2000年05月31日(水曜日)

 読みたいもの、読まなければならないものが多くて困るのですが、電車の中などでちらちらと読み進んでいた「脳を鍛える」(立花 隆 新潮社)はなかなか面白かった。東京大学講義 人間の現在(1)という本で、ですから今後も続いて出てくる。立花さんが東京大学の教養学部で講座をもって行った講義をベースにしているのですが、それに大幅に筆を入れて改めて作り直した本。

 最近、「日本の教育」を憂う声が強い。17才の犯罪の増加といった問題ではなく、今後を担う学生達が、時代が獲得を要請し、さらに彼等が今後生き抜いていくのに必要な知的レベルを獲得できていないのではないかという問題。大学の医学部に入ってくる学生が生物を高校で選択していなかったとか、文系の学生のかなりの部分がテクノロジーの時代なのに、その基本が全く分かっていないとか。次号か次次号の「日経ビジネス」もその特集をするらしい。

 もっともこれは学生だけの話ではない。日本の現在の指導者はほとんど文系の法律系、経済系。しかし、こうした指導者のかなりの部分はテクノロジーの時代になってもそれが分からないし、知ろうとしない。これが日本の抱える問題の一つだと思うのですが、どうもそうした問題は今後日本のあらゆる場面ででてきそうな印象がこの本を読むとしてくる。

 「専門化」が急激に進む一方で、「統合化」も必要になっている今の知の世界。学生ばかりでなく、我々もいろいろなことを身につけて行かねばならぬということでしょうな、この本のメッセージは。


2000年05月30日(火曜日)

 31日の一部新聞の朝刊の記事にもなっているようですが、日銀は金融研究所ディスカッション・ペーパー・シリーズとして「資産価格バブルと金融政策:1980年代後半の日本の経験とその教訓」「日本におけるバブル崩壊後の調整に対する政策対応:中間報告」の2本を公表した。どちらのペーパーにもこのHP所有者が参加していることもあって、出たら読みたいと思っていたペーパーである。

 このコーナーの5月17日分で私は当時(80年代後半から90年代初頭)の日本の政策金利の変更過程を示して、「どう見ても、ちょっと乱暴だったかなという利上げをしている。問題は、87年以前にプラザ合意の関係もあって、機動的な金融政策を出来なかったことある。」と書きましたが、この辺を日銀(厳密にはこの文章をディスカッション・ペーパーとして書いた筆者達)がどのように考えているかじっくり読みたい。どのような選択肢があって、それがなぜああいう選択になったのか。筆者達は「はじめに」の中で

本稿の主たる目的は、1980 年代後半以降生じた日本の未曾有のバブルの発生原因と金融政策運営上の教訓について、筆者達の考えを示すことにあるが、それと同時に、そうした結論に至る判断材料や事実、論点を示すことによって、バブルに関する今後の議論をさらに深めることも大きな目的の1 つである。
 としてあくまでも「今後の議論のため」と強調しており、ただ単に新聞記事が指摘しているように「日銀が反省」といったレベルで終わりにはしたくないようだ。私も議論の輪を広げることが重要だと思う。

 そういう文章が作成されていると聞いて、「そんな貴重な文章を書いたなら、グリーンスパンに送ってやったら」というのが小生の最初の反応でしたが、どうやら実際にそうなるようでこれはなによりです。
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 今朝の朝日新聞には、「日本のGDP統計はおかしい OECDが異例の指摘 」という記事がある。OECDのサイトに言ったのですが、どこにあるか分からない。これから調べたいのですが、朝日の記事には

 経済協力開発機構(OECD)が30日発表した加盟国の成長見通しの中で、昨年10―12月期まで2期連続のマイナス成長となった日本の国内総生産(GDP)統計について「経済活動はGDP速報より明確に強く、誤解を与えかねない姿を示した」などとする異例の指摘を行った
 とある。つい最近昨年第四・四半期のGDP統計をめぐって混乱があったばかり。経済企画庁は「偏った指摘だ」と言っているらしいが私の印象としては経済活動の大きな変化に日本の統計が付いていっていないのは事実だと思う。消費統計は消費者が行く店の業態が大きく変わっているのに、その入れ替えは遅い。物価統計の対象も今では意味のないものもある。

 OECDは、日本の場合GDPの6割を占める個人消費を家計調査という需要側の統計をもとに推計し、その家計調査には単身世帯の動向が十分に反映されていないという点を挙げ、これは事業所が支払った給与をベースにした毎月勤労統計という供給側の統計に比べてぶれが大きいと指摘している。この問題は、日本でもしばしば指摘されてきた問題である。

 朝日の記事によれば、経企庁は4月にGDP速報値検討委員会を発足させ、より実態に近い統計方法についての検討を進め、家計調査をまとめている総務庁との間で単身世帯の消費動向を反映させる研究に着手したほか、公共事業の動向についても自治省など関係省庁に協力を呼びかけているそうだが、一言で言えば「遅すぎる」と思う。経済統計だけで経済を論じるのには最初から反対だが、いろいろな議論のベースになることは確か。その統計が変化を的確に示さないものなら、議論は無意味になり、政策は間違う。

 よく言われる「統計の継続性」は、統計の正当性に疑問符が付くほど大事にすべきものではないと考える。


2000年05月29日(月曜日)

 夕方恒例になっている勉強会をしていたんですな。いつものメンバーよりちょっと少な目で。所用あり出席できなかった人がいたため。まあそれでも話題に花が咲かないということはない。しかし、毎度のことですが最後にある「選択」をするのです。そういうことが正しいかどうかは別にし、各メンバーの意見を聞いて。

 こういう時は、いつも来ている人が来ていないのは気になる。で、電話しようということになった。所用と言っても、自宅で原稿書きをしているのは分かっている。電話に出ていただくことくらい....ということで私が電話したのです。そこで、今まで一度も使ったことがないのですが、携帯電話には「off-hand」の機能があることを思い出した。会議のメンバーはこちらには5人はいるから、私が中継するのも面倒。全員に電話の向こうの人の声が聞ければ便利。しかし、「off-hand」は今まで使ったことはない。

 しかし、電話を見たら「スピーカー」のマークがある。その方向にワンクリックしたら電話はもうスピーカーになって相手の声が全員に聞こえるものになっていた。なあんだ、簡単だ..。携帯電話を「off-hand」にして、その人にも参加してもらってしばらく討議を続けました。

 そこでちょっと考えたんですな。こんな形で今でも電話会議などは携帯電話一つあれば簡単に出来る。おや、IMT2000になって携帯電話にカメラの目が付いたらどうなるんだ.....。今でも一部のパソコンにはカメラの目が付いている。どの程度のものになるか知りませんが、今後この目は携帯電話にも着く。

 そうしたら、私の携帯電話でこちらの5人のメンバーを映し出して、向こうに居る人の携帯電話でその人を映し出したら、簡単なテレビ会議がすぐ出来ちゃうんじゃないのか....というわけです。今まではたいそうな施設がないとテレビ会議なんて出来なかった。携帯電話にカメラの目が付けば、簡単にできる。まあそうなるんでしょうね。
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 技術は進めば便利になるのですが、その一方でこういう問題も起きてくる。30日の読売新聞にこんな記事を見つけました。

スキャナー複製のハンコで現金詐取

 預金通帳を盗んで、通帳に届け出印として押されている印影をパソコンのスキャナーなどで複製し、窓口で現金を引き出す事件が急増している。大手都銀六行だけでも昨年一年間に三百〜四百件程度の被害が出たという。

