2000年11月30日(木曜日)

 やっぱし違うなあ..........というのがこのところの印象です。講演だったり、寄稿だったり、出演だったり、いろいろな依頼が私の所には舞い込みますが、やっぱり「会う」「会わない」で大きく違うのです。

 何が違うかというと

  1. 私のサイドの相手側の意図の把握の進み具合
  2. 頼まれた先の為にしてやろうという私のサイドのやる気
  3. 開催日時や締め切りに関する当方の気のかけ方
 いろいろなタイプがあります。メールで依頼し、メールでやりとりし、一度も会わないまま仕事をする。当日に会って、そのまま終了。講演依頼などであるタイプ。原稿でも、「御願いします」とメールが来て、書いて、送って、掲載紙(誌)を送ってくるタイプ。もうすでに知り合っている仲なら良い。しかし、最近は全く知らない人からの依頼もメールベースになるケースが多い。

 面倒ないと言えばそうだが、私の体験から言うと「メールだけの依頼」というのは、講演でも原稿でも、依頼者の意図がどうも見えないことが多い。分かったようで、少し時間が経つと「あれ」ということになる。電話はもう少し記憶に残る。メールの本数より電話の本数の方が少ないと言うこともあるが、主には依頼者の声やその声の調子が耳に残っているからだと思う。それが私のサイドに残る情報や責任感になる。

 会えばもっと意図が伝わる。相手の顔を見れば、その後ろにある団体や雑誌(紙)の性格や、何を望んでいるのかが分かる。30分話をすれば、ものすごく親しくなれるし、その間に付帯情報も絶え間なく交換される。会って依頼された講演や原稿を忘れることはまずない。

 アメリカの本に「トンネル効果」という言葉が出ているのを読んだことがある。メールはトンネルを走るようなものだ、という意味だったと思う。付帯情報はない。用件だけが伝わる。それはそれでいいが、本来の人間の情報交換というのはそういうものではない。

 やはり依頼者と被依頼者の意志疎通がきちんといき、プロダクト(講演、原稿、出演)などが双方の思い通りに行くためには、「物理的 meeting」が極めて重要だと思う。日本ではあまり報道されなかったが、あのインターネット社会の落とし子のようなシスコ・システムズで、「メール使用の抑制」と「職場で従業員相互の意志疎通の為のスペース設置」が推奨されている事実は、メールが持つ利便性の裏の「メール意志疎通の限界」を示している。


2000年11月29日(水曜日)

 29日付けの朝日新聞の経済面(9面)に、「グリーンスパンの魔術」と、その本の一節が紹介されている。「米、いつまで”魔術”頼り」という山脇ワシントン特派員の記事。

 山脇さんはワシントンに行かれる前に私のオフィスに来られて、しばらく話をしました。以前から、為替などでコンタクトがあった。記事を見ていると、すっかり落ち着かれたようですね。海外の場合は、大体任期は4年。最初の一年は慣れて、二年目は様子が分かって、三年目はばりばり仕事をして、四年目は飽きる.....というのが大体のパターン。振り返ってみると、小生もそうだった。

 まあ、山脇さんは行かれたばかりでこれからでしょう。新大統領が決まって、そしてGDPの伸び率も2.4%(第三・四半期 過去4年間で最低)に落ちてきて、株価も下値模索のアメリカ経済を米新政権がどう舵取りし、日本とアメリカとの関係がどうなるか。今までよりは、ワシントン種が多くなりそうです。今までは、シリコンバレー種、ニューヨーク種だったのですが。
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 同じワシントンと言えば、二人の子供さんを抱えた木村さんが、博報堂がやっている子育て関連サイトの特派員となって10月から月1回ごくレポートを載せることになっていて、木村さんの文章も楽しみです。「5人も特派員がいるので、あまり長く書けないのが残念」ということですが、そういえばボルチモアで女の子を出産した知り合いにこのサイトを教えました。

 海外での出産は大変でしょうね。全く経験がないので知りませんが。アメリカでもっとも人気のあるサイトの一つ、情報交換の話題は、「子育て」だそうです。日本もアメリカもおばんちゃんの知恵が近くにない場合が多い。こうした情報は重要なんだと思います。


2000年11月28日(火曜日)

 フレッツISDNにしたばかりでせわしないのですが、自宅のネット回線をADSLにする手続きに入りました。使っている一つのプロバイダーイーアクセス経由でADSLに対応したため。

 NTTもADSLへの対応を今までの消極的姿勢から転換して開始したようですが、こちらの方はまだ私が持っている電話番号地域での対応はこれから。しかし、イーアクセスのサイトで自分の電話番号を調べたら、同社では12月の初めから対応ということが判明したので、とりあえず同社で試すことにしたもの。

 どのくらいスピードアップするかというと、下り(自分のPCへの情報伝送速度)は640kに、上り(逆)は320kで、下りがISDNの10倍、上りが5倍。かなり速くなると思う。

 追加コストは、月額ですが6200円です。フレッツでも5000円近くだったと思ったので、スピードを考えればペイする。プロバイダーとは年間契約ですから、使いたい放題でこの金額はリーゾナブルだと判断しました。今後競争が激化すれば、安くもなるでしょう。

 接続方法は二つあって、USB対応とモデム対応。私はどちらでも良いんですが、USB対応は Windows 98se(セカンドエディション)とWindows me だけに対応。我が家のPCは前者なのでこれを一応考えているのですが、10ベースのハブを使うモデム方式も魅力があると考えています。まあこれから決めます。初期費用がともにかかる。

 一番の問題は回線チェックがまだ終わっていないこと。マンションの電話回線は、マンションを作った業者がいろいろやっている可能性があって、たまに新しいサービスに対応できないケースもある。今のところ、しばらくISDN回線はそのままにしてADSL専用のアナログ回線を引く予定なのですが、うまくいくかどうか。


2000年11月27日(月曜日)

 ジョークが入荷しましたので、紹介しましょう。タイムリーなものですが、ちょっと長すぎる印象もする。うーん、誰が考えたんでしょうね。ここに載っている金融機関に極めて詳しい人、内部の人のような気もするが.......

