2001年04月28〜30日(土曜日〜月曜日)

 全く知りませんでしたが、メールを何人かの方からいただきやっと気がつきました。土曜日の朝刊のNIKKEIプラス1の14面の右下に、どこかで見慣れたサイトの写真がある。ネットレビューの「国際経済・金融情報」の欄の最後に、小生のサイトが紹介されているのです。www を忘れた形で。

 しかし余計な事も書いてある。「無料で配信している」と。はっきり言って「配信」はしていません。読みたい人は来てどうぞ....ということです。


2001年04月27日(金曜日)

 なかなか良い発見をしましたので、このコーナーの読者の方にはお知らせしましょう。携帯電話のデータ保持に関してです。実は私も最近発見したばかりですし、このサービスの存在自体がまだあまり知られていない。

 NTTドコモのサービスです。自分の携帯電話をドコモの一定の条件を満たす店に持っていくのです。そしてそこで携帯電話の中に入っている電話番号、住所などのデータを特殊フォーマットのファイルにしてFDに落としてもらう。このファイルは普通のPCでは開けない。しかし、PCの片隅に置いておいても良いし、FDをそのままもっていてもよい。

 で、自分の携帯になにかあったとき、たとえば私のように落としてショックを与え、データを全部消してしまったときなどに、そのFDをドコモショップにもっていって復活してもらうのです。ドコモがくれたFDには全部で以下の7つのファイルが入っていました。

  1. <<backdata>>
  2. <<backup>>
  3. <<backup.MDM>>
  4. <<backup>>
  5. <<backup.MDX>>
  6. <<backup.MDY>>
  7. <<backup>>
 重複している理由は知りません。このドコモ・ファイルが良いのは、普通の携帯電話番号保持ソフトだと新しい機種が出るたびに対応に時間がかかるのと、対応したと思っても第一電話番号にしか対応しないことが多いのに、そうした制約がないこと。実際の我々の携帯電話ファイルには、一つ一つの項目に対して普通電話番号と携帯電話番号、それにメールアドレス、住所、それにちょっとしたφ(..)メモメモなどいろいろ入っている。それを全部復活してくれるのです。

 勘の良い人は、「あれっ、それって民間のソフト業者にとって脅威では....」ということでしょうが、まあそういう点はあるのでしょうね。しかし、携帯番号ソフトには自分のPCに入れておけばいつでもドコモの店にいかなくてもデータを復活できるという利便性がある。ですから、私は両方のデータをいつも持ち運んでいるメモリースティックに入れることにしました。

 当然ですが、ドコモショップの中にあるマシンを使って読み取り、それをFDに落とすだけですから、コストはそれほどかからない。サービスとしてやってくれるケースが多いのでは。私はただでやってもらいました。店によって違うかもしれませんが。直近の携帯入力データは落ちますが、幹のところのデータがいつでも復活できる環境にあるというのは安心です。


2001年04月26日(木曜日)

 常に権力が分散している国には珍しく、今の日本は「権力の集中現象」の中にある。123/141の持つ威力だろう。自民党の党員・党友の投票総数は100万に行かなかったが(総人口の1%以下)、それが「民意」であるという擬制が行われているし(決して悪いとは言えない)、それが小泉総理の権力の源泉だ。

 自民党の他の有力派閥や他の連立与党にしてみれば、今の人気の高い小泉候補をたたくことは得策ではないだろうし、参議院選挙の前に叩けば特に自民党は党の基盤そのものが危うくなる。静かにしているしかない。

 「いったい誰と話せば....」というのがこれまで日本政府と交渉する時に各国の外交交渉担当者が悩んだことだったが、今だとそれは小泉さん以外に考えられない。そういう意味では、今の日本の権力はたった数日だが小泉さんに集まっている。

 緊急時には、トップダウンの政治システムが良い。即応ができるからだ。そういう意味では、今の小泉さんを頂点とする日本の権力構造は何かをするときには良いシステムになった。内閣に対する国民的人気も高い。

 恐らく一番の問題は、小泉さんが「(自民党などを)変える」と言っていることは良いとして、国民に向かって「あなた方も変わらなければ駄目ですよ」とはっきり言っていないことだろう。国民の間にはまだ、「誰かが変えてくれる」という期待がある。しかし、一人一人が変わらない限り、コンフィデンスに溢れた持続的回復、国にならない。

 構造改革が始まる前に、その覚悟を国民一人一人にしておかねば「構造改革ってそういうことだったの...」ということになりかねない。いまのままだと、時間の経過とともに痛みの意味が分かって、国民が「そんなはずじゃ」と尻込みする危険性がある。

 「権力の集中現象」は両刃の剣である。政策が正しければ、予想以上に思った方向にうまく進む。しかし、間違えば国の方向を間違う。恐らくこれからは、今まで以上に「政策を巡る論争」が増えるだろう。それは良いことだ。しがらみや惰性で政治家を選んでいる余裕は日本にはなくなった。だから、風が吹いた。

 自民党の政治に一番の受益者だった党員・党友の方々が、伝統的投票手法を過去のものにした意味は大きい。今の日本の政界では、もしかしら小泉さんもそうかもしれないが古い政治家、政治評論家は呆然自失の状態にある。自失の中で、小泉さんの風が吹いている。多分、6月の参議院選挙までは「小泉さんの時代」が続く。


2001年04月25日(水曜日)

 別に褒めるつもりはないんだけれども、大リーグはなかなか頭がいいですな。自分ところのリーグを、「世界全体で通用するリーグ」にしようとしている。海外から選手を取り、放映権を売り、そして次は海外5カ国・地域でオールスター戦への投票権を認めるという。

 

米大リーグは25日、米ニューヨークの事務局でオールスター戦(7月10日・シアトル)のファン投票を、日本を含めた米国外の5カ国・地域でも実施すると発表した。投票用紙を使って日本から投票できるのは初めて。日本用には日本語の投票用紙500万票を用意し、日本国内のコンビニエンスストア約1300店舗に置く予定。5月8日から投票できる。

 今回の措置で、日本からも「イチロー」「新庄」に1票を投じることができる。投手は大リーグのオールスターでは、ファン投票の対象にならない。

 海外の大リーグファンにより身近にリーグを感じてもらおうという意味合いです。完全に国境を越えた考え方。日本はなかなかこうした考え方ができない。たとえば、韓国や台湾、それにアメリカの選手はいっぱいいるのだから、日本のオールスターの投票権をこれらの国の野球ファンに与えてもよいのだが、多分そういう発想そのものがない。

 日本は観光もそうだけれども、売れるものはきちんと売るという姿勢が重要では、とも思う。大リーグの動きは参考になる。


2001年04月24日(火曜日)

 ドコモはやっぱし見送りですか。社の幹部はおそらく最後までやろうと思っていたのでしょう。しかし、現場が無理にスタートした場合のトラブル続出を懸念した...という構図では。関連企業の設備投資にも影響する。

 PHSも以前は、同一アンテナ地域内で一定数以上の利用者がいると、後の方の人の通話回線が確保できなくて、通話できなくなった。多分、企業向けの限定使用は始めるというので、利用者を限定したかったのではと素人ながらに思っています。その間に、回線の確保に努めて、大勢の人が一斉に使っても利用できるようにすると言うことでしょうか。

 しかし直前まで宣伝して、店舗には端末も飾ってありましたから、ドコモのイメージ低下は避けられないでしょう。


2001年04月22〜23日(日〜月曜日)

 それは、声を出す間もない間に発生しました。携帯電話を落としたのです。歩いていて。オフィスの中で。あんら、落としちゃった.....と思って拾ったら、待ち受け画面が今までと違っている。嫌な予感がしたのです。

 で、メモリーをチェックしたのです。そしたら、一件も登録されていない。たしか300件以上は登録があったはずなのに。いろいろやってみるが、メモリーらしいものは「マイメニュー」にわずかに残っているだけ。聞いてはいましたが、「ショックによるメモリーの喪失」が私の機械にも起こった。

