2001年10月31日(水曜日)

 ほとほと愛想が尽きたG3の話。つまりFOMAです。もともと期待はしていませんでした。しかし、これほどとは思っていなかった。ほんとに使えない。

 まず、直ぐに電池がなくなる。私の感覚だと丸一日がやっとです。それを知ってかドコモはバッテリーの予備を付けている。しかし、決してこれもサービスではない。ちゃんと料金に入っていました。

 次に、通話領域があまりにも狭い。狭いことは知っていましたが、私は買う時点ではG3圏内を出たら当然G2機能が稼働すると思っていた。しかし、共用は来年の2月にならないと出来ないのだそうです。つまり今は、24区と横浜・川崎でしたっけ、一定の地域を出ると直ぐに「圏外」になる。

 コンテンツも充実していない。目新しい物がないのです。スタート当初は「リモートメール」も出来なかった。先々週当たりからやっとリモートが使えるようになりましたが、G2の方が使い勝手が良い。

 確かに画面は綺麗です。これは使えるかもしれない。しかしパケット通信速度が速くなったという印象もしない。良い点は、最初から電話番号ではないメールアドレスが付与されている事ぐらい。出会い系メールがFOMA端末に来たためしはない。
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 結論から言うと、ドコモは10月にG3のサービスを始めるべきではなかった。恐らく来年の春が妥当なスタート時点ではなかったか。販売後に自信がないのか、ドコモもG3については宣伝もしない。

 まあ私はG2のマシンを当然残してG3を試しに契約し、FOMAは電源を言って押し入れに放り込んでありますから、特に不都合はないのですが......。

 一つ笑い話を。確か売り出しの初日だった。荻窪の店に買いに行って順番が回ってきたらドコモショップのお嬢様が、「お客様本当にお買いになるのですか......」と。「いや私はG2を残しG3は新規で、しかもPCはピーインで接続しますから.....」と環境が切迫していないことを話したら、やっと「じゃ、心配なくお売りできます....」ですと。

 この会話で分かるのは、ドコモの社内でも「FOMAは使えない」という評価になっているに違いないと言うこと。そもそも売り出したのが問題ということです。


2001年10月30日(火曜日)

 調査結果が具体的に米消費者の消費行動をどのくらい規定するかは不明です。しかし、ムードは着実に悪くなっていて、株式市場も目先の”谷”の深淵さを見始めているように見える。火曜日のニューヨーク市場の株価は、月曜日の大幅安に続いて大きく下げた。先週金曜日の段階では「テロ前水準」(9600ドル台だと思った)にあと0.8%のところまで戻りながら、火曜日の引けは9100ドル台。

 テロ後のフルの調査としては出始めの10月の米消費者景気信頼感指数(コンファランス・ボード調査)は、9月95から一気に10ポイント以上下がって85.5。1994年の2月以来の低水準である。

 全米5000家庭を調査対象とするこの調査は、これまで唯一のエンジンと考えられてきた米消費者の景気に対する信頼感を見る上で重要だった。広がるレイオフ、増加する失業という環境の中では、この指数の早期回復は難しい。株式市場は今まで目先の”谷”を無視して上げてきたが、水準がかなり戻ったことと、これだけ悪い数字は無視できなくなった。

 今週発表される以降の数字に関しても、私の予想は以下の通りで今週の米市場はかなりrocky road になりそう。

注目される指標の中では、水曜日に発表される7 −9 月の米GDP 統計は、予想では0 . 8 %のマイナスが予想されている。従って市場はマイナスでは驚かず、その幅が問題と いう展開になろう。第二・四半期はプラス0 .3 %だった。

 次に注目される10 月のNAPM 製造業景気指数は45 への低下が予想される。9 月は 47 だった。金曜日の失業率は、5 .1 %への上昇が予想される。年末には6 %への上 昇を予想する向きもある。9 月は4 .9 %だった。既に述べたように、今週の指標具合 を見てFRB は来週6 日の利下げ幅を決めよう。その下げ幅は0 .5 %になる可能性があ る。


2001年10月29日(月曜日)

 近くのテレビで大リーグの試合をちらちら見ていたのですが、ランディ・ジョンソンは凄かった。長身、長い手。その長い手を一塁側に一杯に回しながらバッターに150キロ台の後半の速い球を投げる。

 そりゃ打ちにくいでしょう。特に内角の玉が有効だったように思う。ヤンキースの選手がそう思ったであろうように、何球か「ストライクか」という玉はあった。しかし、これは一番近くにいる審判を信頼するしかない。私の印象では、ややむらっけの多い審判だったような気もしますが。

 ヤンキースはこれで2敗になった。絶対的な投手がいるというのは強い。多分、ニューヨークの3戦の2戦はシリングとジョンソン以外の選手で戦い、最終戦かアリゾナに戻っての6戦、7戦で二人を使うのでしょう。ニューヨークで一敗でもしたらヤンキースの連覇には赤信号が着く。

 この二人の投手とイチローを対戦させたかったと思います。ランディ・ジョンソンとイチローは既に今年一度対戦している。あのヒットは内野安打以上の安打だったと思う。日本の野球は既に終わってしまいましたが、あと少なくとも2試合をアメリカから楽しめる。

 見ていて思ったのは、ダイヤモンドバックスの応援が凄い。あれでは選手はやる気になる。近鉄の応援一家の話を日曜日のEZ!TVが取り上げていましたが、多分ああいう熱心な家族が一杯いるのでしょう。

 このままで終わってしまっては面白くないので、ヤンキースがある程度反撃して、3勝でイーブンになったあと、アリゾナでダイヤモンドバックスが勝つのが最高の展開ですかね。<^!^> ヤンキースファンには悪いが。またヤンキースが勝ったら、面白くない。
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 テレビ番組で思い出しましたが、高橋の20分の壁突破を一週間で破ったケニヤのヌデレバさんでしたっけ、インタビューを聞いていて非常に上質なブリティッシュ英語を、非常に知的に語るのが印象的でした。決して「ただ走れば良い」というランナーではなかった。

 「自然のマラソンランナー養成所」で育った自然児ではあるのでしょうが、結構しっかりしているし、本人の知的レベルも高そう。ただし、あのご両親と家には笑いました。エチオピアでもケニヤでも、走ることは富への近道のようです。


2001年10月27〜28日(土〜日曜日)

 ラジオも進化しますな。テレビ番組もいつか必ずこうなる。大きな流れは「...on demand」というわけです。

 先々週から「on demand」になったのは、私が小野さんと毎週金曜日に「ラジオたんぱ」でやっている「Roundup World Now」という番組。ソニーの単独提供で3年ほどまえからやっているのですが、まあ普通は短波の受信マシンがないなど聞けない。

 しかしこういう形でネットに登場してくると、逆に「いつでも聞ける」という環境になる。私にとって見れば、自分の下手なしゃべりを聞いて改めて愕然(^。^;)とするということが起きてくるわけです。やる方はほとんど生感覚でやっていますが、最近は時間オーバーなどでディレクターの土肥君の手を煩わす。

 何回か聞きましたが、音もそれほど劣化していないですね。聞き逃しがなくなる、世界のどこにいても聞ける、ということで新しい形の放送ではないでしょうか。ご意見等あったら、放送ページの最後にメールリンクがありますから、どしどしと。


2001年10月26日(金曜日)

 時間があったので木曜日だと思ったのですが、新宿のビッグカメラに行ってウィンドウズXP搭載のPCを見ました。ソニーのデスクトップが2台あって、店員の方に「ノートは.....」と聞いたら、26日から徐々に店頭に並ぶとのこと。