 金融監督庁にも相談が相次いでおり、同庁では「精巧なスキャナーが増えて偽造が容易になったのが大きな理由」と説明している。キャッシュカードの普及で、預金通帳の利用機会が減り、盗まれてもなかなか気が付かないため被害が拡大しているとみられ、大手銀行の中には、通帳への押印を廃止するところも出ている。

 なるほど。そういえば、最近通帳なんてあまり見たこともない。ほったらかし。記帳もほっておけば銀行から送ってくるし。考えれば、あの「印鑑」なんてのはもうやめて、個人の認証は指紋とか声紋とか眼球とかその人しか絶対に持っていない特徴でするべきなんでしょうね。もうその技術は出来ている。印鑑を押すたびに、「こんなもので大丈夫か」と思っていることは事実ですから。


2000年05月26〜28日(金〜日曜日)

 またコンピューター・ウィルスですか。今度はサブジェクト・ラインが「Resume -- Janet Simons.」で、添付ドキュメントが日本人にも馴染みの多い「doc」で、タイトルは「EXPLORER.DOC」「RESUME.DOC」だそうです。職を希望する人が企業の人事部かなにかにレジメ(履歴書)を送ってきた風情。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事の書き出しは次のようになっている。ウィルスに付いた通称は、「Killer Resume」というそうだ。添付ドキュメントを開くと重要ファイルを破壊するという。アウトルックを使っている人のアドレスに載っている全員に同じメールを送りつける。お気をつけあれ。

WASHINGTON -- A new and dangerous computer virus dubbed "Killer Resume" is spreading through e-mail systems using the Microsoft Outlook program, the Federal Bureau of Investigation said Friday night.

Anti-virus companies reported that several corporate e-mail systems had already been infected, and some shut down, the FBI's National Infrastructure Protection Center said.

The virus is carried in a file attached to an e-mail with the subject "Resume -- Janet Simons." The attachment is a Microsoft Word file called "EXPLORER.DOC" or "RESUME.DOC," according to an alert posted on the Web site of Network Associates, a computer security company.

 メールの実際の文面は次のようになっているそうです。この手のニュースを見てまず私がやることは、「ウィルスの定義の更新」です。これをしておくとまず大丈夫。「Love Bug 」「New Love」と来て「Killer Resume」となかなか忙しい。
"To Director of Sales/Marketing,

Attached is my resume with a list of references contained within. Please feel free to call or e-mail me if you have any further questions regarding my experience. I am looking forward to hearing from you.

Sincerely,

Janet Simons."


2000年05月25日(木曜日)

 まず「レクサスとオリーブの木」を読み始めましたが、これはなかなかよく書けている。何よりもニューヨーク・タイムズの国際問題に関するコラム担当記者が時間と、そしておそらくはお金をかなり潤沢に使って世界中を回ったことから可能になった「素材の豊富さ」が売り物です。

 ご存じの通り「レクサス」はトヨタの高級車。著者のフリードマン記者がトヨタの工場を見学したときに、見事にオートメ化されたその製造工程を見て経済の「グローバル化」を実感したことから「グローバライゼーション」の象徴として使われている。では「オリーブの木」とはなにか。それはこの記者が中東の特派員だったときに、国家や民族が一つの地域、そしてさらには一本のオリーブの木を取り合う「国や民族の古い戦い」の象徴、古きものの象徴として使われている。

 この本が取り上げている問題意識は、私もずっと持っていたものです。「スピードの経済」を書いて以来。グローバル化と民族、国家、文化.........。独自性の所在。この問題は、どこをてこの基点にするのかという回答がないのです。だからあちこちで混乱が起きる。WTOの混乱もそういう面がある。

 しかし、私もこの本に賛成なのは「黄金の拘束服」(この単語の訳が正しいのかどうかは知りませんが)を着なければならない、つまり経済のグローバライゼーションに会ったシステムを取り込まない限り、会社も国も個人も「成長」と「豊かさ」の軌道には乗れないというという点です。この立場をとると、直ぐに「独自文化はどこに行くのか」という疑問がぶつけられる。この本の著者も同じ問題にぶつかっている。

 この本は一冊目の途中しか読んでないので結論をどうしているか知りませんが、私は一つの結論を持っているのです。つまり、成長し豊かでなければ「文化」もすたるということです。国力が亡くなれば、文化も売られてしまう。私は豊かで成長する経済ほど、実は文化を育てられると思っているのです。ですから、今の世界での成長の前提条件であるグローバライゼーションを受けれざるを得ない、と。

 では文化はどうなるのか。グローバライゼーションして日本的なものを失って良いのか....。そこで私は、では日本的なものとは何かと思うわけです。実はこれは日本が鎖国していた中でも徐々に変わってきている。常に一定だったわけではない。文化の内容が変わるのはある意味で自然だと言うことです。

 もう一つ面白い例がある。ユダヤ人です。世界中に散らばってある意味でグローバライゼーションされている。しかし、彼等ほどまた独自の文化を維持している連中は少ない。つまり、グローバライゼーションを受け入れるということと、文化の独自性の維持というのは必ずしも対峙関係にはない。


2000年05月24日(水曜日)

 市場はかなり冷えていましたが、外は暑かった。ある雑誌の「書評」の担当者の一人になったのでまあどんな本が売れているのか久しぶりに本屋を覗こうという気もあったし、この人が働いているのはどんな環境の所かという興味もあったので神田まで行ったのですが、ちょっと場所を間違えて歩いたら暑さが身にしみました。

 まあ本を探しに神田に行くというのも古い発想でネットで探せば良いのですが、本屋のあの「一覧性」と、それに積んであるのか、棚にあるのかなど本屋には本屋特有の情報があるんですな。ですから、やはり本屋に行くのは楽しい。最近の本は徐々にカラフルになっている。実は今私が持っている本で一番派手な表紙の本はこれで、たまたまこの日のこの本を地下鉄でハダカでもっていたら、周りの人が面白いと思うのかじっと本を見つめる。特に外人が。それほど派手な装丁なんですな。

 まあ日本の本はこれもそうですが、白地に黄色いはちまきという構図であまり代わりばえがしなくて、いつ変わるのかと思うのですがこれももうすぐでしょう。本屋の人が紙バッグをくれるほど久しぶりに本を大量に買ったのですが、その中では「レクサスと....」(草思社)という本と、「猫だましい」(新潮社)が面白そう。

 このコーナーの読書の方で最近読んだ本で、「これは面白かった」といのがあったら教えて欲しいと思います。昼飯を一緒に食べた人は、「忙しくて、本は....」ということでしたので。思い出しました。神田には昼のピーク時でもお客が我々を含めて2組しか入っていない珈琲屋があって、そこの親父が意固地そうで面白かった。名前は忘れましたが、脱サラしたおじさんがやっているそうで、ちょっと高いのと店主の無愛想が経営のネックのようだ。しかしあの手の親父は少し話をすると結構面白いんですな。神田に行ったら、またあの珈琲屋に行こう.....と思ってます(^o^)ハハハ。


2000年05月23日(火曜日)

 朝日をネットで読んでいたら、以下のようなニュースを見つけました。沖縄サミットを「ITサミット」とするために政府もいろいろ知恵を絞っている。途上国支援をIT教育面でやるというのは良いと思います。しかしどこか「余裕有りますね...」と言いたくなる。というのは、あまりくどくは書きませんが日本自体に大きな「デジタル・デバイド」問題があると思っているのです。それは、「日本の経営者のデジタル・デバイド」です。まあ、そういう人が経営者の会社は行き詰まるでんしょうね。日本には digital divided な方々が経営者だけではく、官庁にもいっぱいいますが。