 タイトルは「世界最大の銀行が米国を救う」(原題:MIZUHO SAVE MISERABLE FLORIDA)です。出典は「11月26日付 ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル他」とある。ははは、この二つの新聞にこのような記事は小生は見かけませんでしたが。ある意味で、日本の銀行員の悲哀も漂うジョークです。

  世界最大の銀行「みずほファイナンシャルグループ」が、今世紀 最悪の混沌と言われた米国大統領選挙に終止符を打った。11月 23日、フロリダ州のパームビーチ、ブロワーズ、マイアミ・デイ ドの3郡で手作業による大統領選挙の投票結果を再集計していた 開票作業員たちが、突然、作業の続行をボイコット。州最高裁が 定めた期限(日曜日の夕方)までに全ての作業を終えることは不 可能、とお手上げ状態になった。3郡計の618,000票はもちろん 、投票集計機による読み取りで白紙とされた10,750票分の再集計 も出来ないという事態に、州選挙管理委員会は天を仰いだ。

  直後、日本の銀行から大胆な提案が舞い込んだ。提案の差出人が 3人の共同CEOの連名であることに、ハリス州務長官は大きな 違和感を覚えたというが、「手作業要員333人が既に成田空港 からフロリダに向けて飛び立った。」という日本の金融機関とし ては異例のスピード決断に驚き、藁にもすがる思いで提案を受け 入れた。

  333人の手作業要員の内訳は、DKBの預金部、富士銀行の預 金部およびIBJの証券事務部の精鋭部隊各111人。アメリカ 東部時間24日午後にオーランド国際空港に到着した彼らは 、長旅の疲れも見せず各集計所に直行。直ちに集計作業を開始し た。

  同州の手作業による再集計は、16日以降、4人一組で行われて きたが、集計作業は殆ど進んでいなかった。ところが、日本から やってきた銀行員たちは驚くべきスピードで集計を進めた。彼ら は「札鑑(さつかん)」という特殊技能を備えており、投票用紙 を機械のようなスピードで数えていく。特に、悪名高いパームビーチ 郡の「バタフライ投票用紙」については、IBJ行員が目覚しい活躍 をおさめた。同行は「ワリコー」という一風変わった愛称の金融債を 発行しており、「現物(げんぶつ)」を扱う証券事務部のメンバーは、 厚紙を数えるツボを心得ている。

  大統領選挙の再集計を巡っては、開票作業員の恣意性により、不 公正な結果がもたらされるのではないか、との懸念から、双方の 弁護士立会いのもと行われてきたが、米国の選挙権をもたない日 本人による集計は、中立性という点からも大いに評価できる。ブ ッシュ、ゴア両陣営は、元国務長官級の大物を次々とフロリダ入 りさせて、様々な発言を通して関係者にプレッシャーをかけたが 、英語が良くわからない日本の銀行員たちは、こうした雑音に邪 魔されることなく、黙々と作業を続けた。

 日本の銀行員たちは疲れ知らず。深夜労働を何とも思っていない ようだ。時差のせいか、それとも生活習慣の違いからか、報道陣 が寝静まった深夜になると、がぜん集計のスピードが上がり、ア メリカ東部時間25日朝には第一回目の集計を完了。同日午後 5時には、海外からの不在者投票も含めて第二回目の集計も完了 した。

 頼みもしない二回目の再集計が行われたことについて、ハリス州 務長官は戸惑いを隠しきれない様子であったが、日本の銀行で は、上司からの指示がなくても、現金等は必ず2回以上数える 「再鑑(さいかん)」が行われるのが常である。驚くべきことに 、一回目と二回目の誤差はゼロであり、日本の銀行員たちの集計 精度は、フロリダ州が採用した投票集計機の精度をはるかに上回 るものであった。

 集計結果は、大方の予想通り、パームビーチ郡で票を伸ばしたゴ ア候補が大逆転。納得がいかないブッシュ候補は、再集計結果を 無効として、連邦裁判所に持ち込む構えを見せている。しかし 、同氏は、記者会見の席上で、IBJを「International Bank of Japan」、富士銀行を「Geisha Bank」、またDKBをドレスナ ー銀行(DrKB)と混同するなど、日本の某首相と同レベルの「問題 発言」を行い、共和党内部からも大統領候補としての「資質に問 題あり」と糾弾されている。結局、これ以上の政局の混乱は避け たいとの慎重論に押され、最終的に提訴は見送られる模様。クリ ントン大統領は「アメリカにとって最も重要なパートナーである 日本の協力によって大統領選挙が完了したことをうれしく思う 。」とのコメントを発表。ホワイトハウスからニューヨーク州チャパカへ の引越し準備を開始した。

 お手柄の333人の手作業要員は、本日以降、オーランドのディ ズニー・ワールドやユニバーサル・スタジオ、パームビーチのゴ ルフ場やショッピングモールなどで、1週間の特別休暇が与えら れる。これだけの大偉業を成し遂げたにもかかわらず、彼らは 「1週間の長期休暇は極めて珍しい」と素直に喜んでいる。全米 のケーブルTVで報道された彼らの特殊技能「satukann」とポケ モンキャラクターをプリントした「みずほTシャツ」(13ドル )が、 フロリダの新名物として爆発的な人気を呼びそうである。

 みずほファイナンシャルグループは、今回の集計事務代行により 手数料4百万ドルを受け取った。3で割り切れない特別収入に 、3人の共同CEOは頭を抱えている。ムーディーズは同グル ープの格付け引き上げ見通しを発表。「みずほファイナンシャル グループは、今回の代行事務成功により、選挙集計という新ビジ lスを確立した。正確な手作業を要するこの業務は米銀には到底 参入不可能。より重要なポイントは、労働集約的な新ビジネスの 今後の展開次第では、邦銀の最大の問題点であった過剰人員の解 消に役立つことだ。」と述べた。チェースマンハッタンのエマ上 級副社長も「我々にはないエクスパティーズであり、大いに脅威 を感じる。」と語った。

 みずほファイナンシャルグループの3人の共同CEOは「次は東 ティモールでの集計作業を」と目論んでいるが、これに対しては 、労働環境の悪化を理由に、従業員の間から早くも反対の声が出 ているようだ。


2000年11月25〜26日(土〜日曜日)

 人間誰でも、「時間」は24時間しかもっていない。そして、その時間を巡る争いが新しい局面を迎えようとしている。12月01日からBSデジタル放送が始まり、私がやっている番組も12月の第二週から通常放送以外に従来放送とほぼ同時進行で行うことになっている。見る側の選択の余地は一段と増えることになる。

 しかし、常識的に考えて競争は熾烈なものになるだろう。今までテレビは、地上波がNHKの教育テレビを含めて関東地方で6波だった。そこに衛星放送がまず多局化をもたらし、それがまた今回一段と増加する。BS-I、BS日テレ、BS朝日、NHKなどなど次々に登場して視聴可能チャンネルが激増するのである。

 テレビの他にラジオ、インターネット、本、映画などなど、我々が見たり、聞いたり、読んだりするために提供される媒体は山ほど出てきた。問題は、視聴者が自分の時間をどう割り振りするかという点だろう。で私の予想は、メディアが増えてもひとり一人の総視聴時間は伸びないだろう、というものだ。寝なければならないし、働き、酒を飲み、だべらねばならない。

 自分の事を考えてみてよく分かる。BSが始まったからと言って、時間は伸びないだろうと思う。今でもテレビをゆっくり見ている時間は少ない。昔から「テレビが300チャンネル」とか言われてずっと「そりゃなんだ」と思ってきた。一人の人間が自由にテレビを見れる時間を4時間とすると240分。それを仮に300局で割れば、一局1分にもならない。

 問題は、次々に増加してくる局が自局を十分にアピールできない点である。局数が増える分だけ、弱小局は特徴を出さなければならないのだが、それが十分でない。私の予想を言うと、たぶんテレビ局もインターネットの世界に似てくる。誰でもが見るサイトと、たまにしか見られないサイト。