 実はこの段階で「回復は不可能だろう」と思っていました。しかし万が一ということがある。で、行きつけの赤坂見附のドコモショップにいって、「もしかして、回復できない....?」。当然ですが、「ショックには弱いんです....もしかしたら、メモリーが消えたと言うことは、ほかの部分も悪くなっている可能性がありますが....」と一層冷たいご託宣。

 で、簡単なチェックだけしてもらいました。赤坂見附の店に着く間にも、メールが一本、着信が2つあって問題なかった。機能はしているようなのです。ですから、どうしようかと考えたが、5月の末にはFOMAを一応使ってみる予定なので、今のままで走ることにした。

 助かったのは、昨年の12月にケータイエディーにその時点のメモリーを落としておいたのです。しかし、第二電話、メールアドレスなどは拾っていない。第一電話番号だけ。しかし、それでもないよりはまし。Windows 2000 では走らないと思ったので、数少なくなった98マシーンを使って再インストールするしかない。何とかうまくいきました。リモートメールを復活させて、発信用のメールを携帯に向けた何通か打って、それで一応のリカバリー。

 でも、皆さんご注意を。おっそろしいっすよ。携帯のメモリーが消えたら、困る人が多いに違いない。データはちゃんと残しておかないと。
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 一つ嬉しいメール、おっと「手紙」。全国ネットのテレビに顔を出すことの一つのメリットは思わぬ人が見ていてくれることですが、この手紙は姫路から。依然私と一緒に働いていた本條君が「見ました」を手紙をくれて、おまけに「私もホームページを作りました....」と言ってきた。

 そのHPはここにあるのですが、このページは当時彼が為替やオプションのディーリングをやっていたときに培った知識を体系的にまとめたり、カレントな事象に関して自らの意見を述べたサイト。どうも去年作ったようだ。知りませんでした。

 確か彼は家業のガソリンスタンドやプロパンガスに関わる事業の為に退職したのだと思った。退職後の履歴を見ると、当時の知識を生かして地方金融機関のためのいろいろやっているようで、心強い限りです。詳しくは見ていないのですがMBAがページのタイトルになっているとおり優秀な奴ですから、役に立つHPなのではないでしょうか。一読の価値ありだと推測します。


2001年04月20〜21日(金〜土曜日)

 いわゆる「政治のプロ」「日本の政治を知っている」と呼ばれる人ほど「橋本派有利」という自民党総裁選への判断だった。しかし、どうやらこうした見方は、もろくも外れたようだ。予備選は橋本派の橋本会長に決戦投票への出馬を思いとどまらせるくらい小泉候補優位に展開しているらしい。

 「地方議員や職域支部は系列の国会議員の意向に従うのが当然」と思われていた今回の選挙でも、橋本さんに票が集まらずに小泉氏に多数が渡ったのはそれだけ「現状打破」の空気が自民党員の間でも強かったのだろう。橋本さんには前回の失政もあって最後まで支持が広まらなかった個人的理由はあっただろうが、もっと構造的な問題のような気がする。

 考えてみれば、一見おかしな点もある。自民党の党員・党友は237万人と言われている。日本の人口1億2469万人から見れば2%。その国民の2%が選ぶ141票の帰趨が新しい日本の総理大臣を決めている。これに対して、国会議員は少なくとも有権者は全員が投票する資格があるなかでの選挙結果で選ばれてきた。普通なら、国会議員の票の方が重いはずで、事実今回の自民党の総裁選挙における票の配分も、国会議員に対して重い。

 しかし今回の自民党総裁選挙に限って言えば、マスコミも国民も2%の自民党員の票の出方を「より国民の意思に近い」と考えた。橋本派さえもその意向に従おうとしているの(土曜日の野中さんの発言などを聞くと)は、彼らもそれを認めていると言うことだろう。ではなぜ自民党の国会議員の票より、全国民の2%の自民党員の票の方が重いのか。それの方が「国民の意思に近い」と見なされるに至ったのか。

 たぶんその理由は、

  1. 自民党員・党友であろうと237万人の国民が4人の候補者の中から直接選んでいる
  2. 国会議員経由の総裁選び(間接選挙)に対する失望が強い
  3. それ以上に、議員の固まりとしての派閥への不信が強い
 などだろう。恐らく自民党の一部には、「党員・党友の投票を必要以上に美化したマスコミのせい」という見方が出てくるだろう。しかし流れは「より直接の選挙を」という方向にあって、そこでは小泉候補支持の力が強かったと言うことだ。

 たぶんこれは日本の政界再編成のきっかけになるのではないだろうか。それぞれの派とか党とかを越えた再編の。日本で一番遅れていた政治も動き出したかのように見える。
 


2001年04月19日(木曜日)

 藤川さんに誘われて狸穴の東京アメリカン・クラブ(TAC)で食事をして、あの美味しいけど辟易するほど大きいデザートを食べた後会館の中を少し見学させてもらったのですが、おもしろ物を発見しました。麻雀ルーム。何階だったか忘れましたが。

 誰がやっていたか。非日本人の女性でした。8パーティーほど。だから30人以上居た。時間がつぶせるからでしょう。お馴染みの麻雀机。自動じゃなかったな。点棒もあって、大きさが違うがマンズ、ソウズ、ピンズと揃っている。少し見学していたのです、向こうも日本の男が入ってくるのが珍しいらしく、話しかけてくる。

 決定的に違うのは、牌の置き方です。ちゃんと牌用の台座があって、その上に乗せている。呼び方を聞いたら、ピンズは「ドット」と呼ぶのだそうです。「マンズ」はそのままマンといったように聞こえた。ソウズは「ぶーん」とか何とか言っていた。

 チーあり、ポンありでかなり似ている。一人がリーチをかけた。「ファイブドット」と「エイトドット」の待ち。おいおい、と思いました。「ファイブドット」は右手の女性がポンで晒している。知っていてかけているのだとしたら、「エイトドット」狙いのかなり鋭い手。三色にはなってませんでした。見ると、「エイトドット」は場がかなり進んでいるのに一枚も出ていない。うーん、誰かあんこかな。

 対面は三組を晒している。ポンだけ。で、「トイトイ」と聞いたら、「Oh year......」と言いかけた後、「Maybe......」と言い換えた。ははは、そりゃそうだ。すんませんってなものですな。で結局上がったのはリーチをかけた人ではなく、トイトイをやっていた人。で、手の内を見たらやっぱし。「エイトドット」があんこで、「9ぶーん単騎」だった。リーチを掛けた人が振り込んだ。

 おっと、ルールとして割れ目があるかどうかなど肝心なことを聞き忘れました。また、行ったときに。あと、ベットの対象物とか。(^o^)ハハハ
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 藤川さんから一つ面白いジョークを聞きました。株だけには絶対やらなかったアル・カポネのところに言ってある人が、「あなたは何故株をやらないのか.....」と。

 そしたら、カポネがこう答えたそうです。

あんな危ないものには、とても手を出せない...と
 まあ、アメリカ人でも株を馴染みのあるものと思っている人が多くなったのは、それほど昔ではないでしょう。としたら、カポネが株をやっていなくもおかしくない。まあ、ジョークはそこに落ちがあるのではないのですが。


2001年04月18日(水曜日)

 グリーンスパン率いる米連邦準備制度が緊急FOMCを開始したのは18日の午前8時30分からだという。市場が「もう正式FOMCの間の利下げはない」と判断して off guard になった時点での利下げ。言ってみれば「positive shock」を狙ったものでしょう。事実、株価は急騰した。

 今回のFOMCの声明は、いくつかの点で特徴がある。緊急利下げをしているにしては、アメリカ経済の強さの部分も十分なスペースと中身を持って説明している。具体的には第二パラで、3月15日の前回正式FOMC以降に得られた情報として

