしばらくの話題でしょうね。そういえば、来週の13日にはFOMCですな。(15:45)


2002年08月07日(水曜日)

 (15:24)とってもとっても素晴らしいDVDを発見しました。これは、本当に良いものだと思う。

 「さくら」というのです。ポニーキャニオンから。「ヤンヤンの夏休み」を探していて、偶然見つけたものですが、最初出たバージョンが沖縄に始まって関東までの桜を、「第二章」と名付けた2枚目がそれ以北から北海道までをカバーしている。

 最初のバージョンの桜吹雪、山あいや海に接近した桜もいいし、二枚目の北端の桜もいい。二枚目最後の「20世紀最後のさらく」というのも、要するに北海道の桜です。桜の木がならぶ並木もいいが、ぽつねんと一本だけ草原に咲いている桜もまたすばらしい。桜と水、桜と風、夕日。

 要するに桜と、それを取り巻く自然、風景を撮って、それをすばらしい音楽と合体させただけです。単純だが、見ていて落ち着く。すごく。韓国映画「春の日は過ぎゆく」の主演男性が仕事としていた「音声さん」のような人が録音したであろう自然の音もふんだんに入っている。(15:40)


2002年08月07日(水曜日)

 (13:58)へえ、いよいよグリーンスパンも「サー Sir」の称号を与えられる、ということですか。「GREENSPAN PLEASED AT HONORARY KNIGHTHOOD FROM UK」とニュースのヘッドラインは伝えている。

 KNIGHTHOODとは、「ナイト爵,勲爵位:国家への功労に対して与えられる非世襲の爵位;Sirの称号が許される」とブックシェルフに書いてある。確かビートルズの面々も「外貨をたくさん稼いだ」ということで、ナイトになっていたと思う。しかし、この下の英文をよく読むと、イギリスの騎士道制度に列せられたアメリカ国民は、自ら「サー Sir」の称号を唱えることは出来ないということらしい。はやりイギリス国民でないとダメと言うことか。

 しかし手紙の最後に「KBE」とは書けると。では、「KBE」とは何か。「Knight Commander of the Order of the British Empire」だとある。なるほど。大統領は結構もらっていますね。外国の中銀の総裁では初めてでしょうか ?

(RTE)GREENSPAN PLEASED AT HONORARY KNIGHTHOOD FROM UK

  WASHINGTON (Dow Jones)--The Queen of England has approved Federal Reserve Chairman Alan Greenspan to receive an honorary knighthood and he is quite pleased about it, the Federal Reserve said Tuesday.

Queen Elizabeth II has approved Greenspan to receive the title of honorary Knight of the British Empire, the U.K. Treasury said in a press release. Honors of this kind are awarded on merit for exceptional achievement or service, the U.K. said.

"I am most privileged to accept this honor," Greenspan said in a statement. "I have valued my close relationships with the Bank of England and with many Chancellors of the Exchequer, going back nearly 30 years." Greenspan is due to receive the award on his next visit to the U.K. The Fed declined to comment on Greenspan's upcoming travel plans, and the U.K. Treasury could not be immediately reached for comment.

U.S. citizens admitted to British Orders of Chivalry do not style themselves "sir," the U.K. Treasury said. Greenspan will be able to use the letters "KBE" after his name, however.

Greenspan joins the ranks of former U.S. Presidents George H.W. Bush and Ronald Reagan, Secretary of State Colin Powell, former New York Mayor Rudolph Giuliani, and entertainer Bob Hope as recent recipients of the KBE award.