 しかし、たまにしか見られないサイトでは広告料は取れない。とすると、ネットサイトは極小資金でできるが、テレビ局はコストは安くなったがそれでも資本が必要になる。特にデジタル化では膨大なコストがかかる。ということは、今はテレビの局、放送の局の数が増える最盛期であって、今後はコストが高く、売り上げ増が難しい放送関連の局は提携、合併の道を探らざるを得なくなるだろうということである。

 BSデジタルはまだ受像器も完成状態ではないと聞く。かなり危なっかしいスタートになった。電波を送り出す側としても、頭を絞らねばならない時期なのだろう。


2000年11月24日(金曜日)

 今までネットでの本購入はずっと紀伊国屋のサイトで行っていたのですが、アマゾンで初めて本を買ったら、文庫本にはカバーがついて送られてきました。ちょっとびっくり・嬉し。ハードカバーの本にはカバーは付いていませんでしたが。ひと味違うサービスという観点でしょうか。

 アマゾンといえば、金曜日の米東部時間の午前11時30分から30分間、いっさいのオーダーが取れなくなったそうですな。一つの本屋のシャットダウンがウォール・ストリート・ジャーナルの項目記事の一つになるというのは、ネットワークを持つ私的機関が一挙に公的性格も持ち始めた証拠で、それはそれで面白いのですが、今回のシャットダウンはハッカーなどのいたずらによるものではなく、同社のコンピューターの一つが hiccup(しゃっくり、一時的なトラブル)を起こしたためらしい。

 アマゾンは労働組合の結成など動きなどもあり、まだまだニュースになりそうな会社です。
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「ゲームファンド・ときめきメモリアル」に関して文章を書いたら、マネックス商品開発部長からさっそくメールで、「内容に関して補足させていただきます」とメールが来ました。
  1. 償還金額は今後制作する新作ゲーム2本の出荷本数によって決定しますが、例え ばそれぞれ20万本と15万本出荷されれば「元本相当分が戻ってくる」というイ メージになります(償還金額は予定です)。35万本づつ出荷となればファンドの投 資金額1万円に対して14500円が償還される予想です。前2作が53万本(累計) と37万本(6ヶ月)という出荷実績が判断材料になると思います
  2. 購入者はプロフィールを分析したわけではありませんが、問い合わせや申込みの タイミングを見ると次の3つに分類されるようです。
    • ときめきシリーズのファン、あるいはゲームのファンの方
    • 純粋に投資対象として分散投資の一環で投資をしようとしている方
    • 今まで投資信託やオンライン証券に投資するきっかけが無かった投資の初心者 の方
 ゲームファンの方の購入はもちろん多いですが、目論見書の内容など今までになく 突っ込んだ内容の質問がEメールなどで寄せられています。また投資信託に対する興 味を持っていただくきっかけになったという投資家の方もいらしたようです。二番目 の分類のお客様も多いというのが実感です  

それからゲームファンはお金を持っている人も多いようです。キャラクターのテレカのオークションに何十万円も払う人もいます。他のゲームに比べ歴史が長い分、ファ ンの年齢も少し高いようです。  

なお、ファンの方はときメモと略すよりときめき、と言っているようです。コンテンツの証券化というのは今までデビットボウイが音楽版権の証券化を行った り、ソニーやディズニーの映画などの例があったようですが、いずれも機関投資家を 対象にした私募形式で投資金額も億円単位で個人投資家には投資する機会がありませ んでした。今回のファンドは公募で誰でも投資でき小口で販売されるものとしては日本初、おそらく世界でも初めてではないでしょうか。

 ということでした。ゲームファンがお金を持っているというのは、すぐに自分の子供の事を考えてしまうので意外でしたが、そうですね電車の中でちゃんと働いていると思える連中が漫画をしっかり読んでいるのを見ると、ゲームのファン層も厚いのでしょう。彼によれば、「ちなみに同じデザインの販売用資料がYahooオークションで販売されるという事態が発生しています」とのこと。

 このパンフレットを私ももらいましたが、オークションに出しているのは、私ではありません(^o^)ハハハ


2000年11月22〜23日(水〜木曜日)

 おもろいモノがいろいろでてきますな。今週の日経産業新聞を読み直していたら、月曜日の「金融商品 幅広げる」という記事の中に、eワラント、ミニ株などの他の少額投資金融商品と並んで、「ゲームファンド・ときめきメモリアル」というファンドが紹介されていた。

 これは、コナミグループが製作するゲームの製作資金を、一般投資家から調達する新手法。小口証券化して投資家からお金を合計12億円集め、「ときめきメモリアル」の新シリーズ二本を製作するという。

 そのシリーズが売れれば、この事業から生じる利益の分配を受ける投資家の受取額も増えるという仕組みらしい。もう数年前からアメリカではネット上で事業計画を明確にし、それだけでお金を集める手法が話題になったことがあったが、それがきちんとした事業として登場してきたと言うことでしょう。

 しかし、その仕組みを見るとなかなか複雑です。タックスヘブンに特定目的会社を設立し、さらに外国投信を通したりしている。eワラントは中身が最後は見えないよりはましですが。結局購入する人は例外なくゲームを知り、それで遊ぶことを知っている人たちでしょうから気にしないということもあるでしょう。償還が2003年6月30日とかなり先。

 このシリーズの第一作は昨年の10月発売で53万本、第二作が37万本出ていて、今回のファンドで資金を集める第三作は35万本売れた段階で「元本相当分が戻ってくる」というイメージらしい。

 このゲームが好きで、ファンドも買った人は自分への配当を増やすためにも友人に「これは面白いよ」というだろうし、コナミの狙いもそこにあるのでしょう。まあしかし、この種のゲーム好きの連中は、どうみてもお金はないだろうな.....。そこが問題ですか。マネックスのサイトにのみ、詳報がある。


2000年11月21日(火曜日)

 うーん、非常に嫌な予感がするな....。政治でも、経済でも非常に大きな事が起きているような気がするのに、それを読めないでいるような......