 二台あったうち、一台は15万円のバージョン、もう一つは43万円くらいした。随分デスクトップでも違う。あとでアスキーの福岡ちゃんに電話したら、この高い方のPCは「音が素晴らしい」と言っていましたが、その時は音は聞かず。

 しばらくいじっていましたが、確かに2000に比べるとデスクトップの印象は変わっている。ちょっと青がかった感じがする。むろん、デスクトップは選べますが。基本形はゴミ箱だけが出ていると雑誌で読んでいたのですが、そのソニーのデスクトップPCのデスクトップにはアイコンが数多く出ている。メーカー仕様と言うことですが、私もアイコンはある程度出ていた方が良いと思う。白塚さんのように「なるべくない方が...」という人もいますが。。

 詳しく動かしたわけではないのですが、XPの特徴としては以下のようなことが挙げられる。

  1. 堅牢→フリーズしない、固まらない
  2. ブロードバンド対応(直ぐつながり、速い)
  3. デスクトップの共有→遠くの人に直してもらえる
 しかし、これだけでマイクロソフトが言っているような「95登場以来の大改革」という言葉は当てはまらないように思う。作る方は興奮して作ったのかもしれないが、使う方からすればそれほど大きな変化が起きたわけではない。既に単体で売り出された欧米ではそれほど反応は良くないと言う。理解できる。

 大体が、たった一社の製品であるウィンドウズのバージョンが代わったからと言って、大騒ぎする時代は過ぎたように思う。ウィンドウズはOSとして基本的にはPC用ですが、ネットワーク社会になってPCの相対的地位は低下している。日本のネット接続端末のうち約半数は携帯電話などウィンドウズ以外のOSで動く端末である。

 ネット端末と言えばPC、PCと言えばウィンドウズで走る、という時代は終わった。PCにも昔からウィンドウズ以外ではマックOSがある。ウィンドウズの相対的地位はかなり落ちている。マイクロソフトは95の時代以来、新しいバージョンが出れば騒ぎたいという気持ちでいるでしょうが、そんな時代は過ぎた。マスコミも我々ももうそれに乗るような時代じゃないでしょう。


2001年10月25日(木曜日)

 夕方、そうですね午後6時過ぎに銀座線の「外苑前」の駅に行ったら凄い人。それで思い出しました。「今日決まるかも」と。そうですね、今のヤクルトは職人軍団という言い方がいいかもしれない。

 監督からしてそうです。選手のころからテレビで見て知っていますが、イチローをちょっと太くしたような感じで、打つと同時に彼も走っていた。生涯打率は3割1分を超えていたと思う。何をしていても「涙ぐんでいる」と言われるタイプで、華やかさは全くなかった。確かケガの多い選手だったが、それをおして出て良い成績を残すタイプ。

 選手にもこれといってスターはいない。昔は「池山と古田のチーム」(野村前監督)という認識でしたが、今は池山は後ろに引っ込んで「古田のチーム」というのが正しい。今シリーズのMVPも当然古田になった。

 今の選手も全員が「やせた若松」という印象。同じ球場だからでしょうが、ホームランの弾道まで似ているように思う。ヤクルトはたしか広岡監督の時に一度、野村監督の時に三回日本一になったと思う。どちらも「監督ゆえ」と言われた。

 今回初めて「選手の優勝」という気がする。野村監督が阪神に移った最初の年に来年の優勝は、という問いに対して落合さんが「ヤクルトだと思う。野村監督だったから優勝できたからと言われるのを選手は嫌がるだろうから」と言っていたのが思い出されますが、少し遅れましたがそうなった印象が強い。

 私は違いますが、周りには「ヤクルトファン」が多い。おめでとうさん、ですな。それにしても高津のシリーズ防御率ゼロは力でした。


2001年10月24日(水曜日)

 先週からですが、毎週木曜日の日経金融新聞「マーケットの風」と題するコラムを書き始めています。9月の始めに中国に行く直前に話があったのですが、中国、その後アメリカなどに行っていて、10月中旬からの開始になったもの。

 著作権は日経さんに移るんだろうと思います。ですからネット上で勝手に掲載は出来ないと思いますが、毎週木曜日ですからちらっと見ていただければ良いと思います。ページから言うと、今朝の場合は11面です。
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 いろいろなことが一段落したからでしょうが、むらむらと本が読みたくなって数冊を読み進んでいます。「情報文明の日本モデル」(PHP新書)は坂村健さんの本で、TRON の提唱者として以前から注目していたので、著者の名前で購入。対米同時テロのあとで最終的にまとめられた事は、「はじめに」で分かる。

 いろいろなところでの講演や原稿をまとめた本で、一冊としてのまとまりはいまいちなのですが、TRON が携帯電話などで使われるケースが増える中でもう一度日本の顕学の主張に耳を傾ける価値はある。アメリカ型のインターネット社会を目指すのではなく、携帯が既に世界一のレベルに達している日本の特徴を生かして、ユビキタスなネット社会を目指すべきだ、との主張。日本は個人でなく集団で新しい方向を目指せと言うのも現実的。

 この意見には賛成です。9月にアメリカに行きましたが、「ユビキタス」という意味では既に日本の方がはるかに進んでいる。アメリカの携帯電話は幼稚なものでした。あと漢字の処理に関する坂村さんの主張には、昔からそうですが聞くべきものがある。

 「わが放浪」(時事通信社)は、日本銀行の副総裁である藤原作弥さんが副総裁就任後に書いたエッセイなどをまとめたもの。同副総裁は就任後も時事通信社の「金融財政」に「カラムコラム」というコーナーにエッセイを書き続けていますが、この本はこの才能溢れる人の「二足の草鞋」のもう一方を集めたもの。

 副題は「満州から本石町まで」で、その通りの藤原さん自身の歩みをつづったものである。藤原さんが書いた李香蘭=山口淑子を題材にした本「李香蘭 私の半生」は随分昔に読みました。ミュージカルを見たのも覚えています。確か青山劇場だった。「わが放浪」は本としてはまとまりはないが、そこが時々読むのには良い。

 「京都 舞妓の芸妓の奥座敷」(文春新書)は、来月また京都に行くのでちょっと手にとって。かなり読みましたが、祇園甲部、祇園東、先斗町、宮川町、上七軒、島原の花街の違いなどが分かって面白い。用語がなかなか洒落ていていいですな。相場用語のいくつかは、花街の言葉が入ってきたもので、「へえ、これもか」と思うものがある。


2001年10月23日(火曜日)

 世界中が「炭疽菌、炭疽菌」と騒いでいるときに、FTが非常に良い記事を載せている。日本でも既に炭疽病というのは「もともとは草食動物の病気、希に人間にうつる」という程度の知識は広まっているのですが、では自然界には今でもどのくらいあるのかという報道が今までなかったように思う。FTは次の諸点を指摘している。