2002年08月07日(水曜日)

 (07:58)昨日の夕方からのドルの上げは力強いものでした。目の前で見ていましたが、あっという間に120円を突破してあとかなり上がりそうだった。ニューヨークでは、121円台に届いたそうだ。

 肝心のアメリカ経済が不安の中でドルが上げに転じたのは、明らかにリパトリの動きがある。資金の本国環流です。しかし、それ以外がないとドル高は長続きしない。見ていて思うのは、等価に乗った瞬間に勢いを失ってドル高に押されているユーロもそうですが、相対論で言うとやはり「アメリカが強い」「資金を置くに安心」という気持ちが市場にはあるのではないか、と。

 最近筆者は「Crisis:From Us To Japan」という文章を書いたが、アメリカの危機が強くなっても、それ以上に日本や欧州の経済が受ける打撃が大きいと見られる面もあるということです。日本の株価は昨日、バブル崩壊後の最安値突入に引けまで心配する展開だった。

 市況記事を読むと、来週のFOMC(8月13日)での利下げを期待している面もある。「利下げ→経済の回復→投資対象国としての復活」というシナリオ。アメリカではまだ利下げに対する期待が強いようですが、そうでしょうか。日本の例を見れば、利下げはある一定の水準を超えると、経済に対する安定効果はあるが、回復効果は限られる。その辺を考えると、ドルの一辺倒の上昇もないと思うが。(08:33)


2002年08月07日(水曜日)

 (07:10)富士通と防衛庁のコンピューター・システムに関わる問題も、住基ネットの住民票コードの配布ミスも、そして検察官の鈴木宗男議員関連調書の誤ファックス問題も。やはり、ポイントは人間ですよ。システム論も、人間の悪意、過ちの前にはしばしば霞む。

 人間のミスも、法律はある程度押さえることは出来る。刑罰や注意義務の意識徹底などで。しかし、道路交通法があるからといって交通事故がなくなるわけではない。道路の構造をどう変えても、運転している人が居眠りをすれば事故は起きる。ましてや、特定の意図を持つ人間の運転を規制する方法は乏しい。

 この問題とは人間はずっと付き合って行かねばならないでしょうね。昨日も書いたように、住基ネットもそれを運営する人の問題にもっと議論の時間をかけるべきだと思う。(07:32)


2002年08月06日(火曜日)

 (08:38)名古屋の読者の方からのメールによれば、一週間後とも言われていた「住民票コード」の送付が既に同地では始まり、大部分の方には5日に既に到着したと言うことです。手回しがよろしい。私は杉並区の区民ですから、「住民票コード」通知は来ない。しかしたぶん番号は振られているのでしょう。

 テレビでも言いましたが、新しい技術との付き合いは最後は折り合い。技術にはメリットもあれば、リスクもある。我々は交通事故をある程度受容しながら、車というせいぜいここ100年くらいの技術と付き合っている。コンピューターやそのネットワークにもそういう面がある。

 しかし、ネットワークは利便性を高める一方、情報の集積を高める。それは住民基本台帳ネットワークがあっても、なくてもある程度そうです。既に民間業者には膨大な、個々の消費者に関する情報が集積している。それは彼らとのちょっとした会話の中で分かる。しかし、民間業者が持つ情報はもっぱらモノやサービスを売るのに便利なように加工されている。

 過去において、現在においても情報は力である。その集積と使用は、権力と呼べるものだ。情報をバックとした権力が相手に対して威嚇的に使われるならば、人をあらぬ方向に動かすことも出来る。あまりにも垂涎の的になるような情報の集積を作り出すことは、それへの欲望を高めさせ、悪への誘惑を導く可能性が高い。

 だからこそ、権力の源となる情報はなるべく分散しておいた方が良い、と思う。情報の糾合は確かに便利だが、それが情報を管理する機関、人間に常に正当に使われるとは限らない。特に管理する人間が邪心を持った場合には、制御手段は限られる。

 そういう点から言うと、現在の住基ネットは不十分なシステムだと思う。罰則も十分ではない。使う人の教育が十分に引き届いているとも思えない。ましてや、公務員は定期的に異動する。今でさえも教育は徹底していないが、2〜3年で運用する人が入れ替われば、警戒心や慎重さも忘れられる可能性が大きい。

 だからこの問題は、常に議論した方が良い。もっと議論し、そして継続的に議論し、システムをより安全なものにする努力を不断に続ける必要がある。議論をうるさいと思わずに続けることが、コンピューター・ネットワークとの正しい付き合い方だと思う。(09:17)


2002年08月05日(月曜日)