沖縄サミット 政府のIT支援策に通信衛星打ち上げも

 日本政府が7月の主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)で表明する、情報格差(デジタルデバイド)を縮めるための途上国支援策が23日、明らかになった。通信回線のない地域に既存の通信衛星を使った簡易通信システムを整備するほか、途上国のIT(情報技術)関係者1万人に研修を実施するなど、アジア・太平洋地域を中心にした情報インフラの整備や人材育成などが柱。参加各国の協力も仰ぐ。また、主要8カ国(G8)情報通信担当相会合の開催を提案する。サミットではIT革命による先進国と途上国間の格差の解消が主な議題になることが固まっており、議長国としての取り組みを示す。

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 個人ではなく会社として中途半端にサイバーに手を出すと火傷をすることもある。昨日のニュースで面白かったのは、ウォルト・ディズニーのtoysmart.comの閉鎖。寂しそうな言葉が並んでいます。「toysmart.com is no longer taking orders」というのは、オンライン・サイトにとって自らの死を認める言葉。

 行き詰まりの理由は二つのようです。「文化」「競争」。「文化」は、伝統もあり保守的なディズニーが日本円にして45億円で toysmart.com を買収したときからあったと言われる。買収される以前から toysmart.com にいた経営者の一部は、「ディズニーは期待したほどベンチャーを知らなかった」と語っている。

 もう一つは「競争」。アメリカのオンラインおもちゃサイトは群雄割拠である。アクセス数で言うと、 toysmart.com は4位だった。クリスマスのピークに当たる12月(昨年)で見ると一位がetoys.comで550万、二位がtoysrus(トイザラス)で440万。この二社が先行組。かなり落ちてsmarterkids.comが200万ヒット。ネットで生き残るためには、一位か二位の地位が必要と言うことでしょうか。


2000年05月22日(月曜日)

 昼飯に行こうと月曜日の昼に同僚とオフィスから100メートルくらい歩いたら、本来なら静かな住宅街にパトカー、覆面パトカー、鑑識の車など多数の警察の車が。警官の数も多かった。「なにかあったな」と直ぐ分かる。聞いたら「強盗事件」ということ。昼飯を終えて同じ場所を通っても、まだ多数の警官が。

 現場では聞けることは限られている。大きな事件だったら新聞に載るだろうと思っていたのですが、23日の朝の新聞には載っていない。ということは、大きな事件ではなかったようです。しかし、警官の数から言えば大きな強盗事件だったような気がする。

 自分の身の回りで犯罪が起きるようになってきているというのは、すこしびっくりします。昨日今日も凄惨な事件の報道が新聞に「これでもか」というくらいに載っている。人間が構成する社会には常に何かあり、望ましい状況をあまり理想的なところに置くのは間違いだと思う。しかし最近は、少し度を超した事件が多い気がする。
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 株はよう下げている。4月の下旬から「株価は当面下げ」との判断に達してあちこちにそう書いてきたので予想通りですが、底入れには少し時間がかかるような気がする。金利上昇をニューヨークの株価下げの原因にしている向きがあるが、それは副次的な理由でしょう。何よりも期待が行きすぎていた。PERが100倍、200倍といったのがごろごろしている異常な世界だった。ハイテクもいつかは普通の技術になる。

 「Irrational Exuberance」という題名のロバート・シラーの書いた本を引き続き徐々に読んでいるのですが、この本はなかなか面白い。ただ読み進みながら思ったのは、今の株価の水準をどう考えるかという問題とは別にして、金融政策と株価の関係、個人とその投資対象としての株価の関係、資金調達手段としての株、資産としての株の位置などなど将来に渡る問題も考えておく必要があるように思う。

 例えば今回株価が大きく下落したとする。日米でも。それは上げすぎていたものが調整するという意味で当然の動きですが、だからといって「株」が経済に占める地位、個人の資産に占める地位、金融における株の地位などはかえって重くなると思う。ということは、「株とのかかわり」を今から考えておく必要があると言うことでしょう。


2000年05月20〜21日(土〜日曜日)

 グヌテラに関しては、kimura さんから以下のようなサイトを紹介してもらいました。

  1. http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/7325/index.html
  2. http://seek.zdnet.co.jp/Titles/?qt=gnutella&zdc=1&qp=0&rf=0
  3. http://cnet.sphere.ne.jp/News/2000/Item/000411-1.html
 このソフトウエアの最大のポイントは、一つでも良いので他の人の ip アドレスを必要な欄に入れることです。私もそこまで行ったのですが、週末はいろいろ用事があってそこから進んでいない。つまり、ネットに接続しているどれでも良いのですが一つの ip アドレスに接続することから「検索」が始まるわけです。

 今までの検索は、「ヤフー」などサーバーに渡っていた。それがどの ip アドレスでも良い。そこからハブのような検索の輪が伸びる。今週中には実験したいと思っているのです。ソフトをいじった感じでは、日本語は今は使えそうもありません。ということは、日本人の世界ではまだあまり使い勝手が良くはない。
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 週末いつもより忙しかったのは土曜日に三原さんと生島さんの日経CNBCの経済番組に出演したこと。日経の本館の上にあるスタジオには初めて行きましたが、狭いのでびっくりしました。土曜日の夜の収録というのは久しぶりですが、一番休めるときに仕事をするというのはなかなか大変。三原、生島両市は切れ味鋭い番組進行でした。


 LOVE BUG(日本では ILOVEYOU)ウィルスの亜種で、検知しにくく、破壊力はより強いウィルスがイスラエルとアメリカのコンピューターで発見されたそうです。アメリカでは、木曜日の夜に報告されている。

 検知されにくいのは、ILOVEYOU は Subject Line に必ず「ILOVEYOU」とあったが、今度の亜種はコンピューターからコンピューターに移動するたびにこのサブジェクトラインの文字や単語が変わるのだそうです。ただし「FW:」では始まるという。添付文書のタイトルも変化するが、しかし「.vbs」の拡張子を持つ。「FW:」「.vbs」に注意と言うことです。love bug と同じく、マイクロソフトのアウトルックを使っていると感染し易いが、添付文書をクリックしない限り実害はない。



2000年05月18〜19日(木〜金曜日)

 

Two months ago, Justin Frankel created an ingenious little software tool that allows its users to bypass the dominant Internet companies and communicate directly among themselves. His bosses at America Online Inc., the biggest computing network of them all, were so impressed they tried to snuff it out of existence.
 で始まるワシントン・ポストの記事は最高に面白かったと同時に、このソフトウエアは今後どうなるのだろう、日本語は使えるんだろうか、ネット産業はこからどう変わるのだろう、ヤフーはどうなるのだろう.....などいろいろ考えてしまいますね。実はこの記事の存在は今朝の毎日新聞の記事に見つけた。ワシントンの記事の見出しは、「E-Power to the People」とあるし、毎日新聞の記事には「検索業者いらずの革命的なソフト」とある。

 で私は19日の朝に毅郎スタンバイの途中のお休みの時にこのソフトウエアをダウンロードしました。えらく軽いソフトウエアで、最新バージョンは0.56。日本語は使えそうもない。しかし、AOLがこのソフトを「ネット産業に打撃」と1億ドルで買い取ってサイトから消す前に、既に1万人がダウンロードしてリナックスよろしく皆で手を加えて改造しているという。今は日本語がなくても、そのうち出来るでしょう。

 このソフトがネット利用者にとって福音になるのか、災厄になるのかは私は知りません。しかし、スタンバイの+αでも言ったとおり、ネットの社会というのは「酒を法的に飲めるか飲めないかの連中」が考え出したスマートなソフトウエアが全体図式をがらっと変える可能性がある。それが面白いと思う。AOLを去ったマーク・アンドリーセンがこのソフトを「インターネットにとっては、ブラウザが生まれて以来の大きな変化」と言っているのが気になる。