2000年11月20日(月曜日)

 とんだ茶番劇を見せられちゃいましたな。「新しい日本を作る」はずが、あの着地とは。どこが新しいんだ....と言いたくもなる。加藤さんがこれで総裁候補として台頭してくるのは少なくとも当分は難しいでしょう。たぶん、加藤派の再統一もままならない。

 夢を振りまいた人は、その夢を撤回した段階で振りまかなかった人より強い失望の対象となる。加藤さんは同志と国民を大いに失望させた。彼の言葉が軽いことがばれてしまった。このホームページを21日早朝の段階で読んで、一段とそう思う。

 しかし、問題はそこにとどまらない。今回の着地で、結局なにも展望が開けなかったことが最大の問題である。日本の政治の将来は一段と見えなくなった。これで森政権が安定したとはとても言えない。では、一体どこに首相候補がいるだろうか。一体どこの政党のどの政治家が、日本を実効的に導けるのか。これはアメリカの政治危機よりよほど深い。

 二つの県知事選を見る限り、日本の選挙民の出している結論の一つは、「無党派候補者への投票」である。地方自治体は直接選挙だから、これが出来る。石原都知事でも、福田県知事でも、田中知事でも誕生する。しかし、国政選挙は政党をベースに出来ているから、その政党に対する不信が強まると、本当に受け皿がない。来年の参議院選挙、そしてあるかもしれない衆議院選挙に「どこに投票するか」を考えると、今の枠組みの中では非常に難しい。

 人間の作る社会にあまり高い基準点を設けるのには、賛成できない。社会主義は、社会の基準に高すぎるハードルを設けて、「人間をもっとも効果的に不幸にするシステム」を作り上げた。人間の社会はどこかいい加減で、ハンドルの遊びがあるからこそ多少道を外れてもスムーズに前に進める。

 どこの国の政治にもみっともないことは起きるし、それはある程度織り込まなくはならないと思う。ハンドルの遊びだと。しかし、遊びが大きすぎてもやはり運転は難しくなる。今回はなによりも、運転手の一人がハンドルを急激に切りすぎた。しかも、自爆に近い。あれでは、誰も付いていけない。

 20日の夜に加藤さんが流した涙は、自分の不甲斐なさに対する、同志に悪いという感情の反映かもしれない。しかし、今夜の出来事は日本の政治の涙とも受け取れる。悲観してばかりでも、何も始まらないけれども........


2000年11月17〜19日(金〜日曜日)

 中央政界の政変は確かに面白いが、この国の政治の先行きを考えるんだったら、先の長野県知事選に続く19日の栃木県知事選挙の方が重要でしょうね。今朝書いた長い文章の一部で私はこう指摘した。

 栃木県知事選挙で、6党(自民、民主、公明、自由、保守、自由連合)推薦の現職・渡辺文雄さん(71才)が前今市市長の福田昭夫さん(52才)に破れたのは日本における有権者の政治意識の変化、政党への期待の低下、政党の支配力の低下をまざまざと見せつけて、興味深いものでした。いくつかの新聞が中央政界の混乱よりこの県知事選挙の結果を一面トップに持っていった判断は、正しかったと思う。

 次期政権を巡る争いで中央政界は政党という枠組みの中でいろいろやっているが、先の長野県知事選、そして今回の栃木知事選で選挙民はそもそも「政党政治」に対する期待度の低下、嫌気を明確に示したと言うことができる。ある意味で、栃木知事選挙は今の永田町の政変をあざ笑う結果を出した。長野、栃木ともどちらかといえば、「保守」が強い基盤をもっていたのに、その保守の基盤に民主など野党も乗り、それでもその候補者は当選できなかった。政党の力も落ちたものだ。

 むろん現職が71才で、かつ5選を目指したという特殊事情はありました。しかし、6党推薦が破れるとは現職陣営は予想もしなかったでしょう。議会制民主制を支える政党政治そのものが選挙民の信を失っているとしたら、今後も日本の政治ドラマは予想しないような形で進む可能性が高いと言うことです。

 保守には二つの意味があったと思う。考え方としての保守、そして実利としての保守。考え方の保守には魅力があるし、「真の改革は保守にしかできない」というバーグの言葉もあるとおり、いつまでも価値があると思う。しかし今の日本の保守は、手法とか制度を守ることに汲々としている。これでは魅力がなくなる。保守とはもっと何を守るかを明確にしたものであるはずだ。

 もう一つの保守は実利の保守だが、今の日本では予算配分でメリットが受けられることに伴う「保守であることのメリット」というのは着実に減殺されている。なにせ予算がないのだから、魅力もない。それで縛ろうとしても誰も付いてこないという現状。

 アメリカの政治を見ても、有権者は今までに見られなかったような形で中道化し、かつ既成勢力と距離を置き始めた。日本でもその傾向が見られるが、日本の方が受け皿がないのが現実である。だから、6党推薦の知事候補が新人に敗れる。

 永田町で次の総理を巡って喧々囂々の騒ぎを展開している政治家達は、長野や栃木の県知事選の結果を分析する方が先ではないのか。受け皿がないのだから、総選挙になっても有権者は白ける。このまま行けば、石原さんがついに日本のトップに座る可能性が高まるような気がする。良い悪いの問題は別にして。


2000年11月16日(木曜日)

 昼ごろに京都を出て帰ってきたのですが、帰るというと良い天気。ほんまに皮肉です。まあでも毎年来ていると、いろいろなことに気が付く。今回は企業さんも何カ所か回りました。研究所になんかいて企業の人にあまり会わないのは良くないのです。

 メーカーの人に日本の将来を心配する人が多いのにはびっくりしました。日本の若者の将来を心配しているのです。「では、御社に入ってこられる若者はそうなのですか...」と聞くと、それはそれで私どもは教育していますから....という答え。

 京都駅ビルの中に伊勢丹が入って2〜3年たちますかね。ちょっと入ってみたら、地下一階と二階の食品売場は人で一杯。しかし、5階とか6階の男性関係のフロアは人影もまばら。店員と話をしていて、「どう」と言ったら「あきまへん.....」と。郊外の安い店に客を取られるのだそうです。

 華々しい出店で始まった京都の伊勢丹ですが、少なくとも男性衣料の部分では苦戦のようです。まあ、これはどの百貨店でも同じ事ですが。
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 東京駅に着いてタクシーに乗ったのですが、えらく道が混んでいてのろのろ運転。時間がかかりそうだし、車はのんびり走っているしでちょっとメールのチェックと返信をしてしまおうと思って、PCを起こしてピッチを使ってメールを見ていたら、つい最近会社を代わった勉強会仲間の河野君からメール。

 河野君はいままで第一生命経済研究所で主任研究員をしていたのですが、今度「BNPパリバ証券会社経済調査部長・チーフエコノミスト」ということになって会社を代わった。メールには、「まずは、インフラ作りから始めています。PC環境がこれまでと違うので、結構苦労しています.....」などとある。

 まあそうなんでしょうな。今は新しい職場に移ったらPC環境の整備から始めなければならない。自分使用のPCを作るのはなかなか時間がかかる。だからこそ、デルのように個々の顧客のニーズを読みとってそれに沿った出荷をするメーカーには注文が集まるし、株価もそれに反応してくると言うことでしょう。

 PCを買い始めた頃は、自分仕様にソフトを入れるのはなかなか楽しいものです。しかし3台目、4台目になると同じソフトウエアを入れるのがばからしくなる。自分仕様でのPCが売っていないかと思う。日本のメーカーにもそういうメーカーが出てきて欲しい。

 河野君には、新しい職場でも良い仕事をして欲しいものです。電話番号は、5290-2831で「東京サンケイビルという大手町の面白いビルに入っているらしい。

 そうそう思い出しましたが、ピッチの64kは多摩地方に行くと32kになって駄目なのですが、先週、今週と出張した金沢、京都でも問題なく64kで使えました。ピッチの64k地域はかなり広がっていると見ました。また、ピッチは車が40キロ以内で走っている分には支えることを発見しました。それを超えて50キロになると着実に切れてしまう。