 (15:16)ぽーんと出ているけれども、このサイトの8月5日の情報はかなり衝撃的ですな。出版社があちこちでかなり苦しくなっているということは聞いていた。しかし、Focusに続いてFFのもう一方であるFriday がそういう状況になっているとは知りませんでした。このサイトの書き手も「ワンソース情報」と書いていますから、まだ確かどうかは分かりませんが。

 「ライバル誌のなくなった雑誌は潰れる」というのは、なかなか意味深長なジンクスですな。つまりそれらの雑誌があるからこそ、その市場が成立しているが、一方が消えるような状況では市場そのものが縮小するか、消滅するということでしょうか。(15:23)


2002年08月05日(月曜日)

 (01:39)今日のEZ!TVで一番おもしろかった数字。

158キロの速球が投手の手を離れてキャッチャーに
  届くまでの時間=0.39秒

対して、バッターが瞬間的にコースなどを見極め、「
  打て」と脳が指令を出してから体が動き出すまでの時間=0.25秒

そして、そこからバッターがボールを捉えるまでにか
  かる時間(スイング・スピード)は松井でさえ=0.17秒

合計0.42秒

 ということは、普通の判断、普通のスイングをしていたのでは、オリックスの山口がここにきてだした日本最速の玉を打つことは出来ない、ということです。

 でも、同じ球でもいろいろ種類があるらしい。番組途中のビデオが流れている間に谷沢さんと話していたら、「江川は球が上がってきた」「津田はずどんという感じ」と。回転が同じスピードの球にも、球質の違いをもたらすらしい。

 えっと、私は神宮のバッティング・センターで軟球でしたが140キロのボールに挑戦して、実に見事に一球も当たらなかった。浮いてくる(ように見える)球など、打てない。それでも、アメリカでは160キロを超える球を打つバッターがいる。時間の要素だけではないんでしょうね。(01:46)


2002年08月04日(日曜日)

 (18:58)週末は諏訪にいましたが、ちっとも日中は涼しくなかったですな。朝晩は涼しいのですが。土曜日に行くときにばったり、永谷さんと。永谷脩さんです。スポーツライターの。向こうはグリーン。私は予約していなかったので、席を求めてうろうろ。やっと自由席の最後の車両に見つけた。

 油断していたんですよ。いつもの通りだろうと。しかし、始まっていました。夏休みが。7時のあずさの次に7時02分があって、そのあとに7時16分という日本の臨時。どの列車も一杯そうでした。指定席は。

 これからしばらく夏の間は思わぬ電車が混む。きいつけないと。(19:11)


2002年08月02日(金曜日)

 (16:12)なんだもっと明るくなるのかと思ったのに。ここに2004年から流通するお札の説明と見本がある。実はもっと明るくなればよいと思っていた。というのは、ユーロ紙幣は非常に明るくていいな、と思っていたからです。

 日本の新紙幣は色調はいままでを踏襲。あまり劇的に変えると混乱が起きるからでしょうか。しかし、すこうしだが明るくなっている。かわいそうですね、せっかく女性が登場したのに現在4億枚しかない5000円札での登場。つまり流通紙幣の5%未満がやっと女性になる。これだったら樋口さんを1000円札か思い切って10000万円札に登場すれば良かったのに。(16:16)


2002年08月02日(金曜日)

 (08:50)新しいお札が2004年にでてくるという記事の中で、おもしろいなと思ったのは以下の数字です。

日本で流通しているお札の枚数  100億枚弱
  そのうち一万円札  62億枚
      五千円札   4億枚
       千円札  32億枚
 私の記憶では、2000円札は10億枚弱刷って、まだ7億枚近くが日銀の金庫に寝ている。従って、最新技術で作ったのに加えて、それほど残っているなら作り直さないのは当然。

 私が注目したのは、各札の比率です。出回りの。なんと、日本で出回っている札の6割以上が一万円札。俺(私)の財布の比率と違うというのは私だけではないでしょうが、これはちょっと異常ですかね。世界的に見て。

 たぶん、どの国でも「最高額紙幣」というのは、全体に占める比率は少ないはず。たとえばアメリカで100ドル札(最高ではなかったと思う)を見せると、びっくりする。非キャッシュ社会ですからなのかもしれないが、アメリカ人が一番持っている紙幣は、5か10か、よくて20でしょう。