  1. 世界には自然界の炭疽病ベルト地帯として二つある。一つはスペインから地中海を東に移動してトルコ、中近東諸国に至るルート。もう一つは、赤道以南の南米太平洋岸の諸国、それにアフリカ諸国、カンボジア、ベトナムなど
  2. 炭疽病はもともとは、「woolsorter disease」(羊毛種分け人病)、「ragpicker disease」(ばた屋病)と呼ばれた。これらの職業の人が動物の毛を扱い、肺炭疽になる可能性が高いから
  3. 世界の炭疽病発症者は100年前の年間数十万ケース、死者数千人という状況から、現在は年間発症者2000人の水準まで減少してきた
  4. 20世紀に一番炭疽病が猛威を振るったのはローデシア、ジンバブエで内乱で家畜に対するワクチン接種が行われなくなったことから急増、発症者数はこの2カ国だけでそれ以前の年間10数人のペースから10000人に増えた。内乱の終了とともに発症者は大幅に減少した
  5. もっとも最近では、ソ連のスベルドロフスク(sverdlovsk)で1979年に秘密化学兵器工場の事故の結果、66人が炭疽病で死亡した
 炭疽病には罹患のケースとして「皮膚炭疽」(cutaneous anthrax)「腸炭疽」(gastrointestinal anthrax)「肺炭疽」(pulmonary anthrax)があって、肺炭疽が一番重い。鼻の鼻腔などに吸収されない微少粒子(1000分の5ミリメートル程度)状態で8000個以上の粒子を吸収した場合に、何もしないと90%以上の確率で死亡するという。

 この量を肺に吸い込むと、初期症状は悪寒、発熱、胸の痛みが起こる。インフルエンザに近い。この段階で見つけることが必要です。体内に入り込んだ肺炭疽は、増殖過程で毒素を出し、それが高熱や出血を伴う敗血症を引き起こし、抗生物質を投与しないと呼吸不全を誘発する。

 ニューキノロン系抗生物質のシプロ(フロキサシン)などが有効という。ワシントンの郵便局で肺炭疽での死亡例と思われるケースが出ていますが、世界的に郵便局のシステムを変える必要があるのかもしれません。ソーティング・システムが粒子を舞上げるようなものになっていないかどうか。


2001年10月22日(月曜日)

 アメリカ時間で22日の試合で勝てるかどうか知りませんが、マリナーズの選手はちょっと緊張していますかね。佐々木もソリアーノに打たれたときは、今まで見たことのない様な緊張が顔にありありだった。

 もちろん緊張しているのは佐々木だけではない。マリナーズの特に2番から6番までは皆普段着の野球ができていない。ヤンキースというチャンピオンシップに近づけば近づくほど強い、と思われているチームの前ですくんでいるように思う。

 マリナーズの一つの弱みは、「闘志を前に出す選手」がいないことでしょうか。オルルッドは普段は静かで冷静な選手で、大リーグには珍しいタイプの4番打者として信頼できる印象なのですが、ここ大一番になると影が薄い。ピネラ監督もそれを知っているのか、彼を4番から外している。

 イチローは知らないでしょうが、他の選手は去年負けたということを引きずっているように思う。まあ最後の試合になって、それを捨てられるかどうかがポイントではないでしょうか。こうなったら、イチローに一本はホームランを打って欲しいですな。


2001年10月21(日曜日)

 20日付けの記事を書いて以降も、kimuraさんから以下のメールを頂きました。今まで登場したkimuraさんとは別の方です。kimuraさんが私の読者には多い。(^-^)ニコ

 ちょくちょくコラム(Day by Day)を読ませて頂いてます。 19日付けで掲題の公開質問について、既に回答が寄せられたかとも 思いますが、一応参考になれば・・・という事でメールを入れておきます。

 お知り合いの方の目的にもよると思いますが、

  1. 出先にあるPC上で、普段使っている ”お気に入り” データを使いたいということであれば、(OSが Windows である事を前提にすれば)
      A)ブラウザにIEを使っている場合、現在使っているPCのWindows¥Favorites ディレクトリの内容をそのまま(ディレクトリ構成ごと)FDなどの媒体に保存する。それを出先の Windows¥Favorites と置き換える。 (コピーする)でOKのはずです。  後で元に戻す事を前提にするのであれば、出先のWindows¥Favorites はバックアップしておき、後で元に戻した方が良いでしょう。出先のPCが日本語Windowsでない場合、どのような表示になるかはわかりません。
      B)出先のブラウザが Netscape の場合、www.vector.co.jp あたり で変換プログラムを入手して、使用する必要があるでしょう。
  2. ”お気に入り”のプリントアウト自体が目的(プリントを誰かに見せたい、 配布したい etc.)であれば、やはり上記のサイトなどでそれなりのソフト を入手する必要があると思います。
     例えば、http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se212005.html の fav-out というのは、作者のホームページにアクセスしてキーを入手する 必要があります(無料)が、”お気に入り”を色々な形式に変換できます。 テキスト形式にも対応しているので、テキストファイルに出力してから プリントアウトも可能です。
 本人はどうやら、「結局Yahooのブックマークにエクスポートしました」という最終対処をしたようです。改めて敏速な情報をお寄せいただいた皆様には「有り難うございました」と申し上げます。


2001年10月20日(土曜日)

 「IEでお気に入りのリストをプリントアウトする方法はありますか?」の問いに対する、皆さんからお返事を頂いた順です。実に多くの方からメールを頂きました。いろいろな知恵があるもので、私もびっくりしています。で、全部の方からのメールを掲載します。皆さんtks

  1. (kimuraさんから)場所は、C:\WINDOWS\Favoritesに、ありますからそこをコピーすればいいのでは?

  2. (kimuraさんから)IE6にてはお気に入りを、同じコンピュータやほかのコンピュータのブックマークやお気に入りにエクスポートするには、[ファイル] メニューの [インポートおよびエクスポート] をクリックします、ということです

  3. (佐々木さんから)え〜私も上手い方法を知らないのですが、以下の方法を試していただけ ますでしょうか。
     ツールバーのファイルからインポート及びエクスポートを選択すると、 ウィザードが起動します。あとは、「お気に入りのエクスポート」を選択してウィザードの指示どおりしてください。
     あとは、Bookmark.htmlというファイルが出来上がっているのでそれを右クリックして、アプリケーションから開くを選択して、メモ帳・ワードパット(エクセルなんかでも良いですよ)などのテキストエディッタで開くとHTMLデータとして文字表示されます。見た目が汚いのと、余分なデータも入っているので、不要と思われる部分を消去して、プリントアウトしてもらえれば良いと思います

  4. (高橋さんから)海外で使うPCが自分のものであれば、伊藤さんご提案の 「お気に入り」をFDなどエクスポートの形で落とすが、一番簡単だと思います。
     最近海外出張が多く、PCを持っていくのが面倒にな り、インターネット、E−mailは、ホテルのビジネ スセンター、インターネットカフェのPCを使っていま す。ブロードバンド接続が多いので、日本語環境もすぐ にダウンロードできますし。
     お気に入りは、下記のサイトで、自分の良く見るサイト を登録しています。誰にでも簡単に使えるので、結構便 利です。

    『Bookまーく』このサイト

     メールは、HotmailのPOPメールサービスを使って チェックしています。 割り当てられている容量が小さ いので、ファイルなんかが添付されていると、容量オー バーになって使えなくなることもありますが、そこそこ 実用には耐える範囲内です

  5. (岩佐さんから)いつもホームページを拝見させていただき、ありがとうございます。岩佐と申します。
    さて、お気に入りを別のパソコンで使用する方法ですが、
    1)Wondows98系の場合は
     C:ドライブ/Windowsフォルダ
     の中にあるFavoriteをコピーするのが良いと思います。
    2)Windows2000の場合ですと
     C:ドライブ/Documents and Settingsフォルダ/各個人のフォルダ*
     の中にあるFavoritesをコピーしてください。
     (*注 Win2000はMulti Userなので、User ID毎に
     個人フォルダができます)
    ただし、普通は数MBありますので、圧縮で1ファイルにしたとしてもMail添付は使用困難な状況にあります。移動には
    @どこかのFTPサーバ経由
    AデジカメのメモリをFD代わりに使う
    BMOなどの大容量メディアを使う
    などが考えられます。
    私はAが手軽だと思います。デジカメは通常、PCにUSBでつながった状態では、ドライブの代わりに使用できます。ただし、デジカメに添付のドライバをPCにインストールしておく必要はありますが