  1. 過剰在庫の大幅削減がかなり進展したと見られること
  2. 消費と住宅支出が最近頭打ち傾向を示しているとはいえ、十分強い水準を保っていること
  3. 第一四半期に恐らく落ちたと思われる生産性に関しても、この数年間に進展した基調的生産性の向上傾向は概ね持続していると思われること
 と、米経済の現時点におけるプラス面をまず強調している。GDPで見たアメリカ経済は約69%が消費だが、そこのところはまだ「held up reasonably well」と言っているのである。FEDの地区連銀の総裁達はこのところずっと、米経済の先行き楽観論を披露してきた。また、FED発表による3月の鉱工業生産は0.4%の上昇、驚きを持って迎えられた。強い数字だったからである。

 であるからして、大部分のエコノミストは次回5月15日のFOMCまで緊急利下げはない、と予想するに至っていた。しかし、FOMCは今年4ヶ月で4回目の利下げを行った。説明材料としての利下げ理由はこうだ。

  1. 設備投資が引き続き弱くなっており、現在進行中の、そして今後も続く見通しの企業の利益率の低下、それに景気先行き不安感の増大を前提とすると、今後も米企業の設備投資は押さえられる可能性が高いこと
  2. これに加えて、先頃までの株価下落に伴う富喪失の消費に対する影響、それに海外諸国経済の低成長持続のリスクにより、アメリカの経済活動の水準は受容しがたいほど弱い水準にとどまってしまう危険性がある
 ことから「この正式FOMCに挟まれた」(this extended intermeeting period)時期に「利下げをする根拠はある」(an adjustment in the stance of policy is warranted)と判断して利下げをしたし、予見しうる将来における米経済が抱えるリスクに関しては依然として「景気後退にある」としている。

 この声明を読んでいて分かるのは以下の諸点である。

  1. FEDは予見しうる将来における米経済のリスクをインフレよりはリセッションとみてはいるものの、一時のどこで止まるか分からない急減速期は脱して、ある程度安定期に入っていると見ている
  2. しかしその安定はアメリカの3.5とか4.4%に上がったと言われる潜在成長力のレベルを大幅に下回っており、受容しがたいほど弱い(unacceptably weak)
  3. であるが故に、FEDはやや安定はしたがこのままだと下ぶれリスクが台頭しかねないアメリカの成長率を上げるため、誰もが予想しない時期に緊急利下げをして経済にポジティブ・ショックを与えることにした
 ということだろう。筆者は、「もうFOMC間の利下げはなくなった」と誰もが思ったということが、グリーンスパンの利下げを誘発したと思う。逆に言えば、「利下げ期待」が強い間は利下げはなかっただろう。利下げ期待が強いままだと、FEDは5月まで利下げしなかったかもしれない。

 在庫の調整がかなり進展して「米経済の急減速期は過ぎた」と言いながら利下げをしたわけだから、それは株式市場は喜ぶ。事実そのような展開で、ダウは10500ドル近辺まで上がってきている。FEDが利下げを決めた理由は、かみ砕いて言えば「企業活動の現在の低迷、そして今後の低迷見通し」「株価下落による逆資産効果」「海外経済の低成長」の三つである。

 ではこの三つに今回の利下げは効くだろうか。「企業活動の現在の低迷、そして今後の低迷見通し」にはそれほど特効薬になるとは思えない。「在庫調整はかなり進展した」という認識だから、企業が新たな投資をする際に金利が安いのは良いし、金利の低下によって株式市場を通じた資金調達が容易になるのも企業にとっては歓迎だろう。しかし、今のアメリカ企業の設備投資抑制には、従来のIT的ビジネスモデルに対する一種の不信もあると思う。よって、ある程度効くかもしれないが、「特効薬」というほどでもない。

 「株価下落による逆資産効果」への対抗薬としての利下げは、株価引き上げと消費者の confidence 引き上げの両方の効果を期待していると思われる。前者は実際に「米株価の底入れ期待」を強めるという意味では価値があるが、肝心の株価表象母体の企業の業績は悪化しているので、この方の改善が持続の鍵である。消費者の心理は、「FEDはやれることはやっている」というものに変化するかもしれない。

 アメリカの利下げは、「海外経済の低成長」の救助に役立つだろうか。円は122円に上がった(円高になった)。「海外」が主に日本を指すとしたら、米利下げの円高効果は、日本経済には歓迎せざる通貨高を呼ぶという意味では、マイナスである。しかし、米国経済が強さを取り戻してくれると言うことであれば、心理的にも実際的にも長期的にはプラスである。「低迷海外経済」といえば、まず「日本」しかないから日本の景気低迷がFEDの利下げに引き続き大きな要因になっている、とFEDは言い続けていることになる。

 恐らくグリーンスパンはこう考えたのでしょう。「どうせ5月の半ばにはやらねばならない。それは市場の誰もが予想している。しかし、それでは期待値は低いし、驚きもなく米経済へのプラス効果も小さい。米経済は安定してきたが先行き軟弱なことは確かだ。インフレも抑制されているし、アメリカ経済への positive shock という意味で、誰もが間中利下げを予想しなくなったこの時期にやろう...」と。その意味で、今回のFEDの利下げはそれほど緊急でもない時期の間中利下げであり、かなり「timing-driven」なものでもある。  

For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to lower its target for the federal funds rate by 50 basis points to 4-1/2 percent. In a related action, the Board of Governors approved a 50 basis point reduction in the discount rate to 4 percent.

The FOMC has reviewed prospects for the economy in light of the information that has become available since its March meeting. A significant reduction in excess inventories seems well advanced. Consumption and housing expenditures have held up reasonably well, though activity in these areas has flattened recently. Although measured productivity probably weakened in the first quarter, the impressive underlying rate of increase that developed in recent years appears to be largely intact.

Nonetheless, capital investment has continued to soften and the persistent erosion in current and expected profitability, in combination with rising uncertainty about the business outlook, seems poised to dampen capital spending going forward. This potential restraint, together with the possible effects of earlier reductions in equity wealth on consumption and the risk of slower growth abroad, threatens to keep the pace of economic activity unacceptably weak. As a consequence, the Committee agreed that an adjustment in the stance of policy is warranted during this extended intermeeting period.

The Committee continues to believe that against the background of its long-run goals of price stability and sustainable economic growth and of the information currently available, the risks are weighted mainly toward conditions that may generate economic weakness in the foreseeable future.

In taking the discount rate action, the Federal Reserve Board approved requests submitted by the Boards of Directors of the Federal Reserve Banks of Boston, New York, Philadelphia, Cleveland, Atlanta, Minneapolis, Dallas, and San Francisco.