 あるサイトには、 gnutella のメリットは以下の点と書いている。 (* indicates forthcoming feature before 1.0 release)

  1. Open source system for servant (server/client combination)
  2. Fully distributed search system provides a useful searching capability without requiring a centralized search database
  3. No one's trying to make any money off this, so you don't have to tolerate ads or corporate dogma
  4. Fast fast fast searches
  5. Firewall-friendly downloads permit transfers even when one host is located behind a firewall (both hosts behind a firewall, however, don't work. shucks.) * Bandwidth shaping limits total and per-connect upload rates to keep your lines from oversaturating
  6. Neato features for limiting search results and number of search items to return on a per-servant basis keeps your cpu load low
  7. Sexy product name makes you hungry with cravings for chocolaty love * Ability to see what other people are searching for on the network
  8. Distributed nature of servant makes it pretty damned tough for college administrators to block access to the gnutella service
  9. Ability to change the port you listen on makes it even harder for those college administrators to block access
  10. Ability to define your own internal network with a single exit point to the rest of the internet makes it almost fucking impossible for college sysadmins to block the free uninhibited transfer of information
 ところで、私もいろいろ調べますが、このgnutellaに関して情報をもっている方がいたら、ご連絡下さい。ワシントン・ポストによると、gnutella の名前は、a combination of gnu, the popular suite of free Unix software, and Nutella, the chocolatey hazelnut spread that Frankel is said to favorだという。そういえば、アメリカにありました。


2000年05月17日(水曜日)

 朝日新聞の Y 記者がワシントンに赴任するというので、久しぶりにパレスで昼飯を食べましたが、いいですな。これからワシントン勤務なんて。アメリカ経済の一番難しい時期を見れる訳ですから。「グリーンスパンはなぜ4期目を引き受けたか.....」という話をしていて、面白かった。そりゃそうでしょ。96年から株価に警告している。3期目で終わっていたら、そのまま名議長。

 しかし、これから始まる4期目は難しい。私はそう思う。義務感、それともうぬぼれ、いや自信.....。でも、アメリカのマスコミで彼がなぜ4期目を引き受けたのか、という記事を読んだ記憶はあまりない。ニューヨーカーにはちょっとそれらしいことが書いてありましたが。日本人が考えているほど、アメリカの連中は「これからがアメリカ経済の正念場」とは思っていないのかもしれない。アメリカにいらっしゃる皆さん.....その辺はどうですかね。ワシントンには、私の知り合いだけで木村さん(2)、鈴木さんなどなどがおられる。今後山広さんも行く。Y 記者をよろしく。

 懐かしい話が出てきて。まだ彼が駆け出し記者で、私が為替のセクションにいた頃の話。そのころ私が、「皇居周辺の景観は世界の主要都市の中心部の景観の中でも、最も綺麗な部類で大好きだ」と書いたことがあるのです。もう8年以上前の話なのですが、彼はちゃんとそれを覚えていてくれて(共感してくれたんだと思う)、しばしその話になりました。まあ、食事がパレスだからこの話はなお盛り上がった。ワシントンは80年代、90年代と市場を抱えるニューヨークに比べて経済のネタの地としては地位が下がっていた。今後はちょっとワシントンの地位が上がるかもしれない。
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 0.25で5回。そして、今回0.5%。累積は1.75%の利上げ。私が「Mr.Database」と呼ぶこの方と話をしていたら、87年から4年くらいの日本の政策金利の動きを示す資料を提示されて、それが面白かったのでここでも紹介しましょう。マグニチュードは違います。しかし、プライムレートが10%に接近する中で、私はやはりFOMCの利上げはアメリカの景気、株に効いてくると思うのです。問題は利上げの回数ではなくて、累積幅がどの程度になったら効いてくるか、という問題。

 むろん、一つの目安にしかなりませんが、80年代の末から90年代にかけての日本の例は次の通りでした。

日本の公定歩合推移          利上げ幅(括弧内は累計)
1987.02.23・・・・2.50%
1989.05.31・・・・3.25%    0.75%(0.75%)
1989.10.11・・・・3.75%    0.5%(1.25%)
1989.12.25・・・・4.25%    0.5%(1.75%)
1990.03.20・・・・5.25%    1.0%(2.75%)
1990.08.30・・・・6.00%    0.75%(3.50%)
 どう見ても、ちょっと乱暴だったかなという利上げをしている。問題は、87年以前にプラザ合意の関係もあって、機動的な金融政策を出来なかったことある。株価の動きから見ると、89年12月25日の0.5%の利上げが日本ではトリガーになったと考えられる。それまでの累積利上げ幅が1.75%。日本はそのあとさらに1.75%の利上げを行った。昨日も書いたとおり、FOMCのこれまでの利上げ幅が既に1.75%。FOMCの声明を素直に読むと、利上げはまだ続く。


2000年05月16日(火曜日)

 ちょっと時間が開きましたがアイン・ランドの件で紹介したニューヨーカーの続きを読んでいたら、16日にも開かれたFOMCの様子に関して、次のような文章があるのに気づきました。

  1. FOMCはFRBのビル内にあり、第二次世界大戦中はルーズベルトとチャーチルがヒットラーに対する連合国の戦略を練った部屋で年に8回行われる
  2. 周知の通りFOMCを構成するのは12名で、うち7名は大統領が指名するFRBの理事、残る5人は12の地区連銀の総裁の中から輪番で5人が就任する(ニューヨーク連銀の総裁は常にFOMCに参加する)
  3. 会議の冒頭に発言し、プレゼンテーションをするのはFRBが抱えるエコノミストの中で最高の地位にいる二人、すなわち Michael Prell と Karen Johnson である
  4. FRBについて不思議なことはいろいろあるが、この二人のエコノミストの年間給与がグリーンスパンの140000ドルを大きく上回っているのもその一つである。Prellの給与は年間175000ドルであって、FRBの中で最高である
  5. Prell と Johnson がしゃべり終えた後にグリーンスパンがテーブルについて、自分の意見を述べる前に会議に参加している一人一人の委員に対して意見を述べさせる(これは儀式ではなく、FRB理事に欠員が2名いて現在FOMCのメンバーになりうる17名のうち13名は経済学博士号を持つ)
  6. 会議においてグリーンスパンは常に議論の余地なきリーダーであり、彼以外のFOMC参加者はグリーンスパンの意見に反対票を投ずるのを躊躇する
  7. グリーンスパンは他の良き指導者がそうするようにコンセンサスを形成し、他の人の言うことを極めて注意深く聞き、その意味をよく斟酌し、そして広い意味での中間的なコンセンサスを形成する
 で、その結果得られた16日の結論は、筆者が予想した通りFF金利と公定歩合の0.50%引き上げでした。新レートはFF金利が6.5%、公定歩合が6.0%。FOMC後に出た声明文は、「今後の利上げ継続を強く示唆」している。
For immediate release

The Federal Open Market Committee voted today to raise its target for the federal funds rate by 50 basis points to 6-1/2 percent. In a related action, the Board of Governors approved a 50 basis point increase in the discount rate to 6 percent.

Increases in demand have remained in excess of even the rapid pace of productivity-driven gains in potential supply, exerting continued pressure on resources. The Committee is concerned that this disparity in the growth of demand and potential supply will continue, which could foster inflationary imbalances that would undermine the economy's outstanding performance.

Against the background of its long-term goals of price stability and sustainable economic growth and of the information already available, the Committee believes the risks are weighted mainly toward conditions that may generate heightened inflation pressures in the foreseeable future.