  6. (森下さんから)ご存知かもしれませんが、blink.co.jp にアクセスして、自分のブックマークスペー スを作り、現在のIEのお気にいりをblink.co.jpへエクスポートしてください。そ の後、どのPCからでもblink.co.jpへアクセスして、web経由でブックマークを使用 したり、IEへ再度インポートすることができます。HPを持っていない人にはとて も便利だと思います

  7. (田中さんから)ファイル→インポートおよびエクスポート→おきにいりのエクスポートで出来なかったですっけ? 乱暴ですが、IEのバージョンが同じならプログラムファイルのフォルダをコピーして張り付けるのも一手かも

  8. (清水さんから)お気に入りを別のPCでってことですけど・・・・。それだけであれば、オンラインブックマークを使えばいいんじゃないですか?
     手っ取り早いのは、Yahoo!Bookmarks ここ でしょう。My Yahoo のIDを取得(無料)するだけで、利用できますよ。手順は以下のとおり。

    1.My Yahoo! のIDを取得
    2.My Yahoo! にログイン
    3.My Yahoo! からYahoo!Bookmarks へ移動
    4.Yahoo!Bookmarks のページからインポートページへ移動

    ・・・ここからがインポート手順です。詳しくはインポートページに手順がありますから、そちらを参考にされたほうがいいでしょう。

    5.Yahoo!Bookmarksのページで、「お気に入り」をファイル変換  (「お気に入り」の情報を元にHTMLファイルを作成)
    6.作成されたHTMLをインポートさせる。

    いったん、HTMLファイルを作らなければいけないところが面倒で 使い勝手の面でちょっとという気もしますが、今使っているPCの ブックマークを別のところで使うというだけなら、使えると思いますよ。

    ほかにもオンラインブックマークには Bookまーく http://www.bookmark.ne.jp/ どこでもBookmark http://bm.zx.to/ などがありますから、気に入ったものを利用するのがいいのではないですか?

    Yahoo!Bookmarks をお勧めする理由は以下のとおり。
    a) いずれもフリーのサイトですが、ポータルサイトとして信頼性が一番高い   ⇒メールサービス、カレンダーなどなど、一番実績がありますからね。
    b) URLを覚えなくていい。(笑)    ⇒ほかのサイトもたいして長いURLじゃありませんけど、    Yahoo!Bookmarks なら、 www.yahoo.co.jp から入れますからね・・・・ ・・。(^^;;

  9. (田村さんから)早速ですが「お気に入り」の件についてフロッピーへの落とし方の手順を紹介し ます。
     まず、空のフロッピーディスクをドライブに入れておきます。 Windowsの「スタート」アイコンの上で右クリックをして「エクスプローラ」を選 択。次に、エクスプローラを開いたら「Favorites」を右クリックでハイライトすると いくつかメニューが出てきます。その中から「送る」→「3.5インチFD」をという 順で選択するとフロッピーにFavoritesが落とせるハズです。
     上記手順の中で「送る」の後、「3.5インチFD」のかわりに「メール受信者」を選 択すればメールで送る事もできます

  10. (山本さんから)私は、普段ネットスケープを使っているので、詳しくは 存じませんが、 確かInternet-Explorerの「お気に入り」は、 C : \Windowsのフォルダーの中に「Favorites」という 名前のフォルダーに保存されているはずです。 ですから、ロンドンで別のPC上で、その 「お気に入り」を使うだけなら、プリントアウトしなくても、 このフォルダー「Favorites」をFD等にコピーし、 ロンドンで使用するPCのC : \Windowsのフォルダー内に コピーすれば良いように思います。私は日本のオフィスでは IEを使っていましたが、PCを交換した時、 この方法で「お気に入り」をコピーしたように思います。

     NYの炭疸菌騒動は、実際に住んでいる者より、日本の方が 大騒ぎしているようですね。9/11に続いて、日本から安否を 気遣うメールをずいぶんいただきました。確かに細菌テロの不安 は拭えませんが、炭疸菌なら、人から人に感染しないので、 直接炭疸菌入りの封筒でも受け取らない限り、感染の危険は少なく、 数人の被害で済んでいるのだと思います。 NYでもNHKやフジテレビのニュースが見られますが、 「大変だ。大変だ。」という感じの、いたずらに不安を煽るような報道の仕方 で、 ワイドショー等がこのような形で今回の事件を繰り返し流したりしていると、 それしか見ていない日本の視聴者は、誤解するのかもしれません。 相変わらず日本のマスメディアは、円高や不景気の報道時と同様、 こういう悲観的な表現がお好きなようです。

     それに、何か人ごとの様というか、傍観者的な見方も感じます。 アフガン戦況の報道にしても、米軍の新兵器の解説を長々とやってたり。 このような国際状況下、日本はどうあるべきかという 世論を形成するのも、ジャーナリズムの仕事だと思うのですが

  11. (金重さんから)c:\windows\favoritesフォルダをFDにコピーするとかいうのはダメなのでしょうか。一番手軽な気もしますが

  12. (kinoshitaさんから)お気に入りのURLをプリントアウトする方法ですが、RURLAというフリーソフトを利用するのが便利だと思います。ダウンロード 場所はhttp://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/net/s0170499.html にあります。

     このソフトはお気に入りのURLをCSVやエクセルで利用できる形に変換出力します。いったんエクセルにのってしまえば、プリン トアウトもソートなども簡単にできるようになります。

     それ意外でもおきにいりを変換するという需要は強いようで、一発でHTMLのリンク集に変換するソフトなども多数あります。こ のページhttp://www.vector.co.jp/vpack/filearea/win/net/www/bookmark/index.html を見ていただくと、そういったソフトが一覧できます。HTMLに変換して、ソースを印刷という方法もありますが、むしろRURLAの 方のやり方が印刷だけであればスマートでしょう。

 ということです。小林さん、分かりましたか。<^!^>


2001年10月19日(金曜日)

 ご存じの方は、緊急に教えてください。私の知り合いがロンドンに行くのですが、昨夜メールで

IEでお気に入りのリストをプリントアウトする方法はありますか?
 と聞いてきた。推察するに、今まで自分が使っているコンピューターの「お気に入り」を別のコンピューターでもそのまま使いたいのでしょう。つまり今まで使っていたコンピューターを日本に残したままロンドンに行く。しかし、ロンドンで使うコンピューターには早期に今まで自分が使っていたコンピューター上の「お気に入り」と同じものを作り上げたい。

 私のようにHPを持っている人間は直面しない問題です。なぜなら、「お気に入り」をサーバー上にリンクとして持っているからです。で、「お気に入り」を彼が要望するような形でプリントアウトする方法を私は知らない。

 こういう発想も出来ると思います。

  1. 「お気に入り」をFDなどエクスポートの形で落とす
  2. 「お気に入り」をそのまま自己メールで送る
  3. IEの設定を「お気に入り」を含めてそのまま持ち運べる方法を探る
 まあ私としては緊急に自分用のリンク・ページを作ったら、と提案したいのですがそうもいかない。お気に入りに渡ってURLを全部テキストエディターの上に落とせば、リンクページなど直ぐに作れるのですが、それも今となっては時間がない。たしか彼の赴任は次の日曜日でした。どなたかご存じでしたら伊藤までメールを下さい。