2001年04月17日(火曜日)

 昼休みに赤坂見附の上に立つビルの中の「Wave」にDVDを探しに行ったら、少ないけど一角があって、「3本5000円」のコーナーに「天使はこの森でバスを降りた」を見つけたので、つい買ってしまいました。いい映画なんですよ。アメリカにもこういう映画が出来るのか....という程。

 ついでに買った残る2本は、「カッコーの巣の上で」と、ははは「マトリックス」でした。3本5000円のコーナーだからということではなくて、全体的にもまだDVDコーナーは貧弱な感じ。でもCDより安いというのがなんとも驚き。ついでに宇多田ヒカルの新しいアルバム(Distance)やロッド・スチュアートも買いましたが、確かこちらの方が高いのでは。

 本当はアジアの映画を探しに行ったのです。中国のとか。あるのかもしれないのですが、おいてはなかった。どなたか都内でDVDが大量・多品種においてあるところをご存じありませんかね。もっといろいろ作って欲しい。DVDは、近所のビデオ屋に行ってもあの手のものばかり。今一普及に弾みがついていないのですかね。Playstation2のあと少し伸びたと聞いたのに。
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 映画といえば、タイのバンコクにお住まいのある方から彼の地の映画事情について以下のようなメールをもらいました。映画事情もなかなか国によって違う。

 バンコクで初めて劇場映画をみました。「THIRTEEN DAYS」でタイの映画ではありませんが。(中略)

 市内には二十くらいはシネマコンプレックスがあるらしいのですが、小生がでかけたのはアパートと同じ建物(アパート、オフィス、ショッピングセンターが存在する市内の有名物件)の中にある四つの映写施設をもっている比較的小ぶりのやつでした。九作品を一日二十回くらい上演するようです。

 席数は四つとも249で、切符を買う時に画面上で、こちらがタッチして選んで印刷するという便利なやりかたしておりました。値段も120バーツ、約400円は安い。日本と同様に予告編、CMなどが続いて上演直前に「国王讃歌」の画面となって一同起立。国王のオマージュが画面に。

 これは毎回やるんだそうです。こういう言い方は「不敬罪」らしいですが。椅子は堅めでこれは日本のほうがすぐれている。以上二時間半、例によって冷房がきいていてすっかり冷えてしまいました。(後略)

 毎回たたされるのは勘弁してほしいですね。
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 ところで、先週のEZ!TVの特集の一つは「若者のメール」でしたが、一週間前くらいですか私のところに間違いメール rpt 間違いメールが i mode に入ってきて、「メール言葉」というか、「コンテンポラリーな用語の使い方」というか、そういうものを凄く勉強させられる機会を得ました。σ(^^)

 ある知り合いの女性が私でない男性に本来は送る予定のメール。まあ、私のところに来たのが運の尽き。間違いだと思ってもあたしゃ読んだときに、「なんだこりゃ」と思いました。quote

 う〜す 明日14日土曜日は8:00頃からNHKの近くの
Monsoon Cafe (Tel 5489−1611)で集合です。
予約が取れないため私は早目に行ってますが、もし混んでれば
ちょっと待つかも。 8:00から11:00頃までだらだらして
その後余力のある人はダンスに繰り出しとまいります。

ちゃんと来てよ〜 ドタキャンすんなよ。
じゃ SEE YOU

 凄いね、「うーす」での始まりですからね。まあ、格闘技系の女性ですが。潜在的にこんなメールを打つ人と知り合いだということは嬉しいことなのか、悲しいことなのか。「ドタキャンすんなよ」も凄まじい。皆さん、メールを出すときはくれぐれも間違いのないアドレスに..........。出した人の名前は、まあ可哀想だからつまびらかにはしないでおきます。σ(^^)


2001年04月16日(月曜日)

 穂積(ほずみ)の板さんが一人独立して神宮前に店を開いたので、以前から穂積によく一緒に行っていた人と待ち合わせで行きましたが、店の名前は「樋口」。また店を開いて半年くらい。叔母さんとお母さんと本人の三人。料理をするのは本人だけという店。

 小ぶりだが、まとまった感じの良い店に仕上がっていた。ただし、入り口がちょっと寂しい。何かを置くのが良いのでは....などと分かり切ったアドバイス(ーー;)をしてしまった。話によると、今は「独立ブーム」なんだそうです。あの人も、この人も店を持ちました、と。良いことです。店は神宮前のバー「Radio」の近く。
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 この店での待ち合わせが午後7時だったのですが、ちょっと早めに出て原宿の周辺を回ったのですが、ずいぶんと街の様子が変わっている。今までなかったところにレストランができていたり、何もなかった住宅地に突然瀟洒な商店ができていたり。

 表通りも変わっているのですが、一つ入った裏通りもものすごく変わってきている。レストランにしても、今までのコンセプトをうち破るような形の。まあ、機会があったら入ってみたい、と思うような。

 原宿通りしても、今まではなかった回転寿司の店ができていて、「街も変わるな....」と。平松がやっていた表参道の入り口のレストランがなくなって街の感じが変わったと思っていたら、その反対側にちょっと似たレストランが出来ていたり、まあ工事中の区間も多いのであれが完成するとかなり様子がまた変わるのでは。しばらく行ってない人はいってみると、また原宿もおもしろい。まあ、相変わらず若者の街ですが。

 赤坂から渋谷に向かう246で、わずかに道の右側で魅力のある地域というわけですか。


2001年04月14〜15日(土〜日曜日)

 ドメイン名「ycaster.com」が暫く調子が悪かったのですが、原因を調べていったら私のもうかなり前の転居だということがわかりました。ドメインを管理しているのは Networksolutions だったと思ったのですが、ドメイン名に対する支払いは確か2年に一回。前回は転居したあとの「郵便転送期間」だったので登録料の支払いが出来たのですが、今回は向こうは請求していたのに、私は出来ず。

 プロバイダーとあれこれやりとりしていて、向こうが最後に言い出したのがその点。調べてみたら、確かにNetworksolutionsに届けてあった住所はかなり昔のもの。ははは、私のドメイン保有期間も随分長くなったと言うことです。面倒なので、ちょっとまとまって長い期間の支払いをしておきました。
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 噂のハンニバルをやっと見ました。大ヒットだそうだが、「羊たちの沈黙」もそうですが、あまり良い映画には思えなかった。確かにしっかり作られているし、俳優も個性派の人が多い。しかし、何か楽しめないのです。

 カニバリズムが気持ちが悪いといったレベルの話ではなくて、またレクターの異常な性格も分かるような気もするが、もう一つ納得できない。まあ人間ああいう側面は持っているのでしょうが。

 原作と変えた部分も結構あるらしい。レクターは一人で逃げるエンディングなのですが、原作ではクラリスと「手に手を取って」ということになっているらしい。最後の手を切り取るシーンは原作ではどちらの手が落ちることになっているのか。

 最後に脳味噌のスライス弁当を「新しいことには挑戦.....」と子供が食べるシーンはなかなか嫌みたっぷりでしたな。一つ言えるのは、「He is still free」ということで、第三作もあるのでしょう。


2001年04月13日(金曜日)

 今の日本はちょっとパラノイアですかね。経済の抱える問題点にオブセスしすぎている。個人の問題でもそうですが、何か問題が起きたときにはちょっと違う角度から物事を見て、視点を変えた方が解決策が見つかるということがあると思いますが。

 実は、午後2時過ぎから20分×4人で行われた自民党の所信表明演説を全部見たのです。登録順番での演説。麻生さんは「私は唯一会社を経営した経験がある。経営感覚を国家経営に」と史上初めてMBAの大統領になったブッシュ氏との相似を強調。

 橋本さんは引き続き3年前の路線変更を自ら「失政」と判断し、それゆえに自分の友達でも中小企業の経営者で自分の前から消えた人、リストラの対象になった人がおり、「失政を心からお詫びする」と切り出し。200日プランを実行したいのでもう一度チャンスを、と。

 亀井さんは、4人の中で会場から複数回の笑いと拍手を取った唯一の候補。20分の制限時間を超えて(唯一彼だけ)、その越えたことでまた笑いを取った。そういう意味では、最後の小泉さんなんかと比べると「人前で喋る」ということに関しては、天才的な才能がある。普段政治家が使わない「お母ちゃん」「お父ちゃん」「猿真似」「自殺者3万人」「棺」「葬式」「六本木をフラフラ...」などの単語をちりばめ実にカラフル。しかし、言っていることは古色蒼然。古手の噺のうまい説教家という印象。

 小泉さんは20分の演説中、表情が和らいだことは一度もなし。見方によっては、「彼はちょっとルーナティックじゃ」と思う人もいるかもしれない。目も据わりすぎている。「科学技術」と「自助努力」に触れたのはナイスだが、演説は下手だった。もっと普段通りにやれば良かったのに。
 ――――――――――
 候補者が複数にわたって非常に似た話をしたのは第一次石油危機と円高に対して日本人が非常に柔軟な行動を取って乗り切った点。「だから今回も乗り切れると」麻生、小泉両氏。この二人は、技術の重要性を訴えたことでも共通していて、麻生さんは「光ファイバー」「都市近郊の新しい空港」を言い、小泉さんも演説の最後の方で「科学技術」を盛んに強調。

 4人の話で完全に欠落していると思ったのは、第一に「強いものは強くする」という視点だ。世界的に通用する企業群があるから日本という国は成長したし、全体が高い生活水準を維持できている。今そういう企業がどういう状態に置かれ、何を考えているかを語った人は誰もいなかった。で、トヨタが日本を出ると言ったら何が起きるの ?