In taking the discount rate action, the Federal Reserve Board approved requests submitted by the Boards of Directors of the Federal Reserve Banks of Boston, Cleveland, Richmond, and San Francisco. The discount rate is the rate charged depository institutions when they borrow short-term adjustment credit from their district Federal Reserve Banks.

 3月FOMCの時の声明は以下の通りでした。

For immediate release

The Federal Open Market Committee voted today to raise its target for the federal funds rate by 25 basis points to 6 percent. In a related action, the Board of Governors approved a 25 basis point increase in the discount rate to 5-1/2 percent.

Economic conditions and considerations addressed by the Committee are essentially the same as when the Committee met in February. The Committee remains concerned that increases in demand will continue to exceed the growth in potential supply, which could foster inflationary imbalances that would undermine the economy's record economic expansion.

Against the background of its long-run goals of price stability and sustainable economic growth and of the information currently available, the Committee believes the risks are weighted mainly toward conditions that may generate heightened inflation pressures in the foreseeable future.

In taking the discount rate action, the Federal Reserve Board approved requests submitted by the Boards of Directors of the Federal Reserve Banks of Boston, New York, Philadelphia, Cleveland, Richmond, Atlanta, Chicago, St. Louis, Minneapolis, Kansas City and San Francisco. The discount rate is the rate charged depository institutions when they borrow short-term adjustment credit from their district Federal Reserve Banks.

 読み比べると、違いは明瞭です。5月16日の声明を見ると、他のパラグラフは3月とほとんど同じ(公定歩合引き上げを申請した地区連銀の数は違うが)だが、第二パラグラフだけは違っている。つまり、FOMCはここを強調したかった、と考えられる。3月の声明の第二パラグラフは
「FOMCが検討した経済状況およびその留意点は、基本的に2月の会合時と同じだった。委員会は需要の増加が潜在供給力の伸びを上回る事態が続き、これがアメリカ経済の記録的な経済成長を損ないかねないインフレ的不均衡を促進することを懸念している」
 となっていたが、今回のFOMCの声明は
「需要の増加は生産性の伸びを駆動力とする潜在供給力の速い増加ペースをも上回っており、これが生産資源に対して継続的な圧力を及ぼしている。委員会は、この需要増加と潜在供給力の乖離(disparity)が今後も続き、これがアメリカ経済の目覚ましい現在の状況を損ないかねないインフレ的不均衡を促進する危険性を懸念している」
 となっている。FOMCは明らかに今回大幅利上げに踏み切った上に、さらに「今後のアメリカ経済におけるインフレ圧力の増大」に強い懸念を示している。現在の状況だと6月27〜28日の次回FOMC、その次の8月22日にも利上げが十分予想される。問題は、低下に転じる前にアメリカの政策金利がどこまで上がるかである。多分FF金利で7%を越えてくるでしょう。


2000年05月15日(月曜日)

 私がここ数年ずっと抱えていた課題の一つは、「はっと思いついた事」をどうやって書き残して置くか、でした。道を歩いている、地下鉄に乗っている。何でも良いのですが、突然思いつくことがある。発想です。大勢の方はそういったことがあるでしょう。私にとっては、その発想がのちのちに文章を考える種になる。しかし、運よく覚えていれば良い。しかし、大部分が忘れてそのままになってしまっていた。

 それはもったいない、と思っていたのです。作家の水木さんなんかは、常にカードのような紙のちょっとした束を持ち歩いていて、それに取材したこと、思いついたことを書いていた。真似しようかな....と思いながら、その都度紙とボールペンを持ち運ぶのは背広を着ていないときにやっかいだと思って、そのままになっていた。

 最近、こういう方法もあるのではないか....と思いついたのが、携帯電話の利用です。携帯メールはもう頻繁に使っている。そこからのヒントだったのですが、自分のパソコンなり、携帯への自己メールを打つ形で思いついたことを携帯電話で簡単な文章にしてメール、または未送信のメール仕立てにするのです。もうそれは要点だけで良い。携帯に文章を打ち込むのなら、親指だけで出来る。紙に書くのより遙かに楽です。

 i mode メールが自己メール出来ることは最近発見した。考えてみれば、インターネットだから当然出来る。送ると直ぐに帰ってきて不思議な感じなのですが、ちゃんと着信します。最近やっているのは、「これはしなきゃいかん」というのを簡単な文章にして自己メールして、受信分に「保護」をぶっかけるのです。見出しをいつも一定の例えば、「must」にするなり何でも良い。

 思いついたことをゆっくり親指で文章にしながら、その延長でまた何か思いついたらそれはそれでラッキーというものです。


2000年05月14日(日曜日)

 小渕元首相が亡くなられたとの一報が携帯に入ったのは4時30分ごろだったでしょうか。ちょうど茅野駅で列車に乗った時で、ご冥福をお祈りする気持ちとともに「意識も戻らずに残念だったのでは」と思いました。何よりも九州・沖縄サミットが心残りだったのではないでしょうか。沖縄という場所も自分で決めた。思い入れもあったはずです。その準備状況も見れずに。

 たまたま14日には、沖縄サミットの会議場である万国津梁館が落成した。皮肉ですな。名護市に建設された万国津梁館の落成式典には、森喜朗首相やフォーリー駐日米大使らが出席したというが、小渕さんは自ら行きたかった筈です。万国津梁とは、東アジアとの交易で栄えた琉球王朝当時の言葉で、「世界の架け橋」を意味するという。今年の3月に行って来ましたが、当時はまだ建設途上で近づけなかった。

 正直申し上げて、「何でも公共投資」という小渕さんの経済政策には賛成できなかった。そのツケはこれからの日本に重くのしかかってくると思う。もうちょっと早く、経済を活性化する方策に気づいて欲しかったと思う。しかし、従来型の政治家としては気づけなかったんでしょうね。

 森首相も後を継いでいるのですが、サミットの主要議題に「IT革命」を選んだのは小渕さんで、従来型の議題を通り越しての議題選択には「サミットは自分の手で」「新しい21世紀を控えたサミットを」という思い入れが感じられた。実際にはこの問題の議長を務めるのは、日本の政治家ではなかなか難しいと思うのですが。

 まれにみる庶民派。ご冥福をお祈りします。


2000年05月12〜13日(金〜土曜日)

 非常に面白いページを発見しました。忘れていただけかもしれませんが、何げなしにヘラトリのページを見ていたら、Our Front Page 100 years agoというコーナーがあるのを見つけた。つまり、「100年前の我々の新聞のフロント」ということです。で、渡って見たのです。かなり大きいpdfファイルで、ダウンするのにかなり時間がかかったのですが、ちゃんと100年前の新聞の一面が出てきた。

 17インチのコンピューター画面で見ても、そのままでは記事は読めません。新聞の一面を縮小したもので、字が小さくなってしまう。しかし、pdfには「拡大鏡」がある。それをクリックして大きくしたいところを範囲指定すると、その部分はちゃんと大きくしてくれる。で文章もしっかり読める。左下には拡大のパーセンテージを指定する機能もあります。

 私が見たのは1900年の5月13日の新聞ですが、イギリス軍の南アフリカでの動きとか、パリで誰かが誘拐されただとか、パビリオンがオープンしただとか記事が掲載されている。使われている単語に馴染みのないものが多いのでちょっと読みにくいのですが、トランスバールとかタンジールとか懐かしい名前も登場してなかなか面白い。

 紙面を鳥瞰していて面白かったのは、たまたまこの日だけかもしれませんが、およそ「経済」というものに関する記事がない点。パビリオンはそれに関するものかもしれませんが主には政治がらみでしょう。当然ながら、ダウが下がったとか、上がったとかどこかがどこかを買収したとかのニュースはなにもない。私の資料によれば、ダウという指数が出来たのは1896年05月でダウ・ジョーンズ通信社が12銘柄でダウ工業株平均をスタートさせ、その日のダウ平均(最初のダウの数字)は40.94。他社が発表した、しかも大西洋の先の話など、ヨーロッパの連中は興味がなかったでしょう。