2001年10月18日(木曜日)

 騒ぐより準備が重要.....と思うのだが、今朝起きて日米のニュースを比べてびっくり。日本のニュースといっても、まだNHKのそれしか見てありませんが。

 私が最初に見たニューヨーク・タイムズやFTには、リッジ米本土安全保障局長官の「何千人もの人を検査したが、感染が確認されたのは6人だけ」という発言が取り上げられて、「米政府、事態の沈静化に努力」という見出しが踊っているのです。

 ところがこの同じリッジ長官の発言が日本に来てNHKのニュースになると、「炭疽菌感染者が6人に達した...」となる。へえ、「only」はそういうふうに訳すのか....と。確かに炭疽菌テロは新種のテロ行為である。しかしジュリアーニも言っているように、皮膚経由、飲料経由、吸引経由の3ルートのうち前2者のルートでは致命傷にならないし、どのルートでも素早く対応すれば助かる生物兵器である。

 だから「準備が必要だ」という結論になるのだが、「大変だ大変だ」で大騒ぎして、じゃ何をしたら良いか、の対応報道がまったくない。冷静にこの菌の特徴とそれへの対応を練ることが先だと思うのに。一体、日本はワクチンなどを持っているのですかね。そういう問題を調べていきたいですな。


2001年10月17日(水曜日)

 テロ事件以降の特徴なのですが、グリーンスパンの証言が引き続き短い。「Nobody has the capacity to fathom fully how the effects of the tragedy of September 11 will play out in our economy」(グリーンスパン)という状況の中では、くだくだと解説や予想を述べるのは無用だということでしょう。

 ウォール・ストリート・ジャーナルなどは常識的にグリーンスパン証言のうち「テロ攻撃のアメリカ経済に対する影響を判断するには時期尚早」という部分と、「The foundations of our free society remain strong and I am confident we will recover and prosper as we have in the past」という期待の部分を頭に持ってきているのですが、私が一番納得した文章は次の部分です。  

But judging from history, human beings have demonstrated a remarkable capacity to adapt to extraordinarily adverse circumstances. And, I expect the same adaptability to become evident in the present situation.
 テロや炭疽菌との同居を余儀なくされる世界。ワシントン・ポストのこの記事ではないが、誠に今の世界は「Friday the 13th Part VI: Jason Lives」(13日の金曜日:パート6 ジェイソンは生きている)のごときで、容赦のない、吐き気を催すような恐怖ショーが展開する毎日。しかし、だからといって世界中の人々が日々の生活を大きく変えているわけではないし、また変えることが良いわけでもない。

 このワシントン・ポストの記事には、人間に関して「hyperadaptable species」という単語が出てくるのですが、多分それはこの種が形作っている市場もそうなのです。今までの常識から見ると unconventional な事が起きると直ぐに「世の中全く変わった」といって解説が出てくる。しかし、実際には変わらない部分が多い。

 Newsといのは字のごとく「新しいこと」でそれを追うのが報道ということになるので、「変化」を強調することになる。それはそれで非常に重要なのですが、実は「変わらない部分」もしっかり見ておくことも必要なのです。全体のバランスを考えるためには。その辺のバランス感覚を失うと、世の出来事に関する認識が針小棒大になってしまう。
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 それはさておき、夜はこのオジさんと久しぶりに夕食を一緒にしましたが、えらく欧州各国に対して怒っていましたね。「やることをしていない」と。金融はもっと緩和できるし、財政も出動できる。今の世界で問題なのは欧州だ、と。

 ECBに対しては、欧州の政治家の間からも批判が強まっているようです。


2001年10月16日(火曜日)

 アメリカもやっと気が付きましたね。各国の指導者の支持を取り付けても、民衆の心は別の所にあり、その民衆の心をつかむには民衆の目と耳に敵陣営に負けないくらいにアクセスし、理解してもらわないと駄目だ、ということに。

 16日にはライス大統領補佐官(安全保障問題)が出演した。「アメリカは、宗教の相違を尊重する。この戦いはテロに対するものであり、イスラムやアラブの人々に対する戦争ではない」と述べたと伝えられる。

 もともとイスラム諸国でアメリカの人気が低いのは、「パレスチナをいじめるイスラエル。その背後にいるアメリカ」という印象が、繰り返しイスラムのマスコミに流れる映像(イスラエル兵に追われて逃げ散るパレスチナ人などなど)で強まったためだ。どんな強い人間でも、映像が繰り返し流れるのを見れば、それを体内に取り入れる。

 テロが民衆の心の中に巣くうとしたら、法的擬制体である国家とその指導者を自分の味方に付けても、その政治体は民衆の上に成り立っているのであり、民衆の人心が離反したのでは根幹が揺らぐ。パキスタンの政情がそれを物語る。

 イスラムの連中がライスが出てきて言ったことをどのくらい信じたかは分かりませんし、「へえ、アメリカには黒人の政府幹部もいるんだ」くらいに思ったかとも思いますが、最初に出す人としては最適だったのではという気もする。

 アメリカは、空を飛ぶ飛行機、郵便というアナログにやられている。しかし実は一番アナログなのは、人の心です。これを掴めないと、いくらハイテク戦争で勝てても、人の心はなびかない。

 佐々さんなどが言っていることですが、アメリカは確かに「humint」を軽視した。電子メールのタッピング、電話の盗聴も重要かもしれないが、それでは「伝令」で情報伝達をしているとも言われるビン・ラーディンを捕捉するのは難しい。

 多分、世界中の指導者が改めて非常にアナログな人の心をつかむのにはどうしたら良いかを考える時期が来るんでしょうな。なぜなら、静かに自殺を覚悟した人間を止める手だては今の世界にはないからである。


2001年10月15日(月曜日)

 当然そうなると予想していたが、アメリカでは今後数日以内に政府機関に電話、電子メールを諜報する広範な権限が与えられる、という。9月11日の同時テロから炭疽菌騒動に展開しているアメリカは、今までの「小さな政府」政策を横に置いて、政府に対する権限付与に動いている。

 通常ならアメリカでは大議論になっていたであろう。何よりも、「言論の自由」を大切にする国だからである。しかし、各種の自由がテロリストにも与えられる、というのが「自由な社会」の弱味でもある。テロリストの自由を奪おうとしたら、国民の自由も制限下に入ってしまう。それを容認・受認しようと言うのである。

 これに関連して言うと、今日の日経産業新聞の一面トップの記事は非常によくまとまっている。「テロ不安で監視技術導入」という記事。反テロ法案(上下両院を通過、両院協議会を経て大統領署名へ)の内容は以下のようになるという。

  1. 電話番号ではなく、特定の個人を追跡
  2. 全米で傍受を実施するための手続き簡素化
  3. ボイスメールの情報収集
  4. 電子メールの送受信記録の追跡
  5. アクセスしたホームページの追跡
 など。その他では、「テログループの資金洗浄追跡」「テロと関連のある移民の拘束」「テロの定義拡大」など。列挙してみれば、かなり広範な分野をカバーしているし、乱用しようとしたら限りなく乱用が可能である。日本でこのような法案が出たら、大反対だろう。しかし今のアメリカには反対の声はほとんどない。  日本が置かれている状況と、アメリカの現状とは大きく違うという点はその通りとして、一つのポイントは政府に対する信頼だと思う。政府に対する信頼があるからこそ、こうした法案がすんなり通ると理解することが出来る。「反対できない雰囲気」だけでは、すんなり通る内容ではないからだ。

 日本の「危機対応」と一番違うのは、恐らくこの「政府への信頼」。危機に何回も直面し、その都度乗り切ってきた経歴のある国と、そうでない国の差とも言える。


2001年10月12〜14日(金〜日曜日)

 週末は2日ほどインターネットが出来ない環境の中にいました。メールを頂いた方にも返信が出来ずに、失礼。どこにいたかというと、長野県の飯田地方の山の中です。何をしていたかというと、山に分け入って「松茸」を探しておりました。えらく深い山、赤松林の中を歩き回って。今は足腰が痛い。

 で何が分かったかというと、「松茸狩り」の意味です。草木ですから、本来は考えてみると「狩り」はおかしい。しかし、なぜそれが「狩り」なのか行ってみて分かった。行けばあるというものではない。それは「狩り」に等しい。簡単ではないのです。目を凝らして、じっと見て、松茸の傘の特徴を思い出しながら..........