 第二に「私も変わるから、国民の皆さも一緒に変わって欲しい」と言った人は誰もいなかった。小泉さんの「自助努力」がそれに一番近いかもしれないが、相も変わらず「政治が解決しますから...」のスタンス。違うんだな、国民一人一人が変わらなければ、国にも経済にもしっかりした自信が戻らないのです。それを言える人が一人も居なかった。自信のない経済の成長は長続きしない。

 第三に経済構造的に既に縮小を余儀なくされている産業をいかに綺麗にするか、という不良債権の問題を語った人は多かったが、では雇用と富を生む新しい産業が育つ環境をどう整えるか、ということを強調した人はいなかった。不良債権の問題を片づければ、それだけで日本経済の力強さが戻るわけではない。新産業の為の環境整備が「重要だ」と言った人はいたが、具体的な話はなかった。新しい産業が雇用と富を生む中で、古い産業の傷が相対的に薄められていくのが理想なのに。

 第四に、4人とも視点が「経済」にフォーカスしすぎている。そうは言っても一国のトップの「就任希望演説」。外交を語り、文化に触れ、国の理想を語るべきなのに、それが決定的に欠落していた。だから日本が問題ばかりを抱えている印象が逆に強くなってしまって、国民は多分4人の話を聞いて消費を増やすだろうか....と疑問だ。
 ――――――――――
 4人が語った問題は重要だ。しかし一方で私の中では、

  1. 今自民党が総裁選挙をやっていることなど気にもかけず(知らずに)
  2. どこかに儲かる新しい商品や商売はないかと探し回り
  3. 作ったり壊しながらしていろいろやってみていて
  4. 遊び心と好奇心で生きているような連中
 が数多くいて欲しいと思う。六本木をうろうろするのも結構。今のアジア諸国での日本フィーバーは、熟れかけたリンゴとも言える日本の多様さにこそ魅力の源泉を見ている、と思うのです。


2001年04月12日(木曜日)

 日本時間の夕刻にかけてシアトル・マリナーズのホームページを見るのが楽しみになりましたね。その日の試合の最終結果とそれに関するコメントがこのHPに夕方になると出ているのですが、主役はイチローであることが多い。活躍しているからです。A-Rod(アレックス・ロドリゲス)のことなんか、シアトルの人の頭の中から消えたんでは。

 10日の試合で25セント硬貨を投げられたと日本の新聞には書いてありますが、どうもアイス・キューブも一緒に彼に向かって投げられていたらしい。それで、11日はイチローは先発しなかったにもかかわらず、ライトスタンドは警備が厳しく、ということはすでにイチローは球場(オークランド)の主役。彼も10日のことは「何か空から降ってきた」と最初証言していたのを、「外野から投げられた」と変えたものの、「日本でもあったこと」と軽く受け流して、冷静。この「何があっても冷静」というのが、アメリカ人には不思議らしいが、彼は「my style」と。

 ゲーム最初から主役だったイチローが両チーム無得点の状態の8回から出てきて先頭打者としてヒットを打ち、その試合のマリナーズの3点に貢献したことは日本でも報じられているのですが、実は8回の裏の守備、特に一塁の走者が次打者のライト前ヒットで三塁をねらったのを刺した送球でこそ、この日のイチローは注目されたようだ。多分12日の日本の夕刊にはこのことは出てこないでしょう。

 シアトルのピネラ監督が「俺は投げるとも思っていなかった。投げてもカットされるだろうと。それを刺すんだからね」....から始まって、いろいろなコメントが出てきて面白い。「あんな肩の強い奴は見たことがない....」ってな調子。ベルのコメントはこうなっている。

"I knew he had a good arm," Bell said, "but I didn't know it was that good. We had never really seen it, because he hadn't tried to throw anyone out (going from first to third). You don't see many throws that low go in the air for so long. I was prepared to catch it on the bounce, but it never hit the ground."

Some 30 minutes after the Mariners improved to 6-2 and assured themselves of winning another series, Piniella was still stunned by the accuracy and trajectory. "First of all, Long can run. The ball wasn't hit all that hard. Ichiro came up throwing. I'm not even anticipating a throw, and then I said, 'Maybe we'll cut it off.' I see the throw go through and then I said, 'We got the guy.' '' Suzuki calmly returned to his position. He showed no emotion at all.

 まあ、映像ではどこかの局が夜に見せてくれるでしょう。それにしても、マリナーズは今まで6勝2敗。イチロー効果は着実に出ている。
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 グリーンスパンの本を書き始めたので1920年代をいろいろ調べ始めているのですが、面白い。「Roaring Twenties」と呼ばれる時代ですが、日本での翻訳である「狂乱の20年代」はいかにも翻訳がまずい気がする。「喧噪の20年代」というのはどうだろうか。

 グリーンスパンが生まれたのは、フロリダの土地ブームが終わり、29年の株価の大暴落にあと3年という時代です。フォードが生産過剰もあって初めて週5日、8時間労働制度を導入した年とある。インターネットはそういうことを調べるのに実に便利です。


2001年04月11日(水曜日)

 自民党の総裁選挙との絡みで各県の段階の「党員」による予備選挙が141票を持ち大きな影響力を発揮すると見られているのですが、「党員」ってどういう人を言うのでしょうね。何月何日の時点で、党にどう登録されていた人を指すのか。

 KSDの問題で大規模な幽霊党員の存在が明らかになっている。もし今もそういう党員が一杯居て、そういう人には投票用紙は送れないから、ある人がある候補者の名前を大量に書いてその県でその人が勝ってしまう、というようなことはないのでしょうか。

 いや分からないので書いているのですが、大部分の県は「winner takes all」の方式を取っているという。つまり、その県で投票で一位になった人が3票を全部取るのだそうです。だとしたら、各県での票争いは激しいものになる。

 「開かれた選挙」を標榜していますが、国民が自民党の総裁選挙を「自分の選挙」と考えることはないでしょう。各県3票では、どう考えても「他人様の選挙」です。そういう意味では、方式もはっきりしない党員の資格も権利も必ずしも明確になっていない選挙を「どうなる、どうなる」と見守っているわけですが、これは実に隔靴掻痒。

 今の日本の政治は大変な「ねじれ」の中にあると思う。地方政治ではなかなか斬新な人物が出てきて、新しいことを試している。政治が面白い。しかし、国政は「政党の桎梏」から逃れられない。出てくる候補も小泉さん以外全部60代以上で目新しくない。政策も従来型の発想から出るものではない。財政再建か景気回復かという選択肢も、古色蒼然としたものだ。なぜなら、財政の先行きに対する企業や国民の不安感がこれまで強くなった今、財政の先行きに筋道を説明できない景気回復策というのはあり得ないからだ。「景気回復策=公共投資」、しかも従来型の資金分配による公共投資というなら、株式市場は急落するでしょう。

 国政に魅力がないのは、どうしても政党というフィルターを通ってしまう、しかも自民党の場合はその上に派閥というフィルターもあるということでしょう。小選挙区はかなり政党の枠を離れて自由がききますが、党に投票数が割り振られる比例代表の部分もあって、党の桎梏から逃れられない。