 日本の「一万円紙幣が6割」というのは、世界的に珍しい。「だから2000円札を出したんです」と日銀の誰かが言ってましたが、せいぜい出ても3億枚じゃ話にならない。(09:19)


2002年08月02日(金曜日)

 (07:50)今朝のニュースでテレビなどが、「あの強い巨人を相手に、川上投手がノーヒットノーラン.....」と。違うんだな、巨人が強いと思って川上が投げたから、できたんだと思う。

 あれが弱いチームだったら川上はなめるか、「今日は勝てる」と思ってりきんでどこかでヒットを打たれたし、点も取られたと思う。巨人相手だから最後まで細心の、そして8割の力で投げられたと思う。まあ、パラドックスなんですよ。(07:52)


2002年08月01日(木曜日)

 (07:50)アメリカの統計も極端ですな。4−6の速報値がエコノミストの予想の半分(1.1%のアップ)になったことは受け止めるとして、第一・四半期の伸び率が6.1%のプラスから1%ポイントも引き下げられて5.0%になったのは少し驚きですし、これまで一・四半期しかマイナス成長(第三・四半期)がなくて、従来の考え方ではリセッション(定義は二・四半期連続のマイナス成長)ではなかった昨年の成長率に関しては、一気に第一から第三までの三・四半期がマイナスだったと。

 むろん「リセッション」は総合判断ですから、ただ単にマイナス成長の連続だけではないのですが、今回は数字でも昨年のアメリカ経済がリセッションを経験したことが明らかになったということ。昨年のリセッションが設備投資の急減(消費は堅調推移)したのに対して、今回のアメリカ経済減速は明らかに消費者の動きが鈍くなってきたことに原因がある。

 4−6月の数字を見ても、GDPの7割弱を占める消費は前期比1.9%増で、1−3月期の3.1%増から低下。設備投資が依然として前期比マイナスであるものの、その幅が1.6%減にとどまっているのと対象的。気になるのは、住宅投資も5.0%の伸びにとどまって、前期の14.2%増から鈍化したこと。

 最近の統計を思い起こしてみると、消費者信頼感はミシガン大学の調査でも、コンファランス・ボードの調査でも、かなり大幅に低下している。これはまだ「気」の部分で、グリーンスパンの言うとおり、「彼らの実際の行動」が問題なのですが、自動車のゼロ金利など「無理した消費」が多かっただけに、実際の行動も今後その分ははげ落ちる可能性が高いと思う。まあ消費全体の水準はそれほど落ちないでしょうが。ベージュブックはこう述べている。

 Looking ahead, there tended to be a general sense of optimism about the near-term outlook, though contacts in a number of Districts expressed concern about the risk that declining equity markets would affect the real economy. Retailers were said to be optimistic about the sales outlook in Philadelphia, Cleveland, Richmond, and Kansas City. However, contacts in the Boston and Dallas Districts expressed some concern. New York reported a decline in consumer confidence in June.
 「the risk that declining equity markets would affect the real economy」に関しては、これからその影響が表れる。二つの代表的な景気信頼感が示すところによれば、消費は落ちると考えることができる。最悪のシナリオはこの消費の減退を見て、企業がせっかく前期比水準を上回りそうな水準まで戻してきた設備投資を再び減らすことです。

 もっとも4−6月のGDP統計がエコノミストの予想を大きく外した背景は、24%にも及ぶ輸入の急増が背景。あるエコノミストは、「この輸入急増は港湾労働者のストを警戒して、輸入業者が早めに輸入をしたため」とコメント。フォローしていなかったので知りませんでしたが、アメリカの港湾労働者のスト懸念ってあったのですかね。ちょっと調べなければ分からないのですが、実態以上に落ちている可能性もありそう。

 このGDP統計でも、ダウが上がったのはまだ市場に対する底値感が強いからでしょう。昨日の東京市場の動きを見ても、どちらが脆弱かといえばニューヨークよりは東京市場の方かもしれない。(08:23)



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