 一緒に行ったのは、この番組に関連している有志の方々とです。森本さんのお知り合いが飯田にいらして、その方の家を訪ねながら。その家を出発したのが午後1時過ぎですかね。車で山の中に分け入って。ここは誰の所有とテープが貼ってあって、一般の人は入れないようになっている。聞くと、区画ごとに毎年競りをして、「今年のこの区画はこの人」という形で決めていくのだそうです。その年のその区域の収穫権はその人に帰属する。

 実は私は「松茸狩り」がいかに難しいかを誰彼となくずっと聞かされていました。子供のころから。また、今年は不作だとも。で、行く前は「多分収穫ゼロ」だろうと思っていた。実際の所、この飯田の方が権利を確保された地区に最初に着いても、直ぐには見つからない。アップダウンの激しい道を歩いて、またその道から外れてかなり探しました。

 まあそれでも、わずか2本ですが自力で見付けることが出来た。他のメンバーの中では見付けるのはうまかった人、結局収穫ゼロの人など様々。一番うまいと思ったのは、遠藤さんですかね。実にうまい。「下から見るのが良いと分かった」というコメント。森本さんは確かゼロだったな。

 下を向いてばかりいたのでは、山の良さは分からない。空気が綺麗で、山は薄く紅葉を始めていて、いつも経済のことをああだこうだと言っている身には良い気分転換になりました。それにしても、中国の奥地ではなくて日本の中にもネットを出来ない環境があるということには、ちょっと!?。いいですけどね。ある程度慣れましたから。


2001年10月11日(木曜日)

 4酔人の中の、主にこの人のサイトのファンを集めた「酔わないオフ会」があったので、昼に赤坂に。「酔人」じゃないのでちょっと物足りなさは残ったが、20の四〜五人で今回のテロ事件に関してあれやこれや。

 昼間でしたから、昼食時間を使って参加した人が多かった。まあそれぞれの人が得ている感触、情報にはかなりの非対称性がありましたが、大勢の人と一緒にこの問題を考えたことが無かっただけに、面白かった。オフ会ですから、内容は書けませんが。
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 ステガノグラフィに関しては、kimura さんなど大勢の方からメールを頂きました。tks。昨夜も、以下のようなメールを頂きました。

 はじめまして、京都でフリーのプログラマーをしている濱田と申します。ステガノグラフィーについての記述のある文章、拝見しました。ステガノグラフィーについての疑問は解決されましたか? もしまだなら、いつも考え方を教えてもらっていますので、少しはお役に立てたら、という思いで説明させていただきます。

 ステガノグラフィーについてとりあえす画像に関してだけ説明しますが、例えば一般的なフルカラー(1667万色:24bit)の画像だったら画像の1粒(1ピクセル)を24桁の2進数で

010110010001011110001111

 こんな風に表しています。この左から8bit(8桁)ずつが光の3原色である赤、青、緑の3色を表しています。

  赤    青     緑
01011001 00010111 10001111

 こんな感じですね。各色に割り当てられた8bit(8桁)でその色の明るさをあらわしています。(各色00000000 から 11111111 まで256段階の階調、赤の00000001はほとんどまっ黒な赤で、赤の11111111は真っ赤です)これの3色分の24bitが画像の1ピクセルです。

 このLSB(最下位ビット)に情報を仕込む、ということは一番桁下の数字ですから この桁だけを別の情報用に拝借しちゃっても(00000001が00000000になる程度で)、 もとの画像の1ピクセルより各色1/256階調だけしかでたらめにならず、 もと画像の体裁を保ったまま情報が仕込めます。

 あとは秘密のコード表かなにかで(当然既存のコード表でも) 赤、青、緑の各一番右が000ときたらW、001ならT、111ならCと決めてやるだけです。 この応用で、もとがアナログっぽい情報(サウンドファイル等)なら何にでも暗 号を仕込めます。

 > HTML上では赤は「FF0033」で表記されますが、このバイナリーの8桁の一番右をとっても7桁必要なはずですが、これはどうなっているのでしょうか。(私の質問からの引用)

 この「FF0033」の表現はバイナリ(2進)表記ではなく、16進表記です、 2進表記では赤 FF = 11111111、緑 00 = 00000000、青 33 = 00010001 で

11111111 00000000 00010001

 の24桁となります。ステガノグラフィー例として これに上記例の「000ときたらW」のWの文字を仕込むと

11111110 00000000 00010000

 これは16進表記では「FE0032」になります。実際にWebページで「FF0033」と「FE0032」の色を比較してもほとんどわかりませんよね。これが画像での1ピクセルに相当します。まあ、こんな感じです。

 これは分かり易い。デジタルの色というのは、三原色の明るさの組み合わせで出来上がっている。1ピクセル(画素)が24の01の組み合わせで、その中に三つあるLSBの組み合わせでアルファベットを構成する。なるほど。それにまたいろいろな解読序列を組み入れれば良いというわけ。

 ネットに情報を忍び込ませるのは information imbedding と言って、かなり広範に、かついろいろなファイルに行われていることのようで、こうした考え方に立てばwav 、au などの音楽ファイルにも忍び込ませることが可能。音楽ファイルだと、ものすごく音感の良い人には「おかしい」と思われるかもしれませんが。いや、そうなんでしょうかね。音楽ファイルでは、「画素」に相当するものは、何というのでしょうか。「音素」? 人間が騙されやすい色の方が良いのかもしれない。京都からメールを下さったHさんにはtks。


2001年10月10日(水曜日)

 今日は一つのホームページを紹介します。ワシントンに在住の私の友人が開いたページです。まだスタートしたばかりですが、あの事件当時のなまなましい体験記も入っています。日記のところが面白い。ここです。


2001年10月09日(火曜日)

 アメリカの資本主義も、少し変質するかもしれませんね。テロの危険性というもっとも切迫した緊張状態が続くと、経済の形も変わってくる。人々の行動パターンが変わるからです。もっともアメリカ政府も確かクライスラー救済の時にはstake をもっていたように思うのですが。

WASHINGTON -- If the airlines survive the current turbulent times, one institutional investor could gain big: Uncle Sam.

Under the bailout legislation rushed through Congress after the Sept. 11 terrorist attacks, the federal government will be able to take an equity stake in any airline that seeks credit assistance. The bailout law provided $5 billion in direct subsidies to offset industry losses arising from the federally mandated shutdown of the nation's airways, and $10 billion more in loan guarantees to help companies manage the rough months ahead.