 しかしその政党は、本当は国民のニーズを一元的に反映する役割を失って、国民の意識の中では著しく地位を落としている。これはある程度、世界的な現象です。二つものフィ\ルターを通さないといけない自民党に国民が関心を失うのは当然なのです。ではどうしたら良いか。

 多分、「より直接的に」というのがその答えなのでしょう。首相公選に直ちに行くかどうかは、選挙民の成熟度の問題もあるので検討しなければなりませんが、多分この方向がないと日本の国政の復権はないと思う。だから、その復権が「1票から3票に増えました」という程度の前進では、誰が出てきても国民が「われわれの首相」と思うことはない。最初から権力基盤は弱いということです。

 ところで、自民党のHPで「総裁選挙」仕組みを見つけようとしたら、なかなかない。立候補した4人の紹介もない。うーん、これじゃ開かれた選挙とはなかなか言えない。


2001年04月10日(火曜日)

 一昨日書いた「ネットの逆襲」に関してはその後も暇なときにいろいろ考えているのですが、やはり一つの要因はインターネットに最初からあった「開放性」にあるのではないかと思います。国防総省のコンピューターまでハッキングの対象にすることを可能にするネットの根本的開放性こそ「ネットの逆襲」が生ずる背景なのではないかと。

 この点に関してアイデアのある方ご意見頂戴したいのですが、こういう基本に開放性のあるものとしては、例えば市場がある。自由参加できる市場です。為替市場でも良い。市場でも「逆襲」と呼べるものがある。新しい技術にしろ、新しい才能人にしろ、新しい価格体系にしろ、何が登場するか分からないという外に向いたシステム体系が、ネットの世界での「安住」を困難にしていると。
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 最近街を歩くと、へえここも変わったのか、と思わせる変化があちこちで見られる。たった数日通らないでも、変わっている店がある。価格体系が大きく変わって、今まで通りの体系では店を張っていられない商店が増えているということでしょう。むろん、客のニーズの変化もある。

 いいなと思っていたレストランが店じまいしたり残念なことも多いのですが、全体的傾向から言うと、ちょっと高めとか、ちょっと良いとか、逆にやや安めとかどこかで中途半端な店の消滅、意気消沈が目立つ。

 最近のニュースで驚いたのは、パークハイアット東京が今年1月に全客室の正規料金を平均5%値上げしたこと。確かに良いホテルで、全体的に斬新で、コンテンポラリーな雰囲気が売り物。部屋も大きく、天井も高い、という。あんな不便なところにあるのが、また売りになっているのでしょう。

 都内のホテルの多くが青息吐息なのに対して、パークハイアットはずっと稼働率90%なそうな。個性が売りになっているというわけです。実際のところ、本当に良いレストランも価格体系を変えないところが多い。最初からそれだけの価値があったと言うことでしょう。

 一方では価格破壊的な動きは続いている。牛丼など。それは良いのですが、「手頃な店」っていうのがなくなるのは実は非常に残念なんですよね、私には。そういうのも残って欲しい。今まで「手頃」(人によって感覚が違うでしょうが)の層が厚すぎたのも確かですが、例えばレストランで言えば西麻布の「日影茶屋」なんてのは絶対残っていた欲しかったのに、消えてしまった。


2001年04月09日(月曜日)

 日経ビジネスの書評の締め切りもあって良い財政赤字 悪い財政赤字に再び目を通していたら、どうしても意味が通じないところがある。68ページの第二パラで以下クオートすると

 ここで公共事業を中心に財政政策が動き出すわけであるが、財政政策というものは必ず効く。財政再建が効かないと言うことは絶対にありえない。なぜなら、財政政策は政府自らお金を遣うことだから......
 あんら...ってなものですな。「財政再建」はどう考えても「財政政策」でなければおかしい。正反対の意味になってしまっている。で、書いた本人に月曜日の夕方だと思ったのですが、電話したのです(ビジネスさん、そんなんでちょっと〆切過ぎました σ(^^))。個人的にも知っている人の本に書評を書くのだから、「書くよ....」という連絡もあるし、「これおかしくない.....」という確認の意図もあって。

 私が読んでいたのは第二刷。ところが、クーさんが電話の向こうで持ち出してきたのは第三刷。で第二刷で「財政再建」になっているところは第三刷では「財政政策」になっているという。しかし、私の持っている第二刷は間違いなく「財政再建」になっているので、「じゃ、出版社があなたに黙って直したんじゃない....」と私。

 しかし、その部分を彼に指摘してきたのは私が初めてだというのです。見るとこの本は今年の1月8日に発売されているので、もう三ヶ月は経っている。どう考えても、第一刷も同じ間違いがあるのだろうから、まあ私以外の一刷り、二刷りを読んだ人は、意を汲み取って前に進んだのでしょう。
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 久しぶりだったので電話でしばらく話をしたのですが、公共投資のあり方に関する私の意見と彼の意見は随分違う。書評にはその意見の違いがもろに出ていると思うのですが、彼は最近アメリカに行ったときの話を盛んにしていました。ブッシュ政権の対日認識の変化のようなものです。

 それは私も感じている。昨年の12月01日にリンゼーが喋ったときとは状況はかなり動いてきた。まだアメリカの経済政策が十分に明確でないのは、財務省の体制が整わないからでしょう。リンゼーはワンマンショーが出来るが、財務省は組織で動く。しかし、その組織がナンバー2や3のところでまだしっかり機能していない。

 だからブッシュ政権下のアメリカの経済政策の全貌が出てくるのは、もうちょっと時間がかかると思う。


2001年04月08日(日曜日)

 EZ!TVという4月に始まったばかりのフジテレビの総合情報番組に出たのですが、なんか場違いでござんした。プロ野球コーナーあり、江角マキコ特集あり、韓国のネット犯罪、幼児虐待問題あり。経済はほんの30秒くらい。はは、でも私の隣に柳家家緑さんとか、目の前には元中日の谷沢さんとか。でもね、人間目線は広い方が良い。貴重な経験でござんした。

 番組の柱の一つは韓国のネット犯罪でしたが、まあたちの悪い人間に狙われたらデジタルの世界では今までになかった落とし穴がいっぱいあると言うことでしょう。映像もすいすい通るブロードバンドの世界(韓国が進んでいる)では、ああいうことが容易に起こりうる。デジタルの世界ではコピーは一瞬で出来ますから。

 事前に韓国の姜さんなどに電話して話をしていたのですが、面白かったのはペクさんの他にオーさんという女性も被害にあっているそうで、しかもこの二人はその後人気が上がっているというのです。犯人はあほで、この映像をアメリカのサイトで公開して金儲けしようとしたら、サイトがハッキングされて映像が流れ出し、韓国の人は人口4500万に対して2000万人が見るという事態になった。犯人は、ネットを使って儲けようとしたらネットから軽く逆襲されたというわけで、今はニューヨークで浮浪者になっているという説もあるらしい。

 冗談ではなくて、私は「ネットの逆襲」という現象に興味を持っているのです。ネットを特にお金儲けのツールにしようとすると、必ずそれは逆襲されるという法則があるのではないか、と思うのです。ネットビジネスもそうで、アメリカのIT株バブルにもそういう面があると言える。

 しかしネットが普及し、重要性はますます大きくなることは確かなのです。ではネットとは何か。多分育った環境の意志がこの伝達手段には強く働いているのです。本来「公共の道具」であったし、今後もそうありたい、という。だからそれを不当な利得手段にしようとすると、必ず逆襲される。自分が設定した値段が直ぐに崩れたり、「これは儲かると載せた」オブジェクトが流出したり。この「ネット」という生き物とのつきあいは難しいと。
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 韓国のポルノサイトを作っている犯人の話は、もの悲しかったですな。猥褻なファイルが入ったフロッピー・ディスクを持ってPC房を回っているのです。国内から発信するという初歩的なミスを犯しているわけで、あれじゃPC房を何回変えても捕まるでしょう。失業者だという。