2000年11月15日(水曜日)

 火曜日から京都に来ていますが、ずっと天気が悪い。秋の京都ということで、観光客の数は凄いのに、可哀想なくらいです。「京都は20日間で商売している」という言葉があるらしいのですが、それはこの秋の紅葉の季節と、春。

 この二つの季節は京都のホテルはどこも一杯になる。問題は冬。いろいろ努力をするのですが、冬の京都に観光客を呼ぶのは大変なんだそうです。これは、ホテルのマネージャーの話。その肝心な秋の一番重要な時に天気が悪いのでは、ちょっとまずい。

 毎年恒例の京都の経済界の人たちとの会合の為に来ているのですが、アメリカ大統領が決まらないという異常事態で、本来は次のアメリカ大統領の政策のような題でお話しする予定が、急遽変えて人口減少とIT化進展の中での日本経済という話をしました。このところずっと、この問題を研究していたモノですから。結果的には、この話題の方が良かった。出席者の関心も高かったように思います。
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 FOMCは予想通りフェデラルファンド金利のリスクの所在に関する認識を変えなかった。株式市場の一部には、リスクの所在に関する認識を変えるのではないかとの見方があったので、株価は引け際にかけて日中の上げ分の大部分を失って終えた。

 しかし、これは期待のしすぎでしょう。FRBの立場からすれば、最近の株式市場の乱高下は懸念の材料であっても、水準そのものは「程良き調整」の範囲を出るものではない、ということです。

For immediate release

The Federal Open Market Committee at its meeting today decided to maintain the existing stance of monetary policy, keeping its target for the federal funds rate at 6-1/2 percent.

The utilization of the pool of available workers remains at an unusually high level, and the increase in energy prices, though having limited effect on core measures of prices to date, still harbors the possibility of raising inflation expectations. The Committee, accordingly, continues to see a risk of heightened inflation pressures. However, softening in business and household demand and tightening conditions in financial markets over recent months suggest that the economy could expand for a time at a pace below the productivity-enhanced rate of growth of its potential to produce.

Nonetheless, to date the easing of demand pressures has not been sufficient to warrant a change in the Committee's judgment that against the background of its long-run goals of price stability and sustainable economic growth and of the information currently available, the risks continue to be weighted mainly toward conditions that may generate heightened inflation pressures in the foreseeable future.


2000年11月14日(火曜日)  

客    :「おーいママさん御勘定.....」

ママさん :「あいよ、あんれ今日はよく食べたね....えーーーと3人で2万5300円だね」

客    :「はいよ....あれ....足りねえな....」

ママさん :「おや、珍しいね...でもうちは掛け売りはしてないし....」

客    :「ああ、いいこと思いついた。今から振り込むからさ....」

ママさん :「振り込むって、もう夜だよ....」

客    :「それが出来るんだな、振り込み口座教えてよ。今目の前でやるからさ...」

 ははは、そんなことが本当に出来そうなんですよ。必要なのは、ジャパンネット銀行の口座と残高、それに客が携帯していなければならないものとしては、ネット接続可能な携帯端末。携帯電話でもPDAでもPCでも良い。

 実は、先週だったと思うのですが、ものは試しと思ってこの銀行に口座を持ったのです。何が出来るのか....と。最近の私の銀行に対する不満は、三つで

  1. 振り込みなどを含めて、取引銀行の支店に通帳を持って行って記帳しないと資金の動きを把握するのが難しく、時間がかかる
  2. 振り込みが出来る時間帯が限られていて、夜間に銀行取引を行うことが出来ない
  3. 資金の移動があったごとに携帯にメールを入れてくれれば良いのに、それができないところが多い
 という点でした。しかし、この銀行は一応これらの要望には添っていることが分かった。こちらからの振り込みは、24時間どの時間帯でもどの銀行に対しても残高さえあれば出来る。実際にやってみましたが、素早かった。金額には気を付けないといけませんが。携帯電話からも可能で、夕方3時に間に合わなかったら、それからネット処理すれば即日処理してくれる。定期的な振り込みには、予約も可能。

 面白いのは、「マネー簿」というソフト(一種の家計簿)と連動していて、その中の「通帳」という項目に銀行のサーバーにある情報(通帳情報)がダウンロードされることです。資金の出し入れ、振り込みなどの移動。従って、このソフトの中に普通は通帳に記帳される資金の移動がずらっと表示される。つまり、記帳をしに銀行まで行く必要がなくなった。これも便利。

 で私は、次のもっと素晴らしいサービスが出てくるまでこうすることにしました。流動資金はなるべくジャパンネット銀行に集める。必要に応じて(時には振り込み予約機能を使って)、そこから自分が都合が良い時間帯に資金の移動を起こし、その移動記録は「マネー簿」にダウンロードし、記帳しておく。

 大体が、「あ、あの振り込みは何日までだった」と思い出すのはマーフィーの法則よろしく振り込みが出来なくなった夕方の時間帯。それがクリアされるのだから、これは価値がある。この銀行を使いながら、「これは海外にいる連中に便利なのでは」と思いました。なぜなら、私がこのラップトップをアメリカに持っていっても、同じように口座の確認、振り込みなどは出来るでしょうから、同じように海外滞在者は海外から自分の口座管理が出来るだろうということです。

 現在海外にいる人間が、このジャパンネット銀行にどうやったら口座を開設できるのかは知りません。お聞きになると良いと思いますが、このネット銀行、まだ使い始めたばかりですが、私のニーズには良く応えてくれているように思う。


2000年11月11〜13日(土〜月曜日)

 月曜日の午後1時前ですかね、遅めの食事のためもあってオフィスを出て外苑前に向かおうとしたら、オフィスを出てすぐのところでテレビクルーがいるのが見えた。女性レポーター一人、カメラがらみ3人。「なにしとるんじゃい...」と思っていたら、小生が近づいたら女性がマイクを動かす。さては、何か聞いてくるな....面倒だな....と思って直進したら、その通りつかまった。

女性レポーター    :「あの....すみません」

小生         :「(ぶっきらぼうに)なに.....」

レポーター      :「あの、TBSのジャストなんですけど...」

小生         :「(へえ、そんな番組しらんな....).....で ?」

レポーター      :「あの、...そこに建設中の家はビートたけしの家なんですけど....(いかにも教えたやったからびっくりしてくれと言う雰囲気)」

小生         :「(レポーターの意図が見えたから).....で.」と一言

レポーター      :「ご存じでした..........」(まだ何かを期待している雰囲気)

小生         :「(白けたので)知りません..........それがどうかしたの...」

レポーター      :「............」

 ははは、ちょっと可哀想だったかな。でもね、月曜日の午前中は毎週長い文章を書いたりしていて疲れているし、気分が悪いんですよ。ビートたけしだかなんだか、かまっちゃいられない....。まあでも、本当かどうか知りませんよ。外観が薄黄緑色のなんか変な建物なんですよ。一階に車庫があって、その左側に貸店舗のようなものが見える。