2001年10月08日(月曜日)

 どうしても出なければならない葬式があって、朝7時の列車で諏訪に行ったのですが、かなり寒い。もう秋が深まっている様子。眠かったので行きは殆ど爆睡していましたが、帰りはゆっくり本を読めた。

 持っていったのは「これは戦争だ=日米総力編集」(文藝春秋)と『「新世紀戦争」の読み方』。後者は新潮社のForesight編集部が緊急に出したもので、本屋さんでも買える形で出ている。

 文藝春秋の方は、恐らく日本で最初に出た「特集本」。私も一本原稿を書いていますが、自分の原稿は別としてその他の興味深い論文は「偵察衛星ではビンラディンの心は読めない」(佐々敦行)、「民主主義国家はテロでは潰れない」(江畑謙介)など。急いだ分だけ全体で見て冗長な部分もありますが、筆者が多い分だけ様々な視点から今回の問題を考えることが出来る。

 新潮社の『「新世紀戦争」の読み方』は、雑誌スタイルで「緊急編集」。こちらは海外の筆者が多い。その分だけ数日間遅れて出ましたが、その分だけ「日本的切り口」とは違う視点が良い。私も読んでいたはずですが、Foresightは、36〜37ページにあるとおりビンラディンをずっと追ってきている。継続取材ほど確かなものはない。

 この二つの本は、今回の問題を考える上で役に立つと思います。


2001年10月06〜07日(土〜日曜日)

 日曜日のテレビを終わってお台場のテレビ局を出たのは1時25分過ぎでしたが、その直後からアメリカ軍の対アフガニスタン攻撃が始まったようです。イスラムの世界に詳しいある人は、

最良の方法は空爆もしない、何らかの形でウサマ・ビン・ラディーンを捕捉し、死刑にしないで死ぬまでそのままアメリカの牢獄に入れていること
 と言っていましたが、そんなうまい状況が生まれるわけはなく、「time is running out」(ブッシュ大統領)ということで、空爆が始まった。恐らくアメリカはタリバンの対空能力がゼロに近づくまで空爆を数日間継続し、その間に北部同盟の侵攻を助け、さらには自国軍隊を入れてビンラーディンを捕捉するという道を辿ろうとするでしょう。しかし、うまく行くかどうか。

 一番心配されたイスラム各国での反米の動きはそれほど先鋭化はしていない。この動きが今後どう展開するかは、世界の構造変化を、従ってマーケットの将来を考える上で非常に重要でしょう。アメリカもイスラム対西側の戦いの構図を避ける必要性を感じていることが分かる措置をいろいろ施している。しかしそれで十分かどうか。ヒューミントに弱いと言われる今のアメリカがどの程度現状を捕捉しているか見ていきたいと思います。
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 ところで、ちょっと詳しい方を探しています。それは steganography(ステガノグラフィ)に関して。このページなどにいろいろ書いてあってそれはそれなりに分かるような気もするのですが、今ひとつはっきりしない。

 ビンラーディンのグループがステガノグラフィをグループの連絡手段に使っているということから興味を持ったものです。隠し文章は html でも出来る。半角の〈〉の中に文章を入れれば、HTMLではブラウザーに出ないのです。しかし、ステガノグラフィは明らかにそれとは違う様々な技術が使われていると思われる。

 このサイトに説明があった「LSB」というのは、面白い考え方ですね。HTML上では赤は「FF0033」で表記されますが、このバイナリーの8桁の一番右をとっても7桁必要なはずですが、これはどうなっているのでしょうか。

 もしかしたら、すごっく初歩的な質問をしているのかもしれませんが、どなたか知っていたら教えてください。あと参考になったページは、ここここが参考になった。


2001年10月05日(金曜日)

 忘れてはいけないので、書いておきます。10月01日に

  1. 調査対象になった1000人のうち気分の落ち込みを感じた人は全体の7割
  2. 仕事に集中できなくなった人は全体の5割
  3. 夜眠れなくなった人は全体の3割
 というウォール・ストリート・ジャーナルの記事を紹介しました。しかし、金曜日にABCテレビを見ていたら、同じような調査で時間の経過を示すような調査が報告されていました。それは
  1. 気分の落ち込みを感じている人→40%
  2. 仕事に集中できない人→25%
  3. 夜眠れない人→17%
 随分減ってきていますね。大体半分になってきている。機関が違いますから、質問項目もやや違うのかもしれませんが、興味深い数字の変化です。
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 金曜日に読んだ一番面白い記事。ファイナンシャル・タイムズのそれです。パキスタンのエコノミスト達が「頭を抱えている」という書き出し。なぜ抱えているかというと、パキスタンの通貨ルピーのテロ事件後の急騰。

 紛争地に近い、国内政情不安などなどで、パキスタン・ルピーは急落が予想された。そうでなくても、同ルピーは開発途上国の通貨の中では「弱い通貨」の部類。例えば同通貨は事件発生前の12ヶ月に30%も下落していた。

 ところが、事件発生後には急騰に転じて現在は6%の上昇になっている。なぜか、というのがエコノミスト達が頭を掻いている理由。この記事にはこう書いてある。

  1. テロ資金洗い出しの世界的な名寄せ作業の進展の中で、パキスタン国民が海外に隠していた税逃れの資金などが、その素性を明らかにされるのを嫌がってレパトリ状況にある
  2. アメリカが対パキスタンへの核実験関連の制裁解除に動く中で、各国、各国際機関の援助が見込まれ、その総額はテロ事件以降2週間で10億ドルに達した
  3. 今後も援助資金のパキスタンへの流入が予想される
 などだという。パキスタンの国民が海外に持っている資産は400億ドルから600億ドルに達すると見られるという。うち、テロリストがらみのものは極僅か。しかし、パキスタン国民は世界的名寄せでの素性発覚を恐れて、資金の国内に戻している、という。

 もう一つ面白かったのは、同国の昨年の経済成長率が2.6%になっているという話。「へえ高いじゃん」と思ったら、「同国の人口伸び率とほぼ同じ」と書いてある。つまり、国民一人当たりでは伸びていないということ。GDP統計も単純に見ると意味のないものになってしまうという一例。日本は低いが、人口も伸びていない。

 名寄せと言えば、日本の銀行からも外務省や財務省のホームページに載っていた165の個人、機関の口座が三つ見つかったようですな。イギリスでも、アメリカでも見つかっている。結構本名で口座を作っているというのが分かる。先週テレビに一緒に出た放送大学の高橋さんは「そんなことはないでしょう」と言っていましたが。


2001年10月04日(木曜日)

 やりすぎかもしれない。しかし、このくらいのスピード感で動いた方が良いかもしれない....と思うのが、アメリカのテロ事件発生後の経済政策である。

 ブッシュ大統領は最高750億ドルの減税や支出拡大などを柱とする景気刺激策を提案した。先に決めている400億ドルの戦費、航空業界に対する支援策の150億ドルなどを合わせると、「総額は最高1300億ドルになる」(FT)という大規模なもの。こうした素早い措置もあって、ニューヨークの株式は9月11日のテロ事件前に今一歩のところまで戻してきた。

 素早かったのは、財政措置に限らない。木曜日に発表されたFRBの議事録によると、FOMCはテロの2日後の13日に既に利下げの可能性を真剣に検討していたと言う。しかし

"While the ongoing reactions to the recent tragedy were undoubtedly a negative factor in the economic outlook, the members agreed that financial markets were still too disrupted and the economic outlook too uncertain to provide an adequate basis for a policy move at this time," according to minutes of the Federal Open Market Committee meeting.
 ということで、ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、利上げを見送ったのだがそのわずか4日後の17日の早朝に、FOMCはニューヨーク株式市場の再開を前に、0.5%の利下げを実施した。加えての今週火曜日の0.5%の利下げ。