 当時だって皆生活していたはずですから、「生活」はあったし「経済」もあったはずです。しかし、当時の人が「新聞の記事に値する出来事」と認識したのは、政治とか軍隊の動きとかそういったものだった気がします。1900年といえばまだ第一次世界大戦もかなり先の話で、誰もそんなものが起こるとは予想していない時期。タイムマシンが欲しいですね。

 ヘラトリも当時は、「The New York Herald」という名前だったらしい。その左上に「WHOLE NUMBER 23274」とあるのは、これはなんでしょうね。今のヘラトリを見ると、右の方に「NO 36,449」という数字があって、どうもこれは号数。100年間新聞を発行し続けると、ほぼ365*100で36500。23274というのが号数だとすると、「The New York Herald」は1800年代のかなり早い時期から発行されていたことになる。
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 韓国からは、以下のメール。随分丁寧な。どういう形で掲載されたのか知りませんが、まあお役に立てれば良いと思います。

Excuse me for delaying my answer to tell you that it is a great honor to be in contact with you, and pleasure is greater by allowing us to post your articles on one of our Internet sites. Thanks to your contribution and help, we are able to officially open a web site in which we collected materials regarding the "Digital". We believe that these articles will be helpful to Koreans in finding the right way to lead the Korean economy and society amidst the deluge of information in cyberspace as it conveys diverse views of top class analysts and scholars. For your information, we will place remarks regarding intellectual property rights at the end of each page, and also let you know where your articles are posted upon your request.

If you have any questions or ideas, please do not hesitate to contact us. We cannot help extending our deepest appreciation to you for your sparing time and sharing interest with us. We hope that your active study and research will continue to benefit the ensuing digitalization in the world.

Best Regards,

Soon Bong Yoon
Chief Knowledge Office
r Samsung Economic Research Institute (http://seriecon.seri21.org)


2000年05月10〜11日(水〜木曜日)

 「ILOVEYOU」はどうやらフィリピンのコンピューター学校の生徒が学校に対する腹いせもあって作ったようですが、この問題で最高に笑えたのはフィリピン国民の受け止め方。まあ、ウィルスだから、先進国のどこかで作られたと普通の人は思う。それが、コンピューター先進国でも何でもないフィリピンから出てきたことは、コンピューターの知識が属人的なものであることを示しているのですが、それは置くとしてこの問題で面白い世論調査があった。

 10日の夜のニュース23が報じていたものですが、「こんなウィルスを世界中にばらまいて、フィリピンの恥と思うか、それとも誇りと思うかどうか」というのが質問なんです。はっきり記憶していないのですが、恥と思う人は4割もいなかった。実は「誇り」というフィリピン人が6割以上もいたというのです。

 まあ分からない気がしないでもない。犯人逮捕が最初遅れたのは、「一体どの法律を適用したらよいのか....」というフィリピン警察サイドの迷いだったという。その逮捕者を数日して釈放するのもなかなかですが、要するに国民も政府も世界を騒がすようなコンピューター犯罪の震源地にフィリピンがなるなど考えてもいなかった。準備もしていなかった。その国からアメリカの国防総省やマイクロソフトを震え上がらせたウィルスを作った奴が出てきた。これは「誇りだ」というわけです。

 これはコンピューター犯罪の一種の特徴を示している。「知恵比べに勝った」程度の受け止め方である。フィリピンの国民の考え方は。で、確かにそういう面がある。先進国のハッカーでも、あの程度のウィルスを作るのは容易だったでしょう。しかし、メリッサもそうだが「いずれ捕まる」と彼等は知っている。

 しかしこのフィリピンの学生達は、プログラムの中に「MANILLA PHILIPINE」とか、学校に対する不満だとかを文章に残すという見え見えの「足」を残してしまった。まだ無邪気なんですよ。今までのコンピューター・ウィルス事件には、どこかにこの無邪気さがある。問題は、無邪気さがなくなった悪意だけで周到に作られたウィルスに対してどう対処するかでしょう。
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 逆に笑えない話と言えば、文芸春秋の6月号の「大学生の頭がどんどん悪くなる」「21世紀 知の挑戦」は寒くなる話でした。特に立花 隆さんが書いた後者の記事はなかなか深刻で、考えさせられた。理数科系の軽視は今のような時代には、本当に大きな問題だと思う。

 サミットの議題でさえ、雇用や成長やインフレではなく、むしろ「IT革命」がトップにくる時代です。日本の首相は連休中に世界各国を巡ってIT革命をトップ議題にと宣伝して回った。でも、本当に大丈夫でしょうかね。この手の話題は、ちょっとした会話の隅々から「あ、こいつはしらねえや」と分かってしまう。クリントンやブレアに対して、森さんが議長をするだけのITに関する知識を持っているとは思えない。

 もっとも、立花さんが言っていることはもっと深甚です。ここで書いてしまうのも問題ですからお読みいただければ良いのですが、文系の出身でコンピューターも使い方の見よう見まねくらいはしているものの、原理原則になるとからっきし弱い私のような人間には、もっとやらねばいけないことがあると思わせてくれる内容です。


2000年05月09日(火曜日)

 へえ、面白いことを発見しました。他社の携帯メールはかなり長いのまで良いようですが、ドコモの i mode のメールは現在は250字まで。近く長くなるとも聞いていますが、さっき試してみたら依然として250字でぶちっと切られている。

 しかしここでちょっと思い出した。リモートメールではかなり長いメールを読んだ記憶があるからです。リモートメールとは、自分の主なメールアドレスに届いたメールを携帯電話(この呼び方には違和感があるな....)から読むシステムなのですが、なんとなくそういう記憶があった。

 でちょっとやってみたのです。そしたら、リモートメールでも途中で文章が切られている。しかし、「次頁」を押下することによりその続きをちゃんと読める。どんなメールでも。ということは、リモートメールが出来る人に長いメールを送ろうと思ったら、携帯に直接メールを送るのではなく、一端普段はPCで読むメールの方に送って、それをリモートメールで読んでもらえば良い。むろん、i mode もいずれ長いメールも問題なく授受できるようになるでしょう。i mode について言えば、夜9時30分前後からの渋滞を解消してもらうのが最初ですが。
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 朝日新聞に「首都圏の中央線で相次ぐ飛び込み自殺を防ごうと、JR東日本はホームに鏡を取り付けたり踏切をカラー舗装したりする防止策に取り組むことにした。自分の姿を見つめ直し、鮮やかな色合いにはっと我に返ることで、何とか思いとどまってもらおうという狙いだ.....」という記事がある。

 これは私にとって身近な問題です。中央線、総武線は中野駅からもっとも利用する線。よく遅れるんですなこれが。いらいらしていた。しかし、確かに確実に防ぐのは難しい。JRも「妙案がない以上、考えられる方策はとにかく実行してみる」としているそうだが、まそりゃそうだ。

 日本全国にある「自殺の名所」は、確実に死ねるからそうなっている。だから、試してもあまり良い結果(?)がでないようにすれば良いわけ。地下鉄の一部の駅で採用しているようなカバー方式が一番なんでしょう。しかし、膨大なお金がかかる。まあ出来ることから、ということでしょうか。

 ホームの鏡は「思いつめた人は自分の姿を見ることで、はっと我に返ることが多い」という心理学者のアドバイスがきっかけとなった....という。縦1.5メートル、横2メートルほどの大きさで、まず新宿、荻窪両駅に設置するという。踏切のカラー化というのは、具体的にどうやるのでしょう。センスが問われますね...。