 本当にオフィスを出て、10秒なんですな。ビルの上から見ると、見下ろせる。もし本当だとしたら、なんであんなところに家を建てたのか.....聞いてみたい。

 本当だったら、昼も夜もうるさくなる。ただでさえ神宮の野球のある日には車が混むのに.....。あとで聞いたら、フライデーの最新号に「愛人宅」として載っていたそうな。見ませんよ、めったにフライデーなんて.....。


2000年11月10日(金曜日)

 しばらく工事していたベルビー赤坂(赤坂見附の上)がリオープンして、最近は毎日凄い人。まあ、東京の地下鉄の宣伝を見てもらえれば分かるとおり、全く男を顧客対象にしていないビルで、特に1階から4階までは。赤坂見附を利用し、赤坂近辺で働いている女性がターゲットのよう。赤坂東急、日商岩井などなどに勤めている素人の女性をコマーシャル写真に使用。

 しかし、このビルも5階から上は男性でも利用できる。最近二度ほど行ったのですが、5階には本屋がある。赤坂近辺では一番大きな本屋です。品数はむろんネットの方が充実しているが、本屋をたまに覗くのはいいもので、確か旭屋さんだと思った。

 その上の6階にはWAVEという名前のCDショップがあって、ここも広々としている。CDに付いているバーコードを備え付けのマシンにかざせば、そのアルバムに入っている各曲の頭の30秒くらいを聞かせてくれる。ということは、この店はバーコード付きのCD全てに関して音声データベースを持っているということです。店単位か、業界単位か知りませんが。

 ははは、私はそっちの方がいいな。どちらが欲しいと言えば。CDは最近はそのまま機械に入れて聞くよりも、一端コンピューターにファイルとして落として聞いているケースの方が圧倒的に多い。このCDからファイルに落とすのが面倒なんです。だから、最初からファイルでもらえるならもらえた方が良い。まあ、ファイル形式が違うんでしょうが。

 6階から上はレストランだと思った。先日行ったが昼食時で凄い混みよう。で、一番上のレストランに行ったのですが、そこで食べた岩海苔のペペロンチーネは出てきたお皿が巨大でびっくりしましたが、味はまずまずでした。細い麺で。まあ、これから順次機会があれば探索ということです。
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 赤坂見附では、地下鉄の駅から弁慶橋を抜けてニューオータニの方向に行く地下道の天井がなかなか良い。何時にそうなるのか知りませんが、天空が綺麗にブルーに彩られて輝き出す。来ているワイシャツなどが、綺麗なブルーに染まるのです。たまに通るとき、いつも感心していますが、赤坂も聖橋を渡ると実に大人っぽい街になる。

 紀尾井町は紀州、尾張、井伊の大名・旗本の屋敷があったことから来ているのですが、今でもそういう雰囲気がある。


2000年11月09日(木曜日)

 金沢は久しぶりでしたが、かなり寒かった。日中でも13度くらいにしか温度が上がらずに、風も冷たい。でも東京に帰ってきて見たら、日中の最高温度は13度。全国的に寒かったと言うことですか。

 金沢ではちょうど火曜日からズワイガニの解禁があって、「これはラッキー」ということで、市内の近江町市場というところに行って実物を見たのです。同じ市場の中でも北海道産のものもあって、素人では分からない。で、前日に地場の人に聞いていた忠村という店に行って選びました。♂と♀では大きさもかなり違って、色も違う。

 金沢に来たのはたぶん3年ぶり。その時は「金城庵」(銀座にも出店があるらしい)という店に行ったのですが、今回は市内でも川沿いの「杉の井」という店で食事をした。金沢の経済同友会の国際部の方々と。

 落ち着いた良い店でした。嬉しかったのは「くずきり」が出てきたこと。私の大好物で、これはなかなか美味しかった。そこで同席したある方によれば、金沢で「くずきり」を食べさせてくれる店はこの一店だけだというのです。
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PARIS - The world watched, the world waited, the world was extremely puzzled. Here was the most powerful country on earth in suspended animation: In the age of the Internet, the age of instant information, the race between Al Gore and George W. Bush was frozen by a laborious manual recount involving a few thousand votes.

In countries where counting the vote is always a long process, confused commentators and officials wondered how this could happen in America. In capital after capital, journalists began the abstruse task of trying to explain the American Electoral College.

Myths about America were shaken. How modern is this place, Florida, after all? And did you know the capital is not Miami, but Tallahassee? Chicago gangster stories were resuscitated. And what about this other Bush? Wasn't he the governor of Florida? What had he been up to?

 それにしても、もう皆が忘れた頃にアメリカの大統領が決定するのではないでしょうか。「このインターネットの時代に........」というヘラルド・トリビューンの記事が読んでいて一番面白かった。


2000年11月08日(水曜日)

 インターネット時代の選挙というのは面白いですね。ヒラリー米ニューヨーク州上院議員候補のサイトに行ってメールアドレスを登録しておいたら(半年くらい前ですかね)ずっとメールが来ていたのですが、日本時間の7日の朝に来たメールは、「さあ、投票所に行こう...」と。つい、はいそうですか....と言いたくなる。

 米国民でもないのでむろん行けないのですが、こういうメールが来続けていると、ある程度身近なモノになっていて、「あれ、俺はなんで投票できないんだろう....」というような気になる。

November 6, 2000

Dear Friends,
What an extraordinary year and a half it has been!

I could not be here today with out all of your help. I want to thank the thousands of supporters like yourself, who have worked around the clock to help my campaign for the U.S. Senate.

But our work is not done yet. Now the election is truly in your hands.

Please remember to tell all of your friends, family members, and co-workers that tomorrow is our chance to make a difference.

We can vote to bring people together, not divide them. We can work to build on our prosperity, not reverse it.

We can vote to improve healthcare, education, the environment, the economy, and make a positive impact on the issues that affect us all.

Again, thank you for all of your support. Let's get the vote out tomorrow.

I am ready to work my heart out for you!