 それにしても、あたしゃ、信じられません....。ほんまに。これは9日の朝書いていますが、眠い。家に帰り着いたのが2時過ぎで、寝たのが3時過ぎ。起きたのは7時過ぎでしたが、番組終了後に私より遅くまで局にいた森本さんと小島さんはもう働いている。

 森本さんはこのラジオ番組、小島さんは朝の番組。二人ともタフそうですが、毎週ですからね.....。まあ私も番組から帰って、毎週のちょっと長い文章を書き始めましたが。


2001年04月06〜7日(金〜土曜日)

 昨年のシーズン後にチームを去った期待のショートストップは、去年まで自分がいたチームに9回の裏にとどめを刺すチャンスがあった。レンジャーズのアレックス・ロドリゲスである。10年で2億5200万ドルでテキサスに移籍。しかし彼は、9回の裏にその試合を決めることが出来なかった。9回を終わって7−7。

 そしてワンアウト1塁の状況でバッターボックスに立ったのがイチロー。そしてそこで彼が打ったホームラン(game-deciding home runと日本的な表現だった)が、本来だったらロドリゲスが主役になるはずだった試合を決めた.....とどうもそういうことらしい。日本の新聞を読んでいるとロドリゲスの話はなかなか出てこないのですが、アメリカ人にとってはシアトルとテキサスの試合はそういう重みだったようだ。APが全米に流した記事の書き出しは

ARLINGTON, Texas (AP) -- Alex Rodriguez won't have a fond memory of his first game against Seattle -- because of Ichiro Suzuki's 10th-inning home run.

Suzuki, the seven-time Japanese batting champion, hit his first major league home run and was 4-for-6 Friday night to lead the Mariners over the Texas Rangers 9-7.

Rodriguez was 1-for-4 with a single, a walk and two runs scored, striking out twice and flying out. In his first five games since signing a record $252 million, 10-year contract, he is 5-for-20 (.250) with seven strikeouts and no RBIs.

 ほう、ロドリゲスはまだ打点がない。 the Emerald City Golden Boyと言われたホープだった選手。こりゃ、アメリカ人にとってはなかなか面白い話なんでしょうね。イチローの打点は既に両手が必要じゃなかったかな。

 シアトル・マリナーズのホームにも、イチローの話と同じくらい、ロドリゲスの話が載っている。そのロドリゲスは、4月16日にセーフコ球場に戻ってくるそうな。まあ、イチローのテキサスでの試合はまだ二つも残っていますが。それにしても、イチローのホームランについてマリナーズのホームページは、「Just like in the movies」という表現を使っていた。それだけ、劇的だったと言うことでしょうな。
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 日帰りでしたが、諏訪に行って来ました。その途中の暖かいこと。桜が沿線で真っ盛りで、なかなかの景観。桜を眺めながら、「うーん、今の日本はちょっとパラノイアかもしれんな....」なんて考えていました。


2001年04月05日(木曜日)

 NHKが夜の8時前から野茂の試合を放送していたのでずっと見ていました。結果は知っていたのですが、それでも9回の裏の100球目から110球までの11球はなかなか迫力があった。第一打者に私のカウントだと5球、その次と最後の打者に対してそれより少ない投球数で The end。嬉しそうでしたね。

 見ていて面白かったのはアメリカの観衆の反応。ボルチモアで試合をしているわけだから、ボルチモア・オリオールズのファンが圧倒的なはずなのに、もう7回くらいからは no hitter を望む連中で球場がうるさくなり、最後などはスタンディング・オベーション。日本の球場だったらどうだったでしょうか。

 それにしても、アメリカの新聞に日に日に詳しくなる。それだけ、日本の選手が活躍しているということでしょう。今日は、ボストン・グローブを真っ先に見たのですが、その時には記事も写真もなかった。夜見たらやっと出ていて、その中では

It is a headline-writer's dream. Nomo No-No. Nomo Curse. Nomo Nanette.Nomo domo. Nomo, Mr. Nice Guy.
 という文章が面白かったな。見出しを付けるのに、これほど良い名前はないということです。ところで、nanettteってなんですか ?

 次に見たのが、ボルチモア・サンで、こちらは比較的速く試合結果を報じていて、夜見たら photo gallery まであって、野茂がらみの写真が7枚も載せられていた。引いてきているのは、その一枚。ちょっと借用。見出しは、No-No Nomoでした。スコアを見ると、今季2試合目のボルチモアは当たっていない。対野茂でも、一番良い当たりはリプケンのそれでした。まだ一本も今季ヒットが出ていない連中が多い。これも野茂には味方した。新しいストライク・ゾーンも味方した。

 69−61だった戦歴は70勝となった。切りの言い数字。レッドソックスにとっても、36年ぶりの no hitter だそうだし、日本の新聞にも出ている通り米大リーグでも両リーグで no hitter をやったのは今までに3人しかいないらしい。4月4日の no hitter は季初最速。まあ、「新庄、イチローばかりうるさい....俺も....」なんて彼は絶対言わないでしょうが。終わりのあるスポーツはいいですな。
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 ところで、このサイトのファイルを置いているサーバー(digiweb のサーバー)のFTP機能が過去2日ほどダウンしていて、このサイトではファイルのアップロードが出来ませんでした。http://www2.gol.com/users/ycasterでは出来ましたが。なぜだかは報告がありませんが、プロバイダーとしての信頼性はやはり日本のプロバイダーの方が勝るようです。私の経験から言えることですが。

 5日のニューヨーク市場では株がえらく上がりましたが、朝読んだ記事では「This is the old coiled-spring factor」というのがあっは....という感じで面白い表現だと思いました。


2001年04月04日(水曜日)

 ははは、NHKは午後10時のニュースの国際ニュースのところで「あと少しで注目のグリーンスパン議長の証言が始まります。彼が何というか市場は固唾を呑んで注目しています....」と。この取り上げ方には、違和感を持ちましたし、頭を傾げましたね。グリーンスパンが何を言うか分かっているような解説。

 グリーンスパンの議会証言は日本時間の午後11時から。他の国の中央銀行の総裁の議会証言に日本のTVがこれほど注目するのは異例ですが、ニュースとしてワシントン支局からの売り込みでもあったんですかね。特派員も出てきて、解説していた。グリーンスパンが米経済や株式市場に言及すると決めてかかったような。

 しかし当然ながら、こんな危ない時期に彼が米経済や市場について軽々しく取り上げるわけがない。結局NHKが期待したサブジェクトには何も触れずに。だから、5日の夜のNHKニュース10がこの結果をどう収拾するのか私には興味があるのですが.....

 それは置くとして、グリーンスパンが経済や市場について何も言わなかったのは、意図的でしょう。今は経済も市場も「自ら落ち着きを見つける時期」と考えているに違いない。Nasdaqが1600台と昨年の高値5000台から見れば目を剥くような水準に来ていても、そしてサービス・セクターのビジネス活動指数が3月に50.3と2月の51.7から落ちて分岐点の50に接近しても、「今は調整の最中。その行方を見定める時期....」と考えている、と読める。

 中央銀行の総裁が経済や市場を考えていないと言うことはないから、考えている。それを言わなかったと言うことは、以前証言したことからさらに言うことはないと考えているか、新しい考え方、判断を持ちつつあるが今は言う時期ではないのどちらか。私の直感から言うと、グリーンスパンは今デジタル化が進んだ現在の経済の中で経済がどういう調整パターンを辿るのかじっと見ているのでしょう。ビジネス・ウィークの記事ではないが、今のアメリカは「excess excess excess....」の最中にある。レイオフが次々に発表されていると言うことは、従業員数のところでの excess の解消は徐々に進んでいると言うことです。
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 5日朝に見たというか、聞いたサイトで面白かったのは、このサイトでした。ichiro と見出しはあるが、中身は「イチロー、新庄」。