2000年05月08日(月曜日)

 ニューヨークの南波君から送ってもらった雑誌ニューヨーカーのグリーンスパンに関する記事は、非常に面白い。副題は「そのキャリアの中で、最大の試練に直面するグリーンスパン」というもので、全部で12ページにも及ぶ長いもの。

 「グリーンスパンの魔術」を翻訳していて非常に興味を持ったのは、グリーンスパンとアイン・ランド(Ayn Rand)という女性との関係です。この女性はアメリカでは誰も知らない人がいないくらい有名らしい。しかし、日本ではほとんど知られていない。本も一杯書いているのに、日本では翻訳されてもいない。ネットを調べると、サイトがいっぱいある。

 この女性はもともとロシアから来て、アメリカでは劇作家として有名になった後、思想家としても一家をなした人で、「資本主義が他の全ての社会経済システムに比べて優れている」という徹底した資本主義擁護論者だったようだ。グリーンスパンもこの女性の基本的哲学に強く影響されたと言われる。

 どうもこの記事を読むと、グリーンスパンがアイン・ランドを知るきっかけを作ったのは最初の妻のジョアン・ミッチェル・ブルメンソールだったらしい。この記事は彼女にもインタビューしているが、彼女はもともとUCLAの出身で彼女のカリフォルニアの友人に Barbara and Nathaniel Branden という夫妻がいて、この夫妻がアイン・ランドと知り合いだった。

 この夫婦もそしてアイン・ランドも相前後してニューヨークに引っ越してきたが、その際に「アイン・ランドは毎週土曜日に自分のアパートメントで面白い集まりをしている。あなたも行ったら」とグリーンスパンに進めたのは、ジョアン・ミッチェルだというのである。ジョアンの夫婦の関係だった間は行かなくて、分かれてからグリーンスパンは足繁く通ったという。アイン・ランドが毎週土曜日に開催していた集まりの件に関しては、翻訳の中にも出てきていた。
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 日本の雑誌では、文芸春秋がグリーンスパンに関する記事の中でこのアイン・ランドを取り上げていて、その取り上げ方が正しいかどうかは別にして、私も気になっていたのでこの記事はちょうどいい。最後はアイン・ランドなる女性の基本的な考え方を知らねばならないのですが、それには「Atlas Shrugged」という本を読まないといけない。ちょっと先ですかね。

 この記事にはまた面白いことが書いてある。

Rand and Greenspan became close, though, contrary to speculation,they never had a sexual relationship.(Rand did have young lovers,Nathaniel Branden among them)
 となかなか生々しい。生々しいと言えば、これもジョアンの記憶に基づいているのでしょうが、グリーンスパンはジョアンを最初にデートに誘うときに、三つの選択肢を彼女に与えたという。
  1. a sporting event(何かスポーツの鑑賞)
  2. a broadway show(ブロードウェーでショーの鑑賞)
  3. a concert at Carnegie(カーネギーホールで音楽の鑑賞)
 ははは、当時のニューヨークの若者が女性を誘うときに何を念頭に置いていたかが分かる。ジョアンが選んだのは、三番目。バッハだったらしい。二人は10ヶ月フォレスト・ヒルズ(ニューヨークの郊外クイーンズのまあ高級住宅街、テニス場がある)で暮らして別れている。その理由がふるっている。
I can only tell you that it had nothing to do with respect for each other,or even fondness for each other, but a real difference over what we wanted out of life.I found life a little dull.I wanted to have fun; he wanted to play golf. I didn't want to live in Forest Hills. It was like that.
 なかなかおもろいでしょ。ジョアンのインタビューに対する答え。ようするに、合わなかったのです。ということは、グリーンスパンは昔ゴルフ好きだったということか。今はテニスが好きと聞いていますが。まだこの長い記事の半分しか読んでない。専門としては、後半の「最大の試練」の方も面白いのですが、こういう記事を読むとグリーンスパンにも赤い血が流れているのが分かる。(^O^)


2000年05月07日(日曜日)

 やっと新聞が厚さを増してきましたね。連休中は薄かったし、一面トップの見出しは24時間遅れ(バス事件)。同じ料金を払っているのがなにかばからしいような期間でした。年に2回ありますね。年末もそう。

 連休は29、30とちょこっと出かけましたが、あとは都内をうろうろしただけ。二日しか車を運転していませんが、渋滞には遭わなかった。ラッキーだったんでしょうか。
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 4日にお伝えした「ILOVEYOU」は、世界中で猛威を振るっているようです。家のコンピューターはノートンに渡って「ウィルスの定義の更新」をしました。会社のコンピューターは担当セクションが責任をもって対処するでしょう。

 ちょっと思ったのは、こういう場合は企業のコンピューター担当というのは緊急出社するんですかね。トレンドマイクロの社員が成田に到着したところで、携帯電話で会社に呼び出されたという記事を読みましたので。ネットワーク管理者は大変だ。私たちは、「ウィルスの定義の更新」を6分くらいかけてやれば良いだけですが。

 変種がいろいろでているようですね。「I LOVE YOU」以外にも、「Joke」「Mothers Day」「Important」「Susitikim」など。いずれもメールに添付されたファイルを開くと感染するという。昨年春のメリッサもそうですが、犯人はおそらくつかまるでしょう。世界的にこうしたウィルスを広めた人間を厳罰に処す仕組みが必要かも知れませんね。問題は、犯人が15とか16才の若者だった場合です。彼等は犯人から一転して、「スター」になるのが実状ですから。人が傷つかないという意味では、「ウィルス騒ぎ」はどこか「遊び」の側面を持っている。
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 昨日韓国からのメールを紹介しましたら、白塚さんから以下のメール。

伊藤さん

ゴールデンウィークも終わったので、またメールが増える時期でしょうか。

ところで、韓国人からの日本の情報を韓国語に翻訳したいという要望ですが、私 の『物価の経済分析』という本も、韓国の総務庁・統計局のような政府組織で内 部資料として翻訳したい、という要望がありました。もちろん、OKしましたが、 翻訳ができたら、一部、送って下さるそうです。

ではまた。

 あの本の翻訳はなかなか大変でしょう。でも分かることは、韓国がいろいろな面で非常に積極的に海外の情報を集めいているということです。日本の映画もかなり見れるようになったし、こうしたちょっとした動きの中にも日本と韓国の関係の変化を見ることができるような気がします。


2000年05月05〜06日(金〜土曜日)

 連休中はメールがめっきり少なくなるので寂しいな....と思っていたら、韓国からちょっと長い英文のメールが届きました。

Dear Sir

 I am Soon Bong Yoon, Chief Knowledge Officer, at Samsung Economic Research Institute in Seoul, Korea. Samsung Economic Research Institute has undertaken the role of a think tank for the Samsung group and Korean society since 1986. We have provided over seventy thousand on-line members, who are mainly scholars and government officials in Korea, with the results of our extensive research and studies, all documented on our Internet homepage (http://seriecon.seri21.org). We were introduced in the Scout Report for Business and Economics (Volume 1, Number 15, 1998), and they cited our Web site as a useful source for current information regarding the Korean economy.

 We would like to provide information to the public a perspective of how "Digitalization" can change our society and economy. Thus, we focus on the topics about "Digital" such as E-business, Digital Operation, National IT Policy and so forth. It will show people how today's theories and technologies which concern Digital - as well as those to come - can apply to Korean economy, and try to find a guide line how we cope with the age of Digitalization.

 Your article seems to be appropriate for our intention. So, we would be very grateful if you would allow us to excerpt your article and translate it into Korean, and also to disseminate it with your original article through our Internet homepage.