Hillary

 そのヒラリーは大差で当選しました。問題は大統領選挙。実は週の初めから金沢に来ているのですが、後者にはやきもきする。8日の午後4時過ぎですか、「ブッシュ勝利」と出たのは。しかし、夜7時頃には「再カウント」の報道が出て、そのまま「too close to call」の状態。

 フロリダで開票率が100%と出たのに、まだ不在者投票やなにやらの数千、数万の票がカウントされていないという珍事。聞けば、全部開いていなくても四捨五入で100%になった段階で「開票率100%」とするそうな。まあ、大まかなアメリカらしい。

 フロリダでは7日付で海外で投票された分もカウントされるということなので、9日の朝にはとか言っていますが、実際にはもっと時間がかなりそうな気がする。折々にアメリカの新聞を読んでも、彼等は記事の訂正に大忙し。核のボタンを握り、史上最強の国の舵を取る大統領がわずか数百票の差で決まるかもしれないということです。


2000年11月07日(火曜日)

 数日前にイチローの大リーグ移籍の話を書いた中で「deferred compensation」が分からないと書いたら、渡辺さん初め何人かの人から電話やメールもいただきました。tks文章になっていて一番まとまっているのは、ニューヨークのMさんからのメールでしょうか。大リーグの試合やそこでの雰囲気も出ていて面白い。紹介しましょう。

 Cyber Diaryで私にも回答できる話があったので突然ながらEメールさせて頂く次第です。イチローが要求しているDeferred Compensationというのは多分年金だと思います。こちらではSocial Securityや401Kプランなど法的に枠組みの定められた年金以外で給与の後払い的性格をもつ年金制度をこのように呼んでいます。税制上の優遇は特にない場合が多いのですが、退職後に受け取るので累進課税制のもとではその分節税できるということでしょうか。

 ところで今年はマリナーズとヤンキースのレギュラーシーズンの試合を見ました。8回まで同点で9回表にマリナーズがヤンキースの抑えのエース、リベラを打ち込んで3点差で9回裏Sasakiが登板したまでは理想の展開でしたが、下位打線というのにノーアウトからいきなり連続ホーマーで1点差になったときは顔が蒼ざめていました。

 その次のバッターもあわやセンターオーバーのホームランという大きな外野フライ。結局その後は凡退で辛うじてセーブ。私の偏見かもしれませんがアメリカ人ファンは日本人ピッチャーが投げるときはとことんやっちまえと異様に盛り上がる。野茂の時もそうでした。

 となるとイチローで一番心配なのはやはりビーンボール。大リーグでプレーするようになってこいつは手強いという風に思われだすといよいよ危険です。日本人ということでファンがけしかけることすらあるでしょう。特にアメリカンリーグだとピッチャーが打席に立たないのでRetaliationの心配がなく只でさえビーンボールが多いです。PiazzaがClemensに頭部直撃をやられたのもレギュラーシーズンInter League戦でのヤンキースタジアムでした。知る人ぞ知る大リーグの暗い側面です。

 佐々木のこの試合の事(2本のホームランを打たれら後押さえてセーブを取った試合)は覚えていますが、そうだったのですか。でも、衛星放送などを見ていると、佐々木は完全にシアトルの誇りになっている。ニューヨークの連中から見れば、異邦人だということはあるのでしょうが。まあ、彼等は「これが競争者」となると徹底的にマークしてきますから、イチローも最初が肝心なんでしょうな。弱みを見せたら駄目で、まずファンの気持ちを取らないと。ちょっと大仕事かもしれない。deferred compensation というのは、後払いという意味なんですな。
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 それから「商い」から見た日本史にずっと気になっていたことの回答が出ていたので、書きとめておきます。それは三鷹の「下連雀」「上連雀」について。ずっと以前から、面白い街の名前だと思って気になっていたのです。それがこの本で分かった。

 連雀というのは、連尺とも書いて、昔人力で商品を担いで行商していた商人を指す。私は知らなかったのですが、今でも「連雀」と名前が付く地名が全国各地にあるらしいのですが、三鷹の連雀は「江戸時代の明暦の大火で神田の連雀町が丸焼けになった後、焼け出された住民が武蔵野の一角に移住した時に付けられた地名」と解説してある。なるほど。

 おいしい店があって私が比較的好きな「人形町」は京都の人形師が江戸に連れてこられて作った街だと人形町の街の雑誌に出ていてそれは覚えていたのですが、三鷹の「連雀」はそういうことでしたか。


2000年11月06日(月曜日)

 インターネット時代のビジネス、商売というのは一体今までの商売、「商い」と何が違うのだろうと思って昔の商いの本を探していたら、「商い」から見た日本史―市場経済の奔流をつかむ という本が本屋にあって、面白そうだったので買って読んだらコンパクトにまとまっていてイントロとしては良かった。

 イトーヨーカ堂の伊藤雅俊さんが網野善彦さん、斎藤善之さんと対談をしている本で、まあ伊藤さんが司会役、聞き手。あとの二人の話が実に面白いのです。網野さんの歴史観が非常に魅力であることは少ない読書やなによりも網野ファンの先輩の話から聞いていたのですが、私が持っていた歴史観、日本の古代から近代に至るまでの見方ががらりと変わるほど。

 この二人とも日本の歴史、商売の歴史に今まで我々が想像をしなかったような「多様性」をまず指摘している点が目から鱗の面がある。女性の果たした役割の大きさ、日本海中心に日本の生い立ちを見た場合の歴史観の変化など。

 あんまりこの本が面白かったので、「日本」とは何かも買ってきて電車の中などで読んでいるのですが、これも良い。
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 年賀状の季節ですが、ここ数年ずっとURLを印刷しているのですが、これが忘れた頃に思わぬ人からのメールをもたらしてくれる。

伊藤洋一君

お久しぶりです。

 今、そろそろ年賀状の準備をと思って、今年2月に買ったパソコンに住所を打ち込ん でいたところ、君のhpが見つかり、拝見しました。鍋コンとか、京都、ニューヨーク等の店をたくさん食べ歩いて、うらやましい限りです。出版記念会も面白いところで、楽 しく開いたのですね。

  鍋物はいくつか、そろそろ時期なので、真似してみたいと思いますが、うまくい くかどうか、ちょっぴり楽しみ。

  まさにIT革命ですね。こんなに身近に人の意見や経験を絵入りで見られるなんて ! 

(中略)

 また、面白い話をhpに書いてください。頑張ってくださいね。 いつか横浜の家に来て、外経のみんなでマージャンをして遊んだことを思い出しまし た。では。

 という昔お世話になった先輩からのメール。「今年2月にパソコンを買った...」というような人は実は私の廻りのも一杯いるのです。IT戦略会議の草案も出てきましたが、結局はITを使うのは人間なのでひとり一人の変化の中にこそ、本当のIT革命があるンおだと思う。こういう方が増えることが重要なんでしょう。

 あ、それから私の食のコーナーは行った店をちょっとスケッチしてそれをサイトの残したというもので、この読者の皆さんも自分の行った店を書き記せばああいう形になる思いますよ......