 多分、今のような変化の激しい時代の経済政策には、こういう「機敏さ」「市場の要望に即応する行動」が必要なんでしょうな。これがあって、はじめて打ち出された措置の実効性が上がる。日本にはこれがない。

 無論問題は残る。1300億ドルも支出をし、一方で景気悪化が進めば税収が落ちて、せっかく「双子の赤字」状態を脱したアメリカが再び「双子の赤」に直面する可能性がある。しかし、景気刺激策を採らなくても景気の悪化が続き、税収が落ちてくればいずれにせよ「双子の赤字」は出現する可能性は高い。だったら、早期の聞き脱出策を探っておかしくないと考えているのでしょう。

 ま、いろいろ参考になりますな。


2001年10月03日(水曜日)

 ニューヨークに行ったりして忙しかったことからちょっと遅れていましたが、9月の初旬(3日から8日)に中国に行ったときの文章を一つにまとめました。ここにありますから、興味のある方はご覧下さい。

 まだ写真が処理できていない。結構面白いものがあるので、でき次第いくつか入れることにします。重慶のタクシーがいかに堅牢な運転手防護の作りをしているかなど、日本ではあまり報道されていないのではないでしょうか。中国にはビデオをもっていって、合計4時間以上撮りました。

 その編集も最終段階で、それを2時間程度にまとめる予定です。ビデオを回しながら、そこに私の声でコメントを入れていく作業も少ししましたが、テープのトラック2にあれは入るのですな。調整しないと、声が出てこないのですが、それをVHSに落とすときにどうもトラック1だけが入ったようです。

 しかしデジタルが都合が良いのは、そのどこの時点の絵でも静止画に移すことが可能なこと。あと私が手に入れたビデオにはメモリースティックが入っていて、そこにMPEGで短いですが動画を入れることができる点。しかし、これをやるとサイトが重くなるので実際にアップするかどうかは考え物です。

 秋の上海は良いのではないでしょうか。上海にはまた近々行きたいと思っています。


2001年10月02日(火曜日)

 FOMCは「緊急時対応」の臭いがプンプンする過去1ヶ月で2度目、今年に入って9度目の利下げを実施した。10月といっても入ったばっかりで、FOMCは今年実質9ヶ月で9回の利下げを行ったことになり、累積利下げ幅は4%になった。

 多分これはアメリカの金融の歴史に例のない利下げです。回数では91年があるが、あのときは概ね0.25%刻みだった。今回は0.5%の下げが大部分。前回9月17日の利下げの時には「 last week's events have the potential to damp spending further」と言っていたのを、今回は「Business and household spending as a consequence are being further damped」と現在進行形にした。

Release Date: October 2, 2001

For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to lower its target for the federal funds rate by 50 basis points to 2-1/2 percent. In a related action, the Board of Governors approved a 50 basis point reduction in the discount rate to 2 percent.

The terrorist attacks have significantly heightened uncertainty in an economy that was already weak. Business and household spending as a consequence are being further damped. Nonetheless, the long-term prospects for productivity growth and the economy remain favorable and should become evident once the unusual forces restraining demand abate.

The Committee continues to believe that, against the background of its long-run goals of price stability and sustainable economic growth and of the information currently available, the risks are weighted mainly toward conditions that may generate economic weakness in the foreseeable future.

In taking the discount rate action, the Federal Reserve Board approved requests submitted by the Boards of Directors of the Federal Reserve Banks of Boston, New York, Cleveland, Richmond, Atlanta, St. Louis, Kansas City and San Francisco.

 FRBの利下げには、大きな懸念が付きまといます。つまりその有効性に関して。ウォール・ストリート・ジャーナルは以下のようにその懸念を表現している。
The big question now is whether the Fed's cuts, normally a powerful force to boost consumer spending, will be enough to overcome the unprecedented situation the central bank faces -- a nation gripped by fears of further terrorist attacks. Economists worry that consumers will close their pocketbooks and companies will trim spending even more.
 しかし、危機対応の時には、「早めに多めに」が正解だと思う。「unprecedented」な事態には、「前例の対処で」ということで、不必要になったらこれも早めに巻き戻せばよい。出演した週末のテレビでもニュースでは、「ブルームバーグの調査では0.25%で....」との予想だったので、私はすかさず「下げ幅は0.5%の可能性が高い」との見通しを披露しておきました。

 有効性に疑念があってもFOMCが持ち上げたかったのは、企業と個人消費者の経済に対するコンフィデンスです。しかし、これは金利状況だけで決まるものではない。アメリカの制裁行動の行方と、そしてそれへのテロリスト達の、そして全世界のイスラム教徒の反応がポイントになる。


2001年10月01日(月曜日)

 うーん、なんか世界全体が「ボー」としているような感じだなと思ったら、面白い調査結果が出ていた。多分ウォール・ストリート・ジャーナルで見たと思う。こういう調査です。同時多発テロ事件後に  

  1. 調査対象になった1000人のうち気分の落ち込みを感じた人は全体の7割
  2. 仕事に集中できなくなった人は全体の5割
  3. 夜眠れなくなった人は全体の3割
 そうなんでしょうな。あれだけ大きな事件が起きると、大部分の人は気分が滅入る。今まで自分が喜んだり、悲しんだりしていたことが些少な事に見えるようになる。ということは、今まで自分がしていたことの価値観が大きくゆらぐということです。ということは、今まで自分のしてきたこと(仕事を含めて)の価値をつい問い直してしまう、という事態が生まれる。

 この調査はアメリカで行われているのですが、これだけ情報化が進むと世界でも同じような現象が多くの場所で起きる。例えば、テロ事件前だったら例えば買い物をしたときに感じた喜びを、テロ後は感じられなくなる、素直に「買えた」「買っちゃった」と思えなくなる、食事会をしてもなんか面白くないという事態。

 一体世界中の消費者がこういう状況をいつ脱するのか、消費者というものはこうした状況でも買い物性向を変えないものなのか、など興味深いテーマはいろいろある。実は世の中にも非常に外的出来事にセンシティブな人と、もっぱら自分の身の回りの出来事で生活している人の2種類がいると私は考えていて、後者の人というのはそれほど世の中で大きな事件があっても行動パターンを変えるとは思わない。しかし、前者の人も多いのです。

 前者の人でも、「自分の行動をあまり変えてはならないのだ」という気持ちを持ちながら行動している人々もいる。テロに負けたくないという気持ちを持つ人も居るだろうが、「結局自分が出来ることは多くはない」という見方に立つ人もいるだろう。

 こうした「depressed」された状況が続いたあとでは、気分の「リバウンド rebound」はあるのだろうか。あるとしたら、逆に落ち込んだ消費は盛り返すと考えることが出来る。当面は目立ったパーティーも行われないし、消費も落ちるとして、問題はその後である。それが時間的にどのくらい元に戻るのかが、一つのポイントのように思う。
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 世界銀行が興味深い予測をしている。今回のテロ事件によって、世界では新たに1000万人が「貧困レベル」に身を落とすだろう、ということである。その1000万人は、特にアメリカへの輸出依存の大きな国、それも途上国の中に多く出るという。

 テロは多大な人的被害を出したのみならず、人々の行動パターンにも一時的にせよ大きな影響を及ぼし、経済的影響も当面は殆どマイナスということですが、あとはリバウンドの影響ですな。



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