2001年04月03日(火曜日)

 シアトル・マリナーズのホームページは、これからしばしば立ち寄る場所になりそうですね。サイトを眺めると、日本語サイトも用意されていてなかなか詳しく試合の模様が報じられている。Seattle Timesに掲載されたチチローの写真

 シアトルで有名な新聞はどれだか知りませんが、ネットで調べいたらシアトル・タイムズという新聞があって、これが一応大きそうなので読んでいたらチチローの写真がまず登場して、その下には「Ichiro A Hero」という見出し。まあ、二回の出塁がことごとく点に絡んで、逆転のお膳立てをしたわけだから、ヒーローなんでしょう。この新聞には、イチローのコメントとして以下の文章が掲載されていた。彼は日本語で喋ったんでしょうが。

"A few years ago, Kazuhiro talked about how great it would be to play on the same team, to have a good game and then have Kazu come in and save it," Ichiro said. "To have all that in our very first game is unbelievable."
 同じチームでプレーできたらと最初から思っていたということです。それが最初の試合で出来た。「信じられん.....」ということでしょう。アメリカにいる日本人もずいぶん注目して見ていたようだ。ニューヨークにいる佐々木君からは「見てますか....」とかいうメールが日中に入ったりして、まあ私もネットで見ていましたから。イチローさんは、なかなか期待に応えてくれる。楽しみが増えました。宜野座は残念でしたな。比嘉投手は疲れていた。でも良くやったじゃないですか。
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 3日の朝遅れたので千駄ヶ谷からタクシーに載って神宮前三丁目に向かったら、左側の国立競技場の周辺の公園にパトカーや警官の列。運転手によると、「一時間前ほどに大きな事件があった...」と教えてくれた。

 昼頃にネットに以下の記事。その後の経緯は知らないのですが、もし歩いていて刺されたとしたら気の毒ですし、それにしても物騒です。

男性会社員、刺され重体 東京・渋谷の公園

 3日午前8時半ごろ、東京都渋谷区千駄ケ谷1丁目の公園で、通勤途中の男性会社員が、血を流して倒れている男性をみつけて通りかかった警視庁原宿署員に届けた。男性は腹や胸など約20カ所を刺されて意識不明の重体。同署は傷害事件とみて、調べている。

 調べでは、刺された男性は埼玉県戸田市の会社員(39)。発見時はうめき声をあげていたという。現場は国立競技場の中央門近く。(10:47)


2001年04月02日(月曜日)

 ほう、宜野座は勝ったんですな。夜10時過ぎに家に帰り着くまで知らなかったのですが、4−2。3日の準決勝が山でしょうな。仙台育英は投手もいいし、なかなか良く打つ。市川も全く歯が立たない感じでしたから。
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 日本円を巡る動きが慌ただしい。私の見方はこのサイトにあるのですが、これを書いた直後にウォール・ストリート・ジャーナルが

 もし日本が困難に直面している日本の銀行システムから不良債権を真剣に取り除く措置を取らなかったら、ブッシュ政権としては円相場の一段の軟化を我慢しないことを決めた
 という記事を流している。記者に対応したホワイトハウスの高官は、「もし日本が必要な改革をしないままに円のトークダウンを試みるなら、ブッシュ政権はこの日本の戦略に不快感を持つだろうし、その不快な気持ちを日本にも伝達することになろう」と述べている。

 まあこれは、先ず「改革ありき」という米政府の日本に対するメッセージであり、現在以上に円が大幅に急落した場合は、アメリカとしてプラザ合意のような円相場の押し上げのための国際会議や声明、さらには可能性はより低いものの円買い介入を検討していることを示している。ホワイトハウスは当然ながら、円安によって日本がアメリカの産業界、アジアの競争相手に対して不当に競争力を持つことを警戒しているというわけである。

 それに関連して、3日の日経には「アジア通貨、円安に動揺」という記事があって、アジア通貨や株の変調が伝えられている。アジアやアメリカでのリアクションに驚いたのか、日本では宮沢財務大臣や亀井さんが円安の進行に歯止めをかけるような発言をしている。

 振り返れば、麻生さんも余計なことを言ったものだ。彼の発言がなければウォール・ストリート・ジャーナルの記者がホワイトハウスに聞きに行くこともなかった。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事がなければ、宮沢や亀井両氏が円について言及する必要もなかった。まあそういってみても始まらないので、当局の意志は徐々に明らかになっているが、問題は市場の実際の資金の動きがどうなるかでしょう。期初はいつもと違う資金の動きがある。

 一方では、円安で今までずっと増えてきた日本の輸入に減少に兆しも見える。輸入の減少は円高要因で120円台の後半は政治もざわつくし、経済実態にも変化が現れる水準。まあ一つの大きな節目でしょうね。個人的にはあまり外貨預金などはしたくない。


2001年04月01日(日曜日)

 高校野球で宜野座が神奈川の高校に勝ったのは、エイプリルフールでも何でもないわけで、なかなかすがすがしい。去年の春沖縄に短期間滞在して、宜野座にも行きました。今年の春の甲子園の応援は宜野座と決めていたので、ハピー。

 同じ中学からの選手が7人もレギュラーに入っていて、完全に地域の学校の選手達。しかもNHKテレビを見ていたら「山城」と名前のつく3人の選手(キャッチャーとサードともう一人)は親戚同士だという。そういえばよく似た顔をしている。どこまで行くか知りませんが、「21世紀枠」で出てきたから弱いかと思ったら、全然違った。これでこのまま宜野座が優勝した.....とも思うのですが準々決勝当たりが一番のヤマ場でしょうか。
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 それにしても、日本のプロ野球はなんとなくつまらない。いつものメンバーがいつものような試合をしている。日本テレビも「8時の男」とかいうクイズのようなイベントを持ち込んで、巨人戦の視聴率の下落に歯止めをかけようと必死。しかし、野球を見る人間が見たいのは真剣なプレーで、運に左右されるような複雑なクイズではない。冗談ではなくて、試合の途中で葉書のピックアップ、当選者発表の場面など流さないで欲しい。

 NHKはマリナーズのホームゲーム試合を80試合強、全部衛星かなにかで中継するそうだ。時間帯は難しいだろうが、結構な視聴率を稼げるのではないか。日本のプロ野球には手強い競争相手が出現した。夜の時間帯のニュースでのスポーツ・ニュースの時間枠は決まっている。とすれば、イチロー、新庄、佐々木、それに野茂、長谷川の大リーグでの活躍を取り上げれば取り上げるほど、日本国内の12チームの試合結果の報道時間は短くなる。

 佐々木の顔を見ても、イチローの顔を見ても引き締まっている。新庄はセールス顔でちょっと緩んでいるが、彼も一軍枠に残るためには必死な努力をしたことは分かる。日本人は日本のスポーツのレベルをかい間みたい欲求もあって、イチローや新庄の成績には一喜一憂するだろう。それは松井が向こうに行った場合でも同じ。

 大リーグが日本の選手を受け入れるのは、日本の選手のレベルが上がったこともあるが、明らかに「市場」を日本にも見ているからである。マリナーズは鈴木と佐々木を取ることによって、NHKにマリナーズの試合を放映させることに成功した。今後も、「日本人の目と時間」を巡る競争は激化するだろう。アメリカのスポーツ界は、ハリウッドがそうであるように、明らかに自分がもつ商品を世界に通用させようとしている。

 おそらく日本のプロ野球界には、自分たちの商品(試合や選手)を世界に売っていこうというような気持ちはこれっぽっちもない。こういうのはどうだろう。日本のシーズンの開幕戦を韓国や台湾でやったり、時々韓国や台湾のチームと日本のチームが対戦するのである。これは盛り上がるし、選手の顔も真剣になる。そうでなくて相も変わらず日本のプロ野球が国内にとどまるなら、間違いなく今後数年で衰退が待ち受けているように思う。



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