2000年11月03〜05日(金〜日曜日)

 毎日新聞が大きなスクープをしました。家ではとっていないので、ネットで日曜日に朝日新聞などを見たら、毎日新聞のスクープであることを知りました。『毎日新聞が5日、「藤村氏が石器を埋めるところをビデオ撮影した」と報道したのを受け』という記述があったため。

 そこで毎日新聞のサイトに行こうと思って、「あ、あの新聞は有料だ・・・」と思い出しました。いつもこのサイトを見ていたので、有料だと思っていたのです。ずっと。日付がおかしいことに半分気が付きながら。ははは、リロードしても変わらない。

 サイトを有料にしていることでは、世界の著名なマスコミの中ではウォール・ストリート・ジャーナルが有名ですが、毎日新聞も例外的な存在だった。他はほとんど全部読める。しかしおかしいなと思ってヤフーを調べたら、毎日新聞はこの新しいページを作っていて、そこで全部読める。なんだ宣伝してくれなければ。結局読者が集まらなかったのでしょうね。

 それにしても、結局この藤村さんという人は自分への評価のプレッシャーに負けたということでしょうか。朝日新聞のサイトは、  

 藤村氏は1980年代以降、関東以北で国内最古の石器を次々に掘り当て、旧石器時代の遺跡発掘では第一人者とされていたが、同氏がかかわった発掘調査の信頼性について根本的な見直しが迫られることになる。
 という記述がある。なぜあの人だけ歴史的な発見の発掘が出来るのかという研究まで進んでいたという。早朝に自分で埋めて歩いていたときはどんな精神状態だったんでしょうね。この人の業績全部に疑念が付く。

 毎日新聞もどういう経緯で発掘現場にカメラを据え付けることを思いついたのか。内部からの通報でもあったのかもしれませんね。それにしても、藤村さんのこれまでの業績をベースに歴史が書かれ、それが教科書や、辞書や、番組が作られた。それが全部ひっくり返る。


2000年11月02日(木曜日)

 日本でもプレーしたことがあるジェシー・バーフィールド(現シアトルのバッティング・コーチ)が

"I played with and against some guys that obviously had the ability to have success over here. But to me if anybody could do it and have success, it's Ichiro, because he's so fundamentally sound in everything he does."
 と言えば、ロッテの監督をしたことがあるバレンタインが
Suzuki had "everything it takes," adding that Suzuki would be an above average major league player."He can hit, he can run, he can field, he can throw," Valentine said. "He's better than most."
 と言う。そうした賞賛の言葉の中に、イチローの今年の春のマリナーズ・キャンプ参加前の「I want to be the first player to show what Japanese batters can do in the major leagues」という発言が紹介される。

 イチローに関するニューヨーク・タイムズの記事はなかなか面白かった。そうなんですか、posting system というのは97年の伊良部事件が原因で作られて、最初の利用者は99年3月のディアスだったんですな。

 イチローに興味を持ちそうな球団には、Yankees, Mets, Mariners, Dodgers, Blue Jays, Red Sox 、それにIndiansが挙がっているという。これに対してイチローサイドが付けた米球団の条件としては 

  1. "The club has to be a contending team," the agent said in a telephone interview.
  2. "Second, there has to be a strong Japanese community connected to the club. One general manager said to me, `We have a Benihana's in town.'
  3. Third, he's interested in a contract that has strong dollars and has deferred compensation."
 だという。最後の「strong dollars and has deferred compensation」というのは高額報酬と複数年契約ということですかね。あとの方は小生もちょっと分かりません。deferred というのは「分割」とか言う意味ですが。

 どうもオリックスに支払われる移籍金は1000万ドルを超えるらしい。イチローはそれに対して、「俺には関係ない」と言っているという。まあ、そりゃそうだ。移籍が決まってからイチローは相手チームと自分の年俸交渉を代理人を通じて行う。ということは、イチローを手にしたい球団は、15億円から20億円の支払いをすることになる。凄まじい。

 だからやっぱり日本人コミュニティーがあるところがいいんでしょうな。観客も集まりやすい。また、イチローは「position player」(定位置プレイヤー)だから極端に言えば、165試合出場してそれを日本に放映できるかもしれない。

 期待は大きいと言うことです。技術は折り紙付きでしょうから、あとは体力ですか。あとは言葉の問題。「cool」が似合うイチローは、来年の春にどこでプレーしているか....


2000年11月01日(水曜日)

 31日、1日と二日に渡ってTBSがメディア・パレードというまあ未来の放送メディアを考える展示会兼講演会のような催しを行って、興味ある人の講演があったので時間を見つけては聞きに行き、松下の中村社長、ソニーの出井会長、NTTドコモの大星会長の3人の話を聞いたのですが、後ろの二人の話はそれなりに面白かった。

 出井会長は放送と通信は passive(push) と positive(pull) でメディアとしての性質が違うから、機器的に融合状態になっても、例えばマスのメディアであるテレビがなくなるというようなことはなくて、それは主に受け手の姿勢の問題でもあるといっていたのが面白かったし、大星会長の話はチップの性能がもう少し上がった段階で出来る形態モバイルの万能性といった点に触れていたのが良かった。

 しかしこれは当然なんでしょうが、こうした企業のトップにいる人たちにしても、例えば5年後、10年後が具体的にどうなるかは五里霧中だし、機器の先行きはある程度予想できても、それが人間の社会とか組織をどう変えていくかは想像の範囲を超えているということだ。それは模索の中にある。

 一つ私もこれを資料として残しておきたいのでここに書き残しておくのですが、NTTドコモが会場に置いていた調査結果資料で面白いものがあって、具体的には以下のようなものです。(「利用頻度」が「一日に5回以上」、「使用質」で「音声+メール+情報サービス」、さらに「利用金額」が「一ヶ月一万円以上の人」をドコモでは「ヘビーユーザー」(H)と定義し、それ以外のユーザーをミドルユーザー(M)とし、あとはノンユーザーとしている)

  1. コンビニを頻繁に利用する人は、携帯電話のヘビーユーザーほど多く、彼等はまた「欲しい」「使いたい」という欲求をすぐに満たすために500mlのペットボトル、ポータブルオーディオ、レンズ付きフィルムやデジタル・カメラなどを持ち歩いている割合が多い
  2. ヘビーユーザーほど親しい友人の数が多く、ヘビーユーザーほど携帯電話によって全体的なコミュニケーション量が増加したと感じている
  3. 携帯電話ユーザーというのはノリの合う、共感できる関係を広げていく「行動的」で「好奇心が強く」「ネットワークの広がりを楽しむ」”人生エンジョイ派”的な人が多い
  4. 携帯電話ヘビーユーザーほど対面コミュニケーションへの苦手感は少ない
  5. 同じネットでつながるという側面を持ちながら、固定網インターネットユーザーと携帯電話ユーザーを比べると、前者は「Deep」志向型、後者は「Open」志向型で、携帯電話志向型の方が「人と話すことが面倒だと感じず」「深い話、つっこんだ話ができる親友の数が多い」
 などの特徴が分かったという。かなり携帯電話に肩入れした調査結果になっているが、確かにそういう傾向はあるかもしれない。渋谷の i mode を使いこなすコギャル達は、狭い部屋でネットにかじりついてH画面を見ている男子学生などにくらべれば、遙かに外向きでしょう。
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 携帯電話とかネット関連では、ナップスターが Bertelsmann と提携したというのはたぶんかなり驚きのニュースでしょうし、ヘラトリのこの記事も面白かった。というのもつい最近ですが、科学技術庁の雑誌にIT利用コミュニケーションの限界、SOHOの限界といったエッセイを一本書いたばかりで、この記事の内容は私の主張を側面支援していてくれるからです。シスコが電子メールを使用しないことを奨励し、会社の中にミングルできる場所を作っているというのが面白い。


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