 Other agreements that we will abide to:
* If you permit us to use your article, we agree to provide it free of charge, nor will we use it for commercial purposes. Furthermore, we will use it only for research and investigative purposes.
* The translators are comprised of newspaper reporters from famous Korean newspapers. Translations will be focused on summarizing and reflecting the original content as accurately as possible.
* Your translated article can then be accessed through our Internet homepage, without any commercial advertisements.
* We will clearly cite the source and original writer when we post your translated article on our Internet homepage.
* For your information, we have found your article on the Internet. * The following article is the ones we would like to use (listed in title, author, publication, and URL):

1) "Xs-hフ匁隲ェ齋ワチス \倚鋏牧キ驢fW^駈メ戮\ ", 譽奐 綰跚 , YCASTER Digital Maner ,
http://www2.gol.com/users/ycaster/friends/foresight.html

 If we use your article, we are confident that it is going to be a useful source of reference for many people who are interested in how "Digitalization" is applied to the society in this era.

 We sincerely thank you again for you consideration. We look forward to hearing from you soon.

Sincerely yours,

  Soon Bong Yoon
 Chief Knowledge Officer
 Samsung Economic Research Institute (http://seriecon.seri21.org)

 つまりなにかというと、サムスン・グループのシンクタンクである「サムスン経済研究所」が、学者や政府関係者などメンバー(7千人)への情報提供を目的としてインターネット上に開設しているネット上のホームページhttp://seriecon.seri21.orgに、小生がネット上にずっと公開してきたこの文章を韓国語に翻訳、収容したいというメール。

 悪い話ではないのですが、私にとっても「ああこんなのも置いてあったのか」というちょっと古い文章なんです。何しろ「スピードの経済」を書く前の文章。文章上の「foresight」へのリンクも壊れていた。(サーバーが変わったためで、直しておきましたが)。制作日時を見ると、「96年11月」とある。今から4年半前に書いた文章です。ホームページの立ち上げが96年の6月ですから、まだその当時の文章。

 うーん、どうしようかな。小生としてはまあOKなのですが、「スピードの経済」はその後ここでの写真でも明らかなように韓国語にもなりましたし、そっちの方を見てもらおうかなとも思っています。改めてネット上に置いていたこの文章を読んでみると、96年というと私がインターネットに一番熱心だった時です。95年に始めて、96年にホームページを立ち上げた直後。その時の熱気は伝わってきている。それが欲しいのだったら、それはそれで良い。
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 そうそう韓国と言えば、この連休中に「八月のクリスマス」を見ました。この映画についてはネット上にもこことかにもいろいろ評価が載っていますが、なかなか良い映画でした。TBSのこの番組でも言ったのですが、「映画は今アジアの時代」というのが私の考え方で、この連休中には「覇王別姫」と「芙蓉鎮」(だったっけな)を見ました。

 この中国(香港)の映画はともに長い。「八月のクリスマス」は1時間37分の映画です。直ぐに終わる。でも、印象に残りますよ。


2000年05月03〜04日(水〜木曜日)

'ILOVEYOU' Bug Hits Computers

A computer virus spread by e-mail messages titled "ILOVEYOU" infected computers worldwide Thursday. The Pentagon and businesses in Washington were hit along with investment banks in Asia, and the parliament in Britain.

The new virus originates in an e-mail entitled "ILOVEYOU." Once the attachment, which is named LOVE-LETTER-FOR-YOU.txt is launched, the virus sends copies of the same e-mail to everybody listed in the user's address book, blocking people's ability to send and receive e-mail.

Anti-virus firm Symantec said it had already released an update to its software to combat the virus, but warned computer users not to open any "ILOVEYOU" messages.

Susan Hansen, a Defense Department spokeswoman for the Pentagon, said the virus hit the Pentagon this morning, but she said she is unsure how widespread it is.

 4日に寝る前にワシントン・ポストをちらっとみたら、ウイルス情報。皆さん、お気をつけて。「ILOVE YOU」とか言われて良い気持ちになって「LOVE-LETTER-FOR-YOU.txt」をオープンしないように。


2000年05月02日(火曜日)

 「グリーンスパンの魔術」は、あちこちに「書評」に取り上げてもらっているようで、訳者としては嬉しい限りです。私や出版社が把握している限りでは、順不同で

  1. 諸君
  2. 週刊文春
  3. 信濃毎日新聞
  4. 日本経済新聞
  5. 外為情報
 などなど。まだあるかも知れませんし、書評掲載予定はまだいくつか連絡を受けていますからこれからもまだまだ増えると思います。私自身も、6月の中旬、具体的には6月14日に「行間を読む」という日経金融新聞のコラムを書く予定です。結構厚い本ですから、評者が読んで書評が出始めるのには少し時間がかかると思っていたのですが、結構素早く出てくる。驚きました。


2000年05月01日(月曜日)

 先日の印刷の問題(枚数の多いファイルの最後のページから印刷するという)ですが、ブラウザにはまだ見つけることが出来ませんが、PDFには印刷コマンド画面に「反転」というのがあるのをKimuraさんに教えてもらいました。これで便利。最近は日本銀行やその他官庁のちょっとした文書でもほとんどPDFになっている。それを頭から(1ページ)から印刷していて、最後にひっくり返すのは大変です。小生のプリンターは印刷サイドを上にして吐き出すタイプですから。

 ブラウザの印刷コマンドも、ネットスケープとIEではかなり違って、IEには「リンク・ドキュメントの印刷」といったものがある。どんなリンク先が印刷されてくるのか分からないので、使ったことはありませんが。まあ、こうやっていくと一つ一つ賢く、便利になります。
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 一方、携帯電話で顔文字を使いたいと思って探していたら、説明書の最後に出ていました。なんてことはない。ひょんなことから見つかるものです。「漢字入力モード」にして

  1. えもじ
  2. おんぷ
  3. かお
  4. からだ
  5. すうじ
  6. すぽーつ
  7. せいざ
  8. そのた
  9. ちず
  10. つき
  11. てんき
  12. とらんぷ
  13. はーと
  14. のりもの
  15. やじるし
 などと打つと、結構おもろい絵文字が出てくるようになっている。こんなのは、女子高生に聞いた方が速かったかも知れないな。しかし、顔文字はこれでは足りない。
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 週末にニューヨーク・タイムズかなにかで1996年12月5日にグリーンスパンが行った有名な演説(FRBのサイトにはまだここに残ってますね)で使った「irrational exuberance 」をそのまま題名にしている本が出版されたことを知って、買いました。

 ネットで調べたらある。しかし、アマゾンにしろ紀伊国屋にしろ頼んでいると1週間とか2週間かかる。待ちきれないので、紀伊国屋に「実物はあるかしら」と聞いたら、「一冊あります」ということで、即日ゲット。しかし、高かった。やはり待ってネットで買った方が良かったと思うくらい。

 昔は洋書というとそういう入手手段しかなかったのですから、よくそれでも買っていたものです。アマゾンで見ると19ドル57セントで邦貨にして2000円くらい。それが、紀伊国屋で実物を買ったら5000円以上しましたからね。

 綺麗な表紙の本です。この本は最初の方で「irrational exuberance 」を「wishful thinking on the part of investors that blinds us to the truth of our situation」と定義している。著者は、「ロバート・シラー」。まあ言ってみればアビー・コーエンの対極にいる人間です。グリーンスパンは12月5日の例の演説の直前にロバート・シラーを含む複数の株の専門家と会っている。そして、あの講演になった。アビー・コーエンには会ったことがありますが、まあ普通のアメリカのオバさんという感じでした。

 楽に読める本です。また面白い話があったらここにも書きましょう。



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